厚生委員会 第2号
- 発言数
- 45 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1951/10/16
会議録
○委員長(梅津錦一君) これより厚生委員会を開きます。 この際厚生委員の移動があらましたので、御報告をいたします。十月十二日付、只今申上げますように変更がございました。石原幹市郎君が辞任をいたしまして、その代りに植竹春彦君が就任いたします。 ちよつとこの際お諮りしたいのですが、本日の委員会が終りました後に、引続いて昨日調査いたしました数寄屋橋のハンストの前後措置に対して懇談会を開きたいと思いますが、御承知を願いたいと思います。 間もなく厚生大臣が見えられるはずになつておりまするので、それまで何かございましたら懇談をいたしたいと思います。ちよつと速記を止めて下さい。 午後一時三十五分速記中止 —————・————— 午後二時五十八分速記開始
○委員長(梅津錦一君) 速記始めて……。暫時休憩いたします。 午後二時五十九分休憩 —————・————— 午後四時三十四分開会
○委員長(梅津錦一君) 休憩前に引続いて本委員会を開会いたします。先ほど懇談会で打合せました通り、公式文書を以て国務大臣の出席を求める件を厚生大臣に手交いたしましたが、未だ返答がございませんいその後の厚生大臣の立場について何か回答があるかどうか、再確認をするために、委員部の者が行つております。時間がありますようですから、速記にとめておいてもらいたいと思いますので、国務大臣の出席を求める件についての内容を申上げます。 社会保障制度に関する調査(傷い元軍人の援護に関する件)のため厚生大臣の出席説明を求める必要があるので厚生大臣に対し十月十六日午後四時に本委員会に出席するよう求められたい。 右国会法第七十一条及び参議院規則第四十三条により要求する。 昭和二十六年十月十六日 厚生委員長 梅津 錦一 参議院議長 佐藤尚武殿 こうなつております。つきまして、国務大臣の出席を求める件を、参議院議長佐藤尚武から、厚生大臣橋本龍伍殿ということで、参議院事務総長近藤英明、復旧をつけまして、 本日厚生委員長より社会保障制度に関する調査(傷い元軍人の援護に関する件)のため別紙のような出席要求があつたから十月十六日午後四時に厚生委員会に出席せられたい。 こういうことで、正式手続は完了しております。
○松原一彦君 手続は、この委員会の相談の結果、手続を踏んで頂いたんですが、今御開会になつたのは、その御報告でございますか。
○委員長(梅津錦一君) 多分厚生大臣が来られるという想定の下に開いたわけです。来られないというならば、それに対して当然文書回答なり、口頭回答があるはずですが、まだ文書回答も口頭の回答も届いておりません。
○松原一彦君 私はただ手続きをしただけではいかんので、手続とした以上は先方から諾否、出席か否かの回答があるはずです。それによつてお開らきになつたのだと思つたのですが、ただやりつ放しでお開らきになつたのは非常に遺憾でありますから、暫らく厚生大臣の来るまで休憩を求めます。
○委員長(梅津錦一君) ちよつとお諮りいたしますが、今回答をとりに行つておりまするので、回答の来次第、このことは明らかになると思います。
○松原一彦君 回答の来るまで休憩を求めます。
○委員長(梅津錦一君) 松原さんの動議がございましたが、これは如何いたしましようか。
○藤原道子君 その前にちよつと伺いたいことがあるのですが。
○委員長(梅津錦一君) いいですか、松原さん。
○松原一彦君 よろしうございます。
○藤原道子君 先ほど大臣が出席できないのは本会議へ出席するためにこちらへ出られないというので、本委員会で問題になつたのだと思います。ところが現在なお衆議院の本会議は継続中でございますか。
○委員長(梅津錦一君) 本会議は終了したということを聞いております。
○藤原道子君 それで本会議は終了したのに、なお大臣は何らの回答なくして出席をしない。その後の大臣がどういう行動をとつておられるか、御調査になつたのでございますか。
○委員長(梅津錦一君) 只今閣僚会議を開いております。
○山下義信君 その書面によつての出席を求むるというその執行は何時になさつたのですか。
○委員長(梅津錦一君) 午後四時二十分前です。
○山下義信君 四時二十分前にして、今まで一時間たつてまだ返事を求めないとはどういうわけですか。それで今漸く返事を求めに行くとはどういうことですか。何か返事があつたのじやないですか。
○参事(宮坂完孝君) その後の経過を御報告いたします。委員長の御命令で早速書類を作りまして、議長の決済もあり、執行いたしましたが、衆議院は多分四時十分ぐらい前に散会に相成つたと記憶しておりますが、その後間もなく閣議の席に入られたのでありまして、暫らく閣議があるから出るか出られないかという諾否の応答は求められなかつたのでありまして、未だに御返事がないという状態が約三十分か、四十分続いているというのが現状でございます。
○藤森眞治君 今誰かその回答を求めに行つているのですか。
○参事(宮坂完孝君) 勿論私のほうは終始政府のほうに連絡して、大臣秘書官室前にも一人出ております。
○藤森眞治君 それでは、先ほど松原委員の御発言のように、回答があるまで暫時休憩して頂いたら如何ですか。
○委員長(梅津錦一君) 如何ですか。
○山下義信君 出席の請求の書類執行をして、執行したときには諾否の回答を得なくて、爾後閣議が開かれて、閣議中であるから返事が聞かれないということならば、今現に閣議開催中だから何遍お使いに行つても返事が得られないだろうと思う。得られましたか。
○委員長(梅津錦一君) 先ほど休憩の動議が出ておりますが、今正式な回答がございましたので、如何いたしましようか、休憩動議を出された松原さん。
○松原一彦君 いや、その報告を求めます。
○委員長(梅津錦一君) そういうことであれば報告をいたします。四時四十分に正式には厚生大臣の秘書が参議院のほうの事務総長まで申入れて、本日は閣僚会議において厚生問題に対して重要な発言をしなければならないから出席不可能もある。そこで確かめましたが、行政管理庁の長官としての立場か、厚生大臣の立場かということは、厚生大臣の立場である、こういうことでございまするので、ただ口頭では困るから文章によつて回答するようにということで、事務総長から梅本秘書官に申入れて、文章回答をとる手はずになつておるそうであります。以上によりまして、本日は大臣の出席は不可能でございます。ただここで確かめておきたいことは、当然この問題は先ほど懇親会で決定いたしました第一点として、本日午後一時から午後二時十分に至る一時間十分に亘る何らの回答のない空白時間を作りましたのを、この責任は当然厚生大臣にあることと考えられまするので、このことは議長を通して議院運営委員会の問題として大臣の責任を追及したいと、こう考えるわけでありますが、従いまして、この際この内容をはつきりしておきたいと思いまするので、最初委員部のほうから連絡に対する時間的な経過を御報告願いたいと思います。
○参事(斎藤喜久君) 委員部のほうとしてとりました経過を申上げます。昨日の遺族援護に関する小委員会終了後、二時半頃と思います。すぐに今日の厚生委員会に厚生大臣の出席を要求するということを厚生省の政府委員室の翁事務官を通じて連絡をいたしました。そうして更に昨日の四時過ぎになりまして、その結果を連絡が済んだかどうか確かめたのでありますが、それに対して連絡は済んでいるという回答でありました。更に今日の朝になりまして、九時半頃に、同じく厚生省の政府委員室の翁事務官を通じて、間違いなく出席できるかということを電話で問合わしたのであります。これに対して、連絡は済んでいるから出席できるものと思う、こういうことでありました。更に又今日の厚生委員会開会前、十二時半頃、間違いなく厚生大臣が出席できるかどうかを更に念を押したのでありますが、これに対しても、連絡してありますので出席できると思う、こういう回答でございました。その後一時になりまして開会する時間になりましたので、更に電話を通じ、又私直接政府委員室に参りまして、至急出席をして頂きたいということを督促したのでありますが、これに対して厚生省の政府委員室のほうとしては、秘書官を通じて再三連絡して頂いたのでありますが、併し今日は本会議の時間が午後一時でありましたので、少し遅れて出席されるのじやないかと、こう思つておりましたのですが、一時半頃に、食事中でありますので、少し待つて頂きたいという回答がありましたので、更に待つておりましたが、出席がありませんので、一時四十分頃に問合せましたところが、今総理大臣と用談中であるからという話でありました。更に翁事務官のところへ私も参りまして、秘書官にお会いいたしまして、秘書官と共に秘書官室で待つたのでありますが、漸く二時十分頃と思います。二時十分頃に大臣が出て来られたのであります。そのときに秘書官から、今漸く総理大臣との話が済んだので、すぐ二時から衆議院の本会議が開かれていることになつておりますし、向うへ出席をどうしてもしなければならないので、委員会のほうに出席ができかねるということを秘書官を通じて話があつたのであります。この点を帰りまして委員長に御報告申上げたのです。私の報告するところは以上であります。
○委員長(梅津錦一君) 続いて厚生政府委員室の連絡に対する経過の御報告を願いたいと思います。
○説明員(翁久次郎君) 大体今委員部の斎藤さんが言われた通りであります。
○委員長(梅津錦一君) いや、先ほど時間を切つて大臣に出席するよう連絡をしたということでございますが、その時間をですね、何時と何時と何時に連絡をしたか、そのことに対して秘書官なり大臣なりに正確に伝つているかどうかそのことを伺いたいと思います。
○説明員(翁久次郎君) すべて大臣には秘書官を通じて連絡しておりますので、昨日連絡がありまして、早速梅本秘書官を通じて大臣にお話をいたしました。それから私がここを出ます五時ごろにも梅本秘書官に申上げてあります。今朝電話がありまして、一回又秘書官に申上げました。その後秘書官室で、梅本秘書官と一緒に、大臣の出席に関して、梅本秘書官から大臣に申上げました。
○委員長(梅津錦一君) 只今経過の報告がございました。以上の通りであります。
○山下義信君 私はこの際速記がありまするこの席で、簡単に遺族援護に関する小委員会としての御報告を申上げて置きたいと思います。十四日日曜日の朝、疾病軍人の人たちが数寄屋橋で断食して要求条項を掲げでおるということを承知いたしまして、直ちに現場へ参りまして実情を視察いたし、関係委員諸君に連絡をいたし、又一方では政府の宮崎次官にも種々の要望を副えまして連絡いたしまして、十五日月曜の閉会を待つたのでございます。月曜日に小委員会を開きまして、政府と本問題に関しまして質疑応答を重ねました結果、本日の厚生委員会の開会をお願いをした次第でございます。本日の大臣の行動につきましては、休憩以前の厚生委員会におきまして、種々御論議がありました通り、単に厚生委員会を軽視したのみならず、この大臣の不誠意極まる態度といぅものは、参議院を軽視いたしました重大なる問題であると存じまして、このことの処置に関しましては、先ほどの申合わせによりまして、委員長に御一任をした次第であります。この厚生大臣の態度たるや、単に国会を軽視し、無視いたしましたのみならず、全国の十数万の傷痍軍人を侮辱したる行為であると私は断言をいたすものでございます。本日の厚生大臣の行動は、ただ単に言を左右にいたしまして、当参議院に出席しないという簡単な問題でないと思うのでございます。傷痍軍人に対しまする誠意のないことは、只今申しました通りでございまするが、私思いまするのに、本問題を利用いたしまして、彼らが党利党略によつて出席不出席の態度をいたしておるものと私は考えるのでございます。本日は参議院の厚生委員会がこの問題を取上げておりますこの席に出まして、厚生大臣が何らかの言明をしなければならん羽目に追込まれたということと、衆議院におけるところの多数党の自由党を持つておる彼ら政府一派が、参議院において、ここで政府の態度を明らかにするか、衆議院において何らかの手を打つか、一つの党利党略によつて彼らが出席問題をこういうふうにいたしておるということを私は感ずるのでございます。神聖なる傷痍軍人の問題或いは遺族援護の問題のごときは党利党略の問題じやございません。然るに厚生大臣のこの当委員会に出席せざるということは、単に言を左右にいたして軽視いたしておるということだけでなくいたしまして、彼らの心中には惡辣なる党利党略の行動のありますことを本員は指摘いたしたいのでございまして、断じて承服ができません。この事態は恐らく全国十数万の傷痍軍人の諸君が熟知すると思うのでございます。かくのごとき不誠意なる行動に対しましては、私は関係者がこれは黙視しないであろうと思うのでございます。将来のために誠に憂慮に堪えません。政府は反省をいたしまして、かような問題について党利党略的行動をとるということを厳に私どもは戒しめなければならんと思うのでございます。本員は本日の厚生大臣のこの不出席、不誠意極まる態度に関連いたしまして、一言所見を開陳いたしまして、委員長におかれましても、又当委員会におかれましても、十分前後の措置をおとり下さるよう希望いたす次第でございます。
○委員長(梅津錦一君) ほかに御発言ございませんか。
○委員外議員(片岡文重君) 委員外発言を求めるのですが、よろしうございますか。
○委員長(梅津錦一君) 片岡君。
○委員外委員(片岡文重君) 厚生大臣の不誠意については、もはや何事も申上げません。ただ現に数寄屋橋において身体に重大な障害を受けている六人もの諸君が今日もなおハンストを継続しているのでありますが、先ほどどなたかの御発言のうちに、この委員会は、このハンストを速かに中止せしめるということよりも、今後の問題に重点が置かれているやに伺つたのでありますが、まあ国会として、そういう御方針に進められることは当然であり、私も又納得をするにやぶさかではないのですけれども、少くとも政府みずからかくのごとく不誠意な事態にあつて、而もその政府を頼りとして、又この厚生委員会を頼りとしてあの嵐の中にハンストを続けられた諸君の今後は一体どうなることでありましようか。この切実な問題を、私はどうか大臣の出席不出席にかかわらず、この委員会において更にお取上げ頂いて、今山下委員の述べられました大臣に対する問責は十分にして頂くと同時に、私は明らかに国務大臣として絶対不信任を表明するにやぶさかでない。かくのごとき厚生大臣が現政府におつたのでは、幾十万の負傷者は勿論、未亡人その他の戦争遺家族が再び暗黒の道を更に続けなければならない。こういう事態を考えまするときに、私は国会議員の一員として、遺憾ながら厚生大臣に不信任を表明せざるを得ない。従つてこれに対する問責は別途御考究頂くことにして、取りあえずこの委員会において一つ是非最善の措置をとつて頂いて、この重大な、身体の障害を持ちながら、なお風雨の中にハンストを続けられる諸君が、一日も、一時間も早くこれを中止してもらえるような措置を是非何とか講じてやつて頂きたい。
○山下義信君 だから大臣が来なければできんのです。
○委員外議員(片岡文重君) いや、併し大臣が来なくとも、もはや信ずるに足らない大臣だと、実に速記にとどめるには忍びない言葉ですけれども、もはや厚生大臣は傷痍軍人にとつては少くとも信頼するに足らないということは、この傍聴に来ておられる傷痍軍人の諸君が十分この目を以て見ておられる。私はもはや仮に大臣がここへ来てどのようなことを言われよりとも、恐らくやこの諸君はその誠意を信ずることはできないだろうと思うのです。如何なる事態を弁明されるかは知りませんが、少くとも私は、むしろ率直に言わしてもらえるならば、昨日のうちに委員会を開いてほしかつた。それをあれほどにも申上げたはずでありますが、今日はできないということで、私は昨晩どうしてあの諸君が終つたか。然も御覧の通り「りんご」箱の上に荒筵を敷いて、上に毛布を一枚敷いて寝ておる、すでに背中が痛いということを全部訴えられておる。この厚生委員会に列席されておる各委員の諸君は、背中が痛いのだと言つて訴えられておることを見て来ておられる。この状態を見るならば、如仰に冷酷な厚生大臣といえども、どんな事態があろうとも私は馳せつけずにはいられないだろうと思うのです。もはやこれらの諸君は如何なる厚生大臣の説明にも信を置くことはできないと私は思う。この少くとも一時から五時まで、この間こうして厚生委員会の各議員の諸君が熱心に大臣の出席を求め、何とか善処したいというこの誠意は傷痍者の諸君も酌んでくれると思う。皆さんの熱意ある御同情ある御討議によつて何とか中止して頂けるような、納得して頂けるような、将来に少くともこの厚生委員の各位に希望の持てるような方途をとつて、是非この結論を付けてやつて頂きたいと、私は厚生委員の各位に切にお願いするわけであります。
○藤原道子君 只今片岡委員外議員から御発言がありましたが、私どもも昨日現場へも参りまして、つぶさにお見舞をして参りました。事が起りますと同時に、遺家族小委員長としての山下委員が取られました適切な処置に対しましても、私は敬意を表しております。けれども昨日直ちに遺家族小委員会を開きまして、事務当局を呼びまして、十分私どもは審議をいたしたのでございます。従いましてこの最後の一日も早くハンストをやめてほしい、あの状態を是非とも安心を与えてハンストを中止へ持つて行きたいという念願は、片岡さんに優るとも劣らない考えを持つておりますけれども、事務当局の質疑応答の段階だけでは、恐らくハンストをしておいでになる諸君は納得ができないと思う。私たちとしてもやはり大臣の責任のある答弁を聞かなければ、この問題はこれ以上進展しないんじやないか、かように私どもは考えておるのでございまして、是非とも又明日にでも厚生委員会を開くなり、何なりいたしまして、一日も早くこの問題の処理をいたしたいとは存じまするが、今日これ以上厚生委員会を進めましても、結論は出て来ない、事件の解決のために、ハンストになりましては、皆様にはお気の毒ではございまするけれども、かような状態の下、その解決をいたすべく私たちはあらゆる努力を続けるということによつて、大臣に対する我々の委員会としての態度或いは本院としての態度等々につきましては、十分に御相談申上げまして、是非とも遺憾なきを期するようにして頂きたい。本日は私はこれを以て散会るより以外にいたし方がないのではないかと、私はかように考える次第であります。
○委員長(梅津錦一君) それでは申上げます。厚生大臣の件に関しては、休憩前の打合会で大臣が出席できなかつた理由が、一時間十分に亘つて不明であつたことのその責任上から、この問題は議長を通し議院運営委員長に申入れして運営委員会の議題としたいと考えております。その手続は委員長にお任かせ願えるでしようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(梅津錦一君) それではさように取計らいまして、本日はこれにて散会したいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(梅津錦一君) それでは本日はこれにて散会いたします。 午後五時六分散会