運輸委員会 第14号
- 発言数
- 45 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1951/11/27
会議録
○大澤委員長代理 これより会議を開きます。 委員長不在でありますので、私が委員長の職務を行います。 これより請願の審査に入ります。日程第二〇四、尻屋港修築工事施行の請願を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。山崎岩男君。
○山崎(岩)委員 請願第一六二六号、青森県下北郡東通村村長竹川松蔵外一名からの請願であります。尻屋港修築について本村尻屋港は、本州下北半島の北端、尻屋岬燈台と近接し、沖合い一帶は魚族最も豊富であります。しかも北海道航路として重要な地点であり、太平洋と津軽海峡との交叉区域でもありまするので、一朝にして魔の海と化するため、航行船舶、出漁船の遭難は甚大なるものがあるのでございます。本港はその性格から、また重要性から推して、避難港として、運輸省におきまして、すでに指定されておるのでありまするが、この修築がまだ実は行われてないのてあります。その修築に関しましては、本村の漁民はもちろん、付近一帶出漁船の安全が確保せられて、航行船舶の避難を容易ならしめるのみでありませず、遠洋漁業の振興に寄與することも甚大なるものがあるのであります。従いまして、本村民はあげて、この工事の施行を望んでおる次第でございます。また、尻屋港の陸域一帶は、無盡蔵の石灰岩を埋蔵しておりまして、避難港の修築と相まつてこれが開発輸送は容易となり、工業振興に貢献を来すことは甚大なものがあると思惟されるのであります。右事情を御明察くだされまして、昭和二十七年度におきましては、これが修築のために国家としてすみやかに処置をとつていただきたいというのが、請願の趣旨でございます。
○大澤委員長代理 政府より意見を求めます。
○黒田説明員 尻尾港の避難港の整備につきましては、請願の御趣旨の通りでありまして、現在避難港は全国で十九ございます。そのうち五つの港につきましては修築を実施いたしております。お話のありました尻屋港につきましては、避難港としての重要性を認めまして、本年度公共事業費の一部を割いてそこに充てる、あるいは施行についての実際の調査費を計上いたしまして、技術的な調査をいたしておるような現状でございます。二十七年度の予算の実現につきましては、一応当初の予算といたしまして関係方面に要求いたしております。いまだその査定の内容がはつきりいたしませんが、これは避難港としての重要性にかんがみまして、できるだけ早くこれが実施できるようにいたしたいと考えております。
○山崎(岩)委員 ただいま港湾局長さんから御親切なるところのお話を承つた次第でざざいますが、この尻屋岬は約二十億トンと推定される石灰石があるのでございまして、その石衣石はカルシウムを九九%含んでおる。日本内地におきましてこれほど良質の石灰石はない、かようにいわれておるのでございます。ただいまのところ室蘭にございます富士製鉄で、この石灰石を運んで行つて製鉄作業に役立たしているわけでございますが、非常にこの港の悪いことのために、はかばかしく運ぶことができないのでございます。かてて加えてただいま北海道の漁船あるいは青森県の漁船等を使つて、その運搬をやつておるわけでございますが、良港がございませんために、冬でなくても、夏場でありましてもどうしても運ぶことが困難である。そこてこの避難港ができますならば、漁期でない場合の漁船を利用して、北海道との間にこの石灰石を運ぶくふうが立つのですから、地方民はこのために非常な恩恵を受けることになるわけです。ところがただいまは港が全然ない。そこでこれは三千トン級の大きな船を持つて来て運ぼうかという計画も立てたそうでありますが、その船を持つて来ても接岸する所もありませんし、沖合いはるかに船をかけまして、その石炭石を荷役しなければなりませんので、それもまことに至難な状態であります。そこで北海道の富士製鉄といたしましては、実は手をあげているような状態である。單に漁船あるいは北海道行きの航行船舶の避難港であるばかりでなしに、産業開発の点からいたしましても、非常に千要な性質を持つておる港なのでございます。従いましてこの港ができ上るということは、漁船その他運航船の避難港としての役目を果すばかりでなく、この眠つている二十億トンの石灰石を即発するためにも、非常に重要な役割を果すということを信じて疑いません。どうか、先ほど局長さんから御説明がございましたように、昭和二十七年度においてはこれに相当額の金をかけられて避難港をつくつていただきたいということを、私は紹介議員の一人としてお願い申し上げるものでございます。
○黒田説明員 今山崎委員からお話のありました通り、この港は避難港としてのみでなく、地下資源の開発という意味もありまして、道庁の方も開発計画の一環のように考えて、何がしかの援助はあるように聞いております。また避難港を整備することによりまして、先ほど来お話があつたように稼行率が非常に上ります。おそらく小型船の稼行率においては倍くらいになるのではないか。またこの附近は有名な難場でございまして、海難事故が非常に多い所でございます。海難につきましてもおよそ三分の一に減るのではないかというような見通しをつけまして、せつかく予算を要求中でございます。 —————————————
○大澤委員長代理 次に日程第一九一及び第一九四、名洗港を避難港に指定の請願を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。仲内憲治君。
○仲内憲治君 名洗避難港につきましては、かねてから運輸当局、当委員会の各位の非常な御支持を得まして、指定もすでにいたされておりますし、本年度は実地の調査も終つた次第でありますが、二十七年度の予算編成期にあたり、この請願者であります千葉県知事、銚子市長ら地元県民の熱望いたしまするところは、この調査の結果に基いて、来年度はぜひとも着工の運びに至つていただきたいということであります。実は本日も陳情に参つておりますが、時間の都合でまだ見えておりません。いずれ見えてお願いすることになると思います。この港の避難港としての重要性は、いまさら繰返すまでもなく皆さんの御了解を得ておりますが、静岡県から福島県に至る日本海面には避難港はないのでありまして、しかも最も船舶の航行の多い所でありますし、問題になつている名洗港を中心とする犬吠岬は、航海上最も海難の多い地区でありまして、年々多くの犠牲を拂つております。最近でも陽常丸という二千二百トンの船が沈没しておりますし、ごく数日前にも銚子沖において二百トンばかりの貨物船が遭難しております。また冬の季節に向えば、毎年多くの貨財と人命が失われるのでありまして、避難港という使命から言つても、地理的條件から言つても、当然なければならない。むしろ今までにつくつておいていただかなければならなかつたような必要性の十分認められる地区であると確信するのでありまして、その意味において当局におきましてもいろいろ御盡力願つておりますが、規模の大小あるいは来年度にどれだけという予算全体の振合いもあり、御困難もあろうと推察いたしますので、とにかく着工という線において強く当局の御決心をお願いいたしまして、県民をして安心させていただきたい。またこの避難港の性質から申しまして、いわゆる受益者は地元よりもむしろ沿岸全体、今の静岡から福島に至る関係漁船並びに貨物船その他の船舶業者の何様の陳情もあるようでありまして、十分それらのことを御賢察いただきたいと思います。何分にも予算のわくという大きな難関もあることでありますし、またほかの港との関係もおありでじようが、この名洗港のいきさつをぜひ御賢察願いまして、来年度は少くとも着工の段階に立ち至り得るような御盡力をこの上ともお願い申し上げます。
○岡村委員 坪内委員、岡田委員、大澤委員、私とが、非公式ではございますが、同港を視察いたしまして、これはできるだけ早く着工しなければならぬということを認めて参りましたので、この点もよろしく当局において御調査あらんことを切にお願いいたします。
○黒田説明員 名洗港の避難港としての重要性につきましては、今のお話の通りでありまして、今年の二月に避難港として指定されております。さらに今年度の公共事業費の中から調査費を計上いたしまして、先般来技術的な調査をこの港にかけております結果によりますと、避難港の位置としてはまことに良好でございます。ただ暗礁等がございまして、相当施設の整備に巨額な工事費を要する。しかしながら不可能ではないという結論が一応出ております。本港の整備につきましても来年度予算に整備できますように目下要求中でございまして、できるだけこれが実現について努力いたしたい、かように考えている次第でございます。
○畠山(鶴)委員 ただいまの局長さんの御説明について、私どもいささか関連していることを申し上げておきたいと思います。銚子の名洗の避難港は、今紹介議員の言われた通りでありまして、私ども伊豆半島から銚子を見ておりますと、始終新聞等で避難されておるという、また避難があつたというと銚子かというようなことで、この名洗の避難港はどうしても重要だと思います。ことに伊豆方面の漁船があの方面へ出る場合に、避難港がなくて危険で出られない、あるいは航行できないということを漁民からたびたび伺つておりますので、この点もぜひ加味していただきたい。 それから先般伊豆の稻取漁港を拜見して参りましたが、これは竣工式でありました。これらにつきましても、避難港としての設備をもう少ししたかつたけれども、どうも港湾部の方はあまり力を入れてくれないから、一時とりあえず水産港としてでき上つて竣工式までしたのだが、今後ぜひ避難港としての問題ももう少し取上げてもらいたい。伊豆方面の各港湾についていろいろの要望がありますので、また伊豆方面のことと同時に名洗の避難港に準じて、伊豆方面の避難港もぜひ局長さんに御考慮のうちに入れていただきたいことを付言してお願いをいたす次第竹あります。
○黒田説明員 避難港は先ほど仲内議員からお話のありましたように、その地方の船の避難をやるばかりでなく、ほとんど全国的な小型船の避難に役立つのでありまして、この意味から申しましても海難事故等を少くするということもありまして、経済効果も相当あろうかと存ずるのであります。この意味におきまして、全国的に海岸線の要所々々に十九の避難港を選定いたしまして、去る先国会には畠山委員の御紹介もあつたかと思いますが、下田溝を避難港としております。稻取港につきましてはいろいろ水産庁の方と協議いたしまして、稻取港はひとつ漁港にしてもらえぬかというような地元の要望も非常にあるというので、避難港として指定することは御遠慮申し上げたような次第でありまして、港湾になりますれば港湾としての予算も考えられるのでございますが、漁港に指定されましたので、おそらく漁港の方から相当な予算が計上されていることと存じます。今お伺いいたしますと、竣工式をやるような工事量が相当あつたというお話でございますので、この点御同慶に存ずる次第であります。 —————————————
○大澤委員長代理 次に日程第一八二ないし一九〇、第一九二、第一九三、第一九五ないし第二〇三、第二〇五及び第二〇六は、港湾修築関係でありますので一括議題とし、政府より意見を求めます。黒田港湾局長。
○黒田説明員 日程第一八二の伏木港の整備拡張促進に関する請願でございますが、伏木港はもう御説明申し上げるまでもなく、日本海の重要な港湾でございまして、戦争中は特に裏日本中継として活躍した港でございます。戰後におきましても、石炭なりあるいは北海道との交易物資が相当ございまして、ずつと引続きまして海湾の整備を実施いたしております。なかんずく本年度からは腐朽いたしました桟橋の改良工事に特に重点を置きまして工事を続行いたしておりますが、来年度も引続いてこれらを実施いたしたいと考えております。 次の一八三号の船泊港拡張工事施行の請願でございますが、船泊港は北海道の北部の離島にある港でございまして、離島の港につきましては、これは陸上の道路にかわるべきものとして私ども相当重点を置いてやつております。最近魚田の開発なり、あるいは漁船の集結が相当盛んなようでございまして、これが整備につきましてはいろいろと技術的な調査を十分いたしまして、そのあやまちのないように実施いたしたいと考えております。 次は浜名港修築工事促進の請願でございますが、浜名港は灘岡県の浜名湖の入口にある港でございまして、この港につきましても一昨年来から工事をいたしておりまして、引続き来年度もこれをやりたいと考えております。この港につきましては、隣接の舞阪町が漁港になつておるのでありますが、あの太平洋岸の荒波に対抗して港口が設けられておるのでございますが、この港口の整備につきましては、技術的に非常に興味あると申しますか、また困難な問題も多々ござしまして、目下運輸技術研究所で模型実験をいたしております。この結果によりまして、この箇所の整備は十分検討した後で実施いたしたいと考えております。 次は一八五号の門司港田野浦地区修築工事促進の請願でございますが、田野浦は昔から瀬戸内を航海して玄海灘に出る関門の急潮を乗り切るために、常に小型船の避難しておつた場所でございます。避難と申しますか、潮待ちといつたような、碇泊をしておつた場所でございまして、現在関門の主たる接岸施設が接収されております関係で、泊地を利用する沖荷役が盛んになつて参りまして、田野浦の防波堤その他の泊地を造成するための工事につきましては、来年度ぜひ実施したいという考えのもとに、目下予算を要求中でございます。もう一つ、田野浦の重要性は、小野田とか宇部方面に生産される危險物を九州地区なり、あるいは外地に輸送する場合に、陸上のトンネルを通すことは万一の場合の危険がございますので、危険物はもつぱら海上輸送によつて田野浦へ陸揚げをして後、九州方面に陸送しておるような関係もありまして、この整備につきましては来年度実施するよう努力いたしておるような次第でございます。 次の一八六の竹島港の問題でございますが、竹島港の修築につきましては、細島港と背中合せになつております非常によい湾形のところでございまして、この地区の電力の開発なり、あるいは工業用水は一部引込みはもうできておりますが、それが宮崎県の総合開発の焦点となつておりますので、これが実現につきましては、二十七年度以降においてできるだけ実施いたしたいということで、せつかく努力中でございます。 次の淡路島江井港を重要港湾に編入の請願でございますが、江井港は淡路島の西浦海岸の中央部にございまして、重要港湾として編入することについては、港勢の発展を待つて考えたい。目下これは指定港湾でもないのでございます。指定港湾と申しますと、運輸大臣が指定した港湾でございますし、重要港湾は港湾法に基いて、政令によつて指定される港になつておりますが、まず指定港湾にすることが先決問題だと考えております。 それから舘山港修築に関する請願、千葉県の舘山港でございますが、港としてはまことにかつこうな港湾でございまして、目下これは指定港湾になつております。新しく外郭の防波堤工事あるいは荷揚場の改良等が、来年度予算の対象となつておるのでございますが、技術上の問題あるいは来年度予算のわく等の問題をもあわせて考慮いたしまして、善処いたしたいと考えております。 次の郡家港改修工事施行の請願、郡家港は淡路島の東岸にございます。淡路島としましても相当重要な港湾でございまして、先般国道の改修もいたされたような港でありまして、この港の来年度の整備につきましては、実現いたしますように努力いたしたい、かように考えております。 一九〇の名古屋港緊急整備等に関する請願について申し上げます。名古屋港は御承知のように今年の九月に特定重要港に指定されまして、最近特に発展いたしまして、外国貿易が昨年の倍近くまで伸張いたしているような実情でございまして、これが外国貿易施設の整備につきましては、来年度予算において、一部なりとも実現できるように目下研究中であります。 一九五の小樽港浚渫工事促進の請願、小樽港は最近室蘭、釧路とともに、北海道におきまする戰後における特殊の事情によりまして、船舶の出入が相当頻繁でございまして、本港の浚渫はもちろんその他の港湾設備の整備につきましても、これまた来年度において特別に何か考えなくてはいかぬのじやないかという情勢になりておりまして、来年度予算といたしましても利用上さしつかえないように実施をいたしたい、かように考えております。 〔大澤委員長代理退席、岡田(五)委員長代理着席〕 久慈港修築工事促進の請願、これは岩手県の久慈港でございまして、避難港に指定されております。避難港の重要性につきましては、先ほど名洗、尻屋両港のときにお話申し上げた通りでございまして、今年度はここに調査費を計上いたしまして、実際に技術的の調査をやつておりますので、これらの結果を十分検討いたしまして善処したい、かように考えております。 岩船港修築に関する請願でございますが、新潟県の北部にある岩船港は、二十三年から仕事を始めたかと思いますが、最近に至りまして磯帆船程度の船が出入りできるようになりまして、岩船港としてはこのような砂浜であり、砂利の多い海岸に船が直接潮待ちをすることなく出入りできるようになりましたことは、港湾の利用上画期的な成功の一例でございまして、来年度も引続きこれが実施をやつて行きたい、かように考えております。 一九八の久慈港修築工事促進の請願は、一九六と同一件名でございますので、説明を省略さしていただきます。 一九九の瀬棚港修築工事促進の請願であります。瀬棚港は北海道の港湾でございまして、江差、壽都両港の中間にございます。北海道の開発なり、離島連絡の要衝に当つておりますので、すみやかに工事の実施をすべきでございますが、いろいろ財政上の都合もありますので、これらの点を十分考慮いたしまして、実現できるように努力いたしたい、かように考えております。 二〇〇の舞鶴港修築整備等に関する請願であります。舞鶴港は旧軍港とその西部にありまする商港としての舞鶴港が終戦後一緒になりまして、舞鶴港といたしておりますが、問題となります点は、従来の商港でありまする西部の舞鶴港でございまするが、本港につきましては、終戰以来引続いて浚渫工事その他港湾の施設の整備をいたしておりまして、来年度もこれが実施を継続いたしたい、かように考えております。 二〇一号の竹島港築設の請願につきましては、先ほど一八七号でいたしました通りでございますので、省略させていただきます。 二〇二号の羽咋港築設の請願でございますが、これは能登牛島の沿岸で、金石港から五十キロ離れたところにある港でございまして、能登半島は御承知のように、漁業も盛んでありますし、この港を中心としました小型船の通行も相当ございます。河口にあります関係で、川の状態なり、あるいは土砂の状態等、技術的に相当調査しなければならぬ問題もありますので、これらの点を十分研究いたしまして、避難港なり港湾施設の実施ということを考慮いたしたいと考えております。 二〇三号は深浦避難港修築に関する請願でありますが、深浦港は青森県の日本海側の港でございまして、避難港といたしましては好適な場所であります。またこの港の沖苦いは船の難所でございまして、尻屋、名洗と同じように、港の整備につきましては、来年度予算に第一次として要求中でございます。できるだけわくを大きくしていただきまして、実施できるようにいたしたいと考えております。 二〇四号の尻屋港修築工事施行の請願は、これは済みましたので省略いたします。 二〇五号の潜ヶ浦水道開さくに関する請願についてでありますが、この水道は、宮城県の桃生郡宮戸村にございまして、この水路が狭隘であるために、船舶の航行はもちろん、松島湾内の魚介の繁殖も十分でないというので、この水路を拡張して開鑿しろというような請願でございます。この港につきましては、いまだ実情がよくわかつておりませんので、出先の村なり、あるいは県当局と連絡いたしまして、調査をして善処いたしたい、かように考えております。 二〇六号は本渡、瀬戸間運河開さくの請願でございますが、これは天草島の本土、瀬戸間に旋回橋がかかつておる水路でございますが、この水路が非常に浅いのでございます。御承知のようにここは潮の干満の差も大きく、非常に狭窄部になつておるので、もしこれが普通の状態でありますならば、関門海峡のように相当潮流が早い関係で、航路は掘れておるべきであろう、かように考えておるのでありますが、非常に浅いというお話でありまして、あるいは下が岩盤等であるために、浅くなつているのではないかというようなことも考えられますので、技術的に十分調査いたしまして、善処いたしたいと考えております。 —————————————
○岡田(五)委員長代理 次に日程第二二二、鹿兒島測候所の地方気象台昇格に関する請願を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。上林山榮吉君。
○上林山榮吉君 鹿兒島測候所の地方気象台昇格に関する請願でありますが、その要旨を説明いたしたいと思います。 御承知の通りに鹿兒島地方は、気象災害による毎年の厖大な損失に対しまして、気象機関の防災機能を高めることはきわめて重要で、ことに鹿兒島県は地理的條件よりしても、気象機関の分布上よりしても、日本全土の防災と安寧に重要な関連を有しており、史上最多の災害地であります。また南方諸地域を喪失し、南からの気象報を得られなくなつた現状においては、本県の気象官署気象報が一層重要度を加え、これが機能いかんは、県下及び九州の災害程度に千要な影響を及ぼすものであります。ついては現在の鹿兒島測候所を地方気象台にぜひとも昇格せられたいという趣旨の請願であります。 本問題につきましては、気象台当局はもちろんのこと、運輸当局におかれても、二十六年度にこれが実現をはかろうということで、いろいろ財政当局に対しても予算等について折衝をしていただいた問題でありまして、私ども二十六年度にこれが実現を期待しておつたのでありますが、残念ながら最後の段階に至つてこれが実現を見なかつたことは遺憾であります。ことに本請願の要旨にもあります通りに、鹿兒島地方、南九州地方は非常に災害が多く、今度のルース台風のごときも、気象観測に非常なる不完備の点があつたということで、いろいろ地方でもこれが問題になつております。そういうようなところでありますから、二十七年度はぜひともこれが実現を期せられたいと思うのであります。これに対して予算措置その他について、ぜひとも関係当局の御善処をお願いいたしたいと思います。
○關谷政府委員 御請願の御主旨はごもつともでありまして、私たちもぜひこれを昇格せしめたい。従いましてお説の通り昭和二十六年度におきましても、予算、人員等を要求いたしたのでありますが、財政上並びに人員の面から制肘せられまして、やむを得ず今年度は断念せざるを得なかつたような状態であります。二十七年度におきましては、どういたしましても、他のところはさしおきましても、この一箇所だけは実現をいたしたいと存じまして、目下予算面にも要求をいたしておりますし、目的を貫徹いたしますためには、われわれといたしましては、全力をあげて御期待に沿うようにいたしたいと存じております。 〔岡田(五)委員長代理退席、大澤委員長代理着席〕 鹿兒島県に置くことが非常に重要であるということにつきましては、私もかつて現地に参りまして、よく承知をいたしておるのでありまして、皆さん方の御協力を得まして、二十七年度にはどういたしましてもここ一箇所だけは実現をいたしたいと存じております。
○上林山榮吉君 ただいま運輸政務次官から熱意のある御答弁を得まして、私ども非常に満足いたしておるのでありますが、本問題について運輸当局が財政当局等に対して積極的に御折衝になつておるのに並行いたしまして、私どもも大蔵関係当局にこの問題について折衝した結果によりますと、本年度は大蔵省においてもこれを認めたいという意思を非公式に表明されておる状態であります。ただ一つここに難点は、予算の処置はそういうような意味で非常に熱意を持つておられるのでありますが、定員等の関係で、もしこれが犠牲になるというようなことになると、重要な地点であるがゆえに、私どもこれまた遺憾に考えるのでありますから、運輸当局におかれては、この重要性をより認識していただきまして、人員のいかんにかかわらず、ひとつこの測候所が気象台に昇格するように、内輪で善処を願いたいと考えます。なお定員等に対しましても、ただいま国会に定員法がかかつておりますので、運輸当局におかれても、いろいろできる範囲内での御折衝を願いたいと思います。われわれもその方面にも折衝をいたしまして、幾らか明るい見通しもその辺にあるような状態でありますから、ただいま政務次官がここだけはぜひともやりたいという、そのことが二十七年度には必ず実現せられるように、当委員会の方々の御理解もあわせてお願いをいたしまして、要望申し上げておきます。
○關谷政府委員 非常に熱心に希望せられるのあまり、定員等がもし増員をせられざる場合、現在のままでもというような御意見のように拜聽いたしたのでありますが、あの重要な地点でありますので、現在と実質においてかわらぬということでありましては、せつかくの昇格も無意味になりますので、この点は人員等も増加をいたしまするように、極力その方面で皆さん方の御協力を得まして、名実ともに兼ね備えたところの気象台にいたしたいと存じております。
○上林山榮吉君 ちよつと誤解があるようでありますから……。私の言うのは鹿児島の気象台の人員は増加しなくても昇格さしてくれという意味ではなしに、ただいま国会に定員法がかかつておりますので、その方面の制限を受けた場合でも、内輪でやりくりをしていただいて、増員をぜひ願いたい、こういう意味でございますから、ぜひともよろしくお願い申し上げます。
○關谷政府委員 御趣旨の通り極力善処いたします。 —————————————
○大澤委員長代理 次に日程第一七八ないし第一八〇、第七次船後期建造促進に関する請願を一括議題といたし政府より意見を求めます、
○關谷政府委員 第七次後期造船計画につきましては、今般財政上の理由によりまして十五万総トンの決定をみたのでありますが、最近の世界情勢にかんがみまして、政府は今回の建造計画を遂行するにあたりまして、極力大型優秀貨物船と大型油槽船の建造に努め、世界海運の進展に即応する所存であります。なおこれ以外に本年度中なるべく早い機会に財政資金の追加融資を行いまして、でき得る限り船腹拡充の促進をはかりたいと存じております。 —————————————
○上林山榮吉君 鹿兒島本線の伊集院駅の拡張の問題について、この前請願の要旨を説明して、当局との間に多少質疑応答をかわしたのでありますが、所管等の関係で十分にそれを聞き取ることができなかつたのであります。幸い本日国鉄の副総裁が見えておりますので、私この点についてさらに簡單に説明をして、当局の善処を要望したいのであります。というのは、鹿兒島本線の伊集院駅は非常に長い間たつた駅舎でございまして、これを改築しないと非常な危険を伴うところであります。そこで国鉄当局においても、運輸当局においても、非常に理解をしていただきまして、これが実現をはかる段取りになつておつたわけでありますが、地元負担があまり額が大きい。ことにあの地方は、市町村にしても経済的に恵まれないところであります。そういう関係で負担金が大きかつたために、今年は実現を見なかつたのです。でありますから、来生皮は負担金の問題をもう少し減らしてもらつて、負担し得る程度のものにしていただいて、重要な地点でありますから、これが実現を期していただきたい、こういう趣旨の請願でございました。どうぞこの点について当局の見解を披瀝せられると同時に、ひとつ御善処を要望したいのであります。
○天坊説明員 ただいま伊集院駅の拡張についてお話がございましたが、仰せの通りあの辺は、伊集院駅のみならず相当古くなつておつて手を入れなければどうにもならぬという駅が相当あるわけであります。また白ありが出ておるという駅も相当あることは御承知かと思うのであります。そういう駅を改築いたします際に、業務量の増加というような点もありまして、地方に御負担を願わないで、鉄道でやつて行くということが本来の建前であります。ぜひそういうふうなかつこうでしたいと思つておるのでありますが、いろいろ経費がたくさんかかるものでありますから、一挙に行かないで、順番がなかなか長くかかる。そういうことのために地方としてはそれだけ待ち切れない、少しは負担しても早くやつてくれというようなお話か方々にあるわけでありまして、そこら辺を適当にお話合いのついたところから、少しずつではありますがやつておるわけなのであります。伊集院駅につきましては、ただいまお話の通り若干地元に御負担願うという分について、地方で出ない場合に、それだけの差を鉄道の方で出すだけの余裕がなかつたということで、一応延びたかつこうになつておりますが、ぜひ来年度は御趣旨に沿うような方向で善処したいと考えております。
○上林山榮吉君 ただいま副総裁から非常にものわかりのいい答弁をいただきまして、来年度は期待をいたしておるわけであります。工事費が総額で約八百万円くらいかかる、そのうち四百万円を地元に負担させるのだ、こういう案であつたそうであります。これでは、つくりたいけれども、また非常に老朽で改築すれば、危険がなくなるのだけれども、あまりに負担が大きいのでできない、こういうわけでありますから、地元負担は二百万円程度にできるように一応の善処をお願いいたしたい。できなければしかたがありませんが、ぜひともそういうふうに善処をいただきたいというのが地元の要望でございますから、これをあらかじめお含みの上で立案努力せられるようお願いをいたしたいと考えます。
○天坊説明員 具体的な金額の点につきまして、私今十分知識を持つておりません。いずれ帰りましてよく研究いたしまして、できるだけ御趣旨に沿うように努力したいと思います。
○大澤委員長代理 これにて本委員会に付託になりました請願全部について、趣旨説明及び政府当局よりの意見聽取は終了いたしましたので、この際これらの請願について採否を決定いたしたいと存じます。 日程第一ないし第一〇九、第一一一ないし第一八〇及び第一八二ないし第二二四を議院の会議に付し、採択の上内閣に送付すべきものと議決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大澤委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。 なお報告書については、委員長に御一任願います。 なお本委員会に送付になりました陳情書は、本日の日程に掲げてあります通り七十五件でありますが、その内容はすでに各位のお手元に配付になつております文書表で御承知の通り、鉄道敷設関係、港湾関係、電化関係等で、委員会において審査した法律案、国政調査事件及び請願の審査過程において、審査した点が多いのであります。従いまして本委員会といたしましては、日程第一ないし第五、第七ないし第三六及び第三八ないし第七五のこれらの陳情書の意のあるところを了承し、今後のわが国運輸交通の発達改善に努力して参りたいと存じますが、この取扱いに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大澤委員長代理 それではさようとりはからいます。 —————————————
○大澤委員長代理 次に、国鉄運営に関し岡田委員より発言を求められておりますので、これを許します。
○岡田(五)委員 すでに本国会も会期末に迫りまして、来月の十日から通常国会に入るのでありますが、今までのいろいろお尋ね申し上げたい点につきまして、二、三ごく簡單にお尋ね申し上げます。問題が重要でございますので、実は本日国鉄副総裁のみならず、関係の局長さんにも御出席をいただきまして、できるだけ詳細に承りたいと思つておつたのでございますが、説明員の方の御出席も少いようでございまして、私といたしましてははなはだ遺憾に思うのでございます。かようなことはともかくといたしまして、まず第一に、過般の委員会におきましてどなたかの委員から、桜木町事件の跡始末はどうなつたかという質問が総裁に対してあつたのでありますが、これに対する答弁ははなはだ簡單に終つてしまつたのであります。私聞いておりまして、はなはだ遺憾に思つたのでありますが、桜木町事件は、思い起せば四月の二十四日、あの桜木町駅で百名近くの貴重な人命を損傷いたしたのであります。すでに半歳をけみしました今日におきまして、私たち国民の代表といたしまして、ことに運輸委員会といたしましては、本国会におきまして、この経過並びに善後措置がどの程度まで進捗したかということを、実は承りたかつたのでありますが、不幸にしてその説明を聞く機会を今まで失しましたので、本日この問題についてお尋ね申し上げたいのであります。遺族につきましてどの程度の措置を講ぜられたか。その当時加賀山総裁は涙を流さんばかりに、物質的な救済のほか、精神的な方面についても自分としては極力盡したい、こういうお言葉を漏らしておられたのであります。その後、物質的にどの程度まで遺族に対して報いられたか、また精神的にどういう点を御相談に応じらりて処置を講ぜられたか、こういうような点を承りたいのであります。 またもう一つは、かような事故を再び繰返さないように、あるいはモーター・カーの絶縁体をどうするとか、あるいは湘南電車だとか、横須賀線の電車のように貫通式にするとか、あるいは天井を鉄板張りにするとか、あるいは絶縁塗料を塗るとか、いろいろな措置を考えておるので、これらのことをやりたい、こういう決意を披瀝され、加賀山総裁もこれらの善後措置を講じてからやめるがごとき決意をほのめかしておられたことを見ますると、相当これらの善後措置がすでに講ぜられておるであろうと私は御推察申し上げるのでありますが、その間の事情をこの際御説明を願いたいのであります。
○天坊説明員 桜木町事件のその後の跡始末はどうなつておるかというお尋ねでございます。御質問のございました死傷者に対する慰藉の問題と、その事故対策の二つでございます。これに対しまして御答弁申し上げたいと思います。御承知の通り死亡数百六名でございますが、このうちに第三国人も入つておられます。この死亡された方に事故の起つた直後にお見舞と申しますか、香奠と申しますか、それを差上げまして、以後御承知の通りの慰霊祭というものを行いまして、その後加賀山総裁の御方針を休しまして、それぞれ各個に御遺族の方と折衝いたしました。ただいままでに全部一応御満足していただけるようなかつこうで、慰藉の問題は円満に解決したのであります。 なお負傷者の方につきましては九十三名おられるわけでありまして、この中で重傷されまして長期にわたつていまなお療養を続けておられる、治療をお受けになつておる方が九名あるのでありまして、当時のお見舞とそれ以後にも治療中で仕事のできない間の慰藉金につきましても、各個にそれぞれお話をいたしまして、この九名のなお治療をされておる方を除きまして、八十四名の方にはそれぞれお見舞を差上げまして、御納得をいただいておるというようなかつこうになつております。いろいろ御心配をおかけいたしましたが、そういうような事情になつておりますことを御報告申し上げておきます。 なおただいまお話の事故対策でありますが、事故対策につきましては当時も御説明申し上げたと思うのでありますが、大体二段にわかち、緊急整備と申しまして、ただいま御質問にもありました通り、貫通式に改造すること、コツクを備えつけること、ブザーをつけること、並びにパンタグラフの二重絶縁装置をやるとか、こういうようなことでとりあえず今秋を目標にとりかかつたわけであります、それと同時に六三型の改造も、全部はできませんが、本年度からかかるというお話を申し上げておつたわけでありますが、ただいま申し上げました貫通式に改造することにつきましては、運転室が前にあるものにつきましては、これはできませんが、それ以外のものは全部貫通式にするという方向で参りまして、大体十一月末で九九・五%、ほとんど全部でき上つたという状況であります。それから警報器のとりつげば、これも二千五百三十両の車のうち九割九分まで完了いたしました。Dコツクの増設は、これも二千四百六十のうちで二千四百四十三、やはり九割九分までできております。パンタグラフの二重絶縁は、大体モーターのついている千二百五十両のうち千二百四十五両、これもほとんど全部できたと申し上げてさしつかえないと思います。大体緊急整備と申しまして皆さんにお約束申し上げたことは、若干日は遅れたかと存じますが、十一月末でほとんど全部完了している段階になつております。そのほか六三型の改造につきましては、いろいろ予算の都合もございまして、本年度は百七十両、更新修繕と印して全部をとりかえ、ほとんど新車と同じように天井の鉄板張り、それから三段窓の改造、これは非常の場合に三段が二段になるようにかえる装置であります。それと電線の引きかえ、遮断器の増強、それからあまり使わない車の運転室の撤去、こういうものをやる計画になつておりますが、これは緊急整備に重点を置きましたので、今月から入つております。十一万には六両、今後毎月四十両の予定で、本年度末までに百七十両終らせるつもりであります。 それから更新修繕は、今申しましたように相当大がかりな改造でありますので、予算の都合等も勘案いたしまして、今百七十両と申し上げたのですが、三段窓の改造ということにつきましては、さらにこれ以外に百三十両を、今年度に二段になるような装置にかえることになつております。これも大体十一月以降になりますが、そういう計画でおります。そのほか運転室の撤去——どの車もと申しますと何でございますが、どちらが前になつても大体そちらの方向へ行けるように、モハにつきましては運転室がついておるものが多いのでありますが、それを百二十両ばかり運転室を撤去いたしまして、座席の数をふやすとともに、うしろに切り抜けの可能なものは先ほど申しましたようにうしろに通り拔けができるような装置に直す、これも百五十両ばかりやつておる。それに緊急整備の段階をとらせまして、新しく車体の改造の方にとりかかりつつある現状であります。新しく改造され、すつかり更新修繕を終えました車は、もう六三型という名前を改めまして、七二型というような名前で新しく使いたいと存じております。経過は大体そういうことになつております。
○岡田(五)委員 詳細に御説明をいただきまして、ありがとうございました。ただここでごく大ざつぱにお尋ね申し上げたいのでありますが、桜木町事件の遺族に対する見舞金あるいは負傷者に対する医療費というような方面に、どの程度の金額をお使いになりましたか。もしわかつておりますれば、概算でけつこうですからお聞かせ願いたい。 それからかような緊急整備及びその他の車両の改造対策に対しまして、二十六年度といたしますればどの程度の工事費、その他の費用をお使いになる予定になつておりますか、概算でけつこうでございますので、お知らせ願いたいと思うのであります。
○天坊説明員 慰藉関係に対しましては、大体八千万円くらいになろうかと思つております。それから車両の改造、緊急整備というような点につきまして、大体四億円程度になるかと思います。
○岡田(五)委員 それでは次の質問に移りたいと思うのでありますが、せんだつて日は忘れましたが、国鉄労組の年末手当に関する労働争議、というほどのこともありませんが、いろいろあつたようでございまして、東京駅の屋根五人男等、いろいろ世間の耳目を引いたようなこともあつたようでございますが、かようなことはともかくといたしまして、新聞の報道によりますと、年末手当五千円支給、うち三千七百円は年度内に、千三百円でありましたか千七百円でありましたか、これは三月末までに支給する、こういうことで、団体交渉の結果解決いたしまして、公共事業としての国鉄の運営に何ら支障なく円満解決いたしたことは、国家のために御同慶にたえないのでございます。ただ私はちよつと当局にお断り申し上げておきたいことは、実は過般の運賃値上げのとき、国鉄からは、貨物及び旅客日割五分の値上げを要求なさいました。しかもこの三割五分値上げ要求についての説明をあらゆる機会に承りますと、私たちは多少錯覚に陷つたというのか、巧妙なる——というと言葉は悪いのでありますが、国鉄首脳部の御説明に麻痺されておつたのかしりませんが、どうしてもこの三割五分を値上げしなければ、国鉄の健全なる経営ができないというように、実は一時思つておつたのであります。ところが運輸審議会あるいは運輸省、また大蔵省のその関係の方々が、あらゆる角度から査定をせられまして、政府提案として旅客二割五分、貨物三割ということで運賃値上げをされて、非常に皮肉な言い方になりまするが、国鉄はこれによつて健全なる経営ができる、こういうような説明を承つたのであります。ところが年末の手当等の闘争によりまして、一人五千円として四十五万人おりますと約三十億近くの——三十億にはならぬかもしれませんが、支出が増加せらるるのであります。もちろん給與の低い一般従事員の給與待遇をよくすることは、非常にけつこうでございまするが、かような財源を十分捻出して余りあるほど、運賃値上げの際に含みがあつたのかどうか。この辺のところを聞きたいのであります。なるほど国鉄の收入は手数百億であります。物品費が七百億とか、人件費が六百億とか、非常に大きな規模でございますので、二十億や三十億しぼり出すことは易々たるものであるということは、言えば言い得るかもしれないと思いますが、われわれは運賃値上げを審議するにあたつては、しぼりにしぼつてもこのくらい上げてもらわなければ、国鉄の健全な経営ができないという真剣な気持とかたい信念を持つて、運賃法の審議に当つたのであります。ところがこう言つては言葉は悪いのでありますが、二十億がころりと出たというところに、何か数字上のマジツクと言つては誤弊がありますが、あやがあるのではないか、実はかようにも考えられるのであります。その辺のところを、もし傍聴の方がおられて御説明しにくいところがあれば、委員長にお願いしまして秘密会にしていただいてもけつこうでありまするが、もしさしつかえなかつたら、ひとつ御説明をお願いいたしたい、かように存ずるのであります。
○天坊説明員 岡田委員からそうまつ正面から御質問を受けますと、私ども非常に困るのであります。御承知の通り最初運賃は三割五分という案を出しておつた。それが貨物が三割になり、旅客が二割五分になつた。それでうまく行くかどうかという点を心配しておつたのに、年末一時金という話が出ると、すぐその中からころりと二十億や三十億出せるような予算を組んでいるのかという、まつ正面からのおしかりでありますが、決してそう楽々と出せる予算ではありません。あの当時、この予算をどうしても十一月一日からやつていただかなければいけませんという話を申し上げました通りで、まだその補正予算の御審議が済んでおりませんが、決して楽な姿でやつて行く予算ではないのであります。御承知の通り石炭その他につきましても、まだ値が上るような方向でありますし、電力等につきましても、火力料金というもので大きな料金をとられております。決して楽な状態ではないのであります。ことに給與総額というわくの中におきましては、補正予算で嚴量に査定されました線は、御承知の通りベース・アツプについて八月から一万八百二十四円という線が認められただけでありまして、ここから流用することはできないのであります。ただ一万八百二十四円の八月から実施という予算をいただくことに大体なりました。これは御承知かと思いますが、当時仲裁委員会にこの問題がかかつておりまして、この仲裁委員会の裁定があれば、その問題についてまた別個に予算措置を講じなければならないという状況だつたのであります。ところが当時運賃法を御審議願つておりまして、他方でまたベース・アツプの問題が大きく出て参るということは、今の話にも関連があると思いますが、いかにも運賃値上げが給與の財源として取扱われるというような感じが非常に濃くなるという点、従つて運賃法の審議に非常に御迷惑をかけるのではないかというような点も考慮いたしまして、この補正予算ができ上つて以後でも、いろいろ節約なり増牧なりという点の見通しも、必ずしも皆無ではないわけでありまして、そういうような点から、もし裁定が出ても、できない部分は、なかなかできない困難な事情がある、できる部分については、彈力條項というような点で、大蔵省その他との話合いで御考慮願える部分もある。従つてできる点はできるのだから、ひとつ仲裁裁定という手続を経ないで、ことに一旦は調停委員会の調停を労使双方でのんだという実情でもありますから、この際ひとつ話合いでやつて行こうではないか、総裁としても、八月から実施される一万八百二十四円ではあるが、調停は四月からとあるのでありますから、できるなら七月からでもあるいは六月からでも、そういうふうなことをなるべく労使双方で考えようではないかというような話で、仲裁裁定を両者の申出として取下げたわけであります。それでも何がしか今後増收を当てにして答が出せるというふうに考えておつたのでありますが、御承知の通り、私どもは正確に存じないのでありますが、專売関係においてやはり仲裁裁定がございまして、これに対しての措置は、どうやらその專売の裁定通りが実施されるらしいというような話もありました。それやこれやのために、組合側といたしましては年末五千円という線を出しまして、これを強力に要求して参つたのであります。この組合の出した五千円の根拠と申しますのは、四月から七月までやはり二千二百円ずつべースを上げてもらう、一万八百二十四円を四月からやるというふうに考えれば、大体八千七百円ちかくなる、そのうちのまるまるくれというのではなくて、五千円だけをぜひ見てもらいたい、専売も話に聞けば裁定通り実施され、その上にさらに〇・四というものがつくとかつかぬとかいう話になつているということが、問題を非常に紛糾させたのであります。このような事情で組合といたしましては、いろいろ居すわり戦術その他を用いまして、また事態によつては、一齊賜暇というような問題にもなりそうな形勢につたのであります。そこで私どもといたしましては、いろいろ事態の紛糾の度合い、あるいはまた組合の要求の線の無理からぬ点、特に專売等がもしそういうことになつたらという点も考えまして、組合側の要求の年内五千円という話を、年度末までということにいたしまして、今後の増收あるいは節約というようなものに双方で協力してプラスの財源を生み出す、そうして補正予算が通れば、專売の裁定の実施というようなことも條件にして、話がまとまつたのであります。五千円といいますと、先ほど三十億というお話がありましたが、正確に申しますと、二十二、三億でありますが、そのうち今後の收入なり、経費の節約にまつ分が相当大きい部分を占める。年内で当然出し得ると考えられておりますのは、まず現行ベースの約一箇月分であります。それ以外に一万円にやや近づけて出すのは、前借りというような式の考え方であります。あとは今後の節約によつて、彈力條項その他の発動で振りかえていただかなければならぬことが、相当に残つておるわけであります。従いましてこの補正予算自身がまだ通らない前に、そういうようなことをいたしましたことにつきまして、おわびを申し上げなければならないと同時に、今後專売その他で、先ほど申し上げましたような答が出れば、十億近くの予算の流用と申しますか、そういうものを今後の財源とにらみ合せてお認め願わなくてはならない問題が相当に残つておるわけであります。ただ当時の情勢から年末の労働攻勢の際に、国鉄の労組がどういう方向に動くかということは、私ども鉄道自体の問題のみならず、国家的に相当大きな問題でありまして、これがこの程度の話で解決できたということは、むしろやむを得ざる措置というふうにお認め願えるものと確信しておる次第であります。一応経過を御報告いたしました。
○岡田(五)委員 私は決して年末手当を五千円やつたのが悪いとも申し上げておりませんので、その点は誤解のないようにお含みを願いたいのであります。私はむしろ国鉄従事員の給與が、勤務に対して必ずしも荷いとは思わないのであります。年末の五千円程度は当然やられるべきであると考える一人でございますが、運賃法の審議の際あるいは本年度予算の審議の際の気持と、年末手当をせられたときの気持に、多少の考え方のずれがありましたので、御質問を申し上げたのであります。今の御説明によりますと、予算審議あるいは運賃法の審議の際に考えたより以上に、今後従業員の能率の向上あるいは勤務成績の向上によつての節約をはかり、また今後の努力によつて増收をはかつて、これらの財源を発見したいというような意味合いの御説明のようでありました。この問題につきましては私了解いたしましたのでこの程度にいたしまして、次に問題を移したいと思うのであります。 まずお尋ね申し上げたいことは、最近国鉄の沿線に滯貨がどの程度あるのか。この辺を簡單でけつこうでございますから、数字をお示し願いたいと思うのであります。
○天坊説明員 滯貨の数量は、一時二百二十万トン近くまでなつたのでありますが、この十一月になりましてから相当減つて参りまして、ただいま百九十五万トンであります。
○岡田(五)委員 政府委員も御承知の通り、前々国会の六月二日に参議院と衆議院におきまして、国鉄輸送力の拡充、すなわち滯貨の一掃については、政府及び国鉄において、資材、従事員、予算その他について特段の措置を講ずるようにという決議案が、全会一致で通つたのであります。その当時滯貨はたしか二百万トンをちよつと越しておつたと思うのでありますが、最近の状況とほとんどかわらないのであります。その後運輸量はふえておるようでございますか。輸送量がふえるに応じて、さらに出荷が旺盛になつておるということで、この決議案に対して政府及び国鉄は、どういうような強力な施策を講ぜられたか、はなはだ疑問を持つて見送つて来た一人でございますが、その後相かわらず二百万トン前後が駅頭に帶貨として残されておるという、その間の事情を御説明願いたいと思います。ことに年間を通じて、十一月、十二月はますます出荷が旺盛になる時期であると考えるのでありますが、この間に処して、国鉄及び政府の覚悟、また対策をこの機会にお聞かせ願いたいと思います。
○天坊説明員 昨年の挑戦動乱以降、非常な勢いをもつて輸送数量がふえて参りました。本年の初めから各方面、特に国会におかれましても、輸送力を増強する必要があるということを強力に推進くださいまして、それに対してできるだけの手を打てという御決議までいただいたのであります。今年の四、五、六月になつて、非常に要請がふえて参りまして、二百五十万トン近い滯貨を見た。これを切りくずすということにつきましては、まず第一に車両増備ということを考えなければならぬ。しかしこれもきよういつてあしたすぐ間に合うという性格のものでもありませんけれども、片方では貨車が捻出されるように運用の効率を上げるという、毎日の作業に重点を置きまして、できるだけ貨物をよけい運ぶという方向で、現場を指導して参つたのであります。片方、予算措置に関しましては、これもさらにまた皆さん方の御協力を得まして、何とか車両が必要なだけ、できるだけたくさんつくられるように、あるいは車両にマツチした施設もできますようにということで、予算を組んでいただいたわけであります。おかげをもちまして、本年度初めの予算では、三千五百両くらいしか貨車ができないのじやないかと考えておつたのでありますが、いろいろ御決議の結果等から考えまして、大体五千七百両近くもできそうなかつこうであります。すでに十一月末には三千七百両近くも、現実にでき上つた貨車が手に入ることになつております。その車が毎日働くかつこうで、先ほど申しましたように滯貨は百九十五万トンもございますけれども、毎日々々の輸送数量は、この春の毎日平均が四十万トン近くであつたのでありますが、昨今は四十一、二万トン、多いときは四十四万トン近くまで、毎日の数字が上つております。従つてこの調子で参りますと、年度初めに一応想定の数字といたしました一億六千万トンの輸送は、楽にとまでは申せませんが、大体可能なかつこうで年度を終るのではないかと考えております。年末を控えまして、さらにいろいろと輸送がふえて参ると思いますが、ただいまのところ滯貨がどんどんふえて、二百五十万トンになり、三百万トンになるというふうには考えていないのであります。二百四、五十万トン近くまでは、あいは年度末にふえて参るかもしれませんが、片方でさらに新しくでき上つて来る千五百両以上の車と、今後効率を上げる現場の努力で、何とかこれを切り拔け得るものと確信いたしておる次第であります。
○岡田(五)委員 これは前々からの、私と政府及び国鉄首脳部との気持の相違でございますが、何回話しても同じことでありまして、ここでまたお話するのもむだに終るかもしれませんが、こう言つては何でありますが、私は国民の代表として、さらに強く政府及び国鉄の方に再度くどく申し上げるのであります。 滯貨の百九十五万トン、二百万トン、あるいは一時百六十万トンにもなつたことがあるのでありますが、この減つたときの滯貨に対する国鉄及び政府当局の感じが、非常に弱いと思うのであります。私から申し上げるまでもなく、沿線滯貨の荷主は、全国に分散いたしましたはなはだ散在的な荷主でありまして、組織的な機種を持つた荷主は、すなわち石炭とか、あるいは鉱石とか木材とかいうものは組織力を持つておりまして、あるいは陳情にあるいは請願その他の活動によつて、十分に意思の披瀝ができるのでありますが、全国駅頭にある滯貨の大部分の荷主は、散在した荷主でありまして、集中的にその実情を訴える機会と方法と、その力を欠いておるのであります。それが二百万トン——一日平均四十万トン運ぶとして、五日分なり六日分が駅頭にさらされておるのであります。しかも御承知のように最近ほとんどすべての荷物は、代金が着拂いであり、荷物を受取つた後において現金が支携われる。その支拂いもまた三箇月なり四箇月の手形をもつて支拂われる。年末を控えて金融は非常に梗塞してして来ておるのでありまして、ことにおそらくこれらの荷主は、中小企業的な荷主であると考えるのでありますが、かように駅頭に一週間なり十日置かれるという面において、荷主に與える経済上の打撃は、大きな問題であると考えるのであります。多少金額が違うかもしれませんが、トン五万円としても、二百万トンとすれば一千億円の滯貨が、国有鉄道の駅頭にさらされておるという現状なのでありまして、国鉄の首脳部としては、この二百万トン近くの滯貨を一掃することに目前の大目標を置いて、施策を講ずべきであると考えるのであります。ところが、これは言葉の声色をもつて心中を推測することははなはだ申訳ないのでありますが、どうも百万トン、二百万トンを割ると楽観説を唱えられるように、私には考えられるのであります。私が申すまでもなく、国有鉄道の使命はお客と荷物を運ぶことにあるのでありまして、駅頭に二百万トンの滯貨を置くこと自体は、国有鉄道の使命を完全に果してない、こういうことに極言しても私はさしつかえないと思うのであります。サービス第一主義を唱えておられるが、駅頭の滯貨を一掃し、旅客を円満に完全に迅速に運ぶことがサービス第一主義であつて、駅頭滯貨数百万トンをかかえて何のサービス第一主義ありや、こう極論をしたくなるのであります。ことに最近の出荷旺盛のために、聞くところによりますと、海運関係の沿岸航路は、すでに航船がむしろ不足勝ちなる状態にまで、海へ行くべき荷物は移つてしまつたとは言い切れませんが、移りつつあるのであります。今後の出荷旺盛は、それぞれ海運に陸上にとかぶさつて来る課題でありまして、今までのごとくあるいは海上輸送力の余裕ありとして、今後出荷旺盛の逃げ口は海運の方にあるであろうがごとき想像をもつて年末を迎えられることは、非常な間違いになるのじやないか、かように私は考えるのであります。年末の出荷旺盛期に、ことに輸送は流通機関といいますか、原料を工場に運び、製品を消費者に運ぶ重要場な経済活動の管である。この管をできるだけスムースにすることに、国鉄の施策の重点を置かるべきであると考えるのであります。ことに車両の増備でございますが、これは非常に皮肉になりますが、二十六年度当初予算には四千六百両組んであつたのでございますけれども、その当時の物価騰貴その他からいつて、三千数百両しか注文ができなかつた。このたびの補正予算によつて、五千七百両というわくをおとりになつておるようでございますが、このあと二千両の発注にしても、私の聞くところによりますと、車両工場にはすでに十二月からの仕事がなくなり、造船所と同じように——造船所も第七次造船の関係でとにかく船台はからつぽになつて、労働者は仕事がなくなるといつていろいろ騒いで、政治上の問題になつておりますが、車両工場においても十二月から仕事がなくなる、こういう状態になつておるのでありまして、いつ何時でも車をこしらえようと思えばこしらえられるように、とにかく手を明けて待たざるを得ない、待つておるという現状にあるのであります。このときにあたつて、沿線滯貨を一掃するになくてはならない車両の注文その他について、国鉄はどういうように考えておられるのか、補正予算はおそらく今明日うちに参議院を通過することを私たちは期待いたしておりますが、通過すると同時に、滯貨一掃のためにする車両発注というか、一日も早く車を保有すべく措置を講ぜられるつもりでおられるのかどうか。あるいは二百万トンそこそこの滯貨はもう普通だ、国有鉄道としては、とにかく沿線に滯貨のあることは、いつでも荷物が運べる状態で、これは金持ちがポケツトに数万円の金をいつてもいらなくても、始終ほうり込んでいるのと同じような、安易な気持でこの滯貨に臨まれるのか、この辺のところをひとつお聞かせ願いたいのでふります。ことに年末の滯貨について、非常に楽観的な見通しを持つておられるようでありますが、これは私はよほど注意を喚起いたしたいのであります。ことに北海道の滯貨のごときは、私はよくわかりませんが、今でも六十万トン近くの滯貨が、北海道に残されておると思うのであります。この機会に、さらにこの北海道の滯貨一掃のために、どういうような処置を講ぜられたかということをも、あわせ御説明を願いたいと思うのでございます。
○天坊説明員 私の言葉が少し足らながつたせいもございますが、いつも岡田委員にはおしかりを受けるのでございますが、私どもも本年は大体一億六千万トン運ぶ計画だから、一億六千万トンさえ運べばそれでいいのだ、今のお話のように、二百万トンも滯貨を持つておつて、それでいいんだというふうにはちつとも考えていないのであります。私どものサービスの理想は、今お話がございました通り、いつ何時どういう型の車の御請求があつても、それが即座にまわすことができるよな姿に持つて行きたいという気持は、決してなくしておるわけではないのであります。ただ現実の問題といたしまして、車が足りない、線路が足りない、あるいは貨車がふえて来て機関車か足りない、電気機関車か足りない、いろいろ不足ばかりのかつこうでありまして、いろいろと御援助を願つて、補正予算で工事経費として、私ども二百億近くも何とかしていただけないかというその答えが、やはり六十五億というふうなかつこうに押されざるを得ない日本の経済力と申しますか、そういう情勢なんであります。従つて決してふところ手でどうするというようなことではありません。とにかく追いかけて来る分が三日分というような程度のところで、どうしてもがまんをしていただかなくては、現在の段階としてはうまく行かない、こういうのが実情でございます。 北海道の滯貨のお話がございましたが、道内の輸送を合せまして、五十万トンから五十五万トン前後の滯貨の状態でございます。ただ北海道で特に問題になりますのは、北海道から本州向けの大体三十万トン近くの滯貨が残つておるという問題が、現実の大きな問題であろうと思うのであります。この問題に対しまして、結局は青函の航送の問題もございますが、それ以上に東北本線自身の輸送力の問題になつておるのでございます。最近の事情は、貨車だけではなくして、機関車の問題、あるいは單線でやつておるための輸送力、そういう線路から来る輸送力の行き詰まりという面も、相当大きな隘路をなしておるという点をひとつ御認識願いたいと存じます。 補正予算が通ればすぐどうするかというお話につきましては、私どもこの補正予算が通りますならば、もちろんさつそく御審議いただきました私どものそれぞれ当てにいたしておりまする費目に応じて、それぞれのできるだけの手は即座に打つて参りたいと思つておりますが、何分にも二百億近くも、あれもしたい、これもしたいといろいろ思つておつたことが、それだけに圧縮された内容、それに加えましてルース台風というようなもので相当な被害を受けておりまして、こういう飛び入りもございます。それらの関係を考慮構いたしましてできるだけバランスを得たかつこうで、輸送力が全体としてふえる方向に必要な措置を打つて参りたいと考えております。
○岡田(五)委員 なおこの問題につきまして、私政府に、国鉄にお尋ね申し上げ、また私たちの所見を申し上げたいと思うのであります。非常に重要な問題でございますので、どうか国鉄及び政府におきましても、この国鉄の輸送力の拡充という問題につきまして、従来もそうであつただろうと思いますが、層一層重点を置いてお考えを願わなければならない、かように考えるのであります。電力とともに輸送力という問題は、日本産業の復興の根幹をなすものである、かようにわれわれは考えるのでありまして、この点、言葉が足りませんが、重ねて要望いたしまして、また次の国会におきまして、その後の政府及び国鉄の施策の実行の実績を拜見いたしました上で、また御鞭撻も申し上げ、御説明も申し上げ、また協力もいたしたい。かような意味をもちまして、私のこの問題に対する質問をこれで打ち切りたいと思います。
○大澤委員長代理 これにて散会いたします。 午後三時三十七分散