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10回国会参議院1951/02/10

予算委員会 第6号

発言数
49
登壇者
7
会派数
4
開催日
1951/02/10

会議録

岩間正男日本共産党

○理事(岩間正男君) 只今から予算委員会を開会いたします。  今日は水産庁次長の山本豐君が政府委員として見えておりますから、どうぞ御質問願います。

山本豐農林事務官(水産庁次長)

○政府委員(山本豐君) 水産庁の所管事項につきまして、簡單に説明の補足をさして頂きたいと思います。  お手許に資料が配付してございますが、項目別になつておりますけれども、大体重点的なところだけを説明いたしたいと考えるのであります。  一般会計につきましてでありますが、水産庁の本庁関係が九億二千九百三十七万七千円になつておるのであります。昨年度に比べまして、約三百万円余の増になつております。水産研究所関係の予算が二億二千五十二万二千円であります。これは昨年に比べまして、一千二百万円の増加になつております。  次に水産講習所関係でありますが、これが七千四百三万五千円でありまして、昨年度に比べまして、約五千二百万円の増になつております。  次に項目の中で主要な点についての増減関係を御説明したいと思うのであります。第一に、問題になりまするのは、漁業制度改革の予算であります。これは御承知のように二十五年度の三月から新漁業法が実施になりまして、その施行の日より二カ年の間に漁業権の切替をやるわけでありまして、今年度はいよいよ最後の段階になつておるのであります。これに対応しまして予算を編成いたしたのであります。即ち本省関係の職員を十三人増加いたしまして、同時に各都道府県の補助職員の数を内水面、沿岸両方併せまして百三十八名を増加いたしました。又海区漁業調整委員会及び内水面の漁場管理委員会の事務費に対する補助金を若干増額いたしますと共に、補償委員会に対しまする補助金を新たに計上いたしたのであります。なお漁業制度改革の実施に伴いまして、瀬戸内海におきまする漁業の調整並びに取締の必要性の増大に鑑みまして、取締船を新たに一隻増加することといたしまして、これがための傭船の経費を計上いたしたのであります。  次に水産増殖の予算でございます。これは大体前年通りでございますが、内水面におきまする放流事業を特にこの際振興させるために、都道府県に対しまして、必要な経費を補助するため二千万円ばかりを新たに計上いたしたのであります。なお従来各都府県の補助職員八十八人の設置に要しまする経費を補助金として計上いたしたのでありますが、これは平衡交付金によつて賄うことといたしたのであります。  第三に、昭和二十五年度は水産業用資材の配給並びに鮮魚介の集出荷統制に必要な経費として、これに必要な職員の俸給その他の事務費を相当程度計上いたしたのでありますが、二十六年度におきましては、鮮魚介の統制もなくなりまして、又資材の統制も石油、綿漁網等は若干残つておりますが、大幅に少くなりましたので、必要最小限のものを残しまして、思い切つて職員も二十九に減員したのであります。  第四点は、漁業の指導取締についてでありますが、特に関係方面の意向もありますので、できるだけこれを強化いたすこととしたいのでありまして、本年度は取締船を三隻増加することにいたしまして、従来のものと併せまして、合計十一隻を以ちまして、マ・ラインの取締りに当ることといたしたのであります。これに要する経費を計上しますと共に、漁業制度改革に伴いまして、沖合漁業の調整が必要となる趨勢に鑑みまして、新たに沖合関係の取締船を三隻傭船とすることといたしたのであります。これに必要な経費を計上いたした次第であります。  第五点は、日本の海藻資源は一年の水揚高が二億貫に達しまして、金額にいたしまして二十五億円になるのでありますが、このうち可食海藻を除く大部分の有用海藻が未利用のまま放置されているのであります。その原因は海藻利用工業が総合的、多角的な経営でないために、生産費が非常に増嵩することになりまして、この際現存の工場中確実なものを選択いたしまして、これに多角経営に必要な施設等を設置させまして、多角経営化の実用化試験を行わせ、その成功の曉には、その技術を一般に公開いたしまして、我が国の海藻利用工業の振興を図りますと共に、未利用海藻の有用化によりまして、漁村の発展に資するために、委託費として本年度新たに二千八百五十五万八千円を計上したのであります。  第六点は、水産講習所の予算でありますが、これは本年度は完成年度に当りますので、学級増加に伴いまして、教官を八人に増官いたしますと共に、教育上必須の練習船の建造費といたしまして、四千万円を計上いたしておるのであります。  次に、漁船再保險特別会計につきまして補足いたしますが、昭和二十六年度の特別会計予算総額は、歳入及び歳出がおのおの三億一千二十八万二千円でありまして、前年度の二億九千六十一万五千円に比べますと、一千九百六十六万七千円の増加となつているのであります。次に歳出予算総額でありますが、これが三億一千二十八万二千円のうち、再保險金は一億九千三百九十二万三千円でありまして、再保險料還付金は二百十万六千円、俸給、旅費、事務費の額は五百三十三万九千円でありまして、予備費が一億五百二十五万六千円であります。その他が三百六十五万八千円となつておるのであります。前年度と主要な相違点は、先ずこの会計負担でありまして、漁船保險組合補助金が二百七十七万二千円、宣伝委託費が百二十五万円は一般会計負担となつたことであります。第二に、特殊保險の歳出額一千二百万四千円を新たに見積つたことであります。第三に、歳入予算総額三億一千二十八万二千円のうち、再保險料收入は二億二千一百六十五万八千円が前年度より繰越未経過再保險料は八千七百八十二万四千円、雑收入は八十万円となつておるのであります。前年度と主な相違点は、特殊保險の歳入額が一千三百七十八万五千円を新たに見積つたことであります。  お配りしました表でありますが、第一表は極く簡單にまとめたのでありまして、その内訳は第二表の中に入つておるわけであります。細目の御説明を省略いたしたいと思うのでありますが、この際公共事業の問題でありますが、この公共事業としましては、水産関係では御承知の漁港の予算があるのであります。漁港関係は漁港の修築費補助と北海道におきまする魚田開発、この二つを含めまして、昨年は七億五千万円程度でありましたのが、本年は十三億三千百万円に相成つております。そのうちで魚田開発が三千四百万円を含んでおるわけであります。  以上簡單でございまするが、政務次官の御説明に対しまして、若干の説明の補足をいたした次第であります。

佐多忠隆日本社会党

○佐多忠隆君 漁業制度改革に必要な経費、去年は三億九千万円、今年は三億六千万円、前年度相当な金を注ぎ込んで相当改革の実が上つておると思うのですが、今までの実績その他について少し詳しく御説明願いたい。

山本豐農林事務官(水産庁次長)

○政府委員(山本豐君) お答えいたします。漁業制度改革は御承知のように二十五年の三月から実施になつたわけであります。これは御承知のように極めて民主的にやるという意味で、單に官庁の独善に流れないためを以ちまして、各漁民の選挙になりまする漁業調整委員会、この委員会におきまして、実際の新らしい漁場計画を立てましてその漁場計画に即応いたしまして、従前の漁業権の消滅をさすと同時に、新らしい漁場計画に基いた漁業権の免許、許可を与えるわけであります。昨年の八月にこの母体になりまする漁業調整委員会の選挙が行われたのであります。そういたしまして、現在では、当初は新漁業法の趣旨の徹底が何より大切であります。殊に漁民の手によつて新たに漁業権の改革をやるわけでありますので、この零細な漁民に新漁業法の趣旨の徹底を図ることが非常に大切でありまして、漁民の手で選んだ、いわゆる調整委員会で新たに計画が立てられるわけでありますので、そういう意味の宣伝に非常に努めて参つたのであります。もとよりこれは法律の問題でもありますので、一方では各府県を通じまして、府県の職員に先ず徹底させる。府県の職員が更に又ブロツク別にいろいろ講習会等を開いて、この新漁業法の趣旨の徹底を図りますと同時に、又一方では極めて簡易なパンフレツトその他によりまして漁民にも呼びかけたわけであります。そのためには相当の長い期間を費やしたのでありますが、それをほぼ終えまして、昨年の八月にこの漁業調整委員の選挙を行なつたわけであります。現在全国の百七十九区の海区があるのでありまして、この海区ごとに漁業調整委員会の設立を見たわけであります。只今その漁業調整委員会におきまして、いろいろと各沿岸を歩き廻つたりなどいたしまして、或いは古い慣行等の調査等も整えまして、漁場計画の整備立案中でありまして、大体これが三月一ぱいぐらいには一応その漁場計画をよく検討いたしまして、でき上る手はずに相成つておるわけであります。そのでき上りました漁場計画に即応いたしまして、従前ありましたいろいろ漁業権の調査に基く、いわゆる漁業権抹消に伴う補償事務を断行いたしまして、新たに漁場計画に基く漁事権の附与をやるわけであります。そういうふうな段取りで仕事を運んでおるのでありますが、この予算面だけで御覧頂きますと、金額的には昨年よりは若干減つておるのであります。この増減した関係を今少し詳しく御説明申上げたいと思うのでありますが、人件費におきましては、先ほど説明申上げましたように、今年はいよいよ具体的な実施期に入りまするので、到底従来の人員では十分でありませんので、まだ十分とは申されませんが、先ほど申しましたような増員を図つておりまするので、人件費におきましては、本庁におきまして約十三人、地方におきまして百三十何人の増を見たわけであります。その代り御承知のように昨年一回で一応調整委員会の選挙は済んだわけでありますので、その選挙費用等におきましては、昨年が四千八百万円ぐらいの選挙費用を使つたわけでありますが、昨年度というのは今年度、二十五年でありますが、それが二十六年度には不要に相成るわけであります。その代りに例えばこの補償の関係の事務費でありますとが、或いは免許料、許可料等の事務の委託費でありますとか、こういうふうなものが新らしく加わつて参つておるわけであります。なおこの海区の調整委員会の予算が非常に足りないという要望もございまするので、これらの單価を若干歩増しをいたしたのであります。それともう一つは瀬戸内海の沿岸の漁業調整に鑑みまして、どうしてもあそこには取締船が要るというので、この取締船に要する費用といたしまして、一隻分を増加いたしたのであります。それらが予算の増減の内容の主なものであります。簡單でありますが……。

波多野鼎日本社会党

○波多野鼎君 マツカーサー・ラインですね。このマツカーサー・ラインを越したとか、越さぬとかということで、毎月多数の漁船が捕まつているということをしばしば聞くのですが、詳細な調査はないのですか。どんなふうになつておるものか、どの地域でどういうふうに捕まつておるのか、それはどんなふうにして返されているのか、又返されないのか、そういう点の説明を願いたいのですが。

山本豐農林事務官(水産庁次長)

○政府委員(山本豐君) このマツカーサー・ライン前後で発生いたしまする事件につきましては、その都度保安庁或いは又現地から連絡がありまして、その連絡を受けまして、我々といたしましては関係筋にいち早く報告いたしまして、その援助かたを懇請すべきものにつきましては、時々懇請をいたしておるのであります。詳細な資料も役所では作つてありまするから、御必要でありますれば、差上げたいと存じまするが、この二、三年間相当な隻数によつております。特に昨年度におきましては、集団の拿捕等もございましていろいろ、と国会でも御議論のあつたことでありますが、最近はやや減つておるのであります。併しまだ絶無でないのでありまして、特に朝鮮の近辺、それから九州から真西のほうに参りまして、線外、それからもう一つソ連の方面、北海道方面でも同じような事件が起きておるのであります。数字に亘りますことは役所では調べがございますから、更にわかりいいような表にでもいたしましてお差上げしたいと思います。

波多野鼎日本社会党

○波多野鼎君 今の問題ですね。詳しく一つ出して下さい、資料として……。それからもう一つ伺いしたいのですが、漁網ですね。あれの原糸と申しますか、漁網用の綿糸ですか。ああいつたものの統制の機構はどんなふうになつておりますか。

山本豐農林事務官(水産庁次長)

○政府委員(山本豐君) 現在では大體、通産省と水産庁と安本とこの三者でいろいろとその一連の統制の関係を扱つておるわけであります。水産庁におきましては、各四半朝別に各府県から需要の申請書をとりまして、勿論従来の数量等も勘案いたしまして、それによりまして各府県別の割当数量を策定いたしまして、その総額を作りまして安本に交渉し、安本は水産庁等々と原料関係を検討いたしまして、これを関係方面に要請しまして、そうしてその許可が参りますと、安本のほうから我々のほうに参りまして、各府県にその当初考えました割当量の通告をするわけであります。それによりましては、更にいわゆる府県内の漁業者に割当の切り符を発行いたしましてその割当切符を工場に持つて参りまして、いわゆる註文券に相成つておるわけでありまして、その切符を工場に持つて参りまして、工場におきましては、片方通産省関係から参りまする原料と睨み合せまして、漁業者の註文に即応する品物を作りまして、一カ月か後にでき次第漁業者に渡す。こういうような大體段階に相成つておるのであります。簡單でございますが……。

波多野鼎日本社会党

○波多野鼎君 そうすると、原糸の割当を受けるのは漁業者ですね。漁業者自身がその原糸の割当を受けて、それを漁網会社へ提示して註文するわけでありますが、そうすると、原糸を気取るのは漁網会社が紡績会社から受取る……。

山本豐農林事務官(水産庁次長)

○政府委員(山本豐君) 品物はそうです。

波多野鼎日本社会党

○波多野鼎君 そういう恰好ですね。ところがこの点で非常にうまく行つていないというのですよ。今の漁民が受取つた原糸の割当を製法会社が受取つても原糸が手に入らんというのです。やはり空切符になつてしまつておる。非常にそういう不平が多いのですがね、どこにその缺陷があるのですか。

山本豐農林事務官(水産庁次長)

○政府委員(山本豐君) その点は昨年あたりいろいろと巷開議論を我々も聞いておるのでありまするが、一つには漁業者が金繰りが付かんというような意味で、切符を折角もらつて置きながら横流しをするというふうな事例、これは想像するにかたくないのでありますが、そういうものを集める業者もあるわけでありますが、特に漁網用のほうに廻すよりは、或いはメリヤスでありますとか、そういう方面に廻しますほうが、業者としては非常に利益が多いわけでありまして、買漁りということがあります。又一方漁民のほうでは漁網を買いたいのでありますが、現金がない。或いは金に困つておるというような場合には、ついあとのことは又あとというような式で、その手に乗るというような事態もあつたのではないかと思うのであります。今日は又一歩それが進みまして、いわゆる纎維事業自体の資金難というものがあるわけであります。これらの問題は製網業者が全国に極く少数で、大口のものが集まつておりますと、金融の斡旋等も非常にしやすいのでありますが、併しながら三百万円以下の小さい製網業者が全国に散在しておりますので、簡單にその金融の問題も解決しないような段階に相成つておるわけであります。ただ最近非常に流布されておりますることは、魚価が余り上らないのに、漁網でありまするとか、殊に綿糸が値上かを見まするし、又石油等も大幅に値上りする、勿論魚価は下つておらぬのでありますが、それに並行しての値上りがないわけでありますから、漁民としましては非常に窮境に追込まれておるという実情にあるわけであります。

岩間正男日本共産党

○理事(岩間正男君) ちよつとお諮りいたします。本会議が今開かれておりますので、ちよつと休憩しまして、本会議が終了後に又再開いたしたいと思いますが、如何でございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

岩間正男日本共産党

○理事(岩間正男君) なお再開後に安孫子食糧庁長官が見えますから、その説明から始めたいと思います。  それでは、ちよつと休憩いたします。    午前十一時十八分休憩    —————・—————    午前十一時五十三分開会

岩間正男日本共産党

○理事(岩間正男君) 休憩前に引続き委員会を続行いたします。  安孫子食糧庁長官の説明を求めます。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) お手許に上げてあります資料は二枚くらいのガリ版で刷つたやつかと思います。食糧管理特別会計歳入歳出予算額という概括表でございます。それと食糧庁の扱つております一般会計のほうの二十六年度の概算要求事項別内訳表と二つであります。  特別会計のほうから大体申上げますと、二十六年度の食管特別会計は、総額が五千五百四十三億四千四百六十二万五千円という数字になつておりますが、前年に比較いたしまして、約六百三十億ばかりの増になつております。歳入のほうから申しまして、第一に食糧売払代というものがございます。それが四千三十六億六千二百三十一万九千円で、前年に比較いたしますと、五百二十四億の増になつております。この売払代を算定いたしました單価は、御承知の本年一月に消費者価格が改訂になりまして、内地の精米について申し上げますれば、旧価格が十キロ当り四百四十五円でありましたものを、五百十五円というふうに値上をいたしておりますが、その値上を織込みまして、この歳入を立てております。売却数量、売渡します数量は、現行の配給基準量に基きまして、工業用の売却も含めて内地産のものは五百七十八万トン、これは玄米トンに換算いたしております。それから輸入食糧は三百十六万五千トン、合計して八百九十四万五千玄米トンというものを数量といたして弾いた数字でございます。  その次に雑收入でありますが、これは格別に御説明申上げる内容を持つておりません。次に一般会計からの受入として、二百六十六億計上してありますが、これは大部分が補給金でございます。約二百二十五億というものが補給金に相成つております。そのほかのものは農業再保險に対するものという内容になつております。歳入の面で御説明いたしますものは、そのくらいだと思います。  それから歳出面でありますが、第一に食糧管理事務費、これは人件費、事務費合せまして五十億ございます。これは前年から比較いたしますと、五億ほど増額になつておりますが、これは給与ベースの改訂に伴いますところがありますので、これだけの増額になつております。次に、食糧買入費三千九百七十六億二千三百三十二万円、前年に比較いたしまして、七百十億八千四百三十四万二千円の増になつておりますが、これは生産者価格が上りました関係でございます。これもすでに御承知のことでございますが、生産者価格はパリテイ指数を一九五というものにいたしまして、それにパリテイ価格の一五%の特別加算額というものを加えて、玄米の三等石当り包装込で六千百六円というものを基礎にして出しております。これは旧価格は五千五百二十九円であります。これを基準にして麦のほうは対米価比率を、小麦、裸については六四%、大麦五四%という比率をかけまして、この計数を弾いておるわけであります。買入数量は大よその見当でありますが、予算の基礎といたしました数字は、二十六年産の内地の米は四百五十万トンといたしております。玄米トンでございます。麦類は百二十万トン、合計五百七十万トンの基礎数字にしております。輸入食糧は米が九十万トン、玄米トンに換算いたしますれば九十五万四千トンであります。それから小麦が百七十万トン、玄米トンに換算しまして百四十四万五千トン、大麦が六十万トン、玄米トンに換算しまして四十六万八千トン、合計三百二十万トン、玄米トンに換算いたしますと二百八十六万七千トン、まあ三百二十万トンという買入予定数量で組んでおります。内地と輸入と両方合せまして、合計八百五十六万七千玄米トンというものを算出の基礎にいたしております。その食糧買入費の中で一番おしまいの欄にありまする早場米奨励金でありますが、これは昨年六十億でありましたものを、二十六年度予算では三十億に半減しております。食糧の需給状況或いはその他の点からいたしまして、早場米奨励金は全廃すべしというような議論もあつたようでありまするが、この内容は單作地帯の一つの保護政策的な意味も内容としては持つておりまするので、急激な変化はいかぬという趣旨で、これを半分にいたして、なお單作地帯に対しまする諸施設は一般会計のほうで見て行くという方向に切替えている点があるわけでございます。  それから次に管理費でございまするが、これがいわゆる中間経費と言われておりますものでございます。運搬費、集荷手数料、米麦の加工費、保管料、保存手入費、集荷委託費でございます。これは前年度は三百二十八億八千万円ありましたものを二百三十億にいたしまして、九十八億の減になつております。運搬費等につきましては、できるだけ圧縮をし、又米麦の加工費のほうも大体二次加工というものは切捨ててしまうという委託加工方式をやりまして、一次加工のみにとどめる、一次加工のほうも麦類の統制方式の問題もからんで参りまするので、予算上は十一月以降は麦類の委託加工を廃止するという前提の下に、この予算を編成いたしております。殆んど前年度に比較いたしまして、減ばかしでありますが、中に保管料と保存手入費だけは前年度よりも増しておりますが、これはやはり貯蔵というものについて相当努力をして行くことが必要である一面、備蓄的な思想もありまするので、この点について相当重点を置いて保管料も推定いたしたいという観点から、こういう予算が出て来るわけであります。予備費は三十億とつてあります。内容につきまして、概要御説明申上げる点は以上の通りであります。  それから一般会計のほうでありますが、食糧庁といたしましては、一般会計では格別御説明を申上げるようなものもございません。食糧庁の本庁におきまする帰還職員の人件費或いは旧食品局系統、現在は食糧庁の第二部でございますが、主食以外の各種の食糧に関しまする調味品でありますとか、砂糖、油脂というようなものに関する諸経費、人件費、事務費、それから主要食糧の購入通帳等についての印刷費というものが相当大きなものがありますが、そういうようなものがこの一般会計の経費の内訳になつております。七十九番の食糧庁一般の行政に必要な経費百四十八万円へこれが九十八の食糧庁の現場職員以外の人間の経費でございます。食品行政運営に必要な経費、これは旧食品局関係の人件費が主になつております。それから食糧管理に関する諸調査に必要な経費、調査費が九百二十五万円、その次八十二番の購入通帳でありますが、これは先ほど申上げました印刷費等でございます。その次の北陸震災地の農業倉庫復旧に関する資金利子補給というようなもので、備考といたしましては、格別内容を持つたものではございません。最後に食糧研究所に必要な経費二千四百七十九万二千円でございます。これは食糧庁の中に食糧研究所というものがありまして、各種の食糧に関する調査研究をいたしております。そこの人件費並びに事務費でございます。

佐多忠隆日本社会党

○佐多忠隆君 今の食管の売買計画、それから輸入食糧の問題、それらについて私たちが頂いております昭和二十六年度予算の説明、大蔵省の主計局から出しておるものの四十七頁に数字が出ておるのですが、この数字と今御報告になつた数字と若干違うようでありますが、これは予算をおきめになつたとき以後に若干の出入りがあるのかどうかという点、若し出入りがあるとすれば、その詳細な数字を、この四十七頁に挙げておるような方式で、正しい数字をお出し願いたいのが一つ。それから二十六年度の推計実績輸入食糧について、或いは食管の売買の実績についての数字も一つ正確に文書を以てお出し願いたいのであります。特に輸入食糧の問題は価格調整費の問題も併せて推計実績でよろしうございますから、それと予算に上つたものとの相違がはつきりわかるような形でお出し願いたい。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 計数の突合せをいたしまして、お手許に差上げたいと思います。

藤野繁雄緑風会

○藤野繁雄君 雑穀の統制が解除されるかどうかということを非常に各方面で注意をしておられるのでありますが、雑穀の統制がいつから外されるのであるか、雑穀は全部統制が外されるのであるのかどうか、この点お尋ねしたいのであります。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 雑穀は私どもとして、できるだけ早く統制を外したいという考えで、関係方面と先月末から折衝いたしております。只今の状況では供出成績との絡み合いになつておりまして、一両日にどうこうというわけには参らぬような状況であります。供出成績は現在九六%に達しております。前年度に比較いたしますれば二、三%良好でありますけれども、やはり一〇〇%にならなければいかんのじやないかというような議論が相当あるのであります。併し我々としましては、今雑穀を外しましても、必ず一〇〇%にする、責任は持つというような交渉をいたしておりますので、結局時期の問題でありますが、来月に勿論持越すことはございません。今月中、できるだけ早くというようなところで、只今交渉いたしておる次第であります。

藤野繁雄緑風会

○藤野繁雄君 さつき佐多委員からも話があつたのでありますが、現在のような状態からいたしますというと、外地におけるところの買付の価格も、食糧は自然高くなつて来る、又運賃も高くなつて来る、こういうふうなことであつたならば、昭和二十五年度の価格補給金も不足を訴えて来るのじやなかろうか。これも補正しなくちやできないじやないか。又二十六年度の予算も現在の状況から言えば不足するのじやなかろうかと、こういうふうに想像されるのでありますが、二十五年度の予算は更に補正する必要はないのであるか。二十五年度の予算は大丈夫これだけで輸入ができるのであるか、この点お伺いしたいのであります。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 買付価格が高騰いたしておりますることは事実であります。それから運賃も値上りをいたしております。従つて結論的に言いますれば、二十六年度の予算を編成いたした場合の基礎数字というものは、若干の狂いが出て来ております。その代りと補給金も改訂をしなければならん事情は十分あると思います。それを予算的にどうこなしますか、差当り現実の問題としてどうこうしなければならんという事情にもございません。これが取扱いにつきましては、財務当局と十分緊密な連絡をとつて研究いたしたいと思います。

藤野繁雄緑風会

○藤野繁雄君 昭和二十六年度予算の説明によつて見まするというと、十一月一日から配給は米のみで以て一合五勺配給する、こういうふうになつておるのでありますが、政府の輸入計画によつて見れば、麦も輸入するのだ、又国内の麦も購入するのだ、こういうふうなことになるといたしましたならば、米以外の政府が買われたところの麦というようなものは、如何なる方法で配給されるのであるか、その具体案を承わりたいと思うのであります。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) この予算を編成いたします当時の大体の基本方針といたしまして、麦は強制買入でなく自由買入にする、十一月時分からは雑穀のほうを外しまして、米のみで配給しようという構想で以てこの予算が編成されております。その際に麦価の非常な値上り等を来しまして、消費者の生活にいろいろな混乱を生じはしないかという点をいろいろ研究いたしたのでありますが、それは大部分のものは外国の麦というものが大きな給源になります。それを政府が管理することによつて、その辺の操作ができるであろうという考え方で、この予算の骨子ができております。従つて国内産の麦、予算上は八百万石ばかりを買入れる予定になつております。この数量と、それから外国から入りまする大量の麦というものを政府が手持ちをいたしまして、これを適当な方法によつて売却をして価格の暴騰を防ぐという運営をいたして参りたいと思つております。その売り方につきましては、なお十分検討しなければならんのでありますけれども、單なる入札制度等によつてはこれは困難ではなかろうか。その目的を達成するに困難ではなかろうか。やはり一種の原料割当方式的な方法を採用することが適当ではなかろうかというふうに大体のところ考えております。なおこの点について若干時間の余裕もありまするので、詳細な検討を至急まとめて見たいと思つております。

藤野繁雄緑風会

○藤野繁雄君 最近麦の配給辞退があるというふうなことであるのでありますが、この配給辞退というのは、苦しも麦を押麦として配給するならば配給辞退はないのじやなかろうか、こういうふうに考えられるのであります。それで配給辞退をするところの麦に対する対策はどうか。一方のほうにおいては政府は麦は輸入をする、輸入をするところの麦は一方のほうは配給辞退があるというふうなことであれば、麦の配給辞退がないような対策を講じなくては輸入の目的を達成することができないのじやないか、こう考えるのでありますが、配給辞退に対する麦の対策をどうするか、お伺いしたいのであります。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 配給辞退の現象は藤野さん御承知のように、昨年の四、五月頃から顕著になつて参りまして、一時は月五万トン、六万トンという配給辞退があつた。その大部分は麦並びに麦製品であります。その後いろいろな情勢を勘案いたしまして、この一月からフリー・クーポン制を採用いたしまして、只今実行いたしております。この還流切符というのは全部まだ集まつて来ておりませんので、はつきりした結論を申上げることはできませんが、大体の傾向から見ますと、相当麦についてはクーポンの上からの消費減退は見られます。併しながら押麦等については相当需要が旺盛であるという現状でございます。お尋ねの第一点の、小麦に押麦的な加工をいたしまして配給することが適当じやないかという御意見であつたのでありますが、小麦本来の性質から申しますと、やはり粉にいたしますことが、小麦の性質から言いますと、最も合理的だろうと存ずるのであります。戰争中一時丸粒にして配給いたしましたり、又押麦的な形態において小麦を配給したこともございます。併しながら小麦自体の性格、性情から見ますならば、やはり合理的な方法でやつて行くことがどうしても原則じやなかろうかと思います。そうすると、押麦に対する需要にどう答えて行くかという点が一つ残つて行きます。私どもはできるだけ外国からの大麦を余計入れまして、或いは小麦粉を若干振替えてでも、大麦のはうを余計入れまして、その需要増に対処して行きたい、こういうふうに思つております。それから小麦の消費減退の傾向は、かような席で申上げるのは如何かと思いますけれども、正月でありましたために相当餅をたくさん各地とも食べておるようです。そのために小麦粉というようなものの需要が余りなかつたというようなことも、この一月の特殊事情としてはあつたようであります。必ずしもこれが三月、四月に亘りましても、今見られるような小麦、小麦粉に対する需要減はそのままの形で推移して行くものだというふうにも私どもは見ておりません。その反動と申しますか、需要増の時期がやはり近いうちに来るのではないかという見通しを立てて、それに対処する準備をしておる次第であります。これは御参考までに申上げて置きます。

藤野繁雄緑風会

○藤野繁雄君 食糧配給公団は三月三十一日でなくなることになつておるのでありますが、食糧配給公団が廃止になるというふうになれば、その後の配給統制をどうやつて行くか、問題は価格と運賃のプールをどうするかということになつて来るのであります。価格と運賃のプールを若し民主的にやるということであつたらば、独禁法であるとか、事業者団体法であるとかいうものを改正しなくちやできない。然るにその筋の意見によつて、事業者団体法であるとか、独禁法であるとかというものの改正は認められないというようなことから、食管特別会計でこれをやられるというようなことになりつつあろように伺つているのでありますが、その成り行きの状況を承わりたいと思うのであります。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 食糧配給公団は三月末日を以てやめになりまして、そのあとは卸と小売という、民主的なと申しますか、自由企業的なものができまして、それで配給業務をやつて行くという段取りで今進んでおるのでありますが、消費者価格を全国均一にいたしております関係上、又卸のマージンその他の点から申しましても、やはり卸売業者の相互的な団体、強制加入的なものによつてプール機関を作つてやつて行くのが最も適当であろうという考えで従来進んで来ておつたのであります。御指摘のように、この点については事業者団体法なり、或いは独占禁止法の例外的な立法をしなければなりませんので、その折衝を続けて参りましたが、数日前、それはどうしても認められない、日本の現在の法律の範囲内において、政府の特別会計の操作によつてそれはできるのではないかというような覚書をもらつたのであります。私どもといたしましては、食管特別会計の操作によりまして、各卸売業者間の不均衡をできるだけ少くするように現業面における運営を実行いたしまして、この問題を解決したい。その方法につきましては、一両日中に閣議の御決定もお願いをいたしまして、卸売業者の登録前に公表いたしたいと考えて、今検討いたしております。

藤野繁雄緑風会

○藤野繁雄君 又油と砂糖の公団も三月末で廃止になる。砂糖はいろいろな関係で統制を続けて行かなくちやならない。そのために砂糖も食管特別会計で取扱われるのじやなかろうかと思うのでありますが、砂糖の取扱い方針を承わりたいと思うのであります。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 砂糖はやはり需給の面からいたしまして、当分配給統制を続けて参らなければならないと思います。公団がなくなりますに当りまして、これを食管特別会計において買入れまして、これを元卸、卸、小売という民間企業の団体を通じて配給をするという段取りであります。二十六年度の予算には砂糖の買入れも特別会計の中に入れておる次第であります。

藤野繁雄緑風会

○藤野繁雄君 米の食管の取扱い或いは砂糖の食管の取扱いというようなことになれば、このために要する人件費が相当出て来るんじやなかろうか、又人間の増員をせなくちやできないのじやないか、こう考えるのでありますが、その取扱をするのに対する事務の増加に伴う増員は、どういうふうな程度にやられるのであるか、できるならば経験を持つたところの、食糧公団或いは砂糖の公団におつたところの者を利用するのが能率上いいのじやなかろうかと思うのでありますが、これらの操作の点についてお尋ねしたいと思うのであります。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 砂糖の取扱につきましては、私どもは大体基本的にはかように考えております。ああいうロスの多いものを政府の機関が取扱うということについては、できるだけ最小限度にとどめたい。現物の操作の面はできるだけ元卸売業者のほうに譲りたい。政府といたしましては、書類の上の処理にとどまる範囲内においてタッチするのが適当じやなかろうかというように考えておるのであります。人は私の記憶では大体百名前後ではなかろうか、こういうものを予定いたしております。主な実務と申しますか、取扱の点につきましては、元卸売業というものができますので、その方面が主としてやるというような形において処理をして参りたい、かように存じております。

藤野繁雄緑風会

○藤野繁雄君 食糧長官から予算の大体の説明を承つた際に、倉庫の必要が強く感ぜられるから倉庫の整備をやる、こういうふうにお話になつたのは、非常に私などは喜びに堪えないのでありますが、現在の状況から見ますというと、倉庫不定のために、私の大体の計算からすれば、保管中に四十万石くらいのロスがある、そうして見るというと、これを現在の時価で計算すれば、二十五億円くらいの損害になるのでありますから、政府は思い切つて倉庫の整備をやつて、こういうふうなロスがないようにせなくちやならないのであります。殊に今後は長期保管を必要とするようになつて来るのであるから、ますます倉庫は必要になつて来るのでありますが、そういうふうな場合に、政府の予定しておられるところの倉庫の助長計画或いは補助政策は、どういうふうにお考えになつているのであるか、又食糧長官の特別の御配慮によつてでき上つたキユアリング倉庫があるのでありますが、甘藷の統制が外された結果、現在においては殆んどキユアリング倉庫はその効果を現わすことができないようなものになつているのでありますが、このキユアリング倉庫に対する取扱をどうせられるお考えであるか、併せて承わりたいと思うのであります。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 倉庫の問題は非常に重要でありまして、一面増産の基本方針というものもありますけれども、收穫いたしたものの貯蔵中のロスをできるだけ少くするということが、これは非常に需給の上から申しましても、国の経済の上から申しましても、重要な問題だと思つております。そのために倉庫の整備は是非ともやらなければならん。現在の保管体制等を見ますれば、従前のような愼重な又細心な保管上の注意というものが非常に低下していると思つております。設備の上から申しましても、相当傷んでもおりまするし、又注意も払われていない現状でありまするので、この点をできるだけ引締めて参りたいという意味で予算を組んだのでありまするが、只今のお話の点の倉庫の増設、補修等について、何か特別の対策があるのかという点でございますが、只今御審議願つておりまする予算の上においては、その点はございません。当初倉庫の建設につきまして、補助金を出そうという案もございました。又利子補給という線まで下つた時期もあつたのでありますが、いずれもその誕生を見ずして今日に至つておるわけであります。併し一面倉庫の拡充整備の必要のありますことは、ますます大きくなつて来ておりまするので、再度財務当局とこの点について交渉を始めておるところでございます。どんな形において現われますか、何ともまだ申上げられませんけれども、もう一度この点については私ども努力いたしたいと思つております。それからキユアリング倉庫の問題でございますが、アイデアはよかつたけれども、立地条件或いは「いも」の統制解除等々の問題が絡みまして、一部のキユアリング倉庫について非常な経営不振を来しまして、非常に困つておられるという事情は十分承知いたしております。この点については私どもの力の範囲内においてやりたいということで、只今量販連系統と折衝いたしまして、大体の目算を立てて、この急場は何とか凌ぎ得るという措置を講じたつもりであります。抜本的にキユアリング倉庫を政府が全部買取つて、そうして又それを協同組合に貸付けるというような構想もございますけれども、これは予算上なかなか困難でございまするので、そうでない現実の運営の上において善処して参るという方向で処理いたしたいと存じております。

藤野繁雄緑風会

○藤野繁雄君 最後に私などの生活に最も密接な関係がある味噌、醤油のことであります。味噌、醤油の原料であるところの大豆及び塩の輸入が困難のために非常な危險な状態に陷つておるのじやなかろうかと心配しておるのであります。若しも味噌、醤油が分に配給ができないということだつたならば、私などの生活にも影響して来るのでありますが、味噌、醤油の原料であるところの大豆の輸入及び塩の輸入は現在のところでは大丈夫であるかどうか、若し大丈夫であるとしたならば、それがどのくらいの程度であるか、大丈夫というのもちよつとごたつきますけれども、安心が行く程度はどういうふうな程度であるかをお尋ねしたいと思うのであります。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 味噌、醤油の原料の大豆の問題でありますが、国内産大豆は御承知のように十四、五万トンの買入計画をやつておるのであります。只今まで買入れましたものは九万トンぐらいになつております。大体まあ十万トン見当の集荷はできると思つております。一番心配いたしておりますのは、中共との貿易関係が杜絶しておりますので、香港を経由して来まする中国、満洲の大豆を相当予定しておつたのでありますが、それが杜絶するというようなことで一時非常に憂慮いたしたのであります。併しながらこれはアメリカのに振替ることによつて、先ず何とかやり繰りが付くのではなかろうかという見通しを持つております。尤もアメリカ大豆につきましては、ガリオアの分とコンマーシャルの分とございます。ガリオァの分は近いうちに大体入港が完了するつもりでおります。コンマーシヤルの買付等につきましては、いろいろ産地の状況又産地に対するリアクシヨン等もございますので、大体私どもは円満に買付け得ると思いますけれども、いつどれだけのものをどうするというようなことは、この際申上げることを遠慮さして頂きたいと存じます。

佐多忠隆日本社会党

○佐多忠隆君 それに関連して、大豆の輸入の問題ですが、何か御報告によりますと、二十五年度推定実績十九万トン、二十六年度三十万トンというようなお話だつたかと思うのですが、今お話のように、それらの大豆が本来は中国から期待すべきであつたのに、そことの貿易が杜絶したためにアメリカのほうに振替えたとおつしやるのですが、十九万トンという二十五年度の輸入の推定実績は、計画からするとどれくらいの減になつておるのか、その減になつたということは、中国に期待されないためにそういうふうになつたのかどうかという問題、それから中国から輸入する場合と、アメリカから輸入する場合とは、価格、船、運賃をこめての価格について、どれくらいの差があるのかという点を詳しく御説明願いたい。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 只今の価格並びに実績の点、これはこの次の委員会のときに整理をいたしまして、御答弁申上げたいと思いますから、御了承を願います。

波多野鼎日本社会党

○波多野鼎君 私は資料の要求ですが、三十六年度の予算の説明の四十七頁に、輸入食糧の価格調整費の算出の基礎というのが出ておりますが、これを見ていると、例えば小麦等で、米国の小麦はCIF価格で九十七ドルというようなことになつておるが、これはとても安い値段で買えないので、今百ドル以上になつておると思う。で、すべて小麦、米、大麦等について朝鮮動乱以後の世界価格の変動ですね、これを一つはつきり出して同時に運賃も……。そうして今後の見通しを立てる材料になるので、それはグラフの形で出して頂きたい。これだけを要求して置きます。

佐多忠隆日本社会党

○佐多忠隆君 今の問題に関連しますが、前の臨時国会のときに、この食糧は朝鮮動乱以後相当上ることが見込まれるので、二十五年度分も急いで早く買うべきじやないか、そのために若し価格調整費が足りないとなれば、今むしろ殖やして、早く緊急に輸入してもいいじやないかというような問題を提起して置いたんですが、当時政府当局の御答弁では、そういう必要はないし、この予算でやつて行けるんだというようなお話であつたんですが、ところが実績から見ますと、むしろこの価格が上つたのみならず、数量として、まあ予算上は或いは数量として手当ができないのであれば、価格騰貴もカバーし得るくらいに、予算の問題としては或いは支障を来していないかも知れないけれども、そのために日本のこの損失というか、非常に莫大なものになつていると思うのですが、それらに対して緊急にどういう手を打たれたのであるかどうか、それが実績としてどういうふうに実を結んだのかどうか、更に二十六年度に対しては、そういう将来のことを考慮して緊急に急いで輸入するような措置を講じておるのであるかどうか、更に今であつたならば、備蓄その他のことを考えて然るべしと思うのですが、そういうことに対してどういうふうな見解を持つておられ、どういう対策を講じておられるのか、それから国際小麦協定への加入の問題は、今年度はどういうふうな見通しをしておられるか、それらの問題について御説明を願いたいと思います。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 輸入食糧の繰上輸入と申しますか、或いは備蓄という観念を入れての輸入の状況という点のお話合は、私どもも二割五分、配給量の二割五分に近いものを輸入食糧に仰いでいる日本の現状として、又現在の国際情勢を考えますれば、できるだけ大量のものを安く、早い期間に買付けて行くという考えはその通りでございます。従つて前々からそういう心がけで以ていろいろ買付の仕事を続けておつたのであります。三百二十万トンという買付計画というものに対しまして、一時は恐らく二百五、六十万トンが固いところで、それ以上はなかなかむずかしいのではないかというような状況であつたのですが、相当私ども努力をいたしまして、只今のところは二百七、八十万トンは確実であり、三百万トンの線を越すということも大体できるのではないかというような現状にございます。何せ早ければ幾ら高くてもいいから買いたいというわけにも参りません。食糧の需要国はいろいろあるのでありまして、日本だけが先走つた買付をするというような環境にも只今のところございません。従つてほかの需要国のリアクシヨンというようなものも十分考慮して買付をして参らなければなりませんので、考え方は只今お話のありました考え方でありまして、実行の上におきましては、必らずしもそうした一本調子に参らぬ事情を御了承願いたいと存じます。なお備蓄の観念もどうかというお尋ねでございますが、この点はできるだけ余計なものを入れるということについて、私どもも当然そうだと考え尽力いたしておりますが、どこまでを備蓄と考え、どこの線を備蓄でないと考えるかという問題はなかなかむずかしい問題でございまして、必ずしもそういう観念を入れる、入れないにかかわらず、できるだけ大量のものを、少くとも予算上想定をいたしたものは勿論、できるだけそれ以上のものを買いたいというようなことで仕事をして参りたいというふうに存じております。

佐多忠隆日本社会党

○佐多忠隆君 今の二百七十万トンから三百万トンぐらいの手当ができるというのは、二十五年度の実績ですか、一十六年度の……。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 大体会計年度で考えております。それからもう一つは、御承知のようにアメリカ会計は去年の七月から今年の大月まででございます。大体アメリカ会計年度におきまして、それくらいのものは処理できるのでにないかというふうに存じております。

岩間正男日本共産党

○理事(岩間正男君) 先ほどの輸入食糧の価格の変動の資料の要求がありましたが、これは大事ですから、この点如何ですか。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 価格の点ですが、大体の各国の状況だけを御参考に申上げて置いたほうがよかろうと思います。タイでありますが、これは大体輸出量は百万トンから百三十万トンはあろうかと思います。日本には三、四十万トンというふうに考えております。価格は大体百四十ドルから百五十ドルと押えてよかろうと思います。それからビルマでありますが、これは国内事情からいたしまして相当集荷に困難を来しておるようであります。対日輸出は十五万程度はできるのではないかと思います。それからエジプトでありますが、これは輸出力は現現在五万トンから二十万トン程度のものと考えられます。そのうち日本にどれくらいのものが来るかということは今後の交渉にかかると思います。値段は約百五十ドルから百五十四、五ドル見当と考えております。麦類でありますが、これは北米、アメリカのものはやはり去年は八十ドルくらい考えておりましたが、八十ドル見当の値上りをいたしております。ソヴイエトは去年の十一月当時が大体八ドルから九ドル見当であります。現在は倍の十六ドル見当になつております。カナダの小麦は、これは御承知のように年間の生産は大体千一百万トンくらいである、相当の輸出力はありますが、丁度去年は霜の害がありまして、品質は非常に思うございます。上級品は余り期待できませんが、下級品でありますれば相当のものが期待できる、ただ太平洋岸の積出港がバンクーバー港だけでありますので、その辺の能力に相当制約をされるかも知れません。値段はUSAよりも若干やすい見込であります。それからオーストラリアでありますが、これは去年は水害がありましたために、收穫といたしましては、そういいというわけではないのでありますが、正確なことはまだわかつておりません。これは大麦、小麦とも若干数量は期待できると思います。それからアルゼンチンでありますがこれは旱魃が相当ひどかつたようであります。相当数量は対日余力として期待できますけれども、価格は相当高い、いずれにいたしましても、予算の編成当時から見ますれば、大勢としては若干値上りを見ておるというのが概況でございます。

堀木鎌三第一クラブ

○堀木鎌三君 一点だけお伺いいたしますが、例の公団廃止に伴いまして、配給事務を食管特別会計でお扱いになるとすれば、今御説明になつた予算は相当変つて来なければならないと思いますが、如何でございましようか。

安孫子藤吉食糧庁長官

○政府委員(安孫子藤吉君) 只今大蔵省といろいろ交渉いたしておりますが、予備費が三十億ございますので、何とかその辺で差当り賄えるのではないかという見通しを持つております。

岩間正男日本共産党

○理事(岩間正男君) ほかにございませんければ、今日の委員会はこれで散会いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

岩間正男日本共産党

○理事(岩間正男君) それではこれで散会いたします。    午後零時四十八分散会  出席者は左の通り。    委員長     波多野 鼎君    理事            石坂 豊一君            佐多 忠隆君            藤野 繁雄君            東   隆君            岩間 正男君    委員           池田宇右衞門君            小野 義夫君            長谷山行毅君            一松 政二君            平岡 市三君            安井  謙君            山本 米治君            山縣 勝見君            加藤シヅエ君            下條 恭兵君            山田 節男君            若木 勝藏君            高良 とみ君            西郷吉之助君            菊田 七平君            堀木 鎌三君            矢嶋 三義君   政府委員    農林政務次官  島村 軍次君    農林省大臣官房    会計課長    伊東 正義君    食糧庁長官   安孫子藤吉君    水産庁次長   山本  豐君   事務局側    常任委員会專門    員       野津高次郎君    常任委員会專門    員       長谷川喜作君

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