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12回国会参議院1951/11/28

在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第9号

発言数
31
登壇者
6
会派数
2
開催日
1951/11/28

会議録

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) それでは只今より在外同胞引揚問題に関する特別委員会を開会いたします。  会期も押し詰りまして、今日が最後でありまし、或いは多少会期が延長されるかもわかりませんが、一応今期国会中における当委員会の調査しましたことを議長宛提出したいと存じます。調査報告書の草案を事務局より朗読いたさせます。

青木玉吉参事(委員部第三課勤務)

○参事(青木玉吉君) 只今から草案を朗読いたします。  調査の経過並びに結果の概要  本特別委員会は去る十月十七日院議を以て設置されて以來十一回委員会を開会し、(一)未復員者給与法の一部改正に関する件、(二)外地における遺骨引取に関する件、(三)平和条約実施に伴う戰犯者の取扱い、仮釈放、恩赦等に関する件、(四)昭和二十七年度引揚者住宅の予算措置に関する件、(五)戰争による遺族及び傷痍者等に関する件等の調査並びに在外公館等借入金の返済の実施に関する法律案の審査を行なつた。  在外公館等借入金の返済の実施に関する法律案に関しては、七名の証人の出頭を求め審議を進めたが、(イ)借入金の返済額を五万円で打切る点、(口)関東州地区における換算率適用の時期の点等については更に引続き慎重に審査を行なわなければならない。  未復員者給与法の一部改正に関しては第十回国会以來調査を続けて來たが、遂に本期国会において、療養期間の三ヵ年延長等に関し、本委員会委員全員発議者となつて立法措置を講じ得たことは、療養患者及びその家族は申すまでもなく、戰傷病者、遺族並びに留守家族等の問題に関心を有する人々のひとしお喜びに堪えないところであると信ずる。  外地における遺骨引取りに関する件については、委員会の決定に基き、委員長より関係方面に対し、南方地区にある同胞の墓所、遺骨の調査のため議員を派遣できるよう懇請書を提出中にして、本件に関しても委員会として更に関係方面とも密接な折衝を行い、一日も速かにこの計画を実現し、以て遺族の心情に応えると共に、これらの戰争による遺族及び戰傷病者等に対しては、急速に立法措置を行い国家補償の途を樹立しなければならない。  なお、海外に残留を余儀なくしている多数の同胞の引揚促進の面も一刻も放置することを許さない問題である。現在国際連合においては捕虜問題に関し、三人より構成された特別委員会が設置せられ、人道上の見地からこれら捕虜が速かに母国に帰還できるよう活動しているときであつて、本委員会も留守家族の心を心として一段とこの問題の解決に努力する必要を痛感する。  又付託された請願二十八件、陳情六件を審査し、請願二十件、陳情二件を採択した。  このように在外公館等借入金の返済の実施に関する法律案の審査を初めとして、遺族及び戰傷病者等の立法措置、南方地区の墓所、遺骨の調査並びに引揚促進等、解決を要する重要課題が山積している実情であつて、在外同胞引揚問題に関する調査はまだ終了しない。 以上であります。

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 只今朗読いたしました草案について、修正すべき点がありましたら御発言して頂きたいと存じます。別段御発言もなければ、只今朗読いたしました調査報告書を議長宛提出することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) ではさように決定いたします。  ではこれに御署名を願いまして、議長宛に提出することにいたしたいと思います。御署名を願います。   多数意見者署名     高良 とみ  千田  正     大谷 瑩潤  草葉 隆圓     玉柳  實  宮本 邦彦     飯島連次郎  鈴木 直人     木内キヤウ  内村 清次     成瀬 幡治  カニエ邦彦

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 御署名漏れはございませんか……。御署名漏れはないと存じます。   —————————————

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 次に只今の調査報告書にも書いてございますように、当委員会としては解決を要する重要課題が山積しておりまするので、継続調査要求書を議長宛提出いたしまして、閉会中も委員会活動ができるようにしたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 御異議なしと認めます。では委員長から継続調査要求書の手続をとることにいたします。   —————————————

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 次に在外公館等借入金の返済の実施に関する法律案でありますが、衆議院では本法律案について継続審査をするかどうか未だ態度が決定しておりませんが、若し衆議院側で継続審査をするように相成りましたならば、当委員会といたしましても、継続審査をして行きたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 御異議なしと認めます。では若し衆議院側で本法律案の継続審査をするときは、当委員会も継続審査をすることに決定いたします。なおその場合の手続きは委員長に御一任して頂きたいと存じます。   —————————————

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 次に議員派遣についてお諮りいたします。各委員の熱烈なる御努力によつて、遺族戰傷病者の対策も軌道に乘つて参りましたが、当委員会としても急速に立法措置をとらなければなりませんので、次の通常国会の開会される前までに議員派遣をいたし、遺族戰傷病者の実情を調査し、立法措置の資にいたしたいと思いますが、この点お諮りいたします。何か御意見でもございましようか。

玉柳實自由党

○玉柳實君 通常国会開会前ですか、十日前にという意味ですか。

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 前でございます。

大谷瑩潤自由党

○大谷瑩潤君 どういうことを調査しますか。

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) これはですね。遺族の問題と、それから在外公館等借入金と二つあるのでございますが、成るべく近い、余り遠くないうちですね、遠くない場所を選びまして、御迷惑でも調査にお出でを願いたい。かように考えるわけでございます。

宮本邦彦自由党

○宮本邦彦君 委員長に何か御腹案がございますか。

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 腹案も持つております。極く接近した地区ですね。それで効果のある場所を実は考えておるわけでございます。

玉柳實自由党

○玉柳實君 それじや腹案をお示し願つたらどうですか。

宮本邦彦自由党

○宮本邦彦君 日数も非常に少ないようですから……。

大谷瑩潤自由党

○大谷瑩潤君 とにかく議員を派遣するということを最初にきめて、それからその腹案等に対してお諮り願つたらどうでしよう。

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 只今大谷委員より先に議員派遣をするということをきめて、それから腹案を示せと、こういう御意見でございますが、さよう取計らいましてよろしうございましようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) それでは御賛成のようでございますから、取りあえず議員派遣ということにつきまして御決定願いたいと思います。御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) それではさように決定いたします。それでは事務局からちよつと御報告いたします。

青木玉吉参事(委員部第三課勤務)

○参事(青木玉吉君) 事務局で考えておりますのは、次の通常国会まで余り期間もありませんし、先生がたも或いは御都合の惡いかたも出て來るのではないかと思いまして、御都合のできる先生がたに成るべく近い県へ、まあ一週間ぐらいの日程で以て行つて頂きたいと思つております。大体事務局で考えておりますのは、三重、和歌山、奈良、この三県ぐらいが適当じやないかと思つております。

大谷瑩潤自由党

○大谷瑩潤君 それは班にでも分れて行くのですか。全部ですか。

青木玉吉参事(委員部第三課勤務)

○参事(青木玉吉君) 大体一班で三名ぐらい。御都合を先生がたで付けて頂ければよろしいのでございます。

内村清次日本社会党第二控室(左)

○内村清次君 これはちよつと速記を止めて、懇談にしてお話になつたほうがいいのではないですか。この行先とか何とかいう問題は……。

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) さようですね。それでは内村委員の御意見もございますので、速記を止めて頂きます。    〔速記中止〕

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 速記を始めて下さい。

内村清次日本社会党第二控室(左)

○内村清次君 それでは視察の、調査の点につきましては、日程及び班の構成につきましては、それから調査地の点につきましては委員長に一任をいたしますから、それで各委員のかたがたの御意向を参酌して、調査ができまするように希望いたす次第であります。その動議を提出いたします。

大谷瑩潤自由党

○大谷瑩潤君 賛成いたします。

長島銀藏自由党

○委員長(長島銀藏君) 只今内村委員からの御動議で大谷さんからの御賛成がございましたので、それでは委員長におきまして適当に取計らうとか、かようにいたしたいと思います。  それでは只今の議員派遣に関する件のほかに、遺族の問題並びに傷病者の問題がございまするが、今日は委員の数も非常に少うございますので、本日はこの程度にとどめておきたいと、かように思いますので、これで散会いたします。    午後四時二十三分散会

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