予算委員会 第5号
- 発言数
- 66 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1951/10/30
会議録
○理事(石坂豊一君) 只今から予算委員会を開会いたします。 本日はかねてお諮りしてきめたスケジユールによりまして、外国為替貿易、国際通貨基金、国際復興開発銀行、これについて政府の説明を聞き、質疑をして頂くことになつております。通産省通産局次長より説明を願います。
○説明員(松尾泰一郎君) 最近の貿易の概況について先ず御説明申上げます。 お手許に輸出認証額という統計をお配りしてありますので、先ずそれから御説明いたします。この輸出認証額と申しまするのは、輸出業者が輸出をいたします場合に、先ず通関前に為替銀行に書類を提示いたしまして、例えば海外からLCが参つておるとか或いはLAが参つておるとか、そういう支拂機関が確保されておるということの確認を受けるために書類を出すのでありまして、従いましてこの認証額は現実の船積統計よりも少し先行して集計ができまするので、便宜その数字によりまして、そう概況を説明申上げるわけであります。 先ずこの表で御覧のように上のほうにおきましては、ドル地域、それからポンド地域、清算勘定地域の三つの地域に分けまして、一月から九月までの状況を示しておるわけでありまして、そのあとにおきまして、二十六年度の輸出計画との対比を最後のほうに掲げてあります。又下のほうはそれを商品別に一月から九月までの推移とその合計額、又、その次にやはり商品別の二十六年度の計画との対比を示しておるのであります。この上の欄におきましても、下の欄におきましても、合計のところを御覧願いたいのでありますが、本年の一月におきましては、輸出は約八千万ドル、それが二月になりまして九千百万ドル、三月になりまして非常に殖えまして、一億七千九百万ドル、それから四月、五月とは一億二、三千万ドル・ベーシスを維持しまして、六月になりましてやや減つておりまして、七月には又一億五千三百万ドルと増加いたしております。八月になりまして又それが減りまして、約九千九百万ドルに減つて参つております。九月にはそれが又若干減りまして八千三百万ドル程度になつておりますが、十月はまだ一カ月の途中でありますので、集計ができて参つておりませんが、十五日までの集計を申しますと、四千七百万ドル程度になつておりますので、これを倍をして十月の額を推定いたしますと、かれこれ九千五百万ドル程度に相成るわけでありまして、九月を最低といたしまして又回復に向つたと言い得るのではないかと思うのであります。而ういたしまして、一月から九月までの輸出の総合計が一—九月の計の最後の欄を御覧願えばわかるのでありますが、十億三千五百万ドルということになつております。それを各ドル地域、ポンド地域、或いは清算勘定地域に分けますと、ドル地域に対しましては二三%、それからポンド地域に対しましては四〇・五%、清算勘定地域に対しましては三六・三%ということになつておりまして、これを二十五年度のパーセントに比べますと、ドル地域が昨年度におきましては、全体のうち四四%を占めておつたわけであります。スターリング地域は昨年度は二八・六%を占めておつたのであります。清算勘定地域は二七・四%を占めておつたのでありまして、それらからいたしまして、本年度はスターリング地域及びオープン・アカウント地域への輸出は非常に伸びて行くということが言えるかと思うのであります。 それからその次の欄におきまして、計画と対比いたしますために四—九月の集計を出したのでありますが、御存じのように計画は毎年四月から翌年三月までの数字を掲げておりますので、二十六年度の輸出計画が十三億四千四百万ドル、それに対しまして、四月から九月、いわゆる半年の間に六億八千四百万ドル程度の輸出になつておるのでありまして、計画達成率という点から申しますと、いろいろの観方がありますが、まあ丁度半年でございますので、五〇%達成しておれば順調であると言い得るのではないかと思うのでありますが、或いは又下期において毎年若干上昇しておりますので、その点を併せて考えますと、五〇%以下でも比較的順調であるということを申していいかと思いますが、この表で御覧のように、二十六年度のいわゆる前期におきまして、四月—九月の合計におきまして、すでに五一・二%の遂行率になつておるのでありまして、非常に順調に推移しておると思います。それを又ドル、ポンド、オープン・アカウントの三地域に分けてみると、ドル地域が五一・三%の遂行率になる、ポンド地域が四八・三%、それからオープン・アカウント地域が五四・三%の遂行率に相成つておるような次第であります。ここで昨年に比べまして、ポンド地域に対する輸出が順調であるにもかかわらず、計画達成率がやや五〇%より落ちておるように見えますのは、最近の情勢に鑑みまして、輸出計画、特に地域別の輸出計画を変更いたしましたために、かような数字に現われて参つておるのでありまして、このポンド地域に対しまする二十六年度の六億一千八百万ドルという計画は、当初は五億二千三百万ドル程度を予想しておつたのでありますので、仮にその当初の計画と対比しますと、五七・一%の遂行率になるということでありまして、当初から見ればやはりポンド地域の輸出が非常に順調に伸びて参つておるかと思うのであります。次にその下の表でございますが、最後の計画達成率を御覧願えばいいんでありますが、食糧及び飲料におきまして五五%の達成率を示しております。それから同様に全纎維におきまして五五%の達成率を示しておる。それから木製品及び紙製品におきましては五八・八%の遂行率であります。全体としまして地域別に御説明申しますと、同じように五一・二%を示しておるのであります。この中でも五割内外のところは、大体順調と判断してよかろうと思いますが、特に機械類が三八・二%を示しておるような次第でありまして、やや計画を下廻つておるということが言えるかと思います。なおこれは金額で表示をしておるのでありますが、若干大きな商品につきまして、数量で対比をして申上げますと、例えば綿布につきましては、この一月—五月の輸出が八億ヤール、八億九百万ヤール程度になつております。計画は本年度は十二億ヤールであります。若干時期のズレはございますが、順調に推移して参つておるかと思うのであります。又鋼材につきましては九十万トンの輸出計画でありますが、九月までにおきましてすでに九十万トンの輸出をいたしておる。大体月十万トンの輸出をいたしておるような状況でありまして、順調に推移して参つております。又化学纎維におきましても、それぞれ数量で対比いたしましても、かなり計画を上廻つたような数字が現われて参つたような次第であります。なお生糸につきましては、当初十一万俵程度の輸出の計画を予想したのでありますが、最近の情勢から考えまして、八万俵程度の輸出計画に変更して参つて来ております。一月—九月の輸出実績におきましては、六万四千俵程度の輸出になつておりまするので、八万俵程度の輸出は確実に遂行できるのではなかろうかと思います。第一表はその程度にいたします。 次に輸出価格表を差上げておりますが、輸出価格がどういう工合に推移をして参つておるかという点を簡単に御説明申上げます。先ず一番最初の綿布でございますが、このグレイのサーチ・ナンバー二〇〇三番というものをとつて申上げますと、五月が最高でありまして、一ヤール三十セント以上を示しておるのであります。それが八月になりまして、二十二セントに下つたのであります。九月はこれが又若干上りまして、二十四セント程度に上昇いたしております。これはアメリカのこれと同種の価格をとることは非常に困難でありますが、比較的類似の商品の価格をとりましても、ほぼ二十二、三セントいたしておりまして、大体国際価格水準であると言えるかと思うのでございます。次に綿布のプリントにつきましては、三月の三四・五セントを頂点といたしまして、ずつと下つて参りまして、現在は二十五セント程度、これは一ヤールあたりでありますが、それから綿糸も三月を頂点といたしまして下つて参つておりますが、九月はそこには拔けておりますが、八十二セント程度でありまして、これは丁度アメリカのFOB価格八二・八セントにほぼ匹敵するような価格に相成つておるのであります。人絹織物も三月を頂点としまして、下落の傾向を辿つております。絹織物は二月を頂点といたしまして、これ又下つて参りましたが、九月になりまして、若干又上昇をしつつある。それから次は鋼材関係でありますが、亜鉛引鉄板が四月の一トン三百八十六ドルを頂点といたしまして、かなり下る傾向にありましたが、又回復をして来ておる。こういうふうな状況であります。これは世界の価格と比べまして、国際価格をとることが非常にむずかしいのでありますが、仮にベルギーの鋼材の輸出価格をとつて見ますると、ベルギーのこの亜鉛引鉄板の最近の最高輸出価格に近い三百八十九ドルというふうになつておるような次第であります。 それから二、三行飛びまして、棒鋼は四月が百六十六ドルを頂点としまして、かなり下つて参りまして、八月におきまして百二十五ドルを示しておるのでありますが、これも又ベルギーの輸出価格と比較してみますると、百四十ドルから百四十五ドル程度をいたしておりまして、国際価格より以下で最近は輸出されておるということになります。その上の厚板もこれも大体国際価格並みであります。まあ以下そういうふうな状況でありまして、三、四、五月頃が輸出価格におきましては頂点でありまして、七、八とかなり下落の傾向を辿つたのでありますが、九月頃からはほぼ安定をし、若干上昇の方向に向つておるということが言えるかと思います。第二表はその程度にいたします。 その次に外貨予算の使用状況及びその次の二十五年及び二十六年の輸入実績の表をお配りしておりますが、これによりまして輸入の概況を御説明いたします。御存じのように輸入は外貨予算というもの、四半期ごとに設定されます外貨予算を以ちまして輸入承認が行われておるのでありますが、本年の一月—三月はいわゆる輸入促進ということで以て予算も九億二千三百万ドルを計上し、その大部分を公表し、輸入承認額としましては八億五千四百万ドルの承認に相成つております。四月—六月の合計におきましては、四億五千三百万ドルの外貨予算を以ちまして、三億一千三百万ドルの輸入承認をいたしております。それから七月—九月期におきましては、五億三千三百万ドルの予算を以ちまして、承認が三億七千九百万ドルということになつております。尤もこの承認は今月一ぱい経ちませんと、七月—九月の外貨予算の承認の最終の締切り日が十月ということになつておりますので、全部の数字を現わしておらんかと思いますが、大体そういうふうなことになつております。その次は十—十二月の外貨予算でありまして、トータル六億五千三百万ドルの外貨予算を以てスタートしておりますが、現在もうすでにこの大部分を公表をいたしまして、どんどん外貨割当なり或いは輸入承認等をやりつつあるような状況であります。仮に一月から九月までの予算額を集計をいたしてみますると、十九億程度に相成るのでありまして、それに比較して承認額を合計いたしますと、十五億四千六百万ドル程度に相成つておるのであります。従いまして、予算はかなり大きな予算を以て輸入の実施をいたしているというような状況でございます。 それから次の表に行きまして、二十五年度及び二十六年度の商品別の輸入実績を御説明いたしますと、先ずこの実績表の二枚目の最後の総計というところを御覧願いたいのでありますが、一月—八月の合計におきましてすでに十四億三千六百万ドルの輸入をしたということに相成るわけであります。一月以降月別に見てみますると、一月以降漸次上昇をいたしまして、四、五、六、七月におきましては、いずれも毎月二億ドルを突破しているような現状でありまして、丁度外貨予算の一—三月がかなり大きい外貨予算でありましたのを反映しまして、輸入も四月以降毎月二億を突破して参つておるような現状であります。この八月までの十四億三千六百万ドルを仮に二十六年度の輸入計画十八億八千四百万ドルに対比して御説明を申したいのであります。一月—八月の輸入量十四億のうち、四月から八月までの五カ月のトータルをみますと、丁度十億五千五百万ドル程度に相成るのでありますが、従いまして計画て対比いたします場合には、十八億の十二分の五の数字と、この五カ月の十億なにがしというものを比較して見ればいいことになるわけでありまして、従つて計画に対する現在の達成率は四二・五%程度を達成しておれば期の途中でございますので、若干シーズン等の関係もございますが、大体順調に推移して参つておると言えるわけでありますが、二十六年度の十八億八千万の輸入計画と、四月—八月の五カ月間の十億五千万の実績と対比しますと、五六%の達成率に相成つておりまして、四二・五%をかなり上廻つた実績に相成つておるのであります。それを又輸出と同様にドル、ポンド、清算勘定地域というふうに三地域に分けて見ますると、ドル地域につきましては六一・三%の達成率、ポンド地域につきましては五〇・八%の達成率、オープン・アカウントの地域につきましては四八・六%の達成率ということになりまして、かなり計画を上廻つたような輸入実績に相成つておるのであります。振返りまして食糧、原材料以下の商品別の数字を見ましても、一月—八月の合計におきまして、米は五十二万トンであります。二十六年度の四月—三月の計画が八十五万トン程度でありますので、これ又順調に行つておると言い得るかと思います。小麦もすでに百二十二万トン入つておりまして、計画の百八十万トンに比べまして順調な入り方であります。その次の大麦も六十三万トン程度入つております。計画が七十五万トンでございますので、かなり上廻つた入り方をいたしております。砂糖につきましても四十一万トン入つておりますが、現在六十万トンとしてみますと、かなり順調に入つておるわけであります。特にこの表の最後の棉花、羊毛というものも、棉花がすでに百四十万俵入り、羊毛が三十二万俵入つておりますが、これ又計画に比べまして順調より以上の入り方を示しておるのであります。二枚目の燐鉱石、塩、鉄鉱石、大豆、原油、粘結炭以下におきましても、年間計画に比べまして、おおむね順調でありますが、ただ鉄鉱石と粘結炭につきましては、やや達成率において劣るところがあるように考えておりますが、現在の既契約のもの、それから次期の外貨予算の付け方から見まして、ほぼ計画に近きものがこの二つの商品についても入るのではなかろうかというふうに考えております。 次に、輸入物資の価格の推移を御説明申しますと、輸入価格表というものを配つておりますので、それで御説明いたしますと、例えばタイから入る米につきましては、最近かなり百五十一ドルという工合に上つて参つておりますが、六月頃までは百四十ドル以下であつたわけでありますが、若干上昇して参つております。尤もビルマ米につきましては、四月を最高にしましてかなり下つております。台湾米につきしまては、これは米の性質も違いますが、この七、八月等はかなり上向いて参つております。次に小麦でございますが、これは四月の百四ドルを頂点としまして、若干下落をしております。大豆につきましては、三月の百六十五ドルを最高といたしまして、現在は百三十五ドル程度にまで下つております。以下この表で御覧の通りでありまして、おおむね三、四、五月を頂点としまして、若干下降の傾向にあるのでありますが、その下落傾向の大きいものといたしましては、大豆、棉花、羊毛、ゴム等が挙げられるわけであります。なお石炭とか我いは鉄鉱石、塩等のこのフレイトに非常に金の嵩むものにつきましては、このフレイトの財源によりましてCIF価格が左右されておりますが、まあ一進一退というところでございますが、若干低く下つて参つておるということであります。なお端境期等の関係もありまして、米とか小麦或いはカリ塩、砂糖、或いはパルプ等は極く最近になりまして、又上昇の傾向を辿つているというのがこの表で窺えるかと思います。 最後に国別の輸出入の実績をお配りをいたしておりますが、全部の国を掲げるのもあれでございますので、大体実績一千万ドル程度以上の国をここに掲げたのでございますが、二十五年の合計と、二十六年を各期別に分析し、最近の七、八、九月は月別に示しておるのでありますが、例えばビルマについて申しますれば、ビルマへの輸出は昨年度におきましては一千六百万ドルであつたものが、二十六年度は九月までですでに一千四百万ドルになつております。九カ月でその辺にまで行つておるわけであります。輸入のほうは昨年が一千七百万ドルであるのが、すでに九月までで一千九百万ドルになつておるわけであります。以下台湾につきましても、すでに九月までで輸出は昨年を上廻つております。輸入も九月までで殆んど昨年一年分と同じ、若干上廻つた実績を示しております。以下この表で御覧を願いたいのでありますが、特にこれら地域の中でいわゆる協定地域、貿易協定を締結しておる国との状況を申しますと、これも協定が一月から十二月のものもありますし、或いは七月から六月のものもあり、いろいろいたしまして比較は非常に困難でありますが、大体大ざつぱに見まして、全体の輸出の中で協定地域への輸出が約七割を占めておりまして、それから輸入が約四割五、六分協定地域から輸入をしているような状況でありまして、この各地域の協定と各地域の実績を一々申上げますと、かなり時間も経ちますので、省略をさせて頂きますが、勿論地域別の貿易計画というものは、かなり理想の金額を掲げておりまするので実績と対比しました場合に実績がかなり下廻つておる所もあるわけでありますが、又逆に昨日から交渉に入つておりますインドネシア、六番目のインドネシアについて申しますと、もうすでに九月までで輸出が一億ドル、輸入が四千三百万ドルを示しておるのでありますが現在の協定は輸出が四千四百四十万ドル、輸入が三千万ドルということでありますが、輸出入共に非常な協定を上廻つたような地域もあるわけであります。例えば二枚目のパキスタンについて申しましても、パキスタンへの輸出が九月までが八千八百万ドルでありますが、年間の協定が九千七百五十万ドルくらいに相成つております。輸入も九千七百万ドルにすでに九カ月でなつておりますが、協定額はこれ又九千七百五十万ドルということで、その地域も協定額をかなり上廻つた貿易の状況になつておるような現状でありまして、地域別にも商品別にも輸出入共に、商品別にはいろいろ問題なきにしもあらずでございますが、概況を申上げますと以上の通りでありまして、輸出入共に計画に対比しまして非常に本年度は順調に進んで参つておるということを申上げてよかろうかと思います。大体以上を以て説明を終ります。
○理事(石坂豊一君) 次に外国為替管理委員大久保君の御説明を願います。
○政府委員(大久保太三郎君) それでは外国為替資金特別会計に関連いたしまして、今回の補正予算で一般会計からの繰入の増額を御審議お願いいたしておりますが、その外国為替資金に繰入を要しまする理由につきまして、御説明申上げたいと存じます。 お手許に二十六年度補正予算の説明という印刷物を差上げてあるはずでございまして、それの十五ページの第3特別会計、その一としまして外国為替資金特別会計という項がございます。それを御覧願いながらお聽取を願いたいと存じます。外国為替資金の円の資金の收入が足りませんために、これを補いますために一般会計からの繰入を五百億から更に三百億増額を計画いたしたのでございますが、増額をいたします理由といたしまして二つございます。第一点といたしましては、当初見込みました貿易の見込よりも、最近の情勢では本年度のこの貿易の規模が相当擴大いたしまして、国際收支の見込から申しますと、受取超過が当初よりかなり増加したという点でございます。第二点は、年度中に日本銀行の外貨貸付制度のいわゆる甲種の貸付、と申しますのは、為替銀行が輸入信用状を開設いたします際に日銀からこの信用状相当額、或いはその輸入保証金に当てる、信用状保証金に当てる所要の外貨を買入れまして、これを為替銀行に貸付ける。為替銀行はこれを輸入信用状の開設の保証金として委員会に差入れるという仕組になつております関係上、委員会といたしましては、日本銀行に売却いたしました外貨に相当する円の收入があるわけでございます。で、この日銀の為替銀行に対する貸付を甲種の貸付と申しておりますが、この甲種の貸付が殖える場合、減る場合によりまして、委員会の円資金の状況が変つて参ります。甲種の貸付の残高が年度末と年度末との間に減少いたしますと、それだけ委員会といたしましては円の不足が生ずるわけでございまして、本年度におきましても、年度中に甲種貸付の残高がかなり著るしく当初見込よりも大きくなりますので、その関係におきまして、円資金の不足が見込れるわけでございます。今回の補正予算に織込みました国際收支の状況を当初の本予算のときの見込と対象いたしまして御説明申上げますと、先ず外貨の、この冊子では十六ページの左側の(イ)の国際收支見込という所に掲げてありますが、外貨の受取の面におきまして、輸出は当初十一億ドル見ておりましたのが、補正の見込では十三億四千四百万ドルと、全部百万ドル單位で掲げておりますが、そうなりますが、特需におきましては一億八千万ドルが三億ドル、貿易外の受取におきましては、一億八千万ドルが四億ドルということになります。この貿易外と申しますのは、この特需以外に進駐軍の所要の円を委員会のほうでドルと引替えに円を供給いたしております。いわゆる円、ドル交換でございますが、この円、ドル交換及び特別調達庁の関係で退駐軍の消費いたしまする物件費をドルで以て支拂われるということになつておりますので、そういう收入も見込みまして、なお一般の輸出以外の貿易外の收入、こういうものも合せまして四億ドルと見たわけでございます。それからガリオアの立替分と申しまするのは、ガリオアで以て輸入をいたしまして、そのガリオアの立替えということを予想いたしまして輸入をいたしまして委員会の外貨を拂つたものに対しまして、後に司令部から外貨の返却を受けるものがございます。その返却を受けましたものに対応する円貨を見返資金のほうに繰入をするという関係がございまして、そのためにそういうものにつきまして、円の所要があるわけでございます。当初こういうものは本年度ないというので零といたしておりましたが、なお一億ドルくらいのガリオア立替分があるわけでございます。で、合計いたしまして、受取の面では当初十四億六千万ドル見たのが二十一億四千四百万ドルという見込に相成つております。一方外貨の支拂の面でございますが、輸入を当初十三億一千万ドルと見ておりましたのが殖えまして、十八億一千六百万ドルということに相成りまして、このほかになおガリオア物資として輸入されるものがございますが、これは円に関係ございませんが、当初の見込みでは一億四千八百万ドルでございましたのが、補正では七千二百万ドル、そう見ております。なお一般輸入のほかに貿易外の支拂といたしまして、当初七千万ドルと見たのが一億五千四百万ドル、そういう計数に相成ります。一般外貨の支拂といたしまして合計十三億八千二百万ドルの見込のものが、補正では十九億七千万ドルというものに殖えることになります。以上の計数を差引いたしまして、受取超過、ガリオアの物資輸入を差引きましたものが当初では七千八百万ドルでございましたのが、一億七千四百万ドルという数字になります。ところで円の使用から見まして、ここに若干補正を要するものがございます。と申しますのは、先ほど申上げましたガリオアの外貨受取の面におきまして、ガリオアの立替分の返却というものがございますが、この中にはガリオアの資金を立替えて拂いまして、司令部から所要の外貨を頂きますけれども、それに対して政府輸入のものにつきましては円の支拂が必要ないわけでございます。それで外国為替資金から円を支拂わなければならないというものは五千五百万ドルございますのに過ぎませんので、この表でガリオア立替分として一億ドル見ましたものから四千五百万ドルは差引かなかつたわけでございます。それでここに再差引をいたしまして、円の支拂を伴わない外貨受取といたしまして四千五百万ドル、そうして円收支と見合う外貨、これを計算いたしますと、当初では七千八百万ドルございましたのが、今度の補正では一億二千九百万ドル、そういうことになるわけでございます。 次に日本銀行の外貨貸付制度、これの甲種ユーザンスの減少によりまして、円資金の状態が変るわけでございますが、当初の見込では二十五年度末の甲種の残高は六百七十六億、そう見ておりましたのが、二十六年度末におきましては五百二十億になる。差引きこれの減少は百五十六億に過ぎない、そう見ておりましたのに、補正の見込では二十五年度末の甲種の残高は当初の見込より非常に多くて、千三百二十九億、こういう数字になります。二十六年度末の数字を予想いたしますと、これが五百九十二億という見込、つまり差引七百三十七億円の残高の減少が生ずるという予想に相成ります。それで両者を、以上申しました国際收支の受超から参ります円資金の不足と、甲種貸付残高の減少から生じます不足とを総合いたしますと、国際收支の差額、外貨の受取超過によります資金不足は二百八十億、そういう見込みであつたわけであります。ドルにいたしまして七千八百万ドルという予想を当初持つていたのでございますが、補正後におきましては、先ほど申しました一億二千九百万ドル相当の円、四百六十四億円というものが見込まれます。又日銀外貨貸付の甲種の残高の減少によりまして、当初百五十六億円を見ておりましたのが、先ほど御説明申上げましたように七百三十七億円というものになりまして、不足の合計が当初が四百三十六億ございましたのが、今回の補正では千二百一億円、そういうことになります。この不足の資金をどういうふうな財源から補つて行くかという点でございますが、十六ページの左のほうに掲げました通り、財源といたしましては前年度からの繰越、つまり外為資金が年度末に持つております円の預金勘定、これが当初の見込では全部外国為替特別会計から外国為資金に移ります際には全然資金を持たない建前でございましたが、日銀ユーザンスの制度が年度末前に相当多く貸出をいたしましたので、今年の三月末には三百十七億円の円資金を持つております。それから一般会計からの繰入、これが八百億円を見込みまして、それからなお国際通貨基金に日本が加入いたします場合に、委員会としてはこれの拂込に充てる外貨を国庫に売却することが見込まれますので、それに伴いまして円收入を約二百億円見たわけでございます。この前年度からの繰越現金と、それから一般会計からの繰越が八百億あれば、なお国際通貨基金その他の加入に伴います外貨の売却が二百億ございますと、千三百十七億円の資金が出ますので、まあこれで以て円の不足が十分カバーされるという見込を持つております。それで差引いたしまして、年度末には為替資金の円の資金は当初六十四億円見ておつたのでございますが、百十六億円持つて年度が越せるであろう、そういう予想を持つておるわけでございます。 それから現在までの円資金の状況を申上げますと、本年度の四月から為替資金が発足いたしまして、九月までの六カ月間を見ますと、收入といたしまして、五千二百四十六億円ございます。それから支出といたしまして六千四百八十四億という数字、差引いたしまして支拂超過が千二百三十八億という数字に上りまして、それでこの支拂超過を賄いますための資金といたしましては、先ほど申上げました年度の初めに持つておりました三百十七億円の資金を充てますと同時に、予算でお定め願いました五百億の一般会計からの繰入、これも九月末まで円全部繰入を完了いたしまして、なお借入限度が五百億ございますので、これによりまして国庫余裕金の振替使用というものをすでに全部五百億円実行しておるわけでございます。九月末の現実の円の現金といたしましては七十九億円、そういうものを持つておる状態でございます。 それから只今申上げましたような貿易状況によりまして、年度末にはこの外国為替特別会計の貸借対照表はどういうふうに相成るかという点を申上げますと、これはたしか予算の書類の中に掲げて置かれたと存じますが、円の借方におきまして、円価の預け金が先ほど申上げましたように百十六億円、それから外貨の預け金といたしまして円に換算いたしまして二千四十四億円というものに相成ります。外貨の預け金は米ドルの預け金と英ポンドの預け金とございますが、これを英ポンドをドルに換算いたしますと、約五億六千七百万ドルということに相成ります。それからなお資産の項目といたしまして、各国との清算勘定の受取りの側の債権、この資料では甲号清算債権と書いておりますが、これが二百三十四億円、外貨に換算いたしまして六千五百万ドルというものがございます。それをなお調整勘定といたしまして、これは元来為替資金といたしましては、外貨が入りますときには円を支拂い、円を支拂う場合には外貨を受取るという関係になつておりますが、勘定の整理上その円と外貨との受拂いに時期的なズレが生ずる場合がございまして、それを調整いたしますために設ける勘定でございますが、これが百九十九億というものになります。それで借方の合計といたしましては二千五百九十三億というように相成ります。それから一方貸方の数字といたしましては、資本金が今回の補正によります三百億円を合せまして千九百三十六億という数字になります。それから次に外貨預り金でございますが、この外貨預り金と申しますのは、日本銀行の外貨貸付制度、いわゆる日銀ユーザンスの制度によりまして、為替銀行が日本銀行から借入れを受けました資金を又委員会に預入いたしますので、その資金を預つたものが外貨預り金でございます。それが五百九十二億という数字に相成ります。それから各国との清算勘定の今度は日本の支拂いに当ります債務、これが円にいたしまして五十四億円、外貨にいたしまして千五百万ドルという数字が出ます。それで貸方、借方をバランスさせまして、純益といたしましてこの会計の貸方に出ますものは八億円というものが見込まれるわけでございます。 大体今回の外国為替資金に関連いたします、予算の問題といたしまして、その基礎になります数字を概略以上の通り申述べた次第でございます。
○理事(石坂豊一君) 次に大蔵省理財局総務課長宮川新一郎君に説明をお願いいたします。
○説明員(宮川新一郎君) 国際通貨基金並びに国際復興開発銀行に対する出資金といたしまして、補正予算に二百億円計上いたしました根拠について御説明申上げます。 国際通貨基金につきましては、九月十八日に日本加入のための特別委員会が設置されまして、只今アメリカにおきまして割当額を如何に決定するか検討中でございまして、只今のところ我が国が如何なる割当額になるかは目下のところ不明でございます。併しながら原加盟国、原の加盟国の割当額の算定方式、又最近における諸国の割当額等を勘案いたしまして、おおむね我が国の場合三億ドル乃至三億五千万ドル見当になるのではないかと想像いたしております。割当額がきまりました後、金による拂込部分並びに自国通貨による拂込部分の二つがあるわけでありますが、差当り必要となりますのは金による拂込額がございます。而して金による拂込高の算定方式につきましては、最初の加盟国につきましては、割当額の二五%か、或いは金及び米ドル保有高の一〇%か、いずれか小さいほうをとることになつております。併しながら最近の新規加入国の例を見て見まするのに、必ずしも原の加盟国に適用されました、今申上げましたような割当額の二五%か、金及び米ドル保有高の一〇%か、いずれか少いほうという方式をとつておりませんで、割当額の〇%乃至二五%ということになつておるのでございます。さようなわけでございまして、正確に金による拂込額が幾ら要るかという算定は困難なわけでございますが、一応原加盟国の例にとりまして、割当額の二五%か、金又は米ドル保有高の一〇%かいずれか少いほうをとるという式によつて計算いたして見ますると、今年の六月末における我が国の金及び米ドルの保有高が四億六千二百万ドルになつておるのであります。その一〇%といいますと、四千六百二十万ドルということに相成ります。これに相当いたしますところの百六十六億三千二百万円前後になるものと想定いたしまして、国際通貨基金加入のための金出支分所要額といたしまして百七十億円を計上いたした次第でございます。 次に国際復興開発銀行につきましては、その出資額は国際通貨基金の割当額と同額ということになつております。従いまして、仮に三億五千万ドルということに想定いたしまして、開発銀行に対する差当りの必要な金は、金拂分が出資額の二%ということになつております。さよういたしますると七百万ドルということになりまして、これを円に換算いたしますると二十五万円に相成ります。更に自国通貨拂分といたしまして、出資額の一八%の百分の一を拂い込むことになつております。これを計算いたしますと六十三万ドルになりまして、円に換計いたしまして二億二千七百万円、合計いたしまして国際復興開発銀行出資金といたしまして七百六十三万ドル、円に換算いたしまして二十七億四千七百万円を必要とする次第であります。これをラウンドナンバーにいたしまして三十億円といたしまして、合計二百億円を計上いたした次第であります。
○理事(石坂豊一君) 御質疑ありませんか。
○佐多忠隆君 今の出資金の問題は、時期的にはいつ頃とお見込なんですか。
○説明員(宮川新一郎君) 各国の例を見てみまするのに、おおむね基金の総務会の承認がありましてから半年乃至一年かかつておるのでございますが、我が国の場合すでに基金の必要とされる資料を提供いたしておりまして、相当基金における審議も進捗いたしておるように聞いておりまするので、十一月中には先ほど申しました委員会の意思が決定いたしまして、総務会に報告され、総務会がそれを決定いたしまするならば、本年度中には加入の実現を見るのではないかと想像いたしております。
○佐多忠隆君 向うから何か調査員なり何なりが日本にやつて来て、提出された資料の検討を現地でやるというようなことも考えられるのですが、その点をお伺いいたしたい。
○説明員(宮川新一郎君) 場合によりまして、基金から派遣団が参りまして、日本側と折衡するということも考えられまするけれども、只今のところ特別に派遣団が参るということも聞いておりません。
○佐多忠隆君 貿易の問題ですが、先ほど輸出認証額の御説明があつたのですが、その際にドル地域、ポンド地域、清算勘定地域の一月から九月までの間の比率がここに出ておるわけですが、そのときに昨年度の比率をお示しになつて、昨年度とかなり違つた様相を呈しておるというお話だつたのですが、例えばドル地域については、昨年は四四%であつたのに今年は二三%しかない。その反対にポンド地域が、昨年は二八・六%であつたのに今年は四〇・五%になつたというふうな結果が出ておるし、従つて又計画も当初の計画と若干変更したというようなお話でありますが、輸出の計画として、或いは輸出の方針として、こういう比率に変化することを好ましいとお考えになつておるのかどうか、それらに対してどういう対策をお考えになつているか、その点を。
○説明員(松尾泰一郎君) 先ほど御説明申しましたところによりますれば、御指摘のようにスターリング地域への輸出が非常によいのに対しまして、ドル地域への輸出は必ずしも順調でないわけであります。従いまして、まあこれに対する対策ということになりますと、結局一言に申しますれば、ドル・ドライヴをやるということと、スターリング地域から輸入を促退をするということに相成ろうかと思いまするが、このドル地域への輸出を大いに振興するという点、それから今申しますそのポンド地域からの輸入を促退するというその二点につきまして、まあいろいろの施策を現に進めまして、今申しました御指摘になりましたような点の対策としているような次第でございます。
○佐多忠隆君 もつとそのドル地域への輸出をふやすというような政策として、どういうことをお考えになつておるのか。それからどれぐらいの実績をそれによつて得るとお考えになつておるのか、その辺をもつと詳しく御説明願いたいと思います。
○説明員(松尾泰一郎君) まあ現在のところ国際收支の全体から申しまして先ほど申上げました数字から見まして、そう特段に計画を変更するという必要はないのじやないかと思いますが、方向といたしまして、そのドル地域への輸出をできるだけふやすということで考えておるわけでありまして、従いまして差当りこの二十六年度のドル地域への輸出計画二億九千万ドルを、或いは三億とか四億とかいうふうにする必要は、この輸入計画と併せて考えてみますると、急にそういう必要もないかと思うのでありますが、方向といたしましてはドル向けの輸出をできるだけ促進をする必要はあるということで今申上げたのでありますが、その考えられております対策といたしましては、これまで実施をいたしておりました優先外貨制度、これを利用いたしまして、まあ或いは今後はこの優先外貨という言葉は使わないことになろうかと思いますが、実質上は従来の優先外貨制度でありますが、その制度によりましてドル地域に輸出した者に対しましては比較的優先度を多く考えたい。従つて輸入におきましても、或いは貿易外の支拂におきましても、ドル地域へ輸出した人に対しましては比較的多い率の支拂を認めて行くというふうなことを輸出の面では考えておるわけでありまするし、他方目下考究中ではございますが、ドル地域に輸出をした人に対しましては、ドル地域からの輸入につきまして若干フレーヴアーを与える、この輸入外貨資金の割当に際しましてそういう配慮をするというふうなことで目下研究を進めておる次第であります。
○深川タマヱ君 六月以降九月になるに従いまして国際物価がずうつと値下りになりまして、十月になりましてから、上つて来た、この微妙な国際情勢を御説明願いたいと思います。
○説明員(松尾泰一郎君) この価格の推移につきましては、輸出物資と輸入物資と必ずしも同一歩調でないわけでありますが、又特に輸入物資につきましては農産物がかなりございますので、端境期には概して高い。それから收穫期になると下るというふうなわけでありまして、現在のところ輸出入価格につきましては、そう別段不当に高いとか安いとかいうことはないのではないか。大体現在の価格が概して言えばノーマルなものではなかろうかというふうに考えております。
○深川タマヱ君 それから輸出でございますけれども、さつきちよつとお触れになつたかと思うけれども、当初の計画に比較いたしますと、ひどく、達成率が低いのでございます。なぜ当初どういう成算があつてそういうふうに大きくお見込をお立てになりましたか。そうして又どんな蹉跌がありましてそれが計画通り達成されなかつたのか。
○説明員(松尾泰一郎君) 輸出のほうは計画に対する達成率は概して良好であるというふうに申上げたいのでございますが、この数字の示し方が年間のものと、それから六カ月のものを対比いたしておりますので、五〇%とか或いはその前後になつておるような数字が出ておるのでありますが、五〇%ということは、これは半年分の達成率でございますので、この資料の作り方もおかしいのでありますが、五〇%行つておればそれはもう十分に達成をしたと、こういう意味でございますから。
○深川タマヱ君 十月以降大体国際物価は値上りになりつつございますのに、ひとり大豆だけが相当値下りになりつつあるのでございます。その理由はどういうところにあるかということと、そんなに安いのならば今のうちに大豆をうんと買込んでおく方が得じやないかしらと思いますが。
○説明員(松尾泰一郎君) 丁度大豆につきましては、本年の当初から三月後六月頃にかけまして非常に値上りを示したのでありますが、これは收穫予想の関係上、又アメリカ自身における需給の関係上、供給が非常に退調だということで以て昨年の暮からして非常な急激な上昇を示したのでありますが、最近に至りまして今後の收穫或いは需給の状況から見ましてかように下つて参つておるのであります。これを反映しまして日本内地における相場も同様の推移を辿つておるのであります。従いまして現在はかなりその最高価格よりは、トンに直しまして三十ドルということになりますと、一万ドルにしまして、約一億円近く値下りをしているわけでありますが、今後はこの十—十二月の外貨予算におきましてもかなり輸入をする計画で進んで参つております。一時は国内にかなり買過ぎましたために滞貨があつたわけでありますが、それもかなりはけて参りましたので、十—十二月の外貨予算におきましてはかなり輸入をする計画で今予算の交渉をしてその輸入計画が進んでおると、こういうわけであります。
○深川タマヱ君 もう一つ最後にお砂糖の輸入額が当初の計画に比べまして非常に少いのでございます。その事情がどこにあるかということを、それほど少い輸入量に対しまして今度また特に物品税を大幅に引上げようとなさる理由をお尋ねします。
○説明員(松尾泰一郎君) この砂糖の輸入はこの表で御覧の通り一月から八月までで四十万トンすでに手に入つているわけでありますから、従つて決して計画に比べまして少い入り方ではないのでありまして、順調以上の入り方となつております。大体この輸入計画のほうも事情によりまして若干の変動はありまするが、大体当初の輸入計画としましては六十万トンぐらいを予想しておつたのであります。八月ですでに四十一万トン程度入つております。又現に入りつつあるものもかなりございますので、計画といたしましては砂糖の輸入が非常に順調であると申上げて差支えなかろうと思います。税金のほうは私よく存じませんので。
○佐多忠隆君 輸出価格の表ですが、綿布が、例えばグレーですか、去年の六月は一五、六であつたのが今年の最高五月は三〇・八に上り最近は又二二に下つている。これはプラントものについても同じような非常な騰落があるし、綿糸についても同じような非常な騰落があるのですが、これは大体において正確に国際相場を反映してこういうふうに騰落しているのか。そうでなくて国際的にはこれだけひどくないのに国内的のいろいろな事情でこんな騰落がはげしいのか、その点を御説明願いたい。
○説明員(松尾泰一郎君) 綿糸、綿布につきまして確かに最近のところ非常に騰落がはげしいのでありますが、現在の五月の価格は大体国際相場にマツチして参つているのであります。先ほども申しましたように綿布の九月が二十四セントなんでありますが、これは丁度アリメカの類似価格にそれをとつて見ますと、二十二セントから二十三セントぐらいでありますので、まあ殆んどアメリカの価格と同じような価格になつておりますし、それから綿糸のほうも九月の欄は脱けておりますが、これは八十二セントぐらいなんでありますが、丁度イギリスのFOB価格が八十二・八セントであります。丁度イギリスの価格と殆んど同じような価格になつております。尤も日本綿糸が香港あたりで唱えられている価格は六十二セントということで非常に安いのでありますが、これは特別な香港ドルとスターリングの間の価値の差等を反映しましてそういう非常に安い価格になつておりますが、又アメリカにおきましては七十八セント、少し日本の価格より安いというふうな現状でありますが、従つて現在の価格はおおむね国際価格にさや寄せしたと申しますか、大体国際価格水準並と見ていいのであります。ただ三、四、五月頃非常に値が上りましたのは、これは一にかかつて海外からの思惑の引合が非常に多かつたために、要するに海外からの需要が多かつたために、需要供給の関係におきましてこういう異状な値上りが出たわけであります。この値上りは決して国際価格が上つたからこう上つたというわけじやなしに、インドネシア或いはパキスタンの地域からいろいろな異常な注文があつたということで、そういうふうに異常な値上りを示したわけでございます。
○佐多忠隆君 その引合が非常に多かつたために上つたというお説ですが、そのときにはそういう需要があつたにかかわらず、国際的には値段はそれほど上つてなかつたのか。国際的にも上つたので日本の価格もそれにつれて上つたのか、その点をもう一度はつきり御説明願います。
○説明員(松尾泰一郎君) 何を以て国際価格というかということはむずかしい問題でありますが、まあ英米の価格に比べますと確かに日本だけが異常な値上りをしたわけなんでありますが、それは何も又日本だけが高くとまりましても買手がないわけでありますが、要するにその値段でインドネシアとかパキスタン方面の、日本の綿糸布市場として一番大きな市場が買いに来た。従つてその買いに来た当時におきましてはそれらの地域においてはかなり高かつたわけでありまして、米英からの供給の余力がそういう地域に対して比較的少かつた。従つて日本に対して非常な注文が殺到したということで上つたというふうに判断しているわけです。
○佐多忠隆君 若し国際価格がそれほど上つてないのにかかわらず、ただ引合がしきりとあつたためにそれにつれて釣り上つたのだということになれば、その後かなり輸出が落ちたことは、過去において三、四月頃に非常に高くなり過ぎたために、その反動として輸出実績その他も落ちてしまつたのじやないかというふうな感じを持つのですが、その点はどういうふうにお考えですか。
○説明員(松尾泰一郎君) 確かにその通りでありまして、異常な値上りをいたしたのでありますが、その直後又朝鮮の休戰の問題等、国際情勢がやや好転と申しますか、そういうようなこともあつて非常な下落、この表で示しておりますように物価もかなり下つたわけであります。下つたということは結局向うといたしましても非常な価格の修正運動というか、そういうものがありましたためにこういう高い価格の契約についてはかなりキヤンセルがありましたり、或いはLCが来なかつたりいたしましてまあ高過ぎた。その反動はこの七、八、九月に非常な数字の綿糸布の輸出減となつて現われて参つたのでありますが、十月に入りましてはそういう輸出の減の傾向もとまりまして、先ほど申しました十月の一日から十五日までの数字の中におきましては綿布の契約高がすでに四千二百万ヤール程度に回復して参つております。従いまして確かに上げ過ぎたためのいろいろな反動が、弊害があつたわけでありますが、今月からは大体そういうものが納まりまして、普通のノーマルな情勢に帰つて来ておる、こういうふうに判断しております。
○佐多忠隆君 価格を吊り上げ過ぎるためにキヤンセルの問題、或いはその後急激に輸出が減つたというような問題が起きて非常な動揺を来たし、而も金融の面その他では非常な混乱状態も生じたというのですが、そういう意味においてはもつと通商政策としてはそういう大きな動揺をしないようにして、而もなおノーマルに増加して行くというような方策をとるのが至当じやないかと思うのですが、それらに対しては何か政策をとられたのか、何もそういう政策をとることなしに、自然に放置しながらだんだん自然に、又通常の状態に復帰しつつあるからそれでいいというふうなお考えなのか、その点を御説明願いたい。
○説明員(松尾泰一郎君) 輸出を確保するという見地から申しましても、或いは又国際信用の保持というような点から申しましても輸出価格を安定させるということが必要であることは、これは申上げるまでもないことでありますが、ところが実際問題といたしましては、あの当時非常に値が上りつつあるものを、従つてその結果としてかなり外貨の獲得ができるものを抑えるということは非常に実際問題としてむずかしいことでありまして、その当時は綿糸布につきまして何ら設可制等も布かれていないわけであります。業者の中でも反省しつつも、高く買つて行くのだから止むを得ず高く売つた、こういうことなのであります。役所としてもそれについて高くなる場合にそれを抑えるということは事実問題として非常に困難なわけでありますが、余り不当に高くなり過ぎると必ずあとでそういう反動もあるということは、今回のこの綿糸布の例で官民ともに非常にいい経験を得たような次第でありまして、やり方としては実際値の上るときにそいつを抑えるということは非常にむずかしいことなんでありますが、業界におきましても余りむちやに上げる場合には如何にしてこれを抑えるかを研究しなければいかんというふうな意見も出ておるような際でありますし、我々としてもどういう方法がいいか研究をいたしておるのであります。ただその値も余り又不当に下げるということになりますと、これ又海外からダンピング、或いは不当廉売というふうな非難も起きて参るのでありますので、その値を下げ過ぎるというふうな場合におきましては、これは国際收支の維持というふうな、外貨の損失を阻止するというふうな点からも、或る程度価格の統制と申しますか、輸出価格のチエツキングをやるということはそうむずかしいことでもございませんし、現に若干の品目についてそういう安売の傾向のあるものにつきましては輸出許可制を布きまして、輸出許可制の下におりましてその当該物資の輸出価格について嚴重な審査をして安売のないように期しておる次第であります。この輸出価格の安定ということにつきましては、そういう下げ過ぎないような場合におきましては、役所としても現に許可制の運用によりまして処置を講じておるようなわけでありますが、高売の場合、まあ再びそういう現像は出て参るか参らんかわかりませんけれども、実はどういうふうな方法をとつてやるべきかということについて、正直なところ名案がございませんので研究をしておるというふうな段階であります。
○佐多忠隆君 個々の一人々々の業者の立場に立てば今おつしやつたように折角高く買いかかつて来ておるのに、それを安く下げる等々のことは必要はないということは、或いは言い得るかも知れませんけれども、業者団体が団体として考える場合には、すでにそれがそう妥当でないのじやないかという反省があるべきでありまして、国家が通商政策として考える場合には、その点が如何にそれを原因にしてキヤンセルが起つたか、或いはその後輸出減を結果したか、更にはもつと我々が遺憾に思うのは、日本の輸出価格が非常に高いんだということを国際的な観念にしてしまつて、その当初においてすら司令部その他においては輸出価格を引下げるために特段の措置をやられたということをやかましく言つたと思うのですが、それにもかかわらず未だその物価安定に対する対策がない、名案がないということは非常に不可解に思うのですが、この点は更に別の機会にもう少し論議をいたしますが、そのときの惡い観念が今も残つておるから今に至るまで輸出価格を更に引下げることは、日本の現在の経済政策の主要な任務なんだというようなことがまだ残つていて、ドツジの声明その他にはそれが含まれていると思うのですが、今のお話によると綿布にしても綿糸にしても、或いは棒鋼にしても亜鉛鉄板にしても、大体において現在の状態としては国際価格と同一水準になつておるというようなお話であるとすれば、今後国際的な経済的な競争の問題としては輸出商品の価格の引下げということは、少くとも現在の程度であるならばそう大きな問題ではないと、仮に国際価格が現在の状況を維持して行く限りは日本の輸出品の価格の引下げも無理にこれ以上やる必要はないんだというふうにお考えになつているかどうか。
○説明員(松尾泰一郎君) 甚だむずかしいお尋ねなのでありますが、私は一概に輸出品の価格と申しましてもまあ二通りあると思うのであります。例えば鋼材或いはその鋼材を原料とする機械類なんかにつきましては確かにいわゆる国際価格に比べて高い。或いは高い嫌いがあるわけでありまして、最近鋼材等の国際価格がかなり上昇して参りましたので先ほど申上げましたように、八、九月の鋼材価格が、通例国際価格をいう場合にベルギーの輸出価格を比較にとるのでありますが、それに比べては大体おつかつのところにおるわけでありますが、アメリカの国内の例えば鋼材の価格なんかに比べますと、これは問題なく高いことになりますので、例えばアメリカ等に鋼材を出すというようなことになりますと、今の輸出価格ではとても出ないような次第であります。又機械類等はかなり価格が高いがために輸出が伸び悩んでおるという点もあり得るわけであります。それらの商品につきましてはこれは価格の引下げによりましてなお一段の努力を要するわけでありますが、その他例えば纎維或いは雑貨、農産物等につきましてはどちらかというとメーカー或いは輸出業者の売込競争の結果、価格を下げ過ぎて海外にいろいろ迷惑を及ぼすという場合がかなりあるわけでありまして、そういうものにつきましては価格を下げ過ぎないように、要するに今の価格を維持して行く、或いは物によつては上げて行くというふうに考えて行かなければいかんわけであります。従いまして、一概に輸出価格と申しましてもむずかしいわけであります。そういう二通りの商品がございますので、今申しましたように、確かにもつと下げて行かなければいかん輸出品もあれば、今の価格を維持し又どちらかというと若干上げて行くほうが輸出振興になるというふうな商品もあるというふうに考えております。
○佐多忠隆君 この輸入の問題ですが、先ほどお話によると四月から八月までの輸入実績の達成率が、ドルでは六一・三%ポンドでは五〇・八%というようなことで、達成率から見ましても、非常にいい成績だというようなお話のように聞いたのですが、併しこの達成率が、例えばドル地域からの輸入が六一・三%というようなことは、むしろ現在さつきお話のように、ドル地つへの輸出がむしろ比率が非常に低めになつて来ている現在においては、こういうアメリカからの、ドル地域からの輸入の達成率が高くなるということはむしろ好ましくない問題じやないかと思うのですが、その点はどういうふうにお考えでありますか。
○説明員(松尾泰一郎君) まあ確かにこのドル地域からの輸入は、ドル地域へのいわゆる正常輸出と申しますか、普通の輸出においてカバーをするというふうに考えて行かなければいかんわけであります。そういう観点から見れば、確かにこのドル地域からの輸入がかなりの額になつておるということは一面反省を要する問題であります。差当りは先ほど外為の大久保委員からも説明がありましたように、正常輸出のほかに特需とか、或いは貿易外收入という面でかなりのドル收入がありまして、先ほど申しましたようなかなり大きな外貨予算の支出も可能になつておるような次第でありますので、輸入の状況を説明した場合に計画と対比しまして、この程度輸入が順調に進んでおるということでもつてそういう数字を挙げて御説明申上げたのでありますし、又国際收支の点から申しましても現在のところは今申しますように、ドル地域への輸出がかなり振わないにかかわらずその他の收入を以て輸入が可能になつておるわけでございます。先行きといたしましてはできるだけドルへの輸出を多くすると同時に、ドル地域からの輸入をその他のほうに振向けるように努力をいたさなければならんわけでありまして、外貨予算の編成に当りましてはできるだけそういうふうな配慮をもちまして予算の編成がなされておるのであります。ただ私は今の輸出と比べまして輸入が順調に入つておるかどうかということからいたしまして、そういう数字を申上げたに過ぎません。
○佐多忠隆君 外貨予算のことでお尋ねしますが、先ほどの御説明によりますと三期合計で十九億ドルあるわけですが、それが一—三月は九億二千三百万ドル、四—六月が四億五千三百万ドル、七—九月五億二千三百万ドルとして、一—三月に比べると相当減つて来ているというふうな感じがいたしますが、殊に承認額になるとそれが減少が甚だしいし、而も現予算では十九億ドルのものが、承認額としては十五億四千六百万ドル、従つて残りが相当あるわけですが、その残額のごときも一—三よりは四—六のほうが殖え、更に七—九のほうが殖えておるというような状況になつておるのですが、これはどういうことを意味するのですか。
○説明員(松尾泰一郎君) この一—三月の九億何千万ドルになつておりますことは、これは御承知のようにあの当時の状況としましてできるだけ輸入を促進しようということで以て、こういう額が掲げられたようなわけなんでありますが、先ほど申しますように、十八億八千万とか或いはまあ大体二十億程度の輸入というものを前提にして考えますと、五億前後の予算が毎期組まれれば大体普通の行き方ではないかとも思うのであります。尤もこの予算を組みましても、実際の輸入となりますと、いろいろ業者の金融の問題とか、なかなか役所が机の上で決定する以上のいろいろな事情もありまして、割当をしてもなかなかその通りに輸入がないとか、或いは輸出しようとしても海外から必ずしもその通りのオフアがないとか遅れるとかというようなことで、予輸と承認額とは実は若干違いますことは、これは止むを得んことかとも思うのであります。従いまして、大体この程度の輸入を必要とするという場合には、勿論外貨の見通しに基くことは当然でありますけれども、そのうち幾分かステールができるということで以て、かなり多めに予算というものを編成して来られておるわけであります。私はこの一月から九月まで、毎期一—三に比べましては減つて参つておりますが、三四半期に比べまして非常に輸出が殖えたということは、非常な順調な行き方ではないかと思いますし、又承認額が十五億程度、これも三四半期におきまして十五億程度になつておりますが、これは一期に直しますとこれは五億ぐらいになります。その点で先ほど申上げましたように、日本の経済の年間の輸入の計画から見て、大体順調な推移をしておると申上げてよかろうかと思うのであります。いろいろこういう承認とか予算の編成とかという技術上の点もありまして、やや予算というものと承認額とは食い違いますけれども、この程度の食い違いは止むを得ないではないかというように考えております。
○波多野鼎君 大蔵省の人に資料を要求したいのですが、この間本会議で私が質問したときに、大蔵大臣は、日本の為替相場についての意見を述べておられましたが、大蔵省で日米物価の比較の上からドルとの交換比率、いわゆる購買力の平価というものはどういようになつておるかというようなことを調査しておられると思いますから、詳しい調査をして出して頂きたい。どういう物価を基礎にして購買力の平価を算定しておりますか、出ておればいいのだけれども。
○政府委員(石原周夫君) 調べまして、ありましたらできるだけ差上げたいと思います。
○波多野鼎君 何かできておると思いますが。
○政府委員(石原周夫君) 調査部のほうに或る程度あるかと思いますが、見まして。
○波多野鼎君 それをすぐ出して下さい。
○佐多忠隆君 さつき外為の本年度末のバランス・シートの御説明があつたようですが、ほかの資料は頂いておりますが、これは資料になつておりません。若しあれだつたら資料として後ほどで結構ですからお出し願いたいのであります。
○政府委員(大久保太三郎君) 只今の本年度末の特別会計の資料でございますが、これは一般会計の予算補正、この中に掲げてございます。
○佐多忠隆君 ああそうですか。何頁でしたか。
○政府委員(石原周夫君) 特別会計の四十二頁。
○佐多忠隆君 これは外貨の受取の見込なんですが、輸出のは大体これでわかるのですが、特需あたりはあの当時見込んだ場合にこの程度の見込はできなかつたのですか。当時予算の審議をするときに、そういう点ではむしろもつと特需その他は受取があるはずだから、それらの点を勘案して貿易の輸入をもつと大きく見積る余地があるのじやないかというようなことを相当問題にして審議したのですが、それにもかかわらず、いや大体これでいいのだというようなお話だつたのですが、この辺は予測ができなかつたのかどうか。特にこの貿易外の補正四億ドルですか、四億ドルというのの内容ですが、これはもう例えばさつきのお話だと進駐軍のドル拂いだとか、或いは進駐軍所用の円ドル交換による受取というような御説明ですが、それらのものだつたらすでにあの当時見込まれていていいはずじやないか。例えばこのガリオアの立替の分でもそうだと思うのですが、それらの点はどういうことになつておりますか。
○政府委員(石原周夫君) 各個の場合につきましては、お答えはもつと詳細に見ました上でお答えをいたしたいと思いますが、特需の状況などにつきましても、比較的最近におきまして数量が相当あるというような見通し、最近の契約状況なども相当よろしいのでありますから、従つて最近の状況を見まするとどうも当初少なかつたのだということになるわけであります。 貿易外の関係につきましては、佐多委員がお話のように、例の半額終戰処理費のドル拂い、半額と申しますると語弊がありますが、部分的にドルで拂うというようなことは最初になかつたわけでありまして、そのために一億ほど金がふえております。それ以外は消費のための円ドルの交換資金、或いはPXと申しまする向うの酒保、OSSというようなところで拂つた金額の関係等におきましてはなかなか予想を立てにくかつた。最近のところで見ますと、これも相当あるということになりまして、御指摘のように貿易外がなかんずくふえたという形になるわけであります。個々の所管のことにつきましては又必要に応じて調べまして。
○佐多忠隆君 今おつしやつたような円ドル交換の問題、それから進駐軍のドル拂いの問題は、二つとも当初予算を審議する頃に相当予定されたのじやないのですか。
○政府委員(石原周夫君) 全体に対するお答えにはならないのでありますが、一例を挙げて申しますると、円ドル交換資金、これは商人が円の消費をいたしまするときに、ドルをもらいまして円を支拂うこれは大体におきまして昨年来七百万ドル程度一月に見ております。最近におきましてこれはどういう理由でふえましたのか、私のほうではわかりかねますが、大体千五百万ドルぐらいまで拂つておるという状況でございますので、これは何分にも円ドル交換の姿で表わされるものといたしまして、なかなかこちら側といたしましてはどういうふうになるかというと、予測の立てにくかつた一例でありますが、そういうものにつきましては、今申上げましたように、最近における伸びが相当にあると思います。
○佐多忠隆君 ここでリザーヴの百十六億ですか、とつておられるのですが、この程度のリザーヴは絶対必要なのかどうか。
○政府委員(石原周夫君) リザーヴの関係は、必ずこれだけの金額というものはその性質上なかなかむずかしいと思います。最近におきまする外国為替資金の受拂いは大体二、三十億というような大きさになつております。大体百十六億という金は一般的に申しますると相当大きい金でございまするが、外国為替の受拂いの状況が相当変動いたしまして、この程度の予備費を持ちませんとなかなか動きがむずかしいのではないかと考えられるのであります。
○佐多忠隆君 これで三百、更に一般会計から繰入れるということになると思いますが、仮に三百を一般会計から繰入れないで、借入なり何なりでやる場合には、どういうふうに結果的には出て来るのか。特にそれでは非常な支障があるからどうしても一般会計から繰入れなければならないという理由がどこにありますか。その点を少し数字的にお示しを願いたい。
○政府委員(石原周夫君) この三百億円を一般会計から繰入れます代りに、例えば日本銀行から借入金をいたすという場合に、どういうような数字の狂いが出て来るかというお尋ね。いろいろな御説明ができると思うのでありますが、いずれ国庫のほうの細かい数字を或いは御覧に入れて申上げたほうがいいかと思いますが、私ども今見ておりまするところによると、この補正予算を以て二十六年度の年間におきまする国庫の受拂の関係は三十億程度の揚超になるかと考えております。そういたしますと、この関係が今のように歳入を以て賄われるということでなくて、日本銀行の借入金を以て賄われるということになりますと、その揚超、拂超の関係が、相当な拂超の関係になるという点が一つ考えなければならん点かと考えております。
○佐多忠隆君 その点を、若し仮に三百億を一般会計から入れないで借入金にした場合に、今のような計算はどうなるかということを一つ資料を作つて他の機会に御説明を願いたいと思います。
○波多野鼎君 これはちよつと細かい問題ですけれども、市中にアメリカの商品が氾濫しておる。チヨコレート、チウインガム、それから日用雑貨品等非常に氾濫いたしておりまして、日本の中小企業がこれによつて受ける圧迫は相当ひどいものがあると思うが、こういうアメリカの品物がどういう関係で市中に氾濫しておるのかということについての御説明を願いたい。これは正常な輸入によるものではないと思います。正常な輸入によるものでなく、どういう関係になつておりますか。
○説明員(松尾泰一郎君) 我々も的確にどういうルートからどういうものが流れておるかということはよくわからない点ですが、まあ想像いたしますのに、外国人用の商品を売る専門店があります、その専門店が輸入するものは先ほど申しました外貨予算の範囲外で、いわゆる従来ありますコンヴアーテイブル円の関係になつておりますので、荷為替の輸入になつておりますが、察しまするに、荷為替輸入をしたものが一部ああいうふうに流れたのじやなかろうかというふうに考えるのであります。それからときどき可成り古くなつたストツク品を出しまして、いわゆる軍、言い換えますればPXでありますが、PXのほうなり、これは英軍のほうも米軍のほうも両方若干ずつありますが、そういうところから残品整理の意味を以ての拂下げが若干ございます。そういうものが市中に出ておるのじやないかというふうに考えるのでございます。このPX関係の残品の販売になりますと、これは正規の商品でございまして、おかしな眼で見る必要はないわけでありますが、実際問題といたしまして市中に見受けますのはかなりの量になりまますので、多くは先ほど申します外国人用の専門店からのものではなかろうかというふうに考えております。
○波多野鼎君 この専門店というのはこの為替政策の上ではどういうような荷為替輸入ですか。これをどういう意味で今後政府は扱おうとしておるのですか。
○説明員(松尾泰一郎君) まあ現在のところコンヴアーテイブル円という制度もありまして、外国人専門店が認められておるのでありますが、これは先般御承知のように来年からはやめる恰好に相成ります。勿論現在まで持つておりますストツク或いはすでに許可したもので輸入しておるものが若干ございますが、それらのものは大体原則といたしまして十二月末までに処分を願う。来年度からはいわゆる正規の外貨予算を以て輸入許可したもので商売をして頂くということで、すでに十—十二月の外貨予算からいたしまして六百五十万ドル程度の、勿論ドルだけではございませんがそのくらいの外貨予算が含まれております。従つて本年度一杯はああいう恰好の店は続くわけでありますが、来年度からはいわゆる外貨予算を以て輸入した店という恰好で行くというふうに考えております。
○波多野鼎君 何ですか、日本の企業に対する競争力が向うのほうが強いので、これをどうして防止するかということは今後大きな問題と思うが、何ですか、外貨予算で一月以降はそれもはつきり認めることになるのですか、そういう日用雑貨品や贅沢品のようなものを。
○説明員(松尾泰一郎君) まあ、日本人と外国人の間の生活水準が若干違つてもおりますし、従来日本品で間に合う商品も若干あるわけでありますので、従つてこれだけ多数の外国人がおられる場合において、そういう商品の輸入を全部とめてしまつて、そういうものは日本品で我慢してもらうという行き方が実際問題としてなかなかむずかしい。又今後の外客誘致という点から考えても、若干ずつはノン・エセンシヤルな商品でも生活必需品ということになりますれば、輸入を認むべきではないかという観点から先行きの金額はわかりませんけれども、若干ずつは認めざるを得ないのじやないかというような考え方からいたしまして、十—十二月の外貨予算は取りあえず六百五十万ドルの予算が組まれております。一月以降どの程度組むかということは今後の外貨事情にもよりますが、私は若干は輸入を認めるというふうに行かざるを得ないのじやないか。この際全部日本品で我慢願うということにして、現在までああいう制度で来ておるのを急に切換えることは困難ではないかというふうに考えております。今御指摘のようないろいろ被害の面もあるかも知れませんが、一面又外国人に対してああいう彼らから見ればかなり必需品でございますので、これが対策を講じておくといううことも必要ではなかろうかというように考えております。
○波多野鼎君 いや、その考え方がひどくおかしいですよ。そんなことをやつてる国はあらせんよ。どこの国だつて外国人はたくさんおりますよ。併しそれだからといつて、例えば経済の再建に必ずしも重要でないものを少い外貨を割いておるなんという馬鹿なことはやつていない。これは大蔵大臣にあとで聞こうと思つておるが、大蔵省の考え方はそういう考え方ですか、今まで、僕は余りサービスし過ぎると思うな、これから独立国になろうというときに。それから私ちよつと銀座を歩く機会があつて歩いてみたところが、インクのごとき類に至るまで夜店で売つているんです。あんなものまでどうして必要か、これは日本の中小企業圧迫の材料ばかりを氾濫さしているんです。
○政府委員(石原周夫君) 便宜上私からちよつとお答えをいたしておきますが、波多野委員御指摘のように、ああいうようなものが相当の量入つていることは必ずしも好ましくないがただ個人が自分の金で取寄せるというような場合もございますし、大体そういうふうな場合には或る程度までいたし方がないのじやないから、商売としてそういうものが相当量入るというようなことにつきましては、大蔵省としましては賛成をいたしかねるというふうに考えております。そういうようなところで関係の機関といろいろ相談をいたしているわけでございます。
○波多野鼎君 特にその問題について大蔵省もしつかりした考えでもつてやつてもらわんと困ると思うのは、今後まあアメリカ軍が駐屯することになると思うが、そういう基地を通じて又妙なものもどんどん氾濫して来れば日本の企業というものは没落ですよ。そんな一つの抜け道を作つちやいかん。抜け道は全部ふさがなくちやならん。個人の所で買うというのは極く少量なんで、そういうものはよく嚴重に為替関係のほうでやつたらいいと思う。一年にインクを百ダースも千ダースも使うわけはないんだから、そういうものが出て来ているのはどつかに抜けているところがある。又大蔵省の考え方において抜けているところがある、取締る為替調整の運用の仕方においてどつか抜けているところがあると思うんです。それから外国人が日常生活上困るから入れさしてやる、そういうだらしのないことはやめてもらいたいな。その点もう少し大蔵省は省議を練つてしつかりしたところの答弁を願いたい。
○理事(石坂豊一君) お諮りいたします。本日はこの程度で散会いたしたいと思いますが御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(石坂豊一君) 本日はこれにて散会いたします。 午後四時二十三分散会