議院運営委員会 第50号
- 発言数
- 40 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 1951/05/30
会議録
○理事(鈴木直人君) これより議院運営委員会を開きます。 先ず第一に常任委員の辞任及び補欠に関する件。
○参事(河野義克君) 社会党から、内閣委員のカニエ邦彦君、大蔵委員の吉田法晴君がそれぞれ辞任せられて、内閣委員に吉田法晴君、大蔵委員にカニエ邦彦君を指名せられたいというお申出でが出ております。
○理事(鈴木直人君) 御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(鈴木直人君) さよう決定いたします。 —————————————
○理事(鈴木直人君) 次に決議案の委員会審査省略要求に関する件。
○事務総長(近藤英明君) 吉田法晴君ほか十二名から、退職金並びに退職積立金に対する課税減免に関する決議案が発議せられ、本件は発議者から委員会審査省略の要求書が出ております。委員会審査省略の件について御協議をお願いいたします。(「承諾、異議なし」と呼ぶ者あり)
○理事(鈴木直人君) 御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(鈴木直人君) 省略に決定いたします。 —————————————
○理事(鈴木直人君) 次に電波監理委員会委員任命につき同意を求めるの件、日本放送協会経営委員会委員任命につき同意を求めるの件、これらにつきまして官房長官が見えておられますから官房長官から御説明をお願いいたします。
○政府委員(岡崎勝男君) 電波監理委員会委員上村伸一君は、来たる五月三十一日任期満了となりますので、同君を再び同委員に任命いたしたく、電波監理委員会設置法第六条第一項の規定によりまして、両院の同意を求めるために本件を提出いたします。 上村君は、大学卒業後外務省に入り外交官として欧米諸国及び中華民国に在勤し、外務省政務局長特命全権公使等を経て昭和二十四年三月官を辞したものでありまして、二十有余年に亘る外交官としての経歴は、海外事情に通ずる有識者として昨年任期一年の委員に任命されたものであります。同委員会委員として我が国無線事業の向上発展に多大の寄与をいたして来たものでありますので、今回同君を同委員会委員として最適任と考え、両院の御同意を求めるために本件を提出いたした次第であります。 又日本放送協会経営委員会委員大原總一郎、宇野親美の両君、昨年任期一年の委員に指名され、来たる五月三十一日任期満了となりますが、同君らを同委員に再任いたしたく、又去る二月八日死亡いたしました任期一年の同会委員本野享君の後任として西彦太郎君を任命する、このように両院の同意を求めるために本件を提出いたしました。 大原君は倉敷絹織株式会社、倉敷紡績株式会社の各取締役社長を歴任いたして、実業界から昭和二十二年八月物価庁次長に就任・同次長を辞任後は倉敷レーヨン株式会社取締役社長となり、産業界の代表として昨年同会委員に就任したものであります。宇野君は十年間に亘り北海道帝国大学に教鞭をとつて来た学者でありまして、教育界を代表して大原君同様昨年同委員会委員に就任したものであり、両君とも日本放送協会の業務の運営指導に多大の貢献をいたされたのであります。又新たに任命せんとする西君は、都ホテル、ビワコ・ホテル、ホテル・テイト等を経営し、その間各種観光の審議会委員、顧問に就任し、又曾つてしばしば海外におもむいて、我が国観光事業等の紹介に努め、観光文化事業の振興に努力を傾注して来た人でありまして、このように文化事業に深い理解を持つ同君を経営委員会委員に加えることは、我が国放送事業の発展に寄与するものであると存じまして、今回政府において以上三君を同委員会委員に任命しようとするものであります。 何とぞ御審議の上同意せられんことをお願いいたします。
○兼岩傳一君 任期一年云々というのがありましたが、両方について任期の説明を願いたいのです。任期一年云云、この両方の任期はそれぞれ何年ですか。
○政府委員(岡崎勝男君) 普通任期は五年でありますが、こういう委員会では第一回目の任命のときには初め一年の任期の委員、二年の任期の委員、三年の委員というふうに分けまして、それでこの次に任命するときは委員の任期の全体、例えば五年なら五年の任期をもらうわけであります。そうしてその次から一年交代に一人なり二人なり代るわけであります。但し電波監理委員はたしか委員長と副委員長は六年分任期だと思いました。あとが五年、四年、三年、二年、一年というふうになつております。日本放送協会の方の委員会ははつきり覚えておりませんが、これはずつと平均になつておるのじやないかと思つております。
○兼岩傳一君 何年ですか。
○政府委員(岡崎勝男君) ちよつと今覚えておりませんが、あとで調べて……、たしか五年じやなかつたかと思います。
○委員外議員(矢嶋三義君) 只今政府から委員任命の同意を求める提案があるわけですが、私はこの際提案に対する政府の基本態度というものを若干質してみたいと思います。 先ず先般の科学技術行政協議会委員の任命の際に、第一クラブのこれは旧聞に属するのでありますが羽仁君の件に関して議事部長に調査して頂くということになつておつたわけですが、それの報告を先ず承わつて続いて若干質したいと思います。
○参事(河野義克君) 今御質問がございましたし、それに関連して前回申上げた私の御説明が、御質問をやや誤解してお答えしておつた点もありまするし、又やや咄嗟で正確を欠いた点もありましたので、前回の御説明を補足すると共に只今の御質問にお答え申上げます。 前お話が出ましたことは、国会法三十九条但書の同意に関することにつきまして、先に羽仁君が科学技術行政協議会委員でございまするが、それに日本学術会議のほうから推薦を受けて、それが国会の同意が得られなかつた云云という矢嶋さんからのお話に対して、私がそれは日本学術会議の会員になることについての国会の同意云々の問題と誤解をいたしましてお答えを申上げたわけでありますが、その際にそれは衆議院議員選挙法と参議院議員選挙法の関係から来るというお答えを申上げましたが、そのことにつきまして申上げたいと思います。日本学術会議法は昭和二十三年の七月に施行になりまして、その結果同法に基いて同年の十二月に選挙が行われました。その結果参議院議員といたしましては田中耕太郎、堀眞琴、羽仁五郎及び高瀬莊太郎の四君が、それから衆議院議員といたしましては、風早八十二君ほか川崎君ともう一君と二君がそれぞれ承認せられたわけであります。そこで二十四年の一月に総選挙がございまして、その際に衆議院議員選挙法には、公務員は公務員を辞するにあらずんば立候補できないという規定がありまして、日本学術会議の会員が公務員であることの疑いが存していた、且つ公務員に準ずるものであるという全国選挙管理委員会等の解釈が伝わりましたので、衆議院議員に立候補される人はいずれも日本学術会議会員を辞して立候補せられたのであります。その後日本学術会議会員は公務員であるという解釈がはつきりいたしましたので、政府といたしましては、参議院議員であつて日本学術会議会員である人に対して、国会法三十九条の同意を求めて来られたのでありますけれども、その際に参議院議員選挙法については、立候補の際に公務員をやめなければならんという規定はないので、両方国会法三十九条の同意がありさえすれば、参議院議員が日本学術会議の会員を兼ねることは法文上当然できたわけであります。併し衆議院議員がそういういきさつからやめられたようなこともあるので、それの均衡上どうかというお話もあつたのでありますが、御審議の結果は、羽仁五郎君ほか三君の参議院議員が日本学術会議会員を兼ねることに、国会は参議院も衆議院も同意をいたしまして、参議院議員の四君は日本学術会議会員を兼ねられたのであります。それで日本学術会議会員を兼ねることの同意が羽仁五郎君についてなかつたというような意味の御質疑、或いは私のお答えがあつたとすればそれは誤りで、四君とも国会は同意をいたしました。それでその点は日本学術会議会員についてのお答えでありますが、矢嶋さんの御質問はそうではなくて、行政協議会委員に羽仁さんがなられなかつたということについての御質問であつたことがあとでわかつたのでありますか、その行政協議会委員にはいろいろな関係で任命されますがその一つの項目といたしまして、日本学術会議から推薦を受けた者について内閣が任命するという規定があるわけでありまして、それについての任命がなされなかつたということについてのお尋ねであつたらしいのであります。ところが羽仁五郎君を科学技術行政協議会委員に任命したいから同意を求めるという案件につきましては、曾つて内閣から国会に提案されたことはないのでありまして、国会としては関知しないところであります。矢嶋さんのお話の通り、日本学術会議において、科学技術行政協議会委員に羽仁五郎君を推薦されたかどうかは、私どもとしては承知しておらないのでありまして、仮に推薦されて、それが国会の同意を求めて来るまでに至らなかつたといたしますれば、それは日本学術会議を含めて何らか行政内部においてそういうことがあつたと解釈するよりほかはないのでありまして、国会についてそういうふうに同意を求めて来たことは曾つてないと、こういうふうにお答え申上げたいと思います。
○委員外議員(矢嶋三義君) 以上の説明によりまして、羽仁君の問題は国会の問題でないという点がはつきりしたのであります。従つて我々に同意を求めるために提案される政府の基本態度について私は少し質したいと思います。 私はこれを旧聞に属するのでありますが、併しながら終戰後のこの立法府においても行政府においても、この委員会制度というものは非常に重要視されて来ておりました。この運営如何ということは民主化に非常に関連があります。この委員の民主的選定という問題は極めて重大である。そういう立場からあえて私は御質問申上げるわけでありますが、その前に申上げておきますが、三十九条の但書によるところの深川君の承認ということについては、私冒頭に申上げておきましたように異議あるわけではありません。併しその推薦の基本態度についてお伺いするのでありますが、私の調査によりますと、羽仁君は日本学術会議の推薦を得て、会長が内閣に対して二度に亘つて推薦した。而もこの科学技術行政協議会の委員は内閣総理大臣が任命することになつておつて、その半数は学識経験者でなくてはならない。而もその学識経験者で日本学術会議の推薦を尊重しなければならないということが第四条にはつきり明記されておるわけなんです。それでこの学術会議の会長が一応政府に対して推薦した。ところが何か理由があつて一応却下された。それで学術会議としては調査によりますと、再び学術会議としては学識経験者として適当と認めるから、これを尊重して任命してほしいということを政府に申入れたところが、政府は行政部門に国会議員が入ることは参議院としては承認しないであろう、こういう言葉を会長に与えて、そうして遂に国会の問題にならなかつたということが判明したのでありますが、これに対して官房長官はこの前の深川君の推薦のときの言と相照らしてどういう御見解であるか承わつておきたいと思います。
○政府委員(岡崎勝男君) 政府としては参議院が政府の提案を承認されるかされないかは参議院の考えられることでありますから、成規の手続で仮に参議院で否決されると思つても、正当な手続で行われる任命については提案をするつもりで従来来ております。それが駄目であろうがあるまいがそれは参議院がきめることだ、こういうふうに考えております。
○委員外議員(矢嶋三義君) 羽仁君の場合、政府として日本学術会議の会長が法規に照して推薦したものをどういうわけで政府は取上げないで却下したのですか。
○政府委員(岡崎勝男君) 却下したかどうか私今突然で記憶もありませんから、正確を期するために取調べてからお答えいたします。
○委員外議員(矢嶋三義君) 事実を取調べて追つてお答え願いたいと思います。
○理事(鈴木直人君) 只今官房長官から説明がありました二つの委員の任命については如何いたしましようか。
○鈴木清一君 この任命につきましては、今までありふれた形といいますか、出されますと各会派ともいろいろ話合つてそれでまあ大体同意をしておつたのですが、今たまたま矢嶋君から御質問いたしましたお答えによりますと、官房長官の御答弁によりますと、推薦をする一つの規定の順序をふんで推薦して内閣も又人選して国会にかける場合にいろいろの何か問題があり得るやにちよつと聞えましたので、これをよく調査してのちにお答えしましようというお言葉ではありまするけれども、これを一日も早く調査して矢嶋君の方にお答えして頂くと同時に、ここにはその調査内容を発表して頂く、そうしてそれを我々はよく聞いた上でこの問題を処したいと思うのであります。というのは、そうしたことが今後もあり得ることだと思いますので、ただ簡單に承認するということもできないしと思いますので、そういう点ははつきりしたいということと、いま一つはそういう点を今知つたということではありませんけれども、我々といたしましても非常に危惧の念を今まで持つておつたことでありますので、これは各会派に持帰りましていま一度我々は会派にかけて十分審議の上御返答を申上げます。そういう意味におきまして、これは本日は日にちは明日に迫つておるのでございますけれども一応会派に持ち帰つてのちお答えするということにさして頂きたいと思います。
○理事(鈴木直人君) それでは本日はこの案件を決定することは留保ということで御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(鈴木直人君) さよう決定いたします。 —————————————
○理事(鈴木直人君) 次に渡米議員団に関する件。
○事務総長(近藤英明君) 先日の金曜に司令部から日本の議員団をアメリカの行政部門、立法部門、地方自治の運営等の実情調査のため派遣いたしたいという要望が本院議長並びに衆議院議長に対して参りました。その人員は総計二十四名ということでございます。そうして、その内訳につきましては国会議員二十一名、專門員三名ということでございますので、両院議長は協議いたされまして、衆議院議員十二名、衆議院專門員二名、参議院議員九名、参議院專門員一名という御協議が決定いたしまして、本件につきましてこの各派割当等につきましては、翌日土曜日に各派の代表者と議長は懇談いたされまして、その割ふり等について懇談いたされました。その結果各派からの御推薦を昨日頂戴いたしまして、関係方面に御回答いたしまして、第一回に出発いたしますのは六月の二十五日頃ということでございますので、これは議院運営関係に属します方二十五名ということでございますので、この方のは特に昨日緊急に返事をしてもらいたいということでございます。そこで締切は昨日までとありましたが、昨日取急ぎこのほうの回答をいたした次第でございます。その氏名を申上げますと、参議院側は自由党の愛知揆一君、民主党の小川久義君、第一クラブの佐々木良作君ということで返事をいたしました。なお内閣関係並びに地方行政関係のほうは出発はやや遅れますが、同時に選考を終りまして内閣関係におきましては自由党の小林英三君、社会党の山花秀雄君・緑風会の竹下豐次君、地方行政におきましては自由党の堀末治君、社会党の吉川末次郎君、緑風会の岡本愛祐君、以上の人名を以ちまして関係方面に昨日議長名を以ちまして回答いたしましたことを御報告申上げます。 —————————————
○事務総長(近藤英明君) 次に先刻緊急上程が間に合えばなさろうという生活保護法の関係、仮に緊急上程が時間的にできなかつた場合ということを考慮いたしまして申上げます。この法律案は六月一日施行ということに相成つておりますが、明日は御承知の通り定例日ではございません。そこで明日緊急上程ができなかつた場合を予想いたしまして、明日の定例日でなくてもその場合は本会議をお開きになるかどうかという点の御協議をして置いて頂きたいと存ずる次第であります。(「何の案件」と呼ぶ者あり)生活保護法でございます。厚生委員会にかかつている法律案でございます。
○小川久義君 生活保護法のほかに明日までに上ると予想される法案が大分ありますが。
○事務総長(近藤英明君) 委員部長からちよつと御説明させて頂きます。
○参事(宮坂完孝君) 大体本日普通の状態におきまして上る法案を申上げます。法務委員会で四本・大蔵で二本、厚生で二本、建設で一本、大体……。
○愛知揆一君 今説明がありましたような次第でもありまするし、今日の委員会で審議が済む見込のものの中にはやはりできれば六月一日から施行したいというものもあるようでありますから、明日本会議を開くということにして頂きたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(鈴木直人君) 愛知君の言われる通り……。
○委員外議員(矢嶋三義君) 明日開く代りに明後日は休む、その点において了承いたします。今期は二日まであるのだから、六月一日から実施のがあるから明日開くというのでしたら、明日開いて明後日は休んで二日の日に開く、こういう意味において了承いたします。毎日開くというのは……。
○愛知揆一君 明日は定例日でもありませんし、本明日の審議状態を見まして明日その点は御相談をすればいいのではないかと思います。取りあえず明日の本会議を開くということにおいて今日決定して頂きたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○理事(鈴木直人君) それでは明日は本会議を開く、こういうことについて御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(鈴木直人君) さよう決定いたしました。 —————————————
○参事(河野義克君) 只今社会党から常任委員の変更の願いが出ておりますからお諮り願います。労働委員の片岡文重君、地方行政委員の中田吉雄君がそれぞれ辞任せられて、労働委員に中田吉雄君、地方行政委員に片岡文重君を指名せられたというお申出でございます。
○理事(鈴木直人君) 御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり)
○理事(鈴木直人君) さよう決定いたします。その他御発言ございませんですか。(「なし」と呼ぶ者あり)本日はこれを以て散会いたします。 午前十時二十六分散会 出席者は左の通り。 理事 愛知 揆一君 鈴木 恭一君 中村 正雄君 鈴木 直人君 大隈 信幸君 委員 上原 正吉君 加藤 武徳君 木村 守江君 中川 幸平君 江田 三郎君 吉田 法晴君 赤木 正雄君 片柳 眞吉君 小宮山常吉君 杉山 昌作君 高橋 道男君 小川 久義君 鈴木 清一君 兼岩 傳一君 委員外議員 矢嶋 三義君 ————————————— 議長 佐藤 尚武君 副議長 三木 治朗君 ————————————— 政府委員 内閣官房長官 岡崎 勝男君 事務局側 事 務 総 長 近藤 英明君 参 事 (事務次長) 芥川 治君 参 事 (記録部長) 小野寺五一君 参 事 (議事部長) 河野 義克君 参 事 (警務部長) 丹羽 寒月君 参 事 (委員部長) 宮坂 完孝君