P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
13回国会衆議院1952/04/17

議院運営委員会 第36号

発言数
87
登壇者
13
会派数
6
開催日
1952/04/17

会議録

石田博英自由党

○石田委員長 これより本日の議院運営委員会を開会いたします。  初めに、本日破壊活動防止法案が提出せられました。これをどう取扱うかということを議題にいたします。事務総長から御説明を願います。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 本日、破壊活動防止法案と公安調査庁設置法案、公安審査委員会設置法案、この三案の提案を受けたのでありますが、これの付託委員会について一応御決定おきを願いたいと思います。事務的に考えますと、破壊活動防止法案は当然法務委員会に付託されることと思つておりますが、それに付属しております公安調査庁設置法案、公安審査委員会設置法案は、従来の考えからいたしますと行政機構の関係でございまして、内閣の所管になつております。ところがこの破防法案が親で、あとは子供というような関係になつておるので、これを二つにわけて両方に出すことがよいか、それとも法務委員会に親の方の破防法が行くのでありますから、それと一緒に一委員会に併託をするか、この点を御研究願つた方が好都合かと思います。

土井直作日本社会党

○土井委員 併託、連合審査の方がいいでしよう。

石田博英自由党

○石田委員長 ただいま土井君から併託、連合審査という御意見がございましたが、この三案は法務委員会に併託いたしまして、公安調査庁設置法案、公安審査委員会設置法案、この二件については、内閣委員会と連合審査をするということで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 それではさよう決定いたします。  さらに、本法案はきわめて重大なる法案であるという理由をもつて、本会議において政府のこれに対する趣旨弁明を聴取すべきであるという御議論がございました。この取扱いを御協議願います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 今委員長御発言の通り重大な問題ですから、そのようにおとりはからいを願いたい。少くとも本会議で政府の説明を聞き、ただちに質疑に入り、それから委員会を開いていただきたいと思います。

石田博英自由党

○石田委員長 それでは本案は、本日の本会議において政府の趣旨弁明を聴取いたしまして、これに伴う質疑を許すことに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 この説明を聴取する法案は、破壊活動防止法案に限ることにいたします。  ただいままでに質疑の申出がございます。これに対する取扱い並びに時間等について御協議を願います。事務総長から御説明を願います。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 この破壊活動防止法案の本会議における趣旨弁明がございましたならば、これに対して質疑の申出があります。この質疑者を申し上げますと、改進党の大西正男君、社会党の田万廣文君、共産党の田代文久君、社会党二十三控室の赤松勇君、労農党の石野久男君、この五君より、破防法に対する趣旨弁明が本会議であつた場合、質疑の通告がございます。この取扱い方について御協議を願います。

石田博英自由党

○石田委員長 これより暫時懇談に入ります。     〔速記中止〕

石田博英自由党

○石田委員長 懇談をとじます。  懇談中におきまして林君と石野君から、この際小会派にも二名の発言を許してもらいたいという御議論がございました。これについて各派の御意見を伺います。

福永健司自由党

○福永(健)委員 自由党は、小会派を一本にして発言を願いたいと思います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 従来の慣例を尊重して、福永君のお説の通りに御決定願います。

土井直作日本社会党

○土井委員 同断です。

梨木作次郎日本共産党

○梨木委員 私の方の意見を申し上げますと……。

石田博英自由党

○石田委員長 共産党の御意見はわかつております。ただいま御意見を徴したのでありますが、この件につきましては、どうしても話合いがつきませんから、やむを得ず採決いたします。小会派について二人許すということに賛成の諸君の挙手を願います。     〔賛成者挙手〕

石田博英自由党

○石田委員長 挙手少数。それでは小会派は二名許さないことに決定いたしました。従つて小会派は、この決定の通り一名の代表を御選定願います。  次に発言時間についてお諮りいたします。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 発言時間は、これは重要な法案でありまして、いつもの通り五分とか、十分とかでは質問し切れない点がありますから、いつものようでなしに、少くとも二、三十分ずつにしてもらいたい。

石田博英自由党

○石田委員長 暫時懇談に移ります。     〔速記中止〕

石田博英自由党

○石田委員長 懇談をとじます。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 大体の時間の見当を申し上げますと、改進党は四十分、社会党が二十分、共産党が十五分、小会派全体で約二十分、こういうことになります。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 私の方から、共産党の方へ五分差上げることにいたします。

石田博英自由党

○石田委員長 それではただいま事務総長御説明の通りでございますが、改進党から共産党の方に時間のお譲りがありましたから、従つて共産党も二十分ということになります。このように決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 それではさよう決定いたします。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 次に、緊急質問の取扱いの件を議題にいたします。緊急質問は、従来保留になつておりましたものが三件と、第四番目に、破壊活動防止法反対の労闘第二次ストに関する緊急質問というのが、石野久男君から提出せられております。それからもう一つ、ただいまお手元に参りましたのは、北海道野付郡における村八分事件に関する緊急質問、田中堯平君提出のものであります。

福永健司自由党

○福永(健)委員 本日は、一から三までは、これを留保せられたいと思います。

石田博英自由党

○石田委員長 それでは一から三までは、これを留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 さよう決定いたします。  次に、四についてお諾りいたします。

石野久男労働者農民党

○石野久男君 破壊活動防止法に対する労闘の第二次ストが明日行われるということでございますが、これに対して政府がどういう態度をもつて臨むかということについての緊急質問をいたしたいということでございますから、何とぞこれをやらしていただけるようにお願いいたします。

田中織之進日本社会党(第二十三控室)

○田中織之進君 あすの労闘の第二次ストというものは、非常に大規模のもののように伝えられております。その意味で、これが実際に行われることになりますと、各方面に非常に大きな影響を及ぼすのじやないかと思いますので、このストに対する政府の対策その他について、本日幸い本会議も開かれることでありますから、緊急質問の形において、これを取上げることをお認め願いたい。

福永健司自由党

○福永(健)委員 さきに第一次スト云々というようなことで、同種の問題がありましたときにも緊急質問を許して、それぞれ政府の見解の表明もあつたし、また本日は法案の趣旨説明があつて、これに対する質疑があるわけであります。もとより、それは法案そのものに対する質疑ということにもなり、また説明にもなるのでありますが、勢いこれに関連して、田中君、石野君から発言なさつたようなことに触れるようなことにもなると思います。またすぐに委員会にかかつて、これからいろいろ審議もされるわけでありますから、取立てて本日緊急質問をすることにつきましては、私ども反対をいたします。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 福永君の言われるのももつともだと思いますが、政府の説明に対する質問の方に小会派は二十分の時間があるのですから、これを何とか相談し合つて、どちらかをやらしたらどうですか。

石田博英自由党

○石田委員長 質疑については、すでに本委員会できまつております。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 まだだれがやるということはきまつていないでしよう。ですから、もしここで労農党ができないというような了解事項があるとするならば、これはやはり許してやつたらどうかと思います。

石田博英自由党

○石田委員長 赤松君がおやりになるか、石野君がおやりになるかということは小会派の問題で、きまつておりません。しかし小会派一名ということは、すでに決定いたしております。改進党はいかがですか。

小林運美改進党

○小林(運)委員 今の福永君の考えと同じように、小会派がどちらにきまるかわからぬのに、ここでどうこうということは言えないから、やはり両方で話し合つてきめるのが当然だろうと思います。従つて、緊急質問は撤回してもらつた方がいいと思います。

土井直作日本社会党

○土井委員 大体今の意見と同じですが、御承知の通り、本日破防の問題については本会議で趣旨弁明があり、さらにそれに対して野党各派から質問が行われるわけであります。従つて明日に迫つております第二次ストに対する関係についても、勢い言及することは当然のことであります。そういう意味からいつて、緊急性がないわけではありませんけれども、この問題に関しては、相当完膚なきまで質疑が行われると私は考えるのであります。その意味において、この石野君の提案しておりますものは同一内容的なものを含んでおりますから、これは御撤回を願いたいと思います。

石田博英自由党

○石田委員長 一通り各派の御意見がありましたので、石野君に伺いますが、御撤回なさる御意思はありませんか。

石野久男労働者農民党

○石野久男君 皆さんの話は非常によくわかるのです。もしこの問題が緊急質問の問題とは別に、さつきの問題と関連して労農党の質疑が行われるということになれば、この趣旨は十分盛り込まれると思います。ですから、私は小会派の話合いによつて質疑がなされるような條件になれば、かりに緊急質問をこの議運で認められても、あるいはそのときには、わが党としては緊急質問をしないで済ませることができると思います。しかし小会派の中での話が、わが党の質疑ができないということになつた場合には、当然わが党も明日のストの問題と関連して、非常に重要な発言がここで必要になつて来ると思います。そういう意味で、各党の御意見がありましたが、緊急質問の緊急性に即応して、議運ではこの緊急質問を認めてもらいたいと思います。特に第二次ストは範囲が非常に大きいことと、これに対する政府の緊急施策がなされない場合には、相当程度影響も大きいと思いますので、このことについて政府の所見を聞かしてもらいたいと思うわけです。

石田博英自由党

○石田委員長 石野君から重ねて御要望がありましたが、反対の各派におかれてはお考え直しはありませんか。――それではやむを得ませんから採決いたします。  この緊急質問を本日上程することに賛成の諸君の挙手を願います。     〔賛成者挙手〕

石田博英自由党

○石田委員長 挙手少数。  次に共産党から提出せられております緊急質問の取扱いを議題にいたします。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 本日は非常に重大な法案の質疑もありますしいたしますから、これは留保さしていただきたいと思います。

石田博英自由党

○石田委員長 提案者からの御発言がありましたが、これを本日留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 次に、決議案の取扱いを議題にいたします。これも本日二件とも留保するに御異議ありませんか。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 私の方のは、これは当然撤回になると思います。

石田博英自由党

○石田委員長 それでは共産党井之口政雄君外二十二名提出の、破壊活動防止法案提出反対に関する決議案は撤回せられました。  次に床次徳二君外六十七名提出の領土に関する決議案は、本日これを留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 次に、本日の議事についてお諮りをいたします。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 本日の議事について御説明申し上げますが、ただいま御決定になりました破防法の本会議における趣旨弁明を、一番最初にお願いした方がいいかと思いますが……。(「賛成」と呼ぶ者あり)そういたしますと、一番最初に破壊活動防止法案の提案の趣旨弁明を政府からいたしまして、それに引続いて、先ほど御決定になりました大西、田万、田代、小会派のどなたか、この四人の方の御質疑がありまして、それが終りますれば日程に入ります。日程は第一の決算、これは決算委員長の中垣國男君が報告をいたしまして、これに対して反対討論が井之口政雄君。日程第二と第三は一括上程でありまして、電気通信委員長田中重彌君が報告をいたしまして、反対討論が共産党の田島ひで君。日程第四と第五、これは外務委員会の案でありまして、外務委員長仲内憲治君が報告をいたします。これは反対が共産党でありまして、討論はございません。日程第六と第七、これは法務委員長佐瀬昌三君が報告をされまして、共産党が反対であります。

福永健司自由党

○福永(健)委員 共産党はいかがでしようか。本日は、これは無理にとは申しませんが、破壊活動防止法案、この一点に集中されるようですから、爾余の討論は――大分時間もかかりますが、ぜひやられますか。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 これはやはり直接、間接に破防法、行政協定などに関連して来ますから、あなたの言うように破防法に集中するといつても、すぐあなたの申入れに応ずるわけには行かないと思います。一応諮つてはみますが、大体みな準備もしてあることでありますから、むずかしいと思います。御意見は一応承つておきます。

石田博英自由党

○石田委員長 それではただいま事務総長の説明通りで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 さよう決定いたします。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 それから本日審査終了の法案が、大蔵委員会から六、七件ございますし、厚生委員会から二件ある予定でありますが、本日は大分時間を食う予定でありますので、この次の本会議にお願いするごとにいたしたらいかがかと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 それから、この際申し上げておきたいと思いますのは、先般井上良二君から行われました野田建設大臣の新聞紙上に掲載せられました発言の問題につきまして、本院といたしまして、法規解釈上明瞭にいたしておかなければならない点があると運営委員長として考えましたので、特に法務総裁の出席を求めて、この件に関して政府の解釈を伺つておきたいと思うのであります。これから委員長の方から法務総裁に伺いまして、なお不備な点につきましては、各委員の御質問を許します。  それでは法務総裁に伺います。各位御承知の通り、また法務総裁も御承知の通り、先般野田国務大臣の車中談として読売新聞紙上に掲載された談話の内容が、立法府といたしましては看過のできない内容でありましたために、社会党の井上良二君が本会議で緊急質問を行つたのであります。それに対して野田国務大臣から答弁があつたのでありますが、この答弁中に、立法府の立法権と、行政府の予算編成権との法律上の関連事項に関しては、法務総裁にお尋ねになつたらよかろうという趣旨の答弁がございました。われわれ立法府におる者といたしましては、きわめて重要な問題でございますので、この際特に委員長からお尋ねをいたしておきたいと思うのでございます。  質問の第一点は、現行法規下におきまして、立法府が予算を伴う立法を行つた場合において、政府の予算編成権との関係はどうなるとお考えでございましようか。その場合、予算成立前におきましては、もちろん国会はその立法に伴つて予算を修正しなければならないのでありますし、また修正すれば足りるわけであります。しかし予算成立後においては、それはどうなるかということが第一点であります。まずお答えを願いたいと思います。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 お答えいたします。立法府の議員の法案提出は、これはまさに憲法で認められておるところでありまして、これは制限することはできません。それで予算を伴う法案の提出はどうであるかということであります。これももちろん御自由であります。もし予算編成後にさような法案を提出して、その結果どうなるかということになりますると、これはあるいは補正予算とかいうことでまかなつて行くよりほかに方法がなかろうかと思います。議員立法というものは、もちろん尊重すべきであると、私はこう考えます。

石田博英自由党

○石田委員長 現行法規下における法務総裁の御解釈は、よくわかりました。  それでは次に第二点として、立法府が予算を伴う立法を現在においてなすという事実は、現在の政府の予算編成権との間に何らかの矛盾を生ずるとお考えになりますかどうか。ついては、矛盾を生ずるとお考えになるとするならば、それについて何らか措置をなさろうというようなお考え、あるいは研究等が行われておるかどうか、この点を伺つておきたいと思います。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 矛盾はいたさぬと考えておりますから、その点についての研究はいたしておりません。

石田博英自由党

○石田委員長 委員長からお尋ね申し上げたい点は、以上二点でございます。他の委員において御発言がありますか。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 これは法務総裁にお伺いするのが適当かどうか、ちよつと私も疑問に思うのですが、お答えできたらお答え願いたいと思います。御承知の通り、本会議で井上良二君の質問に対しまして野田建設大臣が答弁をなさつた中に、予算の編成権を持つておる政府としては、予算を伴う議員立法等はできるだけ出さないようにしてもらいたいというような意味の答弁が行われた。これは行政を担当いたしておりまする国務大臣の立場及び政府として、この種の考え方があるから答弁に出るのだと思いますが、そういうことがあつてよいものかどうか、これを明瞭にお伺いしておきたい。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 それはただ希望を述べたにすぎないのだろうと私は考えております。私はその席におりませんでしたから、よくわかりません。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 希望を述べたということであれば、それでよろしゆうございますが、少くともそういう考え方は、行政府につながる方々として考えてはならないと思いますが、この点だけひとつお答えを願います。

石田博英自由党

○石田委員長 大体前の答弁で盡きておるでしよう。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 お答えにならなければ、けつこうです。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 ただいまの法務総裁の明確なお答えにあつたように、予算成立後において、予算を伴う議員提出法律案の成立した場合、補正予算等においてまかなうべきであるというお考えのようですが、それは当然政府が立法府に対する義務だとお考えになりますか。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 当然のことであります。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 それでは続いてお伺いしたいのですが、法務総裁と建設大臣との間には、憲法の解釈上非常な違いがあると思います。それはこの間の答弁でも、恬然として恥じない態度をもつて、彼はそういうような予算を伴う立法をされることは、政府にとつては困る場合が起きて来るだろうと思う、と言つております。この困る場合ということは、今の法務総裁の答弁とは非常に食い違つておる。責任をもつてなすべきだという考え方と、困るという考え方―責任があるなら困るわけはない。当然やるべきことです。そこで、そういう考え方が政府の連帯責任をもつておる国務大臣の中にあるということは、あなたと憲法上の解釈が違うのであつて、その解釈が間違いであるという考え方ですか。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 それは野田君は、そこまで私は突き進んで言うつもりはなかつたのじやないかと考えております。私はその当時居合せませんからわかりませんが……。

石田博英自由党

○石田委員長 野田君にお聞きする必要があれば、野田君にお聞き願います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 私は、内閣を代表してあなたが来ておられると思うから聞くのです。閣内にそういう考え方があつては非常にいかぬと思うが、どうですか。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 私の考え方は、ただいま申し上げた通りであります。野田君は、私の推測するのに、おそらくそこまで強い意味で言つたのじやないと私は想像しております。そういう希望を言つたにすぎないと思います。

山口喜久一郎自由党

○山口(喜)委員 あの本会議における野田君の答弁以後においても、私の漏れ聞くところによりますと、政府はまだ強い意見があるのだということの片鱗を漏らしたということを聞いております。これはやはり野田君の心に虫ばんでおる、何というか、妙な思想が、彼をして発言せしめたものと思います。今委員長なり各委員の諸君から、予算編成権ということをここでお話になつておりますが、私は、予算編成は義務であつて権利ではないと思う。野田君に、私はわが党の会合におきまして注意をして、それは権能とでも言つたらどうかということでありましたが、私はその思い上り方が、たまたま予算編成の大権というようなことまで口がすべつたのだろうと思います。私はこの国会において、予算の編成権、編成は権利であるというような、誤解があるような言葉は使わない方がいいのじやないかと思いますが、法務総裁はどうお考えでございましようか。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 編成権、これは考え方一つであるので、裏表になりますが、編成の義務に基いて権利と言われたのでしようから、そこは強く主張されない方がいいのじやないのでしようか。

梨木作次郎日本共産党

○梨木委員 野田大臣の車中談並びに過般の本会議における答弁を聞いておりますと、これは明らかに憲法で保障しておる議員の立法権というものを制限し、あるいは否認するような考え方に通じておると思うのであります。そうなりますと、憲法九十九條では、「国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」となつていますが、明らかに憲法を擁護するのではなくして、破壊するような考えを持つておると思います。そこで、こういう大臣をその地位にとどめておくということは、政府としてもまことに危險千万なことであると思います。この点についての法務総裁の御意見を伺いたいと思います。

石田博英自由党

○石田委員長 これは、本日委員長といたしまして法務総裁においで願つた趣旨と違いますから、お答えをいただきません。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 先ほどの委員長の質問対にして、予算を伴う立法も議員立法で出されるという答弁がありましたが、そこで、もし予算を伴う法案を国会で議決しておるにもかかわらず、政府が予算を編成しない場合のこれに対する強制的な方法、これについてはどういう方法があると法務総裁はお考えになりますか。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 それは法規上別にありません。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 そうすると、政治的な責任ということだけですか。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 そうです。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 憲法第八十三條には、「国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければならない。」とあります。私たちは、これに基いて、政府のこれこれの予算の中からこれだけのものを行使しろという決議ができると思いますが、それはできますか。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 それはいいでしよう。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 その決議をした場合、政府はそれに基いて財政的な処理をしなければならぬわけですね。

木村篤太郎法務総裁

○木村国務大臣 そうです。

石田博英自由党

○石田委員長 本日は参議院との関連がありまして、本会議を早くやつてもらいたいという御希望がありますから、法務総裁に対する質疑は、この程度をもつて打切ります。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 次に、次会の本会議についてお打合せをいたします。次会は明後日、定例日の定刻より開会するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 議院運営委員会は同日午前十一時に御参集を願います。本日の本会議の開会時刻は一時半。  本日の議院運営委員会はこれにて散会いたします。     午後零時五十八分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗