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12回国会参議院1951/11/07

議院運営委員会 第14号

発言数
112
登壇者
17
会派数
5
開催日
1951/11/07

会議録

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) それでは只今から会議を開きます。  先ず常任委員の辞任及び補欠に関する件を議題に供します。……それでは右の件はあと廻しといたしまして、決議案の委員会審査省略要求に関する件を議題に供します。御審議を願います。

芥川治参事(事務次長)

○参事(芥川治君) 国会の審議権尊重に関する決議案が飯島連次郎君ほか二十四名から発議されまして、当議運においてこの決議案の委員会審査を省略されたいというお申出でが出ておりますので、御審議をお願いいたします。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 今までの慣例といたしまして、決議案なり、或いはその他の案件の委員会の審査省略は、各会派揃つて発議者に参加している場合のみ委員会の審査省略を認めて来ておるのでありますが、只今の飯島君ほか二十四名という、この会派別の発議者の割合、これをお知らせ願いたいと思います。

芥川治参事(事務次長)

○参事(芥川治君) 会派といたしましては、社会党、緑風会、民主党、第一クラブが入つております。自由党と労農党、共産党はこの発議者の中に入つておりません。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 只今私申上げましたように、この運営委員会で審議をいたしまする内容は、決議案の内容に関することではなくて、議に供せられたように、委員会の審査省略を認めるかどうか、いわゆる審査省略の要求案件について可否を決するのでありまして、前例に従いますると、申上げましたように各会派揃つて、特に所管の常任委員会の委員の大部分が発議者である場合のみ委員会の審査省略を認めて来ておるのでありまして、端的に申上げますれば、我が党は実はこの決議案の発議者には加わつておらないのであります。従いまして、ここで委員会の審査を省略するということには賛成しかねるのでありまして、でき得べくんば発議者に御撤回願つて、所管の常任委員会で御審議願つて本会議に持ち込むようにお取計らい願いたい、こういうように考えております。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 所管の委員会と申しますが、国会の審議権尊重に関する決議は所管といつても、農林なら農林の常任委員会にあるとは私は考えません。事は統制撤廃に関する問題でありましても、その議決する内容は、これは参議院自体の問題で勘案する問題であろうと思いますので従つて私は常任委員会の各委員の賛成あるなしということは問題でないと考えます。又第二に、加藤君の御意見では、各会派の同調を得られたものに限つて委員会審査省略を許容して本会議に上程をしておつたのが慣例だということを申しますが、そうしたいということで仕組んでおることは事実でありますけれども、そのことの通りそれだけで今まで実施して来ておるのではないので、前にもやはり地方財政にからまる問題とか或いは審議権の問題とか、一応署名せられたかたが署名を撤回したり、或いは本会議で急遽賛成の者が反対の側に廻つたりというようなことで、公式通りには行なつておらんのであります。従つて恐らくこの案件については、小会派である労農党でも、又共産党の諸君も御同調を得られるのではないかと思いますが、これはあとで御発表があればはつきりすると思います。問題は自由党さんの同調がない。それで一会派の同調がないという限りは、国会に上程が決議案として出ないというルールこそが、これは全体の参議院の立場から言えば、少数横暴であることは間違いない。従つて我々は案件の内容についてここにおいて論議する立場であるならば、それは大いに問題として話合いも進められて結構だと思いますが、委員会審査省略の案件は、大かたの同調を得られておる限りは、私たちとしては賛成して何ら憚からない。又そのことが参議院の運営を壊すというような点は私は全然考えません。従つて委員会審査省略については我が党としては賛成いたします。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 まあお互いの持つておりまする審議権、表題のごとく国会の審議権は、これは勿論尊重されるのが当然であるし、又今までも尊重されて来ておるのでありまして、あえてここで国会の審議権尊重に関する決議を出す必要は私はないと思うのです。少くともこの表題のみに関しては、……。併しながらこの決議の内容は一読してはつきりわかるように、主として農林委員会の所管に属する主食の統制の撤廃、これが内容になつておるのでありまして、この主食の統制の撤廃に関する手続等は特に食管法或いは需給調整法、これは農林委員会の所管に属するということがはつきりしておるのであります。だからこそ決議案として出そうということに発議者の意がまとまつた、こういう工合に了解できるのでありまして、そういたしまするならば、少くも農林委員会の委員の各会派の代表が発議者になつておられる場合のみ我々のこの委員会では委員会審査省略を認めるべきである。そうでない場合はそれは私は認めるべきではない、このように了解いたします。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 加藤君のお話に対して、くどいようですが、仮にこの審議権尊重に関する決議の委員会審査省略をしない、これを委員会に付託するとなります場合に、農林委員会に付託になる筋のものではない、これは飽くまでも参議院の運営の問題として、意思の問題でありまして、私は事は統制撤廃の問題であろうとも、廃止せよ廃止するなという内容を言つておるのではない。これは審議権尊重という面から言えば、これは議運において考慮せられる向きであろうと考えるのであります。この論を私はこれ以上続けて加藤君とやり合おうとは考えない。私は国会の審議権尊重に関する決議を必要ありという立場に立つて、そうして委員会審査省略に賛成するものでありますし、自由党さんのほうはさまざまの理由によつてこれに反対せられる、御尤もであります。従つて私はすべての意見というものは賛否が出ている限りは、大体の結論を出して頂くようお願いします。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 先ほど事務次長から、飯島連次郎君ほか二十四名の発議者の会派の所属状況、これは社会、緑、民、第一、このように承わつたのでありますが、なお承わりたいのは、農林委員会の委員の各会派の構成がどういう工合になつておるのか、又農林委員と発議者との関係がどういう工合になつておるのか、この点を御報告を願いたい。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 只今加藤さんの御要求でございますが、農林委員会の各派の定数は、自由党が六名、社会党が五名、緑風会が五名、民主党が二名、第一クラブが二名、それで発議者の中に農林委員会からは七名。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 そうすると、農林委員は二十名でございますね。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) さようでございます。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 その会派の、七名の各会派の割振りは……。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 社会党が三名、緑風会が三名、民主党が一名。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 今の委員部長の報告によつて明らかになつたのでありまするが、私は国会審議権の尊重、これはもう当然過ぎるほど当然であつて、ハウスの決議に持つて行く必要は毛頭ないのであります。私は内容に立入つての審議は差控えたいと思つたのでありまするが、内容ははつきりしておりまするように、農林委員会の所管に関する案件なのであります。そういたしますると、所管の農林委員会の二十名の委員のうち、只今委員部長の報告のごとく農林委員は七名でありまして、三分の一強、こういうことになるのであります。なお会派別に割振つて見ますると、七つの会派のうち三つの会派のかたがたのみ参加しておられるのでありまして、他の四つの会派は参加しておられないのであります。そういたしますると、運営委員会といたしましては、農林委員会の審査省略要求を認めるわけには行かないのであります。所管の委員会において御検討願つた上で御考慮願ひたい、このように考えますので、発議者のかたがたに委員会審査省略を御撤回願うようにお取計らい願いたいというふうに考えます。

三輪貞治日本社会党

○委員外議員(三輪貞治君) 只今加藤君からいろいろと御意見がございましたが、これは自由党さんのほうでそういう反対の御意見があるということを伺えばいいので、ほかの会派は恐らくいろいろと御意見があると思います。そのほうの御意見を聞けばわかることと思います。ほかの会派の御意見を伺うようにして頂きたい。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 私は常任委員会尊重の建物から発言している、自由党が参加している、参加しておらないは第二の問題であります。今の国会法が常任委員会の制度をとり、常任委員会の権限をうんと厚くし、又委員会の本来の姿を表わすためには、常任委員会尊重で行かざるを得ないのであります。現在の国会法は……。従いまして我々がこの運営委員会で、委員会の審査省略を一部のかたの御発議によつて了承するということはあり得ないのであつて、その委員会の所管事項をその委員会で御審議願うという委員会尊重の建前から、私は委員会審査省略を認めず、所管の常任委員会で御審議願うということで、発議者に御撤回を願いたい。こういうふうに考えるのであります。

須藤五郎日本共産党

○須藤五郎君 今加藤さんがおつしやつたように、常任委員会の七つの会派という問題が出たのでありますが、実は不幸にして労農党も共産党も農林委員会に入つていない、若しも入つていたならば決議案に対して賛成をすることは勿論だと思うのでありますが、たまたま入つていなかつたために署名する機会がなかつた。そういうふうに了解して頂きたいと思います。

三浦辰雄第一クラブ

○三浦辰雄君 第一クラブのほうの二名の農林委員の者は署名はしておりませんけれども、平素私のほうで以て常に言つていることでございまして、私は責任を持つて、若しその人がいるならば書いたことであることを、ここに申上げます。

上原正吉自由党

○上原正吉君 社会党のかたがたの御議論御尤もと思うのでありますけれども決議案の内容はすでに本会議で各党から御質問があつて、政府が責任を持つて答弁されておる。これは決議録にちやんと載つておることなのでありまして、その意味でその決議案は必要性が大部分薄くなつておる。それから又米麦統制廃止については、現政府は第十国会に食管法の改正案を提出しておる。これもここに書いてある通りであります。政府としても米麦の統制撤廃に関しては、食管法を改正することが当然であると考えておることは事実によつて示されておる。我々はそれ以上疑う必要はないと考えおりますから、この点からもこの決議案は必要なのであります。更に又社会党のかたがたのおつしやるような意味ならば、即ちこの食管法そのものは国会の審議権を尊重して、そうして国会が審議して作つた法律ですから、食管法に従つて事が行われるのを国会の審議権軽視だとか、何とかいう議論は恐らく当らないと思うのです。そういう意味で、大幅に委任事項があるから、これでやられる危險があるというお考えならば、そのお考えならば、先ずこの食管法を改正すべきじやないか、そういうことができないように、現政府はすでに委任されておつても、これは食管法を改正してやることが定然であるという考えから、食管法の改正を上程して皆様の御審議が終らなかつたから、そのまま流れておるので、まさにかくあるべきである。提案者のおつしやる通りなのであります。でありまするから、大幅に政府に委任されておるのが危險であるというのならば、むしろこの食管法の改正を提案なさるべきである。そうして食管法の改正を愼重に委員会で御検討され、御審議なさるのが本筋だろうと思うのです。私はそういう意味でこの決議案を出されるということは、首尾が一貫しない、論理が一貫しない、こう考えますから、この決議案そのものの御提出を一つお考え願いたい、こう思うのです。

三輪貞治日本社会党

○委員外議員(三輪貞治君) 今上原さんから、この決議案の内容に亘りまして御意見の御開陳があつたと思うのであります。又そういう方法もあり得ると思うのです。併しながら、この前の十月二十六日の小林君の質問でございましたか、それに対して農林大臣が答えておるのにもありますように、又皆さんも御承知のように、これは戰時立法で非常に委任事項が多いわけであります。それによつて行政命令でやるということもあり得るという答弁もされておりますから、それに対して、そういうことをやつてもらつちや困るということで、発議者も恐らくその決議文を以て政府に反省を促す、こういう方法をとられたと思うのですから、上原さんのお考えの、食管法の二條、三條を改正して、それができないようにするということも一つの方法であろうと思います。併しながらそういう悠長な、時間的な問題もありますし、発議者のほうでそういういろいろなことを考えられた上でこういう方法をとられておるのですから、これはまあ反対の御意見として聞くことは何ら差支えないのですけれども、このために撤回しなさいというのはちよつとおかしいと思うのです。

中川幸平自由党

○中川幸平君 国会の審議権尊重に関することについては我が党も絶対に反対じやないのです。併しながら、今頃国会の審議権尊重に関する決議案をなぜ出さなければならないかという内容は、ここに書いてあります通り、主食の統制撤廃問題、そうなつて来まするというと、何としてもやはり当該常任委員会の意思を尊重しなければならない。それを抜きにして委員会の審査省略でそれをさせるなんということは、今後の国会の運営に非常に悪影響を来すと私は思います。それで当該委員会においてそういう決議案を出さなければならん事態に立至つたというときに初めて決議案の上程を議運で認むべきものであると、加藤君の言われたごとく常任委員会を尊重して議会の運営に当るということが絶対建前であると私はそう思う。この表題については我が党も決して反対しません。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 私は今三輪君の御発言になりました食管法の第二條とか、第三條或いは九條とか、十條とか、こういう個々の條章についてここで議論しようとは思わないのでありまして、先ほど御発言の中に、所管の常任委員会の尊重と、こういう建前からお互いがここで審議する審議内容は委員会の審査省略をしていいかどうかとこういう点だけで内要に立入つての審議はこの委員会としてはやるべきではないと思うのです。従つて先ほど私が申しましたように、農林委員会のかたがたの大部分が、各会派の全部が御参加になつておられる場合は今までも委員会審査省略を承認しておつたのですが、今回は二十名の農林委員のうち七名が加わつておられる。その会派別の割振も、三つの会派が加わつておられて、四つの会派が加わつておられないのでありまして、なお三浦委員の御発言で第一クラブの御意向は一応はわかりましたが、併しながら、やはりその委員会の権限を尊重するという、これは委員会尊重の建前から、私はこの決議案の内容自体に反対するものではないのであつて、やはりこの委員会の審査を踏んで欲しい、農林委員会で御検討になられて、そうして、本会議に持込むような本来の姿というか、こういう姿でお運びを願いたいと、そういう意味から審査省略を御撤回願つて、そうして農林委員会におかけ願いたいと、このように考えるわけです。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 非常に御立派な話のように聞かせようとして発言をなさつておられる加藤君のお話は、一応話としてお聞きしますが、参議院の本会議における決議案という問題は、常任委員会が発議して来る場合もありましようし、又各会派において、会派の意思として会派の間の連絡ができて、そうして決議案というものが性質によつてはできておる問題が幾つもあるわけなんです。従つて常任委員会の意思をこういう形にすれば、尊重したとかしないとかいうようなことは、これは論議としては的が外れておる。私たち常任委員会に会派から出ておる者は、会派の意向によつて常任委員会でいろいろな論義があるのであつて、その常任委員会が速記を持つてそこで論義をしないから、常任委員会を軽視しておるというようなことはあり得ない。そういう場合には、各会派の連絡が保たれて、こう行こうということで、又はそれにはついて行けないという会派もあつて、そうしていわゆる参議院の意思というものが、こういうふうに決議案というようなことで議運のほうに持込まれておる。これはいろいろな方法があるわけなんです。従つて常任委員会が一々討論、デイスカツシヨンがない限りは決議案として委員会審査省略を認めることができないと、こういう論理は飛躍しておると思う。私はそういうようなことは、意見としては、意見としては承わりますけれども、これはそれぞれ会派の意思というものがここにあつて、そうして会派を代表して議運にも人が出て来て、そうしてこの取扱いを決しようとしておるのですから、だから自分の意見だけが参議院としては唯一のものであつて、各会派がこういうようなことをやることは越権的なことである、差戻して云々というようなことは私は当らないと思う。問題は結局は一、二の会派の同調は得られなくても委員会審査省略で以て本会議にかけると決するのか、それともこれを撤回するということが不可能であれば委員会にこれを付託すると決するのか、そのことをここで決すればよいのであつて、その間いろいろな論議のあることは御自由な論議を以てせられましても、結論として行く途はこれ以外にはないと思うのです。それぞれの会派の意思を以て話合つておることですから、従つて由自党さんが御不満であつても、大方の会派が賛成であるならば、結論を得られるような措置を一応とつて行くという以外には、何ら議運のルールはできないだろう。皆さんだつてこの間からいろいろそういうルールを以てやつたこともあるのですから……。まあ違つたつて何だつて、そういうことは御意見として幾らおつしやつたつて、結論を得る方向に持つて行くよりほかないのですから……。

木村守江自由党

○木村守江君 どうもいろいろ話を聞いてみますと、我々議運で論議すべからざるところまで論議しているのじやないかという感じがいたすのであります。私はこの問題の国会の審議権の尊重、特に主食の統制撤廃に関する政令等によつてやるというようなことについては、特に現在の段階においては好ましくないというような意見を持つております。そういう点からこの趣旨には賛成をしておりますがこの内容を見ますと、実際問題においてこれはともかくも統制撤廃問題が主題になつております。その問題は、これは農林委員会管轄のものが、農林委員会で以て恐らくは委員の全部の、而も各派の代表の提案者になつていないということを見ますと、委員会において論議は盡されないということになると思うのです。その論議を盡されないものをこの議運に持込んで、議運がそれをどうこうするというようなことは、私はこれこそ常任委員会の審議権の尊重ではないと思うのです。やはり常任委員会の、即ち国会の審議権を本当に尊重するという建前からいたしましたならば、これはやはり農林委員会にもなお審議さして、そうしてまとまらなかつたならば、まとまらないような結果に持つて来て、その上に議運に諮るのだつたらば、これは議運にかけられてもいいと思うのですが、現在の段階においては、こういうことを議運で取上げて、そうして委員会審査省略というような前例を作ることは、これは審議権尊重などと言つても、これは審議権不尊重ですよ。そういう点から行きまして、これはまあここでは取上げるべきでなくて、やはり農林委員会においてなお一応の審査をさして、その上に議運に軌るべし……。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 原君に発言を許します。

原虎一日本社会党

○原虎一君 常任委員会の承認を経なければ決議案として出せないということは、私は円満にやるためにそういうことはして来たと思うのですけれども、円満に運営するためにだけであつて、そういうことを御懸念なさつて自由党のかたがおつしやつていれば、この発議者の中に農林委員長が加わつています。でありますから、そういうことを余り議論をしたつて仕方がないので、事柄は事柄で、恐らくそこに事情があるから、そういう形になつて来ていると思うのです。一応農林委員長の出席を求めて、農林委員会でまとまつたものじやないが、委員会審査省略についての委員長の意見を聞いてみたらどうですか。ただ事を円満にやるためにそうなつていると思うのです。発議してやるということはできるのですよ。

木村守江自由党

○木村守江君 只今のお話ですが、私は丁度農林委員長が農林委員の全部の意見を代表するというような立場から意見を聞くというような考え方は、これはここの場合でやるべきじやないのじやないかと考えるのです。だから若しこの審査……(「内容を聞くことはいい」と呼ぶ者あり)委員会の内容と言つても各派によつて話の違つた問題になる。やはりこれは実際問題が米麦の管理、統制の問題であるから、これはどうしても農林委員会として審査するということが国会の審議権の尊重だという建前から、これを議運が取上げて、そうして審査省略にするというようなことは、みずからの審査権の放棄だという意見だと私は思う。我々がここで諮つて特にこれは前例となつて……。

三輪貞治日本社会党

○委員外議員(三輪貞治君) 委員長、同じ党から同じ種類の発言はやめて下さい。同じことの発言は……。

安井謙自由党

○安井謙君 今原さんの御提案がありましたから、委員長から事情を承わるということは、委員会の意向を承わるということにまあなると思いますので、それにはやはりまあ委員会にこれを話して頂いた結果を承わるということがいいと思いますし、小笠原さんもさつき言われたように、審議権尊重に関する何を欠くし、委員会がほかにないというお話ですが、これは何と言つても食管法には違いないのだから、これは一応委員会に諮つて頂くということに一つ御賛成願えませんか。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 自由党さんのほうからは、内容が農林委員会の案件であるから、院議尊重の案件を農林委員会に付託して慎重に考慮せられたいという希望がいろいろな理由で言われ、私たちのほうからは審査省略可であるという建前から、これは国会、議院に直ちに上程すべしという意見が出ておるのであつて、これ以上の意見は出ておりませんから、私は只今からいろいろな論議がまとまりませんこの段階においては、直ちに採決して頂く動議を出します。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 決議についてちよつと申したいのですが、片山内閣のときに、二十二年の九月三十日です。災害がありまして、私そのとき委員長をやつておりまして、それで別に私が委員全体の意向を得なかつたのですが、併し災害について決議を出しまして、そのときは満場一致を以て決議に賛成しました。決して委員会全体のあれということでなくて、これは是非必要だと思つて出してものでありまして、決して委員会がかれこれということは私はないと思います。そしてもう一つ各委員会の審議尊重のことですが、却つてこの決議案は内容は、これは文句は別といたしましても、却つてこの決議を出したために一層委員会の審議が尊重されるのじやないか、こんな気がするのですが、非常にちよつと考え方は違つています。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) ちよつとこの際お諮りいたしますが、本会議は緊急質問が終つたそうであります。それで今法案の審議に入つているから、このままで行けば本会議は大体二十分くらいで終了してしまいますが、このままで少し休憩してもらつて、そこで審議しますか。いや、本会議の休憩ですよ。本会議に休憩してもらうということに……。    〔「そうすればいいよ」と呼ぶ者あり、笑声〕

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 本会議の案件は、終了前にここで何らかの結論が得られれば直ちにこれは散会でも、或いは議案に載せるということでもいいと思いますし、ここで審議が長引くという、こういう場合には一応憩せられることに願つておきます。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 本議会の休憩は、これは今日の議題に上せられた小委員会で決定されたものが終了するのでありまするから、これは今日休憩するかどうかはこの議運で決定すべきものじやなくて、これは小委員会のやることなんですし、私は便宜上ここで論議される、こういう工合に判断せられるが、ここで本会議の、小委員会で決定された案件が終了するならば、休憩する必要は毛頭ないのであつて、又そういう前例も極めて少いのですから、私は休憩するということについては賛成したくないと思います。

三輪貞治日本社会党

○委員外議員(三輪貞治君) 委員長の議事の運び方がおかしいのですよ。一つの動議が出ているのに、それをはつきりしないでおいて次の御意見を出される。私は改めてさつきの小笠原君の動議に賛成します。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) そういたしますと、採決するかどうかという問題です。それに対する赤木さんの質疑が出たわけです。で、木村さん、どうぞ。

木村守江自由党

○木村守江君 私は今赤木さんからこの前の片山内閣のときに災害の緊急決議案があつたというお話があつた。ところが私は災害に対する緊急決議案と、これは内容を網羅した国会審議尊重の決議案とは頗る相違があると思うのです。そういう点から私は議運で取上げるべき問題じやなく、我々はやはり審議権を本当に尊重するのだというこの内容を網羅した農林委員会にこれを付託すべきだと思います。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 原さんのほうの、委員長を呼ぶということはどうですか……。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 私採決の動議を出しまして賛成者も得ておりますから、そこで又問題でごちやごちやとものを言つて来るはずですが、採決について直ちにやるとか、やらないとかいう論義があるならば、一応その論議もさせまして、これは各会派の意思を以てやることですから、だから各会派で、一、二のかたがたで、意思を問われて手頃であるとなつたら、本会議も本会議の状況ですから、決せられることが、やはり議運の委員長としてとるべき態度だろうと思う。採決問題について不満であるとか、ないとかいうような御意見は十分言わせて、どうぞ採決願います。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 動議の提出については、先ほど小笠原君の提出があり、賛成者もあつたようであります。併しこの案の内容が極めて重要な案件であり、私はこの前動議を出され、直ちに採決に持つて行かれたということについて、議院の運営上非常に不満を持つております。やはり重要な案件については動議を出され、同時にその趣旨の弁明をされて、そうして質疑応答も重ね、又討論もなされて採決に持つて行かれる、このようなお運びを委員長にお願いいたします。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) そうしますと、お諮りいたしますが、直ちに採決に入りますか。或いは質疑は打切つてこれから討論をいたしますか、どつちにいたしますか。    〔「採決」「異議なし」と呼ぶ者あり〕

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 その前に動議の内容の説明をお願いいたしたい。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 加藤君も随分からんだ話をする人で、議運においては案件が付託せられて、質疑、討論、採決と、こういうことを議運でやつておるかどうかと言いますと、初めから意見も出されて、皆さん盛んに反対意見も開陳せられ、賛成意見も開陳して質問した。それでこの程度を以て一切を、もう意見もわかつたから、そして採決ということになつておるのに質疑、討論、又何をやるのですか。やりたいかたはやつたらよろしい。私たちはもうやりません。だから会派を代表して質疑でも討論でもおやりなさい、そんなむちやなことを言うなら……。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 お互い議院運営委員会の運営では、極力採決に持つて行かないでということをお互いが第八国会以来やつておるのであつて、これが最近頻繁に採決に持つて行かれる傾向を持つて来ているのですから、私は議院運営委員会としては、やはりものを円満に運ぶための運営委員会であつて、採決に持つて行くことについては賛成いたしかねるのであつて、第十国会も末期頃から採決によつてやる方法が行われているのですが、私は議院運営委員会の運営の本来の方針としては極力採決を避けて、そして話合で物事を解決すべきだと、かように考えておる。若し仮に採決で解決しなければならないという場合においては、質疑も行われ、そうして討論も行なつて採決に持つて行く。このように慎重に持つて行くべきだと思う。やはり本来の行き方は、この議院運営委員会においては、数によつて決するということでなくて、十分話合でまとめて行くという、八、九、十、この三国会を通じてとられた態度が正しい、だから物を角立てて、やれ説明をしろ、やれ反対討論だと言う、こういうことでなくて、やはり筋を通して、一応動議を出された場合には動議の説明なり、更に又質疑を行い、又更に討論をやる、こういうふうにしたらと思います。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 只今採決に関する討論が行われたようでありまするが、私はあえて討論はしようとは考えませんが、採決に関する動議の説明をしろということでありますから、説明いたします。採決の必要ありと認めて採決の動議を出しました。以上が説明でありす。(「議事進行」と呼ぶ者あり)採決の動議の説明ということは何ですか。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 動議の説明はこれは極めて簡單でありまするが、一応了承いたしました。従つて私は只今の動議に対して質疑を行いたいと思います。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 採決に質疑というのがありますか。内容だけの案件について質問があるなら御質問をやつたらよろしい。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 私はそれでは質疑を行いまするが、先ほど来委員部長その他の報告で明らかになつたように、農林委員会の委員はこれが二十名である。ところが今回のこの委員会審査省略の案の決議案は飯島君外二十四名、このうち農林委員会に属しておられまするかたがたは三分の一の七名に過ぎないのであつて、従いましてお互いが決定いたしておりまするルールは、所管の常任委員会の殆んどのかたが発議者に加わり、又殆んどの会派が御賛成をなすつておられる場合にのみ委員会の審査省略を認めて来ておるのであつて、今回のこの案件は所管の農林委員会のかたがたの七名、これは常任委員の約三分の一であり、又会派も七つのうち三つの会派のかたがたが加わつておられるのみであつて、四つの会派のかたがたは発議者には加わつておられない。この点から見まして、お互いがここで委員会審査省略の結論を出すということは極めて不適当であつて、私は筋としては発議者のかたに審査省略を御撤回願つて、そうして御自分の常任委員会で御審議を願う。その後で御処置を願うということが正しいかと思うのでありますが、その点に対して動議を出されたかたがたがどのような見解を持つておられるか、これをお伺いいたしたい。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 どうも加藤さんのお話はぐるぐる廻つて、よく奮闘なさることはわかるのですが、わかるけれども、採決を願いたいということは、一応の意見が出、質疑を盡され、そして問題の焦点も明らかで、二つの態度のいずれに決するやという採決を願うことを言つているのは、その前提としては討論を打切つて採決に入れという意味なんです。それを質疑だ、討論だと繰返して願うというようなことは私はおかしいと思う。それでさつきから委員長に、この採決に一名の賛成者があるのだが、余りやかましいことになるならば、この採決を直ちに動議の通り決するかどうかを又改めて諮つてもらつて、それこそそれを採決で諮つてやつてもらわなくちやならんような状態だと思う。私質問とは離れたことを申しましたが、そういう意味で私は採決の動議を出しておるわけで、而もこの質問につきましては、私は何らお答えする必要がないのであります。(「その通り」「議事進行」「決議案に対する質問だ」と呼ぶ者あり)そこで決議の内容とかいうことについてならば、それは発議者にでも御説明を求めたらいいでしようが、それは前の段階で一応盡されておることなんですから、従つて御意見はいろいろあろうとも、どうしても意見が統一できんという場合にはこれは止むを得ない、採決の必要もあろうかと、動議を出したわけなんでして、委員長においてよろしく議事を進められんことを願います。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) それでは小笠原君の……。(「進行」「小委員会の決定通り」と呼ぶ者あり)

三輪貞治日本社会党

○委員外議員(三輪貞治君) 議事の運び、その他ですが、今は国会の審議権尊重に関する決議案をどうするかということの議案審査の要求が出ていることに対してそれぞれ意見もあり、反対、賛成もあつたわけです。どうしても一致した意見が得られないという見通しで、小笠原君から直ちに採決したらという動議が出ているのであつて、これが成規の賛成者があつて成立したのに、又それに対して賛成、反対質問をする、こういうやり方をいつまでもやられるんですか。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 ちよつと待つて……。今のお話のほうですが、本会議がもう議事が終了するんだそうです。ところが先ほど加藤君は小委員会の決定通りというようなことですが、毎日の例によると、小委員会において本会議のことを決する場合には、又議運の決定がないために小委員会に諮られないような問題がある場合には、そのときには議運によつて決定されたことを本会議に上程するかどうかということで、常に便法的に小委員会に続いて議運をやつたり、或いは議運をやつてやつたものを本会議のほうに進めておるわけです。従つて議運は小委員会の上のほうの委員会なんですから、議運において一時休憩をして頂きたいという希望については私は何ら異議がないと思うのです。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) それを幾ら諮つても皆さん御賛成がないから……。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 それですから一時休憩をして頂きたいと思います。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) そのつもりで私はお諮りしておつたんですが……。只今本会議は散会になりました。それだから私は何遍もお諮している。議長の権限ですから、私のほうでどうするわけにも参りません。本会議は終りましたから、こりを採決して……。(「採決採決」と呼ぶ者あり)

木村守江自由党

○木村守江君 私は先ほどから申す通り、この国会審議権の尊重決議案、この内容については本当に賛成していいと申したのです。併しなぜ農林……(「議事進行」「同じことを繰り返さないで頂きたい」と呼ぶ者あり)委員会審査省略ということを……。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 木村さん、大体論旨は盡きたようでありまするから……。

木村守江自由党

○木村守江君 それはわからないですよ。

中川幸平自由党

○中川幸平君 小笠原君からは採決の動議が出ておりまするが、先ほど加藤君の何はおかしいと言われるけれども、私は決しておかしいと思わないのであつて、それてすから本会議を終了したから採決を延ばして頂きたいと思います。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 そういうことをくりくりとものを言つていたら困る。議運におけるこの決定で委員会審査省略で、そして本会議に上程になるわけですが、本会議で議長から諮られるのですから、不満のあるかたは不満の採決をとればいいんですから、議運としては今の決定をしようというので……。

中川幸平自由党

○中川幸平君 議運としての採決を一日延ばして頂きたい。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 延ばせません。だがですよ、この前だつて自由党のほうで認めていなかつた。余りそのむちやくちやなことを言つちやいけないですよ。(「採決採決」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 加藤君。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 何で許可するのです、何の発言ですか。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 委員長の許可を得ました。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 発言といつても暴力的ですよね発言できるならば私だつて何時間もやりますよ。暴力になりますよ、こういうことは一種の……。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 成るべく簡單にどうぞ。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 先ほどから僕が繰返しておるように、議運の本来の姿は本会議におきます議事を円滑に運ばせようというのが議運で話合する趣旨なのであつて、第八国会以来八、九、十と、この三国会を通じて採決に持つて行例は極めて少なかつたのです。議運の空気を見てとつて反対の陳述を聞いて相談するのが今までの例なんです。不幸にしてこういう採決になる前例がないので、従つてここで角を立てて論議しましても……。(「何にも角をたてていないのです」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)もつと話合をして、そうして話の落着くところがあればそこに持つて行く、このような議事運営を希望するわけで、従つて角張つたことでなく、もう少し話合を進めて行きたい。

須藤五郎日本共産党

○須藤五郎君 話合いが付けばそれに越したことはないのですが、私たちの見るところでは話合いをしてももうわかつておるのです。今更もうこれ以上話合う必要がないと思います。話合いが付かない状態なんだから採決を早くして……むしろ採決をしなくてもわかつておるのですから、自由党の諸君が譲ればそれで結着するのですから、採決がいやならば自由党が譲るというのが正しいと思うのです。

木村守江自由党

○木村守江君 これはもう話合が付くとか、付かないとか、今の須藤さんの話がわからないのですが、これはやはりどう考えたつて議運で以てこれは審査省略を決定すべき問題じやないと思うのです。どう考えたつてこれは農林委員会においてなお一応の審査をさして、そうして出すべきものだ。そういう問題をそれを……(「採決採決」「暴力ですよ」と呼ぶ者あり)これは大きな議運としての越権行為じやないかと思うのです。どう考えたつて納得ができないですよ。少くともこの問題について少しでも農林委員会において取上げて論じたというのだつたら、これは別問題ですが、全然話合いが、付いていない。それが話合いが付くか付かないうちに、話合いが付かないということを無理に取上げて、この審査省略を承認するということはどう考えたつて、この議運としては取上ぐべき問題じやないと、かように考えます。これは筋からいつてどう考えたつていけない。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 成るべく本委員会は円満に行きたいというのが趣旨であります。円満に片が付かないときには、これは数によつて決するということよりいたしかたがないと思います。(「その通り」と呼ぶ者あり)

木村守江自由党

○木村守江君 委員長の御発言によりますれば、議論が統一しない場合には採決によるよりほか方法がないということを言われますが、この問題の実質が農林委員会において一回も論議されたことがないのです。そういう問題を議運で取上げて、そうして審査省略をするということは議運としてはとるべきことであるかということを、どういうふうにお考えになりますか。(「簡単の問題だよ」「委員長大丈夫だよ」と呼ぶ者あり)

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) このものがどうかということは、委員長としては虚心坦懐に皆さんの言う通り、結局決をとるときに話合いがまとまらなければ、採決の方法よりいたし方がないと思います。併し先刻須藤さんのおつしやるように、円満に話合いが付けば、それを好んでおりますが、これは円満に話合いができなければ、これは採決よりいたしかたがない。

須藤五郎日本共産党

○須藤五郎君 その点を円満にするために自由党が譲らなければいけない。

木村守江自由党

○木村守江君 只今委員長から最も公平なことから、この内容の点には触れないということを言つておられますが、その内容を盛つた決議案が出ております。これを見まして内容を見ない、そして何でも議運にかかつて来たものは、これは虚心坦懐に公平にやるというようなことでは、私は議運としてのやつぱり本分を盡していないと思います。(「公平にやらなくちやいけない」「採決だよ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) これは委員会におきまして、委員諸君の御意見を闘わして頂きまして、可否同数のときに初めて委員長の決裁によりまするので、可否が隔たつているとすれば、委員長の意見を以て決するということは私はできないと思います。(「委員長を苦しめちやいけないよ」「採決」「議事進行」委員長議事進行をしないか」と呼ぶ者あり)採決どうです。大体がこういう工合ですから、採決せずに話合いだと、結局木村君にお譲りを願うよりほかにないと思います。

木村守江自由党

○木村守江君 私は本当に議運には日が浅くてわからないのですが、議運でこういうような農林委員会にかかるべきものを、そうして又そういう内容を盛られたこともわかつていながら、それを農林委員会にかけない、而も農林委員の過半数の賛成も得ないで来た決議案をここで決定しても、実際いいものですか。それが問題なんですがね。(「議論なんだよ」「それは違うじやないか」と呼ぶ者あり)

須藤五郎日本共産党

○須藤五郎君 木村君、これは農林委員会として出しているもんじやないよ。

小笠原二三男日本社会党

○小笠原二三男君 木村さんに申上げますが、あなたばかりの議運じやない、我々も議運の委員なんです。そして我々の発言は議運としての自由を以て発言しているわけなんで、あなたの言うことを、私はこうこうと考えているということに対して誰も反対するのではないのです。終局にはどうしても意見が統一しない場合には多数を以て決するよりほかにないものになるのじやないか。べきであるとか、べきでないとかいうことを論議しておつて問題は解決する筋道には絶対行かんのだから、だからあなたはそういうことを言うことは、委員長に対するあれなんだから、もうこの会が終つてから十分にあなたから委員長にお話になつたらいい。

木村守江自由党

○木村守江君 只今小笠君からどれが正しいか、どれが悪いかということはわからない。勿論そうでしよう、自分の言うことを一番いいと思つて発言するのでしようが、少くとも慣例とか、慣行とか、それから或る程度のその決定とか、いろいろのものが実はあるのですけれども、そういう点から我々はそういう点に成るべく忠実にここで決定すべきが議運としての本分だと思います。こういう点で、私は別に私が言うことが絶対に正しいのだ、小笠原君の言うことが正しくないのだということを言つているんじやなく、私は私として申上げて良心に恥じないような、私としては議院運営委員として恥じないような行動で進みたいと考えるからいろいろお尋ねをしているのです。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 結局木村さんの賛成者が多ければ多数に決するわけです。皆さんの御判断で数によつて決するより仕方がないと思います。

木村守江自由党

○木村守江君 私はそれは、私の言うことに反対が多いから、賛成が少ないからということよりも、もつと良心的に、もつと関係のある人にわかるように話してもらいたいと思います。どうしてもこれでは納得できない。

原虎一日本社会党

○原虎一君 採決の動議が成立しましたから、採決すべきであります。動議はよした採決を願います。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) それでは只今から採決に入ります。決議案の委員会審査省略要求に関する件。これに承認を與えますほうのかたは挙手を願います。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 多数であります。よつて要求を承認することに決しました。   —————————————

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 次に、もう少し御辛棒を願います。何とか和気藹々のうちに話合つて下さい。常任委員の辞任及び補欠に関する件を議題に供します。

河野義克参事(議事部長)

○参事(河野義克君) 社会党から予算委員の下條恭兵君が辞任し、後任として山田節男君を指名せられたいとの申出がございます。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 右の報告の通り決しまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 御異議ないと認めましてさよう決しました。   —————————————

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) それから今期国会における請願及び陳情の受理締切期日に関する件を議題に供します。

河野義克参事(議事部長)

○参事(河野義克君) 御承知のように今期国会は来たる十八日で満了するわけでありますので、従来十日前に締切つておつたのでありますが、丁度週期の関係で八日前、つまり土曜日の十日までで締切つて頂きたいと存じますので、その点をお諮りいたします。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 十日に締切りまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 御異議ないと認めまして、さように決しました。   —————————————

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 次に緊急質問に関する件。

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) 社会党の小林亦治君から食糧増産に関する緊急質問、十五分間の御要求で、農林大臣と大蔵大臣に御要求になつております。それから十日、十六日、十七日の御希望だけ附いております。

中川幸平自由党

○中川幸平君 異議ありませんけれども、緊急質問は各党派において少し討議して、多少制約するように、一つお打合せをお願いいたしておきます。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) それでは緊急質問は承認を與えまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 御異議ないと認めます。さよう決しました。   —————————————

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 次に院内における携帯用録音機の使用に関する件を議題に供します。

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) 先般当議院運営委員会にお諮りいたしました毎日新聞社からの携帯用録音機持込みに関する許可の申出がありました件につきまして、院内秩序が乱れるようなことがあつてはならないから、それに関する何らかの取扱上の規則なり内規なりを定めて、そうして許可を與えるべきじやないが、こういうような御意見がございましたので、参考のために只今お手許にお配りしましたような案を作成いたしたような次第でございます。事務局といたしましては、この程度のことをいたしておけば、秩序を紊るとか、議員が迷惑されるというようなことは避け得るであろうと、かように考えておる次第でございます。

原虎一日本社会党

○原虎一君 私は最近運営委員会に出て来るようになりましたので、携帯録音機というものを実物を知りませんし、それからどういう目的で、どこを録音されるのか、そういう点を知らないので、説明を願えれば幸いと思います。

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) 前二回、議院運営委員会におきまして、毎日新聞社からの希望の点をここで申上げた次第でございますが、この携帯用の極めて小型の録音機を院内に持つて来て報道の完璧を期したいと、かような目的であると承知いたしております。その際緑風会の赤木さんから御意見が出ましたので、許可するについては議員が廊下でつかまつていろいろ何をされたり、いろいろ院内の秩序が紊れるようなことがあつてはならんから、それに対する何らか内規的なものでも作成して、そうして許可するほうが適当じやないか、こういうふうなお話がございまして、事務局において案を作成してここへ出してもらいたい、それによつてきめたいと、かようなお話がございましたので、本日事務局で作成いたしました案を、試案をここに提示いたしました次第でございます。

須藤五郎日本共産党

○須藤五郎君 衆議院のほうでもこれと同じ内容ですか。

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) 衆議院におきましては、かような内規等も作成しなかつた、直ちに御承認になつたと聞いております。但しこの衆議院で特に規則とか、内規等を作らなくても、実は私どもは最初にこういうものは出さずにお諮りした気持から申しますと、これらのことはむしろ当然のことと実は心得ておりますから、かような措置は内規等がなくても、実はいたさなければならんことと考えております。衆議院も当然おやりになることは、実質上これは差異はなかろうと、かように了承いたしております。

菊川孝夫日本社会党

○菊川孝夫君 この案で一つの内規を作られてやることに賛成いたします。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) それは許可をいたしまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 御異議ないものと認め、さよう決しました。   —————————————

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 本日お諮りいたしますことはこれで済みましたが、何か……。

須藤五郎日本共産党

○須藤五郎君 総理は最近委員会のほうにもお出にならない、本会議のほうにもお出にならないが、何かわけがあるのですか。

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) 今朝の御連絡は、所労のため本日は出席できがたいということでございました。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 別に御発言もなければ、本日はこれにて散会いたします。    午前十一時四十三分散会

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