内閣委員会 閉会後第1号
- 発言数
- 36 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1951/06/25
会議録
○委員長(河井彌八君) これより内閣委員会を開会いたします。 国会が閉会になりましたので、閉会中といえどもなお行政機構の整備等につきましては継続して審査する必要がありまして、これはすでに本院の承諾を得ております。なお水産省設置法外一件につきましても、これも継続審査をするということになつており、従いまして内閣委員会は随時開会いたしまして、これらの問題につきまして十分検討して行かなければならんと考えます。本日の委員会におきましては、先ず行政機構の整備につきまして官房長官の御出席を願いまして、政府がお考えになつておられるその大要等につきまして御説明を願いまして、委員諸君から御質疑もあろうと思いまするから、それをお願いいたします。更にもう一つ、公職追放の解除問題につきましては、すでに一部を御実施になつておるので、これにつきましてもいろいろ伺うことがあると思いますから、やはり長官から政府のとられたこれまでの措置と、今後の見通し等について御説明を願いたいと思います。 なお最後に今後委員会の運営につきましてお打合せをしたいという点があるのであります。大体本日の委員会はその範囲においてお願いしようと考えております。先ず以て行政機構の整備につきまして政府の考えておられる事柄を官房長官から御説明を願いたいと存じます。
○説明員(岡崎勝男君) この行政機構の整備ということにつきましては、過去においてもたびたび言われておりまして、いろいろ省の廃合等が行われ、或いは局部の廃合等があつたわけでありますが、我々は只今のところは徒らに省を廃合したり局部を廃合したりすることをやつて見ましても、机の上できめたことだけでは一年や二年経つうちにやつぱり元のほうがいいというような結論になることがしばしばありますので、殊更に省を廃合したり局部課を廃合したりするということを目的として行政機構をいじろうとは考えておりません。併しながら一方におきましては国民の祖税負担はすでに限度に達しておると認められましてこの際できるだけ税の軽減を図りたいという見地から考えますと、端的に言えば、この際政府のしておるいろいろの仕事の中で、皆これは立派な目的と理想を以て行なつておるものでありまするけれども、国力、殊に国の経済力を考えて見ますると、一時これはやめても国民の負担を軽くしなければならないというくらいの限度に来ておると考えて来まして、この意味で不急と言つてはおかしいんでありますが立派な仕事であつても止むを得ない関係上、一部は仕事をよしても仕方がないというくらいに思つておるんであります。その意味で行政機構というものを考えております。又人員の整理などということは、これ又非常に問題でありまして、やめさしたあと失業させるということでは却つてむずかしい状態が起るのでありますから、人員の整理等はできるだけしたくないという気持はあるのであります。併し只今各省の定員を見てみますと、戦争前に比べまして、極く概略でありまするが、二倍、三倍に殖えておるところが非常に多くありまして、戦争前よりも人員が減つておるというのは、外務省が三千何官名ありましたのが今二千何百名になつて、約千名減つておるというだけであります。他の省はいずれも相当大幅に殖えておりまするのみならず、行政以外の部面、例えば国会の事務職員にしても、或いは地方の吏員にしても皆非常な殖え方をいたしております。それで国民の税金でこれらの人件費は賄つておるのでありますから、若しどうしても上なきやならない仕事以外の事業に従事しておる人があれば、その仕事をやめる結果として人員の整理ということもこれも又止むを得ない場合があるであろう、こうも考えております。そこで政府といたしましてはこの問題は非常に慎重に取扱いまして、徒らにかけ声だけで新聞を賑わすというようなことをいたしたくないと思つて、各方面に意見を質しております。例えば政府は先般地方選挙の始りまする少し前に税に関する懇談会という名で、この方面の権威のかたがたをお招きして意見を聞いておりまするが、このかたがたの意見もやはり政府の仕事をやめても税金は減らすように心がくべきであるという結論になつております。尤もこの懇談会は中央の方面だけを済ませまして、只今地方税の点について研究中でありまして、地方のほうも減らすべきかどうかという結論は今後に出て来るのでありまするが、大体にはやはりそう考えておられます。それから先般リツジウエイ最高司令官の声明に基きまして、政令の改廃、政令の改廃と言つては語弊がありますが、政令について検討を行うために総理大臣の諮問に応じた委員をお願いしております。これは言わば私的のものでありまするが、この委員のかたがたも国内においては第一流に属するかたがたばかりでありまするので、大いに政府はその研究を尊重しておるのでありまするが、この委員もこの次の会合から行政機構の整備について検討を加えることになつております。早晩研究の結果が出て来ると期待しております。又趣く最近に総理大臣の意向がありまして、閣内にも数名の、これはまだ人員を選定しておりませんが、数名の特別の閣僚を委嘱しまして、行政制度につきまして研究をしてもらうことになつております。又与党である自由党の中におきましてもこういう方面の研究について特別の措置をとつて只今研究中でありまして、こういう各方面の意見か出揃いましたところで、政府はこれを参考として適当な措置をとりたいと考えております。尤も政府部内自体におきましては行政管庁を中心として、そうして神戸委員会と言われる地方行政制度の調査に当る神戸博士等の委員会の意見も取入れましていろいろ研究はいたしております。併しながら今申しましたように各方面に検討を依頼しておりますので、こういう意見が出揃いましたら政府部内の検討と研究の結果を照し合せまして、そこで一つ結論を出したいと考えて、只今待つておるようなわけであります。大体今までの経過はそういうことでありまして、更に御質問がありましたら御説明をいたします。
○竹下豐次君 皆さん御質問があるでしようが、私ほかの約束がありますので、先に一つ質問をお許し願います。機構の改正につきましては、これはお急ぎになつておるように新聞で拝見しておるのでありまするが、大体いつ頃までに各方面の意向をお取りまとめになりまして、政府の一応の成案をお作りになる御予定でありますか。
○説明員(岡崎勝男君) これはいろいろ皆忙しいかたがたに御研究をお願いしておりますので、はつきりしたことは申上げられませんが、我々としてはでき得るなら七月一ぱいくらいに、結論と言わないまでも、大体の方向がわかる程度の結果を見たいものだと思つて、そういう意味で各方面にもお願いしております。従いまして若し仮に七月一ぱいにそういう案が、大体の方向がわかりますと、八月中にも何か成案を求めたいくらいに考えておりますりけれども、日時つの点は今どうもはつきり申上げることができないのであります。
○竹下豐次君 非常に大事な問題でありますので、今日の日本の状態から申しますならば、この改革案をお作りになり、そうしてそれをいよいよ完成されるという前にその筋に御相談なさるということが、今日までの建前から言えばそういうことになるかと思いますが、ところが近頃の情勢で私想像いたします、講和条約も非常に近い時期に締結されるかのように想像されまするので、もうこの問題についても日本のほうにすつかり任せるのだという気持になつておられのじやないかと、私ども事情を知らない者でも一応の想像がされますが、そういうところはどういうふうになるのでありますか、若し速記にとどめることがよくありませんでしたら速記をとらないで一つ打明けたところをお話願いたいと思います。
○委員長(河井彌八君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(河井彌八君) 速記を始めて。
○竹下豐次君 それからいろいろの委員会が総理大臣の権限を相当に束縛するということがありますが、そういうふうに思われるところが多分にありますが、こういう制度がいいのかどうかということについては、これはそれぞれ意見も分れることだろうと思いますけれども、余り総理大臣の権限を拘束するような、今日のような委員会がたくさんあるということは、却つて行政部門から見ても都合が悪いのじやないかという強い意見もたびたび聞いております。私自身もそういうふうに考えておるのでありまするが、この問題もどうせ行政機構の改革をお考えになるときに一緒にお考えのことと思いますが、委員会とか各種の審議会とか、或いは一番はつきりしております人事院のあの権限とかいうような問題について、これもこの後の各方面の研究をお待ちになつておると思いますけれども、大体現在における政府のお考えを承わりたいと思います。
○説明員(岡崎勝男君) 政府は、これは法律できまつたことではありますけれども、いろいろ総理大臣が行政の責任者ではありまするけれども、総理大臣の意向通り動かないような機関がたくさんあります。それであるにもかかわらず、責任はやはり内閣総理大臣として背負わされておる。責任は背負わされておりながらどうにもならないというような機構がありますので、どうもこれは妙なことになつてしまうわけでありまするが、権限争いとか何とかいうことでなくして、責任を負わされる以上は責任をとり得るだけのものがなければ無理だ、こう考えていろいろ検討いたしております。但し地方には折角できました民主々義の基盤を崩して、これに逆行するような印象を内外に与えることは甚だ面白くないと思います。誰が見ても尤もだという結論が出れば非常に結構だと思つて今研究中なんであります。只今おつしやつたようなことも無論研究の中に入つておりますが、結論はまだ出て来ておりません。
○竹下豐次君 意見がましいことを申上げますけれども、民主々義の行き方に反するようなふうに思われては困ると、御尤もなお言葉だと思います。併し私ども考えまするのに、我々が国会で指名しました総理大臣、これが自由に活躍されることは、何も民主々義の本来の趣旨に反するものじやなくして、むしろほかの方面からその手足を縛りつけるほうが民主々義に反するのだというような考え方も確かに私は成立するだろうと思つておりますが、その点もよくお考え下さいまして、ただ委員会なぞがたくさんあることが民主主義だというようなふうに、今日では世間一般に考えておられるような形があるように、私は地方を通じてそういう……、私から言わせるならばそれは誤解であると言いたいのであります。その点をよく御研究下さいますようにお願いしておきたいと思います。
○説明員(岡崎勝男君) 竹下さんの御意見は非常に力強く感じますので大いに拝聴いたします。そういうつもりでやりたいと考えております。
○竹下豐次君 私はこれで……。
○楠見義男君 行政機構の問題についてちよつとお伺いしたいのですが、先ほどのお話を承わつておりますと、どうも人員整理というものが主になつての行政機構改革のような感じを受けるのですが、ということは、例えば今度の総理大臣一行の関西方面への旅行における大蔵大臣の車中談を見ましても、そういうことを本当に言つたのかどうか知りませんが、大体二、三割の定員を整理して、そうしてそれを補正予算の際に出したいというふうな記事が出ておつたのであります。本当のことを言いますと、例えば講和会議というものを目前に控えての行政機構であれば、講和会議における日本のあり方、それに即応した行政事務の配分、合理的な意味から見た配分を行なつて、そうして行政機構の改革がその上に断行される、これが私は筋だと思うのでありますが、併し一面今お話になつたような租税を安く、できるだけ軽減するという財政の観点からこの行政機構の改革、これは一般に租税負担の重いことをかこつている人々からすれば、これは国民一般の全部ですが、この問題については反対する人は私は一人もいないと思う、役人以外は……。併し先ほどもお話があつたように、又しばしばあの人員整理の際に、この委員会でも問題にしているということは、どうも最近の整理は、丁度統制撤廃も同じなんですが、別に自由党の悪いことを言うのでも何でもありませんが、切放しで、統制し放しで、その受入態勢といいますか、その措置を伴わずにそういう政策をとり放しにしていろいろの問題を起しているのであります。これは余談になりますけれども、例えば最近の米麦価が非常に問題になつてパリテイ価格が上つておる。これも肥料だとか、そういつたものの統制撤廃を不用意にやつて、そのための値上りがパリテイ価格の値上りというものの大きな部分を占めている。こういうことで、実は私どもはその点を一番心配している。そこで整理をするときには必らずそれに伴つて対策といいますか、失業対策といいますか、そういうものを併せて講じて頂かないと、特に講和を目前に控えて必らずしも社会全体の民心の安定というものは今までと違つて相当やはり注意しなければならん問題だと思うのです。一方では治安省の設置とかいろいろの話がある、一方では失業対策についての十分の方策が講じられない。昔のように失業した人が農村に帰つて百姓でもやれるというときならいいのですけれども、農地改革で土地も与えられていない。少少の退職金をもらつても、二月か三月で食潰してしまう、こういうふうなので、行政機構の改革即人員整理というようなことであるとすれば、その点を特に留意して頂きたいと同時に、私はこの前も言つたんですが、行政機構改革をするときには、同時に整理対策に関連した失業対策のようなものを一緒にやつて頂きたい。単に先走つて機構改革或いは整理対策だけを研究せられて、これに伴う失業対策というものをあとに廻されるということになると、そこにいろいろの問題が生じて来るということを心配してこの前もそういうことを申上げたのです。今度の場合私は希望だけを申上げるのですが、御研究になるときには併せてそういう問題を御検討頂いて、発表のときには同時に発表して頂く、こういうことを強く希望申上げておきます。
○説明員(岡崎勝男君) 先ほど私も言葉が十分でなかつたのですが、政府の行政機構に関する考え方は、一番根本はもうわかつておると思つて実は申さなかつたのですが、総理がしばしば言つているように、機構が非常に複雑で何遍も何遍も書類を出さなければものが動かんどこへ行つたらいいのかわからんというような点があつて、それをできるだけ簡単な誰にでもわかりやすいものにするといういわゆる合理化の面が根本、それからもう一つは税負担の軽減で先ほど申したような点と、こう二つがあります。それから行政機構の整備といいますか、合理化といいますか、これは政府としては全部減らすほうにばかり考えておるわけではないのでありまして、講和会議に関連して殖えるものは当然これは止むを得ない、殖えるものがあるわけです。例えば先ほど申上げました外務省の機構のごときは人が減つておりますが、これなどは今後は殖えなければならんのじやないかと思つているわけであります。でありますから殖えるところもある、その代り要らないところはできるだけ減らして行こう、こういう考えであります。そうして今お話の失業の対策といいますか、これは実は非常にむずかしいのでありまして、つまり机の上で働いておる人たちの就職口を見付けるということはこれはなかなか困難であります。例えば公共事業とか何とかいうことを起しましても、そういう人たちはなかなか使い途が多くないんです。併しお話の筋は至極適当なことでありますので、我々のほうも今までもそれは無論考えておりましたが、十分考慮いたしたいと考えております。
○郡祐一君 終戦後民主主義の訓練を大分日本の行政機構がやられたと思うのであります。ただその感じが非常に贅沢な行政機構を設けて民主主義の訓練をされるようであります。申せば貧乏な日本には又貧乏な国らしい行政機構というのがあり、日本の行政機構の発達というのは又貧乏な国にふさわしい発達をして来たのじやないかと思うのであります。すでに先ほど来お話が出ておりますが、委員会の中で行政委員会と申しますか、行政機関的な委員会、これはどうも贅沢であり、それから私感じますのに、委員会そのものの構想必ずしも悪くないのだが、それが財政的に見ますと割に冗費があるのじやないか、例えば特別職がだんだん殖えて来まして、各種の委員会委員というのが出ておりますが、あれはまあフルタイムだといつてかなり高い給料を出しておる。ところが実はあの給料ではそう適格な委員がそれに専任で働くわけに行かない、従つて実はパート・タイムでやつておる。これは下級の職員に余りいい影響を与えていないのじやないかというような気がいたすのであります。それで政令諮問委員会などで御検討なすつていらしやる問題なんですが、貧乏な日本の国にふさわしい合理的な行政機構というものを、向うがやはり日本にはそのほうがいいという工合に望んでいてくれて、これから作業が進みそうな模様でありますかということが一つ。 それから私は公務員の能率が下つて来ているのだと思います。これは生活水準が低まつて、いろいろな原因があると思うのであります。昔の試験制度は必ずしもいいとは思つておりませんけれども、人事院そのものについても御検討のことだと思うのでありますが、公務員と申しますか、それの訓育の機関をもう少し能率を上げ、又心がまえの点でも能率の面でも、今よりももう少し経済的にやれるような訓育と申しますか、育て方について何かお考え下されんものでしようか、その二つについて承わりたいと思います。
○説明員(岡崎勝男君) 初めのほうのお考えにつきましては、この間のリツジウエイ最高司令官の声明にも、今までの政令を過去の経験と実際の実情に照して検討を加えることを書いてありまして、我々は或る程度までそういう意味で、日本の実際の実情に合うようにと検討してみたいと考えております。そういう声明もありましたので、或る程度までは我々の意見が理由があれば無論同意して頂けるものと考えております。 それから今のお話の第二点でありますが、只今のところは名案がないのでありますが、個々の各省には研修機関のようなものがありまして、訓育訓練をしておるところもあるのであります。勿論そういうところへほかの省の人を連れて来てやつておるような事例も一二ないことはありません。全体としてまだそこまで行つておりません。これも大切なことだと考えておりますが、やりたいことはたくさんあつて、なかなか費用その他の点でも思うように任せない実情です。
○郡祐一君 まあ今は官吏を選ばれるのに人事院のあのリストが失効している状態で、官吏の諸君は安心していると思うのですが、又丸ちよんのあのやりかたは我々はどうも……、又今度新らしく復活するというようなことが今度ございませんように、一つこれはお骨折りを願いたいと思います。
○委員長(河井彌八君) 機構問題はよろしゆうございますか……。
○委員長(河井彌八君) それでは公職追放関係につきまして御説明を願います。
○説明員(岡崎勝男君) これは六月二十日に大体の方針を政府の発表として出しておりまして、お手許にもあると思います。ですからこれを一々読み上げるようなことはいたしませんで、これにつきまして一、二概略の御説明をいたします。 第一に、ここでもこの前も申上げたのでありますが、法律的には最終の決定の権限は最高司令官にあるのでありまして政府にはない、ただ政府は責任を以て調査をいたしまして、その調査の結果に対しては責任を持たなければならない。最高司令官若くは司令部に責任を転嫁するという考えは毛頭ないということを申しておきたいのであります。それは例えばこの発表の一に書いてあります「本人に悪質の行為のなかつた者は」というので、誰も彼も解除というわけではないのであります。一につきましても、そこで「悪質の行為のなかつた者」というのは、政府のほうで責任を以てこれを認定するのでありますが、同時に全部この枠の中に入つている人が解除されるのではないのであつて、一々個々の氏名を司令部に提出いたしまして、そのアツプルーバルを得て解除が行われる。こういうことになるのであります。従いましてこの一に書いてあります、いわゆる枠で外れるという種類のかたがたでも、中央のほうはすでにその措置をとりましたが、地方のほうは大体今月末近くに名前が取揃えられまして、これについて司令部のアツプルーバルを得てから、地方で以て各都道府県知事が指定の取消しを行う、こういうことになるのであります。但しこれは決して政府が責任がないということではないのであります。 又第二番目に書いてあります公職資格審査会において個人審査を行なつて指定の取消しをする場合につきましては、ここに書いてある(一)、(二)(三)(四)、(五)の項目の中の人々でありまするが、これ以外にも、例えばA項というのがここに入つておりません。又第五番目のG項該当者中というのを見ますと、「右翼団体関係者以外の者」ということになつておりますので、第三に書いてありますように、ここで解除になり得る範囲以外の人については、只今の段階においては解除が困難であるということはその通りでありまするが、只今の段階においてということでありまして、まだ将来そういう機会があり得ることも考えられるのであります。 それから第四に書いてありますメモランダムケースについてでありますが、これは「いわゆる」と書いて、すでにメモランダム・ケースというものではない、「いわゆるメモランダム・ケース」と言つておりますが、これにつきましては、例えばその個々の人が一の枠内に該当する場合はこの一で解除する。二の個人審査に該当する場合には二の個人審査の各項目に入れて解除するということになりますので、すでに中央で指定しました一の該当者、一の中に入つている人は解除されているのであります。 それから地方で指定しました(一)の項目Hの中に入る人は、今月の終りか来月の初めに解除されるということになり得るのでありますが、その他の人々は、公職資格審査会で個人審査を行なつた上で解除する。つまりほかのメモランダム・ケース以外の人と全く同等に取扱う。寛大にもしないし、厳重にもしない、全く同等の考慮を以て取扱う、こういうことにいたしておるのであります。そこで公職資格審査会では、どのぐらいかかつたら審査を終了できるかということは、実は明日から本格的に審査を開始されるのでありまして、従来もいろいろ批評もありましたので、この公職資格審査会には政府の者は原則として出席いたさない。ただ係の者が行きまして説明をいたします。それから説明が済みましたら引下つて来て、又呼ばれたら行つて説明をするということで、できるだけ政府の意向が審査会に反映しないようにして、厳正中立的な審査を行なつてもらいたい、こう考えておりますので、一体審査会がどのくらいかかつたら審査が終了できるであろうかということについては、的確にここで申上げることはできないのでありますが、いろいろ考えまして、若し常識的に大体このくらいという見当をつけますれば、まあ一月ぐらいで済むのじやないかというふうに希望もいたしておりまするし、できれば成るべく早くやつて頂きたいということは審査会にお願いしてあります。審査会のほうも差当りは一週二回開くということにしておられますが、やつて見て必要があれば三回でも何回でも開く、こういうふうに申合せをいたしておられるのであります。もう新聞に出ておりますが、審査会の会長には互選の結果前法務総裁の殖田俊吉氏なられまして、いろいろ審査の議事の運営等も先般会合を開きまして、いよいよ明日から資格審査に入る、こういうことになつております。大体これが御説明であります。
○委員長(河井彌八君) 御質疑があればこの際。
○楠見義男君 簡単なことなんですが、例えば二のD項ですね、D項で大政翼賛会或いは関係団体の中央本部における重要ならざる地位と、こういう問題で、従来は重要なる地位ということで追放になつた人が、現段階では二の本文にありますように、「公正を欠くと認めらるるに至つた者」こういう式に、当時は重要であつたものも現在は重要ならざる地位と、こういうふうに、同じ地位が変ることになるわけなんですか。
○説明員(岡崎勝男君) 大政翼賛会その他の関係団体は中央本部にありました役職員が全部追放になつております。従つて地位が重要であるとか重要でないとかいうことはかかわりないのであります。今回は重要でない者だけはよろしいということなんであります。そこで今度は重要な地位は何だというものになりますが、これは資格審査会できめまして、そうして司令部側、が若しそれに同意するならばそれがきまるということになります。
○楠見義男君 そこで問題は、役職員というのは前はたしか部長ですね、役職員の中でも部長以上は重要であるということでたしか追放になつたと思うのです。今度はその場合の部長というものは現段際においては重要でない、こういうことがあり得るわけですか。
○説明員(岡崎勝男君) 審査会がそう認めればそうなるかも知れません。なおこの前に訴願委員会でいろいろ調べました結果、大政翼賛会の中央の役職員の中でも一部解除されておる人があるのでありまして、そういう点等も比較しましてやるのであります。但し政府は注文は委員会には全然つけておりませんが、一般的には政府の希望としては、成るべく広く解除いたしたいと、こういう希望を持つておりますことは審査会の席上で申上げておるわけであります。
○委員長(河井彌八君) ちよつとお尋ねしますが、法務総裁が指定した団体に属するために送放になつたという関係があります。それはどういうふうになりますか。
○説明員(岡崎勝男君) これもこの審査会の審査が済みまして、大体審査会としてはこの程度は団体もこれは解除していいのだとか、或いはこの程度の人は個人としても追放解除にして然るべき人だというぐらいの傾向が出て来ますと、法務総裁のほうでもその基準を見まして、それならこちらの指定も解除すべきものであるとか、どうであるとかいうことを大体見比べましてきめまして、これ又司令部に持つて行く、こういうふうに考えております。要するにバランスをできるだけ合わせて、法務総裁指定のものだけ取残されて、ほかはどつと解除になるというふうな不公平のないようにいたしたいと考えております。 なお申上げておきますが、こういうような各種の定めをいたしますのは、何でもないようにお考えになるかも知れませんが、やつてみまするといろいろ考慮すべき点がありまして、時間が案外かかつたのでありますが、新聞等では政府が故意に追放解除を遅延しておるような説もあるのでありますけれども、それは誤解でありまして、実は政府としてもできるだけ早くやりたいと考えて、努力いたしたのでありますが、やつて見ますると、なかなかいろいろあれも考えなければならん、これも考えなければならんというような点が出て来まして、つい時間がかかつたのであります。この機会に政府は決して故意に遅延しておるものでもないし、又故意に半月や一月追放解除を遅延したところで、何も政府に利益になることでも何でもないのでありまして、それは誤解であることを申上げておきたいと思います。
○委員長(河井彌八君) 速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(河井彌八君) 速記をつけて。次に御相談いたしたいのですが、水産省設置法これはこの間の国会で継続審査になつたわけであります。これをどういうふうに取扱うかということについておきめを願いたいと思います。どうですか、水産省設置法だけ、これだけを取上げて検討して行くということよりも、やはり機構改革全体の問題としてこれをしたらどうかという考え方もあるわけです。どんなふうにしましようか。
○郡祐一君 これは今行政管理庁の一部に、その考えがいいかどうかは存じませんが、天然資源省というような考え方がありますね、いろいろな考え方というものが原始産業的なものについて参あるようでありますが、そうした場合に、やはり水産業については別な扱いでなけりやいけないものか、一体現在の農林省、建設省、運輸省などというものを引括めてみて、又分ける、引括めてみて今度分け方を変えてみるような考え方もあるようでありますし、今の官房長官の説明でも、政府はそういうことをやるのかどうか、そこもどうもはつきりいたしません。いたしませんけれども、内閣委員会としては、一体どのような行政機構、私はむしろ全体として日本の国情からいうと、できる限り簡素で責任の所在がはつきりした行政機構というのが望ましいと思います。従つてすでに継続審議になつておる水産省設置法案でありますが、これについて勿論検討を加えなきやいかんことでありますけれども、水産省設置法そのものを考える上からいつても、もう一段一つ高いところから検討し、高いところと申しますか、行政機構全体との釣合の問題を一つ考えてみたいと思うのでございますがね。
○楠見義男君 私は水産省設置の必要性というものは、この前と今日と考え方は変つておらないのです。ということ一は漁業条約等が結ばれる際に、水産省が設置されておることが我が国にとつて非常に有利であると同時に、又相手方をして安心せしめることにもなる。こういう点が強調されたように思いますし、私も実はその点に共鳴をして賛成をしておつたんですが、併しこの閉会中にやりましても、閉会中に水産省設置法が成立するということはできないのですから、ということになれば、事実問題としてこの問題は切離してどうこうということはできないと同時に、先ほども官房長官が説明しておられたように、大体七月中に方向がつく、八月中には成案を作りたいというような御意見もありましたから、そうしたことであれば現在の閉会中であるという事情とこれらの事情とを睨合せて考える、もう少し様子を見て、八月中にできるであろうというそれと睨合せをするのも一つの行き方だと思います。
○上條愛一君 建前としては、やつぱり水産省の問題は独自に考えて行つて、行政機構の問題が具体化して来たらば、そのときに合せてこれを考慮するというのが建前であろうと思うのです。ですから今おつしやるようにそういうことも勘案して、もう少しこの審議を延ばすということには私異議がないのですけれども、併しこの前の議会で継続審議するという建前は、やつぱり休会中にも水産省の問題をこの委員会で検討を加えて行くという建前だつたと思うのです。そういう方針でやつて頂きたい。
○委員長(河井彌八君) 先刻官房長官に対してやはり機構の案がまとまつて来るならば、それは随時示してもらいたいということは要求したが、この点に関連するのでありますがね、そうしますとこれは時を見計つて委員会を開く、結論はそれよりほかないと思うのですが、それでよろしうございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(河井彌八君) ではさように決します。 —————————————
○委員長(河井彌八君) もう一つきめたいことがあります。議員派遣の問題でありますが、これは北海道へは決定いたしましたが、九州地方には、九州地方とも限りませんが、案は九州地方はどうかということになつて出ておりますが、参加希望のかたがあればやつたほうがいいと思うが、どうですか。(「希望なし」と呼ぶ者あり)ちよつと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(河井彌八君) 速記を始めて。それでは九州地方議員派遣の件については、委員長に一任であつたということでありますから、さよう取計らいます。 それでは本日はこれで散会いたします。 午後三時一分散会 出席者は左の通り。 委員長 河井 彌八君 委員 郡 祐一君 松平 勇雄君 上條 愛一君 山花 秀雄君 楠見 義男君 竹下 豐次君 栗栖 赳夫君 事務局側 常任委員会専門 員 杉田正三郎君 常任委員会専門 員 藤田 友作君 説明員 内閣官房長官 岡崎 勝男君