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13回国会衆議院1952/02/16

議院運営委員会 第14号

発言数
79
登壇者
8
会派数
5
開催日
1952/02/16

会議録

石田博英自由党

○石田委員長 それでは本日の議院運営委員会を開会いたします。  まず最初に、議員尾崎行雄君の在職六十年になんなんとする業績に対して、議長発議をもつて表彰をすることにしたらいかがかという議が起つて参りましたので、各派の代表に御参集を願い御協議をいたしましたところが、御参集をいただいた方々の御協議下は、さようまとまつたわけでございます。そこで取扱い、案文等について事務総長から御説明を願つて御協議をいたしたいと思います。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 議員の永年在職の表彰は、本議院では従来二十五年以上の方々を表彰いたしております。その際、今日までの先例では議長発議でございまして、だれ君は二十五年になつたから、これを表彰いたしたい。従つてその表彰文案並びに表彰方については、議長に一任をしてもらいたいという議長発議の動議を出しまして、それによりまして議長が案文を朗読して御決定を願い、贈呈をいたす方式に相なつております。ただいまお話の尾崎さんは、五十九年七箇月になりますが、五十年以上にわたられたのを機会に表彰することは、五十年以上の在職議員の表彰方についての、新しい先列にもなりますので、従来通り議長発議で表彰文を御決定願いますか、特に新たにしますか、御協議をせられた上で、御決定願いたいと思います。

石田博英自由党

○石田委員長 まず最初にお諮りいたします。議員として在職五十年に及んだ人を表彰するということをもしここで御可決いただけば、その先例を開くわけでございますが、そのことについては御異議ございませんか     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 それではさように決定いたします。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 次に議員尾崎行雄君は当選二十四回、在職六十年に及んでおられますので、当然ただいま御決定願つた表彰に該当するのでございます。この際ただいま議決した趣旨に基いて、議員尾崎行雄君を院議をもつて表彰するということに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

林百郎日本共産党

○林(百)委員 ちよつと今委員長が言われた五十年というのは、新憲法下の国会からの五十年ですか。前の帝国議会からの通算ですか。

石田博英自由党

○石田委員長 通算という意味です。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 そういう意味だつたら、私は反対です。

石田博英自由党

○石田委員長 それでは第二段の議員尾崎行雄君が在職六十年に及んでおられますが、これはもちろん帝国議会からの通算でございます。これを今回院議をもつて表彰するということに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

林百郎日本共産党

○林(百)委員 私どもは尾崎さんを表彰すること自体はいいと思うのですが、そういうように帝国議会から通算して、五十年以上の者を表彰するということには、少し問題があると思う。これは後に議題になつたときに申し上げたいと思いますが、表彰文についても…。

石田博英自由党

○石田委員長 表彰文については、また後に議題にいたしますから、そのときにお願いいたします。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 ここでただいまのことを確答することができませんから……。

石田博英自由党

○石田委員長 それは承りおきます。他に御異議ありませんから、尾崎行雄君を表彰することに決します。  次に表彰の件を議長発議でやつていただくという、一つの形式が提議されたわけでありますから、他の表彰の方法もあると思いますが、この際は議長発議で表彰を行うということについてお諮りいたします。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 御異議ありませんから、さよう決定いたします。  次に表彰文を議題にいたします。表彰文案について、御意見がございましたら、お願いいたします。

土井直作日本社会党

○土井委員 ちよつと事務総長にお伺いしたいのですが、議員在職二十五年の表彰の場合には、法律的根拠は別にないわけですね。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 何にもございません。

土井直作日本社会党

○土井委員 單に院議をもつて表彰すればいいのですね。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 さようでございます。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 表彰文案を見せていただいたのですが、この中で「世界ニソノ類例ヲ見ズ」とか、「国民ノ敬信シテ以テ至宝トナス」、これは宝でしようが、こういうような点は少し誇張に過ぎるのじやないかと思います。たとえば「世界ニソノ類例ヲ見ズ」というようなことは、何か根拠でもあるのですか。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 根拠はあるのです。調べたのです。五十九年もやつておられた人は、歴史を調べて見ても、議員生活として、そんなに長くおやりになつた人は一人もまだいないのです。だから類例を見ないので、これは間違いじやない。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 そうですか。私たちはどうもこの表彰文案は少し誇張に過ぎるような感じを持つのですが、これはいずれ党へはかりまして……。

石田博英自由党

○石田委員長 林君の方は党へ帰つて御協議願うという、留保の申出があります。

成田知巳日本社会党(第二十三控室)

○成田委員 私が言葉を知らないせいかもしれませんが、「当年ノ意気ヲ失ハズ」という言葉はあるのですか。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 ちよつと御説明いたします。「当年ノ意気ヲ失ハズ心ヲ」――ここでは「民主政治ノ将来」となつておりますが、「将来二馳ス」という言葉は、つくつた言葉でなしに、すでに使われておる言葉で、支那の方にあるのであります。それを対照して、こういうようにやつたわけであります。

土井直作日本社会党

○土井委員 今成田君が指摘したように、支那の言葉の中には総長の言うがごとくあるかもしれませんが、「当年ノ意気」というのは、われわれの感じでは、ちよつとおかしいような気がするのですが。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 そこはお直しくだすつてもかまいません。別に主張するわけではありません。ただ事務的に一応使つただけでございます。なお「民意ノ伸張」というところで、自由民権を大いに唱えておつたのだから、「民権ノ伸張」の方がいいじやないかというお話もありますので、御参考に御意見をお聞かせ願いたいと思います。ただ「民意ノ伸張ト公論ノ啓発」という言葉は、この前の二十五年以上で、昭和十年に表彰をいたしました言葉の中に、「議員正三位倒一等尾崎行雄君帝国議会開設以来継続シテ議席ヲ衆議院二保チ当選十八回在職四十三年二及ヒ恒ニ民意ヲ体シテ公論ノ暢達二努ム眞ニ憲政ノ先覚タリ」という言葉がありますので、「民意」という言葉を持つて来たわけです。

石田博英自由党

○石田委員長 それでは一つ一つ御相談申し上げます。今成田君からお申出がございました「当年ノ意気」という件については、もう少しわかりやすい方がいいじやないかという御意見もございますし、「民意」は「民権」というふうにしたらどうかという御意見もありますが、いかがでしようか。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 「民意」でいいのじやないですか。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 この中の「公論ノ啓発」くらいはわかるのですが、「憲政ノ済美ニ盡セル」と言つたつてわからないから、もう少しわかりやすくしたらどうでしよう。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 これでよくわかりますね。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 最近は法律でも口語体でやつておるのですから、これもかた苦しくなく、やわらかい感じを出すために、口語体にしたらどうですか。

石田博英自由党

○石田委員長 それでは御手元に差上げてある案文全体を御協議の原案にするかどうか、それについても御意見がありましたら……。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 これでいいじやないでしようか。

土井直作日本社会党

○土井委員 たとえば陛下の開会式のお言葉も直つておるし、議長の開会式の式辞も全体が直つておるので、尾崎さんの表彰文についても、そういうものとマッチさせるために、文章体を口語体に直して行つた方がいいのじやないかと思います。これでもわからぬことはないのですが……。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 これは表彰文ですから、何も無理にそういうことにこだわる必要はない、これでいいと思いますね。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 ぼくもその方がいいと思う。

土井直作日本社会党

○土井委員 もつとも尾崎さんには、この方がよくわかると思いますが……。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 ほかの人にもよくわかりますよ。

田渕光一自由党

○田渕委員 ひとつ伺いたいのですが、「高壽ニ上ル」ということはあるのですか、事務総長に伺いたいのですが……。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 高壽に達したという意味で、上るということはあるのです。この文案も、文章家に突は昨日来てもらいまして、つくつていただいたのです。

石田博英自由党

○石田委員長 あまりこういうことで議論をすることは、できるだけ避けたいと思いますので、これを御協議の原案といたしまして、今まで御発言の趣旨によつて、できるだけわかりやすい方に直して行くことでいかがでしよか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 それではこれを原案にして御協議願います。――ちよつと速記をとめて、懇談に移します。     〔速記中止〕

石田博英自由党

○石田委員長 速記を始めて、ただいま懇談中にきまりました表彰文案を、事務総長からちよつと朗読願います。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 それでは申し上げます。  衆議院議員尾崎行雄君ハ帝国議会開設以来継続シテ当選二十四回在職六十年に垂ントシ世界ニソノ類例ヲ見  ズソノ間君が民意ノ伸張ト公論ノ啓発トニ努メカヲ憲政ノ済美二壽セル誠意ト熱情トニ至リテハ国民ノ敬信シテ以テ至宝トナストコロナリ今や齢九十三ノ高壽ニ上ルト購モ毫モ往年ノ意気ヲ失ハズ心ヲ民主政治ノ将来二馳ス真二憲政ノ先覚議員ノ典型タリ衆議院ハ君が積年ノ功労ヲ多トシ特二院議ヲ以テ軍ネテ表彰ス

石田博英自由党

○石田委員長 ただいま事務総長が読み上げられた表彰文に決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。

石田博英自由党

○石田委員長 その御事情はわかります。ついては、この表彰に関する件を本日の本会議の劈頭に提出いたしたいと存じますか、御異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 次に本日御相談申し上げたい件は、松澤兼人君の議員請暇の件と公聴会開会承認要求の件、両院法規委員会の委員補充の件及び決議案緊急質問の取扱い、それと本会議の議事の件でございます。最初に議員松澤兼人君の請暇の件をお諮りいたします。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 社会党の松澤兼人さんから、イギリスにおいて開催せられますコミスコの会議に出席するためと、並びに欧州各国の議会制度を調査視察いたしたいということで、二月十八日から三月二十五日までちようど三十七日間になりますが、請暇許可の申出がございます。

石田博英自由党

○石田委員長 御紹介申し上げておきますが、先ほど松澤兼人君から、ごあいさつがございました。お取をいたしておきます。これを許可するに御異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 次に公聽会開会承認要求の件を議題にいたします。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 これた大蔵委員会に、所得税法、法人税法、相続税法、砂糖消費税法、これらの改正法律案が出ております。これらの税制改正の法案につきまして公聽会を開きたい。お許しがあれば、大体二十二日ごろからやりたいという御予定だそうであります。御協議を願います。

石田博英自由党

○石田委員長 これを許可するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 御異議がないようですから、さよう決定いたします。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 次に両院法規委員の角田幸吉君、尾関義一君が辞任いたされました。これについて補欠選任の件を議題に供します。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 ただいま委員長から報告の通り、角田さんと尾関さんが辞任いたしたいという申入れがあります。つきましては、両院法規委員は従来通り十名でございますが、その十各の各派の割当は、自由党が七名、従来の民主党は一名になつておりますが、民主党は改進党となりまして、数がふえましたので、今の割当の比率でいたしますと、自由党の方が一名減りまして六名になつて、改進党が一名ふえて二名になり、社会党、共産党は従来通り一名ずつ、従いまして二名欠員ができますれば、新しい比率に従いまして、自由党が一名補充を願いたい。改進党の方からも一名補充を願う。こういう現実の情勢になつておりますから、御了承願います。

石田博英自由党

○石田委員長 自由党一名、改進党一名補充ということになるわけでありますが、補充をする方について御予定がありますか。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 私の方では鍛冶良作君を補充いたしたいと思います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 これはきようでなくてもどうでしようか。

石田博英自由党

○石田委員長 それではそういう補充の件を御説明いたしたわけでありますが、補充することだけ決定いたしまして、その人選は後ほどお願いすることにいたします。

石田博英自由党

○石田委員長 次に決議案の取扱いについて、御協議願います。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 本日は尾崎さんの表彰もありますから、決議案は後日御協議願うということにお願いいたします。

石田博英自由党

○石田委員長 それでは後日御協議申し上げることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼び者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 次に緊急質問の件について、御協議願います。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 これも後日協議ということにお願いいたします。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 ただきようきめていただきたいのは、私の方の十六は撤回いたします。これは委員会で質問したところ、責任ある答弁があつたので、将来緊急質問をするときの参考になると思いますので、これは撤回いたします。

石田博英自由党

○石田委員長 それでは緊急質問も後日御協議いたすことにいたします。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 次に本日の本会議の議事についてお諮りいたします。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 本日の本会議の議事日程は、お手元にあります三件でございます。先ほど御決定になりました尾崎行雄君の表彰の議長発議、それに引続きまして松澤兼人君の請暇許可の件、それが済みまして日程第一、第二は大蔵委員長八木一郎君が報告をいたしまして、反対討論が今野武雄君、それから日程第三は農林委員長の松浦東介君が報告をされます。これは全会一致でございます。  ちよつとこの際皆さんに御説明申し上げますが、議長発議で尾崎行雄君の表彰決議がされまして、決議文の送呈方等は議長においてとりはからうわけでありますが、議長の言葉の最後に、今病気中だから、一刻も早くなおられることを議員諸君とともに熱望しておるというような言葉を入れた方が適当じやないかと思います。が……。     〔「けつこうです」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 それではただいま報告の通りに決定いたします。本会議の開会時刻予定は一時二十分ということにいたしたいと思います。     ―――――――――――――

石田博英自由党

○石田委員長 なお御協議申し上げることは以上の通りでありますが、林百郎君から発言を求められておりますから、許します。簡單にお願いいたします。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 実は二月十二日付で議長さんあてに申し入れをしておいた事項でありますが、北海道の白鳥事件で、衆議院行政監察委員会から調査団の派遣をした問題に関連してであります。これは議院運営委員会で問題になりましたときにも、派遣の目的の一つに、警察側が当然釈放すべき被疑者を釈放しないという点について、不当な人権蹂躙があつたかどうかという事実を調査するということがたしか一つの項目に入つていたと思うのであります。ところが現地からのわれわれの調査報告によりますと、被疑者であつた自由労働組合の諸君が、公正な調査をしてもらうために、この調査団に特に面会を求めて、自由労働者側の意見を開陳しようとしたところが、この面会は全然拒否されて許されなかつた。しかもその調査の結果の報告を見ますと、責任が自由労働組合あるいははなはだしきは共産党側の責任であるかのごとく結果が報告され、共産党、自由労働組合に対する誹謗が出されております。

石田博英自由党

○石田委員長 ちよつと林君に御注意申し上げます。調査の方法、調査によつて生れた結論は、調査委員を派遣した当該委員会において調査結果の御報告があるのですから、その際に御議論を願いたいと思います。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 わかりました。ただこの件について、こうなると調査団はあらかじめ一党一派に利用されたような感を抱かれることになるし、国会の権威のためにも好ましくないので、議長さんに申し入れをしておいたのであります。その申し入れに対する議長さんの御意見を、念のために、われわれ党に対する責任もありますから、伺つておきたいということなんです。議長さんの御意見を聞けばいいのです。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 本日は議長さんもお見えになつておりませんし、その問題はこの次のときにしてもらいたい。

石田博英自由党

○石田委員長 議長の方でどういう御回答をなさるか、あるいは御回答なさるか、なさらないか、いずれ議長さんがお見えのときに議題といたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後一時五分散会

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