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10回国会参議院1951/02/07

議院運営委員会 第14号

発言数
19
登壇者
7
会派数
4
開催日
1951/02/07

会議録

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) それでは只今から開会をいたします。  議員派遣の件を議題に供します。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 人事委員長代理理事加藤武徳君から議長派遣要求露が提出されております。概略申上げます。  新給與法は一月一日から施行せられているのであるが、新法第十一條は勤務地手当の支給地域の区分として五つの段階を設けているのにかかわらず、現在三段階によつて支給されており、近く新法に基く決定を必要とし、人事院の勧告並びに政府の措置がとられるので、国会においても、独自の立場から緊急にその実情を現地に調査し、以て立法の参考に資する。派遣議員は一班二名、二班二名、派遣期間は一班は二月中八日間、二班は二月中七日間、派遣地は一班は福岡県、佐賀県、広島県、二班は富山県、石川県、宮城県、費用概算は五万一千円であります。なお御参考のために申上げておきますが、昨年の十二月十六日のこの委員会におきまして、各委員会から派遣の要求が提出されたときに御審査を願いましたが、その結論といたしまして、神戸事件に関する問題は緊急を要するので、厚生委員会、法務委員会、地方行政委員会の三委員会が派遣を認められて、他の内閣、ほか八委員会は休会明けにおいて再考慮をいたす、こういうことで御決定願つて処理されたのであります。御参考までに。

矢嶋三義第一クラブ

○委員外議員(矢嶋三義君) 人事委員長の代理にお尋ねいたします。この地域給の問題を今調査しなければできないかどうか。すでにこれは法律化されておつて、而も今の公務員の生活というものは非常に窮迫している。そして御承知のように国会及び人事院あたりでも連日猛烈な陳情が行われていて、大した濫費が行われているわけですが、一体人事院はなぜ勧告しないか、噂によるというと、地方選挙あたりを控えて、地域給の指定について各政党が選挙に有利にこれを利用しようという政治問題化しているらしい。特に自由党にその色が濃いということを聞くのですが、人事委員会が出張して今更何を調査されようとするのか。而も国会開会中でありますし、そこを一応納得のできるように説明願いたいと思う。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 たまたま私は委員長が欠けておりましたので、委員長の指名を受けた理事といたしまして只今委員部長から報告のございましたようなあの件について決定をしたわけでありますが、派遣要求の目的が今朗読されたように、新らしい給與法はすでに実施されているのです。ところが法律には五つの段階を設けて、二割五分、二割、一割五分、一割、五分、この五つの段階を設けた地域給を支給するのだという法律になつているにかかわらず、今までは三段階でありましたのを機械的に五分ずつ引下げて二割五分、一割五分、五分、この三つの段階しかないわけです。これをどうしても五つに直さなくちやいけない。で、只今政府が措置をとろうというような要求と、それから勧告を云々というお言葉が、ございましたが、勧告は我々は受ける立場にあるのであつて、人事院が国会と政府に勧告をしなくちやいけないのです。未だ勧告がなされておりませんのです。我々も極力人事院にその勧告方を慫慂心して参つております。恐らく政府としては今国会に五つの段階を設ける法律案を提出するのじやないかというように見ておりますし、又それを促進する意味からも今回現地について十分に調査を行なつて、特に朝鮮動乱以後特別CPSの調査のみではキヤツチできない。各都市の物価の変動がございますので、これを現地に見てキヤツチして、そうして適正妥当な五つの段階をきめて行きたいというのが人事委員会の決定でありましたので、ここに御列席の実は大隈委員も我々と同じ人事委員会の委員の立場で審議した一人なんですが、よろしくどうぞ。

矢嶋三義第一クラブ

○委員外議員(矢嶋三義君) 新給與法の地域給の指定ですね、それが朝鮮動乱後に、五号、十一号のCPSというものも相当経済情勢の転換によつて変化して来ている。その法子のものが妥当であるかどうかむ検討される目的を持つておられるとそう承知してもよろしいのですか。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 結構であります。特別CPSの調査自体が若干矛盾を含んでおります。それから特に人事院が勧告しようとしておるのは去年の五月のCPSに基いておるので、これは朝鮮動的を織り込んでおりませんから、是非現地について一応キャッチして、そうして法律がこれを織り込んだものとしたい、こういう考えであります。

鈴木直人緑風会

○鈴木直人君 どこを視察されるのですか。もう済んだのですか……。視察したところとしないところをよほど考え方が違つたりして、却つて視察しないほうがいいじやないかと思うくらいにも感じておるのですが、地域給の問題は全国的に非常に問題になつておるのですが、勿論私は強くそれには反対しておるというわけじやないのですけれども、もう全国全部を視察しなければならんというような事態にもなつておるように思われる。その視察個所を選んだ理由はどういう点にありますか。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 私から簡單に……。先ほど朗読にも、ございましたように二班に分けまして、一班は主として関西、中国、九州この実情をキャッチしよう。それから第二班は信越、北陸、東北、これをキヤツチしようということで、全部をピックアップすることに勿論できませんので、主だつたところだけ重要な都市を視察いたしまして、全体を判断しよう。こういう見方のものであります。でこれは朝鮮動乱が随分影響しておるところと、それから常識的に考えられるこの大体の消費物価指数と、特別CPSの調査との開きがうんとある。この二つの狙いを持つておるのでございます。

鈴木直人緑風会

○鈴木直人君 これはもういろいろな調査書類によつて十分調査した結果、やはり実地においてもそれを現地において調査しなければならん。こういうことになりましたわけですが、そういうのは完全に調査に基いたものができておるわけですか。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 これは特別CPSという消費物価指数の調査が毎年二回されておるのです。それで去年の八月頃人事院が勧告しようとなされたそのときの資料は一昨の十一月のものだつたのです。それが陳腐なものとなつておるからというので一応見透つて、まだ実は人事院は勧告して来ておりませんが、今勧告しようとしておる原案は去年の五月の特別CPSの資料によつておるので、それで去年十一月特別CPSのを調査しておるのですから、それを資料として使えばいいじやないか。こうまあ考えるのですが、技術的に間に合わないというのです。それで本国会中に勧告できるように去年の十一月のものを利用しろというのですが、技術的にできないということで、それなら現地に行つて十分の調査をして、そうして去年の五月の特別CPSを或る程度是正する途を講じよう。こういう意見で議員派遣が人事委員会あたりで出た、こういうわけであります。

中村正雄日本社会党

○中村正雄君 昨年の暮の十六日に再開後の国会におきまして、各委員会で自治的に判断された場合には予算の範囲内で一応認めるというように決定しておるわけです。従つて人事委員会がいろいろの見地から検討しまして、二月中であれば大体国会も忙しくないというので出されたと思いますので、この議員派遣要求は承認することに賛成いたします。  それともう一つ昨年の例もありますので、この委員会で御決定願いたいと思いますのは、例年毎回の例でありますけれども、今年は大体四月に地方選挙がある。従つてその選挙期間中は議員派遣はやらないということが決定になつております。而も四月に地方選挙があれば、今までの例から見ますれば、三月中で一応国会を打ち切つて四月には休会にしようというような空気が各会派にあると思います。従つて三月中旬以降になりますと、相当国会も忙しくなるので是非出なければならんという派遣要求があれば、派遣する期間は二月いつぱいぐらいの間で今計画を立ててもらいたいということを併せて御決定願いたいと思います。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 只今中村君の言われた如く、本派遣は認めまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) では御異議ないものと認めましてさよう決します。

鈴木恭一自由党

○鈴木恭一君 今の中村君のお話の二月中に緊急の場合には要求を出すようにというお話ですが、この前出ておりました数件、あれはどう処理されるですか。

中村正雄日本社会党

○中村正雄君 あれも現在必要があれば大体二月中という期間の範囲内で、それで委員会で御検討願つて、必要があれば出してもらつて検討したら如何ですか。

鈴木恭一自由党

○鈴木恭一君 再提出するわけですか。

中村正雄日本社会党

○中村正雄君 そういうわけです。改めて……。

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 御要求があれば、成るべく議員派遣はこの二月中に終了してもらいたいということでありますが、さよう決しまして御異議ございませんか。    〔「異議なしと呼ぶ者あり〕

山田佐一自由党

○委員長(山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。  本日の議案はこれで大体終了いたしましたが、何かありますれば、……別にないようでありますから、本日はこれを以て散会をいたします。    午前十時十二分散会  出席者は左の通り。    委員長     山田 佐一君    理事            鈴木 恭一君            中村 正雄君            鈴木 直人君            大隈 信幸君    委員            上原 正吉君            加藤 武徳君            江田 三郎君            吉田 法晴君            赤木 正雄君            片柳 眞吉君            杉山 昌作君            高橋 道男君   委員外議員            矢嶋 三義君            須藤 五郎君   —————————————    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   —————————————   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君

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