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10回国会衆議院1951/05/19

農林委員会 第37号

発言数
46
登壇者
7
会派数
4
開催日
1951/05/19

会議録

千賀康治自由党

○千賀委員長 これより農林委員会を開会いたします。  本日の議事に入る前に、小委員及び小委員長の補欠選任についてお諮りいたします。  委員の移動に伴いまして、農林公共事業小委員会におきまして、小委員五名及び小委員長が欠員になつておりますので、この際その補欠を委員長において指名いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

千賀康治自由党

○千賀委員長 御異議なしと認めます。それでは農林公共事業小委員に、  越智  茂君  平野 三郎君  八木 一郎君  大森 玉木君  中村寅太君を、農林公共事業小委員長に八木一郎君を、それぞれ御指名いたします。     —————————————

千賀康治自由党

○千賀委員長 これより蚕糸に関する件について調査を進めます。質疑の通告があります。これを許します。小林運美君。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 私は先般委員長に、蚕糸業の五箇年計画について、農林大臣の出席を求めて、大臣の責任ある明確なる御答弁を聞きたいというので申込みをしておきましたが、本日は見えておりません。聞くところによりますと、大臣は病気だそうであります。近ごろ病気もいろいろありまして、なかなか便利のいい病気もあるようでありますが、私はそういうことを疑わずに、大臣の病気を早く直してもらつて、日本の蚕糸業の振興のために、大臣としてはつきりした答弁を伺いたいと思いますので、本日は大臣見えませんから、次の機会に大臣をお呼び願いまして、責任ある答弁を求めたいと思います。そこで本日は大臣がおられないので、次官あるいは局長等に対し、その他の問題について二、三質問をいたしたいと思います。  政府は蚕糸業の五箇年計画なるものを発表したようでございますが、この五箇年計画の骨子は一体どこにあるかということを、大臣に聞きたいのですが、本日は次官としての御意見をまず伺いたいと思います。この刷りものに、日本経済の自立達成のために蚕糸業の安定をはかつて、生糸の生産を確保するとあり、また蚕糸業の振興のために養蚕業者の生産力をあげて行くとあり、いずれもけつこうですが、往々にして蚕業の振興は、国全体のものであるにかかわらず、養蚕業者である農民の犠性において蚕業の振興をはかつて行くという考えがなきにしもあらずであつて、これではならぬと思うのです。これは全部が連帯の責任においてやるべきで、片方に偏してはいないかという感じを実は持つわけであります。こういう問題について、次官はどんなふうにお考えになるか、またあわせて、今回政府が立てました五箇年計画に対する根本的な考え方について、次官としてのお考えをはつきりお答え願いたいと思います。

島村軍次緑風会農林政務次官

○島村政府委員 蚕糸業は今回の五箇年計画の目標に現わしております通りに、日本経済の講和会議後における自立達成の点から考えますと、多年わが国の輸出産業の重要な位置を占めておりました蚕糸業が、今日の不振になつたことに対しては、将来わが国の自立経済の上に、輸出の振興をはかるということが、ひとり農業の安定ということだけでなくして、ぜひとも取上げなければならぬ問題だと思うのであります。従いまして、そこにもありますように、輸出を増進して国際収支の改善に寄与するということも、大きなねらいの一つであるのであります。さらに蚕糸業の安定は、今日の農業経営の上から考えまして、私が申し上げるまでもなく、農業経営の安定ということが主眼になると思うのであります。ただその場合におきましては、海外におけるいわゆる繭価の問題に左右され、従つて従来の例から申しますと、非常に安定を欠いておつたことも御承知の通りであります。従いまして、現在の価格の安定制度というものは、その前段としてぜひ確立いたしたいという考えのもとに、今回の蚕糸業の振興緊急対策も立つたのでありますが、ただいろいろの関係で、蚕糸の価格安定政策については、まだはつきりした結論が出ておりませんことは、はなはだ遺憾でありますが、これに関しましては、政府としても、民間側及び製糸業者及び蚕糸業全体の立場から大きく取上げまして、今回の五箇年計画と相まつて、ぜひともこの政策の確立を期したい、かような点から、今回の蚕糸業五箇年計画は総合的にこれを取上げまして、日本経済の安定をはかり、自立経済の達成のためのわが国の蚕糸業振興を取上げた次第でありまして、さように御承知を願いたいと思います。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 島村次官の御答弁でありますと、蚕糸業五箇年計画というものは、総合的にやつておるというようなお答えでありますが、この計画によりますと、五年後の昭和三十年には、桑園が約六万町歩ふえることになつております。農業全体の総合計画としてお立てになつたというお話でございますが、この六万町歩が、その他の作物に対してどんな影響を持つておるか。食糧の問題とも関連がございますが、その点はどういうふうにお考えになりますか。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 お話の通り、昭和三十年におきまして二十四万九千八百三十町歩になるわけでございます。現在の桑園面積を見ますと、昨年の十二月に十八万三千二百八十三町歩でございますから、計画は、約六万六千町歩ばかりの絶対的の面積の増加になつておるのでございます。そのうち、この表をごらんになりますと、三十年までは今後五箇年間に、「その他」というのが約一万町歩ばかりになつておるのでございます。この「その他」は、現在桑園になつておりません、既耕地でありません部分を利用して参りたい。その部分につきましては、山林関係で、治山治水の問題とかあるいは造林事業の面とかいうような面で、幾分対象にな  り得ないような部分があるのでございまして、それらの面積を極力利用して参りたいという考え方と、いま一つは、現在開拓をやつておりますものにつきまして、蚕糸業を取入れて参りますならば、営農の面において非常に有利だという面につきまして計画をやつている部分が、約九千町歩ばかりになるわけでございます。従いましてほんとうに既耕地をつぶして桑園にするという部分は、五万七千町歩ばかりになろうかと思うのであります。しかしこの既耕地をつぶします部分につきましては、現在の食糧の増産という面と極力確執しないように調整をとります意味合いにおいて、真に既耕地の増加をはかる部面は、計画の後年度、二十八、二十九、三十年におきまして、その部分の増加を幾分見て行きたいというような計画になつておるのでございます。この部分につきましては、すでに林野庁及び開拓の関係なりあるいは現在の農地局及び農政局あたりと十分連絡をとりまして、食糧の増産につきましては、ある程度の調整をしながら、この程度の増加ぐらいならよかろうというような見通しでございます。しかも安本で経済の自立三箇年計画を現在立てておりますが、御承知の通り、桑園の方は永年作物を相手にしておりますだけに、三箇年計画ではなかなか立ちにくいのでございます。従つてわれわれの方では五箇年計画を立てておるわけでございます。前の三箇年の部分につきましては、すでに経済安定本部における経済自立の三箇年計画の中に、この数字が編まれておるのでございまして、この数字に基きまして、各地方の盛り上る力と調整しながら、この面積の調整をして参りたい、こういう考え方をもつて進んでおるのでございます。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 私は政務次官にお尋ねしたのですが、局長からの御答弁でございまして、一応承つておきますが、この五箇年計画をよく見ますと、どうも中心が非常にぼけておると思います。今、局長は、農民の盛り上る力ということをおつしやいましたが、農民は、やはり自分で食べて生活して行かなければいかぬというところは、お蚕を飼つて、それを繭にして、これがどれくらいで売れるかということが問題なのです。農民もやはり、日本の産業の振興とか、日本の自立経済というようなことも一応考えますけれども、しかしお蚕を飼う者は、そんなことだけを考えているのではない。やはり適正な繭の値段が問題になつて来る。そういうものに対して、この五箇年計画はどういうところにポイントを置いてやつておるか。これをよく考えてみますと、ただお役所でこういうふうに机上の空論を書いて、これではたして養蚕農家が乗つて来るかどうかということなのです。それに対する自信がありますか。これは私はただ局長に言うのではない。こういうことをもう少し大臣に聞きたかつた。次官はもう少しこういうことについて誠意を持つて答弁をしてもらいたい。ただこういう計画を立てて、農民がはたして乗るかどうか、それに対する自信がございますか。これを次官からはつきり御答弁を願いたい。

島村軍次緑風会農林政務次官

○島村政府委員 御説は、ごもつともと思うのでありまして、今回の計画、ことにこういう変転期におきましては、机上の空論になつては困るのでありまして、政府といたしましては、一応いろいろな基礎資料を持ち、さらに蚕糸業会、蚕糸の中央会等の意見も参照しましてここに立てたのであります。しかし実際の執行面につきましては、盛り上る力を具体化して行かねばならぬと思うのでありまして、府県における蚕糸業の関係技術者の会合も行い、さらにこの計画の決定後におきましては、民間側の意見も十分取入れました実行方策を、この計画と相まつて立てたいと考えておるのであります。  なお繭価の問題は、御承知の通り、あるいはまた御質疑のありました通りに、これはよほどむずかしい問題であるのでありますが、先に申し上げましたように、蚕糸価格の安定対策に対しましては、かねて小林委員も御存じの通りに、いろいろ腹案もあるわけでありまして、この腹案を実現されるということになりましたならば、ある一定の最低の限度の繭価が保たれるという構想のもとに、目下審議を進めておりますので、農家の経済上におきましては、今後他の農産物価と相並びまして、そういう問題についても十分な考慮のうちにこの事業の推進をいたしたいと思うのであります。ただ私は、この際農業経営の立場から、要するに労働の生産性という点を相当取上げねばならぬと思うのでありまして、従来の蚕糸業の先進県である長野あたりは、どういう情勢になつておるか私もよく存じませんけれども、しかし一般的に申しますと、養蚕農家というものは、戦争中から従来の経験者というものを失いまして、若い人は養蚕技術を知らないというような点がたくさんあると思うのであります。従つて、ある程度の繭価の安定が期し得られるようになれば、蚕業技術計画の振興、すなわちここに上つております技術指導陣営の強化と相まちまして、大いに啓蒙宣伝を行うという施策を講じますれば、そこに養蚕の技術というものは、ある程度まで合理的な経営の上に立つた熱意が出ることを期待いたしておるのであります。それがやがてこの五箇年計画の達成に相当役立つて参ると思うのであります。なお海外との問題は、日本内地の繭糸価格いかんによることは、私の申し上げるまでもないことでありますが、その繭糸価格の安定については、やはり海外における消費部門についての消費宣伝を相当やらなければならぬのでありまして、消費宣伝については民間側の意見を聞きまして、ある程度の具体的な宣伝方法まで現に考えて、その上に立つた計画であると御存じ願いたいと思うのであります。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 次官のお話けつこうでございますが、私はもう少し根本的なことをお聞きしておるわけです。もちろん蚕糸業の振興には糸価安定がなければならぬということは、これはもうわれわれ従来言つて来た。ところがその糸価安定について、政府は一体どういうことをしておられる、何にも現われていないじやないか。そういうことをおいておいて、ただこういう計画を立てて、農民の盛り上る力なんて、とんでもない話なんだ。最近養蚕意欲は非常に上つております。これはなぜかというと、去年の今ごろは十万円か十一万円くらいの繭の値段であつた。ところが今年の一月から急に三十万円にも上つた。養蚕農家というものは、どうしてこうなつたのかということはよく知らない。責任ある政府は、こういうことをもう少し考えてもらいたい。三十万円に上つた、ところが二箇月くらいでまたガタ落ちになつて来た。現在は二十万円そこそこだ、こうなると一体養蚕農家は何を目標にしてやるか、盛り上る力というものはなくなつちやう。どうなるかわからない。ところが御承知のように、養蚕というものは、すぐ繭の値段が上つたからといつて、今すぐやつて一月や二月でできるものじやない。やはり桑を植え、肥料をやり、本格的にやれば三年もかかる。こういう見通しがなくて、ただ盛り上る力なんて、そんなのんきなことを政府は考えてもらつては困る。もう少し根本的に、ただ値段がいいとかそういうことでなくて、永続性のある蚕糸業の計画を立てなくてはいかぬ、これは書いたところでは五箇年計画、りつぱなものだけれども、はたして現在の繭価がどのくらい続くか自信がありますか、これは絶対にあなた方はないと思う。それでこういう五箇年計画といつたつて、養蚕農家は将来は六万町歩も七万町歩も桑園をふやしてやるのだ、これにうつかり乗つたら養蚕家はとんでもないことになる。これが今年の秋あたり十万円になつたらあなた方はどういうことをしますか。みんな相当の肥料を買つたり、桑園に力を入れたり、あるいは開墾したりやつた。ところがとたんに繭の値段が下つたら、だれが責任を負うか、あなた方がもし責任を負うなら、政府がこの糸を買い上げるかどうか、そういうことまでやつたらはつきりするけれども、そういうことをやつていないじやないですか。私はういうことを政府当局に言つたつてできないことを知つておる。これを私は聞きたい。だからこんないいかげんな計画を立ててもらつては、とんでもない話だ。立てるならちやんと見通しをつけて、これこれこういうことで、こうなるのだということをやらなければだめなんだ。海外の適正なる生糸の値段というようなことを口でおつしやいますけれども、どこが一体適正な値段なんです、それを聞きたい。そしてどういう糸価の安定をやるか、繭価の安定をどうやるか、具体的に次官のはつきりした考えをお聞きしたい。

島村軍次緑風会農林政務次官

○島村政府委員 糸価安定が前提であるということに対する小林さんの御意見は、私も先ほど申し上げた通りで、これは非常に重要な問題であり、かつさようでなければならぬ。そこで国会の御後援も得、かつ熱心な皆様方のすでに御承知の通りに、糸価安定対策は、現に一生懸命にその打開に努めておるのでありまして、この打開が期せられますならば、すなわち最底の補償をし得る、非常に暴落した場合には、政府みずからが買い上げるというような施策を、あわせて考えた上でのこの計画と御承知を願いたいと思うのであります。同時にただいま申し上げましたように、その価格の安定を期するのには、やはり海外における消費部門の宣伝が大きな役割をもたらすので、これの裏づけとして、業界の協力を得まして、消費宣伝を大幅に取上げて、その安定の一助にいたしたいという前提のもとに立つておるのであります。もちろんこの計画は他の産業と違いまして、盛り上る力と申しましても、内地における問題だけでは解決をしないのでありますから、そういう問題が重要なポイントになることは、たびたび、申し上げる通りでありますので、この上ひとつ御協力を得まして、その対策を早く実現されるように、皆さんの御協力を得たい、また政府におきましては、極力それに対して対策を講じまして、早く実現するような方法を、せつかく努力を続けていることを御了承願いたいと思います。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 次官は大体話はわかつているが言わない。というのは、消費宣伝は必要です。われわれも向うへ行つて見て、消費宣伝しなければいかぬということはわかつている。これはいいが、消費宣伝だけではだめです。ただいくら宣伝したつて、物が高ければ売れつこない。向うで女の絹の洋服を買つたら三百ドルとられた。向うの連中は五十ドルか七十ドル出せば、女の洋服ならりつぱなものが買える。ところが生糸の服は三百ドルもする。これではいくら宣伝したつて売れない。ところが向うへ行つてみると、ナイロンが一ポンド四ドル四十セントだ。生糸はこの間三十万円になつた。ところが原糸の価格は倍になつていない。ところが製品は三百ドル、すなわち五倍にも七倍にもなつている。そこに隘路があるのです。これはなぜかというと糸価安定をやらないからだ。糸価安定を、あなた方は具体的にやるやるといつてどうしてできないか。これをもう少しはつきりしてもらいたい。この問題については、ぼくはこれ以上次官を追究しませんが、重要なポイントはそこにある。  それから私は、宣伝の問題でもいろいろ注文がありますけれども、これはあとの機会にいたしまして、もう一つ具体的な問題について御答弁を願いたいと思います。この五箇年計画によりますと、一応は顔が出そろつております。そこで現実の問題として、今年の春繭がもう出ている。この値段は一体どうなつているか、ただ横浜の相場や普通の相場だけでいいかどうか、これに対する資金の裏づけはどういうふうになつているか、こういうふうな問題、もう少し具体的に、この五箇年計画の一番骨子となる点をはつきり御答弁願いたいと思います。資金の問題その他について……。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 繭の売買にあたりまして一番問題になりますのは、その売買に要する金をどうするのかという問題であります。御承知のように、終戦後五箇年間にわたりまして、今日まで繭の売買につきましては、実はその資金の調達に対して、日本銀行といたしましては、スタンプ手形の制度を御承知のようにとつているのでありまして、この制度の関係かどうか知りませんが、とにかく今日までは曲りなりにも行つているものと思うのであります。ところが本年は、とにかく糸価があの通り上つております関係からいたしまして、相当の購繭資金を要するわけであります。しかし一方それに応じまして、銀行の預金の増加率は必ずしも即応していないという問題からいたしまして、この購繭資金の調達ということは、本年度のこの蚕糸の運営につきましては非常に大きな問題でありますので、蚕糸局といたしましても、養蚕、製糸の各業者とともに、金融統制がある程度実施されております今日、何とか金融機関に対して、これが打開をはかつて参りたいという考えからいたしまして、本年の一月以降、日銀当局並びに地方の蚕糸の金融をあずかつている金融業者としばしば会合を持ちまして、今日まで来ているわけであります。御承知のように、実は三日ばかり前に、日銀からその購繭資金に対する態度が発表せられたわけであります。これは製糸業者に対して購繭資金を融資いたします金融機関が、日銀側に援助を求めて来た場合における日銀側の条件が発表されているわけでございまして、昨年まで実施されております従来のスタンプ手形の条件を申しますと、その条件は二つあるわけでございます。購繭資金につきましては、かま入れ掛目、つまり繭の売買されましたその集荷所売渡しの価格にプラス製糸業者の工場にまで持ち込みますその経費並びに乾繭をいたします乾繭の諸費用を加えたかま入れ掛目に対しまして、日銀といたしましては、融資した地方銀行から要求があれば八五%まで資金を融資する。それからその資金融資の期間は八箇月ということになつておるのでございます。それで今年は民間業者の人たちもともに、この程度の条件を認めてもらいたいという要求をいたしましたが、昨年の製糸業者の業績から申しまして、また最近の金融事情から申しまして、日銀側といたしましては、これに対してある程度の削減をしたいというのが日銀側の意向でございましたが、折衝の結果この間新聞発表になりました条件を見ますと、かま入れ掛目という点は、今年はそのまま採用はできないが、集荷所売渡しの繭の価格に対しまして、プラス乾繭費はひとつ認めようというような形になつております。  それから期間の面につきましては、とにかく今生糸の需給の状態は、御承知のように非常に窮迫しております。とにかくつくれば売れるというような状態でございますので、資金の回転率は、過去四、五年の終戦後の状態から見ますとよくなつて参つておることは確実でございます。資金も従来のような八箇月という形でなしに、七箇月くらいというようなことでございます。従つて日銀側の考え方といたしましては、もちろんこの程度の融資の条件でありますものならば、何とかこぎ着けるのではないかというような見解を表示しておる次第でございます。現在の購繭資金の状態といたしましては、その程度にきまつている次第でございます。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 ただいま繭資金の問題でお話がありましたが、繭資金を計算するには、今年の春繭はどのくらい、夏繭はどのくらいと大体の見通しがついております。ところが、それに対する繭の価格は一体どのくらいに見ておられるか、これでなければ資金計画は立たぬと思う。その点一体蚕糸局は、今年の繭の価格はどのくらいに踏んでおるか、そういう点がわかつておりますか。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 資金量の問題につきましては、結局繭の売買がどれくらいで行われるかということについておのずからきまるわけでございますが、日銀側の態度といたしましては、結局金融の面で価格をきめたくないというような考えが根本思想のように承つております。われわれもそういうぐあいに聞いておりますが、一応の目途はつけるかもしれませんが、これにつきましては、日銀側といたしましては、とにかく売買の両当事者におきまして、ある程度の価格が決定されるものであつて、これは金融の面からきめるべき筋合いのものではないというような考えを持つておいでになるようでございます。従いまして、今どれくらいに価格がきまるかということは、これは個人的の見解で、金融業者としてもわからないのでございますし、われわれとしてもその見当はつきかねると思うのでございます。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 これは非常にデリケートな問題ですが、もう少し蚕糸局の腹を私は聞きたい。こんなことは常識的にだれもわかつておる。金融業者が農産物の価格をかつてにきめるなんということはとんでもない話だ。日銀の場合はこれはあたりまえです。しかし蚕糸局として大体どのくらいの見当を持つておるかということ、それをどうしても言えないと言えば、私は聞きません。しかしあなた方必ず腹にある。腹にあることはここではつきり言つたらどうですか。言えなければ言えないでいい。それならそれで私はまた考えがある。——答弁がなければ私はそれでいいのだ。  それではもう一つお聞きしたい。最近、話によると、繭の掛目は何かのらりくらりしてわからぬ。ところが生糸の生産費について政府は何か考えておるらしい。何か調べておると思うが、政府が考える生糸の生産費というものは、一体どのくらいなのですか。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 実は現在の繭の売買が団体取引になつておるのでございまして、売買両当事者としまして、ひとつ参考の意味合いで、何とか政府から加工費を出してくれないかというような要望があつたのであります。それでわれわれといたしまして、これに要するほんとうの正確な加工費を出すということになりますと、やはり法律的な手段が必要でございますし、またそれに要しまする予算が必要でございますが、そういう法律的の手段なりあるいはまた予算というものがない今日、われわれとしてはなかなか困難だというお話をいたしましたが、とにかく養蚕、製糸側で何とかひとつ政府で調べてもらいたいというようなことから、われわれ現在あります能力の限りにおいて、ひとつ何らかの調査をしたいという意味合いからいたしまして、約三百近くの工場のうち五十工場だけを選びまして、現在生産費の調査を進めておるのでございます。この生産費の調査は、まだ正確な数字は出て参つておりませんが、大体の考え方といたしまして、われわれが現在考えておりまする方向といたしましては、昨年度の実積が大体どのくらいの実数になつておるかということを調べてみておるわけであります。しかも各生産費の費目につきまして、現在それがどのくらいになるものだろうかというような推定の方法でございます。これらのものを現在調べおります。従つてわれわれといたしましては、これは参考のために、ひとつごらんいただくという意味合いにおいて、現在の調査を進めております。不日その数字が出まするならば、これに基いてやろうというようなことになるものと思いますが、現在まだその正確な数字が出ておりません。繭の取引前くらいまでには、大体とりそろえることが可能であると思つております。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 何を言つておるのだかよくわからないのだが、その生産費のとり方は、三百工場のうち五十工場をとつた、そんなことは私は聞いておるのじやないのです。その役所としての正確な調査方法にはいろいろある、そんなことはわれわれはわかつておるのです。それよりも、現在の繭の生産費はどのくらいかということを農林省がお調べになつたら、それを出していただけばいいのです。それがまだ現在正確な数字がわかつていないとか言う。わかつていないならわかつていないでいいのです。しかしあなた方は、そういうものをこういう方法でつくつた。これはいつ幾日に出すのだということをはつきりしてもらいたい。そうしてそれに対して、ある程度政府は責任を負わなければならぬ、ここが問題です。政府がそういうものを出す以上は、これは養蚕家から言われても、製糸家から言われても、どつちから言われてもはつきり責任を持てるというものでなければ、私は出してはいかぬと思う。ところが今の局長の話にしたつて、出すのだか出さぬのだか、正確だか不正確だかわからぬ、これでは困る。政府はこういう調査の方法をやつて、現在の情勢にぴつたりしたのだということで、どこから突いてもはずかしくないものを出せるなら出してもらいたい。いいかげんのものなら出さぬ方がよい。養蚕家は生産費はもつと安いと言い、製糸家はもつとかかると言う、これは業者ですから当然です。しかしその間にあつて、政府が公正なる立場において、生糸の生産費はこれだけだという、どこまでも責任をもつて言えるものがあるなら出せ、そういう責任を負えるのか負えないのか、それをお聞きしたい。出すのか出さないのか、時期を正確にはつきり御答弁を願いたい。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 発表の時期につきましては、先ほどお話しましたように、その繭の売買までには間に合わすように出せるだろうと思うのでございます。それから今の信用度の問題でございますが、その問題につきましては、先ほどもお話しましたように、この予算に基いて、法律なり命令に基いてわれわれがつくつておるわけではございませんので、その面につきましては、そういう条件でわれわれの生産費をごらん願いたいという考え方でございます。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 この問題もこれ以上追究しませんが、養蚕家なり製糸家は、これは非常に重要な問題と思つておる。これをひとつ十分に腹に入れて、はつきりした政策をとつていただきたいことを意見として申し述べます。  次に先ほど繭取引の問題が出ましたが、繭取引については、昨年度もいろいろ議論がありました。またいろいろ問題を起しております。今年は政府は繭取引を一体どういうかつこうで行いますか、昨年度のいろいろの問題をどんなふうに処理して行かれるか、この問題について、はつきり御答弁を願いたい。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 繭の取引の問題につきましては、われわれといたしましては、養蚕家の団体の力に基きますいわゆる団体取引と申しますか、売手側の団体権のもとに、また買手側につきましては個別にやつていただきたいという考えであります。これは昨年度通りでございます。従つてそのような取引が円滑に参ります意味合いで、先ほどもお話しました生糸の加工費について、団体側から、つまり売買の両方面から非常に要請がございましたので、そういうような取引を円滑に進めて行くために、加工費を政府側で何とか調査してみてくれないかという要望がございましたので、今調査を進めておる次第でございまして、やり方といたしましては、養蚕家の団体、それから製糸家の方は各工場別に取引をやつて参りたいという気持ちで進んでおるのであります。これはもちろん繭の取引の際における生繭取引については、この方法が一番よいのではないかという考え方であります。そのほかに繭の処理形態といたしましては、乾繭取引もございましようし、あるいは組合製糸によつて自分みずからが生産した繭を加工して行くという処理方式もあろうかと思うのであります。やはりこの三つの形態に基いて繭の処理はやつて参りたい、こう考えております。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 ただいまの答弁を聞いても、これもどうも私は満足できない。昨年いろいろの問題が起きておるが、これをどうするかということを、はつきりしてもらいたいのです。と申し上げるのは、こういう五箇年計画は字には書けるけれども、繭取引というものは商取引で、なかなかむずかしいものなのです。こういう問題についてもう少しはつきりされなかつたならば、こういう五箇年計画などは何にもならならなくなる。これももう少し御研究の上、いずれあらためてはつきり御答弁願いたいと私は思う。  次に、先ほど次官は触れられておりましたが、この五箇年計画をやるには、養蚕の指導員を拡充して行かなければならぬというようなお話がありました。この刷り物の四番目の措置として、こういう計画をやるのに予算的措置をやる、資金的に措置をやると書いてある。この予算的措置というのは、どれだけの予算をとりますか。たとえば指導員の拡充をどうやつて行くか。私はこの蚕糸業の振興をはかるには、どうしても指導員をもうけ少し拡充して行かなければならぬと思う。これは私がアメリカに行つて、アメリカかぶれして来たわけではないが、向うで一番重点を置いておるのは農業改良普及事業です。これはもうすでに蚕糸局でも人間が行つて、向うのよいところはとつて来ておるはずだと思う。こういうところに少しも重点を置いていない。何でもかでもアメリカのまねをする必要はないけれども、アメリカはそういう点は非常に進んでいます。こういうようなものをもつと重点的に取上げて——向うでは農業改良普及事業をエクステンシヨン・サービスと申しまして、大学も試験場も、あるいは農業団体も政府も、渾然一体となつて、農業の改良普及ということについて非常な力をいたしております。また非常な成果を収めておる。こういうことがわかり切つていながら、政府の予算的措置というが、一体どれだけの予算を持つておるか。今までほんのちよつぴり申訳的にやつておる。こんなことではとてもだめです。養蚕の改良普及は養蚕指導員にある。こういうような点について、どれだけの予算的措置を持つて、どれだけの信念を持つておやりになるかを、はつきり御答弁願いたいと思います。

島村軍次緑風会農林政務次官

○島村政府委員 技術指導員の拡充は、この計画の達成に一番必要なものであると考えまして、本二十六年度予算には、御承知の通り二千四百万円計上してありますが、これは非常に少いのでありまして、この拡充計画遂行とともに、一億七千万円くらいの予算を要求いたしたい。全体を通じて約六億ばかりの予算の予定を持つております。しかしこれは大蔵省との折衝及び補正予算との関係がありますので、今後の問題に残ります。熱意に対しましては、小林委員に劣らぬつもりでひとつやりたい。従つて大いに御援助をお願いいたしたいと思います。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 これは昨年度も私はしばしばここから申し上げましたが、まだほんとうに具体的になつていない。補正予算、追加予算、これではどうにもなりません。大蔵省がどうであろうと、あなた方はこういうところに重点を置くならば、ほかのところは投げてもうんとやつてもらわなければ困る。われわれ、もちろん協力いたします。しかし現実に現われなかつたならば、こんなものはいくらやつても机上の空論になつてしまう。ただいまのお話も、これだけとつたというのではない。これからやりたい。そんなことでは何にもならぬ。こういう点をもう少し十分御活動願いたいと思います。  次に最近政府では、新しい機械の改良発達というようなことについて、いろいろ施策をやつておる。製糸業の方も、今までと同じような多条繰糸機とか、そんなものではいかぬ。自動繰糸機というものが業界でも非常に熱心にやられておる。そういうことに対して政府では、特に蚕糸局ではどういうふうに考えておるか。政府はこれらの助成をすでにきめようとしておる、こういう際に蚕糸局は一体どんな考えを持つておるか。製糸の改良、生産費の低下のために、自動繰糸機とかその他について相当考えがあるはずだ。それが何も具体的に現われていない。農林省として何をしておるのか。通産省が何か二、三のものをつくつておる。そうしてそういうところにただ蚕糸局が便乗する程度である。これでいいのか。蚕糸業の五箇年計画が立つたら、もつとこういうところに重点を置くべきだと思う。そういうような具体的な措置がありましたら、御答弁を願いたい。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 この蚕糸業振興五箇年計画の対策及び措置というところをごらん願いとうございます。その中に「製糸設備の近代化」となつておりまして、「製糸設備近代化資金の融資措置」と書いてあります。実はわれわれも、製糸が昨年非常に経済的に恵まれまして、相当多量の資金の蓄積もできたことではないかと思うのであります。これと政府のある程度の何らかの措置によりまして、なるべくこの際企業の合理化に邁進してもらう方が一番よくないかという考え方からいたしまして、実はその際に取上げるべきものは、業界として何が一番いいかという点を考えますれば、やはり製糸部面におきまする自動繰糸機というようなものを、この際取上るのが一番よろしいという大体の見解になつておりまするので、政府といたしましては、本年度の予算で約八百万円ばかりの研究費を一応製糸関係でとつておるのであります。しかもこれは今審議中でございまするが、かなりの部分がこの自動繰糸機の研究に充てられるのではないかと思われるのでございます。研究部面におきましてはそういうような方法をとりまするとともに、これをいかにして育成して行くかという面につきましては、実は現在通産省に工業化試験という経費があるのでございます。その部面に、なるべく自動繰糸機のうちでまだ工業化というような程度の過程にあるものにつきまして、極力そういうような資金をひとつ融通してもらいたいというような考えからしまして、現在工業化試験に資金がございまするので、目下その部分につきましては、通産省と交渉いたしまして、自動繰糸機のうちでまだ工業化という過程にあるものにつきまして、その資金の利用方をやりたいと思つて現在折衝を進めております。  それから次に、すでに工業化というようなものができまして、さらにもう実際に移るという面につきましては、これについて一つの金融制度を考えてはどうかというような考えからいたしまして、昨年実はあの見返り資金の利用ということにつきまして運動いたしました結果、とにかく三工場については、すでに閣議の決定を経て司令部まで参りましたが、その司令部に参りました時期がおそかつた関係からいたしまして、実は融資のせとぎわで落されておるような関係でございます。しかしあの見返り資金というものが、今後開発銀行によつて融資をやるという形になつておりますので、われわれといたしましては、その面につきまして、極力開発銀行の方に融資方を願つたわけでございます。幸いに経済安定本部におきまして、開発銀行にもし融資させるならば、この融資しまする業種ぐらいのものは、ひとつ安定本部できめたらどうかというようなことで、近日その業種について、ある程度安定本部の話合いがついたという話を聞いております。その際に自動繰糸機はそこに取上げられているというような状態でございますので、われわれとしては、金融措置によつて長期の低利の資金を融通いたしまして、極力今後の製糸部面における合理化の促進をして、大きな一つのてことして、この金融措置によつて合理化を促進して参りたい、こう考えている次第でございます。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 ただいまのお話を聞きますと、われわれは、もう少し当局が真剣になつてもらいたい。やつておつたが、もう時期が遅かつたとか、通産省の方に工業化の問題の協力を求めているということですが、自分の関係の業界に対しては、自主的に自分の局ではつきりした計画を立てて、これをどしどし進めて行くのでなければならぬ、こういう点はさらに勉強していただきたいと思います。便乗もけつこうですが、それらについても、指導の立場にある局自体が、もう少しはつきりした信念を持つてやつていただきたいということを希望いたします。  もう一つお尋ねしたいのですが、蚕糸業の改良普及をはかるには、どうしても蚕品種の改良が問題になります。これらについて政府はどういうお考えを持つているか。われわれはかつて沖縄に分場を持つておりましたが、現在ではかような状態であります。そういう点についてどんな施策を講じているか、それらの蚕品種の改良について、政府はどういう施策を持つているか、これについて具体的な例をもつてお示しを願いたいと思います。

小林明隆農林事務官(蚕糸局蚕業課長)

○小林説明員 ただいまの優良蚕種の普及促進につきましては、さしあたり本年度百五十万円の予算をもちまして、沖縄等の蚕品種を失いました品種改良の対策といたしまして、暖地に即急に早掃き蚕種の可能のように桑園を設定いたしまして、沖縄等を失いました代種を求めて、品種改良をはかりたい、かように考えております。

小林運美国民民主党

○小林(運)委員 蚕品種の改良について百五十万円とか、百七十万円、この程度で蚕品種の改良ができますかどうか。今百何十万円と言うと大きいようですが、昔の金に換算するとほんのわずかな金です。もつとこういう点について、品種の改良に重点を置いて、どんどん予算を要求していただきたい。それには自分の方の研究が足らなければだめです。やはりいろいろな角度から研究をして、これなら行けるというものをもつて、どんどん要求すれば必ず私は通ると思います。そういう点について、格段の努力を願いたいと思います。  最後に私は結論として申し上げます。これは次の機会に、農林大臣に徹底的に私は質問を申し上げたいのでありますが、一言申し上げます。先ほど来いろいろ申し上げたように、蚕糸業の五箇年計画を立てても、これは机上の空論に終るという危惧を持つ。先ほど来申し上げたように、糸価の安定をどうするか。これが解決しなかつたら、何をやつてもみなだめです。どんなよい品種ができても、蚕ができても、繭の値段はうんと安くなつてしまう。養蚕家はつくりませんよ。どんなよいことをやつても、結局は糸価が安定をして、相当の期間安定した価格でどんどん売つて行くというのでなければならぬと私は思う。それに対してはつきりした答弁がない、これではだめだ。私はこれ以上追求しないけれども、農林大臣は、これに対して責任を持つて答弁すべきだ。養蚕家がこういう五箇年計画なんていうものをとつて、さぞ政府は、おれたちがこれだけのことをやつたら適正な値段で買つてくれるだろう。政府は買えなくても、適当に売れる自信があつてやるのだろうと養蚕農家が考えている。その養蚕農家の気持を、政府はただこんな紙で、あとは知らぬというようなことであつてはならぬと私は思う。それにはやはり糸価安定で、この糸価安定をどういう具体的な方法でどうするかということを、はつきりきめてやつてもらいたい。この問題は、今日は大臣がいないから——私は大臣にいろいろの具体的の事実を示して、徹底的に究明いたしたいと思います。これは私の最後の意見でございます。まだまだいろいろ根本的の問題について質問がありますが、これは大臣の出席をまつて徹底的にやりたいと思います。本日はこの程度で私の質問は終ります。

八木一郎自由党

○八木委員 ただいま小林委員との一問一答で、当局の熱意の足らざるところには共鳴を感じたのでありますが、問題の蚕糸業五箇年計画に関しまして、私は本質的に、一体かような、蚕糸について予算的な立法的な措置の伴つていないものを出すこと自体について、むしろ反対であります。簡単に計画を立てることはわけはないと思います。統制本位の計画経済主義を基調としている政治の体制の中ならばともかく、一体かくのごとき裏づけがあとから出て来て、先に計画だけがふらふらしているということになりますと、五百万に及ぶ零細な多数の農民諸君が、生業の中に取込んでいる重要な現金所得の養蚕でありますだけに、その責任を政府がいかなる形で持つか、こういうことに関しまして次官の所見を伺いたいのであります。これは今事務当局が、自己満足の御都合主義でこういうふうに作文しているというのか、そうでなくて、強く蚕糸に関しては計画経済主義の線に沿うて打出して行く、こういう用意と熱意をもつて、責任をもつて五百万の零細蚕糸関係者に臨もうとしている政府の態度か、この点を伺いたい。

島村軍次緑風会農林政務次官

○島村政府委員 終戦後の蚕糸業の復興については、非常に消極的であつたことは、まことに私も遺憾に思うのであります。そこでさきに五箇年計画を立てて、さらに今度この案を立てましたゆえんのものは、何としてもこれは、国内の養蚕家並びに蚕糸業関係者の相当な熱意と、しかして努力を必要とすると思うのであります。政府におきましても、従来の蚕糸業に関する振興対策が非常に微温的であつたことに対しては、われわれ非常に遺憾に存じておつたところでありまして、今回の計画は、この消費流通経済過程の政策から、生産増強過程に大いに進まなければならぬということは、これは自由党の政策でもあるし、われわれ食糧増産と相まつて、自立経済の達成の上からぜひとも取上げなければならぬ問題であります。従いまして、この前段の目的にもなつておりますように、日本の経済再建及び自立経済達成の上に、すでに大きく取上げた計画の一貫しての計画でありますので、当然この問題は予算化すべきものと私は信じておりますし、また先ほども申し上げたように、六億の経費というものはあまりそう大きい経費ではないと思つております。むしろ少いぐらいに思うのであります。なおその予算的措置等については、今後熱心にこの実現のために努力を重ねまして、これが御指摘になつたような空文に終らないように、取上げて参りたい。農家の農業経営及び農家の経済安定の点から考えましても、わが国の蚕糸においては、最小限度においてこの程度のものは、われわれ農林省はもちろん、国家として取上げて推進すべきものという確信を持つて今回の案を立て、農林省内部におきまして熱心に取上げて、皆さんの御批判を仰いでおるような次第でありますので、どうか熱意の足らないというおしかりを受けまするが、蚕糸業関係の皆さんからも、熱心な具体的な御意見を十分聞かしていただきまして、この計画の達成に御協力をお願い申し上げたいと思います。

八木一郎自由党

○八木委員 私が伺つておるのは、農林省内で一応この案がまとまつた。従つてこれを政府として法律的に、予算的に責任を持つた形で、近く閣議にも諮り、それぞれの措置を進めて行く途中のものか、あるいは事務当局だけ、農林省当局内だけで考えておるものであるかどうか、その点を伺つておる。  熱意の点ですが、六億という予算は、これは大体問題にならぬ。一体蚕糸業が、統制経済時代のあとじりで黒字で政府に貢献をしておる額は何十億ございますか、次官は知つておりますか。ほかの統制機関は赤字でしりぬぐいをしておるのに、蚕糸だけは黒字で、政府に貢献しておるのは何十億か、次官は御存じですか。

島村軍次緑風会農林政務次官

○島村政府委員 御指摘になりましたが、これは八木さんがよく御存じですから、私から答弁申し上げなくてもいいと思いますが、価格差益金の関係は、たしか百何十億だつたと思います。それから現在立てました蚕糸対策の五箇年計画は、既往におきまして終戦後に立てました対策を、さらに強化して参りたいということで、農林省議において決定をいたしたものであります。政府として取上げる場合におきましては、もちろんこれは閣議決定を要することだと思うのでありますが、閣議の段階にはまだ行つておりません。しかしこの計画に従いまして閣議の決定も受け、さらに予算的な措置を、裏づけとしてぜひともやりたいという考えであることを、御了承願いたいと思います。

八木一郎自由党

○八木委員 私はそれで言うのです。閣議に持ち出して、近く政府としてこれを取上げ、政府として必要なる予算的、資金的措置をとる用意があるということならば、何で六億でこれだけの期待が寄せられるか。まことに六億は相当の数字でなかなかむずかしいということで、しかも画餅に帰するようなこの計画を、熱意を込めて協力してくれと言うから賛成ができない。本気でやるならば、少くとも価額差益金で、蚕糸業の犠性において政府に納めた額は七十億以上にも上るのですから、六億とはけた違いではないか。春繭資金一つ考えてみても、外貨獲得の面から考えてみても、それを食糧と引合せて考えてみても、また蚕糸業自体が農業、工業、商業に属する面から見ても、政府自体が本気でこれを取上げるならば、その責任のある予算的、資金的裏づけが先にきまつて、そのあとにかようなものが出て来てしかるべきものではないか。かようなものを出しておいて、六億が裏づけで、それもどうかわからない。時間もありませんから内容は一々申し上げませんが、例として言えば、たとえば増産の根本の問題は、蚕糸業関係の技術員の身分安定の問題だ。こういうことで昨年の予算的経過を見ますると、一億を要求されたことに対して、省議はこれを全面的に否定しておるではないか。私どもはこれを聞いて復活要求をして、それでようやく復活した程度の二千四百万円ということで、どこにその熱意がありますか。かような作文をりつぱに並べて、そうして五百万生産者に、政府はかくのごとく力を入れておるというような、零細産業人に君臨するような態度でこんなものをやられたのでは、迷惑しごくである。だから出直していただきたい。出すのならば裏づけとなる内容を先に示してもらいたい。こんな小さな羅列主義で、全部をりつぱに作文化してみたところで、国民としては迷惑しごくであります。  それからもう一つ伺いたいことは、廣川農林大臣が就任早々、初めてこの農林委員会へ見えたときに、蚕糸政策として私は新しい農林大臣に注文を言つておいたのであります。当時次官もおられたから御記憶もあるかと思いますが、それは価格安定と技術員の身分安定と増産の三つであります。この価格安定と増産、技術員の身分安定の問題は、ともにその努力のあとは多少認められますけれども、結果はさきに一例を引いて申し上げました通り、増産の枢軸となる技術員の身分安定問題を、二千四百万円でお茶を濁しているというこの冷厳な事実の前には、私どもは蚕糸当局の熱意を買うわけには行きません。新しく就任せられた蚕糸局長は、この三つの原案に対しまして、どうお考えになりますか。具体的な項目としてお伺いいたします。  第一は価格安定の施策でありますが、この価格安定施策に関しては客観情勢その機に至らざる理由をもつてだんだん延びております。そこで私は新しい観点から、国際商品である生糸の価格安定政策は、国際商品として取上げられておる小麦——国際小麦協定のごとき取扱い方を研究してみる必要があると考えて、私自身も一案を研究しておるのであります。先般アメリカ、イギリス、フランス、スイス、その他世界絹業界の代表が日本に来られた際に、養蚕農民代表者の立場から、私は相手の国の人にも八木の私案であると言つて示した。その後非公式な通信によりますと、非常に好感をもつて、研究してみようというように向うも受取つておるようでありますが、国際小麦協定におけるがごとく、一つの国際商品を、価格安定の措置から研究してみる用意と熱意があるかどうか、この点を伺います。  第二点は宣伝事業ですが、一九四八年に開いた第一回フランス会議、第二回に開いたアメリカ会議、第三回に開いたイギリス会議、第四回の会議は日本において行つてもらいたいという声が、国際的な要望として上つております。第四回というと来年でありますが、この国際絹業会議を日本において、というような状況になつた場合に対処する局長のお心持を聞かしてもらいたい。  それから第三は、問題の技術員の身分のことにつきまして、今伺いますと、予算的には一億七千万円程度のものであるということですが、立法的にはお考えがあるかないか、この三点を聞かしてもらいたいのであります。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 糸価の安定の問題につきまして、どういう方法をとればいいかという問題につきましては、海外の業者も、これに対して相当の関心を払つておるわけでございます。従つてわれわれが現在きめておりますことは、政府部内全体の意向というようなものはまだきまつておりません。しかし今お示ししまする事項というのは、とにかく民間側におきまして帰一しておる考え方があるのでございます。しかもこれはすでに昨年の十月、日本の絹業使節団が参りました際に、対外的にも説明し、また今回この四月に欧米の人たちが参りました際に、民間側の帰一した意向だといつて説明しておる事項でございます。それは御承知のように、つまり価格の面におきましては、最高及び最低の価格をつくりまして、最低価格以下に下つた際には、市場におきまする糸をある程度フローズンするという考え方、また以上になります際には、フローズンされた糸を販売するなり、あるいはまた、その時期に糸がなかつた場合におきましては、法律的にある程度この価格以上で売つてはいけないというような、つまり戦争中とりました、価格政策の一環としてやりました公定価格制度のような形において、法律的に売買を禁止するというような方法がすでに対外的に発表されているのでございます。今八木さんからお話になりました小麦協定のような、一種の国際協定がある程度そこにあつてはどうかというような試案が、実はこの四月の会合に絹業者の人たちが見えた際に提案されまして、また日本の業者の側においても、この問題はある程度検討してみたらどうかという意見も聞いておるのでございます。従いまして、今お話になりましたような面も、業者側の人たちと研究してみる意向は十分あろうかと考えておるのでございます。  次に宣伝事業につきまして、もし海外側の要望があるならば、来年日本でやれるかという問題でございますが、これは非常に政府予算にも関係することでもございましようし、また民間側につきましても、やはり相当の出費を要することでございますので、これらのものがもし要求がございました際には、十分その間に協議をいたしまして、おそらくこの十月にロンドンの会合に参りまする際には、そういうこともあるいは考えて参らなければならぬかとも考えておりますので、それまでに日本側としての態度はきめなければならぬと考えておる次第でございます。  次に指導員の身分の安定の問題でございます。御承知のように、農業指導員は、いわゆる法律的の規則に基きまして、地方の公務員になつておるというような形をとつておりまするが、われわれの方の養蚕の指導員は、御承知のように身柄は養蚕の団体に所属いたしまして、そしてそれに対してわれわれの国の方の措置といたしましては、各府県に現在設置されております農業指導所の職員に嘱託いたしました際に、その嘱託員に対する手当といたしまして、政府といたしましてはそれに補助を与えておるわけであります。先ほど政務次官がおつしやいましたように、現在約二千四百万円ばかりのものを出しております。現在のところ蚕糸局といたしましては、これをなるべく増額いたしまして、農業の一般の普及員と同じ程度に待遇を見て参りたい。それに対して政府あるいは地方の府県の御援助なりをお願いしまして、大体現在の農業改良指導員程度のものをやつて参りたいと考えておる次第であります。

八木一郎自由党

○八木委員 私のお尋ねしたことに対して、今のお答えはピンぼけで要領を得ません。就任早々のことであるから、たいへん外交辞令が多いことと思いますが、率直に、次の機会でよろしいから——蚕糸の問題は重点は三つであります。私は蚕糸の政策としての重点は、廣川農林大臣就任のときに約束し、大いに鞭撻申し上げた、この点に尽きておると今でも信じておる。それは糸価安定と宣伝と増産であります。この糸価安定と宣伝と増産に関する新蚕糸局長の信念的な心構えを新たにして、どういう方法でその職責を尽そうとするかという点を、あらためて聞かせていただくことをお約束申し上げて、今日は質疑を打切ります。

横田甚太郎日本共産党

○横田委員 一項目だけお伺いします。第三、対策の九、海外における生糸の消費宣伝というのは、一体どういうことをするのですか。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 この部面につきましては、幸いに民間の業者の御同意を得まして、昨年の四月から製糸業者並びに輸出生糸問屋の積立金ができておるのでございます。現在額といたしましてはおよそ四、五千万円程度できておるのではないかと思います。それから本年度につきましては、さらに養蚕業者の御同意を得まするので、大体総額にいたしまして、年間で一億円ちよつと以上になるのではないか。そうしますと、米貨に換算いたしますれば、約三十万ドルぐらいの金額になるのではないか。実は四月に欧米の人たちが参りました際に、この金額を日本側ではどのくらい年間出せるか、向う側の要求としては約八十万ドルぐらいを要望しておりました。それに対して、現在日本側としてはとにかく三十万ドル程度は出そうというような公約を民間側でおやりになつたわけでございます。大体その程度の宣伝はできるのではないかと思つております。それならその宣伝をどういうぐあいにしてやるかということでございまするが、その面につきましては、とにかく日本側で三十万ドルというような宣伝費を出します以上は、この宣伝方法ということにつきましては、日本側におきましてもある程度の発言権があるのではないかというのが民間側の御要望でございまして、これはもつともな御主張ではないかと思うのであります。しかし何分にも海外における宣伝であります以上、あまりかつてに、こちらからどうこうというような条件をつけるのもいかがかと思うのでありますが、われわれといたしましては、とにかくこの程度の金を出します以上、発言権はぜひ保留したいというような考えからいたしまして、民間においてこの実行委員会のようなものを日本側につくろうかと、現在思つております。従つてこの実行委員会におきまして、もし宣伝の関係で希望がありますならば、実行委員から向うに対して希望して参りたい。おそらくこの宣伝の経費は、アメリカ側とヨーロツパ側で使われるのではないかと思つております。しかもヨーロツパ側では、今年度はロンドンで会議が開かれますので、おそらく英国とフランスが中心になるのではないかと思つております。従いまして、経費は、米国並びに英国、フランスというような方面で、主として使われるのではないかと思つておるのであります。

横田甚太郎日本共産党

○横田委員 宣伝の内容を聞いたのですが、内容は言つてもらえないで、金のことを非常にていねいに言つておられたのですが、その金の点について聞いておりますと、三十万ドルというものは日本の民間で工面できる、いやそれ以外に三十万ドルを合算して六十万ドルというのか、それとも三十万ドルであるというのかわからない点が一つと、もし三十万ドルといたしまして、欧米側で八十万ドルの宣伝資金を要求しておるならば、差は五十万ドル。この五十万ドルの差ができておるのが、一体宣伝内容にどういうふうにかわつて来るのであるか、その宣伝の内容を聞きたい。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 実は欧米側から、あの八十万ドルの経費でもつて、どういう宣伝をやるかというような詳細なことは、私はまだ聞いていないのでございます。従いまして、三十万ドルに一応なるのでありますが、おそらく宣伝費は日本側だけでまかなえるべき筋合いのものでもございませんで、先方側におきましても、それに附加してやるのではないかと思います。それならばどういう宣伝方法をやるかということでございますが、実はアメリカで昨年やりました宣伝方法を聞いてみますと、もちろん日本側でやつておりますように、ラジオなり、テレヴイジヨンなり、あるいはパンフレツトなり、こういうようなものを利用いたしまして宣伝を開始いたしますことと、いま一つ、われわれが十月に向うに参りました際行われましたことは、ニユーヨークにおける最も大きなホテルでありますウオールドフ・アストリア・ホテルで、ニユーヨークの貴顕紳士を集めまして、絹でできた衣裳をつけてフアツシヨン・シヨーをやつておつたのであります。そのほかにアメリカの大きな劇場でシヨーをやつたのであります。そのほかにいま一つ大きな催しといたしましては、ニユーヨークの最も大きな美術館におきまして、古代絹織物の陳列会をやつたのであります。かつてそういう大きなスペースを美術館として使用されたことはなかつたそうでありますが、古代織物につきまして、ヨーロツパはもちろんのこと、東洋関係の古代絹織物の陳列をやつたというようなことを、われわれは聞いておるのであります。従つて今度はどういうようなことをやるかというようなことは、私はまだ詳細には承つておりません。

横田甚太郎日本共産党

○横田委員 あなたは占領下の日本の役人なんだから、今はやつている言葉を思い出してもらいたい。それは日米経済協力ということです。私の聞きたいのは、今あなたが言われましたような、きれいな着物を男の人や女の人に着てもらつて喜んでもらうという、そういう話ではないのでありまして、軍事に関係したところの消費、こういうような意味合いにおける宣伝です。飛行機からおりて来るときパラシユートでおりて来ますね。その場合軍事用の生糸がたくさんいるのです。そういうような意味合いにおきまして、経済協力が叫ばれておる今日におきましては、軍事用の消費あるいは民間用の消費、その点における生糸の海外の輸出量、これを簡単に言いますと、最近の国内あるいは国外において消費されておるところの、日本の生糸事情は一体、どうなつておるか、これを聞きたい。それと同時に、先ほど言いましたように、日米経済協力が叫ばれた後におけるところの海外における宣伝の内容を聞きたい。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 大体の消費事情を申しますと、過去三箇年間の暦年の消費量を申しますと、大体二十万俵ずつ消費されております。その約半額が日本側で消費されているわけであります。あとの半分は生糸のままで今輸出されている。大体そういうようにお考えになつていいのではないかと思います。  それから今の消費宣伝で行く部面でございますが、今私の方にあります材料といたしましては、先ほどお話申し上げました程度のものしかございませんが、御要求でありますれば、さらにその面も次の機会に調べまして、お答え申し上げたいと思います。

横田甚太郎日本共産党

○横田委員 海外に出ます生糸は、製品の方が有利か、あるいは生糸そのままで行く方が有利か、また生糸製品で出て行くとすれば、どういうような製品が出て行くか伺いたい。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 昨年一箇年間の実績を申しますと、生糸で輸出されましたものが九万幾ら、それから国内で消費されましたものが十一、二万かと記憶しております。その程度の生糸が消費されております。また日本の国内で消費されましたうち、絹織物として出ましたものはどれくらいかと申しますと、生糸にして約半分くらいではないかと思つております。ヤード数にいたしますと、約五千九百万ヤールくらいの絹織物が出ております。その大部分は羽二重であります。その羽二重でも軽目の羽二重が非常に多うございまして、四匁、五匁くらいが中心であるように思つております。

横田甚太郎日本共産党

○横田委員 パラシユート用には日本から相当出ているのですか。それと同時に、木綿のパラシユートが今はやつておりますが、あれと生糸との競争——そういうような妙なことになりますが、関係から見まして、生糸は木綿のパラシユートに駆逐されないほどのすぐれた点を持つておるか、おらないか。その点に対するあなたのお考えは一体どうか。

青柳確郎農林事務官(蚕糸局長)

○青柳政府委員 パラシユートの面につきましては、われわれ海外に参りました際にお聞きしましたのですが、ほとんど生糸は使用されていないという現状でございます。パラシユート用の布にいたしましても綱にいたしましても、生糸は使用されていないということであります。それで、おもに使用されておりますのは、新聞紙上あたりでも御存じのことと思うのでありますが、ナイロンが主として使用されておる情勢でございます。

千賀康治自由党

○千賀委員長 次会は公報をもつて御通知することといたします。  本日はこれで散会いたします。     午後零時三十二分散会

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