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10回国会参議院1951/03/08

農林委員会 第16号

発言数
88
登壇者
14
会派数
4
開催日
1951/03/08

会議録

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) それではこれより農林委員会を開きます。最初に予備審査でありますが、新たに付託されました食糧の政府買入数量の指示に関する法律案並びに食糧管理法の一部を改正する改正する法律案、両案の提案理由の説明を求めます。

廣川弘禪自由党農林大臣・行政管理庁長官

○国務大臣(廣川弘禪君) 食糧の政府買入数量の指示に関する法律案の提案理由を御説明申上げます。  主要食糧農産物の政府買入数量につきましては、昭和二十四年産以来、食糧確保臨時措置法に基いて事前に生産数量と合せて政府買入数量を指示して参つたのでありますが、食糧確保臨時措置法が限時法であり、今年三月三十一日限りで失効いたしまするので、今年産以降のものについては、収穫見込高がおおむね判明する時期に政府買入数量の指示を行う方針でございます。  本法案は右の方針を実施するための手続その他必要な法的措置を講ずることを目的とするものでありまするが、次にその大綱について御説明申し上げますると、農林大臣は米穀の都道府県別の収穫見込高がおおむね明らかとなつたときに、米穀買入案議会及び都道県府知事の意見を聞きまして、米穀の都道府県別の政府買入数量を定めて、それを都道府県知事に指示いたします。  この場合の米穀買入審議会は諮問機関でありますが、政府としましては、その意見を十分に尊重いたして参る所存であります。  農林大臣から政府買入数量の指示を受けた都道府県知事は、その指示された数量について都道府農業委員会の意見を聞いて、市町村別の政府買入数量を定め、それを市町村長に指示いたすこととなつております。この場合、都道府県知事が市町村農業委員会代表者会議を招集した地域、この地域はおおむね郡の区域でありますが、その地域につきましては、都道府県農業委員会の意見を聞き、その地域別の政府買入数量を定め、更にその地域内の市町村別の政府買入数量につきましては、市町村農業委員会代表者会議の意見を聞いて決定いたすのであります。  市町村長は都道府県知事から政府買入数量の指示を受けたときには、その指示された数量について市町村農業委員会の意見を聞き、その市町村内に住所を有する生産者別の政府買入数を定めて、文書を以て指示する共に、これを公表いたすのであります。  都道府県農業委員会、市町村農業委員会代表者会議及び市町村農業委員会はそれぞれ都道府県知事及び市町村長の諮問機関でありまするが、その意見は十分に尊重いたして参るように努力する所存であります。  以上の手続を経て指示された数量について異議のある生産者には、市町村長に対する異議申立の途を開いております。異議の決定その他につきましては、食糧確保臨時措置法で定めた場合とほぼ同様であります。  先刻御説明いたしました通り今年産以降は、いわゆる事後割当になるのでありまするが、最初の指示は、収穫見込高に基いていたしまするため、政府買入数量を指示したあとに作況が動くことも又当然あり得るので、そういう場合に、特に必要のあるときは、政府買入数量の適正を図るために農林大臣が政府買入数量を減じ、これを都道府県知事に指示することも出来るようにいたしておるのであります。  又、都道府県によりましては実収高が収穫見込高を上廻ることも考えられまするので、農林大臣が国民食糧を確保するために特に必要がある場合に限り、そうした都道府県に対して最初の政府買入数量を増して、新たに政府買入数量を指示いたすことも出来得るよう規定しておるのであります。これは従来「食糧確保のための臨時措置に関する政令」に明定しておつたのでありまするが、本法案中に織込み、同政令は廃止することといたした次第であります。  次に従来、地方補正と擁し、都道府県知事が政府買入数量の適正を図るため農林大臣から指示を受けた数量の範囲内で、市町村別の政府買入数量を増減することが事実上行われて来たのでありますが、本法案にはそうした規定を明確に設け、それを市町村長の場合にもひとしく認めることとした次第であります。  次に生産者の政府買入数量が最終的に確定したあとにおいて、災害その他の事由によつて、生産者の政府に対する売渡が全部又は一部について困難となる場合もありますので、その場合には、補正措置を講ずることといたしたいと考えておるのであります。  政府買入数量の算定に当りましては、収穫見込高又は実収高から生産者保有数量を差引いて決定いたしまするが、農林大臣、都道府県知事及び市町村長はそれぞれ生産者保有数量の確保について、農業再生産に支障のないように十分考慮して定める方針であります。  以上は米穀についての手続でありまするが、食糧管理法第三條ノ二第二項の規定を発動して麦の生産者に対し、政府への売渡しを命じた場合には、その政府買入数量の指示について米穀の場合の手続を準用いたすことにいたしておるのであります。  政府買入数量の決定に際してそれぞれ都道府県農業委員会、市町村農業委員会代表者会議及び市町村農業委員会に諮問すべきことは前述した通りでありまするが、農業委員会法案がすでに今国会に提案されておりまするので、この法律案の附則においてそれぞれの委員会にこの権限を附与するため農業委員会法に必要な改正を加えております。  以上が食糧の政府買入数量の指示に関する法律案の提案理由でありまするが、何とぞ愼重御審議の上速かに御可決あらんことをお願いする次第であります。  次に食糧管理法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申上げます。  今回の改正は、麦につきまして新たな政府買入方式を設定いたします点及び食糧配給公団の廃止に関します点を中枢といたしまして、更に若干の改正を加えることを目的としております。  先ず第一点の麦の新たな政府買入方式について御説明申上げます。  近時、食糧事情は安定して参りまして、すでにいも類、澱粉の流通及び価格の統制廃止に継いで、雑穀につきましても、本年三月一日を期し、その流通及び価格の統制が撤廃される運びとなつたわけでございます。  麦につきましては、御承知の通り昨年来配給の実情、実効価格の趨勢等に鑑みまして、政府におきましても、麦の流通及び価格の統制についてこれを修正すべく準備中でありますが、麦作農家の経営並びに消費者の生活に悪影響を及ぼさないようにするため、生産者の希望に応じ政府は、常に麦の買入を行うこととしますと共に、麦に対する輸入補給金の支出はこれを継続することとし、更に国際事情の推移、経済事情の変動等により万一国民食糧確保のため必要あるときは、これが買入を確保する途を開くこととし、万全を期することといたしたいのであります。  本法案におきましては、この麦の政府買入方式を規定することといたしたのでありまして、生産者が定められたとこに従つて政府に売渡を申込みましたものについては、政府は、必ずこれを買わなければならないことといたしたのであります。更に、政府は、国民食糧の確保のため必要な場合には生産者に対し政府に売渡すべきことを命ずることができることといたしますが、この場合には、麦作農家に及ぼす影響が大きいわけでありますので、農林委員会に於ける御論議を尊重いたしまして、これを発動いたしますときは、収穫見込高の判明前に政令でその旨を明らかにすることとしております。  改正の第二点は、食糧配給公団の廃止に関します点であります。同公団は、その成立以来、すでに二回に亘つてその存続期間を延長し、現在は、本津四月一日となつておりますが、御承知の通り、この期日におきます廃止は決定しておりまして、その解散後同公団に代つて主食の配給業務を担当いたします民営の販売業者も営業開始を目睫の間に控え、着々発足準備中であります。  従つて、本年四月一日以降は、同公団の組織規定始め関係個所は、不要となりますので、これを削除改変することといたしたわけであります。なお、その解散及び清算につきましては、必要の範囲内で、それらの規定は、有効であることといたしております。  右の二つの事項が本法律案の主要な点でございますが、そのほかなお二、三の改正がありますので、以下順を追つて御説明申上げることといたします。  第一には、いも類につきましては、本年度からは、本法によります管理の対象から全く除きますため、主要食糧として明定しておりますところから削除することとし、従つて昨年来行なつて参りました生産者の売渡申込による政府買入方式をも併せ廃止することとしております。  次に米の生産者に対します政府買入数量の指示の手続は、従来「食糧確保臨時措置法」によつて定められておりましたが、同法は、本年三月末日をもつて失効し、これに代るものとして今国会に提案御審議願うこととなつております「食糧の政府買入数量の指示に関する法律」案によつて定めることとなりましたので、これに適合いたしますよう米の生産者の政府への売渡義務の規定を書き改めるここいたしております。  第三には、種子用米穀につきまして必要があります場合には、農林大臣が一般の米穀管理の特例を開くことができることといたしておりますが、これは、米の増産を促進致しますため、種子用米穀については、種子としての特別な取扱をする必要があるからであります。  これらの諸改正に伴いまして辞句の修正等なお若干の改正が含まれております。  右の通り政府といたしましては先般の当農林委員会の御申入の御趣旨を十分に尊重致すよう苦心の上立案した次第であります。  以上が本法律案の提案理由の御説明でありますが、何とぞ右の趣旨を御了承、十さいまして、会期も切迫の折柄慎重御審議の上、速かに御可決下さるよう御願い申上げます。

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) 只今説明を聴取いたしました両案につきましては、質疑を後日に譲りまして次の問題に入りたいと思います。  それは当委員会におきまして、今般政府から提案せられました農業委員会法案についての予備審査でありますが、すでに審議を進めておるわけであります、而してこの農業委員会法案の前提としては、農村及び農業に関する基本的條件の整備が必要でありまして、これらの基本的條件が整備されていなければならないと考えられます。従つてこの農業委員会法案の審査に当つて、農村及び農業に関する基本的條件の整備に関する政府の方針を確めたいと存じまして、当委員会の総意を以て今日廣川農林大臣及び周東安本長官、池田大蔵大臣の出席を願うわけであります。而して基本條件と申しましてもいろいろありますが、倉はこれらのうち先ず差当つて、先に本院から政府に申入れを行い、又は本委員会において問題となつております問題として、第一に農業共済組合連合会事業不足金の整理の問題、第二に農業協同組合再建設備の問題、第三に自作農創設及び維持資金の確保の問題、第四に食糧管理方式の問題これらの解決を期待することにいたしたいと思うのであります。このことについては先日の農林委員会に島村農林政務次官が出席されておりましたので、十分御用意の上、各般の事情を調査されて十分御用意の上で御出席願つたことと考えておりますので、各大臣から確たる御答弁を伺いたいと思つております。なお池田大蔵大臣は予算委員会のほうへ、それから周東安本長官は何か記者会見でそちらに行かれているそうでありますので、今時間を差繰つてこちらへ御出席を願うよう取計らつておるわけであります。取りあえず農林大臣について御発言を願うことにいたします。最初に農業共済組合連合会の事業不足金整理の問題について赤澤委員から発言を求められております。

赤澤與仁緑風会

○赤澤與仁君 農業共済組合連合会の不足金、整理の問題につきましてお尋ねをいたしたいと存じますが、お尋ねいたしますにつきましては、只今委員長から御発言がありました趣旨に基きまして私からお尋ねをすることにいたします。この問題につきましては、当委員会におきまして昨年の七月四日に廣川農林大臣が農林大臣として御就任直後善処方をお願い申上げた事柄でございます。その後御努力を頂いておるということにつきましては、一応敬意を表するものでございますが、その進展の経過を見ますと、甚だ遺憾な点がございますわけでございまして、この点につきまして昨年十二月八日に重ねて三つの事項につきましてお願いを申上げたわけであります。これらの事柄一につきましては、政府の事務当局から機会あるごとにお話も承わつておるわけでありますが、先ほどの委員長の御発言の御趣旨に基きまして一応改めて項目に亘りまして農林大臣、大蔵大臣から御答弁をお願いいたしたいと思うわけでございます。  先ず最初は、掛金を改訂することでございまして、この場合の共済組合掛金の増加部分につきましては、今更申上げるまでもなく農業に課せられております食糧増産が国家的使命である重要性に鑑みまして、国において御負担を願い、農家の負担部分を現行以上に増加せしめないように処置をお願いいたしたいということが第一点であり、第二点は農業共済組合連合会の事業不足金、勿論利子を含むわけでございますが、これを一般会計から補填して整理するように処置して頂きたい。而してその整理時期までは国において事業不足金及び利子に対して低利資金を御融通して頂くこと、第三点といたしましては、昭和二十五年産麦及び稻の災害並びに同年の家畜の災害に対しまする農業共済組合品連合会の負担すべき保険金与払額の不足金に対しまして、国から低利資金の融通をお願いするということを書き並べまして、第十国会中に御解決を願うように申入れたように記憶いたしておるわけであります。従いましてこれらの事項に関しまして、甚だ恐縮ではございまするが、大臣から項目に亘つてお答えをお願いいたとしたいと思います。先ず最初に掛金率の改訂などのような制度の改正に関しまする政府の御構想を先ず承わりたいと思います。

廣川弘禪自由党農林大臣・行政管理庁長官

○国務大臣(廣川弘禪君) 農業共済組合の問題でありますが、これは我々農林省といたしましては懸命に努力いたしておるのでありまして、掛金の改訂につきましても、どうしてもこれは改訂をしなければならんという方向で進んでおるのであります。ただ二十七年から改訂をするという法文がありまするので、まだ直ちにそれを改訂するというまでには行つていませんが、特にひどい県等についてはこれの掛金の率を変えたらどうかという意見までもあるくらいであるのであります。それからお話のその率等につきましては、農家の負担にならないようにという心がけで私たちも努力しておる次第であります。  不足金のことにつきましては、これは大体二十三億程度と記憶いたしておりますが、これは国の資金を入れるように我々は努力をいたしておりますが、その国家資金が入るまでにつきましては、御説の通りの低利資金を入れるように目下交渉中であるのでありまして、利息等につきましてもその通りであります。これは懸命に努力いたしておりまして、近いうちに私はこの国会中に是非これを片付けたい、こう考えておるようなわけで、努力いたしおります。  三につきましては政府委員から説明いたします。

藤田巖農林事務官(農政局長)

○政府委員(藤田巖君) 只今の大臣の御答弁に補足をいたしますが、家畜等の不足金も、これは全部一括をいたしまして処理したいということで交渉を進めておりますから、一つ……。

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) ちよつと速記をとめて干さい。    〔速記中止〕

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) 速記を始めて下さい

赤澤與仁緑風会

○赤澤與仁君 只今農林大臣が法の上において五ヵ年後の二十七年度から改訂を実施するというような事柄で考えておるというようなお話でございましたが、それは当然もう考えられるべきだと私たちも承知をいたしておるわけでありまして、それは標準被害率の算定に基きます当然やらなければならない事柄であると思うのでありますが、連合会の不足金を生ずるというような事柄からして、今日直ちにこれの全面的な改正を必要とするというくらいに私どもは認識をいたしておるわけでありますが、その点に対しまして多少の認識の相違があるのではなかろうかと思われるような御答弁があつたわけでございますから、その点は一つ改めてお尋ねをいたしたいということと、それと只今第二点の低利資金の融資ということについて、先ず考えておる、鋭意努力中だというお話でございましたが、この二十数億に対しまする資金の融通に対しまする資金源の問題につきまして、相当政府におかれましてはおやりになつておるはずだと思うのでございますが、その経過を一つ詳細にお話を願わんと、只今努力をしておるというだけでは、半年前、いわゆる第八国会の終りと一向に進展しないということになりまするので、詳細に一つこの点を承わつてみたいと思うのであります。……。

廣川弘禪自由党農林大臣・行政管理庁長官

○国務大臣(廣川弘禪君) 実は料率改訂は今即刻やれと言つて私は事務のほうに頼んでおるのでありますが、資料の収集、その他でどうしても事務的にできんのだそうであります。これは各府県に事務官を一人ずつ派遣して、そうして資料を早急にもつて来てやつたらどうかということまで言つておるのでありますが、なかなかそこまでは行かんそうでありまして、事務的に行かんということが一つであります。これはあなたと同じような考えで、成るべく改訂したい、こういう気持で私はおるのであります。  それから第二の不足金の元金その他の利子の問題でありますが、これは預金部資金を入れるように月下交渉しておるのでありまして、そうしてその預金部資金を入れる上においても、いろいろな資料のやり取りやなんかで手間をとつておる、こう御解釈を願いたいのでありまして、この前よりは大分進んでおるということに御了解を願いたいと思います。

赤澤與仁緑風会

○赤澤與仁君 預金部から資金を仰ぐというお話でございますが、それはまあ非常に結構なことと思いますわけですが、二十億に上りますものを預金部の資金を融通を受けるということは非日常に困難な問題で、非常にそこに御努力がお要りになると思うわけでありますが、今までの預金部の資金を運用いたします場合におきましても、或る程一度のものを預金部で資金を引受けました場合において、或るパーセンテージのものは、市中銀行から資金を調達せよということが例になつておるのでありますが、今度は資金運用部という工合に変つたから、そういうようなことはないかとも思いますけれども、そう簡単に参らんと思うわけであります。市中銀行その他につきましては赤字で金融ベースに乗らない実態でありまするので、非常に困難な問題だと思うわけでありまして、私どもはもう少し詳細に亘つて御交渉になつておられるようでございますので、その結果をむしろこの際発表願うことが、結果の如何にかかわらず、納得が行くし、又関係者といたしましても了承が行くのではないかと思うのであります。その点を一つお願いするごとと、時間がありませんので、この点につきましては、最早二十五年度の水稲の支払期にもなつておりまして、損害評価の額も決定を見て支払わなければならんようになつておるわけでございますが、少くとも年度末までには何とか目鼻をつけて頂かなければならんということになつておりますので、この点について改めてお伺いします。

廣川弘禪自由党農林大臣・行政管理庁長官

○国務大臣(廣川弘禪君) 預金部資金から出る場合に市中銀行に対するところの対比の問題でありますが、これはやはり並行して考えてやつておるわけであります。詳細の事務折衝の過程は、農政局長から説明させます。

藤田巖農林事務官(農政局長)

○政府委員(藤田巖君) 家畜等も含めまして二十五年度末までに不足金を生じますもの約二十億円に上るものでありますが、それをどうするかということでございますが、それは先ほど大臣からお話がございましたように、勿論、金融機関は農林中金から借りることになるのでありますが、農林中金自体の資金繰りでは到底さようなものは出ない。これは明らかであります。従つてそれについては預金部が後ろ楯をしてやつて行く。こういうことに再三、再四大蔵大臣の御言明もあつて、それによつて事務当局といたしましても進めておつたわけであります。ところが最近これについての難点の生じて参つております点は、先ほど御指摘が、ございましたが、資金運用部において資金を出します場合には、大体大と四の比率によりまして、仮に十億なら十億農林中金債券を引受けます場合には、六割は預金部が引受けるが、あとの四割は市中において調達をする。つまり六と四の比率においてやつて行くということに原則がなりましたのと、それから国会で問題が起りました短期債の問題、東京銀行関係の短期債の問題からいたしまして、非常にこの預金部の金の出し方が面倒になつて来たということで、事務的にいろいろ研究はしてもらつておりますが、さような点から問題が出て来ておりますわけであります。で我々といたしましては、極力やはり現在の農林中金の計画の枠外に置いて、やはり二十億程度のものを、預金部なり或いは日銀が協力をして頂くことによつて、或いは又農林関係の協力をする部門があればそれも極力協力をするということによつて、この問題を解決したいということで、問題は大体最後の段階まで参つております。で恐らく昨日から本日に互りまして大蔵省当局でも大体の見当がつかれておるのじやないかと思いますが、さようなことで進んでおり、もうすぐつくだろうと思います。ただそのときに、もう一つ問題が出て来ておりますのは、本来この不足金を、従来のものを処理するにしても、料率改訂は二十七年度の水稻からである。そういうことになれば、二十六年度の水稻において同じような不足金が出たらばどうするか。こういう問題が出て参りまして、早急に二十六年産水稻から料率改訂をすることができないかというふうな話が出て来たわけです。これは大蔵省で日銀、中金等とこの資金の具体的な協議をされました場合に、日銀当局からまあさような意見が出たわけであります。それでこの問題を解決するのについて、何らか暫定的な料率の改訂ということができないかというふうなお話も出ておるのでありますが、ただそれについては、先ほど大臣もちよつとおつしやいましたが、この料率改訂の問題は、各府県別に、又郡市町村別に細かい料率をきめなければならん。それの具体的のデータをとつて、それを水稻の作付時期までにきめなければならん。時期が限られておるわけであります。従つてさような作業を今から四月頃までにやるということは非常にむずかしい。のみならず法律的には、一般に料率の改訂は五年ごとに行うという規定があるわけであります。さような法律の建前からしてもどうか。それからもう一つは、料率改訂をいたすといたしますると、先ほどお話の、ございましたような農家負担の問題にからまつて来る。料率はどうせ上げなければならんという場合に、農家負担をどうするかという問題がからまる。そしてそこに農家と国家の負担区分の変更という問題が当然出て来よう。さような問題まで派生する問題でありますので、我々といたしましては、これはやはり法律に予定されました通り、根本的な問題はこれを二十七年産水稲からやる。そしてそれまでによく保険制度の根本についても改訂を加えるものは改訂して行くというふうにいたしたい。でありますから、料率改訂ということは我々としてはちよつとできないが、それ以外の他の方法によつて二十六年産水稻について、若しも不足が起つたらどうするかという問題は、何らかほかの方法によつてこれが安心の行くような措置ができないかということを今話しておるわけであります。さような問題を具体的に検討しておりますが、なかなか、大蔵当局の御了承はまだ最後的に得る段階には達しておりません。以上のような経過になつております。

赤澤與仁緑風会

○赤澤與仁君 大体お骨折りを頂いておることにつきましては了承ができまするが、その点敬意を表する港でございますが、何と申しましてもこの不足金の問題並びに二十五年度の水稻の再保険金の支払の時期に到達いたしておりまするので、少くとも三月末までにはこのことの目鼻がついて、再保険金の支払ができまするし、又不足金が固定いたしておりまするものにつきましての融資ができる途を当然とつて頂かなければ、今までして頂きました御努力が我々関係者といたしましての農民に十分徹底しないように思われるわけでありまするので、今後遺憾なき御努力をお願い申上げますと共に、又暫定的な処置といたしましての今日の問題として、最後に農林大臣から、この不足金の問題並びに二十五年度の水稻の再保険金の支払については期限の遅滞することなく、少くとも三月末までには融資なり再保険金の支払ができるということの御言明が本日頂ければ、私どもは非常に仕合せだと思いますわけでありますが、それはもう一つは、これらの資金に対しまする利子につきましては、補給の意味においていわゆる持別基金の中から貸付けるということについてのことも併せて、しかと御言明を頂ければ、仕合せだと思うわけであります。

廣川弘禪自由党農林大臣・行政管理庁長官

○国務大臣(廣川弘禪君) 只今の私に対する注意、これは十分努力いたしまして、その期間に万全を期する覚悟でやつております。

藤田巖農林事務官(農政局長)

○政府委員(藤田巖君) 再保険金の問題がございましたが、再保険金については政府において支払うべき再保険金の額が大蔵省と話がつきまして、それによつて正式な県からの申請書を今出してもらつております。従つてその、枠内において出て来ました部分については再保険金はどんどん支払うことができると思います。なお、それによつて支払いました場合に約七億程度の不足金が生ずるわけでありますが、これはいわゆる基金、二十五億の基金の中から出して頂くということに了解を得ておりますから、再保険金の支払いについては、これは問題なく……。

赤澤與仁緑風会

○赤澤與仁君 いや、私の言葉が足りませんでした。再保険金支払の場合における府県段階の不足金という意味です。

藤田巖農林事務官(農政局長)

○政府委員(藤田巖君) さようだと存じております。

岡村文四郎第一クラブ

○岡村文四郎君 保険の不足金については、赤澤さんから詳細に御質問になり御答弁を得まして、了承ができますが、そのうちで局長からお話がありました大蔵、日銀、農中との協議をしておられた結果について、保険料金のお話が出て、無論これは料金制度を直さなければ解決はつかんと思うのでありますが、前に出した法律で、年限を規定して、二十七年にならなければ一応あれを、訂正をしないような方針で進んでおりますから、それは一応わかるのでありますが、どうもお話を聞くと、料金率を上げれば解決がつきやせんか、こういう肚のように聞えます。若しそうだとすると、大変でありまして、こういう農家のかけます保険料率は、今より以上上げられますと、大混乱を来たすと思います。その点はよく大臣も御承知だと思いますから、局長のお話のその裏には、どうも料率が安いからそんなことになりはせんか、これを引上げればそうならんじやないかという先方の肚があるように聞えますから、この点は十分に御注意になつて、これ以上は料率を上げないようにしてもらわんと、前申上げましたように一大混乱が起きると思いますから、今そのことをお願い申上げて置きます。

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) 只今の問題はまだなお引続いて御意見もあると思いますけれども、日程の都合もありますので、一層促進方を特に希望するわけであります。なお今岡村委員からお話の保険率の引上げの問題は、万一そういうことが、仮に岡村さんの言うようなことでまずいとしても、起つた場合にはそれは、農民自身の負担にならないようにという意味を含められての御発言だと思いますので、これも御了承願いたいと思います。   —————————————

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) 次に農業協同組合の再建整備の問題に入れたいと思いますが、この件については飯島委員から発言を求められております。

飯島連次郎緑風会

○飯島連次郎君 この問題は、特に大蔵大臣の出席を求めた上で質問したいと思いますから後に廻して頂きます。

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) 中途半端になつてもどうかと思いますので……。じや農林大臣に先に予算委員会のほうに行つて頂いて、もう一度こちらにお帰り願つて、その間大蔵大臣が空いたらこつちに来てもらうと、そういうことにいたします。じや速記をとめて下さい。    午後二時二十二分速記中止    —————・—————    午後二時四十四分速記開始……。  先ほどの飯島委員の御発言は後刻に譲りまして、共済組合連合会事業不足金の問題について、赤澤さんからなお大蔵省主計局に御質問があるようでございますので、この際御発言を願います。

赤澤與仁緑風会

○赤澤與仁君 只今委員長からお話がありました農業共済組合連合会の事業不足金整理に関しまして、政府のほうにおかれましては、この二十数億に及びます資金融通の方法をお考えになつていらつしやるようでございますが、承わりますところによりますと、農林省と大蔵省の間に、まだ話が十分ついておらないように伺いますので、これにつきましてどうなつておるかお伺いいたしたいと思います。

石原周夫大蔵省主計局次長

○政府委員(石原周夫君) 農業共済組合の連合会におきます赤字約二十億でございますが、これにつきましてこの金繰りをつけます問題は、先般来農林省と大蔵省といろいろ相談をいたしておるわけでございます。大体その程度の金が農林中央金庫の手を通じまして出るようにしたいということでやつておるわけであります。若干今両省の間で議論いたしておりまする点は、一つはこの金を出しますることが、農林中央金庫自身の従来から考えておりまする事業というものをやらせまするのに、或いは時間的に、或いは金額的に、差障りが出て参りは心ないかどうかというような点につきまして農林中央金庫とも相談いたしておるわけであります。  もう一つは農林中央金庫の債券を消化いたします点、或いは日本銀行が全体といたしまして農林中央金庫に対しまして貸出しをいたすわけでありますが、その場合におきまする担保が、十分である場合、ない場合、十分でない場合におきましては、どういうようなやり方でこれを考えて行くか、銀行のほうの見方からいたしますると、何分にも相当の赤字を従来出して参つております。そこらあたり、将来に対しまするところの担保力が若干緩んでおるという議論が残つておるわけであります。それらの点につきまして今具体的に細目につきましての相談をしております。非常に近いうちに話合をつけまして金が出るようにいたしたいということを考えております。

赤澤與仁緑風会

○赤澤與仁君 農林中金をしてこの資金の融通をなさしめるということで御配慮頂いておるようでございますが、農林中金自体といたしましても、非常に資金繰りが面倒で、資金繰りに困ることであろうと思いますわけであります。一方又融資の対象でありまする事業連合会自体は、融資の対象としての金融べースに乗らざるものだと思うわけであります。従つて日銀をして農林中金に融通せしめるという場合につきましては、我々素人が考えましても非常に困難な問題だと思いますわけでありますが、少くともこれらの問題につきましては、もう大臣、主計局におかれても、御存じのような性格のものでございまするので、一しおの政治的な考慮がなされなければ、到底目的を達することができないと思いますわけであります。従いまして今日におきましては、二十五年度の水稻の再保険金の支払の時期にもなつておりまするしいたしまするので、この共済組合連合会の不足金につきましての資金融資につきましてはもう焦眉の急でありますわけでございます。この点につきまして一つ大蔵大臣御出席のことでもございまするので、率直に一つお考えなり御方針を承わりたいと思います。

池田勇人自由党大蔵大臣

○国務大臣(池田勇人君) 只今大蔵省の政府委員が申した通り暦あります。金繰りの問題はこれは政治的に私は考えるべき問題でございません。事務的に考えるものでありまして、その事務的の金のやり繰りにつきましては、ここで申上げるのは憚かりたいと思いま上するが、とにかく二十億円に近いあの不足金につきましては早急に出す確信を持つております。御安心を願つて結構だと思います。   —————————————

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) それでは先ほどの問題に戻りまして、農協再建整備の件で、飯島委員の御発言、品を継続してやります。

飯島連次郎緑風会

○飯島連次郎君 大蔵大臣にお尋ねいたします。農業協同組合の現状につきましては、このほかに本会議若しくは予算委員会等におきましてすでに質問済みでありますから、詳細な前提は省略をいたしまして、只今農業協同組合が瀕死の状態にありますので、各県或いは全国の団体におきましても、この起死回生のために、或いは全国大会若しくは県の農民大会等が各地に開催されつつありまして、この農業協同組合がなぜこういう瀕死の状況にまで担い込まれたかということに関しましては種々理由はありますけれども、その過半数の理由は、農業会から農業協同組合に引継がれたときに大部分の不良資産を咄嗟の間に引継がざるを得なかつた。それから引継いだ資産のために莫大な資金が固定してしまつた。こういうことに過半数の理由が存することもこれは極めて明らかな事実でありますし、その後新らしくできた協同組合の運営の過程において、或いは報奨物資の値下りその他の理由によつてなお赤字が累積して今日の段階に至つたのでありまするが、さて現在の段階はこの瀕死の状況にある二百億に余る不良資産、或いは欠損金等を引受けておる協同組合を現在の状況に放任すれば、まさに瀕死、この農村は重大な経済的に破滅の寸前にあるわけであります。そこでこれを何とかして国においても、再建の手助けをするということにあらずんば、自力でなかなか音義ないというところまで問題が行つておりますので、この際一つ特に大蔵当局におかれましては以下の点について時期も切迫しておりますので、明快な御回答を煩わしたいと思うのであります。即ちその第一は、農業協同組合の再建整備についてはまだ政府の態度がはつきりしておらないように拜聽いたしますが、一体どういう措置をおとりになる考えであるか、これについて一つお伺いを先ずしたいと思います。

池田勇人自由党大蔵大臣

○国務大臣(池田勇人君) 農業協同組合のうちに経営困難の組合が相当あるということは、これはもう前から聞いておることであります。昨年の一月頃から我々としては農林省と共同して調査を始めておりますし、又農業協同組合の財務基準例等を作りまして、1できるだけこれを指導し、いいほうへ向わせようとして努力して来たのでありまあるが、今お話のような原因によりまして一万一千の組合のうち、只今私のところに参つておりますのは二千六百幾つかの組合が経営困難として出ております。而して赤字或いは固定、焦げつき等いろいろなものを合せて二百二十二億と私は記憶しておりますが、あるのであります。併しこの二千六百のうちでもこの三百三十二億というのは正確な数字であるかどうか私にはわかりません。全部見たわけではないのであります。農林省も全部見たわけではない、県庁のほうからいろいろな報告を取つたりいろいろ数字は相当動くと思いますが、相当の、とにかく赤字もあり、固定貸もある、こういう状態であるのであります。而してこれをどういうふうにして二千六百のものを再建さして行くかという問題でありまするが、えてして政府でこれを丸抱えにして行く、こういうような議論があるのであります。明治から今までにかけて立憲政治が布かれてからそういう不始末をしたものの、組合とか銀行なんかのものの再建に、政府が財政資金を出して、出し切りにするということはない。これは昭和二年の金融恐慌で相当多くの銀行が潰れましても、政府はこれらの再建に対しては金を出してやり切つたというようなことはない。又最近におきましても大蔵省の認可いたしました信用組合で潰れたのもあります。併しこれを大蔵省が自分の認可したところだから、すぐ尻拭いを国民の負担においてしようとしたことはございません。併しこれは如何にも数が多くてお話しのように非常に重大問題でございまするから、今までそういう措置をとつていないから、今まで通り何もしないということは私は申しませんけれども、将来のことを考え、今までのことを思出して、できるだけ納得の行くような、国民全体の納得の行くような救済策を考えなければならん、これで苦慮をいたしておるのであります。先般来私も奮励いたしまして、農林省或いは大蔵省、又これは別でございまするが、我々の所属しておりまする自由党におきましても、日夜成案を得るべく努力をいたしておるのであります。私は初めの案は知つております。自分の考え方も言つておりまするが、一、二日のうちに私のところに来るんじやないかと思いますが、併しことは重大でございまして、農民のかたがたに対して重大であるがごとく、政府の財政の過去、将来を考えますと、かなり重大な問題でございますので、私はできるだけ皆に気に入るような、そうして将来累を残さないように、とにかく、いい案を作ろうということで努力をいたしておりますので、是非とも今国会にはこの再建整備法を出すつもりで進んでおります。

飯島連次郎緑風会

○飯島連次郎君 大蔵大臣の非常に変らざる御努力に対しましては了解いたしましたが、何しろ時期が切迫をしておりますので、後に百円の金を出して頂くよりは、むしろ只今たとえ半分でも、五十円の金を頂くことが病人を助ける急所でありますので、大体具体的の構想或いは方針等がおきまりになつておるなら、それを一つここでお示しを願いたい。

池田勇人自由党大蔵大臣

○国務大臣(池田勇人君) 私はその功を急ぐためのそういう考え方には反対でございます。やはりこの二千幾つかの分が、確実な向上の道を歩む見通しがつかなければやるべきではないと考えます。而して今の農林省の案は五年間のうちに自己資本を増加する、而してこれに対しまして配当補給をやるというふうな案のようでありまするが、この配当補給という問題はなかなか困難な問題であるのであります。そこで何とか実際上立上つて歩めるような智恵はないかと考えておるのであります。これは余談になりまするが、農業共済が問題でも、二十億の分を早く何とか目鼻をつけたい。今後の保険料率の算定から、連合会のあり方、又保険制度そのものにつきましても検討を加えて、自分としてはこの二十億円に対しましての利子貸付を実は今国会で御審議願いたいというので進んで参つたのでありまするが、なかなか関係方面との話がつきません。それはなぜつかんかと申しますと、こちらにも落度があるのであります。今後共済保険がどうやつて立つて行けるか、その目途もつかないうちに利子貸付というようなことはいかん。これは私は一つの理窟だと思います。一応この問題は早期に研究してやつておるのでありますが、農業協同組合につきましても、明日の百両より今日の五十両、という考え方で行つたならば、私は何回もこういうことを繰返すようになりますので、はつきりした見通しをつけなければ政府からの援助もできないと思います。それには又相当の時日を要しまするが、とにかく今月一ぱいには是非とも御覧に入れるような案にいたしたいと考えております。

飯島連次郎緑風会

○飯島連次郎君 大変方針等について、従来よりも竿頭一歩を進めたかの感がするのでありますが、会期も切迫しておりますので、全国的に協同組合自体といたしましても、出資の増加運動であるとか、資金計画等については挙げて努力をしておる最中でありますので、この国会中に是非ともはつきりした政府の方針、態度等を明示して頂くことが、この第一線の運動に対して非常に大きな、これは意気を高揚せしむることにもなりますし、この時期が遅れるということは、これに対して一つの大きな意気を沮喪せしむるということにもなりますので、この只今の構想、方針等は大体この今度の国会に間に合うようにやつて頂きたいと考えるのでありますが、大体この見通し等についての大臣の見解を重ねてお伺いいたしたいと思います。

池田勇人自由党大蔵大臣

○国務大臣(池田勇人君) 先ほど申上げましたように今月一ぱいに御覧に入れるようにやりたいというので進んでおります。大体できると思います。

飯島連次郎緑風会

○飯島連次郎君 時期については今月一ぱいというお答えでありますが、そうするとそのいろいろな具体的な内容について、その要件或いは配当補償であるとか、利子の補給等についていろいろな諸説がありますが、大蔵当局としてのお考えをお伺いいたしたいと思います。

池田勇人自由党大蔵大臣

○国務大臣(池田勇人君) 事務当局はどういう考えで進んでおるかはつきりしたことはわかつておりませんが、なかなかやはり固いことを主計局や銀行局は言つておると思います。併し固いことばかりではいけませんから、この案の最後決定は私がいたしますが、私は事務当局にも負けないよう勉強いたしておりますから、今申上げないほうが却つていいと思います。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 ちよつとお尋ねしたいのですが、先ほど大蔵大臣の御答弁の中に、不始末をしたものをまるで尻拭いをした試しがないというようにおつしやつたわけでして、成るほどそう言われるとそうかもわかりませんが、ただ農協のこういう赤字というものを農協の不始末とだけお考えになつておられるかどうかということなんでして、我々の考えるところによりますと、必ずしも農協だけの不始末とは考えられないのでありまして、旧農業会から農業協同組合へ資産の引継ぎをするときに相当ルーズな引継ぎをやつた、これにはいろいろ原因あつた思いますが、これに対しましては当時農林省でこの引継ぎの認可をする監督権を持つておられた。そこに私は今日旧農業会からの引継資産のための大きな穴があいておるということにつきましては農林省にも責任があるように思います。なおあの経済の変動期におきまして、若し急速に資産の処分ができればこうまで赤字が大きくならなかつたものが、その資産の引継ぎの認可等が非常に遅れまして、そういう急速な処分ができなかつた。そういうことについても私は政府に責任の一端があると思うのでありまして、そういう点は今日の農協の赤字というものを、一概に農協の不始末と考えられたのでは、ちよつと困るのじやないかと思うのでありまして、従つて又、そういうような立場から今度の始末につきまして、そういうことを前提として農林省なり大蔵当局がおやりになるのでは、少し農民に酷ではないかと思うのでありまして、そういう点には政府にも責任があるということをお考えになるかどうか。

池田勇人自由党大蔵大臣

○国務大臣(池田勇人君) 私は速記をお調べ下さればわかると思いますが、今飯島さんのおつしやつた通りの原因によりまして、経営困難なものが相当できている、とこう言つたのです。いろいろな原因があるということは認めております。従つて別個の問題で、政府が尻拭いをするということにつきましては、別に農協がやつておるということではなしに、今までも信用組合等が不始末をいたしまして、そうしてあと尻拭いをした例はない、こういうのであります。而しでこれは経済界の変動、或いは認、許可の遅れたために赤字の大きくなつたものもありましよう。併し一万一千という農業協同組合は大体同じ條件の下にやつたわけです。だから私は全然、経営不如意になつたのが專ら政府の責に帰すべき理由のみによつてこうなつたとも考えない。そこで或る人は言つております。経営が困難になつた原因を考えて見て、余り正常な道を歩かず、思惑をしたとか何とかいうような組合もある。そういうものを政府がずつと尻拭いをするということになると、うまい工合にやつて来た人はどうするんだ、こういう議論も実は私は聞いておるのであります。私は今の三千六百のものが全部不始末をしたとは勿論そういう気持はないのでありまして、今の飯島さんが言われたそういうお説のような原因によりまして全体を言つておるのであります。農林省にも責任がある、或いは大蔵省にも責任がある。それは個々の上におきましては認可が遅れたために処分がこうだ、こういうふうな原因も或る程度はあるのであります。これは私は否定するものではありませんが、全体的にやはり農業会が早急に変らなければならなかつた、そうして又資産の評価につきましても、ああいうインフレの不安定のときであつた、そうして又引継いだあとにおきましても、これは又供出自体の報奨物資の分は幾分政府のほうで見ましたが、これは中には実情を調べて見ますると、思惑をやつた組合もなきにしもあらずであるのであります。私は全体的に不始末ということではございません。いろいろな原因でなつて来た。併したくさんのものだから政府としても今までにないような措置までも考えたい。こういうわけであります。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 もう一つだけお尋ねして置きたいのは、今この再建整備の構想については、この際はつきりしないほうがいいというお話でありましたが、ただ一つ伺いたいのは、その根本を組合の増資によつて飽くまでやらそうとするのか、或いは増資だけでなしに、政府のほうで或る程度資金の融通をなさるつもりなのかどうか。その点だけをもう少しはつきり聞かして頂きたい。

池田勇人自由党大蔵大臣

○国務大臣(池田勇人君) 只今のところ申上げかねます。

岡村文四郎第一クラブ

○岡村文四郎君 再建整備の問題で大蔵大臣に縷々質問がありましたが、私どもは非常に肯ける点が多いし、又さも乞食がものをもらうような形になることを非常に遺憾とするものでありまして、今まで曾つて金融機関であり、あらゆる面でもそういうことはやつた例はないというお話であります。これはその通りであろうと思います。要はこれを如何にするかという問題になりますが、多分昭和五、六年頃大蔵大臣一が大蔵省におられる頃だと思いますが、特別融通法というものができたのでありますが、これはときの産業組合が非常に貸付固定その他のために困つてそういう法律ができて、そのあとで不良債権を担保にして特別融通を受けたのであります。中央金庫はそのときに政府に保証されたのでありますが、我々は非常に無理が行つて、尤も、三年五年と寐ております債権の担保でありますから、なかなかその後の更生が容易でなかつたのでありますが、それでもその金によつてその不具になつておりまする金額によつて融通を受け、それを事業資金にして、立派とは申上げませんが、どうにか更生をし、中央金庫もその補助をされます額はきめられておりましたが、そこまでに達しないで済んだと思いまするが、非常にお困りになつて今までにない御心配をされることは非常に忍びないのでありまして、要は金の融通さえつけばそれでことが済むと考えておりまするが、何さま今の状態がどうにもならん状態で、日一日ごとに悪い方面に入つて行ポーくだけでありまするから……、今の事務当局の交渉をいろいろ伺つて見ますと、非常に事務当局としては当然な主張であるにもかかわらず、それが若しできましても、それによつて助かる部分が非常に少いのではなかろうか。むしろそういう骨を折つて作つたものが迷子にならんような方法を一つお考えになつてもらうわけに行かんのかどうか。これは決して前例がないわけでもありませんし、無理な要求でもないと思うのですが、單に利子の補給をするとか、或いは補助をするとかいうのでなくて、面目も立ち、理窟の立つ範囲内のもので何らかで何らかできる方法がないかと思うのです。が、大蔵大臣如何ですか。

池田勇人自由党大蔵大臣

○国務大臣(池田勇人君) これは大正十二年の震災のときのあと始末、昭和二年の金融恐慌のあと始末、或いは震災手形の日本銀行の引受の整理、それから今お話のような点、又最近の金融機関再建整備法によりまする保険会社への一時の政府の貸付や、いろいろな一例があります。でこういう例は事務当局で、まあ私が一番古いのでありますが、今までの例でずつとやつて、その線にもつて行つたらどういうふうになるか。新らしい道を開くとすればどういうふうな智恵がある、できるだけ智恵をしぼつてやつて見ろ、こう言つて、私の本当の意思はまだ十分事務当局に言つていないのです。これは農林省と大蔵省でとにかくでつち上げる、政調会のほうも入つて、やはり皆の、事務当局たけでなしに、政治家の意見も聞けというのでやつております。今日も大蔵大臣が一つ途中から入つたほうが早道じやないかということを聞きましたから、今晩ぐらい今までの経過を一つ聞こうかと、こう考えておるのであります。私としましても、やはり占領治下でございますから、一案、二案を作つて、とにかく早くスタートするという気持で進んでおります。いろいろな方法は今考えておりますので、今江田さんの質問に対しまして誠にそつけない御返事で恐縮でございまするが、今申上げないほうがいいのじやないかと思うので、失礼を顧みずあえてそつけない御返事をしたのでございますが、自分としましては今一番大きな問題と考えております。

岡村文四郎第一クラブ

○岡村文四郎君 非常に事務当局にすると、面倒な問題で、私どもそういうことを要望しようと思つておることを大蔵大臣がお考えになつておる。それはもうここらで一つ大蔵大臣のほうでこれは政治的な解決でありませんが、事務当局で相当練つたら、先ずもう廣川農林大臣に任せて置く、そこで実務は農林省がやるのだから、それを一つ任すように考えてもらおう、こういうことを言おうと思つたら、それに近いことをお考えになつておるようですから、そこまで考えないで、今日か明日のうちに一つ事務当局に十分御研究を願つて、一刻も早く何らかの方法によつて我々が要望しておることを実現されるように一つお考え願いたい。   —————————————

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) それでは次に岡村さんから自作農創設維持資金確保の問題で更に発言を求められておりますので、発言を願います。

岡村文四郎第一クラブ

○岡村文四郎君 この問題は第八国会で実は大蔵大臣から私はお尋ねをして答弁を頂いてありますか、それが実現いたしておりませんので、又こういう、ことを言わなければならんことを遺憾と存じます。この問題は自作農の創設維持に関する資金の問題でありますが、政府は第七及び第八国会に自作農創設特別措置法の一部を改正する法律案を提案いたしました、そのときに新たに発生したものは、政府の買収該当農地を政府の買収をとりやめて強制譲渡にする方法と、実際自作創設と維持を必要とするような案でありまして、その当時この案を見ると、金が伴つて強制買収をする金の斡旋、できた自作農地の維持その他については金が必要であるが、この金の裏付けはどうかという質問をしたときに、政府当局はまだその金は集まつておらんというので、農林当局の話では都合が悪くて、実は大蔵大臣にお尋ねをして大蔵大臣が多分三億五千百円ぐらいだつたと記憶しておりますが、そのくらいの金は準備をして、そうして貸出す方法を講じておるというお話であつたのでありますが、それがまだ実現をいたしておりませんが、そこで今回政府が提出いたしております農業委員会法の第七條第一項に、自作農創設の仕事をすることになつております。これら金が伴わんと用が足らんのでありますが、農林当局に聞いてみますと、どうもその裏付けも準備もできておらんようでありますが、前にお尋ねした時分にそれは確かにやるというお話は承わつたのでありますが、今において何らの準備もできていないようで、折角文句を書いてもこの裏付けがないと、我々が因つて来るのでありますが、大臣は今それに対する自作農創設維持のための資金をどうお考えになつておるかお聞きしたい。

池田勇人自由党大蔵大臣

○国務大臣(池田勇人君) 当初私といたしましては、三億円の金を自作農維持創設のために貸付けるという計画で進んでおつたのでありますが、これが駄目になりまして、誠に申訳ないと思いますが、併しこれは放つて置けないことであります。今度は貸付けるという考え方を変えまして、一応この何千町歩でしたか、政府で買上げて自作農にこれを渡して年賦で払うようにという計画で二億円を準備しておると聞いております。細かいことでございますから少し間違いがあるかも知れませんので、政府委員がおりますからそちらから……。

岡村文四郎第一クラブ

○岡村文四郎君 今大臣の御答弁になつたのは創設のほうでありまして、それはそれでいいと思います。我々が今非常に心配いたしておりますことは、折角小作が地主になつて非常に喜んでおる者も、悲しんでおる者もありますが、併しながら大勢としては喜んでおるということにならなければならないのでありますが、その維持の余が必要で、そのことをお聞きをいたしておるのでありますが、大蔵大臣が細まごましたことが若しおわかりにならなければ、事務当局でも結構でありますが、どういうふうになつておるか。

石原周夫大蔵省主計局次長

○政府委員(石原周夫君) 只今お尋ねの維持のほうの金につきましては、今大臣がお答えになりました二億円という自作農創設維持の特別会計におきまして用意しております金は、四千町歩を予定いたしてあるわけであります。その四千町歩のうち、三千町歩のほうは今おつしやつた創設に当りますので、残りの一千町歩が維持というふうに農林当局と話を進めております。

岡村文四郎第一クラブ

○岡村文四郎君 聞きようが悪いのか答えが悪いのかどうもわかりませんが、今お話になつたのは創設のほうの金なんです。現に買収なり、讓渡が済んで自作農になつておる者がそのままにできないのを維持するようにする金でありますが、それが問題であります。それが前の法律は、たしか十一條の五項で、ございましたか、法律にありますが、それは区分をして、斡旋もし維持もするということが書いてありますが、今度の農業委員会法案は、これはなかなかやかましいのでありますが、これがいろいろ波及するものでありますから、それゆえ我々は念を入れていろいろお聞きもし、資料もつかんで置かなければ、ただ農業委員会法を無意味に論議をしたのではいかんということで、これをお聞きして十分に質して置くのです。前の法律は御承知の通りに不成立になつて、ポ政令でやられたのでありまして、これはしようがない。でありますから、又出た案を無効にしたのではいかないから十分質して、然る後に審議をして通過をさせて行こうというような考えで聞いておるのでありますから、そのつもりで一つ御答弁願いたいと思います。

平川守農林事務官(農地局長)

○政府委員(平川守君) 只今お話のああました四千町歩の分と申しますのは、三千町歩はお話の通り創設でございます。純粋の創設の場合でございます。残りの千町歩の分は、現在自作農であるけれどもその土地が抵当に入つておるというような場合には、その土地を最悪の場合には政府が買上げるという意味で維持ということを申上げたと思うのであります。岡村委員のお尋ねは、更にそれ以上にそういうことの條件になつておらん農地についてどうか、こういうお尋ねであると思うのであります。その点につきましては、只今の特別会計の予算には面接計上いたされておりませんのです。ただ政府といたしましては、現在抵当に入つておらんでも新たに抵当に入るというような状況で、同様に政府買上げの必要が起つて参る場合においては、政府としては買わなければならないという制度になつております。そういうものを予定して予算は今計上しておりませんけれども、制度としてはそういうふうになつておるわけでありますから、それによつて最悪の場合には救済できるのじやないかというふうに考えております。

岡村文四郎第一クラブ

○岡村文四郎君 これは農林省といわず大蔵省といわず聞いて置いてもらいたいと思いますが、今後絶対必要になる自作農維持の方法なのであります。世界に類がないという土地の開放をやつて、そうして司令官からお褒めにあずかつたのでありますが、そのあとの結果が悪かつたのでは方法がつかん。我々が心配するのは、維持の金を心配するのは当然であり、そうなくてはならんのであつてそれをお願いしておるのですが、前から心配いたしておりますこの売つたり買つたりする金はお世話願えれば売買すると、お世話願えなければ買わないといつた、そうしたものじやなく、折角自作農になつたのでその維持するための金が必要なのです。その方法を講じて置かないと、ここに折角農業委員会法にその項目を書いて置いてもそれは空念仏であります。それが今後我々が下から責められる一つの材料なんでありますから、これは政府も十分に御認識されて、これは農林省ばかりでなく、金の本元は大蔵省なんでありますから大蔵省もよく御認識されて農林省のやることに協力してもらわんと実現せんわけでありますから、買うとか買わないとかということは問題じやないのですからそこを一つ……、

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) あと十分ぐらいで予算委員会のほうの大臣が交代しなければならないということでありますので、なおこれ以外に特に御質問があれば………。これは大蔵大臣に対する質問でありますが、継続して頂くことにいたしまして、その前に私から一つお願いして置きますが、当委員会で只今問題になりました共済組合の損失補填の問題、それから農協再建整備の問題、これは各委員の皆様が非常に御熱心な態度で今日まで取扱つて来た問題で、今大蔵大臣のお話によりますと、今月中に具体的な見通しを樹立されるというように承わつておりましたので大いに意を強うしているわけでありますが、どうかこの問題は当委員会の全体の意向でもありますし、又当面の農業団体の死活の問題でもありますので、どうか只今御言明になりましたように三月中に確たる見通しを作つて一層の御奮発をお願いして置きます。何かこれに関連して他に御発言はございませんか。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 ちよつと農地局長にお尋ねしますが、先ほど申されました政府が農地を現金で買取つて年賦償還の方法で売り渡すというようなことを言われたわけですが、そういうことは農地改革に関するポ政令をそのまま使つていいわけなんですか。或いはその改正の必要が出て来るわけですか。

平川守農林事務官(農地局長)

○政府委員(平川守君) 現在のポ政令そのままでよろしゆうございます。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 それでは政府が買収するというのは原則として政府が買収さますか。

平川守農林事務官(農地局長)

○政府委員(平川守君) 御承知のように強制讓渡の場合においてはいろいろな段階がございましていろいろ手続もございます。例えば競売になるというような場合を考えますと、この競落人について非常に資格に限定がございます。又現在耕作している者というのが優先権を持つている、その同意が要るというようないろいろな條件があるわけであります。従いましてそういういろいろな條件の満たされない場合におきましては、政府が買うという段階に来るわけでありまして、その場合においては政府として買うということになりますから、それについての資金は政府が供給するということになるのであります。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 そうするとまるで話が違つて来ると思いますか、そういうように競売……いろいろな方法をとつてやられたときに、欲しくても買えない人にこの創設資金が必要になつて来るわけであります。売つても買い手がないときに政府が買うというなら、問題はこれは全然別になつて来るのであります。何か誤解しておられるのじやありませんか。

平川守農林事務官(農地局長)

○政府委員(平川守君) 欲しくても買えんという人、その人は別にそれを買いますためには、つまり、その土地の耕作者として適当であるといういろいろな條件があるわけであります。その條件を満たす人でなければ買えない。従つて仮にその以外にそういう適当な人がな場合におきましては欲しくて買いたい者が買う。又ほかの條件で適当な人があるという場合におきましては一定の手続の後政府が買つてそれを欲しくて買えない人に年賦で払下げてやるということになるわけであります。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 それは農業計画を誰が立てるかわかりませんが、一定の農業計画の面から見て、特定の人に耕作さすことがよろしいと、そうなつて来た場合に、その人に土地を買取る資金がない場合には、原則としてそういうときには、政府が現金で買上げてその人に年賦償還で売渡しなさいますか。ここに書いてあることから行くと、今の答弁から行くとそうならなければならんと思いますね、これは……。

平川守農林事務官(農地局長)

○政府委員(平川守君) つまり特定の人がその適任者であるかどうかということについて、いろいろ具体的な問題があろうかと思いますが、ともかく或る農地について一番その耕作をするのに優先権を持つているのは現耕作者であり、それから新らしい耕作地が開放されるという場合においては、その土地に、その村において耕作せしめるのに適当な人が何人かおろうかと思います。併しその適当な人々の力で買えない、それ以外の人でなければ買う資力を持つておらんという場合においては、政府は一定の手続きによりまして買いまして、その最も適当な人に、選ばれたというその人に年賦償還で売却する。こういうことになると思います。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 もう少しはつきりさせて頂きたいと思う。どういう人が作つたらいいかということは、その人の農業に対する経営能力、或いはその人の家族の構成状況、或いは又作付け、現在耕作しているところの面積、そういう点からこの一つの基準が出て選ばれるわけであつて、その際その人が買取りの資金を持つているかどうかということは別問題だと思うのです。そういう資金を持つておるかどうかということは別問題にして、他の條件から判断して特定の人が農地を買つたほうが一番いいと農地委員会等で認定した場合には、政府は原則としてその場合に現金で買い取つてやつて年賦償還の方法で売渡しをなさるかということなんです。

平川守農林事務官(農地局長)

○政府委員(平川守君) その通りであります。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 もう一つの問題は一体、岡村さんがさつき御質問になりました維持資金の問題について、殆んど考慮されていないようでありますが、我々の見るところによりますというと、この農地のマル公が外れましてから後、非常に土地の移動が出ておるように観察しているのでありますが、農林省のお考えでは、農林省のお調べでは一体そういうようなことになつておるかどうか。又そういうように件数が非常に殖えたとした場合にその原因をどう見ておられるか。この点を承わりたいと思います。

平川守農林事務官(農地局長)

○政府委員(平川守君) その後の現状の模様につきましては、只今詳しい資料を持ちませんのではつきり申上げかねます。が、少くとも法制上におきましてけ只今申しましたような状況で、いわゆる闇の関係は別でありますけれども、どういうことが起りまするか、ちよつと想定できませんが、少くとも法制上から申しますれば、只今のような小作地が新たに自作地になり得るという場合において、正当の手続を経まして政府が買上げて、そうして資金の状態ということは無視して、そのほかの状況において最適任者であるという者に払下げて行くということになつておるわけであります。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 そうじやないのです。具体的に申しますと、最近私が調べた一つの県の例によりますというと、土地の移動の件数がポ政令前に比べまして大体四倍くらいに達しておるわけであります。そういうような傾向を全国的な傾向と認められるかどうか。それからそういうような移動がある場合にその原因を農林省ではどう見ておられるか。

平川守農林事務官(農地局長)

○政府委員(平川守君) その状況というものを今私詳かにいたしませんが、一つには従来、価格は抑えられ、又政府以外に全然売れないというものがポ政令によつて今度は譲渡ができるという関係で従来ありましたと申しますか、従来表に出ませんでしたものが表に出て来たという関係もあるやに想像いたします。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 極めて皮相な観察だと思うのでありまして、若し質問して、一々御相談されて答弁せられるような状態では私これ以上質問するのはいやになりますから改めてそういうことについて農地局のほうで資料を出して頂きたい。農地局のほうで調べができておれば……。調べができておらなければとんでもない迂濶な話だと申上げて置きます。

岡村文四郎第一クラブ

○岡村文四郎君 非常に遺憾であり、雑然としてどうも質問もいやになるほどなんです。それは第八国会に自作農前段特別措置法の一部を改正する法律案が出たときに相当な論議をした。と、ころがそのときの回答を見る。今維持資金についての回答ぶりはまるでぴたりと変つておる。それは数回に亘つてその話をして、私は口が悪いので農林省の役人は馬鹿ばかりだとまで言つたものです。併しながら現在の局長はその責任者でなかつたのですからこれはおわかりにならんと思うのですが、維持資金は非常に大事なのです。今江田さんがおつしやるのは、例えば人間は三百大十日無病息災では行きません。そこで折角小作が自作になつた場合に、弱い者が病気をする、そうするとどうも方法がつかない。今の土地に対しては所有権があつても非常に価値が少いものですからそれを相手にしてくれん。そういう場合には何らかの方法によつて他から金を得なければならない。それをみてやるのが維持資金の方法なんで、これに対して今の政府の現在大蔵省が御答弁になり、農林省が御答弁になるような態度でありますと、日本が折角世界無比と言われた農地の開放は非常に暗黒のような事態になる。これは十分に御注意願わんと、こんな態度では自作農の維持は非常に不可能になると思う。そこで問題は江田さんから今お話がありましたように、ポツダム政令が施行になつてから土地の売買が非常に多くなつた。私もそれは事実だと認めております。そこでその全部が維持資金を必要として売買になつたとは考えられませんが、そのうちの恐らく半分は維持の方法がないためにそういうことになつておるのではないかと思われます。そこで今お聞きすると、私の想像以外のお世話をしなくてもいい人にはお世話を御心配願つておる。肝心などうしてもお世話しなければならんものは拔かしておる。これでは折角の自作農が駄目になりますから一遍方針を変えてお考えを願わんといかんと思うのですが、本当に今御答弁になつたようにこれから譲渡を受けようとするものが金がなくて受けられない。それは一億の金を準備しておつて、そうして政府が買つてやるというだけでは非常に因る。それから又法律で書いたばかりではいかんので、書いたことにおいては、実行する方法がないといかんと思うのですが、農業委員会法に維持と書いたのは、どういうわけで維持と書いたのか、それもお聞きしなければならんと思う。今日の質問は農業委員会法を通すために非常に関連があつてお互いに審議をいたしておりますから、これは関係ないと思つたら非常に後に問題が起きますから、そのつもりで御答弁も願うし、お聞き願わなければいかんと思うのですが、どういうふうにお考えになつているか。維持はちつとも考える必要はないというのか、考えなければならんが、このまま出すのか、どちらか一つお聞きしたいと思う。

平川守農林事務官(農地局長)

○政府委員(平川守君) 維持のための資金が不必要などとは毛頭考えておりません。従いまして先ほどお話ありましたように、一部三億数千万円の予算を計上して交渉いたした経過もあるのです。ただ自作農創設維持につきましては、維持のための資金という問題につきましては、各方面から考えなければいかんというふうに私どもは考えておるのであります。即ちその農業経営を存続するための、継続して行くための資金でありまするから、いわゆる自作農の維持のための資金という銘を打つた以外に、例えは農業経営上必要な、単作地帶については、農業手形の制度をとるとか、或いは市町村の資金については別途特別会計なり、或いは預金部資金のほうを農林中金のほうから注入する、そういう各種の資金が全部即ち自作農維持の資金であるとも言えると思うのであります。そのほかにお話の、ごとき生活上の問題が起つた場合の資金といつたようなこともあろうかと思うのであります。これにつきましてもその資料にありまするように、何らか、例えば中金或いは組合というようなものを通してその自己資金なり、或いはそれに預金部資金とか、国家資金を或る程度注入して、維持のために必要な場合に貸出ができるというような制度を作りたいとは考えておるわけでありまして、ただそれが只今のところ成立をいたしておりませんので、最悪の場合については、少くとも現耕作者がその農地を手放して、そうして而もその耕作まで手放さなければならんという事態に陷ることは現在の法制なり、特別会計でも防ぎ得る。これで十分だと申すわけではありませんけれども、そういう最悪の事態だけは防ぎ得るような制度になつておるということを申上げたのでありまして、これで十分とは決して申しておるわけではありません。

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) 只今の江田さん、岡村さんの御質疑の点は非常に問題があると思いますので、これは改めて検討することにいたしまして、農林大臣の時間の都合もあると思いますので、この際先ほどの問題に立戻りたいと思います。今農林大臣が予算委員会へ中座されておる間に大蔵大臣が見えられまして、先ほどから問題になりました農業共済組合連合会の事業不足資金整理の問題、並びに農業協同組合の再建整備の問題につきましては今月中に確たる解決をするという確約を今この席上でされたわけでありますので、農林大臣においても更に一層御奮発願つて早急なる解決に御努力を願いたいと思います。この問題に関連しましてなお御質疑がありましたら継続して頂きたいと思います。

飯島連次郎緑風会

○飯島連次郎君 先ほど大蔵大臣の御答弁のうちにこの農協の再建整備の問題については事務当局に負けないように、池田名案を一つ何とか三月中に練上げるという御明答があつたわけであります。これに関して担当の農林大臣としてはなお廣川名案が練られつつあることとは考えるのでありますが、何しろ会期も切迫しておりますし、それから農業協同組合はまさに瀕死の状況にあることはもう大臣御承知の通りでありますから、時期を失してから如何に名医、名薬を準備されてもこれは、せんないことでありますので、この三月中には是が非でも一つこれをものにして頂いて、そうして今農業協同組合が乏しいながらも出資の増強をするとか、或いは資金の計画とかいつて血眼になつて再建のために狂奔しておる現状を一つつぶさに御賢察の上で、三月中には大蔵大臣の確約のごとく、是非この再建についての政府としての資金の融資なり、或いは助成なりの具体的の方途を一つ講ぜられるようにお願いしたい。なおこの問題につきましては、私ども農村の議員としては一日も安閑としておれませんので、政府のこれに関する構想並びに方針等に関しては又近く今月中にもその進行の状況等を直接両大臣御出席の上でこの席で明らかにして頂きたいと考えておりますから、その点もあらかじめ御了解をお願いいたします。

廣川弘禪自由党農林大臣・行政管理庁長官

○国務大臣(廣川弘禪君) お説の通り我々といたしましては、事務と私と全く一体になつて最善の名案を作つて大蔵省を折衝中であるのでありまして、池田君があれ以上に輪をかけて名案を作つてくれるようなことは期待いたしますが、我々の作つたのは、これは協同組合の諸君が非常に喜んでもらえる案であると思つておりますので、極力推進いたします。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 名案いろいろやつておられるようですが、大体その構想というものはどういうような構想なのか、何かちよつと聞きますというと、他から金は増資をさして、それで利子の補給をしてやるとか、配当の補償をしてやるとかいつたような方向ということはちよつとほかから耳に入つたのですが、私はそれは多分誤報だろうと思うのでありまして、農業協同組合の増資というものは、株式会社の株式を持つというのとは大分違いまして、今までの農民の考え方からいたしますというと、協同組合に出資をするということは、これまるで出し損みたいな考え方なのです。この考え方を急速に、いわゆる金融ペースで、出資したものに対する配当だけを目当てにして出せと言つたつて、なかなか言るものではないのでございまして、そういう点から言いますと、増資も農民の今日の経済力からいつてこれに限界もありますし、又只今申しましたような事情からして増資だけでこれをやつて、その際利子の補給や配当の補償をしてやろうというのではむずかしかろうと思うのです。どうしてもこれは別途に増資もいたしますけれども、政府として或る程度の資金の融通をして頂かなければ不可能だと思うのですが、そういう点は廣川構想によりますると一体どうなつておるか。

廣川弘禪自由党農林大臣・行政管理庁長官

○国務大臣(廣川弘禪君) あなたの言われておるようなことが含まれて今折御中であります。

江田三郎日本社会党

○江田三郎君 その際できるだけ融資の部分を大きくして頂きたいということを強くお願いするものであります。

飯島連次郎緑風会

○飯島連次郎君 重ねてこれはお願いして置くのですが、先ほど大蔵大臣は事の急を、非常にやはり痛感をされまして、できれば今晩の会合にでも或る程度の肚をきめたいというふうなことをちらつと洩らされておりましたから、特に農林大臣も今夕そういう催しがあることでありましたら是非一つ参加をして頂いて、一日も早くその構想と内容の大綱等について御明示を願いたいとこう思うのです。是非一つこの促進についてくれぐもこれはお願いいたすわけであります。

廣川弘禪自由党農林大臣・行政管理庁長官

○国務大臣(廣川弘禪君) 何か予算委員室で瞥見いたしておると池田君が事務を説得しておるように見受けておりました。

岡村文四郎第一クラブ

○岡村文四郎君 大事な問題なもんですから、非常に心配してくどくなるかも知れませんが、江田さんの今御質問になつたのと大体同様でありますが、どうも事務当局の折衝を促進し、農林省のほうでは大体それを了としておりはせんかという心配をいたしております。それはもう機能を全くなくした農協の預金を出資金に振り替えて、そうしてそれに対する補償をするとか何とか、どうも株式会社と同じように一体大蔵省は考えておりはせんかとごう実は思うのであります。そこで御承知の通りに株式会社なら三十万円の会社を一千万円の会社にした。資本金一千万円の会社という登記をしてしまつた。今日一千万円というのはやればまあできますが、協同組合は全然違うものですから、大蔵省のそういうお考えが若し農林省に映つて来ておつたのでは困るのです。一つ確たるお考えで、大臣のお肚を確めて見ると大分強腰のようでもあるようですが、一つしつかりそういうことに力を入れて頂きたいと思うのです。その点一つ特にお願いして置きます。

廣川弘禪自由党農林大臣・行政管理庁長官

○国務大臣(廣川弘禪君) 農林省にはその病気はうつつて来ないように防疫してあります。

岡村文四郎第一クラブ

○岡村文四郎君 幸いに安本長官がお見えになつたので、実はお願い申上げたいと思うのですが、お聞き及びのように再建整備であるとか、或いは災害補償の連合会の不足金であるとか、あらゆるどうも金融に農民団体が行詰りを生じて来て非常に困つて農林、大蔵当局に追つておりますが、進む道が開けそうにはなりかけて参りましたが、なかなか今日の御答弁のようには、私は非常に困難ではないかという危惧を持つておりますが、いずれも非常に関係の深いことでありまするから、一つ安本長官は双方の意見をよく聞いてもらつて、一つ一刻も早くこの解決に乗出してもらいたいと思うのですが、それまで行かなければ結構でありますが、その解決の方法が私の申上げましたように、非常に株式会社のような取扱いをするつもりのお考えか。又妙になつて来て折角法律ができて道が講じられたが、ちつとも得るところはなかつたということに、非常になりそうな心配を持つております。これは要は金の問題で、先ほど大蔵大臣も話をしましたが、昔安本長官御存じでしようが、特殊金融をやつてもらつて、そのときには五年も、十年も経つたどうにもならん債権を担保にして金を貸した。それでもちやんと解決がついておるのですから、そのつもりから言えば、そういう団体に金をくれるようなことをしたことはない。立憲政治の世の中になつてからそんなことはない。そういうことをやるというのは非常に困ると話をされましたが、その通りだと思う。それだから如何に農民団体とは言いながら、どうも乞食が物をもらうようなことになると非常に困るのですから、その点は一つ大いにお考えになつて安本長官も一つ仲裁役といいますか、うまく行くように一つ一役買つてもらいたいと思いますが、どうです。

周東英雄自由党国務大臣

○国務大臣(周東英雄君) 尤もな話ですが、私が仲裁役をやる必要のない程度にもう大蔵大臣と農林大臣は絶えず話合つております。是非とも早く具体的に出したい。今朝も予算委員会で大蔵大臣は近く出しますということを答弁しております。あとは細かい事務的な話になつておるようであります。併し遅れてはいかんので、大蔵大臣は頻りに最後のふんばりをしているようであります。これは仲裁ではなく、二人の間はちやんとまとまつているようであります。御安心を願います。(笑声)

片柳眞吉緑風会

○片柳眞吉君 本日はなお食糧管理制度の改正その他食糧統制問題につきまして、農林大臣なり経本長官なりに質問したいと考えておりますが、時間もありませんので、これを後日に譲りたいと思います。なお本日提案されました食糧管理法の一部改正及び食糧の政府買入数量の指示に関する法律、この両法案の審議の過程におきまして、逐次いろいろ質疑をしたい思いますから、その場合は是非とも一つ農林大臣及び安本長官にも御出席を頂きたいと思います。  簡單に私から、折角両大臣が御出席でありまするから、最後に簡単に御質問いたしたい点は、例の主要食糧の卸のプールの問題に関連いたしまして、あれがああいう結果になりまして、食糧庁において適当個所まで運ぶということになつたのでありますが、この場合には、当然に相当の人数が殖えなければならんと思いますが、大体どの程度のお考えを持つておりますか。それからその人件費なり、政府が運びます運賃は、これが当然食糧庁の売却価格に加算せられまして卸値で売られると思うのでありますが、そうしますると、あらかじめ予定されておりました卸のマージンを食つて行くということになると思うのでありますが、その辺をどういうふうにお考えになつておりますか。これはもう小売価格がきまつておりまするし、食管会計の独立採算となりますると、当然これは卸売マージンを食つて、その分だけ政府の売却価格を上げて行く。こういうことになると思いますが、果してそうなりまするかどうか。

島村軍次緑風会農林政務次官

○政府委員(島村軍次君) 前回お尋ねになりました問題で、私から御答弁を申上げる予定になつておりましたが、先般のお申入れの次第もございますのでお答えを申上げたいと思います。人員は千八百人をちよつと下廻ると思いますが、その増員を予定いたしております。当初いろいろ研究をした段階におきましては、もつと多数人を入れてやりたいという考えを持つていたのでありますが、成るべく能率を上げまして、最小限度で参りたいと思つておりますので、さような割合で大蔵省との折衝はできております。  それからもう一つのマージンの問題につきましては、理論的にはこの前申上げたように、卸売マージンが減つて、そうして政府自身の経費が殖える、こういうことになるのでありますが、いろいろ計算をいたしました結果、大体最初予定した平均全国八十六円くらいの卸マージンで話を進めておる段階にあります。

片柳眞吉緑風会

○片柳眞吉君 実は千八百名で足りますか足りませんか、実は食糧庁の労組のほうから私のほうに陳情が来ておりまして、私も又この問題につきましては研究いたしまして、後日又私の意見を申上げたいと思いますが、ただ消費者価格も影響ない、食管会計の独立採算にも影響ないということになりますれば、これはやはり相当員数を殖やしたほうが適当ではないかというふうに考えておりますが、ただその場合に、実は食糧公団のほうでは、大体卸、小売の二段階が確立をいたしますると、既存の公団職員を大体全部吸収できる。要するに完全就業ということで、大体従来進んでおつたようでありますが、ところが方針が変更になりまして、今言つた数千名の職員が食糧庁に殖えんといたしますると、大体それに見合つた数字が、実は完全就業ができ得ないのではないかという問題が起るのではないかと思うのでありますが、そうなりますると従来経験もあるわけでありまするが、その公団の本来の方針で行きますれば、卸に残るべき職員は、食糧事務所の増員のうちへこれを計上せられるというような御方針がありましようかどうか。これは両者が関連すると思いますので一つ……。

島村軍次緑風会農林政務次官

○政府委員(島村軍次君) かねてから公団の職員の運賃操作に関する方法の一つとして予定されておつた人員が政府の今度の運賃プールによつて人員が一部分政府の仕事に変るわけでありますので、その結果食糧庁といたしましては、経験者を成るべく取つて、事務の円滑を図りたいという考えで、それぞれ公団との間に折衝を進めておるのだろうと思うのでありますが、何分待遇等の問題で、希望者との間の個人的な問題になりまするというと、必ずしもさような段階に行くかどうかということは、なお今後の問題として検討を進めたいと思うのでありますが、できるだけその経験者を以て仕事に当つてもらいたいという方針を以て進行中であります。

三浦辰雄第一クラブ

○三浦辰雄君 前回の委員会での質問事項に関する回答を頂いたわけでありますが、その際お尋ねいたしました買収見込みの開墾不適地の売戻しの問題であります。これを見まするというと、至急立法をして政府はこの国会に出したいと言つておりますが、私どもの聞いているところによりますると、政府が出すのはどうしても二月一ぱいに出す、三月になれはなかなか出せないというように聞いております。併しこれは第八国会にもすでにOKもこの内容についてはもらつたことであり、政府自身が出した自作農創設特別措置法の一部改正のあつた問題でありまするから、恐らく出すとなれば出されるのだろうと思いますが、併し一部事務の執行者のほうに聞くというと、なかなか面倒なことが起きて、もう暫らく待つてもらいたいのだというようなことを一部で言つておるやに聞いております。併し私は、只今安本長官がおられませんが、今日日本の自立経済、或いは日米協力経済とでも申すのでありましようか、その関係からいたしまして、安定本部はかく重要な産業の規模の策定をします場合に、木材は九千二百万なければいかん、幾ら削ろうとしても七千八百万なければいかんというければも、関係方面、或いは農林省の側から言うと、土地の荒廃を招く、農山村の非常な災害を防止するという意味から言えば、もう少し合理的な山林伐採に持つて行かなければならんという反対の非常な要望がある。そういう際でありますから、もとより政府におかれましては林業の政策というものを、もつと強く取上げてやられるとけ存じますが、こういつた誰もが見ても不合理な点を残して置いて、一方強力なものを推進しようとしてもこれはなかなかどうして肯けない。従つてこれは私は駄目押しのことになるとは存じますけれども、政府が本国会に例外的に絶対にお出しになる、若しお出しになれはいろいろな事情があるならば、今日の場合でありますから、議員提出の形をとつてでも、今国会中に実現を期するという点のお考えだろうと思いますが、これに対しての本当の肚をお聞きしたいと思います。

廣川弘禪自由党農林大臣・行政管理庁長官

○国務大臣(廣川弘禪君) これは御期待に副うように、本国会において提出するように督励いたしております。

羽生三七日本社会党

○委員長(羽生三七君) それでは重ねて申上げますが、先ほど来の懸案の問題を早急に解決するよう、農林大臣に特に希望いたしまして、本日はこの程度で散会をいたします。    午後四時三分散会  出席者は左の通り    委員長     羽生 三七君    理事            西山 龜七君            片柳 眞吉君            岡村文四郎君    委員           池田宇右衞門君            白波瀬米吉君            瀧井治三郎君            宮本 邦彦君            江田 三郎君            小林 孝平君            三橋八次郎君            赤澤 與仁君            飯島連次郎君            溝口 三郎君            鈴木 強平君            三浦 辰雄君   国務大臣    大 蔵 大 臣 池田 勇人君    農 林 大 臣 廣川 弘禪君    国 務 大 臣 周東 英雄君   政府委員    大蔵省主計局次    長       石原 周夫君    農林政務次官  島村 軍次君    農林省農政局長 藤田  巖君    農林省農地局長 平川  守君   事務局側    常任委員会專門    員       安樂城敏男君    常任委員会專門    員       中田 吉雄君

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