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12回国会参議院1951/11/27

本会議 第23号

発言数
20
登壇者
4
会派数
3
開催日
1951/11/27

会議録

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 諸般の報告は朗読を省略いたします。      —————・—————

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) これより本日の会議を開きます。  この際、日程に追加して、運輸審議会委員の任命に関する件を議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。去る二十四日、内閣総理大臣から、運輸省設置法第九條の規定により三村令二郎君を運輸審議会委員に任命することについて本院の同意を求めて参りました。本件に関し同意を與えることに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本件は全会一致を以て同意を與えることに決しました。      —————・—————

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 日程第一、未復員者給與法等の一部を改正する法律案(本院提出、衆議院回付)を議題といたします。

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) これより本案の採決をいたします。本案の衆議院修正に賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て衆議院の修正に同意することに決しました。      —————・—————

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) この際、日程第二をあとに廻し、日程第二、繭糸価格安定法案(内閣提出、衆議院送付)を議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長の報告を求めます。農林委員長羽生三七君。    〔羽生三七君登壇、拍手〕

羽生三七日本社会党第二控室(左)

○羽生三七君 只今議題となりました繭糸価格安定法案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。  蚕糸業は、貿易收支の上から見ましても、又農家経済の点からいたしましても、極めて重要な役割を演じておることは、すでに周知の通りであります。ところが生糸の価格はその変動が甚だしく、又生糸の原料である繭は、これが農産物たる性質上、生糸の価格の変動に対応して直ちにその需給を調節することが困難であります。而して養蚕業はもとより製糸業も経済力が脆弱でありまして、みずからの力を以てしてはかかる激しい価格の変動に対応することが困難な状態にあります。このことは、生糸及び絹織物の輸出を阻害し、延いて蚕糸業の経営を不安定にし、これが維持発展に重大な障害となつておりまして、繭糸価格の安定について国の内外から熾烈な要望がありますので、これに応えんとするのが本法律案を提出するに至つた根本の趣旨とせられております。  本つ法律案の内容の要点は概略次のようであります。  第一は、繭及び生糸の価格を安定させる方法でありまして、これは、政府において生糸の最高価格及び最低価格を定め、最低価格で生糸を買入れ、最高価格でその買入れて保有している生糸を売り渡し、かかる売買の操作によつて生糸の価格を最高価格と最低価格との間に安定させ、繭の価格については生糸の価格を安定させることによつて間接的にその安定を期待せんとするものであります。  なお、右の政府における生糸の売買に関しては、別途、糸価安定特別会計法案が提出させられておりますことを附加えておきます。  第二は、生糸の最高価格及び最低価格のきめ方でありまして、これは農林大臣が繭糸価格安定審議会に諮つて、毎年三月、標準生糸である白二十一中A格の生糸について、翌生糸年度、即ちその年の六月一日から翌年の五月三十一日までのものを決定するのを原則としております。而してこの決定は、生糸の価格、繭の生産費、生糸の製造及び販売に必要な費用、主要繊維の価格並びに物価その他の経済事情を参酌して行うこととなし、標準生糸以外のものの最高及び最低価格はそれぞれ標準生糸の価格に格差を加減したものとすることになつております。なお、一度定めた標準生糸の最高及び最低価格は、経済事情に著しい変動があつた場合等には改訂することができることにいたしております。  第三は、輸出の確保についてでありまして、政府は、輸出を確保するために特に必要ある場合は、その保有する生糸を売り渡すに当つて輸出優先に取扱うことができることとなつております。  第四は、繭の価格の維持についてでありまして、先に述べましたように、本法案は生糸の価格の安定に関して多くを規定し、繭の価格については生糸の価格の安定によつて間接的にその安定を期待し、繭の需給の現状においては、これで十分な効果を收め得るとの建前をとつておりますが、併し将来に備えて、生糸の買入によつてもなお繭価の異常な低落を防ぐことができない場合は、これが防止のため政府は必要な措置を行うものとするとの規定が一カ條設けてあります。  その他、標準生糸の最高及び最低価格の決定並びに改訂、繭及び生糸の価格の安定に関する重要事項の審議及び建議を行う機関としての繭糸価格安定審議会、その他、本法運用上の附随的諸措置等を規定いたしておるのであります。  当委員会におきましては、先ず政府当局から提出の理由及び法律案の内容等について説明を聞き、直ちに政府当局との間に質疑に入つたのでありますが、質疑は、政府が現在もくろんでいる程度の規模によつて果して生糸価格の安定ができるか、その能否、生糸需給の現状及びこれが将来の見通し、生糸の輸出に対する期待及びその問題点並びにこれが対策、我が国蚕糸業のあり方及びその対策、養蚕業の維持発展及び養蚕農家の保護対策、生糸の最高及び最低価格並びに値幅の決定方法、生糸価格決定に当つての繭価格のあり方、繭の生産費、繭の適正価格及びその維持対策、購繭資金及び乾繭倉庫設備資金の確保、思惑等による糸価の暴騰対策、審議会の構成及びこれが機能、外貨收支の上から見た繭の生産と倉糧生産との関係等、各角度から愼重な検討が加えられたのでありまして、その詳細は会議録について御承知を願いたいのでありますが、ただ、ここに一言いたしたいことは、生糸は古くから我が国輸出の大宗でありますから、生糸が持つかような性格と伝統からして、海外における我が国生糸の需要の増進を期し、かくして増加する需要に対応して生糸の輸出を確保することの必要であることは勿論でありますが、併しその輸出がひとり我が国養蚕農家の犠性においてなされることは避けられなければならないことも又当然であります。然るに政府原案には、繭価格の維持に関する規定はただ一ケ條が設けられているのみであつて而もその條文は「繭の価格の異常な低落を防止するため必要な措置を行うものとする」とのみでありまして、極めて抽象的に規定せられているに過ぎないため、本法律案によつて窺われる生糸の輸出優先の措置が国内養蚕業及び養蚕農家に及ぼす影響について憂慮せられ、数多い質疑のうち、直接又は間接に、生糸の最高価格及び最低価格をきわめるに当つての繭価格の取扱方及び繭の適正価格の維持並びにこれと表裏の関係にある壽蚕業の振興及び養蚕農家の保護に関する政府の方針について特に大きな関心が携われ、これに対して政府の方針とその決意が確められたのであります。右に対して政府からは、農林大臣によつて、政府はもとより繭価の安定に関して深い関心を抱き、且つこれが実現について最大の協力を傾注する意図を有するものであり、又養蚕振興等の問題については、養蚕業振興緊急対策を策定し、これに基いて鋭意実施中であるが、なお一層これらに関する施設の強化を図りたいとの方針を表明せられたことを府言いたしておきたいのであります。  かくして質疑を打切り、討論に入りましたところ、小林孝平委員から、本法律案には幾多修正を必要とする不備があり、特に繭の適正価格の維持に関する点に至つては甚だ遺憾であるが、併し諸般の情勢から今直ちに根本的な修正を加えることができないとすれば、せめて次の四点、即ち第一は、政府が生糸の最高及び最低価格をきめるに当つては、繭の生産費と生糸の製造及び販売に要する費用を基準とすることを明確にし、第二は、輸出確保のための條件は、売渡しは生糸ばかりでなく、その加工品をも含むものであることを明瞭にし、第三は、思惑等による生糸価格の異常な暴騰を抑止するの措置を講じ、更に第四は、繭糸価格安定審議会を民主化すると共に、その構成を明確にする等の修正を施す必要があるとの理由を以て、内閣提案の原案に対して別にお配りしてありますような修正の動議が提出せられたのであります。続いて白波瀬、片柳及び山崎の各委員から、糸価の安定は国の内外における久しい間の待望であるから、これが制度を実施することは必要であり、且つ又小紋委員の修正動議も妥当であるが、生糸が世界的商品であることに鑑み、輸出を阻害するようなことのないよう、又生糸価格の値上りに当つては思惑と実勢との見極めに間違いを起すことなきよう、法の運用に愼重を期すべきこと、繭価の安定については可及的速かに適当な制度を確立すること、蚕糸対策は食糧その他の農業生産と総合的に策定せらるべきこと、繭の生産費調査を合理化すること、事業資金を拡大すること、養蚕業の振興及び養蚕農家の保護政策を確立し、本法案をして名実共に繭糸価格安定法ならしめること等の希望を附して賛成があり、続いて採決の結果、全会一致を以て、内閣提出、衆議院送付の原案に対して、小林孝平委員の提出にかかる修正を加えて可決すべきものと決定いたしました。  右御報告申上げます。(拍手)

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。本案全部を問題に供します。委員長の報告は修正議決報告でございます。委員長報告の通り修正議決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て委員会修正通り議決せられました。      —————・—————

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 日程第四、図書館運営委員長報告。  図書館運営委員長西田天香君。    〔西田天香君登壇、拍手〕

西田天香緑風会

○西田天香君 国立国会図書館法第十一條の規定によりまして図書館運営委員会における審査の経過並びに結果を御報告申上げます。  本委員会は、本年に入りまして以来数回に亘つて委員会を開会いたし、組織規程の改正案、経過報告及び昭和二十六年度の補正予算等を審査いたして参つたのでありますが、その経過並びに結果につきまして順次御報告申上げます。  先ず国立国会図書館の組織面におきまして第一に申上げますことは、支部図書館の増設についてであります。即ち昨年十月に設置いたしました大倉山分室は、本年度から予算を得て正式に支部大倉山文化科学図書館として発足いたし、次に行政部門に設けられたものとしては、特別調達庁の図書館が同じく本年度から、又、中央気象台図書館が十一月からそれぞれ支部図書館となり、かくして支部図書館は合計二十八を数えるに至りました。第二に注目されますのは、調査及び立法考査局の拡充されたことであります。これはかねてからの懸案事項でありましたが、議員各位の御支援と館長以下関係者の努力とによりまして、本年度から六十名の増員が認められ、それに従い、機構も三課四室から三課十三室へと拡充され、一応満足すべき充実を見るに至りましたことは、国立国会図書館本来の使命に鑑みましても誠に喜ばしいことと存じます。  次に図書館の活動状況について申上げますと、先ず国会に対する奉仕の面において、調査及び立法考査局の拡充に伴い、昭和二十五年度下半期、同二十六年度上半期を通じて、主要な考査件数約五百件、刊行資料約五十件に達し、従来に比して相当の増加を見ております。又、議員会館、議員宿舎、並びに行政、司法冬部門の支部図書館を対象とする巡回文庫も、利用者が漸次増加し、着々その成績を挙げて誇り、国際図書交換業務につきましても、半期で数万冊の図書、雑誌を受理乃至発送するに至つております。更に本年度から日本における新刊書の印刷カードを作成し、これを必要な方面に頒布することを開始いたしました。これは現在のところ、予算並びに需要の関係上、その数量において必ずしも十分なものとは申せませんが、地方の図書館の能率を上げ、経費を節約する面で、極めて有意義な仕事でありますので、中央図書館としての国立国会図書館におけるこの業務か将来一層発展することは大いに期待されるところであります。なお、国立国会図書館におきまして、日本憲政に関する資料の收集を企てて、明治初年からの貴重な資料二万余点を購入し、或いは預託を受けて、このほど開催された憲法資料展示会にその一部が展示公開されましたことは、各位のすでに御承知のところであります。  最後に、本図書館の建築に関しまして申上げます。現在旧赤坂離宮を使用しております中央館本館が種々の点から見て不便でありますので、是非とも国会議事堂近接の地に本館を建設したいということは創設以来の懸案であり、本委員会におきましても、昨年本院に御報告申上げました通り、昭和二十六年度の予算を審査いたしました際に、敷地の確保、建築計画機構に要する経費を至急計上されたい旨勧告いたした次第であります。この国会議事堂の近くに図書館を設けることの必要は、もはや贅言を要しないところと考えます。何とぞ議員各位におかれましては、深い御理解の下に、これが実現いたすよう一段の御支援と御協力を賜わらんことを切にお願い申上げる次第であります。  以上簡単でありますが、御報告申上げます。(拍手)      —————・—————

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) この際、日程第五より第二十二までの請願及び日程第二十三より第二十九までの陳情を一括して議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長の報告を求めます。法務委員長小野義夫君。     —————————————    〔小野義夫君登壇、拍手〕

小野義夫自由党

○小野義夫君 只今上程の請願第百七号ほか十七件、陳情第三十七号ほか六件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果を報告いたします。  先ず請願第百七号、第二百十三号、第二百十四号、第二百十五号、第二百十六号、第二百十七号、第二百十八号、第三百五十四号、第五百六十一号、第五百九十九号、第七百六十八号、第七百六十九号、第千七十七号及び陳情第三十七号、第五十号、第百六号、第百七十五号は、いずれも今般の行政整理に当りまして地方法務局出張所の存置方を要望する趣旨のものであります。次に請願第二百十号、第二百十一号、第二百十二号及び陳情第四十九号は、簡易裁判所並びに区検察庁の設置方、若しくは設置の促進方を、請願第三百九十二号は地方法務局出張所設置の促進方を願うものであります。又、請願第六百六十八号は大阪拘置所の大阪市北錦町への移築に反対する趣意のものであり、陳情第百六十四号は各種登記事務の澁滯に対し応急対策の樹立を要望する趣旨のものであります。又、陳情第二百三号は、先に制定された住民登録法の施行促進とその経費の全額を国庫負担にしてもらいたいというのがその願意であります。  委員会におきましては、以上の各件につきまして紹介議員よりその説明を聞き、更に政府委員並びに最高裁判所側の意見も聴取いたしまして、愼重に審査いたしました結果、いずれも尤もな願意のものであると認めまして、以上二十五件全部を採択いたし、議院の会議に附すると共に、内閣に送付すべきものと決定いたした次第であります。  以上御報告を申上げます。(拍手)

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。これらの請願及び陳情は委員長報告の通り採択し、内閣に送付することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつてこれらの請願及び陳情は全会一致を以て採択し、内閣に送付することに決定いたしました。  議事の都合により暫時休憩いたします。    午前十一時二分休憩      —————・—————    午後五時二分開議

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 休憩前に引続き、これより会議を開きます。  本日はこれにて延会いたします。次会は明日午前十時より開会いたします。議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午後五時三分散会      —————・————— ○本日の会議に付した事件  一、運輸審議会委員の任命に関する件  一、日程第一 未復員者給與法等の一部を改正する法律案  一、日程第三 繭糸価格安定法案  一、日程第四 図書館運営委員長報告  一、日程第五乃至第二十二の請願  一、日程第二十三乃至第二十九の陳情

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