外務・農林連合委員会 第2号
- 発言数
- 25 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1951/11/17
会議録
○委員長(有馬英二君) それでは只今から外務、農林連合委員会を開催いたします。 国際連合食糧農業機関憲章を受諾することについて承認を求めるの件を議題といたします。先ず政府から提案理由の説明を求めます。
○政府委員(島津久大君) 只今議題となりました国際連合食糧農業機関への加盟の件につきまして提案理由の説明をいたします。 国際連合食糧農業機関、略称FAOは、今次大戦後の世界の食糧問題の重要性に鑑み設立されたものであり、その後国際連合と協定して、その専門機関となつているものであります。 国際連合食糧農業機関には現在六十六カ国が参加しております。食糧及び農業の問題は、世界の平和及び繁栄に関係するところが大であるという立場から、各国民の栄養及び生活水準を向上し、食糧及び農産物の生産及び分配の能率を改善し、並びに農村住民の状態を改善することを目的としております。そのために、同機関は第一栄養、食糧及び農業に関する情報を收集、分析、頒布し、第二に栄養、食糧及び農業に関する各種の研究及び知識の普及並びに天然資源の保全、食糧及び農業生産物の加工、販売、分配等の改善について加盟国の行動を促進し及び勧告し、第三に、加盟国に技術的援助を與えることを主な任務としております。 我が国のこの機関への加盟が実現しますれば、これによつて、我が国は栄養、食糧及び農業に関する各種の資料、報告等を受けること並びに世界の栄養、食糧及び農業の現状を把握することができ、我が国の食糧及び農業政策の立案に資すること多大なるものありと存じます。又FAOが主催する諸会議に参加し、我が方の希望乃至意見を述べる機会を得、更に、我が国と加盟国間、特にアジア地域の諸国との間で食糧及び農業の技術の相互交換を行う上に資する次第であります。 我が国の加盟に伴う負担としましては、FAOへの報告の義務、分担金の支拂及びFAOの提案した條約を受諾した場合の当該條約の規定を履行する義務等であります。分担金は、FAOの分担金比率等を参考にしますと、日本の場合は、二%程度で、来年度は十一万ドル、今年度は十一月から加盟するとしまして、第四四半期分二万五千ドルと推定されます。 政府は、この機関に加盟することの利益に鑑みまして、十一月二日FAOの事務局長に我が国の加盟を申請しましたところ、事務局長から、我が国の加盟申請は、来たる十一月十九日からローマで開かれる総会の審議にかけられること、及び我が国によるFAO憲章の受諾書は、総会の開会前に事務局長に寄託するよう要望される旨の通報がありました。 以上の次第でありますから、何とぞ慎重御審議の上速かに御承認あらんことをお願いいたします。
○委員長(有馬英二君) 本件につきまして御質疑のおありのかたは御質疑を願います。
○片柳眞吉君 このFAOの憲章を受諾することを非常に結構だと思うのであるが、加盟しますると、まあ分担金はここに書いてあるようなものでありまするが、第十一條で栄養、食糧及び農業に関する各種の報告をしなければなりませんが、大体どの程度の報告をする必要がありまするか、おわかりになつておりますれば御説明頂きたいと思います。
○説明員(斎藤誠君) 加盟に伴いまして、加盟各国はFAOに、今御指摘になりましたような事項に関していろいろの報告をすることになつておりまするが、その中で差当り各国が共通に是非出さなければならない報告は、各国の食糧、農業についての現状並びに主要な施策等についての年次報告を出すことになつております。それからもう一つは、毎月やはり農業、食糧、栄養等に関する主として統計を中心とした資料を報告することになつております。それ以外におきましては、FAOから各種の研究或いは行政改善に関する勧告等が行われることになりました場合におきましては、その勧告に対して各国がどのような施策をとつて来たかということについての各種の報告を求められることになつております。
○片柳眞吉君 これは或いはこのの委員会で御質問することは適当でないかも知れませんが、この農業機構へ参加しまするというと、相当詳細にして信用のでき得る資料の調製が必要と思いまするが、それにもかかわらず、今問題になつておりまする統計調査部の定員を大幅に減らすというようなことは、折角の国際條約に参加をして日本の実態の報告をするということから見て参りまして、非常に逆行する、矛盾するというような感じをいたしまするが、これに対しましての政府の御所見をお聞かせ頂きたい。
○説明員(安田善一郎君) 片柳委員の御質問がございましたが、あひにくと農林大臣が他の委員会に余儀なく出席をいたしまして、この委員会に暫らくまだ参れませんようでございますから、お許しを得まして、私のほうから事務当局としてのお答えを申上げたいと思います。終戰後連合軍の占領下にありましたので、各種の国際機関との関係は総司令部を通じてやつておりましたが、昨年あたりから農業関係の国際機構との繋がりがだんだんと直接的な色彩を増しまして、只今片柳先生からのお話がありましたように、農林省の統計調査部としましても、PAOとの関係だけといたしましても、農産物、主要農産物につきましての月別の生産高と生産面積に関しまする報告を、司令部から或る意味の権限委譲をしてもらいまして、経済定安本部を通じまして、直接に報告をいたしておるようになつております。又家畜につきましては、三カ月ごとの報告を同様に出しておるようになつております。更には年次報告といたしまして、これは農業、水産業、林業まで含めまして、全体でありますが、各種の統計、統計と申しますか、統計を通じて見ました経済成果の結果を、国際的に通用し得る統計調査方法を原則といたしまして、これにその年間にとりました施策をも附加えて、我々統計調査部においてこれを取りまとめ、これも又等しく経済安定本部を通じまして、ESSを経由しまして、FAOに出しております。又二十五年の二月には、PAOによりまして規格を統一いたしました世界農業センサスを日本にも実施することになりまして、世界的な規模で、世界的な規格によりました農業のセンサスをいたしまして、これを国連に司令部を通じて報告をいたします。そういうものにつきまして、取りあえず手許にありましたものを只今御配付を申上げました次第であります。FAOに加入いたしますることと、他面一九二八年のジユネーヴにおける経済統計の国際議定書、国際協定に日本が参加することを講和條約の調印の際における宣言と共に、両々相待ちまして、世界的に通用しまする農林、漁業関係の統計を作つて参る必要があるのであります。この統計は、第一には統計機関がどういうようなものであるかということと、統計調査方法がどういうようなものであるかということと、調査の内容が正確度がどのくらいであるかということと、そういうようなことが最も尊重されることになりまして、例を農作物の調査について申上げますと、標本調査理論に基いて、国の統計は国の機関によつてやりまして、正確度はその農作物の年間の豊凶の変動を表わすに足る正確なる誤差率と申しますか、正確度を持つ範囲の統計である、こういうようなことを要請されることになるのでありまして、その他のものにつきましても、ほぼ同様なことが言い得るのでありますが、そういう観点から申しまして、私どもの調査は終戦後司令部の指導を得まして、又日本独得の工夫を加えまして、二十三年以降の歴史も加えまして、やや世界的水準に一部は到達しつつありますが、農作物調査の米麦以外について見ますると、まだまだ世界水準には到達しておらんのであります。そこで組織におきましても、現行の組織を継続いたしまして、事業内容、事業規模、調査方法、調査の正確度、これらは人との関係、労力と申しますか、定員との関係におきましても、人の数におきましても、むしろ整備充実をいたしまして、そうしてなおなお知識、技術の訓練をいたしませんというと、FAOに加入するというような日本が独立しまして、農林漁業関係におきましても、国際機構に自主的に独立的に参加いたしまして、自己の主張をなし、世界との比較をし、又利害を調査して参ります際には、これを弱めるどころか、なお一層整備充実を要することと思うのであります。今これは私ども事務当局の私見のみならず、この創立及び指導が世界の統計学者、特に国連、アメリカ関係の統計関係の指導者によつて設立せられ、指導せられたことと、又本年国連の統計委員会の委員長でありまして、アメリカの連邦の予算局の次長であり、統計基準部長でありまするライス博士の、日本の統計機構の視察審査と、それに基きまする報告書が出ておりますが、日本の統計のうちでは、農業の統計は比較的によくて、他の統計よりは優れておつて、他と一緒にしては弊害があつて、独立して行くべきものだ、併しなおなお各種の点において整備充実改善を図らなければならんというのが報告書の内容でありまして、これは行政管理庁長官にも、総理大臣にも農林大臣にも、又衆参両院議長にも、その他主要なる日本の関係方面、権威者、指導者のかたがたにはライス博士から直接報告書の送付と、各人ごとに宛名先別に書いた意見を添附したものの送付があつたそうでありますが、それらに徴しましても、單に事務当局の意見とは考えておらん次第であります。
○片柳眞君 私も丁度一昨年のFAOの会議に出席をいたしまして、非常に統計資料がよく整備されておることを見まして、それに対して日本の統計がまだレべルが低いというような感じを持つて帰つて来たのでありますが、今統計調査部長のお話でも、やはりこういうような国際機構へ参加しますれば、ますます統計の整備が必要だという感心を持つたわけです。併しこれは本委員会とは関係がありませんから、それだけにいたしますが、これはやや具体的な点でありまするが、こういう栄養、食糧、農業、非常に広範囲に調査報告をしたのでありますが、そうしますると、單に農林省だけではなくて、厚生省その他の関係もありますが、これをどこか一括してFAOの事務局と連絡をするというような機構をお考えになつておりますか、どうか。
○説明員(斎藤誠君) FAOの憲章には直接載つておりませんけれども、FAOと各国との連絡を緊密にし、且つFAOの事業を国内に普及宣伝するためには、何らかの意味において各国の諸機関並びに民間団体とが一体になつて、十分連絡の密を得るような方法が必要である、こういうような趣旨に基きまして、第一回及びその後の回におきまして、総会の決議、多分決議だつたと思いますが、決議によりまして、各国は国内委員会を設けるというふうなことが指摘されておるのであります。それでこれによりまして、各国は現在のところ、大部分の国がかような国内委員会を設けることになつておるのであります。従いまして恐らく今後日本が加入することになりました場合におきましては、同様な問題が当然考えられることになりますので、我々としましても、かような国内委員会が各国においてどのような構成を持ち、又どのような活動をしているかというふうな事例について十分研究を目下重ねておるのでありますが、未だ十分の資料が手に入りませんので、今回第六回総会に日本からも代表が行くことになりましたので、これらの問題を考えて行きたいと思つております。
○片柳眞吉君 最後に御質問いたしたい点は、これはまあ見通しの問題でありまするが、たしかもう加盟をしていない国は、日本以外にはまあ西独その他の数カ国しかないと思いますが、今度の総会で大体まあその加入し得るお見通しがあると思いますが、この辺の一つお見込みを伺いたいと思います。
○政府委員(島津久大君) 今回申請を、いたしますにつきましては、各方面に連絡をとりまして打診をいたしたのでございます。その結果加盟に至る十分の見通しがございますので、今回提案をいたしたわけでございます。
○池田宇右衞門君 只今片柳さんからも御質疑がございましたが、加盟する以上は日本の国内態勢としても、これに応ずるだけの準備と計画がなければならんと思います。大臣各位が見えないときに、甚だ政府委員各位で困難な点もありますけれども、これらの点につきまして、準備、計画が十分今後できるという見通しがあるかどうかということを一つお聞きいたします。次に、只今統計調査部長から、司令部の指導によつて、それぞれ今日御報告申上げ、殊に農業方面の農産物の生産及びその状況におきましては、極めて正確なるところの御報告をしておる、こう申しましたが、司令部の指導があつたが、今度司令部が講和成立後はなくなり、日本がだんだん中心になつてこれらの計画を立てるか、そういう目標が準備されておるかどうか、更に見れば農村住民の状態を改善すると、こういうことが書いてありますが、御承知のごとく零細農業を主とするところの日本の農村の住民の状態を急速に改善して行くには相当多額の経費が要る。この多額の経費は予算の裏付を必要とするのであります。大蔵当局も見えないが、これだけの改善に要する予算の裏付たるところの資金を計上するところの考えがあるかどうか。更に食糧の実態が違うところの栄養においても、それぞれ各国の住民間においての生活に対する内容の異つておるこの栄養価を如何にして調節をとる考えがあるか。これは厚生方面と思いますけれども、これはなかなか言いやすくして困難なことが累積されておりますが、これらの惡條件をそれぞれ処理してこの世界水準まで向上させるの決意にはなかなか難関があるが、これらに対するところの凖備がどの程度まで進行しておるかということを、それぞれの関係者から説明を願いたいと思います。
○説明員(安田善一郎君) 農林省の統計調査部長程度ではお答え申上げかねることがたくさんあると思いますが、第一点のことだけ申上げます。農林省の統計調査機構はおよそ農商務省以来、農林省ができましてからずつとあるのでありますが、特に今のように国連で承認をされて、ここの統計ならば国際小麦協定というようなものから、数年前では米国の国際緊急割当委員会等でも、国際的にこの数字を使つて日本の農業、外国の農業、日本の食糧、外国の食糧との間を捌く資料になり得る、こういうふうに言われ出して認められ出して来ますという端緒は、先ほど申しましたうに司令部及びアメリカの指導によりましたのですが、そのおおむねのヒントにつきまして指導を受け、その後多少技術的指導を受けたのでありますが、その直後から直ちに、日本の農業は外国の農業と違いますし、作物でも、経営規模でも、お話のように農家の状況でも、日本独特なものでございますので、統計はこれらをそのまま映すような鏡みでありますから、方法は先進国のやつを取入れ、新らしきを加えますが、よく実態を映しますように、今後もそうなりますように、今の機構の創立直後から極めて内容は日本独特のものであります。そこでひとり立ちになりましても、知識としましては、国境を越えても広く世界に知識を求めて進歩を求めますけれども、十分に私どもにおいて能力も持ち、齟嚼力も持ち、又同時に非常な独創力を持つて終戰後でもやつておりましたから、今後も一層これによりましてやりたいと思います。同時にこれに要しまする予算等の裏付につきましては、三十六年度においては先ず先ずのところになつておると思いますが、二十七年度は目下折衝中でありまして、なかんずく本委員会のFAO加入の自身の予算と、これに文化的、技術的、報告上の協力をいたしまするような予算は、官房の調査課及び統計調査部、両方からそれぞれ予算を要求中でありますが、まだ適当な時期に至りませんで、大蔵省の主計局とも事務的な折衝がまだ始まらない段階であります。
○池田宇右衞門君 栄養関係は……。厚生省はおりませんか。
○委員長(有馬英二君) 厚生省渉外課の斎藤勇一君。
○説明員(斎藤勇一君) 先ほど農林省統計調査部長から、農林省において非常に優秀な統計調査機構のお話がありましたところでありますが厚生省におきましても官房統計調査部がございまして、鋭意栄養関係の調査を国際的に通用し得る統計様式を以ちまして調査をいたしております。余談でございますが、WHO関係で伝染病、流行病等の統計報告をいたしておりますが、その報告が他国の報告と比べて非常に正確でよろしいというお褒めの言葉を最近頂いております。なお栄養調査の機構といたしましては、この数年間都道府県に栄養調査の職員の設置を見まして鋭意調査をいたして参つております。公衆衛生行政の面からは、保健所を通じまして、或いは都道府県を通じまして、主といたしまして民間の広報教育、社会教育の面におきましても努力を鋭意続けております。なお文部省関係の学校教育と関連いたしまして、厚生省関係では保育所の給食というような問題にも政府は意を用いまして、栄養の改善、單にこれは一部の学童乃至は保育所に通います子供の栄養を補充することだけでなしに、この仕事自体を栄養に対する母親、父親の関心を呼びますこと、さましますこと、並びに関係者の正しい栄養のとり方に関する関心を深めますこと等にも意を用いておるのであります。その程度でございます。
○池田宇右衞門君 答弁に対してはかれこれ申すものじやないが、実際において日本の農業経営及び政府の農業施策に対しまして、世界農業に一環する程度まで日本農業の水準が上つていないということはすでに誰人も承知するところであります。こういう状態において、報告のみでなくて、実際国民の栄養及び生活水準を向上する、又農村住民の文化的生活を実現する、農村の経営内容の改善を速かに実現するということは、加盟すると同時に実現して行かなければならない問題でありまして、本来ならば大蔵、農林、厚生各大臣の総合する決意を聞くのでありますけれども、出席がないからこれを保留します。併しながら出席の政府委員諸君に、みずから原動力となりまして、加盟した以上速かに世界水準まで内容の充実を図ることを強く要望して私の質問を打切ります。
○岡村文四郎君 外務省当局にお尋ねしたいと思いますが、大臣がおいでになつておりませんので、事務当局で大抵わかると思いますが、UNFAOに加盟を希望いたしまして、大体お話を伺いますというと、御承認になるだろうというお見通しであります。そこでこれは先般承認いたしました小麦協定に参加するのとは違いまして、これに加盟を要望いたしまする以上は、それ相当の各省の連絡ができて、そうして万遺憾のないようなことができるというお見通しがなければ加盟を要望するはずはないと思いますが、今まで関係各省に対しまする外務省としての準備の程度をお聞きしたい。
○政府委員(島津久大君) 今回の加盟申請準備といたしまして、各省間にこれはまあ実際上の処置でございますが、連絡の委員会を作りまして種々研究を進めて参つた次第でございまして、今後とも関係各省との間の連絡は十分緊密に積極的にとつて行きたいと思つております。先ほど農林省の担当官のほうからも御説明を申上げましたように、加盟をいたしました後におきましては、例えば国内委員会というような機構も作つて行きたいということで研究を進めておるような次第でございます。
○岡村文四郎君 單なるそういう連絡ではこれは非常に残念だと思うし、加盟をした効果は挙らんと思います。そこで御承知のように、ここに掲げておりますように、広範囲に亘りまして、根本的な計画により審議をし、或いは諸外国のいろいろな事柄を取入れてやつて行こうということでありますが、日本のここに掲げておりますような統計は、ここ三年前まではゼロであつたのです。我々ほ国の農業に関しまして、或いは天然資源その他あらゆる面の統計資料のないことを実に遺憾といたしておつたのでありますが、漸くにして統計調査部が生れまして、そうしてそれが今先ほどから部長が報告されておりますような程度の仕事をいたしております。これはここで言うべきではないのでありますが、片柳委員もお話になつておりましたが、逆行するような計画を政府が立てております。政府そのものの中におりましても、こういうことに加盟するという以上は、国内の態勢、即ち政府自体が十分な連絡をし、齟齬のないようにして初めて加盟をするのでなければいかんと思うのでありますが、私どもは日本の今まで出した資料を、今の部長の話を聞きますと非常によい資料があつたというお話を聞きましたが、それは今の資料というものが、他のが惡いのか、日本がそれでいいと認められたのかわかりませんが、六十六カ国のうち全くまだなつていない国もあると思います。併しながら日本は何と申しましても、誰が何と言われても農業本位で立つて、そうして国民の生活を補い、そのほかに工業として立たなければならんことはきまりきつたことでありますが、こういうふうに加盟をしようという時分には、外務省のほうでも政府に万遺憾のないような注文を申上げて、そうして單なる加盟をし、莫大な金ではありませんが、これに加盟をしますというと、又その会議に参画もしなければなりませんし、いろいろな面に経費もかかりますが、それはそれとして相当の、さつき池田委員がお話しになつておりましたが、これには單なる資料でなくて、そうして加盟各国に御覧を願つたのでは、一向日本のここに掲げておりまするような状態は進まんのでありますが、よほどそういうものに加盟をするには、国内の態勢をしつかりつかんでからおやりになることが妥当であり、そうでなくてはならんと私は思いますが、單なる各省の課長ぐらいを寄せて、そうして連絡したぐらいでおやりになるようなお考えでは甚だ不備もあり、そういうお考えでは今後非常に困難が多いと思いまするが、どう一体考えているか、もう一度伺いたい。
○政府委員(島津久大君) このような国際協力の機関に加入するに際しまして、できるだけ国内の準備態勢を進めた上で配慮して行きたいという御意見、誠に御尤もと考えております。できる限りそういう点に留意いたしまして、今後進んで参りたいと思います。このほかにもいろいろな国際協力の機関にこれから加入することになるのであります。一々それに対して十分な準備を整えるということは、なかなか満足の行くところまでは或いは参らんかも知れんと思うのであります。この上とも外務省としましては、対外の面からいたしまして、関係各省と十分緊密な連絡をとつて参りたいと思つております。
○岡村文四郎君 これはお尋ねでなくて希望でありますが、希望を申上げて終りたいと思います。外務省は單なる取次の場所というふうにお考えにならないで、これが元で日本がよくなつて行くというお考えで万事今後十分なる御協力を願うことにいたしまして、これで終りたいと思います。
○説明員(安田善一郎君) 岡村委員に、先ほど私の申上げましたことに少し申し上げることがあるのでありますが、私は先ほど申上げましたのは世界農業センサスを国連において統一して調査をいち早く出しましたこととか、辛うじて統計調査部でやつております農林業の統計のうち、本年度までにこの二、三カ年やりまして、米麦が僅かに世界でも通用する程度になつたことをやつと褒められたということを申上げましたので、ほかの農作物でありますとか、林業とか、水産業とか、経済調査とかいうようなもの、又FAOの憲章の真先に出ておりますような生活水準、栄養水準などを的確に調べまして、統計として世界に通用するに足るような統計を対外的に、又当然に国内的にも示すほどの統計はまだまだできておらないのでございます。そこで片柳委員からも御指摘もありましたように、そのくらいの本年度の統計内容、統計調査の態勢というものを覗きますと、一、二世界水準に近付きつつあつて、FAOにも加入を許されるというふうになつて来ましたものが逆行するという意味を申上げましたので、そのように事務当局はしまして、折角統計調査関係の予算なり、人員なりの参議院の良識ある御審議を御期待をしておる次第であります。
○委員長(有馬英二君) ほかに御質疑はございませんか……。御質疑がないものと認めます。それでは本連合委員会はこれを以て終了することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(有馬英二君) 御異議ないものと認めます。連合委員会はこれで散会をいたします。 午前十一時四十三分散会