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11回国会衆議院1951/08/18

水産委員会 第2号

発言数
9
登壇者
5
会派数
1
開催日
1951/08/18

会議録

松田鐵藏自由党

○松田委員長代理 これより水産委員会を開会いたします。  昨日に引続き漁業の取締り対策に関する説明聴取を行います。  川村委員より発言を求められております。これを許します。

川村善八郎自由党

○川村委員 昨日北海道におけるさんま漁業の解禁日を目前に控えまして、解禁日以前に根室地区の漁業者が操業をしたということで本委員会に非常に波瀾を呼んだのでありまするけれども、この問題はひとり根室地区とか北海道地区とかいう問題でなく、太平洋岸におきまする各県に関連性を持つたところの問題でありますので、これらをすみやかに解決しなければならぬと思つておつたのであります。本日幸いに議員各位の発議によつて協議会を開いた結果、その話合いがかようになつたのであります。すなわち過般水産庁からさんま漁業の取締りに関する件におきまして、第一項に解禁日以前に出漁した者については漏らさず調書を調整すること。二、解禁日以前における内地への搬出については厳重に取締るべきこと。三、悪質な違反者に対してはさんま漁業の許可をしないこと。四、解禁日以後において、なるべくすみやかな時期に関係取締り機関の係官が現地において会議を開き、第一項の処理について協議する予定なること。かような警告を発したのでありますが、本委員会といたしましてもいずれかの解決をつけなければならぬことは当然のことであります。従つて今日の協議会におきましても、この四項を十分に検討した結果、解禁日以前に出漁したものについては漏らさず調書をとること、さらにそのうちにも悪質な者があつたならば、許可その他について適正な処置をとること、さらにこの漁業の違反は漁師自体がそろつてやつたことは事実でありますけれども、おそらく煽動した者があるのではないかという疑義も持たれますので、もし煽動した者があるとしたならば、これらの悪質を取締るべきである。さらに現段階におきましてはさんま漁業の問題につきまして、いろいろ解禁日等の問題について、さんま漁業の首脳部が政府並びに委員会その他関係方面に折衝した者があるから、こうした首脳部において、もし出漁したとかあるいは煽動したという者があるならば、これは厳重な取締りをし、この四項に当てはまるところの処置をとらなければならない、かような意見も出たのであります。また漁業協同組合等の役員のうち、さんま漁業に主たる地位を持つ者、すなわち漁業協同組合の首脳部にあつて指導の立場にある者において、もし出漁したり、あるいは煽動したという者があるならば、これこそ厳重な処置をしなければならないという意見が非常に強かつたのであります。かような見地からいたしまして、水産庁並びに北海道庁の取締官だる野口氏もその席に出席しておられ、さらにこれに直接の関係ありますところの高橋調整第一課長も出席されたのでありますから、委員会の趣旨を十分体して、協議会の大体の決定した事項について厳重な処置をとり、その最善を尽されんことを特にこの際要望しておく次第であります。もし委員長において許されるならば、この際水産庁のこれに対する意見をここに発表してもらえれば非常によいと思います。

川端佳夫自由党

○川端委員 関連して……。ただいま川村委員からるるお話がありましたが、この問題は事重大な問題でありまして、影響するところ大きいのであります。従つてこれは先ほどのお話合い等から見まして、業者のみを罰するというような申合せが行われましたが、私はこれにあわせまして、監督官庁の責任が問われなければならない、こういうふうに考えられるのであります。従つてこの点もあわせてどういうふうにとりはからつて行かれるか、委員長のお考えを伺いたいと同時に、一緒に申し上げますが、この処置の問題については可及的すみやかに実施されまして、そうしてその結果を委員会に報告されんことを委員長に望んでおきます。

山本豊農林事務官(水産庁次長)

○山本説明員 さんまの問題につきましては、いろいろと皆さんご迷惑をおかけいたしまして、今日この火急の際にいろいろと御協議をいただきましたことは、厚くお礼を申し上げる次第であります。同時にはなはだ不手ぎわでありました点につきましては、私からもおわびを申し上げる次第であります。ただいま川村委員から御要望がございましたような内容につきましては、水産庁といたしましても、しごくもつともなところである、大体その線に沿いまして、水産庁としてはすみやかにこの処置を講じたい、かように考えております。

小高熹郎自由党

○小高委員 このさんま問題につきまして、北海道の議員の方々から、この解決に対してきわめて誠意ある提案をなされたということについては、私ども非常に欣快に思つているのでありまするが、この際水産庁当局に一言申しておきたい点は、このさんま問題が全国的にいかなる刺激を与えたか、いかに大きな関心を持たれたかということにかんがみまして、今後も資源保護ということを少くとも考えながら法をきめ、あるいは方針を決定したということになりますと、ただいま北海道に現われている事例のごとく、解禁以前にすでに目の前に魚が来ている、これをとらせないかという問題は各地に起ると思うのであります。期限は必ず実行すべきものであるとともに、またひいては現在諸外国においてすでに実行しているところの網目の制限とか、あるいは魚体の寸法の制限とかいうことは当然生じて来るのでありまして、これらに対するトラブルが絶えず繰返されるのではなかろうかと思うのであります。このさんま問題は一つのすでにできてしまつたことでありまするが、今後新しい法を生み、あるいは方針を生む上において大なる一つの示唆と教育である、かような感じがいたしますので、断固として法は法としてこれを実行する。その意味において業者のみの責任でなく、ただいま川端君からも御意見がございましたが、これはやはり官途にある者も責任を負うというくらいの姿でなければならぬと思うのであります。昨日来同僚の永田委員においても、きわめて明快な御意見のもとに、これに対して強く内地側というよりも、水産委員として、国の代議士として、いやしくも水産を語る場合に将来のこともあるから、これらの問題を根本的に解決しなければならぬという意見がありましたが、私どもまことに同感であるのでありますから、今後決定した期日を再びかような席でむしかえすことのないように、あらかじめ十分なる通告とか、あるいはまた宣伝方法等も十分にいたしまして、かかる遺憾のことのないようにということを強く注意申し上げまして、私の意見を終ります。

川村善八郎自由党

○川村委員 さんまの問題は、あと残された問題は官庁の違反者に対する処置でありますが、その問題とは別個な問題ですが、やはり違反の問題であります、先般松田委員が班長となつて根室、釧路地方を調査いたしましたところ、同地方にさけ、ますの流し網の違反があつたこともわれわれが調査の上判明いたしましたし、なお非常な醜いやり方をいたしまして、北海道の流し網を、ある県の船が網も持たず、かつ何ら施設も持たずして、単船で船の中にたくさん大小の石を積んで行つて、北海道の流し網業者の網を略奪したばかりではなく、しかも残つた網に石をつけて沈ませてやつたとか、もちろん網にかかつておつた魚はとつたのでありますけれども、これを見つけて追跡したところが、小石を投げてまつたく海賊的行為をしたということをわれわれは聞かされたのであります。また機船底びき網は、入会がもちろん認められておりますけれども、期間が過ぎてから、許可のある船か無許可船かわかりませんが、ある県の船が密漁をして内地の方に魚をあげているということも聞かされて来たのであります。いろいろこちらでも内偵したところが、そのことが事実であつたということが判明いたしたのであります。これは名前も船もわかつておりますが、この席では申し上げません。後日本委員会が開かれました場合においては、この問題も取上げまして十分に検討をしてみなければならぬのではないかと私は考えるのであります。なぜかといいますと、来る九月から機船底びき網の解禁日となるのであります。従つて北海道におきますところの機船底びき網漁業に内地船の入会ということが必ず起きる問題であります。北海道のさんま漁業者の違反に対しても厳重な取締りあるいは処置をしなければならぬのでありますけれども、底びき網漁業とか、さけます流し網のごとき、永年にわたる入会を主体となすような漁業については、厳重な取締りをしなければ、再びさんま漁業のごとき事態を起すことは火を見るよりも明らかであります。しこうしてこうしたようなことを繰返しているならば、われわれは一体いつ漁業経済の安定を期することができるか、これは最も大きな問題であります。将来機船底びき網漁業なり、その他の漁業を資源保護の立場から整理をして行かなければならない段階の必ず近きにあるということを考えますときに、これを乱脈にしておくことはできません。従つて本委員会におきましては、ただいま申し上げたような違反の厳重な取締りの方法等も十分考慮して、そして許可船に対しては安全なる経営のできるような方法をとつてやらなければならぬと同時に、日本の水産資源を長く保存をして行くということは、ひとつ処置して行かなければならぬと考えますので、この次の委員会にはその問題も十分考慮に入れてお取上げ願うことを委員長に申入れをいたしておきます。

松田鐵藏自由党

○松田委員長代理 この際お諮りいたします。  この第十一回国会は本日をもつて会期終了ということになつておりますが、会期終了後も閉会中審査を行うことになると思いますので、その場合には、前回同様に閉会中審査小委員会をして閉会中審査事件の審査に当らしめたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

松田鐵藏自由党

○松田委員長代理 御異議なしと認めます。  なお、その小委員の数、小委員及び小委員長の選任につきましては、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

松田鐵藏自由党

○松田委員長代理 御異議なしと認めます。よつてその氏名は追つて公報をもつてお知らせいたします。  これにて散会いたします。     午前十一時三十四分散会

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