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13回国会衆議院1952/06/20

運輸委員会 第48号

発言数
91
登壇者
12
会派数
1
開催日
1952/06/20

会議録

岡村利右衞門自由党

○岡村委員長 これより会議を開きます。請願の審査を行います。  日程第三二、八尺、軽米間に国営自動車運輸開始の請願、日程第四六、小湊港活用開始の請願の両件を議題とし、紹介議員の説明を求めます。山崎君。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員 八戸、軽米間に国営自動車運輸開始の請願、請願者は青森県三戸郡是川村長上野裕造外六名であります。本請願の要旨は、青森県八戸市と岩手県北九戸郡とは旧藩時代より同一経済圏に属し、その物資の交易、文化の交流は今日に至り、ますます盛んとなり、従つて人事の往来も頻繁となりつつあるが、八戸、軽米間の動脈路線である県道軽米線にはいまだ旅客の輸送機関ないため、東北線を迂回する不便を忍んでいる。ついては八戸、軽米間に国営自動車を運行されたいというのであります。次には、小湊港活用開始の請願でございます。請願者は青森県東津軽郡小湊町長辻村秀雄外五名であります。本請願の要旨は、青森県東津軽郡小湊港は、昭和十八年北海道と本土間の航送連絡港として建設され、昭和二十三年陸上諸施設とともに第一、第二航送岸壁が完成し、本格的輸送開始可能まで完成しながら、諸種の事情から使用されずに現在に至つている。しかしながら国内産業経済の復興と朝鮮動乱による影響を受け、北海道、本土間の輸送事情はとみに輻湊し、これによる産業の低下は国策上見のがすことができない現状に立ち至つている。ついては当港を活用し、直結輸送の増強をはかられたいというのであります。

岡村利右衞門自由党

○岡村委員長 これら二件につき、政府より意見を徴します。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 日程三二につきまして申し上げます。本区間につきましては、請願の趣旨にございましたように、必要性はあろうかと存ずるのでございますが、いまだ調査をいたしておりません。今後よく実情を調査いたしたいと考えております。なお八戸、軽米間につきましては、現在南部バスで経営をいたしておりますので、それとの関係も考慮いたさなければならぬかと考えております。  次に日程四六の小湊港の活用の問題でございますが、前の戰争中におきまして、青森、函館間の輸送力を増強する、こういう目的をもちまして、昭和十八年に本小湊港の築港工事に着手いたしまして、岩壁と陸上施設の一部を竣工いたしたのでございますが、その後の情勢の変化によりまして、せつかくできましたものを未使用のまま現在に及んでおる次第でございます。北海道、本州間の輸送増強の必要性ということにつきましては、あらためて申し上げるまでもございません。ただいまの航送船の能力から考えますると、本州側におきましては、青森に三つのバースがございますが、この三つのバースで一応まかなえる状態でございます。ただ将来北海道の開発は、非常に大きな問題になつておりますので、この開発によりまして、さらに輸送力を増強する要もあろうかと考えるのでございます。そのあかつきにおきましては、小湊港の使用が必要となつて来ると推定いたされるのでございます。小湊港を使用いたしますには、前提といたしまして、連絡線の増備ということが先に相なるかと考えるのでございます。なお連絡線のほかに、操車場の整備増強、あるいはさらに進んで東北本線の強化等も、これと関連を持つておるかと思います。今後北海道、本州間の輸送力増強の大きな問題の一環といたしまして、十分研究いたしたいと考えておる次第でございます。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員 八戸、軽米間に国営自動車運輸開始の請願でございますが、この点につきましては南部バスが運行しておるというお話でございましたけれども、これは場所がちよつと違うのでございまして、是川村というところを迂回をいたしまして、八戸、軽米間に通ずるのでありまして、ただいまのところこれは南部バスが運行しておりません。従つてこれは地方民が非常に要望しておるところでございます。またここは民間の企業のないところであつて、民間の企業を圧迫するということはないし、しかも旧藩時代からの縁故関係によつて、物資の輸送あるいは文化の交流等に重大な影響のあるところでございますから、十分御研究くださいまして、地方民の要望に沿いますように御処置のほどをお願い申し上げたいのであります。  それから小湊港活用開始の請願でございますが、この点につきましては、私ども運輸委員会は昭和二十五年度、二十六年度、この二回にわたりまして現地の調査をいたして帰つておるのでございます。先ほど青森港には連絡のバースが三つというお話でございましたが、北海道の函館には連絡のバースが四つあるのでございます。従つて函館の四つのバースと青森の三つとでは、対照的に見ましても不便であるかと考えますので、この機会に小湊港を御活用くださいますならば、函館の四つに比べまして青森の四つとなるのでございますから、非常に輸送上の便利ということを考えることができるのでございます。その利用ということが本州と北海道とのつながりに重大なる影響のあります点は、政府におかれましてもすでに御承知のところでございますので、可及的すみやかにこれを利用するように御処置のほどをお願い申し上げたいのであります。つきましては先ほど政府委員からのお話もございました通りに、連絡船そのものがどうも不足であるというお話でございまするが、連絡船という点につきましては、これは政府におかれましても十分にこの事情は御承知のことなのでございますので、近い機会に連絡船の増強、新造船をひとつやるということに御決心をお持ちくださるようにお願い申し上げたいのであります。御承知のごとく朝鮮と九州との間におけるところの関係は、もはや連絡船はないのであります。また稚内と樺太との関係も連絡がないのでありまして、最も重大なる箇所としましては、残念なるかな終戰後日本に残されたものとして青函連絡船より以外にございません。従いましてこれを増強することが、いかに日本の経済の発展のために役立つかということは、これはもう申すまでもないことでございます。どうかこの機会に連絡船をつくることに政府におかれましては十分御決意を固められまして、この港を利用され、北海道と本州との輸送上におけるところの不便を拂拭せられるように、御処置のほどをお願い申し上げたいのであります。  なおまた函館の五稜郭にあります操車ヤードとの関係もあるということも承つておるのでありますが、これらのことにつきましても十分に御研究くださいまして、日本に取残されました未開発の土地北海道、しかも北海道は東北六県に新潟県を加えただけの大きな地域を持つておるのでありまして、その人口はまたまことに稀薄でありますことは申し上げるまでもないことであります。北海道の開発と東北の開発だけが、日本に取残されたる問題だということをお考えくださいまして、ぜひともこの港を御利用くださいますように、紹介議員として私は切に御当局にお願い申し上げる次第でございます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 先ほど冒頭にお断り申し上げましたように、八戸、軽米間におきましては、十分なる調査をまだいたしておらないのでございまして、ただいま御指摘の点につきまして、さらに十分調査いたしたいと思つております。  なお小湊港の問題でございますが、北海道の側には函館の四バース、本州側が青森の三バースでは不つり合いではないかということでございますが、まことにその通りでありまして、現在ではこの青森の側の三つと北海道の側の四つとを組み合せまして、そうして巧妙な船舶の運航ダイヤを組んでおるような次第でございます。ただ小湊を  一バース使いますことになりますれば、バースの関係につきましては非常に楽になりまして、船舶の運航には非常に有利でございますが、逆に一バー  スを使いますことによります人の問題、いろいろな貨車の陸上のルートの問題、その他いろいろな点が技術的にございます。従いましてただいまのところでは船をふやしますまでは、青森だけで一応済ませる形でございますから、ただいまの状況では使うことになつておらないわけでございます。なお青函輸送力の増強につきましては、私どもといたしまして今後とも一層努力をいたしたいと思つております。予算等の関係が今後生じて参ると思うのでありますが、十分努力いたしたいと考えております。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員 青函連絡船の問題でございますが、これは民間の造船関係につきましては、見返り資金等を利用いたしまして造船の仕事をやつておりますことは御承知の通りであります。そこで連絡船といたしましても、もしも予算等の措置において欠けるところがあつて、連絡船の新造ができないという場合がありましたならば、その際は政府同士のことでありまするから、十分に御研究くださいまして、見返り資金あるいは開発銀行の利用、そういう点からして連絡船の増強ができないものであろうかどうか、その点の御判断がつかないものでしようか、承りたいと思います。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 ただいままでのところでは政府といたしましては、一般の工事経費のうちで連絡船をつくるものである、こういうような線で考えておるわけでございますが、ただいま山崎先生からお話のございましたような点につきましても、今後十分に検討をいたしたいと考える次第でございます。     —————————————

岡村利右衞門自由党

○岡村委員長 次に日程第九、中込、高崎間鉄道敷設の請願、第三九二七号、日程第一〇三、国鉄工事の入札制度改正に関する請願、第一八五〇号を議題とし、紹介議員の説明を求めます。黒澤富次郎君。

黒澤富次郎自由党

○黒澤委員 高崎、中込間の鉄道敷設については、しばしば請願されまして、その都度請願は採択されて来ておるのでございます。この高崎、中込間は、碓氷峠の難関を緩和いたしまして、その沿道の林産物や鉱産物あるいは資源の開発等、上信の連絡輸送につきましてはなければならない鉄道であるのでございまして、しばしばこれは請願いたしておるのでございまして、地方民といたしますれば一日も早くできることを熱望いたしておるわけでございます。このたび政府におかれましては、新しく予定線として各般の鉄道を編入するようなことを聞いておりまして、地方民の要望も、本年度においてはまずこの高崎、中込間を鉄道敷設法による新線の予定線に編入されまして、しかるのちにすみやかにその施設を促進されたいというような請願でございます。  次に日程第一〇三、国鉄工事の入札制度改正に関する請願でございますが、本請願の要旨は、国鉄施設局では、現行入札制度の改正を昭和二十七年度より実施されるとのことでありますが、これによりますれば五十万円以下の工事は、全部国鉄退職者が経営いたしておりまする新鉄道工業株式会社及び鉄道建設興業株式会社との随意契約としまして、また五十万円以上百万円未満の工事も、これら特殊会社の指名入札とするようなことを聞いておりますが、これは数十年来にわたりまして鉄道工事に盡力して生活して来ました業者を圧迫するようなことに相なりまするので、五十万円未満の工事も、従来鉄道の入札でやつて来ました業者に請負わしてもらいたいというのが、この請願の要旨でございます。どのような方向に向つておりますか、この二点について政府の御答弁を求めたいと思います。

岡村利右衞門自由党

○岡村委員長 この件について政府の説明を求めます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 まず初めの高崎、中込間の鉄道の問題でございますが、本区間は、ただいま御説明にもございましたように、鉄道敷設法予定線に該当いたしておりません。沿線には林産資源が非常に豊富でございます。経過地は一貫して山間部でございまして、途中に上信の国境内山峠があるのでございます。相当急勾配ができるのでありますが、さらにループの隧道もつくらなければならないのではないか。また相当長大な隧道もできる見込みでございます。信越本線は碓氷の難所がございまして、これをどう避けるかにつきましては、国有鉄道といたしましても前々からいろいろ研究をいたしておるのでございまして、いろいろな比較線を検討いたしておるような次第でございます。なお本請願につきましてもその比較線の一つかと存ずるのでありますが、今後とも研究調査をいたしたいと考えております。なお本請願中の高崎、下仁田間につきましては、御承知のように上信電気鉄道が開業いたしておる線に相なつておりますので、念のために申し添えます。  それから工事の入札の問題でありますが、昭和二十二年以来、工事は原則として一般競争入札、いわゆるオープン・ビッドでございますが、これを実施して参つたのでございます。これはもちろん工事費を安くいたすというような点におきまして、非常にいい成績を収めておるのでございますが、ところが反面、不当なダンピング等によりまして、必ずしも全面的にいいところだけというわけでもございませんので、予算決算及び会計令におきまして、ということは言いかえますと一般会計の方におきましては、一部指名競争あるいは随意契約が、非常に限られた範囲でございますけれども、認められることになつたわけでありましてこれに準じまして実は先般日本国有鉄道法施行令の一部を改正いたしまして、非常に限られた範囲におきまして、指各競争あるいは随意契約をも結ぶことができる。もちろん公開入札が原則でございますが、例外的にそういう指名競争るいは随意契約を結ぶことができるというふうに、最近におきまして規定の改正をいたしたような次第でございます。五月二十四日付で政令を改正いたしました。ただごういたしますことが、この請願の趣旨にございますような新鉄工業——これは旧鉄道局ごとに、あるいは新鉄工業あるいは東鉄工業といつたようなものがございますが、こういつた鉄道局の名前を冠した工業会社あるいは鉄道建設工業というような会社と随意契約いたすという意思は毛頭ないのでございまして、御趣旨のように長年鉄道の工事をやつて来たものを圧迫するという考えは毛頭ないのでございます。私どもといたしましては特殊な技術がいるとか、特別にある業者でなければならぬとかいうような点に厳重な制限を設けまして、これらの一般公開入札の例外的な制度を運用さして参りたい、かように考えておる次第でございます。従いまして決してこの御趣旨にありますような、圧迫をいたすということはいたさせないように、厳重に監視、監督いたすつもりでおりますので、さよう御承知を願いたいと存じます。

黒澤富次郎自由党

○黒澤委員 先ほど申しましたように、鉄道敷設法の別表を改正すると申しますか、追加すると申しますか、そういうように聞いておりますけれども、この中込、高崎間はこの別表に入れられるように考慮されておるのでございますかどうでございますか、お聞きしたいと存じます。  なおこの新しく退職者によつてつくられた会社とか従来の会社とかで、随意契約あるいは指名入札ということを五年二十四日にきめたようでありますが、従来のものも含めて指名入札にするとかあるいは随意契約にするとかというように受取つてよろしいのでありますか、その点もお聞きしたいと思います。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 敷設法の別表改正は法律になるわけでございますが、別表改正をいたすかどうか、また改正いたすといたしますれば、どの線をこれに追加いたすかというような点につきましては、ただいま検討中でございまして、一応ただいまのところでは改正の要があるのではなかろうかと大体考えております。まだ確定いたしておるわけでございません。なおどういつた線について考えるかというような点につきましては、第一国会以来衆参両院において採択されております請願の路線等も数十線ございますので、そういつた各線につきまして、そのほかの線もあるかと思いますけれども、まず何と申しましても採択されました線につきまして検討いたすことに相なつておる次第でございまして、具体的にどの線が入るかどうかという点につきましては、まだ何とも申し上げることができない段階でございますので、御了承願います。  なお入札の問題でございますが、新鉄工業株式会というようなものは、そう新しくできたものではございません。もう十何年くらいになろうかと考えております。もちろんこういつた非常に限定的なことはいたさせませんので、少くともここに書いてございますような、長年鉄道の工事についてよくやつていただいておるような業者の方々が、この政令によつて排除されるものとは絶対に考えておりません。     —————————————

岡村利右衞門自由党

○岡村委員長 次に日程第二、四国循環鉄道窪川、江川崎間鉄道散設の請願、第三一、青果物に対する貨物運賃の等級引下げに関する請願、第四一、日吉、檮原間に国営自動車運輸開始の請願、第九七、水難救済に関する法的措置確立の請願を議題とし、紹介議員より説明を求めます。關谷君。

關谷勝利自由党

○關谷委員 まず第一番に日程第二につきましてお願いを申し上げます。四国循環鉄道窪江線直結に関する請願であります。昨年度におきましては窪川、影野間が国鉄当局予算をもつて実施せられますし、さらにまた昭和二十七年度におきましては江川崎、吉野生間が建設線の十一線の中へ入りまして、本年工事を行つていただくことになつておりますので、これは沿道地元民だけでなくして、四国の全員が喜んでおるような次第でありますが、この江川崎線の貫徹によりまして愛媛、高知両県を直結するような態勢が整うて参つたのでありまして、あとに窪川、江川崎間の五二・八キロが残つておるのでございますが、最も鉄道の遅れております四国といたしましては、今年度におきまして吉野生、江川崎間が完成いたしましたあかつきには、どういたしましても来年からこれを引続き経続して工事を施行していただいて、一日も早くこの四国循環線を完成をいたしまして、四国四県の政治、経済、文化の向上に寄與するようにおとりはからいが願いたい、こういう請願でありまするので、全委員の方々の御賛成を得て御採択になるようにお願い申し上げますと同時に、政府当局の御意見を伺つておきたいと思います。

岡村利右衞門自由党

○岡村委員長 本件に関する政府の意見を聞きます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 本区間はすでに御承知のように四国循環鉄道の重要なる一環でありまして、昭和十三年におきまして予算を一応計上いたされましたいわゆる建設未成線でございます。本線の必要性につきましては、私どもといたしましても十分に認識いたしておるつもりでございます。本年度は吉野生、江川崎間を着工いたし、本年度だけでは若干無理があろうかと思いますが、あまり遠くなく完成を見ると思います。予算関係その他もあろうかと存じますが、この請願の趣旨を十分尊重いたして参りたいと思います。

關谷勝利自由党

○關谷委員 次は日程第三一でありますが、青果物に対する貨物運賃の等級引下げに関する件をお願いいたしたいと思います。青果物のうちで特にみかん、夏みかん、かき、びわ、なし、すいか等は貨車満トンができないということから、なおまた現在におきましては、統制時代と異なりまして非常に価格も下落いたしておりまして、負担力の面におきましても非常に困難な状態でありますし、また終戰後生産過剰の状態に相なつておりまするので、一層この価格が下落いたしておるような状態であります。そこで青果物を特に現行の貨物等級より二級程度引下げてもらいたいというのが第一点であります。  なおまた四国の島内の物資の輸送状況のネツクとなつておりますのが宇野、高松間の貨車航送でありますので、これを増強いたしますために、すでに国鉄当局におきましては、二十二両積みの貨車航送船を計画して実現をせられる段階に到達しておることを承知いたしておりまするが、急速にこの建造に着手してもらいたいというのが第二点であります。  第三番目には、長距離逓減法と運賃特割については、品目別に輸送距離七百キロを越える地点に対しては、特段の割引をしていただきたいというのであります。  ぜひとも皆さんの御賛成を得て採択をしていただきますと同時に、政府当局の御意見を伺いたいと思います。

岡村利右衞門自由党

○岡村委員長 本件に関する政府の意見を求めます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 まず初めに貨物等級でございますが、現在これを切り離してこれだけについて引下げをいたすということにつきましては、他物資との関係その他各般の困難な事情があるのであります。過般貨物等級審議会という国有鉄道総裁の諮問機関を設けまして、全物資の等級を再検討いたすことにいたしておる次第であります。戰前につくりました等級の制度が今日でも妥当であるかどうかという点につきましては、いろいろな点で疑問があるわけでありまして、そういつた全般の体系をどう考えて行くかという点について、等級審議会でせつかく御検討願つておるところであることは、關谷先生もすでに御承知の通りであります。この機会をお待ちを願うしか方法がないのではなかろうかと考えております。  なお遠距離逓減につきましては、現在十キロまでのところを一〇〇といたしますと、五百キロの地帶では二二%、千キロの地帶では一八%ということになつておりまして、かなり大きな逓減率になつておるのであります。この上さらにこれを逓減いたすことは困難ではなかろうかと考えております。  なお運賃の特割につきましては非常に御要望も強いものがございまするし、またごもつともな御趣旨もございますので、実施をいたしておるのであります。夏みかんにつきましては山口、和歌山、四国のものにつきまして、またびわにつきましては長崎県のものにつきまして割引を実施いたしておるような次第であります。  なお航送船につきましては、御承知の通りすでに宇高航路の航送船一隻を本年度予算に計上いたしまして本年度中に起工いたし、昭和二十八年五月から就航いたすように手配をしておりますので、非常に輸送上隘路になつております宇高間も、これによりまして相当強化いたされるのではないかと考えております。

關谷勝利自由党

○關谷委員 次に日程四一、日吉、檮原間に国営自動車運輸開始の請願でありますが、この請願は愛媛県北宇和郡日吉より高知県高岡郡檮原村大字檮原字本村に至る間には、現在高知県交通株式会社経営のバス及び一般トラックが運行いたしておるのでありますが、乘合自動車は一日わずかに二回、物資は自家用、営業用トラックによつて運送をいたしておりますが、車両の不足、運賃の高率、サービスの低劣等によりまして、沿線関係住民、生産業者並びに商工業者のこうむる不便はきわめて大でありますので、前記区間に国営自動車を運行せしめていただきたいというのであります。ぜひとも御採択をお願い申し上げますと同時に、政府当局の御答弁を伺いたいと思います。

岡村利右衞門自由党

○岡村委員長 本件につき政府より意見を求めます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 日吉、檮原間国営自動車運輸開始の件でございますが、本区間につきましては、高知県交通が路線を持つて運営をいたしておるのでございまして、さらにその上国営自動車を早急にここへ運行いたしますことは、実施きわめて困難であると考えております。

關谷勝利自由党

○關谷委員 次に日程九七、水離救済に関する法的措置確立の請願でありますが、従来陸の消防につきましては、水火災で出動いたしましたる際に死亡あるいは不具、廃疾、傷病等の場合には、それが公務の原因である場合には、それに対する補償の法的措置が講ぜられており、なお経費の点等につきましてもこれが法的に認められておるのでありますが、陸の消防に匹敵いたします水難救済会につきましては、このような法的措置が今まで何ら認められず、放任をいたされておるのでありまして、まことに遺憾と申さなければならないのであります。そこでこの救済会の職員が出動いたしまして、公務によつて生じました死亡または不具、廃疾、傷病等に対しましても、消防団員と同じような公務災害補償の道を開いていただきたい。なお救助に要します燃料の経費、あるいは専用の救助船を持たないために、個人所有の漁船等を借用して救助に出動いたしました際に、これを破損せしめました際等、これに対する損害補償の責任の帰属も明瞭でなく、法的に何らの規定もないのでありまして、この点非常に遺憾であります。明治三十二年の法律第八十五号水離救護法は、これは海難救護の責任は市町村長にあるということがいわれておるのでありまするけれども、これは、現在はほとんど空文に終りまして、何らその措置も講ぜられておらないというのでありまして、国家において、消防と同じようなこの公務員の災害補償の方途を法的に決定をしていただきたいというのが請願の要旨であります。御採択を願いますると同時に、政府当局のこれに対する御見解を承つておきたいと思います。

岡村利右衞門自由党

○岡村委員長 本件に対する政府の意見を求めます。

三田一也海上保安庁次長

○三田政府委員 本件につきましては、海上における人命の安全というきわめて重要な見地から、昭和二十三年の十二月海難救助態勢強化要綱が閣議決定になりまして、いわゆる指定船制度というものを採用いたしまして、海難救助の応急的措置としておりましたが、その後海上保安庁の救助態勢が逐次整備いたしまして、海難の場合の救助が漸次軌道に乘つて参つたのでありますが、さらに日本水難救済会を助成するために、昭和二十四年度におきましては、補助金を百万円交付することができました。その後水難救護法の一部改正、あるいは海上災害救助法のようなものを立案いたしまして、この態勢を完璧にしたいと努力したのでありますが、いずれも予算的措置が講ぜられなかつたり、その他の事情がありまして、実効果を見ることができなかつたのであります。しかしながら、現在でもなお小型船の海難の状態からいたしまして、必ずしも海上保安庁の施設だけで完全を期せられませんので、損害及び災害に対する補償制度の必要性を、政府といたしましても痛感いたしておる次第でございます。従いまして今後ともこの線に沿いまして十分研究を重ねて、すみやかに実現するように努力したいと存じております。     —————————————

岡村利右衞門自由党

○岡村委員長 次に日程第二六、びわに対する貨物運賃等級引下げに関する請願を議題とし、紹介議員の説明を求めます。坪内君。

坪内八郎自由党

○坪内八郎君 びわに対する貨物運賃等級引下げに関する請願でございますが、この貨物運賃等級引下げに関しては、ただいま關谷委員よりのこれらの請願に関しまして、政府委員の御意見もあつたようでありますけれども、この際この関係の請願の内容の特殊性を強調いたしまして、委員各位におかれましては御採択の上、政府委員においても御所見を承りたい、かように思うわけであります。     〔委員長退席、山崎(岩)委員長代理着席〕 今日盛りでありまするびわは、私の郷土の中心に生産されるのでありまして、この地元関係といたしましては、非常に地方の経済に密接な関係があるわけであります。従つてこの請願の趣旨は、従来第六級であつたものをこの際七級に引下げられるよう要望する請願でございまするが、何しろ御承知の踊りこの長崎県のびわというものは日本第一でございまして、統計ですでに御承知の通り、月に千車両も車両を出すというような大きな輸送をやつておるであります。ところが御承知のごとく長崎県は水産県でもあるために、鮮魚とこれがかち合いますると、鮮魚は生きたものであるし、時期を逸すると、鮮度が落ちて価格が落ちるというような関係もありまして、鮮魚の生産が極度に増産されたときは、その輸送がびわとかち合うために、非常にいろいろな面において混雑を来すというのが現状なのであります。従つて国鉄側においてもそういつた点を十分御賢察を願いたい次第でありますが、このびわにおきましても私が申すまでもなく一日も早くこれを目的地に送らなければならないし、またこれの輸送にあたりましては、こわれやすいというような性格もあると、非常に積載量に限度がある。こういう関係から十分ひとつ考慮を拂つていただかなければならぬわけであります。そこで私どもこのびわに対する等級引下げは、これは長崎県の茂木びわといたしましては、初めて組合の関係から請願をするのでありまして、また運賃の値下げに対しても開闢以来初めてお願いをしたというような状態なのであります。従つていろいろこれに関係する問題があるかのようにただいま当局のお話がございましたが、このびわに対する貨物運賃等級引下げというものは、特別に考慮を拂つていただきたい。従つてこういつた運賃の引下げあるいは等級の引下げということができなければ、すみやかに貨車の増結をはかつて、そうして荷物を目的地に送つていただくような手配をしていただかなければ、まつたくこれは地方経済に大きな影響を及ぼすわけであります。この茂木びわと称する茂木付近の関係町村は、全部これはびわ生産地であり、しかもその五〇%は東京方面さらに関西方面に送るというような実情にありますので、特別にひとつこういつた特殊性について御高配をいただきたい、こういうのが請願趣旨でございますので、委員諸君におかれまして御採択を願いたい、かように思うわけであります。政府当局の御意見を承りたいと思います。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 本件に関し政府委員の説明を求めます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 先ほど果実に対する運賃割引について申し上げたのでございますが、等級の引下げにつきましては、ある特定の物資を切り離してどうういうことは、ただいま非常に困難な実情にございまして、貨物等級審議会におきまして十分検討をしていただきました上で、新しい実情に即応した正しい等級をつくるように取運んでおりますので、御承知を願いたいと存じます。なおびわにつきましては非常にこわれやすいため、一車当りの積載量が非常に少いのでございまして、その点は価格その他の要素を、いわゆる等級決定をいたします要素だけから考えますときは、もう少し高くてもいいという数字に一応なるのでございますが、あまり貨車に満載できないというような点を考慮いたしまして、六級に現在なつておるかと承知いたしておる次第でございます。なお割引は、先ほど申し上げましたように、長崎県のびわにつきましては、四国、和歌山、山口の夏みかんと同様に割引を実施いたしておるような次第でございます。なお輸送の問題につきましては、昨年の今ごろないし昨年の秋冬の繁忙期ごろまでは非常に輸送がきゆうくつでございまして、貨車のまわりが悪かつたのでございますが、本年度に入りましてから駅頭の滞貨も非常に減つて来ております。本年はおそらく——おそらくという言葉はよくないと思いますが、果実の輸送の点につきましては御迷惑をおかけしておらないと思います。なお列車指定の問題でございますとかいうような、急速な輸送を実施いたす点につきましても、特別に手配をいたしておるのでございまして、本年のびわ輸送につきましてはおそらくお小言をちようだいするようなことはないと考えておる次第でございます。今後とも品物の本質にかんがみまして、迅速、適確な輸送をいたすように努力いたしたいと思つております。

坪内八郎自由党

○坪内委員 ただいま政府委員よりまことに親心ある御説明をいただいたのでありますけれども、御説明にありましたこの価格の点につきましては、現在の価格が国民の市場経済上、価格を引上げるとういことは非常に不可能な状態に相なつておりますので、なるべく生産者としては安いものを消費者に安く売る、そして多く買つていただくというのが建前でありまして、価格の引上げは困難ではないかというように考えております。従つて等級の引下げにつきましては非常に困難だというお話でございますけれども、十分その辺の特殊性を御賢察願いたいと思うのであります。さらにまた輸送上のことにつきまして不便をかけないように考慮を拂つておるというお話でございまして、そういう実情についても私よく承知しておるのであります。しかしながら長崎県は御承知の通り水産県というような立場上、水揚げがどつとあつた場合に、びわの輸送があとまわしになる。そして生きのいいものを関係地に早く送らなければ、鮮度が落ちて価格が落ちるというような関係がありますために、勢いびわの輸送が遅れがちでございます。そういう場合に、出先の営業所なりあるいは監理局なりが、その辺をうまくコントロールしてくれるような措置をしていただきたいということも、この際あわせて御要望を申し上げておきたいと思います。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程第二十三、中学生徒の通学運賃引下げに関する請願を議題とし、紹介議員の説明を求めます。岡村委員。

岡村利右衞門自由党

○岡村委員 本請願の要旨は、愛知県東春日井郡旭町立中学校は、同町の西北部に設立されているが、昭和二十六年の地方鉄道運賃改正に伴い、約三割の運賃値上げになつたため、電車通学生徒を持つ家庭に倍格以上の通学費を負担させる結果となり、そのため子弟を通学せしめられない家庭が現われて来た。ついては通学費軽減の一方策として、中学校通学定期を小見扱い程度に減額されたいというのであります。もちろん御存じのごとく、学制改革によりまして中学校も義務教育となりましたので、この点を十分御賢察の上、政府の答弁をお願いいたしたいと思います。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 本件に関し政府より説明を求めます。

山内公猷運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○山内政府委員 旭町立中学校は名古屋鉄道株式会社の沿線にある中学校でございまして、同社は昨年十一月国鉄を初め主要の私鉄と同時に、旅客運賃をおおむね三割値上げをいたしました。通学定期につきましても、それに伴いまして、大体三割程度の運賃値上げが行われたわけでございます。御承知の通り定期一般については、国鉄、私鉄を通じてこれまで輸送原価を割つている現状でございますし、特に通学定期につきましては非常に高い率の割引をしております関係上、さらに通学定期について高額の割引をすることは、現在の運賃の構成上は非常に困難な状態じやないかと考えております。請願のありましたところの中学生の通学定期ではなくて、小学生の通学定期にしてもらいたいという御要望につきましては、現在の制度におきましては、年令の関係上全体的に十二歳以上おとなということにいたしているわけでありまして、この扱いは国鉄、私鉄を通じての扱いでありまして、さらにこれを割引することは現在では困難ではないか、かように考えております。

岡村利右衞門自由党

○岡村委員 重ねて御考慮をいただきたいのでございますが、義務教育であるということを十分御賢察あらんことをお願いする次第でございます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程第四十五、白城線に国営自動車運輸開始の請願を議題とし、紹介議員の説明を求めます。岡村委員。

岡村利右衞門自由党

○岡村委員 本請願の要旨は、岐阜県白鳥町より富山県城端町に通ずる白城線は、中部日本の表裏をつなぐ最も重要なる路線で、すでに昭和八年白鳥より牧戸間の運転を開設し、さらに昭和二十三年鳩谷まで延長を見る等、地方民の福祉と経済、社会向上の恩恵を受けておることは今日多大であります。つきましては、この白城線を鳩谷より約四十キロ離れておる城端まで延ばしていただきたいというのであります。この線は、最近までは道路が不完全であつたのでございますけれども、大体この八月にはこの路線が完備するというのであります。この沿線には発電所が次から次へとできるような傾向にありますし、現在においては椿原というところに発電所ができつつありますので、ぜひともこの国営自動車を運転してもらうようなお願いする次第であります。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 本件に関し政府より意見を求めます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 お答え申し上げます。現在の国鉄自動車の白城線の終端鳩谷と国鉄城端線の終端城端とを、国鉄自動車によつてつなぐという御請願でございます。この線はおおむね鉄道敷設法の別表にございます鉄道建設予定線のルートに近いものでございます。国鉄自動車に延長につきましては、道路の完成と相まちまして考慮いたすべく、調査をいたしておるような次第でありますが、ただいまのところでは、鳩谷から数キロしか道路が完成しておらないそうでございまして、この道路の工事が逐次進められておるようでございますが、道路の竣工と相まちまして、十分調査研究いたしたいと考えておる次第でございます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程第六十二ないし第七十七、小型貨物自動車運送営業免許の簡易化に関する請願を議題とし、紹介議員よりの説明を求めます。坪内君。

坪内八郎自由党

○坪内委員 この請願の趣旨を簡単に申し述べます。本請願の要旨は、小型貨物自動車による運送営業は、戰前においては警察行政事項として、きわめて簡易に許可され、何ら社会的弊害はなかつたのであるが、戰後は運輸大臣の免許事業として、すこぶる煩瑣な拘束を加えられているため、国民の企業の自由、あるいは公平なる自由競争による事業の発展進等は著しく阻害されている。ついては小型貨物自動車運送営業免許を大幅に簡易化されたいというのが本請願の趣旨でございます。この請願は前々から私は当局に御要望申し上げておつた内容のことでありますので、政府当局におきましては十分御承知のことと存じます。従いまして本請願の趣旨につきましては、昨年の九月七月に、現在の中村陸運局長が自動車部長の当時、強力にお願いを申し上げまして、遂にこの関係の処理は、本省の所管じやなくして、地方のいわゆる陸運局の所管であるから、陸運局に文書をもつてなるべくそういつた趣旨に沿うように実際の取扱いをするようにというような通牒まで出していただきまして、その後私は渡米いたしました関係上、そのままになつておつたのでありますが、いまだにこの請願と申しましようか、この種の陳情が出るところを見ると、そのままになつておるということで、私も実は驚いておる次第であります。なおまた四、五日前東京陸運局の公聴会に私公述人として参りまして、この種の請願の目的を達するために、本請願のごとく許可関係を簡易化するということについての賛成公述をいたしたような次第でございまするが、何しろこういう趣旨の請願でございますので、すみやかにこういう問題は処置をしてもらうというのが、私どもの年来の希望なのでございます。従つて法律的には、すでに申すまでもなくこういつた許可関係は何ら制限がない、法律的には十両べースあるいは五両ベースというような根拠がない、ただ自動車の実際の取締り行政上、一応大都会、東京のごときは十両ベースだということに相なつておるようでございますけれども、法律にもないようなことをそういうふうに拘束をして、国民の自由経済の面を拘束するということは、どうも私は納得ができないのでございますので、この請願は月並な請願と違つて、この際私はある程度結論をひとつ出していただきたい、かように思うわけであります。従いまして私どもの考えでは、十両ベースということが一挙に——一両でも戰前のごとく許可を與えるということはいろいろと事情もございましようから、できれば大都会のごとき、東京、大阪あるいは京都というようなところは、三両なり五両にするというように、もう少し切下げてできないものであるかどうかということも、あわせてお願い申し上げたいと思います。さらにまた本日中村部長がおいででございましようけれども、こうしてわれわれが請願をいたしましても、地方の陸運局の局長なりあるいは係官に、われわれの趣旨が少しも浸透しない、こういうきらいがありますので、この際そういう点もあわせて御所見を承りまして、御意見によつてさらに質問を申し上げたいと思います。従いまして当委員会におかれましては、ぜひともこの請願を御採択願いたい。まずもつて政府委員の御所見を承りたいと思います。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 本件に関して政府当局より説明を求めます。

中村俊夫運輸事務官(自動車局整備部長)

○中村(俊)政府委員 ただいまの御質問にお答え申し上げたいと思いますが、初めに申し上げなければなりませんのは、自動車局長が出張をしておりまして明日帰つて参りますが、私の分担いたしております業務とちよつとはずれおりますので、お許しを願いましたならば、詳しくは自動車局長が明日帰りましてから御答弁させていただきたいと思います。小型貨物自動車が非常な発展をして運送界に寄與していることは、いまさら申し上げるまでもございませんし、また本請願の簡易化ということも、手数を少くしてなるべく手軽に免許しろということであろうと思います。小型自動車の本来の性質からいつて、運輸省としては決して反対するわけではございませんが、いろいろ複雑な問題を含んでおりまするので、慎重に研究をいたしておるところでございます。なおまた陸運局長の委任事項になつておりまするから、一応陸運局長が事務を取扱うのでございますが、その根本的な問題については、もちろん運輸大臣がきめて陸運局長を指導する建前におりますので、これまた今後十分研究いたしましてとりはからいたいと存ずる次第でございます。

坪内八郎自由党

○坪内委員 中村部長の所管外の関係事項でございますので、具体的な御説明がないようでございますが、大体の方針と申しましようか、関係については大体御承知と思つておりますので、さらに御説明をお願いいたしたいと思いますが、大体こういつた請願の趣旨に基いて許可関係を簡素化するような方向に向いつつありましようかどうかということを御答弁願いたいと思います。  さらにまた最近業者のうわさを聞きますと、これは憲法論からいつても、こういうことでいわゆる行政官庁がこういう許可関係についてこういう拘束をするということは、これは憲法に違反しているのだ。ひいてはこれを行政訴訟に訴えて、そうして法廷で争つても必ず自分らは勝つ見込みがあるのだというような、いろいろ過激な意見を申されておるようでございますけれども、そういうふうに訴訟上の問題になつて参りますと、私は政府当局にとつて非常に不利な事態に陷るのじやないかと思うのであります。法律的にはこれはそういうべースの基準も何もないのにもかかわらず、ただ單に政府の自動車行政の取締り上、一種のこういつた規定を設けて、十両とかあるいは五両とかいう基準を設けているのであつて、実際は適当に許可を與えられるだけの條件を備えているものについては許可を與えるべきが至当である。私はこう考えるのでありますけれども、なかなかこの問題が意のごとく解決しないということは、まつたくわれわれも遺憾に思つておる次第でございますが、その辺の模様について中村部長が御存じでございますれば、大体こういう方向に進んで許可されようとしておるか、さらにこれは強化しようとしておるのか、あるいはさらに既存業者の関係その他も勘案して慎重に取扱うようになりつつあるのか。その辺の模様をこの機会にお聞かせ願いたい、かように思うわけであります。

中村俊夫運輸事務官(自動車局整備部長)

○中村(俊)政府委員 第一段の行政の事務を簡易化するということは、本請願にございますことに限りませず、少くとも自動車局の所管いたしておりまする仕事、全部をなるべく簡易化し、簡素にして、国民経済の便宜をはかりたいという基本方針は、はつきりいたしておると存じます。なお行政訴訟が起るようなたいへんな問題になつておるということも聞き及ばないわけでもございませんですが、はたしていかが相なりますか、ここの請願にも企業の自由あるいは公正な自由競争ということが書いてございますのですが、御承知のように自動車運送事業というようなものが、非常な公共的な使命を持つておるのだということでいろいろな制限もあり、わくもあり、そのかわり免許という非常に大きな特権を與えられておりますので、小型貨物自動車運送事業をどういう点で免許するかということは、公共性と申しますか、現在の道路運送法の趣旨にかんがみて取扱うべき問題でございますが、その運用をどうするか、ここが問題だろうと思いますのですが、この点につきましては、先ほど御答弁申し上げましたように、十分研究も進めておりまするし、またさらに詳細にわたりましては、先ほど申し上げましたように、恐縮でございますが自動車局長が帰りましたならば、お呼びによりましてはさつそく詳細に御説明をさせていただきたいと存じます。

坪内八郎自由党

○坪内委員 ただいまの中村部長の御答弁了承いたしますが、どうぞこの請願は特殊な請願でございますので、局長とも十分打合せくださいまして、さらにまたわれわれの意向、国会でこれが議題となつて相当深刻に取上げられておることを、陸運局あたりにも、何らかの方法で御伝達くださいまして、すみやかに適切妥当な処置を講じくださいますよう要望いたしておきます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程第一、第三ないし第八、第一〇ないし第一二は鉄道敷設、電化関係でありますので一括議題とし、順次政府より意見を求めます。細田政府委員。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 まず新線建設の関係について申し上げたいと思います。第一の前谷地、気仙沼間鉄道敷設の問題でございますが、これは建設未成線でありまして、一部土木工事に着手したことがございます。御承知の三陸沿岸縦貫鉄道の一部でございまして、輸送系経上からも、また資源開発上からも、重要な路線でございます。このうち気仙沼、津谷間約二十一キロにつきましては、先般の鉄道建設審議会の答申にも、二十七年度補正予算をもつて着手するのが適当であるという答申がありましたような次第でございます。  それから次の三でございますが、これは宮田線を若宮町福丸まで延長及び室木線を宮田まで延長でございますが、これはいずれも敷設法別表の予定線に該当しない路線でございます。経過地はおおむね平坦で、橋梁は多少あろうかと思いますが、工場はあまり困難ではなかろうと思われます。本鉄道は一地方の連絡線というふうな形であると考えられますけれども、よく調査いたしたいと考えております。本件に関しましてはまだ調査いたしておりません。  次の四の日田線でございますが、この日田線の全道は、輸送系路上非常に重要な問題でありますし、また石炭増産の見地からも重要でございます。昭和二十七年度に二十億の予算をもちまして工事に着手いたすということになつております。  それから次の五の二日市、夜明間の鉄道でございますが、これは敷設法別表予定線に該当しない路線でございます。沿線に甘木町がありますが、経過地はおおむね平坦でございまして、橋梁は若干ありますが、工事は比較的容易でございます。本区間につきましてはさらに調査研究をいたしたいと考えます。  次の六、鶴岡、間沢間鉄道でありますが、これまた鉄道敷設法の予定線ではございません。経過地が狭隘な赤川、梵字川、寒河江川等の流域を通過いたしておりますので、幾多の隧道、橋梁ができまして、工事は非常に難工事でございます。ことに六十有余の難所がございまして、十キロくらいな長大な隧道ができる見込みでございまして、早急の実現は困難ではなかろうかと考えておりますが、なお調査はいたしたいと思つております。  次の七、これは播州赤穂、西大寺間の鉄道の場開通促進でございますが、これにつきましては、二十六年度に相生、赤穂間が開通いたしまして、さらにこれを二十七年度に延長いたすことになつておるのでございますが、本請願はさらにこれを東西両方面からすみやかに着手して全通せよということであろうかと思います。実は西大寺方面の山陽本線との結びつきがまだ確定いたしておりませんが、これを早急に決定をいたしたいというふうに考えております。なお本工事を二十八年度以降いかがいたすかという点につきましては、十分請願の御趣旨を尊重いたしたいと考える次第でございます。  次に八の鹿屋市と敷根村間の鉄道でございますが、これは鉄道敷設法予定線に該当しておりません。相当な急勾配、それからループの隧道、その他たくさんな隧道、橋梁が必要になつて参りまして、巨額な線費がいるようでございます。本区間につきましては調査をいたしておりませんので、今後調査いたしたいと存じます。  次に一〇の石越、本莊間の鉄道でございますが、本区間のうち、石越と湯沢間は敷設法予定線に該当いたしておりません。この沿線は林産、鉱産資源も相当ございますし、また温泉も至るところ出ているようでございますが、ただ地形といたしましては相当急峻でございまして、ことに宮城、秋田県の境に相当長大な隧道ができるといつたような難工事があるのであります。湯沢、矢島間は敷設法予定線に該当いたしておりますが、この間は多少隧道、橋梁がございますが、工事が大したことはないようでございまして、今後とも調査研究をいたしたいと存ずる次第であります。  次に電化の関係で、大宮、仙台間の電化でございますが、東北本線の電化につきましては、いろいろ調査研究をいたしおります。われわれといたしましても、現在は高崎線がほぼ完成いたしまして、東海道本線の延長工事に全力を集中しているような次第でありますが、この電化の必要性につきましては十分承知をいたしているような次第でございまして、今後資金関係その他とにらみ合せまして、逐次実施をいたす運びにいたしたい、かように考えておる次第でございます。  次の常磐線の上野、平間の電化でございますが、取手までは先年延長いたしましたので、電車がすでに通つておるのであります。これは平までの電化でございまして、先ほど東化本線について申し上げましたと同様に、その必要性につきましては十分認めておるわけでございます。ただいつも申し上げることでございますが、柿岡町の地磁気観測所の問題がございまして、これの機能を電化によつて阻害するおそれがございますので、技術的にこの問題をどう解決いたすかという点につきまして、調査研究をいたしておるのでございまして、われわれは必ずやこの結論は得られるものと考えておるのでございます。この解決をまちまして、先ほどの東北本線同様、資金その他の関係をにらみ合せ、逐次実施に移したい、かように考えておる次第であります。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 東北線並びに常磐線の電化の問題につきましては、私ども東北におりますものといたしまして、重大な関心を拂つているようなわけでありますから、何分にもすみやかに措置を講ぜられるように私からも特にお願い申し上げます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程第一三ないし一九は、駅設置、列車関係でありますので、一括議題とし、政府より意見を求めます。細田政府委員。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 一三の高知駅の擴張でございますが、これは高知駅の裏口の御要望でございますが、これにつきましては概略の調査をいたしました結果、約一千万円の金を要するのでございます。現在の国鉄の予算の状況から考えまして、早急な実施は困難ではなかろうかと考えます。なお側線の増設につきましては、目下計画中でございます。  それから次の串木野駅改築でございますが、これは非常に年がたつておりまして、老朽いたしているのであります。またホームが短かいために非常に御迷惑をおかけしているのでございます。この点につきましては、予算の事情とにらみ合せまして、できるだけ早い機会に改築いたしたいと考えております。ただいまお答え申し上げましたのは、一四、一五をあわせてお答えいたわけであります。  次に一六号の岩沼駅に急行列車停車の請願でございますが、急行列車の停車につきましては、各方面からいろいろ御要望があるのでございますが、相当遠距離の乘降客が多いということでないと、急行をいたずらにとめましても、急行が急行でなくなるわけでありまして、その点各方面からの御要望切なるものがございますが、ある制限を付せざるを得ないような状況に相なつておるわけであります。岩沼駅につきましては、われわれのただいままでの見解では、急行をとめるというまでの必要性はなかろうかと考えて、通過をいたしておるわけでございますが、なお実情につきましてさらに調査研究いたしたいと考えます。  常磐線電車を有楽町まで延長の件でございますが、本件に関しましては実は昨日のものに関係を持つておるわけであります。常磐線は非常に混雑をいたしております。しかも常磐線の電車の客の相当部分が上野または日暮里で乘りかえて東京方面へ来られるという状況でございまして、乘客の流れから申しますと、常磐電車を有楽町あるいは新橋まで乘入れるという必要性につきましては、山手、京浜の緩和といつたような、意味あるいは上野、日暮里駅における乘りかえ客の緩和といつた意味から、十分必要性を認識いたしておるわけであります。これにつきましてはいろいろ電車の数の関係もございますし、また山手、京浜線の線路の容量の問題もございます。必要性は私ども十分痛感いたしておるのでございますが、これをいかにして実施したすかというような点につきまして、ただいま調査研究をいたしておるところでございます。  それから一八の串木野駅に急行列車停車の件でございますが、これは先ほど岩沼駅について申し上げましたと同様でございますが、乘降人員その他、あるいは特殊な事情等につきまして、さらに調査をいたしたいと考えます。  次に武豊線の列車増発でございますが、これはいつも申し上げておるのでございますが、支線関係の列車回数が、戰前の状態にまでまだ帰つておりません。線区によつていろいろございますけれども、戰前の状況よりは劣つておるのでございます。しかも交通量は戰前よりもふえておるという状況が至るところあるのでございます。私どもといたしましては、車両の関係あるいは石炭の関係あるいは要員の関係等はございますが、あらゆる機会に列車の増発をいたしたいというような念願を持つておるのでございまして、ただいま支線区関係の旅客列車増発につきまして、全国にわたりまして、いろいろと検討を加えておりまして、実は秋ごろからある程度の増発をいたしたいという線で考えておるわけでございます。これは武豊線だけの問題ではございませんが、全体として考えておるのでございまして、そういつた機会に考慮いたしたいと考えておる次第でございます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程第二一、海陸輸送費の差額調整に関する請願を議題とし、紹介議員の説明を求めます。坪内八郎君。

坪内八郎自由党

○坪内委員 本請願の要旨は、近時輸送能力に十分なる余力のある海運界が閑散であるに反し、その能力施設に限度のある陸運に貨物が殺到し、輸送上に多大の困難を来している。ことに北海道においては、本州向け農林産物の輸送が道内貨車不足その他の事情で青函航送による本州向け貨物の滞貨となつて、月間平均約十三万トンに達している。この原因は海陸輸送費の差額に大幅な隔たりがあるためである。ついては海陸輸送費の差額を何らかの方法で補うよう配慮されたいというのでございまして、委員諸君の御採択をお願いいたしますと同時に、政府の御説明を承りたいのでありますが、本請願はその題目にもありますように、海陸輸送費の差額調整でありますので、これは海運局にも関係があろうかと思いますので、それでは政府委員の説明をお願いいたします。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 本件に関し政府当局より意見を求めます。梶本説明員。

梶本保邦運輸事務官(大臣官房企画課長)

○梶本説明員 お話のように北海道と本土との物資の交流は、逐年増加の一途をたどつておりまして、昭和二十一年度が七十六万、二十二年度が八十七万、二十三年度が百十七万、二十四年度が二百万トン、二十五年度が二百八万トン、青函航路の輸送数量の実績は以上申し上げたような傾向を示しております。このように逐年非常に増加の一途をたどつておりますが、鉄道輸送力の方が必ずしもこれに伴つていない情勢になつております。しかるに海運の方はお話の中にもございましたように、まだ幾分の余力がございますので、輸送分野の正しい確立という点から申しまして、もう少し海運の方へ物資の移動をはかるということが当然考えられなければならないのでございますが、運賃の面等におきましていろいろと支障がございますので、その運賃の差額について何らかの国家的な補助、補給金というような名目で、差額を補給するという方法を講ずる必要があるのではないかというふうに、ただいま研究をいたしております。  なお最近の状況を申し上げますと、北海道の現在の鉄道の滞貨でございますが、北海道の全道におきましては大体三十七万トンございます。その中で青函を通つて参りますものが五万六千トン余りで、木材、肥料、雑穀、こういたものが滞貨のおもなものをなしております。国鉄の方といたしましても、ただいま青函は十五運航、貨車の数にいたしまして上り大体五百四十両の計画を組んでおるのでございますが、秋ごろからは十七運航、貨車の数にいたしまして六百五十両見当になる見込みでございます。こういつた青函航送増加の計画と、われから現在の内航汽船なり機帆船なりの船腹の状況、こういつたものを十分に勘案いたしまして、その間お話のような補給金の制度をいろいろとただいま研究いたしているわけでございます。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 私からも一言申し上げますが、本州と北海道とのつながりの点におきまして、ただいまの東北本線が少しウイーク・ポイントであるという点から、この問題が起きて来ているのでございますので、これは当局の方といたしましても、東北木綿を複線にするということをきわめてすみやかにやつてもらわなければならぬということに相なるかと思うのであります。ただいまは十五運航の連絡船を使つておられるという政府当局からの御説明でございます。秋ごろから十七運航を用いられる、私は十七運航にいたしましても、まだ東北本線並びに奥羽線ともに余裕があるかと思うのであります。そこで連絡船において足りないところは、会社船をチャーターするとか、あるいは会社船を用られまして、連絡船の欠陥を補正するという点についてひとつ御処置を願いたい。そのためにもただいま政府当局からの御説明がございましたように、補給金の制度を設けられまして、その処置を講じるということをもお願い申し上げたたいのであります。しかしそれだけではまだ足りない。北海道のただいまの滞貨を処置するためには、どうしても会社船を用いまして、小樽あるいは函館あるいは室蘭から直接に東京湾に持込むというようなことも考えてもらわなければなりませんので、そうなつて参りますと、これは会社船を十分に利用して行く必要が生ずる、そのためには補給金の問題が取上げられることになるかと考えるのであります。この点については海運局長さんにおかれましても十分御承知のことでございまして、この間は運輸大臣と大蔵大臣との間においていろいろ相談をされました結果、一億五千万円程度の補給金を見込むことができるというようなことの話合いができたかに伺つております。しかしそれだけであつても足りませんので、ただいま海運当局としましては三億二千八百万円の要望をしているということをも聞いているようなわけでございまするので、これに対する処置をすみやかに大蔵省当局と講ぜられますように、さらにまたこれに対するところの立法処置その他につきましても十分に御研究をくださいまして、すみやかにこの処置を講ぜられて、秋の取入れの際におけるところの滞貨の拂拭について、何分にもひとつ緊急に処置を講ぜられるようにお願いを申し上げておきます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程第二二、第二四ないし第三〇は運賃関係でありまするので一括議題として、政府より意見を求めます。細田政府委員。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 日程第二二の戰場病者に対する鉄道無賃乘車証を復活の件でございますが、国有鉄道におきましては身体障害者に対する運賃五割引の取扱いをいたしております。これは昭和二十五年二月の日本国有鉄道公示第二十号でございますが、これによつて傷痍者の方々の転地療養、通院等の旅行の場合の御便宜の一助にしていただきたいという考え方であります。元傷痍軍人に対しましても、一般傷痍者と区別して無賃の取扱いをするというのが本請願の御趣旨でございますが、これは各般の事情から目下のところ困難ではなかろうかというふうに考えております。  それから次の中学生徒の通学の割引の問題でございますが、先ほど私鉄の運賃につきましていろいろお話がございましたが、現在国鉄におきまする通学定期券の割引率は、一箇月定期におきまして七割八分から九割八厘まで、三箇月定期におきまして八割二厘から九割一分七厘、六箇月定期におきましては実に八割一分三厘の減をいたしております。従いまして一番割引をいたしておりますものは九割二分二厘でございますから、七分八厘の運賃で輸送をお引受けしているということでございます。自動車につきましては割引率がこれよりはやや下まわつておりまして、六箇月定期だけについて申し上げますと、五割五分五厘から七割八分までの割引を行つているわけでございます。従いまして、もちろん国有鉄道の建前からいたしまして、必ず運送原価は運賃でということは言つているわけではございませんけれども、現在の状況では運送原価をはるかに下まわつているのでございまして、これ以上割引をいたしますことは、国鉄の財政現状からいたしまして困難でなかろうかと考えております。  次に日程二五の清原飲料水の貨物運賃の引下げでございますが、これは前にもくだものの運賃について申し上げた次第でございますが、貨物等級審議会で根本的にいろいろ御検討願つておりますので、その審議会の結論を待つていただきにたいと、かように考えている次第でございます。  次の二七につきましても同様でございます。ただ二七号につきましては土管、炊事用陶器及びかわらの割引につきまして、昭和二十六年度一ぱい割引をいたしておつたのでありますが、これを本年の九月三十日上半期の間割引を続けることに、三月二十八日に公示をいたした次第でございます。  それから次の菓子の問題でございますが、菓子の割引につきましても一般論といたしましては前に申し上げたような次第でございますが、なお減トンという問題がございます。請願の二号にある。これにつきましてはやはり等級審議会で減トン制度というものをどう生かすかという点について、御研究を願うことになつている次第でございます。なお三、四はキロの單位を、五十キログラムから一挙に百キログラムに刻みがなつているのをこまかくしたのでございます。五十二キロであつても百キロということはおかしいじやないかということでありまして、まことにごもつともな御趣旨でございます。この点につきましては等級審議会の結論と切り離しまして、ある程度の刻みを小さくいたすことにつきまして現在研究中でありまして、ほぼ結論を得ているような次第でございます。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 この際政府委員に私からもお願いを申し上げたいと存じますが、傷痍者の運賃関係ですね。無賃輸送の関係につきましてはひとつ特段の御配慮をくださいまして、なお十分に御研究のほどをお願い申し上げたいと思います。  次に八十歳以上の老人の方々に対して、政府におきましても敬老の趣旨から、無賃でもつて何とか優遇する方法がないかということの私に対する依頼状も来ている向きもある。日本の国柄というものは、老人をたつとぶという国柄でありまして、長い間人生の闘士として働いて参りまして、八十歳以上の老齢になつたというところの人に対しまして、国家としても何らかの優遇の道を講ずるということも必要じやないかと考えますので、政府におかれましても何かの機会にこの点についての御研究のほどをお願い申し上げたいと思います。

坪内八郎自由党

○坪内委員 この際ちよつと御所見を承りたいと思います。われわれ国会議員が特別二等車の乘る場合に、国会議員特別二等車指定票というのが衆議院の事務局から手渡されて、国会に応召する場合、あるいは公務で乘車する場合にこの券を使うのでありますが、この券を使うようになつて相当期間もたちましたので、各客車に乘車の車掌が周知しておる者もおるし、またおらなくちやならぬのでありますけれども、ときにはこの指定票のことについて十分徹底していないきらいがございまして、われわれ委員会に関係議員からいろいろと要望がございましたので、この際ちよつと御所見を伺つてみたいと思います。私どもはすでに御承知の通り一等のパスを持つておりまして、特別二等車に乘る場合、この券を持つて乘るのでありますが、ある場合においては車掌が、これは前もつて乘車するときに駅に届出をして乘つてもらわなければだめだと言つて、席をあけてくれない。さらにまたこれを使うと、例の四百円はいらないのでありますけれども、そのお金をとろうとする車掌もおつたり、さらにまた裏面に鉄道係員と注意書が書いてありますが、この鉄道係員というのは一体どういうものか、車掌であるのか、あるいは改札口ではさみを入れる係員であるか、あるいは券の売りさばきをする係員であるか、こういうところが不徹底であつて、車掌が私たちに対しててきぱきと、スムースにこれの使用によく協力してくれないというような面がございますので、どうぞこの際十分こういう面について指導なりあるいは徹底方を周知さしていただきたいと思うのであります。なおまたこの券を持たないで、私どもが国会議員の乘車証を持つておつて、明らかに国会議員だということがわかつたときは、この乘車証がなくても一等に乘れるのを二等に下つて乘つているのだから、席があつたときは特別に券がなくても乘れる処置ができないものか、それらの点についてこの際伺つておきたいと思います。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 非常に恐縮な御質問でありまして、国会議員の特別二等車の指定票をどういうふうに扱つていいか、よく知らない従業員がおりますことについては、まつたく申訳なく存ずる次第であります。この点につきまては、帰りましていずれ鉄道公報なり何らかの方法で十分徹底いたすようにとりはからいたいと考えておる次第でございます。なおあらかじめこれに乘車駅、あるいは乘車列車、あるいは何号の何番というものを書き込んでいただかなければならぬという点につきましては、特別二等車の指定は一般の方、あるいは指定票の方共通で実は実施しておるわけでございまして、その点は有賃、無賃にかかわりませず、これはどうしてもとつていただかなければならないわけでございます。あいておれば、なるべくわれわれとしては輸送力のむだをなくしたいということから、一般のお客さんに売るわけでございますので、二重発売というようなかつこうにもなるわけでありますから、この指定はどうしてもとつていただかなければ、指定の建前上困ると考えます。ただあいておりますときにどうかという点でございますが、この点も実は非常にやかましい問題でございまして、車掌が、申込まれて取消しがあつた、あるいはある駅から乘られるはずのお客さんがお乘りにならなかつた際、車中でお申込みの方々にお譲りをするわけでございますが、この点につきましては、車掌が申込順に御希望を承つておりまして、ただいまのところでは遺憾ながら国会議員の方に優先していただくというような制度にいたしておりません。申し込まれました順に乘つていただき、あきました場合には入つていただくということになつております。なお鉄道係員云々のお言葉でございますが、鉄道係員でこれを拝見いたしますのは改札係並びに車掌、あるいは車掌の代理といたしまして列車給仕が補助をいたす場合がございますが、これだけでございます。そのほかにはございません。従いまして正式には改札係並びに車掌でございます。これがない場合の件でございますが、それは帰りまして十分研究さしていただきたいと思います。国会議員の方は明瞭にわかるわけでございますから、お説のように無賃の扱いということも考えられないわけではないと思いますので、帰りましてその点研究いたしたいと思います。いずれにいたしましても、一番初めの、取扱いがどうもよくわからぬという点につきましては、さつそく手配をいたしたいと思います。

坪内八郎自由党

○坪内委員 いろいろ御高配のある御説明をいただきまして感謝いたしております。そこで指定を申し込まなくちやならぬという点でありますが、はととつばめの場合は指定の申し込みをしなければ、いすにナンバーがついているので困る。ところがその他の急行、雲仙とか霧島はいすにナンバーがないので指定がいらないと思いますが、そういう場合に、指定してないから席があいておつても乘れない。はととかつばめの場合は五番とか六番とかナンバーがついていて、特定の人が乘るので二重に乘ることまできませんが、ほかの場合は客車全部が指定であるので、特定の人がいなければその厳重に取扱う必要はないと考えます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 特別二等車の指定の問題につきましては、はと、つばめだけではなくて、一般の急行列車だけしかついておりませんが、急行列車、また場所によりまして号車指定の場合と座席指定の場合と両方あるわけであります。従いまして号車指定だけしかやつておらないのは、何番というのはいらないわけでありますが、号車の指定はとつていただきたいのであります。ということは、あれは定員が一番多いので五十二人になつております。小さいのは四十四人でございます。四十四人から五十二人までございますが、その五十二人なら五十二人を駅別に割当をいたしておりまして、何号車の五十二人をどこの駅では何故、どこの駅では何枚、さらにその予備として鉄道監理局で何枚か持つておつて、どこの駅か申込みの足りない場合があれば、それを申込みがあつた駅に割当てるという方式をとつているわけでありまして、号車指定も何もないというのは特別二等車ではございませんので、号車指定は最小限度とつていただかないとはみ出るという形になるわけであります。指定をとつているのにすわれないということでは、車掌は非常に困るのであります、寝台の二重発売と同じことになるわけであります。そういつた列車の号車までの指定と座席番号までの指定と両方ございますので、その列車のきまつたところまでの指定はとつていただかないとやむを得ないと考えます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程二〇、一〇四、一〇五を一括議題として、政府より意見を求めます、

山内公猷運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○山内政府委員 初めに北海道拓植鉄道株式会社の運賃が国鉄よりも高くて、そのために沿線資源の開発に非常に影響が大きいという御請願につきましてお答えいたします。この請願によりますと、北海道庁の補助金打切りのために運賃が高くなるというふうに書かれてあるわけでありますが、補助金につきましては、昭和四年から二十二年までは内務省所管の補助金が出ておつたのでありますが、昭和二十三年からは予算が運輸省に切りかえられまして、昨二十六年度に至りまして、まだ補助の年限がありますが、毎年この鉄道につきましては、北海道拓殖鉄道補助という名目で補助金が支出されております、それでこの電鉄運賃が非常に高いということでございますが、御承知の通り北海道につきましては、雪国地のために、ほかの雪の降らない暖かい地方よりは相当程度運賃が高い現状でございまして、この鉄道に限らず、たとえば壽都鉄道におきましては五円六十銭、十勝鉄道におきましては四円二十銭、都市である札幌と定山渓温泉とを結んでおります定山渓鉄道におきましても三円二十銭という賃率を持つておるわけであります。北海道拓殖鉄道は四円二十銭の賃率を持つておるわけであります。北海道全般といたしまして、特に高いという賃率にはなつておりません。御承知のように北海道におきましては冬季間客が非常に少く、かつその場合に除雪の費用がかさみますために、一般的な賃率が高くなるということは、現在の原価計算の方式におきましてはやむを得ないことではないかと考えております。また請願の趣旨にあります国の買上げという問題につきましては、非常に困難の問題も多いので、今後とも研究をさせていただきたい、かように考えております。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 日程第三三ないし第四〇、第四二ないし第四四は国営自動車運輸開始の請願でありますので、一括議題とし、政府より順次意見を求めます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 日程第三三枕崎、鹿児島間国営自動車乘入反対でございますが、これにつきましては三月三十一日付をもつて請願の趣旨の通り国鉄の申請を却下いたし、南薩鉄道に許可をいたしました。  次の日程第三四でございますが、本件につきましては、国鉄が申請をいたして参つておりまして、目下運輸省におきまして許可の可否について検討中でございます。  次に第三五でございますが、この区間のうち豊永、久生野間及び豊永、大杉間はいまだ調査してございません。今後調査いたしたいと考えております。  それから第三六でございますが、本区間につきましては、国鉄の申請に基きまして、目下運輸省におきまして許可の可否につきまして検討中でございます。  次に第三七であります。飯田、名古屋及び中津川の国営自動車でございますが、本区間につきましてはいまだ調査をいたしておりません。今後よく調査研究いたしたいと存じます。  次に第三八でございますが、本区間につきましては、国鉄自動車運行につきまして、国鉄におきまして現地の実情その他調査研究中でございます。国鉄から申請がありますれば、運輸省として十分検討いたしたいと思つておる次第でございます。  次の第三九も同様でございます。  次に第四〇でございますが、浦上村、七浦村間に国鉄バスを運転することにつきましては、国鉄において調査をいたしておるのでございますが、一部北陸鉄道の関係がございますので、早急の実施は困難であろうかと考えております。  第四一を飛ばしまして第四二でございますが、北諸県郡に循還バス運輸を開始せられたという要望でございますが、本件に関しましてはいまだ調査をいたしておりません。今後現地の実情等も調査研究いたしました上で、実施の可否をきめたいと思つております。  次に第四三でございますが、この区間については、伊那バス、信南バス等の民営業者の路線との関係がございまして、早急実施は困難であろうと考えます。  第四四につきましては、いまだ調査をいたしておりませんので、今後調査研究さしていただきたいと思います。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に、日程第四七ないし第六一を一括議題とし、政府委員より意見を求めます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 第四七は、長崎、壱岐間及び長崎、対島間連絡航路を国営で実施する。国鉄でということのようでございますが、国有鉄道といたしましては、国有鉄道に附帯する航路、つまり鉄道の連絡船につきましては、宇高航路、あるいは関門路、青函航路はもとより実施いたしておるのでございますが、こういう離島との相互間の航路につきましては、国有鉄道としては実施いたすべきではないというふうに考えておる次第でございます。他の形の国営につきましては海運局の方からお答えがあろうかと思います。  室蘭、青森間の連絡航路でございますが、これにつきましては、在来民間の航路があつたところでございまして、これまた私どもといたしましては、青森、函館あるいはその代用港としての小湊、函館というような最短経路を連絡するという本来の連絡船の使命のものを国有鉄道は実施いたすということで、このような航路につきましてはやはり民営でやつていただくというのが、現在の建前ではなかろうと考えておる次第でございまして、開設する意思はございません。  次の第四九の室蘭港石炭積卸施設強化に関する件でございますが、本件に関しましては、本年度石炭増産四千九百万トンという大きな旗じるしのもとに、特に北海道の増産が急速になされるようでございます。さらに資源庁のお話によりますと、昭和三十年度まではかなり大巾な増加が見込まれておるようでございまして、これに伴いまして北海道からの石炭の移出につきまして、特に室蘭に大きなロードがかかつて来るようでありますが、現在の室蘭港の石炭積みおろし施設は、この増産に対応することができない実情でございます。従いまして本件に関しましてはいろいろ国有鉄道の方でも、また私ども運輸省の方といたしましても、すでに各般の陳情を受けておるわけでございます。昭和二十七年度工事を着手いたしますものは、とりあえず第一号貯炭場のトランス・ポーター一基が工事にかかることにいたしております。さらに第三号貯炭場というのがございますが、第三号貯炭場の工事をいたすということにつきましては、現在は予算上何ら見ておらないのでございます。補正予算の機会等がございますれば、われわれとしましては、他の予算とのにらみ合せもいたしまして考慮いたしたい、かように考えている次第でございます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に、日程第七八及び第七九、自動車運送事業免許制度廃止反対に関する請願、第八〇ないし第八三は自動車関係でありまするので一括議題とし、順次政府より意見を求めます。

中村俊夫運輸事務官(自動車局整備部長)

○中村(俊)政府委員 ただいまの免許制度廃止反対に関する請願の御答弁を申し上げます。自動車運送事業は、国民の日常生活及び国民経済について不可欠な輸送の方法を提供するものでございまして、非常に高度の公共事業でございます。こういつた見地から、ただいまの道路運送法が制定されておりますし、その根本と相なりまするものが免許制度でございます。従いまして当局といたしましては、ただいまのところこれを廃止するというようなことはまつたく考えておらないのでございます。  陸前、自動車の仙台乘入れ反対に関する請願にお答え申し上げます。一般乘合旅客自動車運送事業の免許につきましては、道路運送法第六條に規定する免許基準によつて審査いたし、かつ運輸審議会の答申を尊重して、これの可否を決定いたすものでございます。本件につきましても、ただいまのところ調査検討中でございます。  築館、仙台間乘合自動車運輸開始の請願に対するお答えを申し上げます。一般乘合旅客自動車運送事業の免許につきましては、道路運送法第六條に規定する免許基準によつて、審査いたし、かつ運輸審議会の答申を尊重して、その可否を決定するものでございます。本件につきましてただいま調査検討中でございます。  中国急行バスの免許反対の請願に対するお答えを申し上げます。一般乘合旅客自動車運送事業の免許につきましては、道路運送法第六條に規定する免許基準によつて審査し、かつ運輸審議会の答申を尊重してその可否を決定するものであります。本件につきましてただいま調査検討中でございます。  道路運送法の一部改正等に関する請願にお答え申し上げます。道路運送法は、道路運送の総合的な発達をはかるために、自動車運送事業について免許制を採用するとともに、各種の遵守すべき義務を課しておりますし、また自家用自動車の使用につきましても各種の規制をいたしております。自動車使用者が事業者であると自家用であるとを問わず、道路運送法に規定されておりまする各種の義務を完全に遵守することによりまして、輸送の秩序が確保され、道路運送の発達、公共の福祉増進せられるのでございます。しかしながら終戰後の経済界の混乱によりまして、道路運送法に規定されました義務の遵守、履行につきましては、遺憾の点が多くございます。従来から指導、監査、取締り等によりまして是正の措置をとつて来たのでございますが、その後の輸送需給の変動及び自家用自動車等の車の数の急激な増加に伴いまして、今日法律違反の状況は悪化していると申さねばならないと存じます。従いまして輸送秩序の確立をはかるために、法律違反の事実に対しましては、今後強力な取締り、監査が必要でございまして、過日輸送秩序確立のための諸方策を運輸省といたしまして策定いたし、現地機関に対しても統一的な方針を指示して、道路運送法違反の取締りを強力に推進いたしますように指示いたしました。この方策に関連いたしまして、輸送秩序の確立を容易ならしめるために、現行の道路運送法の一部改正が必要であるかいないかは、目下慎重に研究考慮中でございます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程第八四ないし第九七は保安庁関係でありますので、一括議題とし、政府より順次意見を求めます。

三田一也海上保安庁次長

○三田政府委員 八四号は、北海道入舸村地内ニマンボ海岸に燈台設置の請願でありますが、この積丹岬に航路標識を設置することにつきましては、政府におきましてもその必要性を認めまして、昭和二十七年度において実現したいという考えでありましたが、この地点は、光力の大きな沿岸標識が必要でありまして、そのため保守要員を伴うので、予算編成上にも難点がございましたので、二十七年度には実現することが困難なことになつたのであります。しかしながらこの地点は航海上重要な場所でございますので、二十八年度以降においてはぜひ実現するように、引続き努力をいたしております。  次に第八五号であります。これは鹿児島県の立目崎に燈台設置の件でありますが、この立目崎に航路標識を設置することにつきましては、これまた必要性を認めまして、二十七年度において予算を請求いたしましたが、実現いたしませんでした。しかしながらここまた航行船舶のために重要な地点でありますので、来年度以降におきまして実現するよう努力をいたすことになつております。  次に八六号でありますが、これは島根県の風見山に燈台設置の件であります。恵曇港の風見山に航路標識を設置することにつきましては、政府はその必要性を認めておりまして、これは二十七年度におきまして実現する予定であります。  次に八七号でありますが、これは徳島県の出羽島に燈台設置の請願であります。出羽島に航路標識を設置することにつきましては、その必要性を認めておりますので、今年度におきまして研究調査の上、来年度以降において実現するよう努力をいたします。  次に八八号でございますが、これは北海道の元地部落に燈台設置の請願であります。元地に航路標識を設置することもその必要がございますので、二十八年度以降において実現するよう努力をいたします。  八九号はただいま申し上げましたものと同趣旨でございます。  九〇号でございますが、これは日本海側の兵庫県竹野港防波堤に燈台設置の請願であります。竹野港の防波堤に航路標識を必要といたしますことは政府でも認めておりますが、ほかの日本全国多数の要望箇所とのにらみ合せもありまして、早急に実現することは困難でありますが、機会のあり次第実現いたしたいと思つて考慮いたしております。  九一号は、紀州の潮岬並びに市江崎に無線方位信号所設置に関する請願であります。潮岬及び市江崎は無線航路標識を必要といたしますので、二十七年度に予算を請求いたしましたが、ほかの要望箇所との関係上実現は早急に困難の状態であります。しかしながらこの地点は無線航路標識設置上重要な場所店ありますので、来年度以降におきまして実現できるよう努力する意向であります。  次の九二号は、ただいま申し上げました潮岬及び市江崎無線方位信号所設置に関する請願と同様のものであります。  次に九三号は、東支那海に警備艦艇を配備するの件でございますが、この件につきましては本年五月二十三日の閣議におきまして、国際紛争を未然に防止し、関係国を不必要に刺激しないよう、漁船の領海侵犯あるいは漁業法違反等に対し取締りの徹底を期するため、第二に海上保安庁は水産庁と綿密な連絡を保ちまして具体的事項について協議しつつ、海上保安庁の保有船舶の隻数、能力及び漁船の出漁状況を勘案いたしまして、必要な海域に重点的に哨戒を実施する、こういう閣議の決定を見ました。その後六月十三日に東支那海方面に巡視船を派遣する必要が生じまして、閣議の了解を得ましたので、海上保安庁といたしましては、同方面に対して巡視船を常時二隻ぐらいは派遣するように処置を講じております。近く発動できることになつております。  次の九四号は、日本海沿岸の浮流機雷対策に関する請願であります。これは冬の季節に日本海方面において浮流機雷が船舶の航行支障となりますので、海上保安庁では昨年冬季日本海方面浮流機雷対策委員会を海上保安庁の庁内に設け、なお対策室を関係の第一、第二、第八、第九管区本部に設けまして、次に申し述べますような対策要綱を定めまして、地方対策室で具体的な計画を立て、強力に浮流機雷対策を推進いたしまして、こういう方面の航行船舶の被害防止に遺憾のないように努力いたしておる次第であります。その要綱と申しますのは、第一に掃海船を増加いたしまして、これは浮流機雷捜索に専従いたしますとともに、処分隊及び処分用具を増強いたしましました。第二に巡視船は普通の巡視業務をいたしますと同時に、特に浮流機雷の警戒に当ることにいたします。第三に一般の航行船舶に対しまして、計画的に航路の指導を行いまして、また一般船舶もできる限り自衛態勢をとらせるようにいたしております。第四には海洋並びに気象学的に研究をいたしまして、科学的な捜索法の実用化に努めております。第五に海流、気象を精密に測定いたしまして、浮流機雷の流れる実態を把握することに努めております。なお申し添えますると、浮流機雷の出現状況は、昨年に比べまして急激に減少しておりまして、現在のところ日本海方面においては浮流機雷の危険はほとんどなくなつておるような状態であります。  次に九五号でございますが、これは敦賀警備救難署を海上保安部に昇格の請願でありますが、敦賀警備救難署を海上保安部に昇格いたしまして、海上の治安維持並びに海難救助の強化をはかることは、政府といたしましても同感であります。施設、予算等の関係がありますので、急速に実現することは困難でありますが、この方面の船舶並びに漁業方面の重要性にかんがみまして、その実現に努力をいたします。  次に九六号でございますが、これは主として日本海沿岸の浮流機雷対策に関する請願でございます。これは先ほど申し上げましたのと多少重復いたしますが、なお申し上げますと、特にこの方面におきましては、浮流機雷の出現状況を精密に調査いたしまして、重点的に掃海船及び巡視船を配置いたしまして、すみやかに捜索発見して処分するように努めております。なお一般船舶に対しましては、通信網を利用いたしまして、間接的な誘導を行いますとともに、巡視船から一般船舶の常用航路付近を警戒させるようにいたしております。これによりまして、この方面の海上交通の安全を確保し、並びに沿岸に漂着して災害を與える機雷を早期に発見するように努力をいたしております。なおこの方面の機雷の出現状況も、昨年の冬に比べまして急激に減少しておるのは、先ほど申し上げた通りでございます。この請願の中には、被害に対する臨時補償法の設定ということがございますが、これは海上保安庁といたしましては担当事項でございませんので、御回答できないことを御了承願いたいと思います。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 この際三田政府委員にお尋ね申し上げますが、津軽海峡における浮流機雷に対する処置は、格段に何か御研究になつておりますか。

三田一也海上保安庁次長

○三田政府委員 津軽海峡の浮流機雷は、輸送の重要性にかんがみまして、きわめて重要なことでございますので、海上保安庁では、昨年特に掃海船並びに巡視船を増加いたしまして、鉄道側とも十分打合せをいたしまして、特別な哨戒船を設定いたしまして、津軽海峡の西口、すなわち浮流機雷の入つて来る付近を十分捜索をいたしまして、晝間のうちに、ある水面の幅を十分捜査をいたしまして、その幅が夜間に連絡船の通行する場所に行くような計画を立てまして、実施をして参りました。幸いにしまして、今年に入りましては、五月、六月、七月ごろ、最も浮流機雷の多い時期でございますけれども——多かつたのでありますが、今年は幸いにいたしまして、津軽海峡に機雷が出ておりません。しかしながらなお安全を確保するために、巡視船は巡視の業務と同時に、浮流機雷の捜査を十分注意をいたしております。なお竜飛、白神の両地点に特殊のレーダーを備えつけまして、レーダーによつて浮流機雷をつかまえよう、こういう計画を立てまして、ただいま準備中でございまして、九月末ころまでには完成できるだろうと思つております。

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 青函連絡という重大問題がありまするから、どうぞ万遺憾のない処置を講ぜられるようにお願い申し上げておきます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程第九八ないし一〇二は気象台関係でありますので、一括議題とし、政府より意見を求めたいと存じます。

北村純一運輸事務官(中央気象台総務部長)

○北村政府委員 日程第九八と九九は、ともに船舶向気象無線線通報の独立強化関する請願でございますが、戰後船舶向気象無線通報の独立ということが、諸般の事情によりまして実行不可能になりまして、たいへん御迷惑をかけております。私どもも至急この請願の趣旨の通り復活いたしたいと思つております。それでぜひ来年度におきましては、予算を獲得いたしまして、皆さんの御要望にこたえるようにいたしたいと思つております。  次は日程一〇〇でございます。会津若松市に測候所設置の請願でございますが、この件につきましては、会津盆地の特殊性並びに電源開発その他によるところの重要性にかんがみまして、現在猪苗代にございます測候所をこの地点に移転いたしまして、御要望にこたえたい、こういう意味合いで計画を進めておるのでございますが、財政の都合でいまだ実現を見ておりません。引続き実現に努力いたしたいと存じます。  次は日程一〇一でございます。長岡市に国立測候所設置の請願でございますが、長岡市の地点は、新潟県におきますところの特殊性ということにつきましては十分了承できますし、特に多雪地帶といたしまして、雪の研究というふうな面もありますので、この地点につきましても、気象台といたしまして、御要望のような措置を講じたいと存じておりますが、人員と予算の面に制約がございまして、ただいまのところ御要望等にこたえることができないのでおります。今後引続いて家現に努力いたしたいと存じます。  次に日程一〇二は、横手市に気象測候所設置の請願でございますが、この件につきましても、横手盆地は秋田県の中の穀倉地帶であり、秋田の測候所から相当距離が離れております。特殊の地況にありますために、その必要を認めておりますけれども、やはり人員と予算の面の制約を受けまして、目下のところ、その実現を見ていない事情であります。この点につきましても、将来実現に努力いたしたいと存じております。

黒澤富次郎自由党

○黒澤委員 この際、測候所の話が出ましたので、これと関連して政府にお聞きいたしてみたいと思います。御承知のように測候所とか燈台とかいうところは、非常な僻陬地にありますので、行く者は非常にいやがつたり、あるいは物価が高くて困るというようなことで、僻陬地手当というものが出ておるそうでございますが、これがたまたま百五十円とか三百円というような、すずめの涙のような数字でございまして、何ともいたし方がないというような状態にあることを聞いております。先般私、人事院の事務総長のところに参りまして、地域給の問題から僻陬地手当の問題をお話いたしましたところが、たまたま二十四年の四月に改訂された。当時占領されておりますので、あちらさんが非常にやかましく、思うように行かなかつた。こんなふうな話でございましたけれども、その後この秋、九月、十月の交と申しますか、秋ぐらいには何とかこれを改善して行きたいというようなことを申しておられました。政府の方におかせられましてはこういうほんとうに人里まれのようなところに勤務しておられる方に対しまして、僻陬手当の増加とか何とかいうことの御考慮が拂われておりますか、拂われておりましたならばどんなふうな方法でやつて行きますか、その辺をお聞きいたしたいと思います。

北村純一運輸事務官(中央気象台総務部長)

○北村政府委員 気象台に関係しております範囲におきましてお答え申し上げたいと思います。ただいまの御配慮は、われわれのような僻陬地に勤務の重点箇所をたくさん持つておりますところの官庁といたしまして、ありがたい次第でございます。私どもが平素一番困難を感じておりますのも、特に気象台の場合は都会地とそれから極端な離島岬角といつた非常に不便な場所に観測その他の重点がございまして、その間に技術者の交流をやらなければならぬとう、人事管理上非常に困難な点をいかにさばくかというふうな点にあるのでございますが、ただいま御指摘の通り現在私どものいわゆる僻陬官署におきましていただいておりますところの手当というものは、百五十円と三百円、まだほかに階級はございますが、私どもの該当しておるものは月に百五十円並びに三百円という二種類でございまして、こういう事情は給與ペースの低かつた当時におきましては、あるいは相当の根拠があつたのかもしれませんけれども、現在におきましてはほとんどナンセンスに近いような金額でございますで、これによりまして僻陬官署に勤務する人に対します手当といたしましては、あまりにも少な過ぎるこういうふうに存じます。かような意味合いで、私どもは私どもの立場で、人事院にもそれぞれ折衝しております。人事官にもお目にかかりまして親しく陳情いたしておりますが、大体これまでの困難な事情も承つておりますが、今後におきましては自主的に日本の国として解決し得る線があり得るようにも伺つておりますので、ぜひ皆様の御協力によりまして、われわれのような事情にあるところの職員が正当は報酬を得て、それぞれ必要な職員を僻遠の地に送り得るように、ひとつ御協力をお願いいたしたいと思います。私どもといたしましても引続いて努力を続けて行く所存でございます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 これは細田政府委員にお願い申し上げますが、先ほど議題といたしました日程五〇ないし五五の鉄道監理局設置関係の請願についての答弁がございませんでしたので、この際御意見を承りたいと存じます。

細田吉藏運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○細田政府委員 日程五〇号ないし五五は監理局設置並びに監理局の管轄範囲の変更の請願でございます。本件に関しましては、昭和二十五年八月に国有鉄道が始まつて以来の地方機構の改正を実施いたしたのでございますが、その成果につきまして、ただいま慎重に検討中でございます。ただ遺憾ながらいまだ最終的な結論を得ていないような状況でございます。請願の御趣旨は十分尊重いたしまして、今後の参考にいたしたいと考えます。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程一〇七、民間航空路開設等に関する請願を議題とし、政府委員より意見を求めます。

粟澤一男航空庁次長

○粟澤政府委員 日程一〇七につきましては、小松飛行場を活用されたいという請願でございます。御承知の通り小松飛行場は、飛行場としましても相当整備しております。私どもといたしましても、幹線ではありませんけれども、北陸あるいは山陰方面の航空路開設の際には、ぜひ小松飛行場は活用いたしたい、こういうふうに考えております。ただ今日の航空輸送事業におきましては、航空保安通信あるいは業務用通信等の通信施設が相当必要でございますので、民間事業におきます当地方の事業計画その他とにらみ合せまして、すみやかに通信施設に関する予算を要求いたしまして、なるべく早く実現に努力いたしたい、こういうふうに考えております。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 次に日程一〇六、社団法人東海貨物検数協会及び社団法人近畿貨物検数協会の設立申請に関する請願を議題といたしますが、本請願は政府関係が見えませんので、後刻書面をもつて報告を求めることといたします。     —————————————

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 この際お諮りいたします。近く今国会も終了いたしまするので、閉会中において委員会が活動できまするよう、議長まで閉会中継続審査案件の付託を申し出たいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 なければさよう決します。  なを案件につきましては、前回通りといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 なければさよう決します。  また閉会中において審査案件の調査のため委員派遣を要する場合があると存じますが、この際その取扱いにつきましては、委員長に一任願いたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山崎岩男自由党

○山崎(岩)委員長代理 なければさように決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後四時二十八分散会

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