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10回国会衆議院1951/05/25

電気通信委員会 第18号

発言数
65
登壇者
6
会派数
2
開催日
1951/05/25

会議録

關内正一自由党

○關内委員長 これより電気通信委員会を開会いたします。  この際椎熊委員よりテレビジヨン放送実施促進に関しての発言を求められております。これを許します。椎熊三郎君。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 ただいま委員長の御宣告にありましたように、テレビジヨン放送実施促進に関する決議案を提出したいと思います。当委員会開催に先だちまして、各党それぞれ了解を求めつありまして、当委員会委員長も御賛成の趣でございます。共産党を除くその他の会派全体の共同提案をもつていたしたいと思います。  今その主文を朗読してみます。    テレビジヨン放送実施促進に関する決議   今や世界の放送は既にテレビジヨン時代を実現している。わが国放送文化の発展を期する上において、テレビジヨン放送の実施は、現に国民の挙げて熱望するところである。   よつて政府は、テレビジヨン放送実施に必要な送受技術の発達、受信機の普及、その他の具体的施策につき、速やかに有効適切な措置を講じ、国民の文化生活の充実を図るべきである。   右決議する。  提案理由の説明は、テレビジヨンのことに関しましては、当委員会委員はすでに再々御研究でございまして、私はいまさらこの委員会で説明するの必要はなかろうと存じます。主文の通りの趣旨でございますので、本会議等において議決される際、趣旨弁明として詳しく提案の理由を説明したいと思います。当委員会においては、專門家の前に釈迦に説法のごときものでございましようから、煩雑な説明はとりやめます。しかしこの際特に政府側の御意見を承つておければ非常にけつこうだと存じます。

長谷愼一電波監理長官

○長谷政府委員 ただいまテレビジヨンの実施促進に関する決議案の御提案があつたのでございますが、まず第一に、私はきわめて時宜に即した御提案をなされたことに対して、敬意を表したいと思います。ただいま政府側が、どんな考えをテレビジヨンの実施について、持つておるかというようなお尋ねであつたようでありますが、大体簡單に私どもが考えておりますこと、今後解決しなければならない問題が、どういう点にあるかというようなことを、御参考に申し上げてみたいと思います。  御案内のように、テレビジヨンの研究につきましては、戰争前から諸外国に比しまして、さほど遅れずにスタートして参つたのでございますけれども、いろいろ資金の面、あるいはまた今回の戰争前からのいろいろ経済上の問題やら、あるいは戰争となりましてからは、資金の面ばかりでなしに、資材面あるいは人的な面において、この研究がほとんどストツプしたような状態になりまして、戰後一時は関係方面からこの方面の研究を差押えられたような経過もあつたのでございますが、その後各方面の要望によりまして、最近再び国内におきましても、テレビジヨンの技術的な研究を始めておることは御承知と存ずるのでございます。しかし翻つていろいろこれから解決しなければならない問題の点を考えてみますと、最近における、たとえば日本放送協会の研究所等におきまして、今日テレビジヨンの技術がどの辺の域まで達しておるかということを見ますと、外国の技術あるいは外国の裝置によらなければならぬ点が相当ございますけれども、アメリカあるいはヨーロツパに比しまして、さほど遜色がないところまで何とかやれるのではなかろうかというところまで来ております。しかしながらここに一つの大きな問題は、特許問題でございます。テイビジヨンを放送する方あるいはこれを受けて見る方の機械につきましても、ほとんど全部といつてよいほど外国の特許に縛られる形になります。この特許の問題を今後どういうぐあいに取扱つて行くかということが一つの大きな問題ではないかと存じます。それからもう一つは経済上の問題でございます。一般の耳で聞きますところの放送と遅いまして、テレビジヨンの場合には、像を送る、放送をする方の機械設備、あるいはこれの運用費も莫大な額に上ります。また受ける受信機の方も、御案内かと存じますが、アメリカで一般用として最近非常に売れておりますのは、大体百ドル見当のものでございます。これが日本で現在日本のメーカーが日本の部品によりまして試作をしてみますと、相当数の多量生産に移しましても、十数万円というところになるのではなかろうかと思われるのでありまして、これではとうていアメリカの品物との競争はできないような結果になります。そういう点はテレビジヨンに関する限りは、もう全部輸入して行つていいのか、あるいは相当高いということがあつても、国家の補助等を考えて、国内の産業の助長のために国産品で行くようにしなければならぬのではないかというような問題もございます。また企業面で考えてみますと、ただいま申し上げましたように、従来の放送の数十倍というような多額な資金が必要となつて参りますが、これを過般長い間の審査によりまして許認可が決定されましたいわゆる民間放送のように、私企業という形で許して行くのがいいか、あるいは日本放送協会のようなところに事業を許可してやらしめるのがよろしいか、あるいはまた別個の機関を考えるべきかというような問題もあるのではないかと存ずるのでございます。これらにつきましては、目下当電波監理委員会において技術的な資料を收集し、現在日本で到達しておる、また近く到達し得るであろう技術のレベルというようなものも考えに入れまして、第一段階として、日本にどんな方式のテレビジヨンを考えて行くか、いわゆる、テレビジヨジの標準方式というものを近く定める必要を感じておりまして、その方の準備をいたしております。  以上はなはだ簡單でございますが今までの経過と問題の所在を御参考までに申し上げた次第であります。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 ちよつとついでですから伺つておきたいのですが、アメリカではテレビジヨンは普通のことなんですが、来年から天然色テレビジヨンに切りかえるということであります。これは試験時代ではなくて、現に二年前から試験の域を脱しておるのだそうです。ただ現在までのテレビジヨンの会社、受信機等を改善するために莫大な金がかかるので、政府の力で二箇年間これを実施することを押えておるというような状態であります。日本のテレビジヨンの研究は世界的な水準に達しておるかのごとき御説明がありましたが、天然色テレビジヨンについても、その程度の研究がなされておるのかどうかという点を、伺つておきたいと思います。

長谷愼一電波監理長官

○長谷政府委員 私の答弁の中にいかにも世界的水準に達しておるように申し上げた点があつたかとも存じますが、その点はやや言い過ぎでございまして、遺憾ながらそこまでは行つておりません。どうにか見られる絵が出ておるというのでありまして、いわんや天然色の方は、いろいろ考案はございますが、実際の研究あるいは実験においても、現在やつておるところはございません。全然今のところはノー・タツチだといつてもよい状態ではないかと思います。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 この問題は非常に重大な問題だと思いますが、近く当委員会からは、アメリカの電気通信事業研究のため有力なる委員が派遣せられるということであり、ただいま提出いたしました決議案が通過いたしましたとしても、早急にできるというものではございますまいから、幸いにして当委員会から派遣せらるる委員の諸君におきましては、これらの点についても、十分なる御研究を遂げて帰つていただきたいということを希望しておきます。

關内正一自由党

○關内委員長 ただいまの椎熊委員の御意見につき御質疑なり御意見がありますればこれを許します——別にないようであります。  本件につきましては、本委員会といたしましても、かねて重大な関心を持ち、常に強力に政府に要望して参つたのでありますが、ただいま椎熊委員の提出されましたテレビジヨン放送実施促進に関する決議案は、この趣旨に賛成の委員の方々を提出者とする議員提出決議案として本院に提出される運びとなるのであります。ただいまの案文につきましては他に御意見もないようでありますから、以上のごとくとりはからうことにいたします。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 次に、本日の公報に掲載いたしました請願十三件について審査に入ります。日程につきましては、紹介議員の御出席の都合もあり、委員長において適宜変更することもありまするので、この点御了承願います。また紹介議員の御出席のない請願につきましては、先例によりまして紹介議員にかわつて委員にその趣旨を説明していただくことにいたします。  日程第一、上大見村字地蔵堂部落外七部落に電話架設の請願、畠山鶴吉君紹介、文書表第一七一六号を議題とし、その説明を求めます。庄司一郎君。

庄司一郎自由党

○庄司委員 本請願の要旨は、静岡県田方郡上大見村は、伊豆半島の中央天城山の北山麓にあり、村の中央を南北に走る段野丘は同村を二つに区分し、東部には地蔵堂、原保、菅引、中原戸、戸倉野の五部落、西部には筏場、貴僧坊、姫の湯の三部落を形成し、わさびの栽培に適し、しいたけ、薪炭の生産も盛んである。一面天城山を背景とした観光地であるが、交通、通信に惠まれず、ことに電話は村の中央部のみで、全村的に利用できないから、急な用件に役立たず、その不便は多大である。ついては、最少限度各部落に電話を架設されたいというのであります。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 上大見村地方は原保局の区域となつておりますが、同局には現存特殊二十回線交換機一台設置せられ、加入者十七名及び局内用、市外用各一回線を收容しておりますので、現状では交換機を改善しない限り加入者増設は困難であります。これが改善については努力いたしておりますが、予算等の関係で、二十六年度実施は困難視されておりますが、数名の加入電話か線路を共通に使用する多数共同電話の方式を目下考究中でありますので、これが実施の場合は、できるだけ考慮いたしたいと考えます。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第二、俘金郵便局に電話架設の請願、高塩三郎君紹介、文書表、第一七六九号を議題とし説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 本請願の要旨は、福島県田村郡飯豊村は、戸数二百四十六戸、人口一千三百余人を数え、葉タバコ、薪炭、養蚕が盛んであり、昨年二月、同村大字浮金に簡易郵便局の設置を見たが、この地方には電話線が一本もなく、飯豊局から四キロ、柳橋局からも四キロの距難があるため、各関係地域との連絡不便で産業開発上、多大の損害をこうむつている。ついては、同地方に通信施設の恩惠に浴させるよう、俘金簡易郵便局に電話を架設されたいというのであります。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 御請願の御趣旨は十分了解できますが、簡易郵便局に通話事務を委託するということが現行制度のもとではできませんので、僻地の通話を救済するために、別に委託取扱いの道を開くように法律案を準備中でございます。なお加入電話の架設につきましては、既設線路の分岐点から五百メートル以内を対象としておりますが、浮金簡易郵便局はもより交換局の田村飯豊局より直線距離四キロにありますので、さしむきは困難でありますが、数名の加入電話が線路を共通に使用する多数共同電話の方式によりまして、できるだけ御要望に沿いたいと考えております。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第三、南山形、北山形両中学校に電話架設の請願、山本猛夫君紹介、文書表第一八一八号を議題とし、その説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 本請願の要旨は、岩手県岩手郡川口村は、十方里余の広大な面積を有し、川口郵便局第二区集配所、同第四集配所、北山形中、小学校及び南山形中、小学校等各種施設と行政機関を有しているが、現在架設の電話は停車所前に限局せられ、わずか十六箇にすぎないため、行政、選挙、産業上の事務遂行上に、また火急な場合の連絡に多大の支障を来している。ついては、本村地内南山形、北山形両中学校に電話を架設されたいというのであります。

關内正一自由党

○關内委員長 これに対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 現在の電話拡張資金では、当省といたしまして、すべての申込みに応ずることができないので、やむを得ず申込みを受理する一つの基準として、電話を架設するために新設を要する線路の距離について最高の制限を設け、その制限内のものについて、順位の高いものから架設して行くことにいたしております。御請願のうち南山形中学校にあつては、区域外距離が十三キロメートルもあり、架設経費は材料費約七十万円、賃金その他約五十四万円で、計約百二十七万円という高額になります。また北山形中学校は区域外距離が十六キロメートルあり、架設経費は約九十四万円となります。以上のように両中学校は制限距離を超過している最悪の条件にあり、またそれに対する建設資金は厖大となり、当省といたしましては、予算その他の制約によつて、御要望に沿えない状況にあります。なお現状を打開する方法としまして、御申出のような場合を救済するため、建設に要する物件を負担していただいて、電話を架設する方法を目下考究いたしておりますので、この方法が実現すれば、御申出に応ずることができるようになるものと考えておる次第であります。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第四、大倉部落に電話架設の請願關内正一君紹介、文書表第一九一三号を議題とし、その説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 本請願の要旨は、福島県相馬郡大館村大倉部落は、山間の僻地に位し、従来文化的恩惠にまつたく浴することなく、最近人口が急激に増加し、連絡機関等が万事繁雑となつて来ているが、交通は不便で、電話の架設なきため、重病人の発生及び風水害事故等の火急な場合の連絡に非常な困難を来している。ついては、同部落に電話を架設されたいというのであります。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 現在電話架設の御希望は、全国で架設を申し込まれても架設されない数が四十万も越えておる現状でありまして、さらに潜在需要を見込みますれば厖大な数に上るものと考えておりまして、年々予算の制約を受けまして、二十六年度計画におきましては、この約二割程度くらいしか満たし得ない実情にありますので、現在電話の架設の申込みを受理する一つの基準として、架設のために新設を必要とする線路の距離に制限を設けまして、地方においては既設線路の分岐点から五百メートル以内を対象として計画しておりますが、お申出の大倉部落は、付近に既設設備がないので、さしむき架設は困難ですが、約四キロのところに大館局がありますので、数名の加入者が線路を共通に使用する多数共同加入電話等の方法によつて、できるだけ御要望が満たせるようなことになるのではないかと考えておる次第であります。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第五、ラジオ放送施設の拡充強化に関する請願、倉石忠雄君紹介、文書表第一九八四号を議題とし、紹介議員の説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 紹介議員にかわつて御説明申し上げます。  本請願は、長野県会議長の請願にかかわるものであります。長野県は山脈の縦走により、管内至るところにいわゆるポケツト地帶があり、かつ普通程度の受信機ではまつたく聽取できない地域が少くございません。産業経済の振興、文化の向上等に大きな影響を及ぼすのみならず、選挙候補者の政治、経済放送等にもますます支障を與えておるただいまの状況であります。ついては長野放送局を中央放送局に昇格せしめ、松本放送局及び飯田中継放送所の出力を増力し、かつノーマン・ステーシヨンを設置するなど、すみやかに放送施設の拡充強化をはかつていただきたい、かような請願の要旨であります。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

長谷愼一電波監理長官

○長谷政府委員 ただいま長野県の放送施設の拡充強化をはかられるようにという請願の御趣旨でございますが、目下日本放送協会におきまして、同県の聽取状態を改善するように、いわゆる放送施設の拡充計画につきまして種種研究いたしておるのでございますが、まず第一段階として、近く南部の伊那地方に中継放送所を設けることになつております。しかしながらその請願の中にも言及されておられますが、長野その他の局の電力を増大して、長野県全体の聽取状態をよくしようということにつきましては、全国を見渡してみますと、いまだどこの放送局の電波も聽取できないような地域が相当残されておりますし、また放送協会の財政上の問題もございますために、請願の御趣旨のように早急に実現することは、相当困難ではないかと存じておる次第でございます。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第六、布引郵便局に電信事務開始の請願、佐々木盛雄君紹介、文書表第二〇一三号を議題とし、紹介議員の説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 紹介議員にかわりまして私から御説明いたします。  本請願は、神戸市葺合区鈴木恭君外六名にかかわる請願でございまして、その要旨は、現在神戸布引郵便局は電報事務の取扱いをしておらないため、その周辺にある営業所事務所員等は、やむを得ず三ノ宮駅に頼信しておる状態であります。同駅は神戸市の心臓部に当るため、輻湊著しく、受付順を待つために長蛇のごとき列をなして並ぶ場合さえありまして、その業務上多大なる不便を痛感しておるのであります。ついては同郵便局に電報受付事務取扱いを開始されたいという要旨でありますが、請願者のおらるるこの地域の葺合というのは、賀川豊彦君の有名な「死線を越えて」のあの部落であるように思われます。だんだん世帶戸数や人口も激増して参つておりまして、小都市を形成しておるようであります。どうかこれらの惠まれざる地方のために、でき得るだけ逓信文化の普遍化をお願い申し上げたいものと思います。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 御請願の御趣旨ごもつともでございますが、現在当省の電信事業は九十億の赤字を持つておるような次第でありまして、従つて收支償わない新規の支出は、極力抑制せざるを得ないような窮境にあるのでございまして、一般に特定局におきまして電気通信サービスの取扱いを新規に開始いたします場合には、電気通信省と郵政省との協定によりまして、取扱い数に応ずる人件費を電気通信省から郵政省へ組み入れることになつておるのでございます。従つて御要望の布引郵便局に対し、既設の通話事務用電話線を利用しての電報の受付事務を開始することにいたしましても、電報受付事務処理のために、新たに取扱要員を増員しなければならないのでございます。その結果新規の支出が必要となつて参りますが、一方この新規支出を十分に償い得るだけの收入の激増を期待することは、この場合局間の距離等も考えますと困難と考えられますので、現状におきましては遺憾ながら御要望には沿いかねるような状況でございます。また三ノ宮駅での電報利用時におけるところの利用者輻湊のために、種種御不便をおかけしておるとのことでありますが、これらにつきましては早急に改善の措置を講じまして、皆様の御不便を緩和する所存でございます。  なおついでながら申し上げますと、電話に加入しておられる皆様方のために、電話を利用して電報を頼信する制度を設けておりますから、この制度を御活用くださるとお手数も省けまして、電報の利用もきわめて簡便になつて御便利になるかと存じておるような次第であります。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第七、陶郵便局に電話交換事務開始の請願、島田末信君紹介、文書表第二〇六五号を議題とし、紹介議員の説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 紹介議員にかわりまして御説明いたします。  本請願の要旨は、香川県綾歌郡陶村は、最近人口増加し、商工業の発達も著しく、これがため電話を必要とするものが逐次増加して参りました。現に加入希望者は四十名に及んであります。ぜひすみやかに電話の交換事務を同村の陶郵便局等に御開始を願いたい、かような請願の趣旨であります。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 電話の交換事務開始につきましては、その局への加入希望者数が三十名以上で、もより局間の距離が三キロ以上で、かついずれの加入区域にも所属しない等を条件といたしておるのでございますが、現在全国的に事務開始の必要を認められる局は百局以上に上つておるのであります。また加入希望者数から見ましても、四十名ないし九十名程度の局も少くないのでありまして、これが実施につきましては、前記条件及びその他の実情に照して、緊急度に応じて計画しておりますが、陶局は約二・五キロの所にある昭和局の加入区域内でありまして、目下のところでは実現は困難と考えますが、電話の架設に関しましては、多数共同加入方式というようなことによりまして、できるだけ御要望に沿い得ると考えて、せつかく努力しておる次第でございます、     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第八、志知郵便局に電話交換事務開始の請願、塩田賀四郎君紹介、文書表第二〇六五号を議題とし、その説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 本請願の要旨は、兵庫県三原郡志知村は、村内に志知郵便局を持つておりますが、同局には電話交換がないため、村民は多大なる不便を招来しております。ついては、同郵便局内に電話交換事務をすみやかに御開始を願いたいというのであります。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 本請願も、前回申し上げました通り、電話の交換事務開始にあたりましては、その局への加入希望者数が三十名以上へ、もより局間距離が三キロ以上、そしていずれの加入区域にも所属しないこと等を条件としておりまして、現在全国的に見まして、交換事務開始の必要を認められる局は百局以上にも上つておりまして、また加入希望者数から見ても、四十名ないし九十名程度の局も少くないのでありまして、これが実施につきましては、前記条件及びその他の実情に照し合せまして、緊急度に応じて計画しておりますが、志知局は市村局の加入区域内でもありますし、目下のところでは実現困難と考えますが、電話架設につきましては、多数共同加入方式によつて、できるだけ御要望の趣旨に沿うように努力いたしたいと思います。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第九、証券取引所及び証券業者に対する電話料金軽減に関する請願、島村一郎君紹介、文書表第二一二三号を議題とし、その説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 本請願は、東京都中央区日本橋兜町一丁目東京証券取引所理事長小林光次ほか一名の請願であります。  その要旨は、証券業者に対する市外電話は、その業務の連絡、公定相場の価格の標準化をはかるための最も重要な機関であるが、その料金は新聞社、通信社及び日本放送協会の場合に比較して高額に失している現状である。しかるに、証券取引所はわが国産業資本の調達及び運用上公衆の利便を増進することを目的として設立された公法人であるにかかわらず、不平等扱いにされているような感じがある。ついては、証券取引所及び証券業者に対する電話料金を軽減されたいというのであります。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 御請願の対象たる証券取引所及び証券業者に対する市外線專用料、予約通話料を引下げて、新聞、通信社及び放送事業者と同様にすることは、次のようなことによりましてちよつと困難と考えております。  一、証券取引所及び証券業者の業務はもちろん公共性を有するものであるが、現在一般官庁が、一般專用の料金を適用せられているのを見ましても、公共性のあるものにすべて低額料金を適用する趣旨とは解しておらないのであります。  二、かりに公共性を有するものに低額料金を適用するといたしましても、証券業と銀行業、貿易業、電力事業、石炭事業等と比較した場合におきまして、これらの事業の国民経済に及ぼす影響等から見まして、前者の公共性が必ずしも後者の公共性より高いとは考えられません。従つて証券業のみに低額料金を適用することは困難と考えておるのであります。またこれらの事業にすべて低額料金を適用することは、電気通信省の收支に相当の悪影響を與えることとなるのでございます。なお諸外国の例を見ましても、新聞、通信社以外の事業に低額料金を適用している国はなく、国際電話については新聞、通信社についてさえ低額料金の適用はない状態でございます。  三、新聞、通信社に低額料金を適用しているのは、主として諸外国と取扱いを同じくすることが好ましい等の沿革的理由によるものでありまして、事情が許せば一般並みの料金によるべきものと考えられるのでございます。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第一〇、伊丹市地区の電話施設改善に関する請願、吉田吉太郎君紹介、文書表第二一二四号を議題とし、その説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 本請願の要旨は、兵庫県伊丹市の電話施設は、もと三等郵便局の旧庁舎を転用したそまつなもので、その電話機械も旧式の磁石式であつて、近接の川西町、池田市、豊中市等すべての諸都市が自動式または共電式に改善されたにもかかわらず、ひとり、伊丹市にだけ取残されている。同市には飛行場があり、今回警察予備隊の近畿、中国、四国地区を管轄する第三管区総監部が設置されようとしていて、電話による通信連絡の迅速を緊急としている。ついては、すみやかに電話局舎の改築と、電話施設の改善を実施されたいというのであります、

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 伊丹局の電話施設改善につきましては、再々御請願に接しておりましたが、はなはだ遺憾でありますが御要望に沿い得なかつたのであります。現在の局舎容量から見まして、伊丹局はなお二台程度の交換機増設の余地があり、全国的に見てもはなはだしく狭隘とは考えておらぬのでありまして、また交換方式を改善することにつきまして、全国でその必要を認められておるものは約二百局に上つており、現在の限られた予算をもつてしまして、これを一時に全国的に実施することはきわめて困難な実情でありまして、伊丹局のごとくなお交換機増設の余地がある局に対しましては、できるだけ交換台の増設によつて改善策を講ずるよう計画しておりますので、現方式の変更につきましては、将来の計画において考慮のことといたします。なお市内電話の増設については、逐次御要望に沿うよう努力いたしますが、市外回線については、さしむき二十六年度において伊丹、西宮間に一回線増設し、輻湊の緩和をはかるよう計画を進めております。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第一一、富永郵便局に電話交換事務開始の請願、増田連也君紹介、文書表第二二〇八号を議題とし、その説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 本請願は、群馬県邑楽郡富永村長の請願でありまして、群馬県邑楽郡富永、三野谷両村は人口一万一千人を数えるが、交通は館林、赤岩を結ぶバス路線を有するのみで村内外の連絡は自転車によるほかなく、従つて、村内生産物販売、他地より購入する物品取引に関する不便は言語に絶するものがある。ついては、富永郵便局に電話交換事務を開始されたいというのであります。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 電話交換事務開始につきましては、前にも同じような御請願が二件ございましたが、その局への加入希望者数三十名以上で、もより局間路離三キロ以上、かついずれの加入区域にも所属しないこと等を条件としておりますが、現在全国的に見て交換事務開始の必要を認められる局は、百局以上に上つており、また加入希望者数から見ても、四十名ないし九十名程度の局も少くないので、これが実施につきましては、前記条件及びその他の実情に照し、緊急度に応じて計画しておりますが、富永局は川俣局の加入区域内でもあり、目下のところでは実現は困難と考えますが、電話の架設につきましては、すなわち多数共同加入方式によりまして、でき得る限り御要望の趣旨に沿うように努力いたしたいと思います。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第一二、室蘭自動電話局建築に関する請願、篠田弘作君紹介、文書表第二三〇五号を議題とし、その説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 本請願は、北海道室蘭市市議会議長等の請願にかかわるものでありまして、その要旨は、戰後における室蘭市は、全面的に開放せられ、各種重工業は平和産業に切かえられ、各種工業も勃興し、港湾施設も着々と整備の域に達しつつあり、従つて、電話の充実利用は多数市民の熱望しているところであるが、現在当市の電話局の設備では需要者の二十分の一も充足しえない状態で、はなはだ遺憾である。ついては、昭和二十六年度において、室蘭自動電話局庁舎を建築されたいというのであります。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 室蘭局の庁舎建築につきましては、同局の交換方式変更に際しまして者慮のことといたしますが、自動改式につきましては、現在全国的に見ると、緊急に施行を要すると認められるものが二十数局に達しております、当省として現在のごとき限られた予算では、この実施はきわめて困難でありまして、昭和二十六年度の計画においては、二十五年よりの継續工事とあわせましてわずかに八局を実施し得るにすぎない実情であります。現在室蘭局の施設は、千七百名の收容能力がありますが、交換台の増設によつて二千百各まで收容ができるのに対し、加入者数は千六百三名で、まだ余裕がありますので、さしむき実現は困難と考えていますが、同局今後の発展等を考慮し、敷地については昭和二十五年度において一千坪を買收済みでありますから、御了承を願います。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 日程第一三、太田市高林局電話加入区域を太田局に合併の請願、長谷川四郎君紹介、文書表第二四〇一号を議題とし、その説明を求めます。

庄司一郎自由党

○庄司委員 本請願の請願者は、群馬県会議員成田作兵衛でございまして、紹介議員長谷川四郎君にかわつて簡單にその請願の要旨を申し上げます。  太田市高林局の行政区域は太田市に属しているが、その電話加入区域は独立しており、太田局との通話は市外通話として取扱われているので、加入者は多大の不便を来している。ついては、高林局の電話加入区域を太田局区域に合併されたいという請願の要旨であります。

關内正一自由党

○關内委員長 本件に関する政府の所見を求めます。

加藤隆太郎自由党電気通信政務次官

○加藤(隆)政府委員 御請願の御趣旨まつたくごもつともとお察しはいたしておりますが、ただ電話事務につきます当省の考え方といたしまして、電話加入区域を合併する件につきましては、隣接交換局の地域がその後の発展に伴つてまつたく緊密一体化し、通信需要その他の条件に照しまして、これを同一市内区域に統合することが、事業経営上妥当と認められるに至つた場合に実施することを方針としておりますが、高林局は太田局より約五キロの地点にあり、同一集団とは認められないような現状でありまして、かつ前記条件等から見て、目下のところ、予算の関係もあり、急速な実現は困難と考えております。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 庄司一郎君。

庄司一郎自由党

○庄司委員 簡單な発言のお許しをいただきとうございます。それは、全国の電気通信従業員組合におかれては、中央執行委員長久保等君の名において、各政党の幹事長並びに本委員会の各委員等に対し、電気通信省專任大臣をすみやかに任命されたい旨の要請書が出ておるのでございまして、委員長初め委員各位も御一読なされたものと考えます。むろんこの請願は前々から出ておるのでありまして、憲法による公式の請願ではありませんが、要請書あるいは陳情書の形式のもとに、再々本委員会等にも各委員個人あてに、あるいは委員長あてに出ておるのでございます。なるほど、現吉田内閣総理大臣が外務大臣を御都合上兼ねられておるのとは、いささか趣が違うと考えられますので、委員会も郵政委員会あり、電気通信委員会と、おのおの独立して設置されておる面から考えて、これらの要請書の内容は相当にわれわれは尊重して考えなければならないと考えておるのであります。むろんわれわれ田村氏が現在郵政大臣と電気通信大臣を兼務されておる上において、公務上何らの支障があるということを考えておるのではありません。本質的にはおのおの独自の仕事をやつておるのでございまして、元の逓信省系統が二つにわかれたということも、もとより当然な成行きであると思うのであります。よつてこれらの要請書は、公式な請願とか、あるいは陳情書としてわれわれは取扱い得ない情勢にはありますが、委員長におかれては、適当な機会に本委員会等に御相談になり、委員各位の御意思のあるところを、ひとつ懇話会なり適当な方法で協議を持たれまして、特に委員長より総理大臣その他また田村現大臣に対しても御要請されることはいかがなものであるか。大臣がここにおれば私は即座に御質問もするのでありますが、今お留守でありますから、その答弁をただちに御要請は申し申げません。ただせつかく再三再四にわたる要請書であり、またわれわれもその熱意を買い、要請書の内容には相当合理性を持つておると考えますので、委員長まで申し上げて、委員長の善処をお願い申し上げておく次第であります。

關内正一自由党

○關内委員長 ただいまの庄司君の御発言の御趣旨に対しましては、本委員会といたしましては十分愼重に善処いたしたいと考えております。     —————————————

關内正一自由党

○關内委員長 次に陳情書の審査に入ります。  放送局中継所の設置に関する陳情書、文書表第五五三号。電話施設の拡充促進に関する陳情書、文書表番号第五六六号及び電話改善に関する陳情書、文書表番号第七〇五号。以上三件を一括議題といたします。  まずその趣旨を專門員に説明いたさせます。

中村寅市專門員

○中村專門員 第一の放送局中継所の設置に関しまする陳情は、陳情者福島市福島県議会議長蓮沼龍輔、要旨は、福島県相馬郡地方は、現在の福島放送局の不十分な放送設備では、県政に対する放送を初め、食糧の供出、配給物資等の放送は、遺憾ながら聞き得ない状況で、同地方民は、他県の仙台放送局よりの放送を聞いているありさまである。ついては、右の不利不便をなくし、ラジオの重大使命達成のためにも、同郡原町に福島放送局の中継所を設置せられたいというのであります。  次に電話施設の拡充促進に関する陳情、小樽市議会議長岩谷静衞からの陳情でありまして、要旨は電話施設が近代文化の中枢をなし、文化生活ならびに産業振興上不可欠の重要施設であるのに、商工都市である小樽市における電話数は、人口十八万人に対しわずか六千個にすぎず、極端に不足しており、従つて現在架設申込み数二千個を越えますます激増の傾向にある。しかるに、新規増設を許可されるのはきわめて僅少であるため、あらゆる取引の迅速円滑を欠き、ひいては同市の文化生活を阻害することはなはだしいものがある。ついては同市の電話施設の拡充強化と、電話自動化を急速に実施されたい、というのであります。  第三番目の電話改善に関する陳情、陳情者東京都千代田区丸ノ内三丁目十四番地、日本商工会議所会頭高橋龍太郎、要旨は電話申込みに対する架設数はきわめて少く、その復興は一般経済事情の復興をはるかに下廻り、待時間の長いこと、完了率の悪いこと等は、工場、商社の復旧、誘致をはばみ、一般的に経済復興に障害を與えているから、次項につき配慮されたい。(一)年間二十万ないし三十万台の電話機を製作し得る予算を向う十箇年にわたり確保すること、(二)希望申込者が自己の負担において電話を架設し得るよう制度を改めること、(三)民間資本の導入をもはかるため、電話公債のごとき法を制定すること、  以上であります。

關内正一自由党

○關内委員長 以上各請願の採否の決定は愼重を期せんがために次会に行いたいと思います。次会は来る二十八日午前十時開会の予定であります。  本日はこれにて散会いたします。     午後二時四十六分散会

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