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12回国会衆議院1951/11/27

厚生委員会 第10号

発言数
40
登壇者
9
会派数
3
開催日
1951/11/27

会議録

松永佛骨自由党

○松永委員長 これより会議を開きます。  まず本日の請願日程の審査に入ります。請願の審査方法についてお諮りいたしますが、百四十件の請願を一々丹念に審査することは非常に困難でございますので、請願の内容は、紹介説明によることができないものにつきましては、文書表によつて御了解願うこととし、まず政府の見解を聽取し、質疑その他の方法により愼重に検討いたしました後に、採決に入りたいと存じますが、そのようにして審査を進めることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

松永佛骨自由党

○松永委員長 御異議もないようでありますから、それでは日程第一、第五、第一二、第一四、第二七、第三○、第三一、第三三、第七〇、第七二、第七八、第九九、第一二六及び第一二七、以上十四件の請願を一括して議題とし、審査に入ります。  政府の所見をお述べ願いたいのでありますが、医務局長が今ちよつと席をはずしておられますから、次に持ち越しまして、日程第五五、第一〇六、第一〇七、第一三三、第一四〇、以上五件の請願を一括して議題とし審査に入ります。政府の意見をお述べ願います。森本国立公園部長。

森本潔厚生事務官(大臣官房国立公園部長)

○森本説明員 日程第五五以下四件は、いずれも国立公園の指定または区域拡張を請願しておるのでございます。この国立公園の指定につきましては、目下問題になつております箇所が四、五十ほどございます。これらにつきまして愼重検討してやりたいと思つておりますが、目下の状況としましては、先般国立公園審議会に対しましてその意見を徴しておりますので、その意見がいつごろ出ますか、数箇月のうちに一応の意見が出ると思います。それらの意見を参酌しまして決定いたしたいと思つております。その際にこれらの案件はいずれも一括処理されるものと考えております。  それから次の日程一四〇は、瀬戸内海の国立公園の施設を整備してもらいたいという請願でありますが、請願の内容はいずれももつとものことと考えられます。目下厚生省におきましては、国立公園の施設整備五箇年計画を肝心としまし七、今後の整備を考えておりますが、本内容もこの計画の一部に該当しますので、予算の許す限りこれの実現を期して参りたいと思つております。     —————————————

松永佛骨自由党

○松永委員長 以上の各請願についての御発言はありませんか。なければ次に移ります。     —————————————

松永佛骨自由党

○松永委員長 それでは次に日程第一二三、第一二四、第一二五、第一三五及び第一三七、以上五件の請願を一括して議題とし、その審査に入ります。政府の意見をお述べ願います。山口公衆衛生局長。

山口正義厚生技官(公衆衛生局長)

○山口説明員 日程第一二四及び第一二五はクリーニング業法廃止反対の請願でありますが、クリーニング業法は、クリーニングの仕事を通じて病毒の伝播されるのを防ぐための、公衆衛生上の法律でございまして、現在私どもはこの法律が、公衆衛生上ぜひ必要であるというふうに考えておりますので、私どもとしましては、これを廃止するという考えは持つておりません。  それから日程第一三七、これは食品衛生法廃止反対に関する請願でございますが、これも、食品衛生法は公衆衛生上ぜひ必要な法律であるというふうに考えておりますので、私どもといたしましては、これを廃止する考えは持つておりません。  それから日程第一二三及び第一三五、これは結核予防法による補助費増頭の請願でございます。これは先般の委員会におきましても、私どもの見解を申し上げたのでございますが、来年度におきましては、結核予防に必要な経費の増額を、現在財政当局に要求いたしております。私どもといたしましては、今後もこの結核予防法による補助の増額につきましては、できる限りの努力をして参りたいというふうに考えております。

松永佛骨自由党

○松永委員長 以上の各請願についての御発言はありませんか。

苅田アサノ日本共産党

○苅田委員 来年度増額を要求しておいでになるのは大体どれくらいですか、それをお聞かせ願いたいのです。

山口正義厚生技官(公衆衛生局長)

○山口説明員 ただいまここに予算書を持つて参つておりませんので、先般もまた本日も正確な数字をお答え申し上げかねるのでありますが、二十六年度におきましては、認められました予算は八十四億でございましたが、来年度におきましては、医療費の公費負担が——二十六年度は半年分でありましたのが、二十七年度は一年分要求いたしましたので、当然それが二倍にふえて参りますし、それから医療費の公費負担のわくの増大も考えております。それから病床の増加につきましては、二十六年度は一万七千二百でございましたが、これが一万七千五百、要求いたしておりますので、單価の増とからみまして相当額の増加になります。総額といたしましては、現在の要求額は約二百億ばかりであります。予算書がございませんので、あとで正確な数字をお届け申し上げたいと思います。

苅田アサノ日本共産党

○苅田委員 通常国会までに各般の予算が編成されるのでありまして、厚生省はただ予算をとるということだけが意味があると言えるようなわけなのですが、どうぞ全般の予算、これは今確定していないでしようけれども、大体要求になつている額を資料として出していただきたいということをお願いしたいと思います。  それから次に公衆衛生院の減員で、食品衛生の監視員を減らすということがあるので、非常に困つている。食品衛生の監視員の質を向上することは非常に大切だけれども、やはり数を減らされるということは、せつかくどうにか向上して来た公衆衛生上の見地から非常に困るので、その点ぜひお含み願いたいというようなお話を委員長からも聞いているわけですが、大体どれくらいの整理の計画ですか、それを一応聞きたいと思います。

山口正義厚生技官(公衆衛生局長)

○山口説明員 地方における食品衛生監視員の人員の整理につきましては、地方自治庁において現在立案中でございます。私どもの方にまだ正式にどういうふうにするかという案は来ておりません。しかし最初は食品衛生監視員は五〇%減員しようというような話もあつたようでありますが、私どもの方といたしましては、正式に向うから話があります前に、地方自治庁の方に参りまして、食品衛生の仕事の重要性を十分述べ、そして現在の食品衛生法を十分に運行して行きますためには、どうしても現在の人数が必要なのであるということを現在主張しておる状態でございます。

苅田アサノ日本共産党

○苅田委員 大体の見通しとすれば、どの程度で食いとめられるような予定でございましようか、また公衆衛生局長としては、やはり現在までの定員は必ず確保したいというようなお考えでしようか、その辺をお伺いしたいと思います。

山口正義厚生技官(公衆衛生局長)

○山口説明員 食品衛生監視員は現場の仕事でございますので、單に事務の能率をよくするということだけで人員の整理をして行くということは、なかなか困難だと思います。ただ私どもといたしましては、実際の現場の仕事のやり方をくふうすることによつて、ある程度これを能率的にやつて行き得るような道があるのではないかというふうに考えております。それで、全般の線に沿つて、どうしてもある程度削減されなければならないということになりますれば、現場の仕事でございます。ので、最小限度の率で食いとめてもらいたい、そういうふうに考えております。

松永佛骨自由党

○松永委員長 ただいま苅田委員から、私ども委員会の総意を代表する御意見が述べられたのでありますが、この際私からも一言補足して各局長の方にお願い申し上げておきたいと思います。例の行政整理の勧告案には、往々にしまして実情に伴わないようなものが相当あるようにも考えられます。たとえば兒童福祉司の廃止とかあるいは社会福祉司の廃止とか、あるいは食品衛生法等の廃止、あるいは公衆浴場法、理容師法といつたような廃止の勧告をなされておりまするものの中には、実際上必要欠くべからざるものもあるのでありまして、これを廃止する場合、厚生行政の上に芳ばしからぬ事態になるということを憂えまして、各局長におかれては、当委員会とも十分緊密な連繋をとられて、これを可及的、有数適切の線で食いとめられるように一段の努力をされたいと思います。     —————————————

松永佛骨自由党

○松永委員長 次に日程第一三六の請願を議題とし、審査に入ります政府の意見をお述べ願います。安田保險局長。

安田巖厚生事務官(保險局長)

○安田説明員 社会保障制度実施促進に関する請願でございますが、御趣旨は私どもまつたく同感でございますので、今後とも促進につきまして、一層努力をいたして参りたいと思います。なおこまかい点がその内容にあるようでありますが、これらの点につきましては、よく研究いたしまして、善処いたしたいと思います。

松永佛骨自由党

○松永委員長 本請願についての御発言はありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————

松永佛骨自由党

○松永委員長 次に日程第一九、第二○、第二三、第二四、第三六、第五七、第八九ないし第九三、第一〇一及び第一〇二以上十三件の請願を一括して議題とし、審査に入ります。政府の意見をお述べ願います兒童局川島企画課長。

川島三郎厚生事務官(兒童局企画課長)

○川島説明員 今議題になりましたうちの兒童保護費の問題でございますが、兒童保護費が地方財政平衡交付金の中でまかなわれておりまして、非常に各施設の経営者が困つておるという実情がございます。二十五年度、本年度二箇年にわたりまして、関係者の何とかこれをとりもどしたいという悲痛な叫び声が強く出ておりまして、私どもやはり以前の制度であります国庫補助金の制度に返すべきである、こう考えまして、事務当局といたしましてもいろいろ努力いたしたのでございますが、これについて一層各方面からの御援助もいただきまして、何とか元の制度に取返したいと考えておるのでございます。ことに明年度からは必ず実現いたしたい。もし明年度できませんと、この問題が非常に膠着いたしまして、それ以後において元に返すことは、ますます困難になると思いますので、何とか明年度は取返したい、こういう考えであります。  それからもう一つは兒童福祉法による助産施設費増額の請願でございます。これは内容は助産施設の助産費が非常に少いということ、それからガーゼ、脱脂綿等の必需品を現品支給されたい、こういう趣旨でございます。兒童福祉法の助産施設におきまするこれらの費用は、社会保險の点数の計算で支出しております。すなわち予算もそういう点数計算で計上しておるのでございます。従つてこの点数のある部分については問題はないなかと思います。兒童福祉法の措置費の問題からは問題がないと思うのでございますが、問題になりますのは正常分娩の場合でございます。正常分娩の取上費でございますが、これは点数の定めがございませんので、従来この費用をどうするかということが正式にはきまつておらぬので、いろいろ支障があつたようでございます。各府県の実情は、それぞれ適当に出しておるという形であつたのであります。兒童局といたしましても、実情がさようでは非常に困るので、最近通牒を出しまして、正常分娩の取上費につきましては、五百円以内で支給するように、五百円までは支給してよろしいとこういう通牒を出しました。従つてこれによつて兒童福祉施設においては、解決するのではないかと思います。但しこれは開業助産婦等の関係もありますので、兒童福祉法の助産施設だけの措置であります。それから現品支給の問題は、結局今の点数計算による費用のうち、あるいは正常分娩の場合の五百円等によつて現品支給しておりますので、それでまかなつてもらうほかないかと思います。  それからもう一件の請願は、助産婦に対する保健指導費確保の請願でございます。これは請願にございますように、今まで兒童福祉法の第十九條による知事が保健指導する場合、医師、助産婦等が活動した場合に、その費用につきまして、予算上医師にだけ補償する費用を出してやるというような形になつております。これは確かに片手落ちでございます。この点につきましては、実は従来の考えは生活保護法の医療費から出得るというふうに解釈しておつたのでございますが、生活保護法のその面の費用も、実際の支出の上では困難であるということがわかりましたので、今後は兒童福祉法の方から出すようにしたいと考えております。従つてこれについては近く兒童局から各府県に通牒を出したいと思つております。すなわち十九條の第四項の費用について、医師のみならず助産婦の指導費についても支出してさしつかえない、出すようにという通牒を出すことにいたしております。  もう一件、兒童福祉司の増員に関する請願がございます。これは前年度が四百五十五名であつたのが、本年度七百八十四名にまで増員いたしまして、その数で問題兒童のケース・ワークをするという形になつております。ところで先般の兒童福祉法の改正によりますと、問題になる特に困難なる兒童につきましては、居宅で指導する場合は兒童福祉司しかできない、兒童福祉司によつてのみそういうケース・ワークができるという形になつておるのでございます。この兒童福祉が毎月担当し得る問題なりケースの数というのは、経験、実績によりますと、大体四十ケースくらいになつております。これで各地方の問題のケースを割つて行つてみますと、現在の兒童福祉司の数ではとうてい担当し切れない。もつと増員を要するというような結論が出ております。従いまして、兒童局といたしましては、もう少し兒童福祉司を増員しなければいかぬ、こういう考えで進んでおります。

松永佛骨自由党

○松永委員長 以上の各請願についての御発言はありませんか。——なけれげ次に移ります。     —————————————

松永佛骨自由党

○松永委員長 先ほど議題といたしましたが、医務局関係の当局がお見えにならなかつたので、留保いたしました日程第一外十三件の請願を一括して議題とし審査に入ります。政府の意見をお述べ願います。

阿部敏雄厚生技官(医務局長)

○阿部説明員 日程第一の医師たる公務員の待遇改善に関する件につきましては、私どもも何とかしてさらに優遇いたしたいというので、いろいろの方法で今折衝しておりますが、まだ最後切な結論には至つておりません。これほぜひさらに努力を続けたい、かように考えております。  それから日程第五の栗生楽泉園の道路改修並びに防火施設費国庫補助の請願につきましては、草津の癩療養所の水道は、あれだけをまかなうのに十分な水源地の水量と配水管の太さはあるのでございますが、中にもが発生しまして、管を細めておるために、十分に水が行かないということでございますりで、これは至急調査いたしまして、そのどうしたらいいかという方法を検討の上で、手をつけたいと思つております。それからあそこが雪解けのとき、あるいは霜のおり始めたときには非常に道が悪くなりまして、手足の不自由な患者が交通するのに非常に不便たということは、その通りでありまして、これにつきましては急速に道を改のたい、すなわち砂利を敷きまして、小自由な人の歩くのに不便のないようにいたしたい、かように考えております。  それから日程第一二のインターン生の身分確立等に関する件につきまして、実はけさも総司令部の方へ呼ばれまして、アメリカのインターンの、状態についていろいろ話を聞いて来たのでございますが、インターンの問題及び国家試験の問題は、相当改正すべき品がありますので、関係者集まりまして改善方策を考えて行きたい、かように考えております。  それから日程第一四の人体解剖諸経費全額国庫負担等に関する件につきましては、大学、病院及び研究所等で行われておる本人の承諾を得てやる人体解剖につきましては、大部分経費は本人に負担させておることはない、かように考えておるのでございますが、もしそういうことが事実であれば、これは考えなければならぬ、かように考えております。しかしこの問題につきましては、厚生省ばかりでなく、文部省とも非常に関連がありますので、よく検討を加えたいと思つております。ただ香典として十万円程度国費で支給するという法律を出すということにつきましては、ただいまのところまだ考えておりません。  それから日程第二七の栗生楽泉園に上水道施設に関する請願につきましては、先ほど申し上げました通りに、水道をさらにパイプを増設するか、あるいは内部を浚渫して行くかというような方法について検討を加えまして、至急方策を立てたい、かように考えております。  日程第三〇、助産婦に特殊物資配給の請願につきましては、助産婦、保健婦、看護婦等は応招の義務が課せられているから、無報酬の場合でも進んで行かなければならぬ。従つて助産婦に作業衣及び特殊物資並びに放出物資を配給してほしいというのでございますが、建前から行けば、大体こういう場合には報酬は何らかの方法で出せる、かように考えておるのであります。従いまして今これにこういう特殊の物を配給するということは考えておりません。  日程第七〇、「らい」療養所における患者による附添手当増額に関する請願は、現在日に十五円を出しておりますが、これを三十円に増額して二十七年度の予算に要求いたしております  日程第七二の医療資金融通法制定等に関する請願につきましては、この医療金融はぜひ必要だと考えますので、今一つの案を出しまして来年度の予算に要求をいたしております。  それから日程第七八及び第九九、第一二六、第一二七、国立療養所における給食費増額の件でございますが、これは国立結核療養所のまかない費を百円に引上げろというのでございますが、現在国立結核療養所のまかない費は、二十六年度の当初予算が六十七円でございましたのが、補正いたしまして八十一円八十八銭になつております。さらに三十七年度には八十七円を要求いたしております。  それから日程一三四の作業療法完全実施に関する請願でございます。結核療養所におきまして作業療法の必要なことはまつたく同感でございます。現在国立の結核療養所における作業療法は全部行き渡つておりません。現在やつておりますのが七十三施設、すなわち百六十数箇所の中で七十三箇所だけが実施いたしております。必要であるのになぜそれを全部やらないかと申しますと、作業療法をやりますがために、ベツドを長く独占されるのでございます。最近結核の治療法が進歩いたしまして、死亡者が非常に少くなつて来まして、それでなくても長くベツドを占められまして、新しい患者で入院を待つておる患者が非常にたまつておるのであります。従いましてこれが必要と認められながらも、まだ十分にでき得ないのでありますが、これにつきましてはぜひ至急ベツドを増加するとともに、内部の回転等の方法を考えまして、できるだけ多くの施設において作業療法を実施いたしたい、かように考えております。

松永佛骨自由党

○松永委員長 以上の各請願についての御発言はありませんか。

福田昌子日本社会党(第二十三控室)

○福田(昌)委員 インターン制度についてお伺いしたいのです。ただいまの御説明でほぼ了解できたのでございますが、ただインターン制度は、御承知のように占領政策の相当強い圧力がありました時代に、アメリカの政策の模倣として生れた制度でございますから、今日の時代から考えてみますと、非常に無理な制度といわなければならないと思うのでございます。ことに今日の彼らの生活というものは相当切迫しておりまして、ただでさえ医学教育においては他の部門より長年の教育課程を経なければならないのに、さらに一年間のインターン制度というものは、何らの身分保障もなく、しかも学生と同じような経費がいつて、学生に與えられておつた特権というものは、あべこべにこれを喪失してしまつておるというような状態でございますから、早急にインターン制度の改革というものはお考えいただかなければならない問題ではないかと思うのでございます。昔でも学校を出まして、ただちに実地医家になるということは非常に困難でありまして、それ相当の研究機関についた状態であつたわけでございまするから、この際インターン制度を廃止するというような御英断をお待ちじやないか、お考えになつておられるかどうか、この点に対する御意見をまず承りたいと思います。

阿部敏雄厚生技官(医務局長)

○阿部説明員 インターン制度を御説のような理由によつて、この際廃止するという線にはまだなつておりません。ただ現在のインターン制度はお話の通りに意味がない、もう少しインターン制度をして意義あらしめなければいかぬ。それには第一に、インターンを終つてから国家試験をやるために、インターン中に国家試験の準備をやつて、せつかくのインターンの效果が非常に薄くなつておるという点を一つ指摘されおります。それからもう一つは、インターンというのは病院へ住み込んで、ほんとうの医者の一員として実際の技術をみがくのだ、それが現在の日本の制度では十分にできておらぬじやないか、そうすれば、貴重な時間を費してインターンをやつたというかいがないのではないかというようなことも言われております。これらの問題につきましては、今申し上げましたような国家試験の問題にも関連して参りますし、それから住み込むということになる上、また病院の施設というような問題にも関係して来ております。従いましてまず国家試験から検討しようというので、来月の四日には関係者全部集まりまして、日本医師会で検討を始めるということになつております。それを全部やめるというのは、ちよつと今決心いたしかねております。

福田昌子日本社会党(第二十三控室)

○福田(昌)委員 局長さんの御意見ごもつともと思うのでございますが、厚生当局といたされては、これを廃止する御意向が強いのか、それとも、現行のインターン制度というものは意味がないということをはづきりおつしやいましたし、そういうようなお気持から、インターン制度を存置するということになれば、ある程度改革がなされなければなりませんが、その改革は予算的にもいろいろ困難な問題が含まれておると思います。従つて廃止しない限りは、困難であろうとも、その充実をはからなければならない立場に置かれているわけですが、どつちの御意向がお強いのでございましようか、その点をはつきりといたしていただきたいと思います。

阿部敏雄厚生技官(医務局長)

○阿部説明員 昔でも、医者の学校を出まして、少くとも一年くらいは臨床をやらなければ、一人前の医者としては立ち得なかつたのであります。従いましてインターンの一年間は、これを有效に使うことを考えるべきであつて、その一年間を廃止して、卒業してすぐ医者になるといつても、やはり組織的の修練を積ました方がはるかにいいのじやないか。従いまして、インターン制度は廃止すべきでなくて、今の方法を改良いたしまして、もつと有意義な一年間を過させ、インターンを終つたとき初めてりつぱな医者になれるという方に持つて行くのがいいのではないか。これは厚生省の所見ではありませんので、私が受けた感じで申し上げるのであります。

福田昌子日本社会党(第二十三控室)

○福田(昌)委員 そういたしますと、国家試験の問題が当面の大きな問題になりますが、国家試験は、そういう御趣旨のインターン制度であれば、卒業したらさつそく国家試験を受けさせるというような制度が、私は最も当を得た制度ではないかと思うのでございますが、そういうような御配慮はなされていないのでしようか。

阿部敏雄厚生技官(医務局長)

○阿部説明員 国家試験の時期の問題については、二、三の案が出されておるのでございます。それは、国家試験を基礎と臨床との二つにわけまして、そうして基礎を学校の途中に受け、卒業して臨床を受け、そうして一年間のインターンをやつて、インターンのその該当の院長の証明書によりまして医師免許証を與える、こういう案と、それから学校を卒業したときに基礎も臨床も国家試験を受けまして、それから一年間のインターンを受けて、インターンの院長の証明によつて医師免許証を與えるのと、もう一つは、学校を卒業したときに基礎医学の国家試験を受けまして、それから一年間のインターンを終つたところで臨床の国家試験を受けて、そうして医師免許証をもらうというような、まだほかにも考えられましようが、三つの案が出ておるのでございます。それにつきまして国家試験委員会及び教育委員会とか、いろいろな関係者が集まりまして、これから検討を加えよう、そうして至急改正をはかろうというふうに考えております。

福田昌子日本社会党(第二十三控室)

○福田(昌)委員 御趣旨よくわかりましたが、私どもといたしましては、でき得べくんば大学を卒業しましたその直後において国家試験を受ける、一年間のインターン制度のこの内容を今後も存置するといたしますれば、その一年間を経た後にインターンの指導当局者の証明をもつて医師免許状を考えるというような制度が望ましいと思うのでございます。これは私の希望でございますから、どうか厚生当局においても参考までに取上げていただきたいと思うのであります。要はインターン制度という言葉そのものは、いろいろ検討しなければならないかと思うのでありますが、実地を相当訓練するという意味において、この一年間というものは貴重だろうと思います。何分にも生活費の問題でありますが、これに対しましては、インターン生に該当する人もみんな悲鳴をあげておるわけでございます。従いまして政府当局におきましても、ある程度の実質的な給料を支給するとか、あるいは育英資金の該当のわくを広げるとか、何らかの積極的な措置をぜひ御配慮いただきたいと思います。

丸山直友自由党

○丸山委員 インターン制度の根本的の改革等についての御研究はけつこうだと思いますから、ぜひやつていただきたいと思いますが、それはそれとして、現在やつておる制度でも相当期間続くと思います。その間にどんな支障があるか。たとえば厚生省としてはインターン生というものは、大体身分はどこにあるのか、学生の延長というふうにお考えになつておるのか、あるいはもうこれは学生ではないのだというふうにお考えになつておるのか、学生の延長であつて、学生の一部分だとお考えになれば、あるいは学割であるとか、学生自身の特典を與えられなければならない。そうでないのだ、これは特殊の身分なのだ、だから何でもないのだ、普通の人間と同じだと考えられるのか。何かその辺の考え方をどういうふうにお考えになつておりますか、その点をひとつ……。

阿部敏雄厚生技官(医務局長)

○阿部説明員 身分は学生ではございませんが、通勤の学割だとか、そういうものについては準学生の恩典にできるだけ浴させるようにはしております。

丸山直友自由党

○丸山委員 しかし現在では学割はなかつたと思いますが……。

阿部敏雄厚生技官(医務局長)

○阿部説明員 出しておるそうであります。

松永佛骨自由党

○松永委員長 他に御発言はありませんか。なければ次に移ります。     —————————————

松永佛骨自由党

○松永委員長 それでは次に本日の請願日程全部を議題とし、何か御発言がありましたら許可いたしたいと思いますが、ございませんか。——それではこれより本日審査をいたしました請願について採決をいたします。  まず日程第一〇、第一五、第一六、第二五、第三四、第三五、第三八ないし第四〇、第四九、第六一、第六二、第七四、第七五、第九七、第九八、第一〇九及び第一三二、以上十八件の各請願は、いずれも今国会本院において議決いたしました法律案、決議案に関する請願でございますので、いずれも議決を要しないもの、日程第一、第五ないし第九、第一二ないし第一四、第一七ないし第二四、第二六ないし第三三、第三六、第三七、第四一、第四三ないし第四七、第五〇ないし第五八、第六三ないし第六八、第七〇ないし第七三、第七七ないし第七九、第八二ないし第八六、第八八ないし第九四、第九六、第九九ないし第一〇二、第一〇四ないし第一〇八、第一一〇、第一一三ないし第一一六、第一一九ないし第一三一、第一三三ないし第一三七、第一三九及び第一四〇、以上百二件の各請願は、いずれもその趣旨を適切妥当なものと認めて、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

松永佛骨自由党

○松永委員長 御異議がなければそのように決します。  なお、本日議決いたしました各請願に関する報告告につきましては、先例により、委員長に御一任願いたいと存じますが、そのように決するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

松永佛骨自由党

○松永委員長 御異議なしと認め、そのように決します。

松永佛骨自由党

○松永委員長 次に本日の陳情書全部を議題とし、審査に入ります。  これらの各陳情書につきましては、本日審査いたしました数多い請願と同様の趣旨のものが大部分でございますので、これらの審査方法につきましては、委員各位におかれまして、すでに文書表その他により御了解願つたことと存じますので、これらの取扱いに関しましては請願に準じた方法により、委員会において了承及びその他の取扱いにいたしたいと存じます。ついては、これらの取扱いに関しまして委員長に御一任願いたいと存じますが、そのように決するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

松永佛骨自由党

○松永委員長 御異議なしと認め、そのように決します。  次会は明日午後二時より開会することといたし、本日はこれをもつて散会いたします。     午後四時十四分散会

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