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12回国会参議院1951/11/26

運輸委員会 第11号

発言数
13
登壇者
5
会派数
1
開催日
1951/11/26

会議録

山縣勝見自由党

○委員長(山縣勝見君) 只今より運輸委員会を開会いたします。  先ず請願及び陳情に関する小委員会の審査の経過について、小委員長より御報告を願います。

仁田竹一自由党

○仁田竹一君 本日の請願及び陳情小委員会における審議の結果を御報告いたします。本日の小委員におきまして審議いたしましたものは請願三十七件、陳情二件であります。そのうち採択いたしましたものは次の請願二十三件であります。請願第九一二号御徒町駅南口乘降場開設に関する請願、請願の要旨は、現在の御徒町駅乘降場は上野広小路に接近し、交通もひん繁な場所で、人車馬の交通量は道路の幅員に比して甚だしくその雑踏は目にあまるものがある。殊に同駅の乘降客は一方口のため直接この雑踏道路を利用するので、まさに交通地獄の如き観を呈しているから速かに同駅南口に乘降場を開設してほしいというのであります。請願第一一九五号與野駅東口開設に関する請願、請願の要旨は、與野駅周辺に約五万人が居住し、附近の会社、工場に通勤する約一万名と共に四万名位の者が朝夕與野駅を利用しているが、駅の出入口が西口一方だけにしかないので列車の通過の都度交通を遮断されて不便が多いから東口に出入口を開設してほしいというのであります。以上請願二件はいずれも鉄道のサービスに関するものでありまして、小委員会におきましては現地の事情を考慮し審議の結果、願意を妥当と認めました。請願第八七九号魚沼線復活促進に関する請願、請願の要旨は、信越本線來迎寺駅より新潟県小千谷町に至る魚沼線は戰時中撤去され、戰後一度復旧作業に着手したが、再度工事を中止されたまま今日に及んでいるが、沿線地方の産業、経済は同線撤去後衰微の一途をたどり、このままでは同地方の産業、経済は復興できないから同線の復活工事を速かに開始してほしいというのであります。請願第九二五号静岡県掛川町、御前崎港間鉄道敷設に関する請願、請願の要旨は、静岡県小笠郡掛川町を起点とし御前崎港に通ずる国鉄自動車路線の運輸開始については、国会において数回採択されたが遂にその実施をみず今日に至つたが、沿線の産物の増大と住民の増加は最早自動車をもつてしては解決できない状態であるから地方民の交通の利便と中部日本縱貫鉄道の完成という見地から速かに鉄道を敷設してほしいというのであります。請願第九八六号北見枝幸、雄武両駅間鉄道敷設に関する請願、請願第一二一一号北見枝幸、雄武両駅間鉄道敷設促進に関する請願、以上請願二件の要旨は、北見枝幸、雄武両駅間は予定線であり日華事変の拡大により工事中止のまま今日に及んでいるが、残余の五十二粁余を敷設することによつて興浜南・北線を結び東北海道縱貫鉄道として未開発地の開発に寄與するところ多大であるから、既定の敷設法を変更することなくこれが実現をしてほしいというのであります。請願第一〇三九号宮崎、小林両駅間鉄道敷設に関する請願、請願の要旨は、宮崎県の中央宮崎市と西部の小林市を結ぶ重要線である宮林線には現在国営バスが運行されているが、この区間を鉄道により直結することは沿線の豊富なる産物の輸送と住民の文化の向上等に寄與し、ひいては宮崎県の政治、経済、文化、産業の進展に大いなる利益をもたらすから、本区間の鉄道敷設を促進してほしいというのであります。請願第一一三六号氷見、羽咋両駅間鉄道敷設促進に関する請願、請願の要旨は、富山県氷見駅より石川県羽咋駅に至る氷見線の建設は、戰争のため繰延されて今日に及んでいるが、沿線に豊富なる資源を控えている同線の完成は、国家再建のため目下の急務であると確信するから、同線の敷設を速かに実現してほしいというのであります。以上請願六件はいずれも鉄道の敷設又は復活に関するものでありまして、小委員会におきましては各々当該地域の未開発資源の開発、産業、経済の発展、文化の向上及び交通網の完成等の見地より願意を妥当と認めました。請願第一一二九号常磐線電化促進に関する請願、請願の要旨は、土浦市は茨城県南穀倉地帶で、産業経済はもとより、交通、文化、観光の中心地であるばかりでなく、東京の衞星都市として密接な関連を持ち、戰後は通勤、通学者が激増して東京の郊外住宅地としての性格を完全に備え京浜線、中央線、総武線、東北線等となんら変るところがないから、常磐線の電化を速かに実現してほしいというのであります。小委員会におきましては、審議の結果、輸送力の増強と経営の合理化、サービスの改善並びに沿線の発展等の見地より願意を妥当と認めました。請願第九九六号、第一〇九三号、第一一三八号、第一一六三号、第一二一九号、第一二二一号、自動車運送事業免許制廃止反対に関する請願、以上六件の請願の要旨は、今回政府においては行政機構の改革並びに之に伴う人員整理を企図し、これに関連して自動車運送事業の免許制度を廃止せんとするやに聞き及んでいるが、これは運送事業を無秩序におとし入れるもので、輸送力確保の点からみても当を得た策でないから、自動車運送事業の免許制廃止には反対であるというのであります。小委員会におきましては、問題の重要性に鑑みまして、愼重に審議いたしました結果、運賃の安定性、財務責任能力、信頼し得るサービスの提供、不当競争の防止及び交通調整等の点により考慮しまして願意を妥当と認めました。請願第一〇二〇号、第一〇四八号国鉄松任工場機関車職場新設等に関する請願、請願の要旨は、松任工場は客・貨車は勿論機関車その他各種の車両の修繕を担当し、その工事量も新設当時の五倍にも達しているが、現在機関車修繕の如きは既設の客車修理工場の一部を使用しているが如き状態で、充分の能率もあげ得ないから機関車工場の新設と、これに伴う引込線の敷設等速かに予算化して実行してほしいというのであります。小委員会におきましては審議の結果いずれも願意を妥当と認めました。請願第一二二〇号亜炭の鉄道貨物等級引下げに関する請願、請願の要旨は、亜炭は工業用熱源として又家庭用燃料として極めて重要な使命を持つているが、亜炭の運賃値上げが実施されると関係業界に甚大な影響を及ぼすから現在の七級を十一級に引下げてほしいというのであります。小委員会におきましては愼重に審議いたしました結果事情を考慮し現実に即した適当なる措置を講ずることを適当と認めました。請願第八七八号長崎県大村市に室港設置の請願、請願の要旨は、商業、観光、南方との地理的関係において、長時県が航空路連絡基点として好條件にあり、しかも大村市に旧海軍航空隊の施設が残存しているから長崎県大村市に空港を設置されたいということであります。請願第九二三号熊本県本渡瀬戸運河開さくの請願、請願の要旨は、天草郡の上島と下島との間の海峡は、満潮時を除いては船舶は通過できないため同地の交通運輸に大きな支障となつているから、この開さく工事を施行せられたいということであります。請願第一〇〇九号岩船港修築工事施行の請願、請願の要旨は、新潟県岩船港については国庫補助災害復旧工事として維持補修工事を施行中であるが、港湾としての機能発揮のため本格的工事を昭和二十七、八両年度に亘り施行せられたいということであります。請願第一〇三八号長崎海洋気象台に大型観測船配置の請願、請願の要旨は、長崎海洋気象台の使命の重大性に鑑み大型観測船三隻を速かに配置せられたいということであります。請願第一一四一号海上および港湾運送能率低下防止に関する請願、請願の要旨は、労働関係調整法上鉄道並びに小運送業は公益事業とされ保護されているが、海上運送業及び港湾運送業は一般的には公益事業とされてない。これは公平正義の原則に反するし又最近において公益に著しい障害を及ぼした経験にも鑑み適切な法制的措置を講じ海上及び港湾運送能率の低下を防止されたいということであります。以上請願五件は審議の結果いずれも願意を妥当と認めました。なお、請願第九一一号三河島、南千住両駅間に新駅設置の請願、請願第九二六号高知県佐川、高岡両町間国営バス運輸開始に関する請願、及び請願第一〇四七号飯豊信号場を駅に昇格の請願の三件はいづれも更に調査の上検討するという意味で今回は留保することといたしました。  以上請願及び陳情小委員会の経過並びに結果を御報告申上げます。

山縣勝見自由党

○委員長(山縣勝見君) 只今の小委員長の報告に対して御質疑等ございませんか。

岡田信次自由党

○岡田信次君 今の小委員長の報告のうちに、採否を保留したものの中に三河島、南千住両駅間に新駅設置の請願が保留になつたとあります。それはどういうのですか。

仁田竹一自由党

○仁田竹一君 只今御質疑のありました三河島、南千住両駅間に新駅設置の請願の件でございますが、これは内容はよくわからなかつたのですが、調査するために待つたのだと思います。ここに新設駅を設けますと、從來一方が二キロ二分、一方が一キロ四分あります。新駅を設けますと一方が〇・八キロメートルしかなくなり、一方が一キロ四分になります。こういうように非常に駅の間隔が短かくなり過ぎるようなことも一つの理由と思います。なお設等につきましては、相当ほかにもありますので、これらの件その他を十分調査いたしますため一応留保しよう、こういうことになつております。以上経過を申上げました。

岡田信次自由党

○岡田信次君 只今のお話を伺うと、駅間が短か過ぎるというのが支障になつて、決定を保留された理由になつておりますが、あの辺は電車区間で、電車駅といたしますと五百メートルなり六百メートルなりが山手線なり、東京近郊の電車区間としては普通のようなんですから、余りそれが大きな理由にはならないと思いますが、専門員のほうで調べておられますか。

古谷善亮常任委員会專門員

○専門員(古谷善亮君) 審議の経過につきまして申上げます。これは請願が参りましてから、又時間的に申しまして極めて少うございますので、私どもの専門調査の立場といたしましても、取調べます時日がございませんのと、政府側のお話を伺つておりましても、十分御調査がまだ行届いていないかのような感を受けましたのでありまして、只今仰せになりました駅間距離が多いとか、少いとかいうことにつきましては、審議の間におきましても、例えば東京、有楽町のごときも八百メートルというようなお話も出まして、その点につきましては採否を決定する重要な要素にはなつておりません。時間的に見て余裕がなかつたというのが、次回にもう一度御審議をする機会を得たいというわけでございまして、それだけの理由でございますことを一つ御了承願います。

山縣勝見自由党

○委員長(山縣勝見君) 他に御質疑ございませんか……。御質疑もないようでありますから、それでは小委員長の報告通り決定いたしまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山縣勝見自由党

○委員長(山縣勝見君) 御異議ないと認めます。さよう決定いたします。   —————————————

山縣勝見自由党

○委員長(山縣勝見君) 次に、先般來国有鉄道の賃金ベースの問題について国有鉄道総裁が発言を求められておりますから、国有鉄道総裁の発言を許します。

長崎惣之助日本国有鉄道総裁

○説明員(長崎惣之助君) 過日來、当委員会の皆様から格別な関心を寄せられました国有鉄道の賃金ベース並びにそれに関連した年末手当というような問題でございますが、すでに新聞等で御承知かと存じますが、去る二十二日の午後四時から団体交渉を開始いたしまして、翌二十三日の午前に大体年度末までの間に五千円の附加を附け加えて、それを目標にするということで円満に妥結いたしました。これにつきましては当委員会の委員長を初め、各委員のかたがたの絶大なる御協力と申しますか、御関心を頂きまして、私は日本国有鉄道を代表いたしまして、当委員会に深くお礼を申上げる次第であります。さようにして年末の繁忙期を控えまして、何ら不安なく輸送ができることになりましたのは、ひとえに当委員会の皆様のお力添えの結果と存じまして、厚くお礼申上げる次第であります。

山縣勝見自由党

○委員長(山縣勝見君) 只今国有鉄道総裁から発言がありましたが、これに関して何か委員のかたで御発言ございましたら……。別にございませんですか。他に御発言がございませんようでしたら、一応本委員会を閉じたいと思いますが、ちよつと速記をとめて……。    〔速記中止〕   —————————————

山縣勝見自由党

○委員長(山縣勝見君) 速記を始めて……。それでは本日はこれを以て委員会を散会いたします。    午後三時四十一分散会

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