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10回国会参議院1951/07/23

文部委員会 閉会後第4号

発言数
20
登壇者
5
会派数
4
開催日
1951/07/23

会議録

堀越儀郎緑風会

○委員長(堀越儀郎君) これより開会いたします。  それでは先ほどより懇談会の席上、各委員から種々御意見の開陳がありましたので、教育予算の問題及び、国立、立川、武蔵野等の教育環境整備の問題にいて視察を行なつた結果についての結論的の御意見を承わつておくことにいたします。御発言のあるかたはどうぞ……。

高田なほ子日本社会党

○高田なほ子君 この三カ所の武蔵野、国立、立川の問題は、日本の教育を体当に守り抜くための大きな問題として取上げなければならない問題であると思うので、先ほどの実態の調査並びに各位の御感想の発表などによりまして、参議院の文部委員会は、文教を守るという建前の上からはつきりした基本的な態度を出すべきではないかと思うのでありますが、そうしてその基本的な線に向つて今後更に総合検討されて行くと思うのでありますが、先ず国立の文教地区設定に対しましては日本の文教を守るという一つのモデル・ケースとしても、現在の環境の下において文教地区を設定することが妥当であると、こういうふうに考えられます。更に立川の競輪問題については、いろいろと地方財政の問題とからむ問題もあると思うのでありますが、教育環境として、あそこに競輪場を設置するということはふさわしくないという見解を持つものでございます。更に武蔵野の特飲街の問題についても、これは地方財政の問題と密接不可分の問題として考えられる傾向がありますが、現在の武蔵野の状況から考えまして、あの地区に特飲街を置くということは、極めて教育を破壊させる大きな要素になると考えられまするが故に、教育を守るという観点から、現在の特飲街は撤廃すべきではないかという意見を持つので、この三つの基本的な考え方を文部委員会として御確認願いたいと考えるのでございます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 只今の高田君の意見に賛成します。

高良とみ緑風会

○高良とみ君 先ほどお話の出ておつた水産学校の環境整備の問題もやはり取上げて頂くことが大切だと思います。これは行政官庁間の問題であると同時に、やはり予算にも関係いたしまするので、若し小委員会等を設置の場合は、これをも含めた小委員会をお作りになつたら如何かと思います。

木村守江自由党

○木村守江君 私只今の水産大学の問題は、先ほど懇談会の席で申上げた通り、これは早急に取上げて、水産教育の完璧を期さなければいけない問題と思います。そういう点から、農林省、特に水産省並びに水産常任委員会等と緊密な連絡の下に、法務総裁、警察予備隊等とも直接折衝の上、成るべく速かに解決をいたす方向に文部委員会としては進むべきではないかと考えております。 (「異議なし」と呼ぶ者ありそれから立川、国立の問題でありますが、私国立の問題につきましては、これは地方の人々が大体においてあそこを文教地区にして置こうという意見につきましては、先ほど申上げました通りに考えております。ただ文教地区というものだと何となく淋しいという考え方から、もつと殷賑な町にしようというような考え方が今度の文教地区反対というような格好になつたのではないかと思うのであります。そういう点から考えまして、これは反対の人たちも国立を中央線で唯一の文教地区としていつまでも保つて行きたいということには異議がないようでありますから、この点を我々認めた上、文教地区としてあそこを保存して行きたいというような方法に進んで行きたいと考えております。それから立川の問題につきましては、先ほど申上げました通り、我々文部委員といたしましては決してその少数の、それから一方的な意見で動くことではなく、最も適正な現実的な面で動かなければならないと考えております。勿論競輪そのものが教育上に及ぼす影響というものが私は決していいとは思つておりません。競輪をなくすることが最もいいと考えておりまするが、立川に我々行つて参りました実態調査によりましては、文部委員会といたしましては、これ以上はこの問題に、立川の問題につきまして深入りすべきではないのではないかというような考え方を持つております。なおこの問題につきまして、詳細にその理由を申上げたいのでありますが、本日はこの程度でやめて置きます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 これは先ほども申上げたのでありますが、どうしてもこの立川の問題、競輪の問題ですね、これは現実的に起つている問題で、その動き、それに対する調査も非常に短時間で、まだ十分ではなかつたという面も一つはあるのであります。更に又文部委員会としては、これ以上タッチすべきじやないというような御意見でありますが、先ほども申上げましたように、現在の地方財政の欠陥によつて起つている財教育政の窮乏ですね、こういうものが競輪というような賭博行為によつて財源を求めて賄われる、こういうやり方が果して一体これは基本的に考えて、日本の文教政策上どういう影響を持つかという点が一つと、それからもう一つは、こういう競輪によつて現在非常に大きな影響を与えておる社会的或いは道義的或いは家庭に対するところの影響、こういう面から文部委員会としてはこれは決して等閑に附すことのできない問題なんで、先ほども大体この線は確認されておると思う。地方行政委員会その他の関係委員会とも緊密に連携して、そうしてこの問題を当然これは一国の文教政策の上において検討すべきである。そうしてその一つの具体的な現われとして現在起つている問題に対しても、同時にこれは一つの検討材料としてこれは問題にすべきであるということが、大体これはお互いに確認されたと思うのであります。この点今の木村君の意見は、先ほどの話合いの線とどうも違うように思われますので、この点はやはり懇談会で確認された線を再確認して頂きたい、こういうふうに考えておるものであります。

木村守江自由党

○木村守江君 今この問題についてでありますが、私は立川の競輪場の問題というものは、これは法的に全部きまつておる問題であつて、これは問題がないと思うのです。これは問題にする小部分の人はありますが、この小部分の意見を取上げて問題にすべき問題じやないと思うのです。勿論競輪そのものにつきましては論議すべき幾多の問題がありますが、立川に起つておる問題につきましては、これは文部委員会で問題にしてもどうにもならない問題であつて、これは文部委員会が問題にすべきは、むしろ競輪そのものにあると私は考えるのであります。そういう点から一つの立川の問題というものを問題にするのは、極めて一小部分のことであつて、その一小部分のものに動かされて、そうしてこのきまつた事実を今云々することは文部委員会としてとるまじき態度だろうと私は考える次第であります。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 先ほどの懇談会での申合せが、何だか木村君によつて又異議が出たようでありますけれども、それはおかしいと思う。具体的には立川という形で現われておる。而もその影響するところは非常にこれは広汎なものがあるのであります。すでにそういう現象があることは、先ほど私は武蔵野あたりでも競輪場を作る構えがすでに行われておるということについて、これは申上げたわけであります。こういう問題を単に抽象的な議論として論じても我々は明らかにされないのであります。そういう意味で現在問題になつております立川の問題について十分に検討する必要がある。文部委員会としてタッチすべき問題ではないということを再三言われておりますが、それは私が先ほど申上げました二つの大きな教育財政面或いは一国の風教上の立場からのこの二点を一つの大きな問題としますが、更にもつと深く入れば、許可を受けないで不法行為によつて建築が進まれ、そこに既成事実が作られ、その既成事実の故にどうにもならないというふうに追込まれて行く形において世論も指導され、そういうふうに大きく転化されている問題についてこれはやはり軽視することのできない問題だ。いろいろ細かく言うとありますけれども、どうしてこれを問題にすべきでないという議論が出るのか、その根拠について私は何らどうも理由を発見することに苦しむ。そういう意味で先ほども大体そういう点で納まつたと思うのでありますが、何だか懇談会で得た結論が、ここで木村君に覆えされておかしいと思う。その点どうなんですか。

木村守江自由党

○木村守江君 私は只今の岩間君の問題は、これは競輪の根本的問題だと考えるのであります。競輪によつて教育財政を補うというような問題が検討さるべき問題であつて、又競輪による風教上に及ぼす影響というようなことも、これは競輪そのものの問題でありまして、これは立川に起つた、又武蔵野に起つたものに次々に文部委員会がこれを取上げてやつて行く問題ではないと思うのです。これは競輪そのものが教育上に及ぼす影響というような、競輪そのものに対して論議すべき問題であつて、立川の問題につきましては、これ以上検討しても、どんなに実態調査をしても、やはり法的に相当批判すべき点があるかも知れませんが、過去においてそういう事実があるかも知れませんが、そういう問題を乗り越して、現在においては法的に何ら欠陥がない、特に前の、改選前の市会議員も満場一致、改選後の市会議員も満場一致、教育委員会も条件付ではありますが、これに賛意を表しているというようなところに立至りましたならば、この立川の競輪問題という一個の問題を取上げて、私はこれ以上深入すべきではないということを論議したのでありまして、これは岩間君の言うことと、私の言うこととちよつと違いますが、私の言うことと岩間君の言うことは競輪の根本の問題を論議している問題だと思うのであります。さような点から、私はこの問題は文部委員会としてはこれ以上深入りすべき問題ではないということを重ねて申上げます。

堀越儀郎緑風会

○委員長(堀越儀郎君) 速記を止めて……。    〔速記中止〕

堀越儀郎緑風会

○委員長(堀越儀郎君) 速記を始めて下さい。先ほどからいろいろ懇談で御意見が出ましたようでありまするが、教育財政の確立及び教育環境の整備という問題について、もう少し深く掘下げて調査をし、研究をするために、各派から一人ずつ出て頂いて、小委員会を設けるということに御異議ございませんですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

堀越儀郎緑風会

○委員長(堀越儀郎君) それではそれは委員長、理事に御一任を頂きたいと思うのであります。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

堀越儀郎緑風会

○委員長(堀越儀郎君) それからもう一つ、この間から連日政府当局の出席を求めて質疑応答を重ねました予算措置の問題については、委員会として強力に関係方面に申入れをしたいと思いますが、その点も委員長、理事に御一任をお願いしたいと思いますが、如何でございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 さつきの小委員会でありますが、私が動議を出したのでありますが、これは準備をしていろいろ折衝したり、今度の調査でいろいろ不備があつたものですから、事前にそういう準備をすると、そういうことなんですが、必要な場合にはこれは法務委員会がこれに附帯して開かれるということを……。

堀越儀郎緑風会

○委員長(堀越儀郎君) ええ、それによつて開きますから……。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 確認しておいて頂きたいと思います。

堀越儀郎緑風会

○委員長(堀越儀郎君) それからもう一つ、日程に上つております公立大学管理法案、国立大学管理法案、国立大学管理法案及び公立大学管理法の施行に伴う関係法律の整理に関する法律案の審議は如何いたしますか

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 これはまあ非常に緊急の問題であつて、一応予定された委員会の日程になつておりますので、このたびは省略して次の委員会に継続することの動議を提出いたします。

堀越儀郎緑風会

○委員長(堀越儀郎君) 岩間君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

堀越儀郎緑風会

○委員長(堀越儀郎君) 御異議ないと認めます。それじやさように取計らいます。  それでは次回の委員会の開催日については委員長、理事で打合せまして御通知申上げることにいたします。それでは本日の委員会は散会いたします。    午後一時二十二分散会  出席者は左の通り。    委員長     堀越 儀郎君    理事            木内キヤウ君            高田なほ子君    委員            木村 守江君            大野 幸一君            高良 とみ君            高橋 道男君            山本 勇造君            櫻内 辰郎君            矢嶋 三義君            岩間 正男君   事務局側    常任委員会専門    員       石丸 敬次君

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