本会議 第37号
- 発言数
- 13 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1951/05/07
会議録
○議長(佐藤尚武君) 諸般の報告は朗読を省略いたします。
○議長(佐藤尚武君) これより本日の会議を開きます。 この際、日程に追加して、会期延長の件を議題とすることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。議長は衆議院議長と協議の結果、国会の会期を五月二十八日まで二十日間延長することに協定いたしました。議長が協定いたしました通り決定することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔総員起立〕
○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて今期は全会一致を以て五月二十八日まで二十日間延長することに決定いたしました。 —————・—————
○議長(佐藤尚武君) 運輸大臣から桜木町駅における国電の事故に関する報告のため発言を求められました。この際許可いたします。山崎運輸大臣。 〔国務大臣山崎猛君登壇、拍手〕
○国務大臣(山崎猛君) 所管事務につきまして緊急御報告申上げたいと考えながら、本日この機会を得た次第であります。 去る四月二十四日、国鉄桜木町駅構内に起りました国鉄電車焼失事故は、不幸にも乗客中に百六名の死者と九十二名の負傷者を出しまして、近来稀なる悲惨事を引起し、その遭難者に対して真に言うべき言葉を知らざる痛恨限りのないことであります。更に延いて広く国鉄電車に対する不安の念を抱かしめるがごとき傾向さえ見るに至りまして、誠に遺憾至極申訳のない次第であると痛感いたしておるような次第であります。 事故の概要を申上げますと、当時現場附近の電線路の碍子の取換作業に従事いたしておりました職員が、誤まつて吊り架線を切断し、そのため駅構内の渡り線附近で架線に高低の差を生じましたところに、電車を停止する手配が行届かぬ間に、事故の起つた電車が進入して参りまして、そのパンタグラフを架線に引つかけてこれを切断したため発火したもののごとくであるのであります。発火と同時に電車は勿論非常停車をいたしましたが、その火の廻りが想像し得ざるほどの極めて早さで火が廻つたために、爾後の乗客救い出しの手段において周到ならざりし憾みがあつたのであります。この救い出しの手段において周到ならざりし憾みがあつた結果でありますが、遂に多数の人命を失うに至りましたことは、返す返すも遺憾の極みであり、申訳のないことであつたと痛感いたしておる次第であります。事故の真相につきましては、只今関係当事者数名が検察当局の手によりまして取調べ進行中に属しておりますので、我々が他より関係当事者について直接これをつまびらかにすることはできないのでありますが、これはもう少し時間の経過を経まして、その手続のできるようになりまして、更に技術的と人間の動き、この点を併せて事の真相を明白にしなければならないと、かように考えておる次第であります。併しながら運輸省といたしましては、極めて緊急を要する仕事でありますので、目下技術的に綿密な調査を行なつておりまして、事故そのものの直接原因のみならず、従事員の指導訓練及び作業の方法、車両の構造、運転規程等、各般の見地より検討を進めておるのでありますが、早急にその結論を得まして、将来に対し交通の安全を期する所存で、万般の手続を進めておるような次第であります。取りあえず只今では、非常の場合に対処し得るに適当と思われる車両設備の改善を実施せしめておりますが、調査の結果によつては、必要な設備、或いは業務上の改善命令をも発するつもりであります。なお、このことありし以前より、運輸省におきましては、交通安全の基準を高めます意味において、鉄道保安に関する法規の整備についても準備中でありましたが、このたびの事故を機会に、なお一層急速にその整備をとり進め、その完璧を期する所存であります。遭難者のみならず遭難者の御遺族並びに負傷者の各位に対しては、返す返すも誠にお気の毒なことと存じておりますが、できる限り弔慰の措置を講じて、希くは後顧の憂いをできるだけ少からしめるように、各般の指示をしておるような次第であります。 重ねて終りに申上げますが、このたびの事故の結果は、全国民を挙げて非常に痛心されたことであり、交通機関の将来全般に亘る安全について、非常なお心遣いのあつたことと考えるのであります。この事故に対しては、この議場を通じて国民各位に陳謝の意を表すると同時に、当局者といたしましては、運輸省は勿論、更に国有鉄道公社を指揮監督しまして、今後かかる不祥事の再びないように万全を盡して善処したい、かように考えておる次第であります。 なお事故の起りました原因等につきましては、只今申上げただけでは決して完全に御了解を得るものとは考えません。これは技術的に或いは書面によつて詳細に御報告申上げねばならないことと考えております。更に又委員会等においてならば、詳細に又それぞれの担当専門技術の者よりお答え申上げることもできる次第と考えますが、一応ここで運輸大臣として総括的に事態を御報告申上げ、更に又運輸当局並びに鉄道当局としても、国民に対して誠に相済まなかつたという衷心の誠意を本議場を通じて国民に申上げたい。かような次第であります。以上。(拍手) —————・—————
○議長(佐藤尚武君) 日程第一より第四までの請願及び日程第五の陳情を一括して議題とすることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長の報告を求めます。内閣委員長河井彌八君。 〔河井彌八君登壇、拍手〕
○河井彌八君 日程第一より第五までの請願及び陳情につきまして、内閣委員会における審査の経過及び結果を御報告申上げます。 これらの請願及び陳情はすでに三月の下旬に委員会の審査を終了いたしまして、報告書を提出してあつたものであります。その内容は、恩給関係が四件、それから地方通商産業局設置の件が一件、これであります。 そこで第一の恩給金庫再開に関する請願、これは戦後の恩給は、経済界の変動に従いまして、その額が極めて少くなつたことによるのでありまして、恩給生活者はほかに職業を求めなければならない状態にあるのであります。ところが自分で以て企業をするなんということも資金難のために到底不可能な実情でありまするから、閉鎖のままになつておるところの恩給金庫を復活して欲しいという請願であります。これは委員会におきまして願意は尤もであると考えまして、これを議院の会議に付することといたし、そうして内閣に送付するを要することと決定いたしたのであります。 次に元戰傷病者に対する恩給額の増額の請願及び陳情、即ち日程第二と第五に掲げてある事項であります。この件につきましては、すでに二月二十一日の本会議におきまして報告をいたしまして、全会一致を以て採択せられておる請願並びに陳情であるのであります。従いまして重ねてここにこれを繰り返す必要はないと考えまするけれども、その後に取扱われました事項もありまするので、改めてここに若干の説明を二月二十一日の本会議の報告に附加えて更に申上げておきたいと思うのであります。傷病軍人の増加恩給につきましては、昭和二十一年勅令第六十八号、即ちこれはポツダム勅令、恩給法の特例に関する件でありますが、それの第五條に規定せられておりまして、その額は大体厚生年金保険法に定めてあるところの障害年金の額が標準となつておるのであります。而してその額は極めて少額でありまして、兵隊の受けまする……傷痍者で申しますると、その当時は三千二百円、年額三千二百円という少額であつたのであります。こういう少額で以てどうしてもこの生活をして行くなどということはできない。憲法の規定においても国民はその相当な生活を受けることのできる保障を得ておるというにかかわらず、かようなみじめな状態であるのでありまして、これは甚だ不合理であります。併しどうしてもこれは今直ちに改正することはできないという実情にあつたことを申述べておいたのであります。そこで、それは今度この国会において厚生年金保険法の一部を改正する法律が成立したのであります。従つてその結果、障害年金の額が二倍程度に増加されることになつた。而してこの増額の結果、又恩給法の特例に関する件の一部を改正するポツダム政令が公布せられました。これは本月一日であります。最近それで従来傷病者に対して、兵隊に対して給付せられましたこの増加恩給の額が二倍に増加することになつて、そうして、その施行期日は本年二月一日に遡つで適用せられるということになつたのであります。こういう実情である。一応は増加せられたということでありまするけれども、最低三千二百円が六千四百円程度に増加せられたという情ない状態であるのであります。委員会におきましては、どうしてもこの請願の趣意を更に徹底いたしまして、罪なくして戰場に出て、そうして重い戦傷をこうむつて、その後どうしても生活の行き届かないというような哀れなる傷病軍人に対しまして、国家がこれを解決しなければならんということを確信いたしておりまするので、この請願を採択いたしまして、そしてこれを内閣に送付することに決定いたしたのであります。 それから日程第三、北陸通商産業局設置に関する請願でありますが、これは北陸地方は京浜、阪神、中京、九州に次ぐところの日本の五大工業地帯の一つであるために、鉄道或いは財務、電通、郵政等、中央と直結の地方行政機関が金沢市に設けられておるのであります。そこで北陸三県の行政をここで管理いたしておりまするが、最も重要な産業行政の面においては名古屋にこの中央出先機関があるのでありまするから、甚だ不便であるから、北陸に通商産業局を設置して欲しいという請願であります。これ又願意の大体は採択すべきものと考えまして、今後政府において行政機構を改正することも考えておるようでありまするから、これに対しましてこの請願を採択しようとするのであります。そうして院議を以てこれを採択して内閣に送付しようというのが決議の次第であります。 最後に第四に挙げてありまするところの陸地測量師の恩給停止解除に関する請願であります。勅令第五百四十二号のポツダム宣言受諾に基く恩給特例によりまして、判任官であつたところの陸軍軍属、陸軍の技手、陸地測量手、及び奏任官であつた陸軍事務官、通訳官又は編集官、そういう者を除いてはすべて恩給が停止されておるのであります。ところがこの恩給停止の除外になつた恩給を受ける人たちと同様に扱わるべき性質の者、即ち陸軍測量師であります。これは性質上文官と認めらるべきでありまするが、この陸地測量師の恩給が停止されてしまつておるのであります。これは全く一つの誤まりであると見らるべきものであります。而してその数も、もう生き残つておりまする数も極めて少数になり、そうしてその人々はいずれも老年であります。どうしても生活はやつて行けないというような哀れなる状態にあるのでありまするが、ここに陸地測量師の恩給停止を解除してもらいたいという請願であります。この件も誠に尤もなことでありまして、速かに解決を要することと信ずるのであります。内閣委員会は、さような意味を以ちまして、この請願を採択いたしまして、内閣に送付すべきものと決定いたした次第であります。 以上を以て報告を終ります。(拍手)
○議長(佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。 これらの請願及び陳情は委員長報告の通り採択し、内閣に送付することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔総員起立〕
○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつてこれらの請願及び陳情は全会一致を以て採択し、内閣に送付することに決定いたしました。 —————・—————
○議長(佐藤尚武君) この際お諮りいたします。松本昇君から海外旅行のため会期中請暇の申出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて請暇の件は許可することに決定いたしました。 次会の議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時三十一分散会 —————・————— ○本日の会議に付した事件 一、会期延長の件 一、桜木町駅における国電事故に関する運輸大臣の報告 一、日程第一乃至第四の請願 一、日程第五の陳情 一、議員の請暇