P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
10回国会参議院1951/02/22

電力問題に関する特別委員会 第6号

発言数
68
登壇者
8
会派数
3
開催日
1951/02/22

会議録

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) それでは只今から委員会を開会いたします。  当委員会の理事の江田三郎君が委員を辞任されておりますので、この際理事の補欠選任をいたしたいと存じます。先例にならいまして、委員長より指名選任いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり)

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議ないと認めます。それでは委員長より、小林孝平君を理事に補欠選任いたします。   —————————————

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 次は、昨日午後委員長と理事の打合会を開きまして、委員会の運営について話合をいたしました結果を御報告申上げます。先ず本日の調査につきまして、先決問題として公益事業委員会の委員の御出席を要求いたしましたところ、本日は株式の比率、人事問題その他重要事項を決定する必要があるので、委員長以下公益事業委員全部と松田事務総長も出席いたしかねる旨の回答がありました。よつて当委員会としては、公益事業委員会側の決定されるのを待つて調査を続行することといたしまして、本日は、請願陳情の中に再編成関係のむのもありますので、これらを二十三日の決定前に審査するために会議を開くことといたした次第でございます。  次に、議員派遣旅費の件について御報告申上げます。三月末までに使用し得る旅費として、当委員会に十三万七千九百円の割当が決定いたしました。これにつきまして理事諸君と打合せました結果、割当の枠だけは確保して置いて、必要ある場合に出張を決定するとして、派遣計画の内容については打合せをしないことにして昨日の会合を終りました。以上御報告申上げます。  今まで御報告しました件について御発言がありましたら、御発言を願います。

古池信三自由党

○古池信三君 ちよつと念のためにお尋ねして置きたいのですが、只今委員長からお話のあつたように、この請願の中に今回の電気事業再編成に関連する問題が相当あるようでありますが、これは一応再編計画の仮決定と申しますか、仮指令が二、三日中に出るというような話を聞いております。そういたしますと、仮にこの請願がここで受理されることになつたといたしますると、それは公益事業委員会のほうに、内閣総理大臣を通じてその意思が伝達される順序になると思いますが、いつ頃どういうような形でなされるのでありましようか、ちよつと参考のために伺つて置きたいのであります。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 只今の古池君の御発言ですが、正式な形は、今おつしやつた通りに、内閣総理大臣から公益事業委員会に出される形になると思いますが、当委員会としましては、内閣総理大臣にこの請願陳情の採択したものを送付すると同時に、公益事業委員会のほうにも、これは非公式でありますけれども、かくかくかくかくのものを委員会では採択した、よろしく善処せよという意味合いにおいて通達することにしたい、そういうふうに考えております。

古池信三自由党

○古池信三君 もう一度お尋ねします。そうしますと、これが本会議にかかつて本会議で決定される以前に、非公式に一応委員会ではかようにきまつたという意思を伝達されるという…。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 公益事業委員会のほうには、そういうふうな段取りで運びたいと考えております。

古池信三自由党

○古池信三君 了解いたしました。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 他に御発言ありませんか。

境野清雄国民民主党

○境野清雄君 今のは私は非常に結構だと思うので、この電力問題に関する請願陳情の中で、再編成に関する問題は、日時は迫つていて、今日ここで採択しまして実際上の効力は、明日の本会議へ上程してから効力を発生するのでありますけれども、委員会としての責任上、このものを一日も早く公益事業委員会に持ち込むということなので、明日という日にちが迫つておるので、ぜひ今日決定しましたものはそのまま委員長のほうの手許で適当な方法で公益事業委員会のほうへ通達して頂く、そうして一括して明日の本会議で決定するということが一番結構だと思います。そのようにお取計らい願いたいと思います。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 承知いたしました。

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 先ほどの報告にありましたが、委員会に出席を要求いたしましても、都合で出て来られない、これを単に止むを得ないものとして委員会としては了承すべきかどうかということにつきまして、こうしたことがたび重つたとするならば、委員会の権威というものに非常に、何と言いますか、権威上から言いましても、運営上から行きましても非常に支障を来たすと思うのですが、これに対して委員長はどういう御見解をお持ちでありますか。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 水橋君の御発言に対してお答えいたします。委員会としましては、決して公益事業委員会の側の出席のないのを無條件に承知したわけではございません。併しながら国会は国の最高機関であるとは言いながら、各行政機関それぞれ仕事を分担してやつておりますので、御承知のように、公益事業委員会は、今日明日のうちにすべての再編成に対する基本方針の仮指令をさせねばなつらんという非常に重要な仕事を今やつておるのだと私は考えておりますので、公益事業委員会のほうとしては、五名の委員で全員一致で事をきめたいという切なる要望がありますし、且つ責任ある松田事務総長のごときもやはりその会議に参加するのか、或いは補助的な仕事をするのかわかりませんけれども、是非置いておいて貰いたいというお話でありましたので、この一両日中に公益事業委員会には施策を十二分にやつて貰うことも、国会としては容認しなければならないという観点から、先ほどの要請に対する向うの御返事を承認して、二十三日以後における公益事業委員会に質すべきことは質し、要求すべきことは要求するということも又止むを得ないというふうに考えましたので、一応本日のような処置をとつたのであります。どうぞ御了承願います。

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 尤もだと思いますが、我々の期待しているのは、仮に公益委員会が決定しない前に、国民の要望、我々三年間もいろいろ電力問題に対してこの特別委員会が研究し、又請願も受け、陳情も受け、いろいろな問題があるわけなんです。で国会の要するに委員会の空気を十分反映さして、そして公益委員会が最後の決定をすべきが当然じやないか。が故に決定しない前に十分にやはむ委員会の空気或いは国会の要望を反映させる、そのくらいの誠意が必要だ、成るほど忙しいには違いありませんが、仮りに一人でも来てそしてその我々の要望を十分反映されるだけの親切味があつても然るべきじやないかと、私はそういうふうに思うので、一言あれしましたが、委員長の只今の趣旨も尤もと思いまするから了承いたします。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) ほかに御発言ございませんか。  御発言がなければ請願、陳情の問題を取上げます。  第三百五十四号、電力量割当に関する請願、古池信三君の紹介ですが、古池信三君から御説明願います。

古池信三自由党

○古池信三君 紹介議員といたしまして、一応請願の趣旨を御説明いたします。この請願書は、東海地方の市議会議長会議の代表といたしまして多治見市議会議長から提出されたものであります。内容については、文書にありまするごとく、電力の割当に関しまして、主として新規な割当について、現在は大体において地方の通産局において行なわれておるが、この地区において使つておりまする全体の枠は一定しておるのであるけれども、その内容については、実際の配電を担当しておる会社において適当に按配し得られるようにして、産業の自主的な発展を図ると共に官僚的な掣肘をできるだけ排除して、能率を高めるような事務処理を要望するというのであります。これは先般の行政機構の改正によりまして公益事業委員会ができ、更に地方にもその支局が置かれることになりましたによつて、今後は、通産局においていたしておつた割当の事務は、公益事業委員会の支局に移ると思うのであります。かような意味合いにおきまして、できる限り民間の意思、或いは実務当事者の意思を反映して、而も公正に且つ敏速に割当事務を促進できるように計らいたいというような主眼でありまするから、その趣旨に基きまして、御審議の上御決定を願いたいと存じます。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 只今古池君から御説明のありました件につきましては、公益事業委員会から本日出席がありませんので、内々に公益事業委員会の答弁を取つておりまするから、林専門員から答弁書を朗読いたさせます。

林誠一常任委員会專門員

○専門員(林誠一君) 只今の三百五十四に対する答弁書を一応朗読いたします。  一般電気使用者に対する割当は、割当しようとする各月に対応する昭和二十四年七月から昭和二十五年六月までの各月における当初割当と、使用可力量の、夏季は九五%、冬季は八〇%とを電気事業者が算定し、そのうちいずれか大きいものを割当として電気事業者から通告される。なお、植木の新規又は生産方式が基準の月に比し著しく変化した場合は、割当の増加を電気事業者に申し出れば、電気事業者が所定の基準によつて適当の増加を算定し通告することとなつている。  かような答弁書も参つておりまして、昨年の十一月でしたか、需給調整規則の改正と共に、従来やつておりました割当事務を通産局から配電会社に委譲されております。これは司令部の意向によつてそうしたそうですが、割当全般としましては、現在すでに配電会社に基準を与えてやらせるという形になつております、三千キロ以下の分はですね。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御発言はありませんか。

古池信三自由党

○古池信三君 只今政府側の意見をお聞かせ頂いたのであります。大体結構だと存じまするし、又三千キロ以上の大口のものにつきましては、やはり或る程度国家がこれをきめて行くということも現在の電力事情からいたしまして止むを得ざるところではないかと考えられます。なおこれは電力特別委員として考えておりまするに、この配電会社或いは将来できまする電力会社にいたしましても、民間の会社の手によつてかような割当をいたしまする場合においても、やはり公益を代表する意味合いから国家の行政機関が相当監督をして行く。そうして飽くまでも割当の公正を期して行くとい方必要があろうと思いまするので、さような配意の下にできるだけ民間の処置に委して行こう、こういう線に進められんことを希索いたしたいと存じます。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 皆さんにお諮りいたしますが、只今の古池君の御紹介になつておりますこの請願は、採択することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議なしと認めます。それではこれは採択いたします。  次は、第四百七号、住友共同電力株式会社に大橋外三水力発電所譲渡の請願、山花秀雄君紹介でありますが、紹介議員が見えておりませんので、林専門員から一つ御説明を願います。

林誠一常任委員会專門員

○専門員(林誠一君) 只今の請願は、後に出て参ります六百十号と同趣旨のものでございますから、一括してその趣旨を御説明したいと思います。住友共同電力は、御承知のかたもおありと思いますが、四国の新居浜地区における日新化学工業、これは硫安、アルミを扱かつております。それから別子鉱業、四国機械、その他の大工場の電力に対して特定供給を行なつておる会社であります。特定供給と申しますのは、一般の小口は除いて大口の動力だけに供給しておるという意味であります。従来その目的のために、この請願書にも書いてございますが、発電所を五カ所、それから長沢のダムと合計で、出力として七万一千キロのものを、その目的のために開発したそうでありますが、御承知の昭和十四年の統合によつてそれが日発に出資されておるという趣旨でありまして、今回の電力再編成に際しまして会社側の申し分としましては、従来発送電は、小口の電力を供給する目的でなしに卸売会社であり、親会社の立場で自分の所も、それから四国配電も共に供給を受けておつた。今回その商売の丁度競争相手の立場にある四国配電に自分の所の出資したものが全部持つて行かれるということになりますと、今後その地区の産業用の電力の確保に非常に不安がある。現在の状況は少し残つております電力を自分の所で使いまして、三分の二は現在日発から電力を受けている。その三分の二の確保に対して今後不安があるので、この際解決してもらいたいという趣旨であります。  それからもう一つ申しておりますのは、今度の再編成が、発送、配電一貫を目的とした再編成であるということならば、自分のほうもこの際元出資したものの一部を返してもらつて発送、配電の一貫をやれるようにしてもらいたい、さような趣旨であります。  それから今議題になつておりまする四百七は、これは共同電力の労働組合側から出ております。それから六百十のほうは、違いますのは、会社の責任者のほうから出ておるという違いであります。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 只今の説明に対して政府側からの、公益事業委員会からの答弁書が来ておりますから朗読いたします。  旧自家用電気設備返還については、当委員会としては、新会社設立後、新会社と前所有者との間における話合いによつて解決を図るようにいたしたい。但し当事者間の交渉のみでは話合いがつかず、且つ当事者の希望がある場合には、当委員会としてもその必要を認めれば調停を行う所存である。  四百七号、六百十号の両請願に対して同じような答弁書が出ております。御発言ありませんか。御発言がないようですから、この四百七号と六百十号の両請願を採択することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議区なしと認めます。然らば採擇をいたします。  その次は、第四百二十三号、電気事業の再編成に関する請願、小松正雄君紹介でありますが、紹介議員がお見えでないようですから、林君に説明を求めます。

林誠一常任委員会專門員

○専門員(林誠一君) 只今の請願は、先般地方のかたからちよつとお話もあつたかと思いますが、要約して申上げますと、地域差を現行程度にとどめられたい。それから二番目といたしまして、地域間融通電力の増大を図つてもらいたい。これは現在五万キロ以下で以て融通重力をもらつておるはずでありますが、五万キロを最低として融通電力を増大してもらいたい。それから三番目といたしまして、電源開発を促進すること。電源開発の促進と共に資金の優先確保をしてもらいたいということがその主眼になつております。四番目といたしましては、丁度再編成の切替えどきに際して、各種の混乱を起さないように注意をしてもらいたいという四点の請願でございます。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) この請願に対する公益事業委員会の答弁書を朗読いたします。  電気料金の地域差については、公共事業令第四十四條及び第四十五條の規定に上り、産業及び一般消費者に悪影響を与えないよう、現在の地域差以上に増大せしめないように努力したい。電源の開発については、新会社の企業意欲により促進されると考えられるが、委員会は常に必要な電源開発の調査を行い、会社に対して開発に対する慫慂を行うと共に、それを阻止する諸隘路を調査して、その打開に万全を期する所存である。  こういう答弁書が出ております。御発言はありませんか。それではお諮りいたします。第四百二十三号の請願を採擇することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議なしと認めます。  それから追加いたしますが、第六百四号の請願、吉田法晴君のも同趣旨のものですから、これも同時に採擇したいと考えます。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議ないと認めます。  第五百十四号、岡山県成羽川流域に水力発電所設置の請願、加藤武徳君紹介、紹介者が見えないようですから、林専門員に御説明を願います。

林誠一常任委員会專門員

○専門員(林誠一君) この請願は岡山県川上郡の町村長会の会長及び町村議会議長会の会長とその両方からの請願でありまして、既設の、現在発送電で持つておりまして近く配電会社に委譲される成羽川の発電所というのが、一万三千キロばかりの発電所がございます。その放水を利用してその下流に五千キロの発電所を設置してもらいたいというのが主眼であります。その説明書の要点だけ申上げますと、下流数千町歩の灌漑用水、工業用水の補充にも貢献できる。それからこの一川上郡内に銅鉱、鉄鉱、無煙炭、石材等地下資源が相当多いと言われておりますので、そういう地下資源の開発にも寄与できる。なお林産、農産資源の開発にも電力の開発によつて大いに貢献し得るであろう、この三点を挙げております。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 只今の請願に対する公益事業委員会の答弁書を朗読いたします。  現下の緊迫せる電力不足を克服するため政府はできるだけ速かに電源を開発するよう努力しており、且つこれらの開発が各地方の産業の発達及び水災の防止に密接に関連すべきものであることについても十分の関心を払つて来ておるものである。成羽川発電所の下流には従来約七千キロワツト程度の発電計画が考えられるが、経済上有利性に乏しいものとして、十分な調査を行なつて来ていないので、今後の実地調査の結果有利な地点であれば早急に開発の具体化に努力することといたしたい。  かような答弁書が出ております。御発言ありませんか。

林誠一常任委員会專門員

○専門員(林誠一君) この件につきましては、私どもも土地の状況もわかりませんので、念のために発送電の土木部のほうの意見も聴取して見たのでありますが、地点としては五千キロ程度出せる所がある。但し中国地区全般として見まして、現在渇水の影響が非常にひどいので、ピーク調整のできるような、言い換えますとダム式の貯水用量の大きいものを開発することが急を要すると思う。その意味では順位は比較的下るのじやないかと思う。ピーク調整の地点とは考えられないというような説明をしておりました。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御発言ありませんか。それでは第五百十四号の採択に御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議ないと認めます。それでは採択いたします。  次は、第五百五十五号、九州地方離島の電力料金値上問題に関する請願、深水六郎君の紹介であります。これも紹介議員がお見えでないようですから、林専門員に御説明願います。

林誠一常任委員会專門員

○専門員(林誠一君) この請願は、請願書の要点だけを申上げますと、GHQの担当官の勧告によつて、九州配電で近く電力料金を大幅に値上げして電力事情の改善を図ろうと準備中であるが、現在点燈時間が僅かに五時間程度しかないような、サーヴイスが非常に悪い状態であるからして、二つの要求を出しております。料金は現行通りが理想であるが、現在のままでは会社の収支が償い得ず、電力操業もできないというならば、多少の値上げも止むを得ないが、サーヴイス改善が先決問題である。電力事情を現在のままにして置いて、料金のみを上げることは反対である。それから第二点としまして新料金の設定に当つては、需用者及住民の世論機関たる協議会の納得の行くような方法できめてもらいたい。その二点を要望しております。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 委員会側からの答弁書を朗読いたします。  公益事業委員会としては、九州配電が単独発電の離島区域の電気料金を引上げようとしていることは聞いていない。併しながら離島区域の供給状況が平均点灯時間五時間という劣悪な現状に置かれているのは、発電用燃料油の入手難という理由のほか、発電コストが収入料金の数倍以上を示すという不利な條件も挙げなければならないのであつて、現在の供給状況の改善のためには或る程度の料金引上げが伴わなければ困難であることが見通される。而して将来電気料金が改正される場合は、公益事業委員会が聴聞等の手続を経て、十分現地の需用者の意見を徴する機会を与えることになつており、又法規の基準に従つてこれを認可するのであるから、世論を無視した不合理な改正は行われ得ないものである。  こういう答弁書が出ております。御意見はありませんか。第五百五十五号の請願を採択するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議なしと認めます。では採択をいたします。  次は第五百七十九号、球磨川上流ダム建設に関する請願、二通出ております。これも深水六郎君ほか一名の紹介ですが、林専門員から御説明願います。

林誠一常任委員会專門員

○専門員(林誠一君) この請願は、熊本県球磨郡の町村会会長の井田さんというかたから出したものでありまして、球磨川の上流の球磨地方は、山林面積が八割を占めておりますが、戦時、戦後を通じて濫伐の結果、雨水の保有度が非常に低下し、雨のために氾濫、洪水の脅威に戦いております。先般のキジア台風におきましても堤防の決壊、橋梁、村落の流失等で十数億の損害をこうむつたというわけであります。これが対策としましては、勿論造林によつて進まなければならないのでありますが、短年月には造林による効果も期待しがたい。一方九州としては、電源も非常に不足しておる際でありまするから、この際電源確保と治水と灌漑との三つを兼ねて上流地方のダムの建設をして頂きたい、そういう趣旨でありまして、なお例示的には水上村、五木村、久米村等の村を合せて、その辺り地点に、上流にダムを作つてもらいたいということを請願いたしております。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 委員会の答弁書を朗読します。  現下の緊迫せる電力不足を克服するため政府はできるだけ速かに電源を開発するよう努力しており、且つこれらの開発が各地方の産業の発達及び水災の防止に密接に関連すべきものであることについても十分の関心を払つて来ておるものである。球磨川の開発については、従来河川総合開発調査協議会において下流部に重点を置き調査を行つて来たが、大体の見通しがついたので、今後は上流をも併せて調査を継続したいと考えておる。  かような報告書が出ております。御意見がなければ、第五百七十九号の請願を採択することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議なしと認めます。それでは採択と決定いたします。  次は第六百五号、電気事業の再編成に関する請願、小川久義君ほか二名の紹介。小川久義君。

小川久義国民民主党

○小川久義君 御承知の通りこの再編成に当りましては、北陸は殊に深刻な悪條件にさらされておるのでありまして、只今までの請願の願意も御尤もながら、この請願に対しても愼重御審議を頂き、速かに善処するよう当委員会の意見書を附して政府に申達されることを先ずお願いする次第であります。 これは福井、石川、富山の六つの市の市会議長が共同提出したものでありまして、先ず電力の増大を図つてもらいたい。これは御承知の通り三分の一は北陸で使つておりますが、あと三分の二は他の地区に送電しておるような電源地でありまして、この電源地皆あるにもかかわらず、電力の割当が非常に少い、従つて十方キロの増大を願いたい。次は料金の地域差を徹底してもらいたい。その次は料金は成るべく変えないで、今のままの安い料金にしてもらいたい。新電源開発に対しては十分の努力を願いたい。  次は公益事業委員会北陸支局の設置、これは過般決定をしたことでありますから、削除を願います。  それから福井県の若狭三郡が関西地区に入つておるので、これは行政地区が分断ざれることは極めて不便であるから、同じ北陸地区にしてもらいたいということでありまして、先ほどお願しました通り、速かに実現するようお申し添の上申達願いたいと思います。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 只今の請願に対しまして、委員会の回答書を朗読します。  電源の帰属の変更に関しては、電気事業再編成令別表第三前書の規定により、実際上の運営に関して更に検討を加えて新会社成立後に協定することになつていて、まだ検討中である。  電気料金の地域差を如何なる程度にするかについては、今後の研究に待たねばならぬが、差当つては、再編成によつて産業や国民生活に余り急激な影響を与えない程度の地域差にしたい。 特殊電力の使用については、異常豊水又は不時出水等により供給余力を生じた場合、電気事業者からの通告によつて使用できることになつているので、割当を行わず、料金も低廉となるべき性質のものである。本開発電源の帰属については、目下検討中であるが、開発が、合理的に行われるようにその所属を決定したい。委員会北陸支局は本年二月十六日施行の公益事業委員会組織規定の一部改正に関する規則により設置された。福井県の若狭三郡は差当り関西の新会社の供給区域となつているが、今後新会社間の話合いにより譲歩することは差支えない。以上の答弁書が出ております。この請願に関しまして、今まで採択いたしました請願といささか競合しておるような点がありますのは、小松正雄君の紹介になつておりまする料金の地域差を現在以上にしてはならんという請願と、この請願では料金の地域差を設けなくてはならんという請願にこれはなつておりますが、この点に関して委員諸君の御意見を伺いたいと思います。

石坂豊一自由党

○石坂豊一君 私がやはりこの請願の紹介者でありまするから、只今小川君の説明せられた通りの事情、これは勿論電力については地域においておのおのその利害がありますけれども、北陸地方のこれは一般の要求でありますから、どうかこれを一つ採択して公益委員に適当な考慮を与えさせるようにしたいと思います。(「賛成」と呼ぶ者あり)紹介者として当然の要求と思いますから一言加えて置きます。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 別に御意見ありませんか。これは紹介議員のかたにお伺いしますが、地域差料金をなくせというのは、今直ぐなくせという意味ではないでしようね。

小川久義国民民主党

○小川久義君 今直ぐというわけにはいかんでしよう。しようがない、特殊の事情で……。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) そういうふうな意味合いに了解して採択したいと思いますが、実情はよく御承知のことと思いますから、それでは六百五号の請願を採択するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議なしと認めます。それでは採択いたします。次は第六百三十二号、病院、療養所の電力割当増加に関する請願、片岡君の紹介ですが、見えておりませんから林君から御説明願います。

林誠一常任委員会專門員

○専門員(林誠一君) この請願は、日本患者同盟千葉支部の小池君という人から出しております。療養所はその性質として市街地区から離れた不便な所に建てられておりますので、従つて給水等にもポンプを使つているので、相当電力が要る。そのために三分の一くらいは給水、用水等を動力に頼らなければならないので、現在の割当では足らない。従来、過去において第一種需用を認められていたときには楽であつたから、今後も療養という点と、地域的にいつも不便な所にあるという二点を考慮して、第一種の適用を望む、こういう趣旨でございますか、趣旨の説明はそれだけといたしまして、この第一種とか第二種需用、第三種需用という区別が昨年の十一月の調整規則改正以来なくなつておりますから、現在はこういう需用の種別による区分が、差別待遇がなくなつているということを補足的に申上げて置きます。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 只今の請願は、六百三十二号と六百三十八号と殆んど同じような内容を持つた請願のようですから、これを一緒に議題に供します。政府の答弁書を朗読します。電気の割当制は原則として業種による差別を設けず、割当しようとする各月に対応する昭和二十四年七月から昭和二十五年六月までの各月(基準月)における当初割当と、基準月における使用電力量に夏季は九五%、冬季は八〇%を乗じたもののうちいずれか大きいものを割当てており、割当一電力量を超えた分については追加料金を適用することとなつている。かような答弁書になつております。御意見がないようですから、六百三十二号、六百三十八号の両請願を採択するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議なしと認めます。それでは採択いたします。 次は陳情第二十七号、四国に公益事業委員会事務局支局設置等に関する陳情、林君御説明願います。

林誠一常任委員会專門員

○専門員(林誠一君) この請願は、香川県議会の議長からの請願でありまして、これは少し古い話だと思いますが、中国、四国に統合された支局を広島に置くという噂があるが、四国人としては失望を禁じ得ない、四国に独立した支局を設置すると共に、この設置場所については、中央各官庁の地方機関の集中し、且つ中央及び四国四県の連絡に便利なる香川県に設置されたいという趣旨でございます。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 答弁書を朗読します。公益事業委員会事務局四国支局は公共事業令第二十三條に基く委員会規則(公益事業委員会事務局組織規程)で丸亀市に設置された。  これはすでに解決をしておるようですから、採択せんでもいいと思うのですが、どうでしよう。採択すべきでしようか。何か御意見ありませんか…。只今の陳情は、すでに解決済かのように委員長は考えますので、採択をする必要はもうないと考えます。    〔「了承々々」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) ではさよう取計らいます。  次は陳情第九十八号、電気事業の再編成に関する陳情。

林誠一常任委員会專門員

○専門員(林誠一君) 只今の陳情は、先ほど御採択になりました六百五号と同じです。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) それでは採択いたします。  只今まで採択いたしました請願、陳情は、議院の会議に付するを要するものであつて、内閣に送付するを要するものとするに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたします。   —————————————

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 先ほどお話のありました議員派遣の件はどういうのですか。決定しないのですか。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) そのときに御発言がなかつたからそのままにしたのですが……。

境野清雄国民民主党

○境野清雄君 議員派遣の問題で、この請願の四百七号と六百十号の住友の問題も、これは再編成ができたあと相当うるさい問題じやないかとも私は思いますし、並びにこの間何か陳情の問題になつていました高松と松山の問題もあるので、どなたか御足労でも私は四国へ行つて頂いたらどうかと思いますが、これは一つ皆さんにお諮り願いたいと思います。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 只今の境野君の御発言に対して御意見がありましたら御発言を願います。

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 二班、三班に分れて如何ですか。派遣の旅費があるのですから行くことにきめられたら、希望者を募つて見られたら如何でしようか。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 一応案を作つて見て置いたのですが、昨日の理事会では、緊急を要する問題でないものに対しては派遣費用があるからといつて、それを使わないほうがいいだろうという理事諸君の御意見が圧倒的でありましたので、実は案を発表しなかつたのですが、只今境野委員の御意見御尤もと思いますし、特にこの四国の住友共同電力をどうするかという問題と、只今非常に陳情、請願等で活撥な運動をされておる四国の高松に新会社の本店を持つて来てくれという問題は取上げれば決して無駄でないとは考えておりますので、若し議員諸君の御同意が得られますならば、派遣することにしたいと考えますが。

小川久義国民民主党

○小川久義君 これは各委員会の議員派遣は、大体二月中ということに原則を立てておりますが、これは僕は二月に行くことはむずかしいと思いますので、次の機会に御相談の上で決定されたらどうかと思つております。余り少いときにきめて、そうしておしまいに定足数が足らんのじやないかというようなことがあつても困ると思います。

高橋進太郎自由党

○高橋進太郎君 昨日理事会で話のありましたのは、あれは社会党の栗山さんからですか、用もないのに行くのはやめたらどうか。併しまあ具体的緊急の問題についてはやはり行く必要があると思うから、旅費は外の委員会に差上げるとか、そういうことをせずに残して置いて頂きたい。そうして委員長においてとにかく具体的に緊急性のある場合については委員長の判断でこれを御裁量願いたい。今の問題は非常に適当な問題だと思いますから、これは委員長に御一任を願いまして、具体的な案を進めて頂いたらよいかと思います。

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) これは小川君にお尋ねいたしますが、運営委員会のほうで、今週中に派遣するものは決定してもらいたいという御意見であつたかのように聞いておりますが、そうじやないですか。

小川久義国民民主党

○小川久義君 これは二月中に出張を終えたらどうか、三月中は議案も混んで来るし、それから今お話の余つたやつをほかの委員会に廻すというようなことはないわけであります。一応割当てたわけですからね。

境野清雄国民民主党

○境野清雄君 今の高橋君の委員長一任でどうですか。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

西田隆男国民民主党

○委員長(西田隆男君) 委員長に御一任願いまして、本日はこれにて散会いたします。    午後二時三十四分散会  出席者は左の通り。    委員長     西田 隆男君    理事            高橋進太郎君            栗山 良夫君            小林 孝平君            結城 安次君            佐々木良作君            水橋 藤作君    委員            石坂 豊一君            石原幹市郎君            岡田 信次君            古池 信三君            重宗 雄三君            山川 良一君            小川 久義君            境野 清雄君            須藤 五郎君   事務局側    常任委員会專門    員       林  誠一君    常任委員会專門    員       渡邊 一郎君

国会会議録検索システムで原文を見る ↗