決算委員会 第17号
- 発言数
- 31 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1951/03/26
会議録
○委員長(前之園喜一郎君) 只今より決算委員会を開会いたします。 最初にお諮りいたしますが、岡崎真一君、相馬助治君が委員を辞任せられ、理事が二名欠員になつておりますので、私から指名いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(前之園喜一郎君) 御異議ないものと認めます。私から指名いたします。長谷山行毅君、カニエ邦彦君にお願いいたします。 ―――――――――――――
○委員長(前之園喜一郎君) 次に小委員の補欠選任を行います。岩木哲夫君及び岩男仁藏君か小委員を辞任せられ、小委員が欠員になつておりますので、その補欠を私から指名いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(前之園喜一郎君) 御異議ないものと認めます。それでは私から指名いたします。一松定吉君、鬼丸義齊君にお願いいたします。なお今後委員の異動及び辞任等で小委員に変更があります場合には、その指名を委員長に御一任を願いたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(前之園喜一郎君) 御異議ないものと認めます。 ―――――――――――――
○委員長(前之園喜一郎君) 次に本日小委員会において左の三名を証人として喚問いたしたいと決定いたしましたから、委員会において御決議を願いたいとの小委員長の申出がありました。即ち検事総長、東京高等検察庁検事長、東京地方検察庁検事正、以上三名を証人として決定してもらいたいとの申出でございますが、さように決定することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鬼丸義齊君 私は只今の小委員会の御決定に対しまして、三君の証人喚問に特別反対するものではありませんけれども、今日の段階におきましては、証人喚問の本質に鑑みまして、大体事実を聴取するということが証人喚問の本質であります。従いましてこの際証人として三君を特に煩わして、ここで調べるということは時期やや尚早ではないかという感を持つのであります。故に検事総長は幸いに政府委員になつておるように承知され戻す。むしろ私はこの際、検事総長に対して政府委員として出席を求められて、そして本件に対する政府の考え方について縦横に私は委員より質問されますることのほうがむしろ実際的であり、効果的ではないかと思います。而して事実を確かめる必要が生じて参りましたときには、改めて証人として宣誓の上証言をしてもらう必要が或いは起るかも知れませんが、少くとも今日の段階においては、私は政府委員として出席を求めて、この事件に対する検察庁の考え方を縦横に、私は委員の各位よりお聽き取りを願うほうが適当ではないかと思います。従いまして、検事長及び検事正の証言も当然、やがて求めなければならん事態が参るだろうと思いますが、むしろこの両証人を喚問するときには、却つて私は今少しく当委員会において材料を集めて後に、第一線の重要責任者としての検事正に証言をしてもらうことのほうが適当ではないか。従いまして、私は本件の関係者の調べがまだ十分に私にはできておりませんので、この点は申訳ありませんが、取捨は各位の御意見によつて然るべきと思いまするが、少くとも本件に対しての重要なる証人といたしましては、田中平吉、足利工業の社長、高橋正吉、同社の専務取締役、石井英夫、特調の技官、山口総男、太平産業のこれは検収代行孝です、それから藤原英三、同じく川田三郎、特調の監事です。三浦義夫、元特調の監事、石破事務官、これも特調、それから名前はわかりませんが、会計検査院の調査官、即ち昭和二十三年度決算検査報告書の三百九十七号、これの検査に当られましたる検査官数名、これらの人は少くとも本件については極めて重要なる証人と思いまするので、すでに喚問済みではありますけれども、なお重ねて足らない点について、この重要証人をもう一度再喚問をしてそしてあらゆる事実を明らかにした後に当面の第一線捜査の責任者である検事正、或いは検事長の証言を求めることも過当かと、さように思います。なお本件の調査を当委員会は小委員会に命ぜられているのであります。この場合に証人喚問について、宣誓及び必要なる証人の決定等も併せてこの委員会の、私は会の決議として小委員会に、その決定、宣誓、調査、喚問、一切を挙げて小委員会に一任をするということに私はお計らいを願いたいと思います。
○委員長(前之園喜一郎君) 鬼丸委員にお伺いしますが、検事総長は政府委員になつていないそうですから、説明員或いは参考人として喚問するということになるわけでしようか。
○鬼丸義齊君 それでも差支えないと思います。
○委員長(前之園喜一郎君) そうすると、検事総長は説明員として出席を求めて、小委員会において喚問をする。検事総長を説明員として小委員会に出てもらつて、小委員において喚問する。東京高等検察庁の検事長及び東京地方検察庁の検事正は証人として決定しておいて、適当な時期に小委員会で喚問する。それから只今新たにお挙げになつた証人を追加して、本委員会において決定したい、こういうようなふうに承わつてよろしいですか。
○鬼丸義齊君 よろしいです。そこでちよつと附加えて申上げますが、私が特に検事総長の意見を聞くについて証人の形を避けて、この場合聞きたいと思いますることは、政府委員であろうが、説明員でありましようが、意見は勿論自由に聞くことができるのであります。政府関係の人に関しましては、それのほうがうんと幅を広く、而も広狭自由に質問ができまするので、事実の真相を明らかにすることにおいて、却つて便利かと思います。証人でありまするというと、概して事実の陳述の範囲にとどめなければならんという証人の本質から見まして、意見等も聞き得ないということになつてもどうかと思います。若し説明員或いは政府委員ということになりますれば、縦横に意見を聞くことができます。国会の証人は、ただ証人だけであつて、意見を聞く場合の鑑定人というものの規定がないのであります。従つて却つてその広い範囲において、自由に聞き得られる立場において承わつたほうが、今日の段階においてはいいのではないか、かように存ずるので、申上げた次第であります。
○委員長(前之園喜一郎君) 只今お聞きの通り、鬼丸委員から動議が出ておりますが、小委員長の御意見をお聞かせ願いたいと思います。
○棚橋小虎君 只今鬼丸委員からの御意見もありましたが、検事総長は或いは参考人ということで調べたほうが適当であるかも知れませんから、実際において調べる場合には参考人として呼ぶこともいいと思いますが、一応はやはり或いはそういう必要が起るかも知れませんから、証人として検事総長、東京高松の検事長、それから東京地方検察庁の検事正、この三人を証人として御決定を願いまして、そうして実際の坂調べにおいては、検事総長は只今鬼丸委員の申されたような方法で調べるということが適当じやないか、こう考える次第でございます。
○小林亦治君 検事総長に対して、証人でなく参考人として喚問せられるという鬼丸委員の動機には賛成であります。勿論その趣旨は鬼丸委員から説明せられたように、事実のいわゆる意見の聴取といつたような広い範囲において聞き得るのでありまするから、大変結構なのでありまするが、検事長と検事正に対する訊問を差控えて、必要のあるときまでそれを待つということは、これはどうかと思うので、あります。というのは、前にこれは決定してあることなのであります。本会議において中間報告をなすと同時に、検察当局に対して職権の発動を促すという基本原則が二つちやんときまつてあるのであります。そういたしますると、只今鬼丸委員のおつしやられたような決定と相成りますると、この前の決議を覆すことになるのであります。形式上はその通りでありまするが、それ以外に、実際の上から申しましても、検事総長に対して釈明を求めるのでありましようか、意見を聞くのでありましようか、それと同時に、やはり第一線の捜査権を持つておるところの検事長、検事正に対して職権の発動を促すということは必要なのであります。それからその次でありますが、なおこの上調べろということは、これは鬼丸委員も專門家の出でおられるので、つとに御承知だと思いまするが、今まで調べたのを再度審議をするということとなるのであります。足らんとおつしやるけれども、どの点が足らんのか、この点を明瞭に御指摘願いたい。本委員会は裁判権を持つておりません。その以前の捜査権をも持つておりません。私どもが調べたこれ以上のことを糺明するといたしましたならば、これはまあ裁判権を持たなければできないことになります。却つて権限外のことに首を突つ込んで行くといつたようなことになりはしないかと懸念せられるのであります。もはや小委員会の使命とするところの段階のものは、ことごとく細かい点は除きまして、根幹となるべきものは全部これは摘み上げたのであります。この程度で結構だと私は考えます。従いまして、前の決定通り検事総長を訊問すると同時に、捜査の第一線のそれぞれの責任者を喚問するというふうに、是非さように願いたいと思うのであります。それから第三番自の喚問すべき証人の決定を、従来はその都度委員会に諮つて参つたのでありますが、時間的に考えましても、或いは方法的に考えましても、少からず小委員会の審査に支障を来たすという虞れもありまするので、小委員会の円滑を図る趣旨から、喚問すべき証人の決定は包括的に決算委員長に委任して頂きたい、かように考えますので、この点を改めて提案しておきます。
○委員長(前之園喜一郎君) 小林委員に申上げますが、本日の委員長の報告の中にはこの前の委員会の決定に基きまして、検察当局並びに会社関係、特調関係その他検収に携うた人々も調べて、そうして真相を糺明する、こういうことになつております。そういうことでありますから、無論十分に小委員会でお調べになつておりましようが、更にこれだけの証人を決定しておいて、小委員会において漸次必要に応じてそのことについては調べてもらいたい、こういう鬼丸委員の御意見のように承わつております。
○小林亦治君 将来に備えるために決定をなされるならば結構なのでありますが、私の聞き違いかも知れませんが、先ずそれらを調べた後にというようなことに承わりましたので、さような先ほどの意見を申上げたのであります。将来のために予備的にこれを決定しておくというならば、これは結構なのであります。
○委員長(前之園喜一郎君) そういうことにして御異議ございませんか。
○鬼丸義齊君 只今小林さんの御意見がありましたが、今再度訊問に対する点を具体的に指摘せよということは誠に御尤もな御意見でありまするが、私は若しこれを、足らない点についての指摘を特に今やろうとするには相当の日子を要します。が、これは概して私の先ほど申上げましたのは本件の重要なる証人というものを拾い上げて見たのが、只今申上げたような者が重要な証人だと思います。そこでその重要なる証人について、今後小委員会において必要に応じて調べ、そして事実の真相をいよいよ明らかにするという趣旨において私は先ほど卑見を申上げたわけであります。検事長並びに検事正の喚問がその前後になるか否かは、重ねて小委員会において決定して差支えないことだと思います。又先ほども私はあえて検事長及び検事正の証人喚問を反対した趣旨でありませんから、今日御決定願つておいて少しも、支えないと思います。併しこれは現段階においては、却つて小委員会においておきめ願つてよくはないかと思います。
○小林亦治君 そういう御趣旨ならば賛成です。
○委員長(前之園喜一郎君) それではお諮りいたします……。
○カニエ邦彦君 只今の鬼丸委員の御発言で私は結構だと思います。重要な証人について、一応この委員会で誰と誰とを喚ぶという決定をしておいて、そうしてその小委員会の運行の状態によつて、適時必要ならば喚ぶということでありますので、これは非常に結構である、異議ありませんが、併しそれに附加えましてお願いしておきたいのは、今鬼丸氏の言われたのは本件の事件の表面に出ておるものだけで、従つて過去に調べまた範囲を出されたのであろうと思いますが、そのほかに本件経理に関して過払いの問題、当時の重要な職にあつたと思われる経理局経理課長の横田広吉、それから特別調達庁の促進局の生産促進部管工事資材課長をやつておりました吉樹某、この二名をその中に附加えておいて頂きたいということ、それからもう一つは当初これは緑風会からも、民主党からもいろいろなお話がありましたが、再度必要があれば大橋氏の再喚問も必要になるかもわかりませんので、一応大橋法務総裁も、当の責任者でありますから、これも入れておいて頂きたいと思います。
○委員長(前之園喜一郎君) お諮りいたします。検事総長、東京高検の検事長、東京地検の検事正、これは小委員長から証人喚問の申出があつた分であります。この三名のうち、検事総長は先ず説明員として小委員会に喚問を行なつて、その後に必要なれば証人として喚問することが適当じやないか、但し今日証人としての決定には異議かない、こういうふうなことであります。なおそれからこれに附加えて、鬼丸委員並びにカニエ委員から証人をそれぞれ喚問すべき決定を要請しておられるわけであります。これは小委員長において、審査の過程において適宜日時等を、或いは調べる人等をきめて、調べられることを附加えて希望する、こういう御発言でございますが、小委員長の要求並びに鬼丸委員、カニエ委員の証人申請の御発言に御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(前之園喜一郎君) 御異議なければ、その通り決定いたしたいと思います。さよう御承知願います。 なお先ほど鬼丸委員並びに小林委員から、将来喚問すべき証人の決定を、その都度委員会に諮ることは時間的に小委員会の審査に支障を来たす慮れもありますので、小委員会の審査の円滑を図る趣旨において、喚問すべき証人の決定を包括的に決算委員長に一任しては如何かという御発言があつたのでありますが、かように取計らうことに御異議ございませんか。
○カニエ邦彦君 只今の委員区長の御発言がありました通り、これはただ單に手続だけの問題でありますから、私はその通りでいいと、こう思います。
○委員長(前之園喜一郎君) 御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(前之園喜一郎君) それでは小林委員並びに鬼丸委員の御発言通りに決定いたします。
○カニエ邦彦君 この際、これは証人ではありませんが、今まで調査をして参りました関係上、資料として提出の手続を願いたいと思うものを一、二件お諮りして頂きたいと思うのでありますが、問題になりました自動車モーリス四十年型でありますが、これはその後私いろいろ調査をいたしましたが、昭和二十四年の六月一日に宇都宮の道路監理事務所において廃車の手続が実はなされておるのであります。ところがその後、現在その自動車が転々として誰々の所有に属しておるかということを、やはり確かめる必要があると思いますから、これについては委員会から運輸省の陸運局長宛に昭和二十四年六月一日に廃車になつた四十年型モーリス、栃木のナンバーは四号であります。名義は足利市通二丁目二千六百九十五番地高橋正吉であります。これは便宜上そういうことになつておるのでありますが、これの現在の所有者の住所、氏名を調査の上、委員会に書類で提出するようにということを先ずお願いしておきたいと思います。 それからもう一点は、過日調べました中で三和銀行日比谷支店に預金入金をされております二十四年の七月七日の三万円、それから同年の七月十九日の百三十九万円、これは芝の千代田銀行に高橋の預金口座があると私は認めておるのでありますが、従いまして、芝の千代田銀行の支店長に対して、高橋正吉或るいは正義という名前を使つておりますが、これの預金の台帳の写し、その他に預金があれば重ねてそれも資料として提出するように手続をお願いいたします。この二点をお諮り願いたいと思います。
○委員長(前之園喜一郎君) 只今のカニエ君の資料要求の御意見に対して御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(前之園喜一郎君) 御異議ないものと認めまして、さように取計らいます。
○鬼丸義齊君 この事件は非常に社会の注目を引いておりまする問題でありまするので、徒らに日子を遷延することは適当でないと思います。たまたま地方選挙の時期にはなつておりまするけれども、成るべく進行を早くして殊に中には法務総裁というような重大なる地位にある人も関係者になつておりますので、成るべく速かにこれを黒白を明らかにして行くことが必要だと存じますので、小委員会においては成るべく一つこれを促進して、休会中も引続き進行してもらうようにしたらどうかと思いまするし、なお、かようなことを処理して参りまする上においては、委員会としても、相当な人手を要することであると思います。従いまして、こういう問題に対する調査の必要費というものは、かねて予算として考えられおるのでありまするから、それに対する必要なる費用は本委員会から要求して頂いて、そうして手不足であるならばその人も入れて頂くなり、十分に私は陣容を整えて、事重大であるだけ私は潰憾のないように取運んで頂きたいと、こういうふうに存じます。
○委員長(前之園喜一郎君) 休会中も成るべく小委員会を開いて審査の促進を図つてもらいたいという御要望は、小委員長のほうで適当に御配慮を願いたいと思います。なお、特別調査に要する費用等の問題につきましては、従来るたびその声がありまして、私どもから事務総長その他の事務当局に相談をしたのであります。ところが昨年は予算がないということで実現はいたしませんでしたが、二十六年度の予算には計上してあることと思いますので、委員長においても努力いたしますが、委員各位においても御援助を願いたいと思います。このことは早速事務総長のほうに交渉をいたしまして、更に委員会に御報告を申上げ、又御援助もお願いいたしたいと思います。ほかに御発言はございませんか。……ほかにございませんければ、本日はこれを以て散会いたしたいと思います。 午後四時四十三分散会 出席者は左の通り。 委員長 前之園喜一郎君 理事 仁田 竹一君 カニエ邦彦君 棚橋 小虎君 委員 大矢半次郎君 西山 龜七君 村尾 重雄君 小林 亦治君 三輪 貞治君 赤澤 與仁君 小林 政夫君 岩男 仁藏君 鬼丸 義齊君 千田 正君 森 八三一君 事務局側 常任委員会專門 員 森 莊三郎君 常任委員会專門 員 波江野 繁君