本会議 第20号
- 発言数
- 22 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1951/03/13
会議録
○議長(岩本信行君) これより会議を開きます。 ————◇—————
○副議長(岩本信行君) 幣原議長は、去る十日、にわかに逝去されました。まことに痛惜哀悼の至りにたえません。 なお幣原議長の逝去に対し、マツカーサー元帥はさつそく弔意を発表せられ、またホイツトニー少将からも副議長あてに弔意を寄せられましたので、副議長は本院を代表して昨十二日午前九時三十分、総司令部にホイツトニー少将を訪問し、マツカーサー元帥の御懇篤なる御弔意並びにホイツトニー少将の弔意に対し深甚なる謝意を表しましたところ、同少将は、その旨元帥にお伝えすると答えられるとともに、総司令部がかねて深い敬意を持つておつた幣原議長の急逝に対しては、マツカーサー元帥以下一同まことに哀悼の念にたえない、その旨議員各位にお伝え願いたいとのことでありました。(拍手) 右御報告申し上げます。 ————◇—————
○副議長(岩本信行君) 日程第一、議長の選挙を行います。選挙の手続につきましては衆議院規則によることといたします。なお念のため申し上げますれば、投票は單記無名投票であります。諸君のお手元に配付してあります投票用紙に被選人の氏名を記載せられ、木札の名刺を添えて御持参あらんことを望みます。 これより点呼を命じます。 〔参事氏名を点呼〕 〔各員投票〕
○副議長(岩本信行君) 投票漏れはありませんか。——投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。 これより名刺及び投票を計算いたさせます。 〔参事名刺及び投票を計算〕
○副議長(岩本信行君) 投票総数三百三十三、名刺の数もこれと符合いたしております。本投票の過半数は百六十七であります。 これより投票の点検に入りますが、点検の方法は、便宜上同一投票は十票ずつ合算して読み上げることといたします。点検を命じます。 〔参事投票を点検〕
○副議長(岩本信行君) 投票の結果を御報告申し上げます。 〔事務総長朗読〕 二百三十点 林 讓治君 〔拍手〕 八十一点 笹森 順造君 〔拍手〕 二十点 上村 進君 〔拍手〕 一点 苫米地義三君 一点 植原悦二郎君
○副議長(岩本信行君) 右の結果、衆議院規則第八條によりまして、林讓治君が議長に当選せられました。 〔拍手〕 ————————————— 〔参照〕 議員選挙投票者の氏名 阿左美廣治君 逢灘 寛君 安部 俊吾君 青木 孝義君 青木 正君 青柳 一郎君 淺香 忠雄君 淺利 三朗君 麻生太賀吉君 天野 公義君 有田 二郎君 井手 光治君 井上信貴男君 井上 知治君 飯塚 定輔君 池田 勇人君 石原 圓吉君 石原 登君 稻田 直道君 今泉 貞雄君 今村 忠助君 岩本 信行君 岩川 與助君 犬養 健君 宇田 恒君 宇野秀次郎君 植原悦二郎君 内海 安吉君 江崎 真澄君 江田斗米吉君 江花 靜君 遠藤 三郎君 小笠原八十美君 小川 平二君 小川原政信君 小澤佐重喜君 小高 熹郎君 小淵 光平君 尾崎 末吉君 尾関 義一君 越智 茂君 大泉 寛三君 大内 一郎君 大上 司君 大澤嘉平治君 大野 伴睦君 大橋 武夫君 大村 清一君 周延右エ門君 岡崎 勝男君 岡田 五郎君 岡西 明貞君 岡野 清豪君 奧村又十郎君 加藤隆太郎君 鹿野 彦吉君 鍛冶 良作君 柏原 義則君 甲木 保君 金光 義邦君 上林山榮吉君 神田 博君 川西 清君 川端 佳夫君 川村善八郎君 川本 末治君 河原伊三郎君 菅家 喜六君 木村 公平君 菊池 義郎君 北川 定務君 北澤 直吉君 金原 舜二君 倉石 忠雄君 栗山長次郎君 黒澤富次郎君 小金 義照君 小坂善太郎君 小平 久雄君 小西 寅松君 小峯 柳多君 小山 長規君 五島 秀次君 河野 謙三君 近藤 鶴代君 佐々木秀世君 佐々木盛雄君 佐瀬 昌三君 佐藤 榮作君 佐藤 重遠君 佐藤 親弘君 坂田 英一君 志田 義信君 清水 逸平君 塩田賀四郎君 篠田 弘作君 島田 末信君 澁谷雄太郎君 島村 一郎君 首藤 新八君 白井 佐吉君 庄司 一郎君 周東 英雄君 鈴木 明良君 鈴木 仙八君 鈴木 善幸君 關内 正一君 關谷 勝利君 千賀 康治君 田口長治郎君 田嶋 好文君 田中伊三次君 田中 角榮君 田中 啓一君 田中 重彌君 田中 元君 田中不破三君 田中 萬逸君 田中 豊君 田渕 光一君 多田 勇君 多武良哲三君 高木吉之助君 高木 松吉君 高塩 英吉君 竹尾 弌君 橘 直治君 玉置 信一君 中馬 辰猪君 圖司 安正君 塚田十一郎君 塚原 俊郎君 土倉 宗明君 辻 寛一君 圓谷 光衞君 坪内 八郎君 坪川 信三君 寺島隆太郎君 寺本 齋君 東井三代次君 飛嶋 繁君 苫米地英俊君 冨永格五郎君 内藤 隆君 中垣 國男君 中川 俊思君 中島 守利君 中村 清君 中村 幸八君 中村 純一君 市山 マサ君 仲内 憲治君 永井 英修君 永井 要造君 長野 長廣君 夏堀源三郎君 西村 英一君 西村 久之君 根本龍太郎君 野原 正勝君 野村專太郎君 橋本登美三郎君 橋本 龍伍君 幡谷仙次郎君 畠山 鶴吉君 花村 四郎君 原 健三郎君 原田 雪松君 平井 義一君 平澤 長吉君 平島 良一君 平野 三郎君 廣川 弘禪君 福井 勇君 福田 篤泰君 福田 一君 福田 喜東君 福永 一臣君 福永 健司君 藤井 平治君 藤枝 泉介君 淵上房太郎君 船越 弘君 古島 義英君 降旗 徳弥君 保利 茂君 星島 二郎君 細田 吉藏君 堀川 恭平君 本多 市郎君 本間 俊一君 眞鍋 勝君 前尾繁三郎君 前田 郁君 前田 正男君 牧野 寛索君 増田甲子七君 益谷 秀次君 松井 豊吉君 松浦 東介君 松木 弘君 松永 佛骨君 松本 一郎君 松本 善壽君 丸山 直友君 三池 信君 三浦寅之助君 三宅 則義君 水田三喜男君 水谷 昇君 滿尾 君亮君 南 好雄君 宮幡 靖君 宮原幸三郎君 村上 勇君 村上 清治君 守島 伍郎君 八木 一郎君 柳瀬 義男君 山口喜久一郎君 山口 好一君 山崎 岩男君 山村新治郎君 吉田 茂君 吉田吉太郎君 吉武 惠市君 若林 義孝君 亘 四郎君 天野 久君 荒木萬壽夫君 有田 喜一君 井出一太郎君 石田 一松君 稻葉 修君 金子與重郎君 金塚 孝君 川勝 秀二君 木下 榮君 小林 信一君 小松 勇次君 佐伯 宗義君 笹森 順造君 笹山茂太郎君 志賀健次郎君 椎熊 三郎君 清藤 唯七君 高橋清治郎君 竹山祐太郎君 子葉 三郎君 床次 徳二君 苫米地義三君 中島 茂喜君 中曽根康弘君 並木 芳雄君 長谷川四郎君 林 好次君 平川 篤雄君 福田 繁芳君 藤田 義光君 船田 享二君 三木 武夫君 水野彦治郎君 宮腰 喜助君 村瀬 宣親君 森山 欽司君 柳原 三郎君 山手 滿男君 山本 利壽君 足鹿 覺君 青野 武一君 赤松 勇君 淺沼稻次郎君 猪俣 浩三君 石川金次郎君 稻村 順三君 今澄 勇君 受田 新吉君 大矢 省三君 加藤 鐐造君 勝間田清一君 川島 金次君 久保田鶴松君 鈴木茂三郎君 鈴木 義男君 田中織之進君 堤 ツルヨ君 戸叶 里子君 土井 直作君 成田 知巳君 西村 榮一君 前田榮之助君 松井 政吉君 松尾トシ子君 松澤 兼人君 三宅 正一君 水谷長三郎君 門司 亮君 八百板 正君 山口シヅエ君 井之口政雄君 池田 峯雄君 江崎 一治君 加藤 充君 風早八十二君 上村 進君 柄澤登志子君 苅田アサノ君 砂間 一良君 田島 ひで君 田代 文久君 高田 富之君 深澤 義守君 米原 昶君 渡部 義通君 河口 陽一君 小平 忠君 高倉 定助君 寺崎 覺君 中村 寅太君 羽田野次郎君 松本六太郎君 石野 久男君 大石ヨシエ君 佐竹 晴記君 松谷天光光君 中野 四郎君 ————◇—————
○副議長(岩本信行君) この際、ただ、いま御当選になりました議長を御紹介いたしたいと思います。 〔副議長岩本信行君議長林讓治君を演壇に導く〕
○副議長(岩本信行君) 本院議長に御、当選になりました林讓治君を御紹介申し上げます。 〔拍手〕
○林讓治君 本日、諸君の御推薦によりまして、衆議院議長の重任を負うことになりました。まことに光栄の至りに存じます。もとよりその任にあらずとは存じますが、もつばら至誠を盡し、公正事に当り、もつてその職責を全ういたしたいと存じます。不敏なる私が、老練達識なる幣原前議長のあとを受けてとの大任に当るにつきまして は、諸君の格段の御支援と御鞭撻を切にお願いいたす次第であります。 ここに諸君の御推薦に対しまして深く謝意を表し、もつてごあいさつといたします。 〔拍手〕 〔林讓治君議長席に着く〕
○議長(林讓治君) この際中島守利君より発言を求められております。これを許します。中島守利君。 〔中島守利君登壇〕
○中島守利君 私は、年長のゆえをもつて、議員一同を代表いたし、ここに議長に対し一言御祝詞を申し上げたいと存じます。 ただいま本院の推薦により林讓治君が議長に御当選になりました。申すまでもなく、君はゆたかな経験と、すぐれたる識見を有する練達の士であるとともに、その円熟した人となりは、議長として、まことにその所を得たるものと信ずるのであります。(拍手)今回幣原議長の急逝にあい、われわれは深い悲しみに打たれたのでありますが、幸い後継者に最適任者を得ましたことは、われわれの衷心より満足とするところであります。(拍手) 御承知のごとく、国民の久しく待望してやまなかつた国際社会への復帰も近くに感ぜられるとき、国会の使命もまたきわめて重大と申さなければなりません。この際、新議長に対して切に御自愛、御健闘をお願いいたして、本院の威信をますます高められるよう期待してやみません。 簡単ながら、これをもつて御祝詞といたします。 ————◇—————
○議長(林讓治君) お諮りいたします。前議長幣原喜重郎君に対し、院議をもつて弔詞を贈呈いたしたいと存じます。なおこの文案の起草は議長に一任せられたいと存じます。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(林讓治君) 御異議なしと認めます。よつてさよう決定いたしました。 ————◇—————
○議長(林讓治君) この際、前議長幣原喜重郎君に対し弔意を表するため、苫米地義三君より発言を求められております。これを許します。苫米地義三君。 〔苫米地義三君登壇〕
○苫米地義三君 先刻御報告に相なりました故前議長幣原喜重郎君の逝去に対しまして、私は諸君のお許しを得まして、議員一事同を代表いたし、つつしんで哀悼の言葉を申し述べたいと存じます。 故幣原君は大阪府の御出身でありまして、つとに外交官を志し、仁川在勤の領事官補を第一歩に英米その他の諸国に勤務いたされ、大正八年全権大使としてアメリカに駐剳、ワシントン軍縮会議には全権委員として敏腕を振い、よくその使命を全うせられましたことは、あまねく人の知るところであります。(拍手)大正十三年から昭和六年末まで、四代の内閣に列しまして外務大臣を歴任し、自由主義的国際協調の対外政策を樹立いたしまして、いわゆる幣原外交に君の新面目を発揮されたのであります。まことにわが国外交史上特筆すべき一ページを加えたものと申さなければなりません。(拍手) 昭和七年以来隠退久しきにわたりました同君は、戰後の政界に復帰され、老躰よく国政に盡瘁せられました崇高至純の決意に思い至りますとき、まことに感激にたえないものがあるのであります。御承知のごとく、君は、昭和二十年十月、東久邇内閣のあとを受けて内閣を組織し、終戰直後の難関を担当いたしまして、日本再建の基盤となるべく幾多の業績をあげられました。 昭和二十二年四月の総選挙には、衆望をにないまして本院議員に当選せられ、二十四年一月、解散後の総選挙にも重ねて議席を占められるとともに、同年二月には推されて本院議長の重任につき、至公至平、最も嚴正に議事を主宰し、日夜劇務に精励いたしまして新憲法の崇高なる理想達成のために献身の力をいたされたのであります。 君は、生涯を通じまして常にみずからの信念を堅持し、しかもその円転酒脱なる一面は、洗練された君の風格を十分に伝えるものと存ずるのであります。思うに、君の多年にわたる国際的経歴とその信望は、今日に至つて再び光輝を新たにいたし、戰後数箇年間に残されましたその足跡はまた実に大なりと申さなければなりません。(拍手)今や、国民の待望久しい講和條約の締結、日本の国際復帰の日も遠からずと伝えられまするときに、君の長逝は案に国家の一大損失であり、一大不幸でありまして、まことに痛恨にたえません。 本院は、君が生前の偉勲に対し感謝のまことをささげるため、特に衆議院葬をもつて偉霊にこたえんとするものであります。 ここに、つつしんで哀悼の微衷を披瀝する次第であります。(拍手) ————◇—————
○議長(林讓治君) なお吉田内閣総理大臣より、弔意を表するため発言を求められております。これを許します。内閣総理大臣吉田茂君。 〔国務大臣吉田茂君登壇〕
○国務大臣(吉田茂君) 衆議院議長幣原喜重郎君の逝去に対しまして、ここに政府を代表して敬弔のまことをささげたいと存じます。 君が二年有余、衆議院議長とし事て民主政治確立のために盡瘁せられ、逝去直前までその職務を全うせられましたことは、われわれの深く感銘するところであります。さきに内閣総理大臣として国政を担当せられましたが、当時わが国は終戰後のこんとんたる状況にあり、経済的疲弊またその極に達しておりましたが、君は烈たたる気魄をもつて、わが国再建の礎を築かれたのであります。(拍手)しかもなお君が外交における功績は、世人何人も賞讃を惜しまざるところであります。(拍手)君が、かつて心なき人々の超えに屈せず、自己の平和に対する所信を貫き、国際協調のために努力せられたことは、ただに外交の正道を守られたのみならず、真に国を愛する精神によるものであつたと存ずるのであります。(拍手) この際個人的関係に触れることを許されるならば、私が外務省に入つて以来、君の指導を受けてすでに四十年を越しましたのであります。その歳月、私は君の卓越せる識見と高邁な人格に対し深き尊敬の念を抱いて参りましたが、ことに君の浅からざる心添えを受けて参りましたことは、はなはだ感慨深いものがあります。 しかるに、日ごろ頑健をもつてみずからも誇りとせられし君が卒然として急逝せられ、今日私がここに政府を代表して弔意を申し述ぶるがごときことは、まことに寂寥の感にたえがたいのであります。今や講和もいよいよ近づきつつあるとき、国際社会に最も信頼された君を失うことは、はからざる国家的損失であり、国民とともに痛惜おくあたわざるところであります。(拍手) ここに、つつしんで哀悼の意を表します。(拍手) ————◇—————
○議長(林讓治君) 先ほど議長に起草を一任されました弔詞案文につきお諮りいたします。 まず案文を朗読いたします。 衆議院議長従一位勘一等幣原喜重郎君ハ多年ワガ国外交ノタメニ盡瘁シ屡々台閣二列ナリ曩二内閣ノ首班トシテ戰後ノ困難ナル国政ヲセウ理シ本院議長ノ重職二就キテハ新憲法ノ崇高ナル理想達成二カヲ致スソノ功績マコトニ偉大ナリ 衆議院ハ君が長逝ヲ哀悼シ恭シク弔詞ヲ呈ス ただいま朗読いたしました案文に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〔拍手〕
○議長(林讓治君) 御異議なしと認めます。よつて弔詞は決定いたしました。(拍手) この弔詞の贈呈方は議長においてとりはからいます。 ————◇—————
○議長(林讓治君) 最後にお諮りいたすことがあります。前議長幣原喜重郎君の葬儀については、議院運営委員会において、来る十六日衆議院葬をもつて行うことに決定しましたので、当日本院は哀悼の意を表するため特に休会いたしたいと存じます。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(林讓治君) 御異議なしと認めます。よつてさよう決定いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時五十一分散会