地方行政委員会 第8号
- 発言数
- 24 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1951/11/08
会議録
○委員長(西郷吉之助君) これより開会いたします。 昨日に引続きまして、本日は地方財政の緊急対策に対する決議案の事項につきまして御協議を願いたいと思います。
○岡本愛祐君 各会派におかれまして、地方財政平衡交付金等の増額に関しまする決議案についてご相談を願つたのでありますが、会の意見をおまとめ頂きまして、先ほど來お打合せをいたしました。その結果に基きまして、決議案を提出いたしたいと思うのであります。その決議案を先ず朗読をいたします。 地方財政平衡交付金等の増額に関する決議案 地方財政の窮乏は今日より甚しきはなく、民主政治の基盤たる地方自治を脅かしている。地方財政委員会においては、この窮乏を緩和するため、先に政府に対し、平衡交付金及び地方起債の増額を要望し、政府も亦補正予算において若干の考慮を払つたが、右の追加増額を以てしては、地方公務員の給與改訂に伴う財源等を確保するに不十分であつて、到底現下の危機を突破することができない。 よつて、本院は政府に対し地方財政委員会の意見書に鑑み、更に平衡交付金及び起債の額を増加計上する措置を速かに執るべきである。 右決議する。 こういう決議の案分を作成いたしました。これにつきまして委員長からお諮りを頂きたいと思います。
○委員長(西郷吉之助君) 速記中止。 〔速記中止〕
○委員長(西郷吉之助君) 速記を始めて……。
○岡本愛祐君 只今読違いをいたしましたから訂正をお許しを頂きたいと思います。末段の「よつて、」からもう一度読みます。 よつて、政府は地方財政委員会の意見書に鑑み、更に平衡交付金及び起債の額を増加計上する措置を速かに執るべきである。 右決議する。 こういうふうに訂正をして頂きたいと思います。
○岩木哲夫君 本委員会がこの重大な地方財政の危機に処して、かような態度を決定して本会議に上程せんとする趣旨は、地方自治財政確立の上に極めて欣快とするところであります。ところが問題は、ただ一片の紙を本会議に呈上して、口角泡を飛ばして熱弁を振うだけが地方財政の確立ではないのであります。この点は特に私はお伺いいたしたいのでありますが、幸いに自由党も、政府與党たる自由党もこれについて御同意、御賛成を頂けるということは、より一層これが効果があるものとは信じますけれども、問題は本補正予算にこれを計上してもらうということが第一点。それから第二点は、特に地方公共団体中でも一万余の市町村がその財政窮乏が特に甚だしいという実情でありますから、これらに重点が加味されるということが案文の上では現われておりませんが、政府及び地方財政委員会では考慮あるべきだと考えるのであります。それから第三点は、最後までこれが実現に当委員会は努力をすべき責任がありまするので、予算委員会の予算審議に対しても本委員会から同様に各党一致したその実現方の努力が附帶されると確信いたしておりまするが、こういつたことについては自由党各位も御了承のこととは存じまするが、念のために伺つておきたいと思います。
○高橋進太郎君 只今岡本委員から案文をお示し頂いたのでありますが、我々も地方財政の現状に鑑みまして、この趣旨につきましては十分賛成することにやぶさかではないのでありまして、我々もこのお示し頂きました案文の趣旨に副うて、我々の会派も同調し得るよう、いずれ会派にも諮つてみたいと考えている次第であります。ただ、今岩木委員の言われたように、この決議案が直ちに現在提出されておる補正予算の修正を意味すると、或いは修正ということとしてこの決議案が拘束するということであれば、我々としてはにわかに賛成しがたいのでありまして、これはどこまでもこの決議案の文面通り、要するに現在の地方財政の実態に即して、どこまでも政府としては誠意を以てこれに対処すべきであるということをおきめ頂くことに我々としては了解したい、こう思つております。
○小笠原二三男君 まだ岩木さんのほうで、民主党として附加えて自由党さんのほうにお伺いしたい点があるだろうと思いますけれども、発言の機会を頂いたわけですが、これは民主党さんは民主党さんの立場でそうおつしやることは、それはそれなりに私は一つの主張として成り立つと思いますし、政府與党である自由党さんは自由党さんとして、今の高橋さんのお話のような主張も成り立つと思います。結論はこの決議を上げるということは、何らか実効の上る方法を政府並びに国会が総力を挙げて図つて行く、実現を可能ならしめて行く一つのステツプとして、こういう決議を上げるものだと私は考えます。で、社会党は社会党でどういう方途を以てこれを実現して行くかということについては、党の態度があるのと同様に、各会派はそれぞれ方途があるだろうと考えるのであります。この点は私はそういう観点から、この表現せられておる額面通り、最大公約数に委員会の意見は一致したものとして、本会議において各会派がこれに肉を付け、皮をかぶせて、生きたものとして賛成の討論の場合にそれぞれの主張を主張せらるるというふうにして、結論としては何らかの方途を以て実現して行こうということに意見の一致を見てこの決議案を出すのだ。この程度にしたならば、私は先ず今の段階では一応落付きを得るのではないかと思いますので、そういうふうに一つお取扱いを願いたいと考えます。
○岡本愛祐君 私のほうといたしましても、今の小笠原君の御意見に全然賛成でございます。我々は平衡交付金の増額、起債の増額ということを成るべく速かに政府に実行させる、そのために努力をするのでありまして、先ず第一歩といたしましては、私ども明日議員総会で諮りますけれども、今年度の補正予算に是非とも計上してもらうように努力をするつもりであります。それがいろいろの関係におきまして、万一不能となりましても、又不可能で意見の出ることというふうに考えております。第一には、勿論この予算におきまして、百億の補正では足らない。二百億の補正ということを要求するつもりでおります。要するに小笠原委員の御意見に全面的に賛成でございます。
○石川清一君 私のほうは御承知のようにクラブでありまして、まとまつた意見というものはありませんけれども、まとまつておる方向というのは、この決議案に盛られておるのでありまして、更にこれを予算の強力な修正に持つて行くかどうかという点についてに、まだはつきりした一本の線は出ておらないようでありますけれども、大体の意向は予算を修正せんきやいかんだろう、こういうような意向のように承わつておりますから、この決議案には賛成をいたします。
○岩木哲夫君 私はあえて自由党たる與党に大きな責任を、紐付きで協調しろというわけのものではないのでありまするが、この地方財政の窮乏が、国を挙げての大きな問題と化して今日の段階に至つておる。衆議院においてもこれが増額すべき決議が行われておる。こうした段階における参議院の態度につきましても、最終的な実現を如何に図るかという予算が本議院に回付されておる今日の段階としては、この案文にありまするごとく、速かにこれが計上補正をすべきことを特に強調しておる実情から見まして、この際この補正予算に同様のこの実現の、決議の実現が現われるということが当然予約されたものと解釈すべきであります。從つて緑風会並びに社会党各位及び第一クラブにおいて、又当民主党においても、当然補正予算においてこの決議案を具体化するというところに努力を払うということの傾向はわかりましたが、肝腎の自由党が、ただそれについては態度を保留するということでは非常にこの決議に実行力を欠く虞れがあるように思います。折角輿論に立つて超党派的に自由党各位もこれに賛成されんという趣旨は、折角これを実現しようという意図でない限り、ただお座なりに、おれのほうも附いて行かんと工合が惡いというような形でこれに乘るということは、いやしくも天下の公党の態度として、あつてはならんのであります。從つて自由党におかれても、この決議に賛成されまする以上は、これが具現、実現というところに重大な決意を以て臨まれんことを特に私は希望しておきます。それ以上申すのも失礼でありまするが、希望して、私のほうから一応この態度に対する賛意を表しておきます。
○安井謙君 自由党の立場も決して便乘してどうというのではありません。もうはつきりしております。岩木さんの御希望を十分承わつておきます。つきましては、この決議案をどなたにやつて頂くかということと、それからいつごろ大体やつて頂きますか、我々会派のほうの相談の都合もありますが、これをおきめ願いたいと思います。
○小笠原二三男君 自由党さんのほうからも非常に積極的な好意のあるお話なんで、大体内容に亘る議論はこの程度にして私も進めたほうがいいと思うのですが、これはやはり前に前委員長である岡本さんがおやりになつた場合もありますし、毎度のことであり、もうこういうことは二度と再び繰返したくないことでもあつて、この委員会全体として、先般要望書を決議して政府に迫つた経緯等もありますが、全会派の寄つたこの委員会の責任で発議、趣旨の弁明をするのがいいのではないかと思うので、この際委員長と申しますと、語弊があるかも知れませんが、西郷委員長に一つ趣旨の弁明をして頂きたいと考えます。又時期としましては、明日議運がありますから、ここで諮れるように各会派積極的に事を進められて、委員会審査省略のことを決して、定例の日である月曜日にこれがかかるようにしたち如何かと私は考えますので、そういう意見を申上げます。
○岩木哲夫君 民主党は今小笠原君の御趣旨に賛成であります。
○高橋進太郎君 自由党も小笠原君の意見に賛成であります。
○委員長(西郷吉之助君) では只今の御趣旨に副いまして、各会派一つ御努力をお願いいたします。決議案の上程は來週早々月曜日というふうなことでよろしうございますね。
○小笠原二三男君 これは速記に載せることは如何かと思いますが、これは議運で決することですが、そうして欲しいという形で議運のほうにお願いするということで一つ了承したいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(西郷吉之助君) さよう取計らいます。
○岩木哲夫君 それで委員長の報告だけですか、各会派ごとに賛成演説でもせなければならんと思いますが、それはどうしたものでしようか。
○相馬助治君 これは各党派が相寄つてこういう線が決定したのですから、是非ともこれが本会議に上程される場合には、各会派もこの立場から、この決議案のよりその精神を遂行せしめるために、当然賛成討論をすべきだと思う。特に私が希望したいことは、この際一つ自由党も是非とも代表を送つて賛成討論をされて、いよいよこの決議案をして権威あらしめるものにして頂きたい、こう思うのです。
○安井謙君 私は相馬君のおつしやるのは御尤もと思いますが、ともかくこの本文に関する限り全会一致で、代表して西郷委員長にやつて頂くのでありますから、これに対して我々は賛意を起立して表するということで、各会派の演説はこの際省略して頂いても趣旨は貫徹するのではないかと思うのでございますが、お諮り願います。
○相馬助治君 これは私どもとしても、この問題は非常に大きな問題なので、皆様とこうして協力してここに決議案ができたのです。一党派とすればそれぞれの意見はあるのです。あるけれども、こういうふうにまあ我々も同調しているのであつて、我々は賛成討論においても精神においてはやはりその線に則りたいと思うのです。併し私たちは私たちのやはり主張もあります。從つてそれは安井さんも御県念なく、一つこれは十分論議を盡すほうがよかろう、こう思いますので、是非お願いしたいのであります。
○小笠原二三男君 やかましく言えば、その賛成討論をやる、やらないは各会派の自由で、それは議員個有の権利ですから、何らここで話合う筋のことではございません。ただこういう話がこの委員会で出て來ておることは、統一的に成るべくどこの会派もやれるものならやつてですね、真の決議にしたいという希望で、その下打合せとしての希望を申しておるのだと思うのですが、自由党さんのほうでおやり頂けないということは誠に残念でありますが、成るべくこれはやれる会派はこの際積極的に賛成討論をやつて欲しいという、この委員会の希望であつたということにしておいて頂きたいと思いますね。
○委員長(西郷吉之助君) 只今の小笠原君の御趣旨は了承して、さようにいたしたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)なおその他決議案に関しまして御意見がございますか……。なければ、本日はこの程度にいたしたいと思います。御異議なければさようにいたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時四十五分散会