運輸委員会 第41号
- 発言数
- 49 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1952/06/07
会議録
○岡村委員長 これより会議を開きます。 離島航路整備法案を議題として質疑に入ります。尾崎末吉君。
○尾崎(末)委員 離島航路整備法案の中で最も重要な点につきまして、安本の政府委員に質疑をいたしたいと思うのであります。現在質疑をいたしますこの事柄につきましては、過日の本委員会におきまして、予算委員会の委員長並びに大蔵省当局に御出席を願いまして、十分に政府の御意思を聞いたのであります。この事柄の中で安定本部に関係のある重要な問題について、御質問申し上げたいと思うのであります。 この離島航路整備法案を提出いたしました趣意は、もうすでに御承知でありますように、現在離島航路というものは、いわゆる本土から島へ、島から島へとつながつて行かなければならない航路が国内に四百八十九ありまして、これに準ずるものが百四十三、合せて六百三十二という国内旅客定期航路中の約八割に達するのであります。ところがこれを毎日々々利用する数十万人の旅客並びに郵便物、重要物資の輸送に当つておるというのであります。ちようどこれはあたかも陸上における道路とひとしい公共性の性格を持つたのが離島航路であるということは、十分御承知の通りなのでありますが、このためにこの航路事業につきましては公共事業の性格があるものとして、免許事業となつていることも御承知の通りであります。ところがこれらの航路中いわゆる採算が成り立たないで、赤字経営のために非常に苦しんでいるのがたくさんあるのであります。さき申しますように公共性のために免許事業といたしておりまのすで、かつてに運賃を上げることもできず、またかりに現在よりも幾らか運賃を上げることができるといたしましても、これを利用する人々はその負担能力を持たない人々が非常に多い、こういうことでありますために、この離島航路整備法を制定いたしまして、これらの航路に対して一定の基準による補助金を与える方法を立てる。他面におきましては、これらの航路に使用いたしております船が、過半数はすでにその耐用年数を経過いたしておりまして、いわゆる老朽船で非常に危険な状態にあるので、これを早く改造または新造しなければならない、こういう絶対の必要に追られているのであります。でありますから、この絶対に必要がありながら金融の措置がうまく行かないために、これらの老朽船の改造またはこれにかわるべき新造等ができないという事情にあるのであります。でありますからこの法律におきまして、これらの金融を円滑にするために、これらの改造または新造をする船に対して、政府に損失補償をやつてもらいたいということを強く要望いたしたのでありますけれども、それは先般大蔵省の御意向も聞き、予算委員長等の意向も聞きましたが、その点は少し無理があるので、損失補償のようなことは困難であろうが、そのかわりにこの法案の中にあるような改造または新造に要する融資をあつせんしよう、こういうことに政府の方の御所信を伺つたのであります。それで融資となりますれば、安定本部の方に非常に強い関係がありますので、これからその中身について御質問申し上げるのでありますが、この離島航路事業を開発銀行の融資の対象として、融資をあつせんをするような方法を講じよう、こういうことが大蔵当局の御意向であつたのでありますが、これらにつきまして安本といたしましては、大蔵省と大体同様の御意向であるかどうか。このことをまず伺つてみたいのであります。
○阪田政府委員 ただいまお尋ねの点でありますが、開発銀行の融資の対象となる事業につきましては、御承知かと思いますけれども、政府資金の融資の対象となるべき産業及び交通に関する基本計画、こういうものを閣議の決定によつて定めまして、これに基いて開発銀行に対して融資を指示しておるわけであります。その融資の指示をしておる内容は、必ずしも閣議決定自体では具体的なところはきめておりません。しかしその内容として、ある程度こういう事業には融資してしかるべきであろうというような指示をしておるわけです。その問題でありますが、ただいまお話の離島航路事業につきましては、現在のところ融資の対象としては入つていないような解釈になつております。ただいまお話のようないろいろな実情も伺いまして、なお国会といたしましてもいろいろ離島航路に関しまして、施設の措置あるいは一部予算的な措置等も完備して参る、こういうような御意向がはつきりして参りますれば、当然開発銀行の融資の対象となるべき事業につきましても、十分そういうような国会の御意向をくみまして、考慮をいたして行くことにいたしたい、かように存じております。
○尾崎(末)委員 非常に御理解のある御答弁をいただきまして、喜びにたえない次第であります。つきましては、離島航路事業を開発銀行の融資の対象とすることに努力をする、こういうことでありますが、そのやり方でありますが、そのやり方につきましては、閣議決定でもなさしめて融資の対象とする、こういうようなやり方についての御努力を願えるかどうか、このことをひとつ伺つてみたいのであります。
○阪田政府委員 閣議決定というお話でございますが、この産業及び交通に関する基本的計画と申しますのは、先般閣議決定いたしたものでありますが、内容といたしましてはかなり抽象的なきめ方がしてありまして、たとえば国内資源の需給度の向上のために産業の育成に必要な資金を融資する。産業の国際競争力を培養する等のために交通施設の合理化、近代化をはかつて行く、そういうような抽象的なきめ方がしてあるわけであります。従いまして離島航路関係の施設を開発銀行の融資対象に入れるためには、必ずしも閣議決定そのものを動かす必要はないわけであります。ただいろいろ関係の各省機関等がございますので、そういう方面とも相談いたしまして、具体的にこの離島航路事業に関する資金を入れるか入れないか、その方法、やり方等につきましてなお協議して参りたい、こういうふうに考えております。
○尾崎(末)委員 ただいまの御答弁によりまして、こういうふにう了承をいたしてよろしゆうございますか。いわゆる開発資金の融資の対象となるものについては、閣議決定が個々について具体的のことが示されていないで、抽象的に大ざつぱに、きめられておるが、現在閣議決定によつてきめられておるものによつて、離島航路事業というものに対する融資を対象としてよろしい、こういうことについて努力をする、こういうふうの趣旨に了承してよろしゆうございますか。
○阪田政府委員 仰せの通りでございまして、閣議決定の趣旨自体には当然含まれるものであろうと考えますが、具体的にその閣議決定の内容に入るものとして開発銀行が指示する、こういうものとして、あらためて関係方面とも十分協議いたしまして決定いたしたい、こういうふうに考えております。
○滿尾委員 関連して……。三月におきめになりました開発銀行の融資対象の問題でありますが、付属別表というものがある。その中に添加する必要があるのではないか。付属別表につけ加えるとすれば、やはり前の閣議決定の変更追加でありますけれども、その手続がいるのではないかということを感ずるのであります。あわせてついでにお尋ねいたしたいことは、さきの当選運輸委員会におきまして、地方鉄道事業、自動車事業及び国際観光ホテルに関して、私どもは今の閣議決定の付属別表の訂正を決議したのでありまするけれども、それにつきましてその後の経過を見ておりますると、一向具体化しない、はなはだ残念に存じておるのです。私は運輸省当局にも、なぜあれを早く閣議決定に持つて行かないかということを督促しておるのでありますが、安本なり大蔵省なりのお冠がすなおに動かないそうで、たいへん手間取つて残念に思つておる。従つて今日離島のことにつきましても御同様お願いいたしたいし、あわせて前回の決議につきましても、ぜひ思い起していただいて手を打つていただきたい。あるいは私どもの解釈が間違つておるかもしれないけれども、開発銀行側の意向も聞いてみますと、どうも政府から書いたものをもらわぬと、口頭で趣旨だけでしかるべくやれと言われても、銀行側としては非常に扱いにくい、こう言つて悲鳴をあげているようなかつこうでありますから、できますればやはり付属別表に、先ほど申しました鉄道の改良費及び自動車運送事業及び国際観光ホテルに加えて、この離島の関係というものを御追加になることが必要ではないか、またそれは非常に適切でないかと考えるのでありますが、お尋ね申し上げたい。
○阪田政府委員 ただいまお尋ねになりました通りでありまして、産業及び交通に関する基本計画、一応の別表というものがついておりまして、それに個々の事業がきめてある、こういう形になつておりますが、こまかい話になるわけでありますが、この別表につきましては、閣議決定の際には閣議決定の事項からはずしまして、一応参考資料というような形で閣議でお出ししたわけです。それで別表につきましては、関係の当局の協議で追加訂正もできる、こういうふうに一応閣議の御了解も願つておるわけであります。その意味におきまして閣議決定は重要である、こう申し上げたのです。それから先ほどなおお尋ねがございました国際観光ホテル等に対する追加の問題につきましても、同様十分検討いたしまして、追加するかどうか決定いたして参りたいと思つております。
○尾崎(末)委員 先ほどの私の質問に対する御答弁、並びにただいま関連質問といたしまして滿尾委員からの質問に対する御答弁によつて、この離島航路に対する融資、これは具体的にきめて行くことにする、こういう趣意に伺いまして非常に欣快とするのであります。ぜひそういうことにお願いしたい。つきましては、この離島航路事業者そのもの、企業体そのものは非常に弱体なものが多い集まりでありますので、この融資をごあつせん願い、また融資を受けるために企業体そのものが非常に弱いために力が相当弱い、こういうことが心配になりますので、そこで融資の対象としてきめておいて、その上に離島航路事業に対する融資の一つのわくをつくつていただく、こういうことについての御努力を願えないかどうか、これはさき申しますように、公共性を持つた陸における道路と同じような公共性を持つたのがこの離島航路でありますがために、特にひとつめんどうを見ていただく、こういうことで一つのわくをつくつていただく、こういうことの御盡力を願えないかどうか、このことについて御答弁を願いたい。
○阪田政府委員 ただいまお尋ねの点でありますが、開発銀行の関係につきましては、御承知と思いますが、開発銀行の仕組みといたしまして、やはり開発銀行の融資は回収の確実なものに貸す、しかもそういうものにつきましては、開発銀行自体が自主的に責任を持つて判断してやつて行く、こういうような考え方を根本においてはとつているわけであります。従いまして開発銀行の、特殊な金融機関である、こういう使命からいたしまして、政府の方から、先ほど申し上げましたような基本計画というもので、こういつた方針に会致した融資をせよということだけは指示いたしておるわけでございます。それ以上具体的に立ち入つて、どういう事業には幾ら貸すべきであるというところまでは現在いたしておらないわけであります。開発銀行の建前からいたしまして、融資命令というたことになりますか、その辺まで具体的に立ち入つてやることは、ちよつとどうかというふうに考えておるわけでございます。しかし国会方面で離島航路事業に対する融資は非常に緊要なものであるという御意向のあるようなところは、十分これを尊重いたしまして、具体的な命令とかわくをきめるとかいうことでなくて、大蔵省その他の関係方面とも相談いたし、開発銀行とも十分懇談的に話をしまして、国会の御意思に沿うような結果が得られますように努力いたしてみたい、こういうふうに考えております。
○尾崎(末)委員 非常に御温情のある御答弁で喜びにたえないないのでありますが、ただいまの御答弁の趣意は、開発銀行は自主性を持つたものであるから、命令にひとしいわくをきめるというような四角ばつたことはやりにくいけれども、大蔵省その他との話合い、また開発銀行等との間における話合いにおいて、希望に沿うようにいたしてやる、こういうふうに了承いたしてよろしいのでございますか。また特にこの法律によりまして、利子補給等を願うようなことになつておるのでありますから、その利子補給が政府によつて裏づけせられるということになりますれば、いわゆる融資に対する回収が確実である、こういうことも十分に信用づけられるのでありますから、それらの点等もあわせて大蔵省その他とも話し合い、また開発銀行等に対して十分われわれ国会の意思も伝えて、その目的を達することができるように盡力をする、こういうふうに伺つてよろしいのでありますか。
○阪田政府委員 ただいま仰せの通りでありまして、ことに利子の補給をするといつたような式で、法律的にもあるいは予算的な措置におきましても、こういう事業を非常に重視しておるのだ、こういう形がはつきりいたして参りますれば、開発銀行としても十分その辺は考慮して融資の決定に当る、こういうことになるだろうと思います。決定いたしますれば、その辺は十分懇談的にいろいろ相談いたしてみたいと存じます。
○尾崎(末)委員 過日本委員会において伺いました大蔵省当局の御答弁の趣意並びに予算委員会の委員長のお話の趣意と、ただいま伺いました安本当局の御答弁の趣意とがよく一致をいたしておることを了承いたしますので、これで私の質問を終りますが、どうぞひとつ先ほど申しましたような離島航路の実情に沿いまして、格段の御同情ある、そして確実な御盡力をくださいますように希望を申し上げます。
○滿尾委員 関連して……。雑島航路についていろいろ御心配をいただくことは非常にけつこうなことで、ぜひそうお願いしたい。あわせてこの際もう一言急を押しておきたいのでありますが、前回、この開発銀行の融資のわくの拡大に関して、陸運の諸事業につきまして当委員会は決議をいたした。そのときは安本から来ていただき、大蔵省からも来ていただき、運輸省からも来ていただき、関係官庁の皆さんのお話を十分伺いまして、われわれは決議をしたわけであります。この当委員会の決議については十分尊重していただきたいのでありますが、先ほどの御答弁の含みとしては、まだこれから考えるのだというように私はとれるのでありますが、その点についての御心境を伺いたい。
○阪田政府委員 先般運輸委員会で御決議になりました趣旨につきましても、十分承知いたしております。実は開発銀行関係につきましては、具体的な事業の融資対象を追加するという問題が、運輸省関係におきましてもいろいろなものが出ておるわけであります。そのほか各省関係についてもございます。それと開発銀行の現在融資対象に規定されておりまする事業に対する申込みの状況、あるいはそれに対する融資の見込み等、いろいろ現在開発銀行にも調べさせております。そういうような関係も総合いたしまして、どういうものを取上げて追加したらいいかということを定決いたしたい、こういうことでせつかく努力しておる最中であります。どうぞ御了承願います。
○滿尾委員 私どものお願いいたしたいのは、陸運の関係の諸事業につきまして、どの事業に直接出してくれというようなことではありません。それは開発銀行当事者が相手方の事業計画なり信用の程度をよく御精査になりまして、個々に御決定いただけばいいので、陸運の事業について開発銀行が出そうと思つても、出せないんだというわくをただいまはかぶせられておる、その点を除去していただきたい。実際の決定は具体的に決定していただけばいいのでありますが、あの別表に並んでおります事業がどういうふうにしてきまつたのか、国会のわれわれの知らぬうちにきまつてしまつた。あるいは私の見落しであつたかもしれませんが、あれほどの重大な問題ですから、みんながよく慎重審議してきめればいいのでありますのに、ちよこちよこつときまつたように実は思つておるのございます。ぜひやろうと思つてもやれないという障害があつたのでは非常に困るのでございまして、具体的に考慮し得る範囲まではぜひ上げていただきたい。実は他の産業の悪口を申し上げては申訳ないから申し上げませんが、どうも列記してあるものの重要さというものに相当疑急がある。そこでそのわくだけはぜひ設定していただきたいというのがわれわれの真意でございますから、この真意をぜひひとつくんでいただきたいと思います。
○關谷委員 一点だけ安本の政府委員にお尋ねを申し上げたいのであります。現在大蔵省に見返り資金の中小企業へのわくとして、相当の金高が手持ちをせられておるはずでありますが、この見返り資金の中小企業へのわくの対象に、この離島航路に対しまする融資がなり得るというふうに私たち考えるのでありますが、安本としての御意見はどうでありますか、伺つておきたいと思います。
○阪田政府委員 見返り資金の中小企業関係の融資対象につきましては、開発銀行の基本計画といつたような具体的の指定はいたしてないわけであります。従つて見返り資金の趣旨に合うような貸出しなら出し得るわけでありまして、このような雑島関係の船舶の設備資金といつたようなものも、これは具体的に申込みにつきまして検討することになつておるのでありますけれども、融資し得るものであろうというふうに考えております。
○關谷委員 この見返り資金の融資対象になるかならないかというふうな具体的な問題に関する判定につきまして、やはり経済安定本部の方において関与をせられるのかどうか、ちよつと伺います。
○阪田政府委員 見返り資金の中小企業関係に対する融資については、具体的の仕事は銀行その他の取扱い機関が業者から申込みを受ける、それに対して日本銀行がこれを審査して、大体日本銀行において具体的な問題は決定しておるような形になつておりまして、安定本部の方では具体的に申込みに対する決定というところまでは、事実問題としてはタッチしておらないわけであります。
○岡村委員長 江崎君。
○江崎(一)委員 二、三お伺いしたいと思います。この雑島航路整備法の対象となる島は、北は北海道から南は九州に至るまでどれくらいあるのか、その点をお伺いしてみたいと思います。
○關谷委員 航路数で申しますと、雑島航路が四百八十九航路、もちろん純然たる島でありますので、これだけの数より少し減りはいたしますが、大体それに似通つた数があるのであります。これに準離島航路というふうなものが百四十三、合計六百三十二でありますが、大体四百程度、こういうふうに推定されます。
○江崎(一)委員 どの程度から離島ということになるのか。たとえば北海道の利尻、乱文とか、近くでは大島、もつと接近すれば淡路島、こういうのが離島になるのかどうか。その限界はどうなんですか。
○關谷委員 離島の定義において、船舶による以外連絡の方法のないものを離島と称す、こういうふうにいつておるのでありまして、島はことごとく離島であります。
○江崎(一)委員 そうしますと、離島航路の事業者は、大体国内航路を運営しておる会社といたしましても、小規模に属するものだと思うのです。従いましてその事業体全体が非常に弱い。ただいま融資の問題その他が論議されておつたようでありますが、しかしその事業体自身の担保能力が非常に貧弱だと思うのです。こういう融資も重大問題でありますが、根本の問題は、どうしても国が予算の措置をしてやらなければものにならぬのじやないか、この法案の精神が生かされないのじやないかと思うのです。第三條に毎年予算の範囲内で云々の規定がありますが、ことしは具体的にどうなるのでしようか。
○關谷委員 ことし予算に計上されておりますのが三千五百万円であります。
○江崎(一)委員 三千五百万円の金額は、離島航路事業を経営する会社に対して、多少は援助になるでしようけれども、それくらいの金で公共性を保つだけの事業を経営できるのかどうか。この点はどういう御見解です。
○關谷委員 大体航路補助といいますのは、離島航路事業であつて、しかも赤字のあるものに対しましてこれを支出するのでありまして、もうけておるところへは出さない。従いまして赤字のあるものだけに対して、本年度の計画は三十一航路に対して三千五百万円を出す、こういうことになつておりますので、大体三割前後のものになるのではなかろうか、このように考えておりますが、十分とは言えませんので、今回この法律によりまして基準ができますと、その基準によつて算定し得たものに対しましてそれを全部補うだけのもの、全部と申しましても、地方の公共団体におきまして半分は補助をするということになつて参ります。本年度最初運輸当局が大蔵省に請求いたしましたのは三十七航路でありまして、実際の三十七航路の推定欠損額が二億一千三百万、こういうふうなことになつております。その半額の一億六百五十万円にいたしましても、三千五百万円を引きましてなおかつ六千万円程度のものが不足する。これだけのものがあれば地方公共団体と国とにおいて十分欠損を補償することができる、こういうことになるのであります。
○江崎(一)委員 本年度の予算案はもう決定したわけなんですが、三千五百万円の補助金をどこから支出されるのですか。
○關谷委員 本年度の予算にこれは計上されております。
○江崎(一)委員 本年度の予算のどういう費目に計上されておりますか。
○岡田(修)政府委員 運輸省関係の般海運行政費の中に計上されております。
○江崎(一)委員 それはこの法案を予定して計上されておつたのか、その点はどうでしよう。非常にあいまいだと思うのでする
○岡田(修)政府委員 実はこの法案の航路補助の規定と同様な規定が、海上運送法にあるわけです。その海上運送法の規定がこちらの方に移されたということでございまして、予算はその海上運送法の規定に基いて計上されているわけであります。従つて航路補助の規定はこの法律で初めて出て来るものではございません。海上運送法の規定がこちらへ移された、そのように御了解願つてよいと思います。
○岡村委員長 ほかに質疑はございませんか。——これにて質疑は終了いたしました。 本案に対し黒澤君より修正案が提出せられておりますので、その趣旨説明を求めます。黒澤君。
○黒澤委員 本案について動議を提出いたします。 本法案に規定されております建造融資等に対する損失補償につきましては、過日の委員会において大蔵当局の意見を徴しましたところ、融資については日本開発銀行に対して特別な融資のわくを設定し、資金の確保について極力努力する旨の答弁を得ましたので、ただいまお手元に配付されました修正案の通り損失補償に関する條項を削除いたしたいと存じます。それでは修正案を朗読いたします。 離島航路整備法案に対する修正案 離島航路整備法案の一部を次のように修正する。 第十二條の見出し中「損失補償及び」を削り、同條第一項中「当該融資をすることによつて受けた損失を補償し、又は」を削り、同條第四項を削る。 第十三條を創る。 第十四條中「第十二條」を「前條」に改め、同條を第十三條とし、第十五條を第十四條とする。 第十六條及び第十七條を削り、第十八條を第十五條とする。 第十九條中「第十五條」を「第十四條に改め、「若しくは第十六條」及び「補償すべき損失の全部若しくは一部について補償をせず、」を削り、「既にした利子の補給若しくは損失の補償」を「既に補給した利子」に改め、同條を第十六條とする。 第二十條を第十七條とし、以下三條ずつ繰り上げる。
○岡村委員長 これより本案及び修正案を一括して討論に入りますが、通告もありませんので、これを省略するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○岡村委員長 なければさよう決します。 これより採沢に入ります。まず黒澤君提出の修正案について採決いたします。本修正案に賛成の諸君の起立を願います。 〔総員起立〕
○岡村委員長 起立総員。よつて本修正案は可決いたしました。 次にただいま可決いたしました修正案の修正部分を除く原案について採決いたします。これに賛成の諸君の起立を願います。 〔総員起立〕
○岡村委員長 起立総員。修正部分を除く原案は可決いたしました。よつて本案は修正議決いたしました。 次に關谷君より附帯決議を付するの動議が提出されておりますので、その趣旨の説明を求めます。關谷君。
○關谷委員 離島航路整備法案に対する附帯決議を提案いたします。 本法案運用に際しまして、資金の円滑をはかり、さらに当該事業の健全な発達を期するため、次のような附帯決議を提案いたします。案文を朗読いたします。 離島航路整備法案に対する附帯決議 離島航路における旅客定期航路事業の成否は、地方民生の安定、地方産業の発達及び文化の伸展に影響するところ尠くない。 而るに当該事業の現状は、窮迫の極に達しており、これが保護育成を図るは緊急の要務であると認める。 よつて、政府は、当該事業の助成策の一環として、離島航路事業の用に供する船舶の建造又は改造に要する資金の融通の円滑を図るため、速かに当該事業を日本開発銀行の融資対象事業に指定し、資金の確保について強力適切な措置を講ぜらると共に尚対日援助見返資金からの貸付につき特に考慮せられんことを望む。 右動議を提出いたします。
○岡村委員長 ただいまの動議に対し採決いたします。賛成の諸君の起立を願います。 〔総員起立〕
○岡村委員長 起立総員。よつて動議のごとく附帯決議を付するに決定いたしました。 次に附帯決議に関する字句の修正、整理については、委員長に一任を願います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○岡村委員長 なお本案に関する報告書については、委員長に一任を願いたいと存じますが、異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○岡村委員長 異議なければ、さよう決定いたします。
○岡村委員長 この際お諮りいたします。昨六日理事黒澤富次郎君が委員を辞任された結果、理事に欠員が生じておりますので、委員長より指名するに異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○岡村委員長 異議なければ、黒澤富次郎君を理事に指名いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時二分散会