議院運営委員会 第22号
- 発言数
- 112 件
- 登壇者
- 15 名
- 会派数
- 8
- 開催日
- 1952/03/08
会議録
○石田委員長 これから本日の運営委員会を開会いたします。 まず最初に、根本龍太郎君がこのたび経済安定本部顧問としてビルマに行くことになつております。それば政府から、経済安定本部の顧問にすることについて、国会法第三十九條但書の規定に基く議決を求められて来ておりますので、これをお諮りいたします。事務総長の御説明を求めます。
○大池事務総長 本日内閣の方から、議員の根本龍太郎君を経済安定本部の顧問に命じたいからというので、国会法第三十九條の但書によろ国会の議決を要求して参つております。御承知の通り、経済安定本部設置法の中に、経済安定本部に顧問と参与を置くことができるという規定がありまして、顧問は、重要な事項に関して総務長官に対して意見を述べることができろ規定ができておりますので、それに基きまして根本君を顧問といたしまして、ただいま委員長からお話がありましたように、特に食糧に関する基本的施策の企画立案を命じたいという、こういう意味のように了承いたします。従いまして近い本会議において、三十九條但書の議決を求めて参つておるわけであります。
○立花敏男君 これはビルマに行く旅券の問題はどうなるのですか。
○石田委員長 それは本委員会の議題ではありません。
○立花敏男君 関連いたしますので聞いておきませんと、モスクワ経済会議の旅券の問題が非常に大きな問題になつておりますから……。
○石田委員長 それはそれぞれの当該委員会で御発言を願います。われわれのお答えすべき範囲ではございません。
○立花敏男君 今説明なさつたことについて、聞いておきたいのです。
○石田委員長 事務総長をして答弁をしてもらう範囲でもございません。
○立花敏男君 しかし、やはりこれは関連しておる。あなたの発言の中に、ビルマに行くのだからということがあつたから……。
○石田委員長 文書はそういうことではございません。ビルマに行くという話のある根本君ということで、議決を求めることは、安本の顧問になることについて議決を求めるのであります。
○立花敏男君 ビルマに行くのだから、安本の顧問にするのだという説明だつたじやないですか。
○石田委員長 そういうことではございません。ビルマに行くことになつておる根本君を、今度経済安定本部の顧問にしたいということで、それは根本君の形容詞でございますから、その形容詞がいけなければ削除いたします。
○土井委員 これは経済安定本部設置法の何條にあるのですか。
○大池事務総長 第七條の四項に「本部に、顧問及び参与を置く。顧問には、重要な部務に関して総務長官に対して意見を述べさせ、参与には、部務に参与させる。」こういうことがあります。
○土井委員 顧問というのは何人か置いてありますか。
○大池事務総長 今まで議員で顧問になつておつた例はないと思います。
○土井委員 議員外にはあるのですか。
○大池事務総長 これは私は聞いておりません。
○石田委員長 それではこれを次回の本会議に上程するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定をいたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、北海道の震災に関して、委員を派遣したいという申出が若干ございますので、これをお諮りいたします。
○大池事務総長 御報告を申し上げますが、北海道の今次の災害に対しまして、その調査のために委員の派遣を要求して参つておる委員会が、二委員会ございます。水産委員会からは、一班、二班とわけまして、第一班が北海道班で石原圓吉君と鈴木善幸君、二班が岩手県、青森県の方で、小高熹郎君と林好次君と、一班の北海道班は十日間、二班の岩手県、青森県は八日間、こういう委員派遣の要求があります。それと建設委員会から、この災害調査のために瀬戸山三男君と高田弥市君、中島茂喜君、前田榮之助君、この四人が十日間北海道に調査に参りたいという申出があります。それから、まだ正式に委員会の議を経ておりませんが、もし他の委員会で許されるならば、ぜひ自分の方にも許してもらいたいということで、地方行政委員会からも申出がありますが、これは正式にまだ出ておりませんから、御参考までに申し上げておきます。ただいま議題になりましたのは、今の二委員会の分でございます。
○石田委員長 あわせて、私の手元に、同様趣旨を口頭をもつて申し出られたのがございます。それはどういう趣旨かと申しますと、御承知のごとく本委員会におきましては、開会中においては、特別の事情のない限り、原則として委員の派遣を認めないという方針をとつておりますので、他の委員会において認められるようなことがあるならば、自分の方も希望するという旨のことを申し出ておられる委員会が、私の記憶しておりますところでは、厚生委員会、農林委員会、運輸委員会、地方行政委員会、この四つあります。これもあわせてお伝え申し上げておきます。と申しますのは、これを本委員会において承諾をすることになりますと、同時にあとから四つ出て来ることを御承知おき願わなければならないからであります。この北海道の震災に関して本院としてとるべき処置について、一括してお諮り申し上げます。
○倉石委員 ただいまの委員派遣の件でありますが、委員派遣の件については、従来から、原則は当委員会できまつておることでありまして、ことに今のお話だけでも約三つ、そのほかに二つ三つ出そうだということでございますが、国会開会中でございますから、一応各委員会からの派遣は御遠慮願うことにいたしたいと存じます。ただそれに関連いたしまして、特別なああいう災害のことでございますから、そういうことの前例などを調べてみますと、たとえば昭和十八年の鳥取県下の災害、それからその次には九十一議会の近畿地方の震災、それから一番近くは、福井県及び石川県下の震災というようなものに対しては、それぞれ院できめまして、各議員から、あるときは十円、あるときは百円というふうな議員各自の醵出を願いまして、衆議院を代表して震災地にお見舞に伺つておるという例があるのであります。今回の北海道の災害については、われわれもまことに憂慮いたしておるところでありますから、この前例に従つて、そういうふうに衆議院側を代表して少数の議員が派遣され、そのときに皆さんの醵出されたる、誠意を披瀝したるものを持参して行つていただくということに取扱うことが、一番いいのではないか、各常任委員会から五名なり七名の方が行かれるということになると、震災地でも震災のあとで、たいへんな御迷惑でもあるだろうし、それぞれの報告はそれぞれの機関を通じてできることでありますから、そういうお取扱いを願いたいと存じます。
○長谷川委員 この北海一道の震災に対して、当然各委員会から参りたいということは明らかでございますが、これはすでに各党からも派遣して、調査しております。でありますから、私は新しく常任委員会から派遣されるということはあまり好ましくない、倉石さんの御意見まことにしかりだと考えますので、そういう方向に行けるならば、ぜひそうありたいという希望を申し上げます。
○土井委員 ただいま倉石さんの方から、委員会から正式な申出等があるけれども、今までの慣例などから考えて、衆議院を代表して適当な議員の派遣をし、かつ委員会からの派遣の申出はこの際遠慮していただこうというお説でありますがきわめてもつともだと思います。ただいま長谷川君からもお話がありましたように、各党ではそれぞれ慰問または見舞、あるいは調査というような形で議員諸君が派遣されております。これらの人々が現地に行きまして、十分災害並びにその他の事柄については御調査願えるだろうと思いますが、ただいま正式に申し出ております各委員会の関係、なお申し出るであろうと思われる委員会の関係等もありますので、ここらの関係はあんばいいたしまして、できるならば国会代表の議員として、適当な形で各党に割振りをしたら、より効果的ではないかと思うのであります。別に條件ではありませんが、そういう方向に願いたいと希望するのであります。
○立花敏男君 私のところも大体賛成ですが、案の具体的なものを御発表願つたらけつこうかと思います。
○石田委員長 今お諮りしておりますのは、委員会から申し出ております派遣申請書は、これは承認を与えないで、そのかわりに衆議院を代表する慰問団というようなものを派遣したらどうかという動議であります。人数あるいはその割振り、それから議員が醵出すべき見舞金等は、その原則がきまつてからお諮りを申し上げます。
○立花敏男君 そういう原則は大体わかるのですが、もしできておりましたら、大体の大要を御発表願つた方がいいと思うのです。たとえば議員の割振りなどはどういうお考えでしようか。
○石田委員長 それは先ほどから私が申し上げておる通りで、後ほどお諮りを申し上げます。案ができておるわけではございません。
○立花敏男君 私どもが懸念いたしますのは、国会代表という場合、共産党を除外される場合が多いので、そういうことになることがないのかどうかをお聞きいたしておきませんと、賛成いたしました、除外されましたということでは……。
○石田委員長 特別どの党派を除外するという意図をもつて人数の制限や割振りをする意思はございません。社会党二十三控室は……。
○上林與市郎君 慰問団の派遣に対しては賛成いたします。
○岡田春夫君 私の方も賛成でございます。参議院ではすでにきまつておることですし、早く衆議院でもやつてもらいたいと思います。
○石田委員長 それでは各委員会から申請が参つております委員派遣承認の件は、承認を与えないことに決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。 かわつて本院といたしましては、この震災の状況にかんがみて、適当なる衆議院の慰問団を組織いたしまして、現地に派遣するということに御異議あませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それではさように決定いたします。 その慰問団の人数及び前例によつて行つております見舞金の醵出について、順次お諮りいたします。初めに人数についてお諮りをいたします。
○倉石委員 人数でありますが、これは今申しました通り、実際の調査ということになりますと、各委員会からの御希望があるようでありますが、そういうことはたいへんなことで、それならば各委員会から出て行かれることになつてしまうので、今回はあの災害に対する衆議院としてのお見舞という意味でありますから、ごく少数の人数が行かれることが一番適当である、こういうように存じます。そこで、まず五名の議員が代表して行かれるようにされることを私ども希望いたします。
○岡田春夫君 今倉石君から五名というお話があつたが、相当地域が広い上に、日程とか、そういうものとかみ合せて人数をきめなければならぬ。ただ五人というようにきめて、何日という形ではなくて、ここらで、さつき立花君が言われたように、五人なら五人で、何日間でどうするという具体的な話を出されたらどうですか。
○倉石委員 私の申しておりますのは、衆議院の意思として北海道にお見舞に参るのでありまして、調査に参るのではないのであります。調査ということだと、皆さんも御承知のように災害のあとで、交通も杜絶しておるようなところにわれわれ国会議員が行けば、非常な無理をして自動車を出すとか何とかする。これは非常に地方にとつては迷惑なことです。従つて災害に対する状況の調査ということについては、御承知の通り、長谷川さんも言つておられるように、各党でも自発的にそれぞれ調査団なり出ておるところも多いし、政府のそれぞれの機関、北海道庁なども詳細な調査を今やつておるところであります。議員が特にそこに行つて調査するということになれば、各常任委員会からの希望も出されるということにもなるのでありますから、そうではなくて、われわれが醵出した応分のものをまとめて持参して、衆議院側の見舞の意を表するという団体でありますから、ごく少数で行くことが妥当であると考えます。
○岡田春夫君 私も見舞だというあとの趣旨に賛成したわけですが、見舞にしても、まさか札幌だけに行つて帰るわけじやない。やはり釧路とか、あつちこつち、少くとも現地の近くの方まで見舞に行かなければ、見舞として意味をなさない。そうなると、調査という意味ではないが、あの震災地をまわるとすれば、相当の地域であるだけに、時間的にも相当日程をとるだろうと思います。そういう意味で、私の言つたのは、相当時間的なものをとるとするならば、それによつて人数の問題がかわつて来はしないか、たとえば班を向うに行つて二つにわけるとか何とかということも出て来るのじやないかという意味で申し上げておるのであります。
○倉石委員 それは調査になるでしよう。
○中野四郎君 見舞ということになると、少し疑義が生じて来ると思います。各委員会はみな調査を要求しておるでしよう。従つて調査をしないで、院議をもつて見舞をするということになると、委員会の調査派遣を抑制するということになる。これはどうかと思うのです。従つて今の岡田君のような疑義が生じて来ると思う。
○石田委員長 委員会の委員派遣申請を承認しないということは、すでに決定いたしました。
○中野四郎君 これは調査しないで、ただ見舞だけに行くということになれば疑義が生ずるから、むしろ調査を兼ねて見舞に行くということの方がいいのじやないか。今度の震災状況を調査しないで、見舞に行くというだけでは済まない段階ではないか。そうすれば各委員会から、なぜわれわれの調査を抑制するのだという言葉が出て来ると思うのです。
○土井委員 事務総長にお伺いしたいのは、先ほど倉石さんの方から言われた鳥取とか、近畿方面とか、ああいうのは、どういう名儀で行つておりますか。単なる見舞ですか、それとも調査ですか。
○大池事務総長 これは見舞でございます。近畿地方のときには、慰問という言葉を使つております。あのときは非常に範囲が広くて、近畿、四国、中国、東海、九州、この各地方であつたものですから、その各地方を慰問するためにということで、慰問団という形でございました。
○岡田春夫君 人数はどうですか。
○大池事務総長 九十一回のときには、恩間団は東海班、近畿班、中国班、四国班、また四国班を受媛班と徳島、高知班というようにわけまして、それと九州班、これで一班に三、四名ずつ行つております。近畿は範囲が広いので七名でございます。
○岡田春夫君 日程は。
○大池事務総長 日程は、その班がみな集まつてきめたようでございました。それから最近の第二国会のときの福井及び石川の場合は、七名行つております。
○中野四郎君 そのときには、水害何とかという特別委員会があつたのじやないですか。その委員会から調査に別途に行つていないでしようか。そうして院議をもつて特別に行くという…。
○大池事務総長 このときには行きませんでした。水害何とかという特別委員会はございましたが、そのときはそれは行かないで、震災地慰問のために七名の議員を派遷する、こういうことになつておりました。
○土井委員 今北海道の方の震災だけが取上げられておるが、岩手県方面も一応やはり行く必要があるのじやないかと思います。
○石田委員長 暫時懇談に入ります。 〔速記中止〕
○石田委員長 懇談をとじます。 それでは順次各党の御意見を承りまして、委員長において判断いたします。自由党はいかがですか。
○倉石委員 私は、最初御提案申し上げましたように、五名が最大限度だと思います。
○小林(運)委員 五名説に賛成です。但し、なるべく各党が行けるように努力してもらいたい。
○土井委員 社会党は五名説に賛成いたします。
○梨木委員 私の方は、できるだけ国会の各派が参加できるような最低限度の人数をきめるという観点から、五名なら、自由党の方でできるだけ数を少くなさつて、小会派に譲歩くださるということならば、われわれは賛成できますが、五名では従来の例から申しますと、自由党の御譲歩がない限り、その要望が達成できないように思われますので、数が少な過ぎると思いますから反対いたします。
○上林與市郎君 私の方はいろいろ考えまして、人数は少い方がいいのじやないかと思います。ただ各派がなるべく公平に――という言葉もおかしいのですが、参加できるようなふうに願いたいと思います。
○小平忠君 私は、行く人員につきましては、各派から全部行けるようになればよろしいと思いますが、そうなると相当の人員にもなりますし、五名説に賛成いたします。行かれない会派は、自由な立場において、請暇等をもらつて、また見舞に行く方法もありますし、それは臨機な方法がとれると思いますから、五名説に賛成いたします。
○岡田春夫君 私の方は、やはり衆議院として行くのだから、各党が出られるようにする。それからもう一つは、国会開会中ですから、日程をできるだけ短縮するという意味においても、初めから班を北海道と三陸と二つにわけて、能率的にまわるという形でやつたらどうかと思います。大体それに参加する場合には、超党派的に各党から出て行くという形でやつていただきたいと思います。
○中野四郎君 五名でもいいのですが、その場合、小会派でもひつくるめれば三十名くらいありますから、この中から代表を一名入れていただくということを條件に、五名でもいいと思う。これは衆議院を代表しての見舞だから、従つて小会派の代表を一名入れることを條件に、私は賛成いたします。
○石田委員長 條件というおとりはからいはいたしかねます。そういう御希望と承つておきます。それでは大略の御意見は五名説に御賛成のようでございますので、人数は五名ということにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。 それでは五名となりました場合の、各派の割振りについて事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 五名を従来の先例によりまして各派に割当てれば、自由党が五名、改進党が一名、社会党が一名、三、一、一。従来の割振りはこういうことになります。
○長谷川委員 ただ、そこのところはまたよく考えてやつていただきたいと思います。
○土井委員 人数の面から見れば、そういう割当になるでありましようが、これは大体議員数の比率でありまして、数字の問題としてはやむを得ないことでございます。しかしその点十分あんばいしていただきまして、なるべく公平に、問題の取扱いをこの際していただくだけの弾力性を持つていただきたいということを、希望申し上げておきます。
○梨木委員 私の方も、先ほご人数を決定するときに申し上げましたように、やはり、できるだけこの見舞団には超党派的に参加できるような方法を講ずるのが妥当であると思いますから、そういう点に自由党が御譲歩願つて、われわれが参加できるように願いたいと思います。
○石田委員長 五名の場合三、一、一ということは、今事務総長から御説明がありましたが、各党のそれぞれの御人選もおありと思いますから、一応こういう割当にいたしておきましてお話合いがつきましたら、議長の手元において適当におはからいいたす、本委員会においては、この原則をこわすということもおかしいので、一応そういうことにいたしておきたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それでは次に、慣例による見舞金等の取扱いをお諮りいたします。
○倉石委員 見舞金は、前例を見ますと、よほど昔は十円というようなことがありましたが、最近は大体百円のようでございます。しかしこれも二十三年の百円でありますから、今回はもう少しふやす方がいいのじやないかと思います。ただ、もし参議院が同じようなことをおやりになるとすれば、あまりかわつたこともやらない方がいいと思いますので、一応その点は参議院側に話をした上で、おきめ願つたらいかがかと思います。
○石田委員長 暫時懇談いたします。 〔速記中止〕
○石田委員長 懇談をとじます。 それでは五百円という御意見があろようでございますが、五百円くらいでいかがでございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それでは五百円ということに決定いたします。 その他の、先ほどお話を申し上げました件及び日程その他につきましては、できるだけすみやかに、各派の問にお話合い及び人選をいただきまして、議長の手元においておとりはからいを願うことにいたします。これは非常に急ぐことでもありますし、本日本会議を開くに至つておりませんから、あらためて院議を要しないで、この申合せによつてやるごとに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、法務委員会の委員長の処置について、副議長のお手元まで、あるいは私の手にも文書が参つておりますが、まず先に副議長の方から御報告を願います。
○岩本副議長 御報告申し上げます。きのう共産党を代表されまして、梨木君、林君、加藤君、この三君から、六日の日に依願法務委員長が新聞に発表をいたしました東大事件に関する談話について、議長に対して、事務総長を通じて申入れがあつたのであります。その申入れの内容は、本件はいまだ委員会で調査中の案件であつて、結論を得ていないのに、委員長名で委員会の結論であるかのごとく公表をするのは、国会の権威と審議権を無視したものであるから、議長から委員長に厳重に警告をし、善処を要求してもらいたいというのであります。なおこのことは、議院運営上の重大問題だから、本日の委員会の問題として取上げてもらいたいとのことであつたのであります。そこで議長としては、かかる委員長の取扱いについては、当該委員会において当然問題にされてしかるべきことであつて、議運の問題として、ただちに諮問をすべき範囲とも考えておりませんし、共産党の申入れに従つて佐瀬委員長に対し警告云々ということも、議長の判断だけでなすべきものとも考えておりません。ただそういう申入れがあつたのでありますから、一応御報告をいたしまして、この委員会でそれを取上げるものであるかどうか、そういうことを御研究を願いたい、かように存じます。
○石田委員長 私の方にも申入れがありましたので、私からも一応御報告申し上げておきます。私のところにも、三月七日事務総長を通じまして、ただいま副議長が御報告なさいましたと同様の文書をちようだいいたしました。この件に関する私としての判断も、ただいま副議長が御説明を申し上げたことと同様でございます。これは本委員会の議題として取扱うべきであるかどうかということは、別個にお諮りをいたしますが、これは当然当該委員会において問題にすべきことである、従つて本委員会がただちに関係すべきことではないと私は考えておるのであります。
○梨木委員 実は私の方から、今副蔵長並びに委員長から報告があつたような申入れをしたのであります。ところで、もちろんこれは当該委員会でも重大な問題としてこれを取上げなければならぬと思いますが、しかし事柄は、非常に国会の委員会の運営上に関しての重大な問題だと私たちは考えておるのであります。特に今委員各位のお手元に差上げましたように、東大事件に関する談話発表ということで、衆議院法務委員長佐瀬昌三氏の名前で発表している。しかもこれは委員会において、当時輿論の重大な関心を呼んでおつた東大事件について参考人の意見を聴取しておる最中であります。ところがこの内容を見ますと、その調査した結果として五つの項目を指摘いたしまして、その結果といたしまして、文部次官通牒を再検討すべきことを特に勧告するという、委員会としての意思表示と見られるものを、談話として発表しておるのであります。そこで私たちは、非常に重大でありましたので、委員長にも会つて、この事案を確かめましたところが、従来こういう慣行になつておるというようなことを言われました。こうなるとますます事は重大でありまして、いろいろ調べましたところが、従来委員長名をもつていろいろな談話を発表されておりますが、こういう重大な内容について、しかも委員会の調査の結果であるかのごときものを発表された前例はないのであります。しかも御承知の通り、各都下の有力な新聞に、全部これが委員会の申合せ、あるいは調査の結果であるかのごとく報道されておるのであります。しかもこれを発表されたのは、わが党の委員がいまだ参考人の意見を聴取しておる当日の六時ごろです。六日六時をろに、まだ参考人の意見を聞いておるとき、すでに新聞に出ておるのであります。ところがこの点について、議事の進行中、委員長にその事案を確かめましたところが、そういうことは関知しないと答えておる。こういう事実が発見されておるのであります。こうなると、まつたく委員会の審議というものは、何のためにやつておるのか、委員会というものはロボット化されて、あらかじめ計画されたことを遂行するためにやつておるようにみ見えるのでありまして、まつたく委員会の権威と、委員の審議権というものが無視されておるように思います。これは各委員会の運営上に関する重大問題でありますから、こういう慣行というものがもしあると認められるならば、ぜひなくさなければならぬ、適切な処置を講じなければならぬと思いますので、ぜひこの委員会で取上げて、この問題についての適当な処理と、今後の運営の問題について基準をきめておいていただきたいと思います。
○石田委員長 私は、この案件を本委員会の議題にいたしておるわけではありません。ただいま梨木君から、本委員会の議題にしてもらいたいという御希望がございました。この案件を本委員会の議題にすべきかどうかについてお諮りいたします。
○土井委員 形式上は、一応委員会の議題にするかしないかという問題を先行すべきであることは言うまでもありませんが、ただ議題にするかしないかということを決定する前に、ただいま梨木君が言われておるような事柄が、法務委員会におきまして行われたということについて、まず第一に、これを二つにわけて考えなければならぬと思うのであります。一つは、いまだこの文書全部を読んでおりませんから、梨木君の今の話を大体そのまま前提としてお話申し上げるのでありますが、もし委員長が、委員会でまだ決定されておらない事項を、決定されておるかのごとく発表したということでありますれば、運営上の問題として、当然この町議運で、将来各委員会における議事の運営をどうすべきであるかということをきめなければならぬと思うのであります。そうでなくて、委員長が委員長の見解を独自の立場で発表したというのならば、これは私どもの容喙すべき筋合いのものでないと思う。なぜかといえば、委員でありましても、委員長でありましても、そのときどきニユースその他の方面から意見を聴取されれば、独自の見解と従つて、談話なり、意見なりを発表することはできるのであります。それは委員長であるから、委員会の決定を見ないうちに、あるいは委員長独自の見解を発表してはいかぬというような、制約を受ける必要はない。ただ前段申し上げたように、委員会で決定したかのごとき、あるいはまた決定したというような形において、責任の地位にある委員長が発表したとするならば、これは私は行き過ぎであると思う。そういうことは、具体的に内容をもつと調査してみなければなりませんし、なおそういう事態がかりによしあつたといたしますならば、これは当然当該委員会におきまして、その是非を十分に検討すべきではないか。そうして当該委員会で、なおかつ多数の横暴によつて、あるいは極端な決定を見て、全然民主的な運営の方法を誤つてしまうようなことがあれば、議運でこれは再検討すべきであると、私はかように考えておるのであります。
○石田委員長 お諮りいたします。土井君の御発言で、問題が二つにわかれて出されておると思います。この文書が、法務委員会で決定したかのごとく出されておるものとするならば、これは当然当該委員会におきまして検討すべきであつて、それがまず先に行われなければならぬという御意見、いま一つは、そうでなく、委員長個人の見解であるならば、これは何も他の者の容喙すべき範囲ではない、こういう御趣旨でございます。そこで、この議題をいうまでこねくりまわしておつてもしかたがありませんから、議事の進行上お諮りいたします。これを本委員会の議題といたしまして、さらに、これ以上検討して参りますかどうか、順次各派の御意見を伺います。
○石田(一)委員 今ここで、これをこの委員会の議題にするかしないかお諮りするとおつしやいますが、諮れば、おそらく多数で議題にしないことになるでしよう。しかし今土井君が二つにわけて言つたことは、一応合理的ではないかと思う。そうだとすると、この委員長の談話発表の写しなるものが事実であるとするならば、ここに「右調査の結果左の諸点を指摘し、特にこれを留意すべきものと信ずる。」そうして一番最後のところに、再検討すべきことを政府に勧告するということになつておりますから、委員会の調査の結果を待たずして、調査の結果としてこれを政府に勧告し、しかも社会に発表したことは間違いないのでありますから、もし土井君の言葉が合理的であるとするならば、与党の諸君が採決などで、数で押してやるというのではなく、こういうことは今後のこともあるから、十分運営委員会でやつておいた方が、今後こういう軽率なことがなくなるのではないかと思います。
○石田委員長 私の立場を申し上げておきます。私は、本運営委員会というものは、他の委員会の運営に対する検察的役割をするものとは考えておりません。当該委員会の問題は、当該委員会において結論をつけていただくのが建前であると思います。もしそういう建前でないといたしますならば、たとえば、各委員会の委員長の不信任案とか、あるいは運行についての問題とかいうようなことが、一々この委員会に持ち込まれて来ることになります。従つて私といたしましては、本委員会の建前から申しましても、法務委員会において当然先決していただかなければならぬ問題であつて、それからあとで御相談すべき問題であると考えております。ただ、この委員会の委員の一人である梨木君から、今ただちに議題にしろという申出があつたのでお諮りしておるのであります。そこで議論をいたしたいとは存じません。各派の御意向を承りまして、議事の進行をはかりたいと存じます。改進党はいかがでございますか。
○石田(一)委員 そういう点で、今土井君のおつしやつたように二つにわけて、委員会運営に関する問題は、今後この委員会で取上げて、問題としてやるべきだというように考えております。
○石田委員長 この案件についてはどうお考えですか。この運営委員会自身の建前とするところは、法務委員会で起つたことは、法務委員会で結論をつけてもらうのが一応前提でなければならぬ。向うで問題になつていないものを、この委員会が取上げてやるということは……、
○石田(一)委員 それはわかります。従つて一応法務委員会で問題にして、そうしてその後にこの委員会の問題にする。
○石田委員長 それでは、一応法務委員会において御処置を願うということですすね。
○梨木委員 法務委員会の委員長が、出過ぎたことをやつたということについては、もちろん当該委員会で問題にいたしますが、しかしながら、たとえば委員長の肩書きで委員長名をもつて、あたかも委員会で決定したかのごとき談話を発表する、こういう運営の仕方、これはやはり国会運営の重大な問題として基準をきめておくということを、この問題を契機としてやつておくことが必要だと思います。そうでないと、非常な弊害が起ると思いますし、これがたまたま今度の談話発表のような機会に露呈されて来る。だから、ぜひともこの問題は運営委員会におきまして問題として取上げていただきたいと思います。
○石田委員長 二十三控室はいかがですか。
○上林與市郎君 まだ理由も全部読んでおりませんが、この議院運営委員会では、ただちに問題とすべきものではないと存じます。
○小平忠君 当該委員会たる法務委員会において先議すべし。
○岡田春夫君 私はちよつと見解が違います。今石田一松君からお話があつたように、調査の事案という結果が新聞にも出ております。そうなると、単に法務委員会の問題というより、実際に国会内の運営の問題に関連しておる。それだからこそ、副議長のところにもこれが持ち込まれておるわけですから、副議長としても、この点をどういうようにお扱いになるか、これについての御意見を伺いたいと思います。これは全体として国会の運営上の問題ですから、ここで一応基準をきめて、取上げて行く必要があると思います。
○石田委員長 大体各派の御意見を伺つたところによりますと、共産党と労農党を除いては、当該委員会において問題を審議していただくのが先決であるという御意見のようでございます。従つてさよう決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、緊急質問の取扱いを御協議願うのでありますが、これに関連いたしまして、副議長から御発言がございます。
○岩本副議長 今緊急質問の取扱いをお話合いになるのでありますが、それに関連いたしておりまして、これまた御審議の対象だろうと思いますから申し上げます。きよう野党各派の代表、但し共産党を除く方々からお申出がありました。新聞等で報道されておりまするように、われわれは知りませんが、参議院の予算委員会等における総理の発言中に、従来まで発表されておりました考え方と根本において食い違うような問題が起つた。このことは、予算を議した考え方にも関連する重大問題であるから、これは衆議院としてもたださなければならぬ。しかもこれはきわめて緊急を要する。従つて、明日は日曜でありますからいたし方ありませんが、月曜日に特に本会議を開いて、この点に関する緊急質問を取上げるような処置をお骨折り願う、こういうお申出があつたのであります。そこで幸いにして本日運営委員会が開かれるから、皆さんのお申出の点は、御報告申し上げて議していただきます、こういうことでお答えしておいた次第でありますから、その他の緊急質問もありましようが、その点もつけ加えて御相談を願いたいと思います。
○石田委員長 あわせて私から御報告申し上げておきます。本日、本委員会開会直前に、ただいま副議長から御発言がありましたとまつたく同一のお申出を、私も受けました。右御報告申し上げておきます。 そこでまず第一に、野党のお申出である月曜日に本会議を開くかどうかということと、緊急質問の問題とは関連いたして参るのでありますが、緊急質問は、おそらく本日印刷物にして最初に配られたと思いますので、ただいま御報告申し上げましたことをお含みの上、緊急質問の取扱いを御協議願いたいと存じます。
○大池事務総長 今お手元に配付いたしてあります緊急質問は人件でございますが、本日になりまして、自衛戦力に関する緊急質問、これが労農党の中原健次君からお申出がありましたから、七として追加を願いたいと思います。
○石田委員長 この緊急質問について順次御協議を願うわけでございますが、暫時懇談に移ります。 〔速記中止〕
○石田委員長 懇談をとじます。緊急質問につきましては、次回の運営委員会におきまして、各党の最終態度を御決定願うことにいたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、次回の本会議の開会日についてお諮りいたします。
○長谷川委員 いろいろ緊急質問等も出ておることでありますので、月曜日に運営委員会を開いていただいて、従つて本会議を月曜日に開いていただきたいと思います。
○石田委員長 野党は各派ともそういう御意見のようでございますが、与党側はいかがですか、
○倉石委員 突然月曜日に、定例日でないのに本会議を開くということは、これは皆さんにお尋ねしておくのでありますが、非常に緊急な法律案があるのか、あるいはそれとは別に、緊急質問をやりたいというために特に本会議を開くという御意思なのでしようか。
○石田委員長 しばらく懇談に移ります。 〔速記中止〕
○石田委員長 それでは懇談をとじます。 次回の本会議は、火曜日に開会いたすことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 運営委員会は同日午前十一時に御参集を願います。
○林(百)委員 大体きまつておることを念を押すのもやぼですが、そのときには自由党の方も、この緊急質問に対する決定的な態度をもつて臨むわけですね。
○石田委員長 お互いに紳士でございますから、一ぺん言つたことはかえないと思います。 本日の運営委員会はこれをもつて散会いたします。 午後一時五十四分散会