議院運営委員会 第11号
- 発言数
- 105 件
- 登壇者
- 13 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1952/02/01
会議録
○石田委員長 これより本日の議院運営委員会を開会いたします。 本日御相談申し上げたいことは、次回の本会議と、予備金支出の承諾を求めるの件と、前会以来留保になつておりました決議案の取扱い、緊急質問の取扱い、懲罰動議の取扱い、それから人事承認の件であります。 初めに予備金支出の承諾を求めるの件を御相談申し上げます。事務総長の御説明を求めます。
○大池事務総長 御手元に二十五年度、二十六年度の予備金支出の内訳が出ておりますが、これは議院運営委員会で支出の都度御承認を得た金額の総計のものでございます。これは常会が開かれましたならば、前の年度の分を本議場で運営委員長から報告をいたしまして、その院の承認を受けることになつておりますので、二十五年度、六年度の分がまとまつておりますから、今度の常会の初期のうちに御報告さしていただいて御承認を得たいというだけの、まつたく事務的な手続のものでございますから、近い将来本会議でお願いいたしたいというものでございます。
○石田委員長 何か事務総長の御説明に対して御質疑がありますか。
○林(百)委員 結局何が予備金になる わけですか。
○大池事務総長 二十五年度で出しました分は、米窪さんに対する弔慰金と幣原さんの弔慰金並びに衆議院葬の費用、それからこの前御決定願いました議案類印刷費の不足に充当した分、こういうものが二十五年度のものでございます。二十六年度の分については吉田省三さん、それから今期の常会になつてからは白井さんと中島守利さんの弔慰金が御承認を得て出してあります。従つて今度の常会までの分を、ここで御承認を受けて出してはありますが、常会が始まつた初期のうちに国会に報告をしてその承認を受けろという規定がありますので、その規定に基いて二十五年度、二十六年度のすでに支出した分を本院に報告をして院議の承認を得たいというのであります。
○林(百)委員 わかりました。
○石田委員長 それではこれを承認するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に人事承認の件を御相談申し上げます。事務総長の御説明を求めます。
○大池事務総長 お手元に配付いたしてあります久武猛彦君を厚生委員会の調査員に任用いたしたいという委員長からの御推薦であります。過般厚生委員会の調査員が、厚生省の方に当委員会の御承認を得てすでに転出済みになつておりまして、欠員になつておりましたために、その欠員補充のために久武猛彦君を推薦されて参りました。従いまして当委員会で御決定を受けております通り、各派の代表並びに予算委員長あるいは人事委員長等の調査員並びに専門員の選考委員会を先日開いていただきまして、御推薦になりました久武君に対する御審査を願つたのでありますが、選考委員会ではけつこうであろうということで御承認を得ましたので、当委員会にお諮り申し上げまして、御承認を得たいという次第でございます。
○林(百)委員 これは次会までに検討して来ますから……。
○石田委員長 それでは今の人事承認の件は次会にお願いすることにいたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に次回の本会議の件を御相談申し上げます。次回は明日が本会議の定例日でございますが、委員会を上つた法律案も別段ございませんので、これを御協議申し上げたいと思います。
○林(百)委員 決議案と、それから緊急質問がありますから、これをもし処理するのだつたら、法案がなくてもやはり開かなければならぬと思いますが、その点はどうですか。
○川崎委員 決議案ないし緊急質問の問題に関連して――昨日来の予算委員会の質疑等にも関係がありますので、今の本会議を開催することに関連して、これから意見を申し上げたいと思います。昨日予算委員会が続行されておつて、その席上吉田総理大臣はわが党の中曽根委員の質問に答えて、現在ある警察予備隊を十月から予備隊として置くのではなしに、防衛隊を設置してこれに切りかえるという重大な発言を行つたわけです。この問題はもとより予算委員会の問題でもありますけれども、今日国政の中心問題にも関連して来ておる問題であつて、これについて、今承るところによると相当緊急質問も出ておるようであります。また昨日の予算委員会で中曽根君が総理大臣に、中国問題並びに将来の共産主義国家群との国交打開問題について質問したのに対して、自分はそういう問題に対しての答弁の確信がないというような重大な発言を行つた。外交方針の基本に関して確信がないということは、これは実に驚くべきことであつて、これほど国民をして唖然たらしめたものはないと思いますが、そういうことでは目下の独立を前にしての日本としては最も不適当じやないか、そこで野党各派では、この際自主外交の確立をいたしたいという決議案を……。
○石田委員長 決議案については後ほど御相談を願います。
○川崎委員 発言中ですから、ちよつと待つてください。
○石田委員長 議題が違います。
○川崎委員 そういう意味において、明日はぜひ本会議を開いていただきたいと思います。
○山本(猛)委員 あした本会議をやるかやらぬかということが議題になつているので、決議案が議題になつているのじやない。
○川崎委員 そういう意味でありますから、本会議を開いていただきたいということを申し上げておるのです。 〔発言する者あり〕
○石田委員長 静粛に願います。決議案は、これを上程するかしないかは後ほど御協議を申し上げます。ただいまは明日の本会議を開くか開かないかということで、この決議案を上程するかしないかということはそれがきまつてからの問題でございます。ただいままで、決議案、緊急質問等があるから明日の本会議を開会したらという御意見がありました。他に御発言はありませんか。
○倉石委員 従来もあることでありますが、今予算委員会をやつておる最中であります。従つてほかの案件も出て来ておりませんし、来週火曜日ごろになれば本会議を開いてもいいようになると思いますから、明日は休んで、火曜日に本会議を開くごとにいたしたいと思います。
○土井委員 ちよつとお伺いしますが、先ほどの外交問題についての決議案は提出されておるのですか。
○石田委員長 ただいま出たようであります。
○川崎委員 これは提出されております。
○土井委員 そこで、すでにそういう問題が提出されておるとしますならば、先ほど川崎君の説明などにもありましたように、日本の国家のためにはきわめて重大な事柄だと思うので、こういう問題はぜひ本会議を開いて、その決議案を上程していただきたいと思います。
○倉石委員 決議案の取扱いについては、これから御相談しなければきまらないわけです。
○土井委員 従つて、そういうものを上程することによつて本会議を開く必要がありはしないかということです。緊急質問もある。決議案もある。
○石田委員長 それでは議題をかえまして、緊急質問及び決議案、懲罰動議の取扱いを御相談申し上げまして、あとで次回の本会議について御協議を願うことにいたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 最初に決議案の取扱いを議題にいたします。ただいままでに出ております決議案について事務総長の御説明を求めます。
○大池事務総長 決議案は、この前皆さんに御配付を申し上げました岡良一君外二十八名から提出されております遺族及び戰傷病者に対する国家補償の徹底に関する決議案が出ておりまして、これは共同提案になるように御相談なさることになつております。ただいま川崎秀二君外民主党の方々並びに社会党その他から、自主外交確立に関する決議案というものが出て参りました。これはまだ印刷配付する時間がございませんから、内容を朗読いたします。 自主外交確立に関する決議案 政府は、中国政府承認問題をはじめ各般の外交政策に全く自主性のないことを曝露しているのみでなく、殊に国会の質疑応答においては、遂に外交の基本方針につき確信ないと告白するに至つて国民をしてあ然たらしめた。 本院は、政府のこの無方針無定見を糾弾すると共に、政府は速やかに独立を前にして確乎たる世界政策に伴う自主外交の確立を期すべきである。 右決議する。 こういう決議案が出ました。今手元にありますのはこの二件でございます。
○中川委員 この二つの決議案ですが、遺族及び戰傷病者に対する決議案についてはこの間もお話があつたように、厚生委員会で練つておる最中ですから、もう少し検討してもらいたい。それから今の自主外交に関する決議案、これは外交方針に対して確信があるとかないとか言つたというのですが、具体的にどういうことを言つたということを調査してもらつてから、扱つてもらいたいと思います。自主外交確立というようなことはだれでも考えておることであつて、みな一致した意見だろうと思いますから、もつと首相の答弁の内容を検討した上、扱つてもらいたいと思います。
○林(百)委員 今中川さんの発言で、この遺族及び戰傷病者の決議案は厚生委員会で検討中だというのですが、提案者の方はそれでいいわけですか。それをまずお聞きしておきたい。
○土井委員 提案者は、この前の委員会でお話申し上げましたように、なるべく近い委員会においてこの問題について各党の態度を決定してもらうようにという希望をつけて、留保しておるはずであります。従つてきようの委員会で各党の御態度を決定してもらいたいと思います。厚生委員会でいろいろ論議されておるから、それがまとまるまで待つてくれということは賛成しがたいのです。
○林(百)委員 そうしますと、中川君のは希望であつて、提案者側は、なるべく近い議運の機会に各党の意見を出してもらつてすみやかに提案したいという意思のようですから、これも本日各党の意見を聞いて、共同提案できるものでしたらすみやかに提案し、予算の審議中に何らかの意思表示を国会としてすることが遺族の期待に沿うことになると思いますので、すみやかに決定した方がよいと思います。
○石田委員長 それでは先に岡君提出の分をおきめ願います。
○倉石委員 これは、土井さんは厚生委員会のあなたの方の委員の方々と、各党の委員の方々の話合いをよく御承知ないのです、この決議案が出る前から、こういう問題について共同で何らかの処置を講じてもらうように努力しようではないかということで、今でもやつておる。そこに決議案が出て来たから、この決議案でよいかどうかということについて、われわれの方も社会党の厚生委員の方々とも話合いをして、共同提案になるならやろうということでやつておるわけです。その結論がつくまで待とうじやないかということです。
○土井委員 私の方は、大体提案しておる人が厚生委員会の委員の岡君です。従つて厚生委員会でいろいろ論議しておることも承知しております。ただ岡君が提出いたしましたのは、できるだけ各党がまとまつてもらつて、共同の決議案として提出する運びにしたいという意味からこれを出しておるので、この前の委員会でもそのことは申し上げておるわけです。従つて厚生委員会で一体いつこの問題を決定されるのか、そういうことについての見通しの問題ですが、ただべんべんと厚生委員会で態度がきまるまで待つてくれということで行くことは、提案者の意思にも反する。従つて今中川君の言われる点については、一体見通しはどうか、いつごろまでにそれができるか、その点をもう一ぺん聞かしていただくのがよいのではないかと思います。
○中川委員 厚生委員会は、御承知の通り今この問題を小委員会まで設けてやつております。それで各党ともこの問題について反対を唱える者は一人もないのですから、もう少し厚生委員会の議が進むのを待つて共同提案に持つて行きたいと思います。から鉄砲だけでは何にもならぬ。これについては予算も伴う問題ですし、せつかく検討中でございますから、もう少し待つていただきたいと思います。
○土井委員 お説一応ごもつともですが、決議案というものは院の意思を表明するのであつて、それに従つてこの決議をどういうふうに取扱うかということは、政府自身が考えることである。だからたとえば今中川さんのお説の、から鉄砲ではいかぬから小委員を設けて何か実のあるものをつかみたいということは、これは決議案が決定してから後でも、その問題は十分できることじやないかと思います。従つて決議案の是非は各党の政調会で御決定願つて、意思を決定していただくことが必要じやないかと思います。
○石田委員長 野党側の御意見は大体わかりましたが、自由党側は本日御態度を表明できるのですか。
○倉石委員 そのことについて、できるならこういう問題だから共同提案にしようということで努力しておるところでありますから、われわれの方の希望としては共同提案になるように、努力の実を結ぶまで、このままこの点を保留してもらおうではないかという意見です。
○林(百)委員 中川君にもう少し伺いたいのですが、厚生委員会の小委員会では、各党が共同で提安したいという意向は一致しておるので、問題は内容をどういうふうにするかという点を練つておるのですか、それとも、まだこれを各派一致で本会議に上程するという方針自体がきまつていないのですか。
○中川委員 小委員会では、決議案の問題は現在別段扱つておりません。私の言うのは、従来決議案とか緊急質問などで、から鉄砲が多い。ことに遺族の問題は、遺族自身が真剣に考えておる問題でございますから、各党ともこれに対して反対があるわけではない。ですからもう少し小委員会の議がまとまるのを待つて、その内容も、現在小委員会でもこういうふうにやつておる、だから政府は大いにやつてもらいたいという意味なら、決議案の意味はもつと強くなると思う。具体的に小委員会で練つている問題がきまらないのに決議案を出すより、これは議院の意思を表明するのでありますから、もう少しまとまるまで待つてもらつたらどうかというのです。
○林(百)委員 私はこの決議案が小委員会で討論されておると思つたから、それならしばらく待つてもいいと思つたのですが……。
○田中織之進君 倉石君の意見と中川君の意見とは、ちよつと食い違つておるように思いますが、問題は本委員会としては、この決議案が各党共同提案で一日も早く本会議に上程できるように努力しなければならぬことだと思います。その意味で、各党の意見を調整するためにも、この議運自身が積極的に努力をするということでなければ、厚生委員会の議がまとまるまで待つというわけに参らぬと私は思います。小委員会で一つの具体的なものがまとまりますれば、議員提出の法律案として出すごとにすればよい。とりあえず現在予算に盛られておるのでありますから、政府をしてわれわれはこれについてさらに積極的な政策を行わしめるよう、予算審議の過程においてやらなければならぬというところに、この決議案を出した理由があると思う。その意味で倉石君の先ほどの意見も、本委員会として各派共同提案として一日も早くこれが本会議で上程されるようにさらに努力するということであれば、私の方としては、まだそこまで意見がきまつていなければそれでもよいと思います。
○石田委員長 これは御議論もあるようでございますが、できるだけ各派共同提案にすることが望ましいのでありますから、自由党側といたしましても、一日も早くそういうふうにするように努力してもらうということでいかがですか。
○土井委員 この問題は委員長お説のように、きよう上程するというわけには行かないということなら、それでもよろしゆうございますが、近いうちということでなく、この次の運営委員会までにまとめて来ていただく、こういうことに御決定おきを願いたいと思います。
○石田委員長 それでは各党の態度をこの次の運営委員会までに御決定を願います。 次に川崎秀二君外共産党を除く野党各派共同提案の自主外交確立に関する決議案の取扱いを御協議願います。
○山本(猛)委員 本件に関しましては、先ほど川崎君の御発言によりますと、何か重大な誤解があるようにも思われるのであります。要するに外交に関して自信がないというような答弁を総理がするわけはありません。もし誤解とするならば、こういう重大な誤解はありません。また言葉じりをつかまえてということなら、これほど不見識なことはありません。事重大な問題でございますから、外務委員会において十分な検討の上で、本件の取扱いを願いたいと思います。
○川崎委員 これは昨日速記録を調べましたところ、やはり中曽根君が、中国問題並びに共産主義国家群との将来の国交問題についてどうするか、たとえば国際民主主義に基調を置きつつ、自由主義国家群との緊密な連繋の上に立つて、その後に共産主義国家群との国交打開をはかることがよいのではないか、これが日本の外交政策でなければならぬということを強調したのであります。この総理の外交方針の基本はどこにあるかということを聞いたのに対して、私は答弁の自信がない、確信がないと答えておる。あるいはこういう考え方の否定なら否定の考え方を示されるがよい。また同調されるならば、そういうふうにわれわれも考えるというならよろしいが、答弁する自信がない、確信がないということは、まつたく驚き入つた表現で、まつたくこれは外交政策の喪失ということを意味しておる。野党としては、元来ならこれは当然外相不信任案、あるいはまた吉田内閣不信任案を出すべきであるが、諸般の情勢を顧みて、自主的な外交方針をせめてこの内閣にとらせたいという親心から出ておる提案であります。従つてぜひともこれは取上げてもらいたいと思います。
○石田委員長 ちよつと御注意申し上げますが、この委員会は議案の取扱いを問題にするのであつて、議案の内容そのものにわたる議論はお差控え願います。
○林(百)委員 私は結論から申し上げますと、やはりこの決議案をなるべく早い機会に国会に上程しなければならぬと思います。その理由は、川崎君の提案理由の意味を自由党の諸君は誤解しておるようですが、これは決して総理の言葉じりだけをとらえておるということではないと思う。時あたかもラスク氏が来て、行政協定が今討議されておるときですし、台湾問題に関する首相の書簡が出されて、国際的にも重大な問題になつておる。警察予備隊を新しく防衛隊あるいは保安隊というような形にして、再軍備の方針も出ておるという際、われわれはこの際国家百年の大計を誤らないようにするためには、外交の自主権をはつきり国会において意思表示をして、目下の行政協定その他アメリカとの交渉に、日本側を側面的にも応援してやることが国会の責任である。むしろ自由党側からこれは出すべきであると私は思つておつたので、單に山本君の先ほど言われるように、言葉じりという問題ではない。これは国会としてはつきり意思表示をすべき時期であると思いますから、そういう意味で、なるべく早い機会に、明日本会議を開いて、やはり定例日に上程して、すみやかに国会の意思表示をすべきであると思います。
○山本(猛)委員 今林百郎君の御発言がありましたように、事はきわめて重大であります。よつてわれわれは、川崎君のおつしやつておられることも、あながち言葉じりをとらえておると申し上げておるのではありません。また誤解があるように思われますが、それも申し上げておるのではありません。事はきわめて重大でありますから、事外交に関する問題につきましては愼重に取扱わなければならぬという建前から、この問題は外務委員会にまわして十分に御検討の上お取扱いを願いたい、かように申し上げておるのであります。
○林(百)委員 これは非常に事理は明白だと思うのです。自主外交を確立しろという事理明白なことで、この問題をまた外務委員会にまわして審議するだけの必要は私はないと思うのです。ですから、自由党の諸君も虚心坦懐にやはり今日同調して、すみやかに国会としては自主外交確立という当然の意思表示をしたらどうかと思うのです。外務委員会にまわして審議したところで、どうにもしようがないですよ。
○川崎委員 私が提案したのは、昨日の問題が契機ではあるけれども、先ほど来御議論が出ておるように、ちようど行政協定を結ぼうという重大な時期であつて、この際日本としては自主的な外交を発揮すべきである。政府は今日無方針な状態を示しておるが、自主的な外交政策を持たなければならぬということは、何人もうなずけることじやないかと思う。ところが昨日来の答弁などを見ておると、実際に吉田総理大臣は御健康も悪いのかもしれないが、自分では外交方針に対してまつたく御答弁をされない。加えて、まだきまつてもいない――御自分の気持ではきまつておるのでしようが、官制の上には載つておらない岡崎氏を、将来の外務大臣だなどといつて紹介をしておるというような状態で、これでは実際自主的な外交政策というものを推進することができないのじやないかというように考えられるのであつて、この際吉田内閣をして自主的な外交政策を樹立させるという、われわれとしては一歩讓つた考え方から出しておるのでありますから、この際、ぜひとも御回調を願いたいと思います。
○土井委員 これは先ほど川崎君がお話になつたように、予算委員会において吉田総理がどういう発言をしたとかしないとかいうことですが、そのしたとかしないとかいうことは別にして、内外の事情は相当緊迫しておるような状態だから、この際院の全体の意思として、やはり案文の内容等についてはお互いに十分検討して、国家のために不利益にならぬような決議文をつくる必要があると思うけれども、出してある命題は、御承知の通り自主外交の確立という問題ですから、どの党もこれに対して反対すべき理由はないと思う。従つて決議案の内容についてはお互いそれぞれ検討をしてこれを本会議に上程するということが、この場合必要なことではないかと思う。総理の発言の有無、内容がどうこうということは問題にしなくていいと思う。根本的には、わが日本が自主外交をどういうように確立するかということを、やはり決議案の内容に織り込んでやつて行く。政府はそれに対して適当な答弁をするということでいいのじやないか。これは従来の慣例もあるから各党で御検討を願つて、共同提案になるようにしていただいて、本会議に上程するように願いたいと思います。
○石田委員長 ちよつと懇談いたします。速記をやめて。 〔速記中止〕
○石田委員長 懇談をとじます。速記を始めて。 ただいまの川崎秀二君提出の自主外交確立に関する決議案は、五日の本運営委員会までに各派の取扱いに対する態度を御決定願うということにいたします。 なお懇談の際に話がまとまつたようでありますから、ついでに御協議を申し上げたいのでありますが、次回の本会議は、そういうお話合いでもございましたので、明日はこれを休みまして、五日、定例日の火曜日に開会することに御異議ありませんか。
○川崎委員 決議案の問題に関してはそうだが、緊急質問について、防衛隊の問題というのはこれは今緊急な問題ですから、これを予算委員会でやるといつても……。
○石田委員長 ちよつと待つてください。緊急質問の問題はあとにいたしまして、決議案はそれでよろしゆうございますか。
○林(百)委員 できるなら五日に上程するかしないか――これは上程するというぐらいまでの具体的な意思表示をしてもらいたいという希望です。
○石田委員長 御希望については自由党の諸君もよくお聞きの通りだつたと思います。そういう御希望があつたということを御伝達願いたいと思います。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に緊急質問の取扱いを議題にいたします。
○大池事務総長 今お手元に差上げましたのは、本日までに受付けておつた緊急質問でございますが、ただいまこれに追加いたしまして十一としてお願いいたしたいと思いますのは、田中織之進君から防衛隊と憲法との関連について緊急質問が出ております。全部で十一件でございます。
○石田委員長 一から六までの問題と、七から十一までの問題と、ちよつと性質が違うように思いますので、まずこの取扱いの方針を皆様方に御相談申し上げます。
○土井委員 それに関連して……。第一の附加価値税の実施に関する緊急質問は私の方で撤回いたします。
○石田委員長 それでは二から六まで、七から十一までを区切つて御議論を願いたいと思います。この取扱いを御協議願います。ちよつと懇談に移します。速記をやめて。 〔速記中止〕
○石田委員長 懇談をとじます。速記を始めて。 今御協議を願つた結果について申し上げます。二から六までの件は、三、五は保留をいたしまして、次回の運営委員会で御協議を願う。七から十一の問題につきましては、常任委員会制度を尊重して運営するという建前から申しましても、常任委員会で議論になつたことを、そのまま本会議に移されるという前例は、これは議会の運営から申しましていかがかと思われまするので、提出者各位におかれてはその趣旨を尊重せられて御協議の上、違つた観点からこの問題を取扱われるということに願いまして、一人だけこれを次回の本会議においておやり願う。従つてすでに委員会において議論をせられたことを繰返すことはやめていただきたいということであります。
○林(百)委員 今委員長の言われたことについて念のためにお聞きしておきたいのです。常任委員会で論議されたことはそのまま本会議で緊急質問しないというような、委員長としての御見解があつたのですが、これから二月一ぱいぐらいは予算委員会も開かれますから、その間緊急質問がそういう理由から封殺されることのないように――これはどんな問題でも、予算委員会でやれといえばやる道はあつても、実質的に答弁を得なかつたり、事の重要性によつては、予算委員会でやつてもさらに本会議でやる問題もあると思いますから、念のためにその委員長の言葉が、予算委員会が開かれておる間は、予算委員会が開かれておるという理由で、今後起つて来る緊急質問を全部封殺するというためのものではないというだめを押しておいて、私は賛成したいと思います。
○石田委員長 全部封殺するという考えは毛頭ございません。 それでは、この緊急質問の取扱いについては、ただいままで御説明申し上げたことで御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に本会議の開催の日でありますが、先ほどからお話合いのございました通り、決議案、緊急質問の取扱いがきまつたのでありますから、明日の本会議はこれを休んで、五日までに各派の御態度をおきめ願つて、五日の本会議でこれを処理するというお話合いが、大体ついたようでございます。ただ民主党は御反対のようでございますから、民主党が反対だということを、速記録にとどめていただきまして、明日の本会議は休んで、五日に本会議を開くことにいたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に高木松吉君外二十数名の諸君の提出にかかる、議員川崎秀二君を懲罰委員会に付するの動議でございます。
○林(百)委員 川崎君は今議院運営の委員として出ておりますから、本日の議院運営で処理すべき問題があつたら全部処理して、その問題を最後に処理しなければ、川崎君は途中で出て、また出席しなければならぬことになります。
○石田委員長 それではそのほかに問題がございましたら……。
○梨木委員 ここに官報の号外があります。二十五日の本会議で、私が総理に対して行つた質問についての印刷物でありますが、これを見ますと、非常にたくさん削除されております。これを削除されたのは、どういう理由で削除されておるのか。私どもは出版につきましては、プレス・コードがあるということは承知しております。また不穏当な言辞があれば云々ということも承知しておりますが、とにかく私が自分の原稿と対照いたしますと、その削除してある文字はわれわれの了解しにくいような文字まで削除してあります。たとえばここで私はソ同盟封じ込め政策ということを言つておるのでありますが、このソ同盟封じ込め政策という言葉は、これは毎日新聞の一月二十五日付の夕刊でありますが、ここには私の質問の要旨が出ております。この新聞では政府の政策は、アメリカのソ同盟封じ込め政策に奉仕するだけではないかということがはつきり出ております。それからここに世界という雑誌がありますが、ここでも、一九四八年にすでにアメリカは、ソ同盟封じ込め政策というものを宣伝したということが出ておるし、それだけではなくて、もう一般の言論界では何らふしぎなく通用されておる文字であります。それがこの国会の言論について、これを削除するというようなことは、まつたく国会内の言論というものは不自由な――最も言論が尊重さるべきはずの国会内の言論がかように外に出版される場合、制限される、削除されるということは――自由党の諸君は、もう講和ができれば日本は独立するというようなことを宣伝しておりますが、国会内の論議がかように外に発表される場合、削除されて行くということは、国会における言論を尊重する面から行きまして、非常に不穏当なことだと思います。特に国会内の言論というものは、官報並びに速記録によつて国民一般が知る。これがほとんどただ一つの方法だと思います。もちろん傍聽という方法も許されてはおりますが、これはまことに限定されております。でありますから、国会内の言論をそのまま国民に知らせるということが、国会の存在の理由から行きましても必要なことであります。ところがかように制除されて来るということになりますと、非常に問題だと思うので、私はこの際、これを削除された理由を御説明願いたいと思います。議長さんがいらつしやいませんから、副議長さんに伺います。
○岩本副議長 ただいまのお尋ねにお答えいたします。趣旨はその通りだと思うのであります。ただ不穏当な言辞にはまるかどうかということは認定の問題で、ただいまのような御趣旨に沿つてやつております。いま一つのはつきりしておる。プレス・コードの問題、これはやむを得ないことであります。一般的な問題については、今の不穏当な言辞にはまるかどうか、こういうことでありまして、あなたの方ではまらぬと思つても、はまることもあります。
○梨木委員 これは非常呼たくさん削除されております。しかしこの具体的な問題は、ここはあまり適当な場所でないから、もう少しあとでやりたいと思いますが、一例といたしまして、たとえばソ同盟封じ込め政策という、この封じ込めという文字が削つてある。ところがこういう言葉は、今私が例をあげたように、一般新聞雑誌には公然と書かれておる。アメリカといえども、アメリカがソ同盟封じ込め政策をとつておるということは、ちつとも隱しておらない。これを日本の国会内の言論として、なぜ削除しなければならぬか。これは不穏当な言論として削除されたのか、それともプレス・コードの関係として制除されたのか、どちらかということを御釈明願いたい。
○岩本副議長 お答えいたします。先ほどお答えした通りであります。
○梨木委員 お答えした通りとおつしやつても、不穏当な言辞として削除する場合と、プレス・コードで削除する場合とは非常に違います。私はあまり知識がありませんから、議運の先輩の方々の御意見を聞かしていただきたいと思うのでありますが、不穏当な言辞としてやる場合には、本会議のときには議長に一任されております。それから今までの例としては、議場においてそういう不穏当な言辞があれば、速記録を調べて云々ということ、でない場合においては・プレス・コードの関係で削除しておつたことがある。だから、この二つは嚴密にわけて考えなければならぬことである。特に政府の言う独立を前に控えて、国会内において重大な問題が今後論議せられる場合、国民に十分通達されない、徹底しないということでは、非常に私は問題だと思いますから、この点について責任の所在を明確にするために伺つておきたいと思います。 〔発言する者あり〕
○石田委員長 静粛に願います。梨木君から御質問があつたのですが、その御質問の処理がついておりません。
○岩本副議長 今御指摘の場所のところは、私どもの認定では、不穏当という解釈で削除いたしました。
○林(百)委員 これはよく考えていただきたいのですが、この問題ばかりではなく、私たちには憲法で「両議院の議員は、議院で行つた演説、討論又は表決について、院外で責任を問はれない。」とある。しかし旧憲法には、われわれが演説をし、みずから印刷し配布した場合には責任を問われるとありましたが、旧憲法のそれも現在ではとられておるわけです。だから言論の自由については、われわれは一番保障されておるはずである。ところがその演説の要旨が、毎日新聞には載つておるが、議会の速記録では削られておるということは、皆さんは激昂されておるようだが、もう少しこれは愼重に考えてもらいたい。しかも今裁判になつておる川上君の場合についても、検事側の証拠は、自由党が懲罰委員会で出した川上君の懲罰要求書を証拠にして裁判するということになつております。こうなると、立場が違つて、もし皆さん方が野党派にかわつた場合、国会の代表質問がすぐ裁判の証拠にあげられてその責任を問われるということにもなる。これは憲法の破壊です。だから副議長は不穏当だと言うが、各新聞社が許されて発行しているものが、国会内だけで不穏当だという考え方は、へんぱだと思います。これは十分検討してもらいたいと思います。
○岩本副議長 御趣旨の点はよくわかります。ただ、今の場所だけで言えば、梨木君の前後のところから判定して行つて、ここは拔いた方が適当であるというように考えたのであります。
○梨木委員 副議長の言われるように、前後の関係ということだろうと思いますが、これは質問であります。この点について政府の釈明があれば――その点について明確な答弁があれば、これは全体として不穏当かどうかという判断の基準になるわけでありますが、質問に対して政府が答えないから、これがいかにも不穏当な形となる。この言葉だけを削つてあるが、一般新聞ではこのことは公然と論議されておる言葉でありますので、これはやはり今後こういう問題を扱う場合、軽卒に削つては、国会の言論を国会みずからが縮小することになりますから、十分検討してもらいたいと思います。これは愼重にやつてもらいたい。
○林(百)委員 それから削除する場合、一応当人にも意見を聞くとか……。
○石田委員長 そういう具体的な方法については後ほど御検討願うことにして、梨木委員からの御希望は十分副議長においてもお聞きのことと思いますから、この問題は十分希望を承つて善処するということで、次の議題に移りたいと思います。
○林(百)委員 いつもそれでそのままになるのですが、小委員会でもつくつて、この問題について、どういう基準でどうするかということを話し合つてみたらどうですか。
○石田委員長 それは次会に御相談申し上げましよう。
○梨木委員 御承知の通り、最近新聞とか一般の言論も、今国会を迎える前よりかわつて来ておると思います。そういう情勢を考慮しなければならぬが、それが全然考慮されていないように思われる。だからこの点もつと愼重に検討して扱つてもらいたい。国会内の言論が、国会外の言論より不自由になるということは国会の自殺行為ですよ。
○石田委員長 よくわかりました。それでは次に……。
○林(百)委員 まだもう一つあります。この前椎熊君の北海道の派遣の問題について、われわれから強い希望を委員長まで申し上げて、委員長はその趣旨を伝えるということになつておつた。御承知の通り、実は椎熊君は札幌市が彼の選挙区になつておるわけです。しかも議運の方針として、国会開会中は議員を各地に派遣しないということは、かたい申合せであり、われわれみずからがその範を示さなければならない位置にあるのですが、こういうことをやつたのでは、今後議運として国政調査の派遣問題について権威ある意思表示ができないと思うのです。これはなお留守中の議運でもこういうことが問題になつたということを、念のためにもう一度同僚の椎熊君によく伝えてもらいたいと思います。
○土井委員 それに関連して……。私はもう今後の議運では、まず第一に委員の派遣を制限するということは、予算の面から制限することはよろしいが、そうでなければ制限する必要なし。それから選挙区の制限も、これは解除する。この間、この問題については特に例外ということだつたが、そんなことは問題にならぬ。もう前例が出て来ておるのだから、今後は予算の範囲内において制限を加えることはよろしいが、そうでなければ従来の原則というものはこわれておる。現に同一選挙区に委員を派遣しないという、お互いの、ある意味においては道義的にみずから制約を加えて行かなければならぬ事柄が蹂躙されておる今日、今後制限を付することには私は反対です。だから自由に予算内でどんどん出すという方針をきめてもらいたい。
○石田委員長 先ほどの林君の御意見でありますが、私の個人的見解は本委員会で申し上げた通りであります。少しも私は委員時代とかわつた見解は持つておりません。従つて、ここでもその旨を申し上げ、椎熊君にもその旨を申し上げました。しかし当日までに氏名の変更はございませんでした。この点は御報告申し上げておきます。なお林君から今後について御希望があつたことは申し伝えます。ただ土井君の御発言でありますが、これはただいまここでそういう方針を決定するということもいかがかと思いますので、土井君のそういう強い御発言がありましたことを了承いたしまして、今後について愼重に対策を考えたいと思います。
○倉石委員 愼重にということで、誤解を生じてはいけませんから……。土井さんの御発言は御発言で御自由でありますが、われわれはこの間は、あくまでも例外ということで皆さんも御賛成になつたのでありまして、例外はどこまでも例外の方針でありまして、将来原則を全部破ることについては絶対に反対をいたします。
○土井委員 例外ということで今度の問題を許可したことはよく知つております。しかしそれについてはそれぞれ希望條件が付されておつたはずです。その希望條件それ自身もこの際蹂躙されておる。それでは他の委員会から会期中において視察を要請する、それから同一選挙区にそういう人が行くということを、われわれ議運の委員としてあれは例外だからという形で、将来来たものを峻拒するだけの自信と勇気を私良心的に持ち合せておりません。従つて例外というのは、單なる文字上の問題で、言葉上の問題であつて、嚴然たる事実というものが、ここに具体的に実行されておる。従つて私は例外という言葉は單なる形式上の問題だと考えますから、将来そういう委員の派遣その他の問題については、私は従来の態度を変更いたします。
○林(百)委員 それと関連してもう一つ希望があります。これはわれわれ従来ここで経験しておるところによると、石田委員長はこの点については最も嚴格に、しかも公平な理論をいつも與党でありながら吐いておつた方であります。その石田君が委員長になつて、委員の中からあなたの日ごろの主張を破るような人を出すということは、これは委員長の責任にもなると思う。この委員会でそういう強い希望があつたということで、相当の牽制を私はしなければならぬと思う。今後はここでもつともらしいことを言えない。何だ椎熊君の例があるじやないかと言われたら、われわれの主張は通らないので、くれぐれも愼重にお願いしなければならぬと思います。
○石田委員長 私は先ほども申し上げました通り、それが議論になつたときもはつきり申し上げておきましたが、私もこのことは決して愉快に思つておることではございません。 ―――――――――――――
○石田委員長 それでは次に川崎秀二君の懲罰事犯を議題にいたします。この取扱いはいかがいたしましようか。
○中川委員 この問題は、この間田淵君からも強硬な申出がありました通り、即刻お取上げ願いたいと思います。
○小林(運)委員 この問題は、この前にこの議運で椎熊君から、自分の責任だというような強い発言がありまして、本人をおれが使嗾してやつたのだというような発言もありました。そういう事情がありまして、本人がきようおりませんので、われわれ同じ党ですから、門外漢とは言いませんが、この取扱いについてはわが党でも椎熊君が中心になつてやつておりますので、この際この問題はきようはやらないで、椎熊君が出席したときにひとつやつていただきたいと思います。
○岡西委員 椎熊委員がいないからこの問題を延期するということは解しかねるのでありますが、ただ本日は提出者の高木松吉君がお見えになつておらないので、次会まで保留されたいと思います。
○石田委員長 それでは次会までこの問題は保留をいたします。 次回の運営委員会は五日午前十一時に開会いたします。本会議は明日は休みます。 本日の運営委員会はこれにて散会いたします。 午後三時四十七分散会。