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10回国会衆議院1951/05/09

本会議 第32号

発言数
6
登壇者
3
会派数
1
開催日
1951/05/09

会議録

林讓治自由党議長

○議長(林讓治君) これより会議を開きます。      ————◇—————

林讓治自由党議長

○議長(林讓治君) 内閣総理大臣から外交問題に関し発言を求められております。これを許します。内閣総理大臣吉田茂君。     〔国務大臣吉田茂君登壇〕

吉田茂自由党内閣総理大臣・外務大臣

○国務大臣(吉田茂君) 先般来られたダレス特使の日本訪問に関しては、すでにダレス特使の声明または工業倶楽部における演説、あるいは直接面会された諸君におかれても、十分その使命は御承知と思いますが、一応私から御報告いたしたいと思います。  米国政府は、連合国最高司令官解任発表の日、政府に対し、マツカーサー元帥の退任は日本または極東に対するアメリカの一貫せる政策に何らの変更を意味するものでない、さらに日本側指導者とすでに討議した基礎に基いて、できるだけすみやかに講和條約を締結する努力を推進せんとするアメリカの決意にごうも影響を與えるものでないという旨のメツセージが米国政府から私に伝えられたのであります。またワシントンにおいて、対日平和解決の重大性にかんがみて、ダレス特使を特に東京に派遣する旨の発表があつたのであります。従つて、ダレス特使の日本来訪の目的は、日本に対する関係においては、連合国最高司令官の更迭は対日政策及び対日平和條約をすみやかに締結する既定の方針にかわりなきものであるということを日本国及び日本国民にはつきりさせるためであつたのであります。ダレス特使は、滯京中特に公開の演説を行つて、日本国民一般に対してこの点を強調された次第であります。ダレス特使は、今回の会談においても、まず同様の趣意を述べられたのであります。またリツジウエイ中将も、前任者マツカーサー元帥と同様、早期講和を強く支持するものであることを私に対して明らかにせられたのであります。  ダレス特使は、前回日本訪問の帰途、フイリピン、オーストラリア、ニユージーランド等に立ち寄られて、それぞれの政府、議会などの首脳者と会談して意見交換をなし、その意見の交換により得た結果をしんしやくして対日條約案の起草を了して、これを極東委員会構成国十二箇国に、さらにインドネシア、セイロン及び韓国を加えて十五箇国政府に提示して意見の開陳を求めつつあること、及びワシントン出発前、英国政府から対日條約案の提示があつたが、近くワシントンに来る英国外務省当局者との会談が行われる予定であるということを私に話されたのであります。また私からは、ダレス特使の前回日本訪問以後のわが国の一般情勢、特に国民の間に早期講和に対する強い希望が起つて来たこと、また米国政府の寛大にして公正なる講和方針に感謝しておることを申し述べたのであります。今回の地方選挙の結果は、この私がダレス特使に述べたところを裏書きするものであると私は考えるのであります。(拍手)アメリカ方面の論評も、そういう見方をいたしております。最近のアメリカ上院におけるマツカーサー元帥の証言においても、また憲法公布記念日に際しての連合国最高司令官リツジウエイ中将の声明においても、対日講和の問題を特に取上げられており、またアメリカ国民一般のこの問題に対する関心も日に日に高まりつつあることは明らかなるところであります。われわれとしても。この機運に適応して、連合国の好意によつて対日講和がすみやかに成立するように努力いたしたく、また諸君の御協力をお願いする次第であります。  なおリツジウエイ中将は、右の声明で、日本が完全な自主権を回復する日に備えるため占領管理を漸進的に緩和するという方針を今後も推し進めて行く旨を明らかにされたのでありますが、これは講和近きに臨んで最も機宜を得たものであり、政府としても、連合国最高司令官の意のあるところをくんで、最善の努力をいたす所存であります。(拍手)     —————————————

倉石忠雄自由党

○倉石忠雄君 国務大臣の演説に対す質疑は延期し、明十日定刻より本会議を開きこれを行うこととし、本日はこれにて散会せられんことを望みます。

林讓治自由党議長

○議長(林讓治君) 倉石君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

林讓治自由党議長

○議長(林讓治君) 御異議なしと認めます。よつて動議のごとく決しました。  本日はこれにて散会いたします。     午後一時二十五分散会

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