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10回国会衆議院1951/05/29

文部委員会 第29号

発言数
96
登壇者
9
会派数
3
開催日
1951/05/29

会議録

若林義孝自由党

○若林委員長代理 これより会議を開きます。  理事の選挙は、その手続を省略して委員長より指名いたすに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

若林義孝自由党

○若林委員長代理 それでは佐藤重遠君を理事に指名いたします。     —————————————

若林義孝自由党

○若林委員長代理 次に、委員より警察予備隊の視察を行つてほしい旨の申出がありました。委員会として警察予備隊の視察を行うことに決するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

若林義孝自由党

○若林委員長代理 御異議なければ、日取りその他は委員長に御一任を願います。     —————————————

若林義孝自由党

○若林委員長代理 次に、請願日程の審査に入ります。本日は、同一趣旨の請願はあとまわしにいたしまして、特殊な請願を日程順に議題とし、紹介説明及び政府の答弁をお願いいたします。  日程第一、千葉大学工芸学部を工学部に改組反対に関する請願(文書表第一六号)を議題といたします。紹介者の説明を求めます。

坂本泰良日本社会党

○坂本(泰)委員 本請願の要旨は、今回、千葉大学工芸学部が、工学部に改称されることに内定したということであるが、新工学部編成案によれば、工芸意匠科が一つ設けられている以外は、いずれも普通大学の工学部とかわらないものである。工芸は、平和産業と称せられる生活用品生産工業の総称で、国民生活充実のためにも、輸出振興のためにも、その発達は最も期待され、工芸指導技術者の需要はますます増加している状態である。同大学工芸部が、現在全国の大学のどこにもある工芸部と同型なものにされるとするならば、わが国工芸の危機ともなるから、千葉大学工芸学部廃止に反対するというのであります。

若林義孝自由党

○若林委員長代理 これに対する政府の所見を求めます。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 ただいまの請願の御趣旨につきましては、先般国立学校設置法一部改正法律案をここで御審議いただきました際に、さような御意見が出まして、政府側といたしましては、十分その御意見を尊重して、近い将来におきまして善処いたしたいと申し上げた通りでございます。ただいまの請願の御趣旨を十分愼重に考慮いたしたいと考えます。     —————————————

若林義孝自由党

○若林委員長代理 日程第二、金沢大学に夜間短期大学設置の請願、(文書表第一七号)を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。

坂本泰良日本社会党

○坂本(泰)委員 本請願の要旨は、勤労青年のための計画的な恒久的教育機関の設置は、現下の勤労青年教育上きわめて緊要なことであり、勤労青年のひとしく渇望するところである。ついては、金沢大学の設備人員を補充活用して、夜間短期大学を設置されたいというのであります。

若林義孝自由党

○若林委員長代理 政府側の所見を求めます。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 ただいま金沢大学に夜間大学を附置することについての請願でございますが、これにつきましては、既存の金沢大学の関係も考えなければなりませんし、また夜間大学を設置するにあたりましては、相当の経費も必要といたしますので、十分研究したいと考えております。     —————————————

若林義孝自由党

○若林委員長代理 日程第六、教育公務員の子弟に育英資金優先貸与に関する請願(文書表第二〇号)を議題といたします。

坂本泰良日本社会党

○坂本(泰)委員 本請願は、仙台市の宮城県教育委員庄司ヒサヨ氏の請願でありまして、本請願の要旨は、みずから人の子を教育する身でありながら、教育公務員が、わが子の教育を実現できないというのが、今日の教育の現状である、ついては、育英資金を昭和二十六年度において増額し、子弟の教育難に悩む薄給な全国教職員に、優先的に育英資金を貸与されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 昭和二十六年度におきましては、御承知の通り日本育英会の予算約九億円の増額をお認めいただいたわけでございます。それで育英資金の増額につきましては、相当目的を達したわけでございます。  なお、教育公務員の子弟につきまして、優先的な配慮を希望するということでございますが、育英資金の貸与にあたりましては、家庭状況を十分に選考条件の中に入れておりますので、さような御趣旨を十分体して行きたいと存じております。     —————————————

若林義孝自由党

○若林委員長代理 日程第七、教員住宅建築費国庫補助に関する請願(文書表第二一号)を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。

坂本泰良日本社会党

○坂本(泰)委員 本請願は、仙台市の教育委員庄司ヒサヨ氏の請願にかかるものでありまして、本請願の要旨は、義務教育公立学校公務員の住宅は、極端に逼迫し、市町村等では独立の建築も不可能な状態で、わずかに都道府県から一戸当り四万円程度の補助で辛うじてまかなわれている。ついては、教職員の生活安定のため、教員住宅建築費の国庫補助を実現されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 公立学校教員の住宅資金の点につきましては、これは本来都道府県、あるいは市町村でめんどうを見るべきものでありまして、国庫からの補助金というのは、相当困難ではないかと存じますが、十分御趣旨を研究したいと思つております。     —————————————

若林義孝自由党

○若林委員長代理 日程第九、大和小学校雨天体操場改築費国庫補助の請願(文書表第二三号)を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。

坂本泰良日本社会党

○坂本(泰)委員 本請願は、鳥取県大和村長外六百四十名の請願にかかるものでありまして、本請願の要旨は、鳥取県気高郡大和村は、人口千七百七十六人、戸数二百七十八戸の貧しい小農村であるが、昨年のジェーン台風で、四十八坪の大和小学校の講堂兼雨天体操場は、建築後五十年を経過した古い建築のため、半壊して使用不能となつた。ついては、教育の重要性と、雨の多い山陰地方の気象の特殊性から、雨天体操場は絶対的に必要であるから、これの建築に要する費用は国庫をもつて補助されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 鳥取県は、文教施設費、いわゆる公共事業費の補助金がどういうふうになつておりますか、これは調査いたしませんとわかりませんが、十分考慮したいと存じております。     —————————————

若林義孝自由党

○若林委員長代理 日程第一〇、通信教育費国庫補助に関する請願(文書表第二四号)を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。

坂本泰良日本社会党

○坂本(泰)委員 本請願は、全国通信教育研究協議会連合会長室岡孝治氏外八名の請願にかかるものでありまして、本請願の要旨は、憲法第十四条、同第二十六条及び教育基本法第三条の精神に基いて通信教育が開設され、現に地方自治体で実施されているが、通信教育には、人件費以外に指導添削費、需用費その他特殊な費用が必要であつて、従来は、地方自治体の支出へ国庫補助が加わつて、全国都道府県で一斉に実施していたのであるが、昭和二十五年度から国庫補助がなくなり、各自治体当局は、運営上深刻な悩みに当面し、昨年度から国庫補助復活を申請している。ついては、通信教育振興のために、国庫補助を復活し、地方自治体の教育活動を援助されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 通信教育に対する国庫補助は、平衡交付金制度の創設と同時に、平衡交付金の中に繰入れられました関係上、なくなつたわけでございますが、通信教育が教育において占めております地位にがんがみまして、将来何らかの助成制度を考えたいと存じております。     —————————————

若林義孝自由党

○若林委員長代理 日程第二三、高知県公立高等学校教育費増額に関する請願(文書表第一〇二号)を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。

坂本泰良日本社会党

○坂本(泰)委員 本請願は、高知県高等学校PTA連合会長宮口一氏外四名の請願にかかるものでありまして、本請願の要旨は、高知県は、人口密度が、きわめて稀薄なため、県内に設置された公立高等学校二十三校は、小校分立の状態を余儀なくされ、従つて県下高等学校費の総額は、生徒数に対して厖大なものとなつている。しかるに今回交付された平衡交付金算定は、基礎を全面的に生徒数に置き、学校数、学級数、職員数等教育費支出決定の基礎となる他の諸要素が閑却されたため、県下高等学校費は危機に当面している。ついては、高知県公立高等学校費の特別交付につき、考慮されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 平衡交付金の増額ということは、一般的に非常な困難がございますが、平衡交付金という制度がございます。これにつきましては各府県の特殊事情によりまして、特別平衡交付金の増額ということが考えられておるわけでございますが、高知県の特殊事情にがんがみまして、さような特別平衡交付金が交付相なるよう、できるだけの努力をしてみたいと思つております。     —————————————

若林義孝自由党

○若林委員長代理 日程第五〇、若狭高等学校水産科を水産高等学校に独立の請願(文書表第一七三号)を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。

坂本泰良日本社会党

○坂本(泰)委員 本請願は、福井県立小浜水産学校卒業生代表北原定治氏外百名の請願でありまして、本請願の要旨は、若狭高等学校水産科は、学制改革以前には、明治二十八年、元福井県立小浜水産学校として設定され、水産界に貢献するところが多大であつた。しかしながら、若狭高等学校の一課程としての水産科になつて以来、実業科教員数は、わずかに三名で、営業者の相談相手や指導はおろか、水産学科の授業にさえ支障を来している。水産業は、福井県の重要な産業であり、現下の水産業が要求している技術者養成の必要からも、若狭高等学校水産科を水産高等学校に独立されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 本来、公立高等学校の新設ということは、国で考うべきことよりも、地方費をもつてまかなうべきことでありますが、水産教育の重要性にかんがみまして、国といたしましても、できるだけの措置を考えたいと存じます。     —————————————

若林義孝自由党

○若林委員長代理 日程第五一、国民平和運動展開に関する請願(文書表第二一七号)を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。

坂本泰良日本社会党

○坂本(泰)委員 本請願は、港区新橋日本民主婦人協議会代表者小川智子氏の請願にかかるものでありまして、本請願の要旨は、戦争を放棄したわが国において、現在軍需工業ができ、また軍事基地化しようとしている。よつて国会は広く国民に訴えて次のことを中心とする国民運動を展開されたいというのであります。(一)原子爆弾を禁止すること、(二)日本人部隊を使用しないこと、(三)一切の戦時体制を実施しないこと等であります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 ただいまの国民平和運動展開に関する請願につきまして、政府側の所見を申し上げますと、これは政府が主体になつてなすべきものではなく、国民の盛り上る力によつて、かような運動を展開すべきだと考えております。     〔若林委員長代理退席、岡(延)委員     長代理着席〕     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 次に日程第五七、新日本精神普及徹底に関する請願(文書表第二八一号)を議題といたします。

坂本泰良日本社会党

○坂本(泰)委員 本請願は、宮城県石森町長片倉正顯氏の請願にかかるものでありまして、本請願の要旨は、思想混迷、思想亡国の危機に直面している現状にかんがみ、(一)神の認識と民主日本、(二)愛の育成と平和日本、(三)社会連帯と道徳日本など、新日本精神綱領五項目を作製したから、国の援助により、すみやかに全日本人に普及徹底せしめ、新日本精神を確立されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 ただいまの請願の趣旨は、まことに了とするのでございますが、この種のことは、国民の自覚とその力によつて展開すべきものでございまして、国の力によつて強制することは望ましくないと考えます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第五八、平和擁護に関する請願(文書表第二八二号)を議題といたします。

平島良一自由党

○平島委員 本請願は、朝鮮動乱の勃発に伴い、原子爆弾の脅威と戦争の危機が増大しているとき、国会の名において、次の点につき平和擁護の態度を内外に表明されたいというのであります。(一)日本を戦争に巻き込むような政策に反対すること、(二)原子爆弾禁止の要望を全世界に声明すること、(三)平和と生活向上のために国家予算を計上すること、これが要旨であります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 これは国会の名において内外に表明されたいというのでありますから、政府側の所見を申し上げるのもいかがかと存じますけれども、国民の運動として輿論を喚起することこそ肝要ではないかと考えております。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第六二、新暦法制定の請願(文書表第三五三号)を議題といたします。

平島良一自由党

○平島委員 本請願は、現行の暦法は種々の欠陷があり、きわめて不便な点が多いため、暦法改正は全世界の問題となつている。従つて、一週間を金曜を除いて六日とし、一箇月を三十日均一とし、一箇月五週均一、毎月一日が日曜、三十日が土曜とすれば、きわめて便利である。ついては、別紙参考資料に基いて新暦法を制定されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 この問題は、日本だけの問題ではなくて、国際的な問題でもございますし、いろいろ関連することも多いのでございまして、よく検討を加えたいと存じます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第六五、九州大学医学部附属病院の看護婦増員に関する請願(文書表第四二二号)を議題といたします。

平島良一自由党

○平島委員 本請願は、九州大学医学部附属病院には、常時千有余名の入院患者が収容され、外来患者は六百名であるのに現在勤務の看護婦の総数は二百二十名であるため、過労により不測の看護上の過誤を引起す現状である。ついては、文部省大学課のほかに、新たに病院課を設置して病院行政の実をあげるとともに、同大学病院は雇員定員三百十二名のうち、看護婦定員が二百二十名を占めているので、看護婦定員が大学病院の雇員定員中に含まれることの不合理を是正し、この定員のわくからはずして、最低看護婦の人員を六百二十名まで増員されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 ただいまの請願の御趣旨は、まことにごもつともでございますが、人員の増加につきましては、御承知の通り予算とのにらみ合せも必要でございますので、二十七年度の予算編成の際に十分研究したいと思つております。なお病院課等の設置につきましても、十分研究を加えたいと存じております。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第七〇、平島村中学校舎建築費国庫補助に関する請願(文書表第四二四号)を議題といたします。

平島良一自由党

○平島委員 本請願は、長崎県西彼杵郡平島村は、昭和二十二年四月新制中学校設立以来、校舎の不足を生じ、現在小学校を借用して授業を行つている状態であるが、村財政の窮乏により、新築はとうていできないため、国庫補助を要求したところ、国庫補助金は坪数超過の理由で承認されず、資金面において苦慮している実情である。ついては、平島中学校舎建築に際し国庫をもつて補助されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 十分実情を調査いたしました上、善処したいと考えます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第七四、支那学振興に関する請願(文書表第四八三号)を議題といたします。

平島良一自由党

○平島委員 本請願は、支那学とわが国語とは、まつたく不離不可分の関係にあり、かかる同種同文の支那学を除去しては、国語の存立進展は望まれない。ついては、支那学振興の対策につき、万全を期せられたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 ただいまの請願の趣旨はまことにごもつともでございますので、当局におきましても、十分研究をしたいと存じます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第七五、幼稚園の国費設置に関する請願(本書表第五二四号)を議題といたします。

佐藤重遠自由党

○佐藤(重)委員 本請願の要旨は、国民教育の中においても、幼時の教育は最も重要であり、かつ学校教育法にも、幼稚園を学校とする規定が明らかにされているにもかかわらず、何らの補助施設を見ないことは、はなはだ遺憾である。ついては、幼稚園を国費で設置されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 幼稚園は就学前の教育施設でございますので、非常に重要な意味を持つておりますが、国費でもつてその設置をするということは、非常に困難でございますが、何らかの措置において国庫補助の道が開かれるように研究したいと存じます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第八一、紀元節復活制定の請願(文書表第五七〇号)を議題といたします。

圓谷光衞自由党

○圓谷委員 本請願の要旨は、講和条約の締結を目前に控え、国際状勢が緊迫化した今日、国民あげて重大時局を乗り切るべきときにあたり、民族意識の高揚の現われとして、建国の日を祝するとともに、過去を反省し、将来への希望を新たにすることは意味深いことである。ついては、国民の要望にこたえ、紀元節を復活されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 御趣旨はまことにごもつともでございますが、紀元節の名称を使うことにつきましても、多少の問題がございますし、また建国記念日の日をいつにするかということについても、これまた問題がございますので、愼重に検討を加えまして、近い将来に実現方をとりはからいたいと考えております。

圓谷光衞自由党

○圓谷委員 建国の日、あるいは紀元節という名前が問題になるというお話でありますが、特に紀元節の問題については、歴史をさかのぼつて、はたして建国の日が二月十一日であるかについて、いろいろな論議をしているときは、この問題はとうてい解決できないと思う。今の政府の方の御答弁では、いろいろ研究の結果というお話でありますが、ただ承りたいことは、これをぜひやるかやらないかというところの御意思を承りたい。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 昨日この席で文部大臣が申しました通り、文部大臣の考えといたしましては、近い将来において実現方を考えているようでございます。政府側の考えはさようでございます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第八二、都道府県国立大学に幼稚園教諭及び保育所保母の養成機関設置の請願(文書表第五七一号)を議題といたします。

佐藤重遠自由党

○佐藤(重)委員 本請願の請願者は、名古屋市の淺野壽美子氏であります。本請願の要旨は、幼時教育の進展は、優秀な教員、保母にまつところきわめて大であるが、現在幼稚園教諭及び保育所保母の養成機関はきわめて貧弱であり、世の需要に応ずることは不可能な実情にある。ついては、教育養成の体制が都道府県單位とされている原則にかんがみ、都道府県国立大学に幼稚園教諭兼保育所保母の養成機関をすみやかに設置されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 御趣旨はまことにごもつともでございますので、近い将来に予算措置等ともにらみ合せまして、実現方をとりはからいたいと思います。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第九一、図書館法の一部改正に関する請願(文書表第七〇四号)を議題といたします。

佐藤重遠自由党

○佐藤(重)委員 請願者は、全国私立大学図書館協会常任理事井本健作氏外四名でございます。本請願の要旨は、図書館法によれば司書及び司書補の講習は、教育学部または学芸学部を有する大学においてのみ文部省の委嘱を受けて行う旨規定されているが、これは現下のわが国図書館界の表情に沿わない点があるから、次の理由により同法第六条第一項「教育学部又は学芸学部を有する」を削除されたいというのである。(一)教育学部、学芸学部を有しない私立大学においても司書及び司書補の講習実施の実力を有している。(二)図書館法附則第六項によれば講習は同法公布後五箇年間に限定されているが、現実には数的にも時間的にも地域的にもその完了は困難であるというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 図書館司書の資質を向上するためには、学力と自己批判を必要と考えますが、同時にまた、現実の問題とも関連がありますので、十分研究いたしたいと思います。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第九二、公民館に対する国庫補助増額の請願(文書表第七三〇号)を議題といたします。

佐藤重遠自由党

○佐藤(重)委員 請願者は、鳥取県教育委員会委員長佐々木顯一氏外一名でございます。本請願の要旨は、民主主義国家建設の進展に伴い、その実現のため、社会教育に期待するところ大なるものがあり、特にその目的に沿つて発足した公民館運動は、最近その法制化とともに、いよいよ活発となつている。しかるに現下の逼迫した地方財政のみでは、その建物はもちろん、最小限度の職員すら設置できない状態である。ついては、公民館に対する国庫補助を増額されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 公民館に対する国庫補助につきましては、昭和二十六年度におきまして、初めて公共事業費の中から補助することになつたわけでございますが、きわめて額も少い状態でございますので、昭和二十七年度以降、できるだけの努力をして、国庫補助の増額を考慮したいと存じております。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第九五、新制大学教育部学生に対する奨学資金国庫補助の請願(文書表第七四〇号)を議題といたします。

佐藤重遠自由党

○佐藤(重)委員 請願者は、熊本県議会議長大久保勢輔氏であります。本請願の要旨は、最近教育界においては、優秀な教師の払底を来し、新学制に寄せられる国家、社会の期待と要求に完全に呼応することができない状況にあるが、その原因は未経験教員、低資格教員の激増する一方、教育部志願者の激減と素質の低下並びに退学・転学学生の増加にある。ついては、新制大学教育部学生に対する奨学資金に対し国庫補助の方途を講ぜられたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 昭和二十六年度におきまして、ただいま請願の御趣旨の実現が多少見られたのでございますが、まだこれをもつて満足すべき状態ではないと考えておりますので、二十七年度以降におきまして、ただいま請願の御趣旨を体しまして善処したいと存じます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第九六、国立大学施設費国庫負担の請願(文書表第七四一号)を議題といたします。

佐藤重遠自由党

○佐藤(重)委員 請願者は、熊本県議会議長大久保勢輔氏であります。本請願の要旨は、地方財政の逼迫している今日、国立大学施設費を、全額地方において負担することは不可能であり、また国立大学設置の趣旨にも反するものである。ついては、国立大学施設費については、相当の予算を計上されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 ただいまの請願の御趣旨は、まことにごもつともでございますが、御承知の通り、新制大学の発足が時を同じゆういたしましたために、臨時費は地元に仰がざるを得ない状態でございますが、漸次国庫みずから建築費その他につきまして考慮するように考えて行きたいと存ずる次第であります。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第九十、教員免許法認定講習費全額国庫負担の請願(文書表第七四二号)を議題といたします。

佐藤重遠自由党

○佐藤(重)委員 請願者は、熊本県議会議長大久保勢輔氏であります。本請願の要旨は、教員免許法に基く認定講習は、すでに実施中であるが、国において予算措置が講ぜられなかつた結果、地方税制改革に伴う地方財政の逼迫下において各県とも相当の苦慮をなしていることは事実であり、将来王箇年間の講習に要する経費については、とうていこれが負担に応ずることは至難である。ついては、教員免許法認定講習会の開催費並びに受講者旅費については、全額国庫負担にされたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 ただいまの請願の趣旨は、まことにごもつともでございます。昭和二十六年度におきましては、三分の一国庫補助が実現いたしましたが、二十七年度以降におきまして、請願の趣旨を体して善処したいと存じます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第九八、嚴島神社修理費国庫補助の請願(文書表第七九号)を議題といたします。

佐藤重遠自由党

○佐藤(重)委員 請願者は、広島県厳島神社宮司野坂元定氏であります。本請願の要旨は、重要文化財としての条件を具備し、観光地として世界に誇る厳島神社の大鳥居は、国庫補助によつて目下修理中で、近く完成されることになつているが、修理費が多額に上るので、同社の経済では負担に耐えないから、文化財保護法第三十五条の規定により、昭和二十六年度も国庫補助金を下付されたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 実情を調査いたしました上、しかるべく研究したいと存じております。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第九九、教育行政に関する請願(文書表第七九六号)を議題といたします。

佐藤重遠自由党

○佐藤(重)委員 請願者は東京都伊東喜三氏外四名であります。本請願の要旨は、都下西多摩郡福生町の教育行政上、左の事項は悪影響を及ぼす点があるから、政府として十分配慮し、適当な措置を講ぜられたいというのである。(一)福生町では外国人を相手とする特殊職業婦人が多く、中・小学校の生徒がその影響を受けて芳ばしくない傾向があるから、政府で取締ること、(二)生活困窮のために、不就学児童が多いのに、教科書、参考書、PTAの会費等負担が多いから、義務教育費を全額国庫負担とすること、(三)教師の言論の自由を確保すること、(四)連合国方面だけでなく、電力を一般向けにまわして、勉強できるようにすること等であります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 国庫補助の件を除きまして、ただいまの請願の内容は、東京都の教育委員会所管の問題が多いのでございますから、東京都の教育委員会とも連絡いたしまして、実情を調査の上、しかるべく善処したいと考えます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第一〇四、松本城保存工事費国庫補助増額の請願(文書表第八三三号)を議題といたします。

渡部義通日本共産党

○渡部委員 紹介議員がおりませんので、かわつて趣旨を説明いたします。本請願は、松本市長筒井直久外一名からの請願でありますが、その要旨は、松本城国宝保存工事は、昭和二十五年度より五箇年間にわたり、継続施行することとなり、本年度の工事は予定の通り進捗していることは、実に感謝にたえない。しかるに昭和二十六年度予算においては、当初計画の額より著しく減額される由であるが、本工事の早期完成は、文化愛護の面ばかりでなく、松本市の財政面からもひとしく要望しているところであるから、予定計画通り昭和二十六年度分一千万円に、二十五年度分の不足額五百万円を加えた一千五百万円を増額し、本工事のすみやかなる完成を期せられたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 十分実情を調査いたしました上、しかるべく善処したいと考えます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第一〇五、高等学校書道教員養成機関拡充強化に関する請願(文書表第八七〇号)を議題といたします。

渡部義通日本共産党

○渡部委員 紹介議員にかわつて、請願の趣旨を申し上げます。本請願の要旨は、近ごろ、文部省内課程審議会で、小学校四年生以上及び中学校三年生に、毛筆習字の復活が決定され、書道が新制教育に重く扱われるようになつたが、ひとり高等学校のみ取残されている。ついては、北海道、東北、関東、中部日本、近畿、四国、中国、九州の八地域の各学芸大学に、書道教員の養成機関を設置されたいというのでありまして、請願者は名古屋市の石黒美代三郎氏であります。

水谷昇自由党文部政務次官

○水谷政府委員 国立大学の学芸学部または教育学部において、必要な課程を履修いたしますれば、高等学校の書道教員になることは可能であるのでありますが、本年四月から小学校の四年、五年、六年、それから中学校の三年にも書道を置くことになりましたので、これに対する教員が不足をいたしておりますので、このほど来私から芸術大学に書道科を設置することを学長並びに村田美術学部長に交渉したのでありますが、村田美術学部長の方でもこの必要を認めまして、前期の二箇年においてそういう書道科を設置したいということを申しておりました。それについては、芸術大学の教室が不足をしておるようでありまして、この点を文部省においてもひとつ考慮したいと考えております。こういうふうにして、書道の教員の養成をはかりたいということを考えております。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第一〇八、公民館専任職員費国庫負担に関する請願(文書表第九二三号)を議題といたします。

渡部義通日本共産党

○渡部委員 この請願は山形県議会議長加藤富之助氏からであります。請願の要旨は、現在の公民館が真の公民館としての機能を発揮して、地方住民が自由にこの恩恵に浴するには施設、設備、事業の充実をはかるとともに、これを運用する専任職員を設置することが先決で、公民館活動、社会教育の振興上の必須の要件である。ついては、窮乏せる地方財政ではこれが実現は困難であるから、公民館専任職員費の全額または三分の二以上を国庫負担とされたいというのであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 ただいまの請願の趣旨は、まことにごもつともでございますので、十分研究の上善処したいと存じます。     —————————————

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 日程第一一〇、在日朝鮮学生に育英資金貸与等に関する請願(文書表第九三六号)を議題といたします。

渡部義通日本共産党

○渡部委員 請願者は、東京都新宿区在日本朝鮮学生同盟総本部執行委員会の孟東鎬君であります。本請願の要旨は、在日朝鮮学生は現在、高等学校以上の学生が一万六千を越え、学資金及び生活難のため、一割しか学校に出席できず、ことに朝鮮動乱のため送金のとだえた学生は、教育権を奪われ、朝鮮人であるがため育英資金も与えられず、官庁、会社のアルバイトもできない状態に置かれておる。ついては、朝鮮学生救済のため左の事項を立法化されたいというのであります。第一が、育英資金を朝鮮人の学生に貸与すること。第二は、生活保護法を朝鮮学生にも適用することであります。

相良惟一文部事務官(大臣官房会計課長事務代理)

○相良政府委員 困窮をしておりますところの在日朝鮮学生に対しましては、深く同情する次第でありますが、遺憾ながら現行の日本育英会法の建前といたしましては、奨学資金の貸与は、朝鮮学生あるいはその他第三国人には及ばない趣旨になつております。また育英会の現在の予算額では、遺憾ながら日本の学生の希望さえも十分満たし得ない状態にありますが、何らかの方法を研究してみたいと考えております。

岡延右エ門自由党

○岡(延)委員長代理 本日はこの程度にて散会し、次会は残余の請願全部を審査し、賛否を決定いたしたいと存じます。本日はこれにて散会いたします。     午後一時二分散会

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