議院運営委員会 第18号
- 発言数
- 47 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 1952/02/27
会議録
○石田委員長 それでは本日の運営委員会を開会いたします。 実は昨日の運営委員会におきまして、予算案が本日の本会議の定刻までに委員会の審査を終了いたした場合においては、運営委員会を開会しないで、そのまま本会議に上程するというお約束をいたしたはずでございます。しかしながら本日に至りまして岡崎国務大臣に対する不信任決議案が二件提出せられたのであります。委員長といたしましては、別に成規の手続をもつて招集の要求をせられたわけでもございませんので、招集する義務はないのでありまするけれども、議事の円満なる遂行のために特に招集をいたした次第であります。 そこで、ただいま提出せられておりまする決議案二件の取扱いをお諮りいたします。まずこの二件の決議案について事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 笹森順造君外百二十名から岡崎国務大臣不信任決議案が御提出になつた後に、井之口政雄君二十二名からも岡崎国務大臣の不信任決議案が提出せられております。従いまして、改進党、社会党、それから社会党二十三控室の三派から、緊急に本日運営委員会を開いてもらいたいというお話がございましたので、運営委員長の方に御連絡を申し上げまして、開いていただくことになつた次第であります。つきましては、この不信任決議案の取扱いとして、本日の本会議に上程するか、あるいはいつやろか、もし上程するとすればどういうようにしてとりはかろうかというような点について御協議を願えれば、けつこうだと考えております。
○石田委員長 まず第一に、この不信任決議案をいつ上程するかということについてお諮りいたします。
○椎熊委員 岡崎国務大臣に対する不信任決議案の内容については、私が申し上げる必要はないと思いますが、これの扱いにつきましてはぜひ本日でなければいかぬということを私ども考えております。聞くところによると、行政協定仮調印が本日にも行われるということで、われわれが信任することのできない岡崎さんによつてこのことが調印されるということは、われわれにとつては重大な問題であります。許すことのできない問題だと深刻に考えております。従つてこの時機を失するにおいては、この不信任決議案を出しましたる意義の上からいつても非常に稀薄になりますので、緊急を要する事態である。そういう意味で、特に運営委員会を開いて御相談を願うことになつた次第でありますから、本日の本会議にただちに上程していただきたい。これを熱望いたします。
○土井委員 趣旨は、ただいま椎熊委員から述べました通りでありまするが、わが党といたしましても、きわあて緊急を要する事項といたしまして、本日の会議に上程していただくように要望いたします。
○梨木委員 わが党の方からも、岡崎国務大臣に対する不信任決議案を出しておるのでありますが、この理由は、本日上程されようとしておりまする予算案と直播密接なる関係を持つておるからであります。われわれこれに対してもちろん反対でありますが、しかも従来岡崎国務大臣に、国会でこの行政協定の問題についてその内容を明らかにするようにという質問をしたのに対し、ほとんど調印の運びに至つておるにもかかわらず、これを国会に明らかにしておらないという事実が明白になつて来ております。かような、国会と憲法を無視するような、しかもその内容たるや日本の国民の利益を裏切り、きわめて屈辱的な協定に調印しようとしておる。この国務大臣……。
○石田委員長 協定の内容は、議題外でありますから、お差控えを願います。
○梨木委員 この国務大臣に対しては、われわれとしては一日も許し得ないと思います。これはきわめて緊急を要するのでありますから、本日ぜひとも上程の運びに至るように希望する次第であります。
○上林與市郎君 私どもの方でも、ぜひ本日上程していただきたいと思います。
○岡田春夫君 私どもも同様であります。
○石田委員長 自由党はいかがでありますか。
○倉石委員 本日突如として現われて参りました岡崎国務大臣に対する不信任決議案でありますが、昨日の運営委員会では、本日は大事な予算案であるがら、定刻より本会議を開いて予算の討論をやるということを万場一致御決定になつたわけです。しかるに、その運営委員会の御決定があつたにもかかわらず、本日臨時に運営委員会の開会を野党側から要望された。そこで私どもとしては、この運営委員会で決定されておることをかえるということについては遺憾な点があるのでありますが、国務大臣に対する不信任決議案であるということでありますから、これを取扱うことに異議はございません。
○石田委員長 それでは、この不信任決議案を本日取扱うことに各派とも御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。 次に、ほとんど同一の案件が二件提出されておるわけでありますが、これをどう取扱いますか。
○椎熊委員 共産党の方々の岡崎国務大臣に対する不信任の観点は、われわれとは違うようで、命題は同じでも、案の内容はまつたく別個のものだと思つております。従つて、これらは二件とも逐次上程していただくということにしてお願いしたいと思います。
○石田委員長 逐次上程するという御意見が出ておりますが、他に御意見ありませんか。
○土井委員 異議ありません。
○梨木委員 私の方も、笹森順造君外百二十名から提出されている岡崎国務大臣に対する不信任決議案と、われわれの提出している不信任決議案とは、その理由も違うのでありますから、別個に取扱つていただきたいと思います。
○石田委員長 それでは、この二つの決議案は、逐次上程いたすことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それではそういうことにいたしまして、最初に取扱うのは、当然大会派から出ているのが最初だと思いますから、笹森順造君外百二十名提出の岡崎国務大臣不信任決議案の議事の取扱いについ御協議を申し上げます。
○椎熊委員 これは当然、国会の構成に関する問題でありまするから、すべての案件に優先して、本日の日程に追加せられまして劈頭に上程していただきたい。
○石田委員長 劈頭上程の御意見が出ておりますが、勢頭上程に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それではさよう決定いたします。 次に、趣旨弁明、討論等について御相談を申し上げます。
○椎熊委員 趣旨弁明は笹森順造さんにしてもらおうと思つております。
○石田委員長 討論の申出はございますか。
○土井委員 わが党からは岡良一君が討論に立ちます。
○上林與市郎君 私の方は成田知巳君が討論をいたします。
○石田委員長 討論の取扱いは、小会派は一つであります。しかし一応通告は承ります。
○岡田春夫君 私の方は岡田春夫の討論を通告いたします。
○梨木委員 私の方の不信任決議案の趣旨弁明は……。
○石田委員長 それはあとに願います。最初の決議案に対して討論をなさる御希望なんですか。――御通告なら承ります。
○梨木委員 私の方は林百郎君。
○倉石委員 自由党は反対討論に北澤直吉君を立てます。
○石田委員長 これだけ討論の申出がございましたが、全部許すか、あるいは制限を加えるか、お諮りをいたします。 暫時懇談に入ります。 〔速記中止〕
○石田委員長 それでは懇談をとじます。 御意見が二つにわかれているようでありますので、やむを得ませんから、採決をいたします。討論を賛成反対一名ずつにして打切るとの椎熊君の動議に賛成の方の御挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○石田委員長 挙手多数。よつてさよう決定いたしました。 次に、共産党から提出せられておりまする国務大臣岡崎勝男君不信任決議案の取扱いを御協議申し上げます。
○倉石委員 同様の決議案が二つ上程せられておりまして、ただいま逐次上程することに決定された次第でありまするが、これはもちろん前に上程されたものの可決、あるいは否決された場合には、一事不再議でございますから、あとに残るものは不必要となりますので、その点はお含みを願います。
○石田委員長 倉石君からそういうお話がございました。他に御発言はございませんか。
○梨木委員 でありますから、私の方から出してあります岡崎国務大臣に対する不信任決議案は独自のものでありますので、われわれの方にも趣旨弁明をさして、一括して採決する、こういう方法をとつてもらいたい。
○倉石委員 これはもう先ほど逐次上程ということに決定されておるのでありまして、逐次上程の手続によつて、私が今申し上げましたように、一つのものが先議されれば、同一のものは一事不再議でございますから、そのものは審議をする必要がないということは、梨木委員はよくおわかりだと思います。 〔発言する者多し〕
○石田委員長 まだ倉石君の発言中であります。
○倉石委員 梨木さんはそれをも百も御承知の上であるから、初めの討論をお申込みになつたんでしよう。そうでなければ、あなたの方が趣旨弁明をおやりになるおつもりなら、前の方に賛成討論をされるはずがない。そういうことを百も御承知で、一事不再議のことを御了承の上だから、そういうことを発言されたのでしよう。(「内容が違う」と呼ぶ者あり)内容は違いはしません。岡崎国務大臣に対する不信任案ですから。
○土井委員 その問題は、先ほど申し上げましたように、逐次上程ということになつておりますので、ここでそういうことを論議するよりも、要するに議事の法則に従つて処理していただきたい。
○石田委員長 それでは逐次上程ということになると、まつたく事務的なことになります。ここでこれ以上御協議申し上げる必要はないと存じますので、事務的に御処理願いたいと思います。 それでは次にお諮りいたします。討論の時間は、先ほど椎熊君からの御意見もございましたように、従来の慣例上きわめて簡単に願いたいと思いますが、大体趣旨弁明はどのくらいかかりましようか。
○椎熊委員 二十分ぐらいです。
○石田委員長 趣旨弁明は二十分の御予定だそうであります。そうすると討論の時間はどの程度にいたしますか。 〔「五、六分」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それでは討論は五、六分として、議長において適当におとりはからいを願うことにいたします。 それが終了いたしましたならば、昨日の打合せ通り予算案を上程することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 では、さよう決定いたします。 なお、本日の本会議は午後一時半に関会いたします。 本日の運営委員、会はこれにて散会をいたします。 午後零時五十四分散会