P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
10回国会衆議院1951/02/19

地方行政委員会 第12号

発言数
79
登壇者
8
会派数
4
開催日
1951/02/19

会議録

前尾繁三郎自由党

○前尾委員長 これより会議を開きます。  警察に関する件を議題といたします。本日まで本委員会におきましては、警察法の改正に関しまして、参考人及び政府よりそれぞれ意見を聽取いたしましたが、本日はこれに関連して海上保安庁及び日本国有鉄道より、それぞれ治安状況について説明を聽取いたしたいと存じます。海上保安庁次長。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 海上保安庁におきます現在の大体の状況及び来年度におきます整備状況のお話をしまして、次に大体の治安の状況について御説明申し上げたいと思います。  海上保安庁は現在人的に申し上げますと、総人員が九千七十五名というふうになつております。これに対しまして、二十五年度におきまして新造船をつくりますと同時に、これに対します乗員を補充いたしまして、これが約二千二百四十人程度、二十五年度において整備いたす考えであります。なお二十六年度におきまして、マ書簡による船舶の増強、これに伴いまして二千四百五十名程度の増強をいたしたい、かように考えておる次第であります。なお船舶につきましては、現在巡視船その他合せまして三百二十九隻あるわけであります。このうち巡視船として使えますものは六十隻、救難曳船が二隻、港内艇が百五隻、その他は測量船あるいは掃海船ないし燈台の業務用船ということになつておる次第でございます。これに対しまして、二十五年度におきまして二十九隻の新造船をいたす予定になつております。なお七月のマ書簡によりましての船舶の増強は二十五、二十六年にかけまして八十隻の船舶の増強をいたしたい、かように考えている次第でございます。これによりまして保安庁はある程度の整備が行われる、かように考える次第でございますが、なおなお不備な点がございますので、二十六年度の本予算といたしまして、このほかに巡視船九隻及びその他の小舟艇を若干整備したい、かように考えている次第でございます。  以上大体海上保安庁の人的要素及び船舶の状況を申し上げたのでございますが、なお現在、海上保安庁におきます仕事のうちで治安関係においての状況を御報告申し上げますと、二十五年度におきます海上の犯罪の模様を申し上げますと、検挙件数が五千十四、検挙の人員が六千八百八十二名というふうになつております。これは昭和二十五年の一月から昭和二十五年の十二月末までの統計でございます。このうち最も数の多いものが密漁でございまして千八百五十六件、人員にいたしまして三千百八十四名というふうになつております。不法出入国に関しましては百七十件、九百二十二人というようになつております。その他密貿易が百十九件、人員が五百八十三名、かようになつている次第でございます。このうち不法入出国の国籍別を申し上げますと、入国状況は朝鮮の人が三百二十九名、これが大多数でございまして、日本人が六十九名という形になつております。出国の方は日本人が三百八名、朝鮮の人が七千四名、その他の人は非常にわずかなものであります。そのほか海上保安庁といたしましては密貿易の関係、これについて申し上げますと、密輸入の関係は、大体輸入の方向は日本人が三百三十九人という状態でございまして、大多数を占めております。輸出の方は日本人の百五十名及び朝鮮人の八十三名という状態になつております。  以上大体治安状況を御報告申し上げます。

前尾繁三郎自由党

○前尾委員長 引続き鉄道保安状況について説明を聽取いたします。日本国有鉄道公安局第二課長赤木渉君。

赤木渉日本国有鉄道公安局第二課長

○赤木説明員 鉄道の治安状況について簡單に御報告申し上げます。  鉄道において最も重大視しております事故と申しますと荷物の事故であります。荷物の事故をちよつと簡單に趨勢的に申し上げますと、昭和二十一年度を一〇〇といたしますと昭和二十一年年度が一五三、昭和二十三年度が一三八、昭和二十四年度が六九——これは盗難件数になつておりますが、こういつたように昭和二十二年を最高のピークといたしまして、荷物事故、これにまつわる犯罪が非常に激増して参りましたが、いろいろな手を打ちましたのと、一般社会情勢が比較的平穏になりましたために、多少秩序を回復して参つておるというかつこうであります。盗難と、それに次ぎまして最も重要なのは荷物の紛失という事故でございますが、これらも同じような趨勢をたどつております。まず鉄道の荷物の面から見ますと、昭和二十年、二十一年が最も悪質の年であつたというふうに、われわれは考えております。  引続きまして鉄道犯罪について申し上げますと、何をもつて鉄道犯罪というかということはなかなかむずかしいと思いますが、一応鉄道地内に発生しました犯罪、つまり列車、停車場、鉄道構内に発生しました犯罪と、それから鉄道の運輸業務に関係します犯罪、これを合せまして諸鉄道犯罪、こう名づけておりますが、その発生件数——これは以前の件数があまり詳しくありませんので、昭和二十四年度につきまして申し上げますと、二十四年度年間の総発生件数が、四十二万件という数字になつております。これにはもちろん軽微な鉄道営業法違反の犯罪、諸法令違反の犯罪というものも含まつております。その中で刑事犯と申しまして強盗、窃盗、それから暴行、傷害、脅迫、詐欺、脅喝、横領それからその他といつたようなもので、二十四年度の総件数は二万七千件ということになつております。それから鉄道営業法違反の犯罪が三十二万件、経済法令違反の犯罪が六万四千件、諸法令違反、たとえば專売法違反その他の犯罪が七千八百六十五件、こういつたような数を示しております。これが昭和二十五年度はまだ出ませんので、暦年で昭和二十五年の一月から二十五年の十二月までを見ますと、二十四年度の四十二万件よりも多少下まわつておりまして、総件数におきまして、一日から十二月までの総件数が三十七万件、こういうことになつております。その割振りはやはり今申し上げた犯罪と同じような割振りでございます。  それから運転妨害犯罪というのがございまして、これは私どもの方では非常に重大視しおるのでありますが、その多くのものは、たとえば線路へ石ころを並べるとか、汽車のガラス窓へ空気銃を発砲するとかいうものが相当の数なのであります。そのほかに車掌弁を濫用しましたり、つまりブレーキの弁を濫用いたしまして途中停車をやらせたり、あるいは貫通制動機のひじコツクを締めまして、途中で制動不能に陷れて運転妨害をするような犯罪、それからことに最近起りましたものでは、レールポンドの盗難、あるいはジヤンパー線の盗難が相当にふえて参つております。このレールポンドと申しますのは、レールに通信用の電気を通じます回線がありますが、これが真鍮でできております関係上、これは線路妨害の目的と申しますよりも、むしろ單純窃盗という形で現われるのではないかと思います。このポンド線、ジャンパー線、その他の真鍮とか鉄類、そういつたものの被害が各方面で相当に上つております。これがゆえに実は非常な運転の支障を来しておる実情なんであります。これには当局といたしまして非常に頭を悩しておる状態であります。その件数を合計しますと、これも歴年で昭和二十五年一月から十二月までの合計を見ますと、四千八百五十三件ということになつております。その中には線路妨害、運転機能妨害、信号通信妨害、その他の妨害、こういうふうにわけまして四千八百五十三件という件数になつておのるのであります。  また最近ことに著しい現象といたしまして、客車部品の盗難というのが、ひんぴんとして発生しております。これも同じように金物類の値上りに基きまして発生しました犯罪であろうと思うのでありますが、洗面所の鏡とかあるいは給水孔、給水弁、押しボタン、便所の排水管やコックがひんぴんとして盗難にかかつております。またたんつぽのふたを盗まれたり各方面でそういつたり各方面でそういつた金物類の被害が最近著しい現象となつておりますが、大体一箇月平均で、この件数は千九百七十件ということになつております。現在の犯罪の件数は大体そういうところでございますが、これに対処いたします建前から、昨年第八国会におきまして、法律第二百四十一号、鉄道公安職員の職務に関する法律というものが制定せられまして、そういう單独法に基き、鉄道公安職員の制度というものが新たに設置されたかつこうになつたのであります。これはもともと特殊指定警察員として、鉄道職員の持つておりましたところの、俗に公安官と申しておりましたが、その制度がただ宣言的に法律化したというかつこうなんですが、これに基きまして、現在着々準備を整えて犯罪の撲滅を期しておるわけであります。現在鉄道公安職員の実員は、三千七百九十四人ということになつております。一応私どもの標準では、三千八百名を目途にいたしておる次第であります。鉄道関係の治安状況は以上のようになつております。

前尾繁三郎自由党

○前尾委員長 それではこれから質疑に入りますが、ただいまお見えになつております政府委員並びに説明員は、海上保安庁の次長柳沢末吉君、警備救難部長の松野清秀君、日本国有鉄道公安局長の調所一郎君、日本国有鉄道公定局の赤木渉君、運輸省国有鉄道部業務課長の下島留男君であります。通告順によりまして立花敏男君。

立花敏男日本共産党

○立花委員 去年の暮れごろの日本の新聞に、海上保安庁の船が朝鮮海域で沈没したということが載つておりましたが、そういう事実が今まであるのかどうか、それから朝鮮海域でなくてもいいのですが、最近海上保安庁の船で沈没した事例があるかどうか、ちよつと御説明願いたいと思います。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 海上保安庁の船舶で沈没いたしましたのは、この正月に新潟の港外で鉄拐丸が坐礁沈没いたしました。そのほか舞鶴で昨年十月ごろ巡視船つばめが沈没いたしましたが、この二件でございます。

立花敏男日本共産党

○立花委員 舞鶴で沈没したということですが、舞鶴の船籍のものが朝鮮海域で沈没したのですか、どちらですか。

松野清秀海上保安庁警備救難部長

○松野説明員 巡視船つばめが沈没いたしましたのは、舞鶴と境との中間あたりの海岸であります。これは暴風のために坐礁いたしまして沈没いたしました。

立花敏男日本共産党

○立花委員 沈没いたしました船の乗組員は、どうなりましたか。

松野清秀海上保安庁警備救難部長

○松野説明員 乗組員は全部無事でありました。

立花敏男日本共産党

○立花委員 ただいまは暴風だと言われましたが、新聞では朝鮮海域で掃海中に沈没したとなつております。そういう場合に海上保安庁の方では、乗組員に対する補償の問題はどういうふうになつておりますか。普通の暴風でなくなつたのと、掃海中になくなつたのとでは大分違うと思うのですが、そういうことについては、何か具体的なおきめがあるのですか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 海上保安庁といたしましては、暴風雨等でもし人命に損傷を来した場合も、危險区域で、ただいま海上保安庁でやつております機雷の掃海というようなことで人命に損傷が起りました場合につきましても、公務の傷害で同様に取扱つております。

立花敏男日本共産党

○立花委員 その掃海でございますが、朝鮮海域まで掃海に出ておるというふうに、新聞には発表されておるのですが、朝鮮海域の方に出ておつたのかどうか。それからその場合に私ども承つておりますところでは、朝鮮海域に出た場合には、手当が基準外五万円と、死亡した場合は二百万円出すということが内部で言われておるのですが、朝鮮海域に出た者には、そういう基準でお出しになつておるのか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 この問題につきましてははなはだ何でございますが、お答えできないのでございます。

立花敏男日本共産党

○立花委員 海上保安庁は日本のお役所だと思うのですが、お役所でやつておられることが、国会で答えられないということはないと私は思うのですが、どういう理由で答えられないのか、その点をひとつはつきりしていただきたい。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 これはどういうわけだか答えられないことになつております。

立花敏男日本共産党

○立花委員 答えられないというのは私どもわかりませんので、どういう理由で答えられないのか。政府が答えるなと言つておるのか、あるいはGHQの方で答えるなと言つておるのか、あるいは仕事の性質上国民に秘密にしなければならない仕事なので答えられたいのか。答えられない理由をひとつはつきりしていただきたい。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 これ以上ちよつと申し上げられぬのを遺憾とする次第であります。

立花敏男日本共産党

○立花委員 答えられないなら答えないでいいのですが、答えられない理由をはつきりしていただきたい。あるいはこの委員会を秘密会議にでもすれば答えられるのか、秘密会でも答えられないのか。私はそんな日本のお役所はあるはずはないと思う。理由も言えないで国会で報告できないというようなお役所は、日本のお役所ではないと思う。理由も言えませんか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 私の立場としましては申し上げられないのです。

立花敏男日本共産党

○立花委員 あなたの立場でなければだれが答弁できるのですか。あなたは海上保安庁の代表としてここへ出席されて報告に来られたのだろうと思う。じや、あなたのほかにだれが答弁できるか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 海上保安庁としては現在長官出張中でございまして、私が全責任を持つておりますのですが、何とも申訳ございませんですが、ただいま申し上げた通りであります。

立花敏男日本共産党

○立花委員 これは実に国民にとつては重大な問題だと思う。海上保安庁の方の予算は、一体幾らお使いになつておるのか、またその金はどこから出ておるのか。そういう問題に関しましても国民は重大な関心を持つておりますし、また朝鮮海域に出ております船が二十四隻、乗組員にしても五百八十人いるというようなこともはつきり言われておりますし、先ほども申し上げましたように、それが朝鮮海域で沈没したということすら新聞で発表されておる、こういう事態に対しまして責任のあるあなたが国会に報告もできない。報告できない理由も言えない。そういうことであなたは国民の公僕としてのお役人の仕事が勤まるとお思いですか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 まことにお説ごもつともでございまして、私も御意見の通りと思います。

立花敏男日本共産党

○立花委員 それから海上保安庁では朝鮮作戰のあるごとに、元山あるいは仁川あるいはその他の港の海図がどんどんつくられておる。あるいは海上保安庁に追放になつた元の役人が出入りをして、役所の書類をどんどん持ち出しておる。こういう事実があるということが報告されておるのですが、なぜ日本のお役所がこういうものをどんどん部外に持ち出さなければいけないのか。また台湾付近の海図などをなぜ海上保安庁で大量につくらなければいけないのか。こういう問題は一体どうなんですか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 海上保安庁といたしましては、海上保安庁に水路部というものがございまして、全世界の水域の海図をつくつております。現在もこれに対しましては、できるだけ船の人々に便宜になりますように、逐次これを改正しつつ製作をしておる次第でございます。従いまして海図等に関しましては、市中におきましても販売をさしている次第でございます。従いましてその海図がどういうふうに販売されているか、これは現在私どもとしてはつきり存じ上げませんが、多分各方面の船の航行に、あらゆる世界の海図が行き渡つている、かように考えております。なお、お話の中にございましたが、特に朝鮮事変が始つたために、海図がよけい出たかどうかというお話でございますが、この辺に関しましては、大体海図につきましては、先ほど申し上げました通り、自由に現在製作しておりますで、そのときたまたまあるいは出たかもしれませんが、私の気にとめるほどよけい出たというふうには考えておりません。

立花敏男日本共産党

○立花委員 世界の海図をつくつているということですが、時期的に見まして朝鮮作戰と合致いたしまして、特に部分的な海図が多量に出ているという事実がありますので、あなたがいくら世界的にあらゆるところの海図をつくつていると言われましても、これは御答弁にはならない。かえつて御答弁を私ども信ずることができないわけであります。  私はこれはひとつ委員長にお願いしておきたいのですが、きよう海上保安庁をお呼び出しになりましたのは、私どもの質問に対してお答えができる建前で、お呼びになつたのだろうと思いますが、今委員長がお聞きのように答弁ができない。理由も言えないということですが、この問題をどういう方法で私どもは解決したらいいのか。委員長は今の柳澤次長にかわつて長官をお呼びになるつもりがあるのかどうか。あるいは委員会としてこの問題を究明する必要はないとお考えになるのか。これは根本的な問題だから、ひとつはつきりしておきたい。

前尾繁三郎自由党

○前尾委員長 全然言えない問題もあると思います。今までであつても。答弁ができない、あるいは理由まで言わぬということはちよつとどうかと思いますけれども、事柄によつて、あるいは保安庁長官なら言える問題であるかどうかによつてきまるわけで、いくらお呼びしても言えないということになれば、絶対に言えないこともあるだろうと思います。

立花敏男日本共産党

○立花委員 絶対に言えないことは私ないと思う。今の委員会は公開ですから言えない場合があるかもしれません。これを秘密会にして、しかもなお報告ができない、言えない、しかもその報告できない理由すら言えない、そういうことはないと思う。どうなんです。

前尾繁三郎自由党

○前尾委員長 理由の言えないことはないと思いますし、あるいは秘密会にすれば言えるかもしれませんが、それはあとでまた相談しましよう。

立花敏男日本共産党

○立花委員 その点について、もう一ぺん柳澤さんの何をはつきりしてもらいたい。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 私から申し上げるのには、やはり一応権威のある議会その他でおただしになつて、究明していただいてけつこうではないか、かように考える次第であります。私の立場といたしましては、先ほど申し上げた通りでございまして、まことに申訳ない次第であります。     (「長官は」「長官はアメリカに行つている」と呼ぶ者あり)

立花敏男日本共産党

○立花委員 そういう態度ですと、私ども何を聞いてもうわべだけのことしか話してもらえませんので、根本的なことはわからない。海上保安庁に何百万円かの金を出すことにつきましても、こういう問題が解決されませんと出す気にもなれませんし、また最近八十隻ばかりの海上保安庁の船をつくつておるようでありますが、これがどこに使われるかわかりません。何に使われるかわかりません。こういうことでは地方行政委員会で海上保安庁のことを問題にする意味がないと思う。アメリカへ長官が行つておられるなら、長官にかわつて仕事をする者があるはずです。お役所は長官がいなければ何もできないはずはない、長官の代行をしている者があるはずです。その者が来て答えられないはずはないと思う。アメリカから長官が帰るまで答えられないのかどうか、その点はつきりしてもらいたい。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 長官が帰りまして、よく御相談いたしまして、お答えいたします。

立花敏男日本共産党

○立花委員 いつ長官が帰つて来るのですか。たとえば予算なんか今週中にも委員会で上げてしまおうというのです。その中には海上保安庁の予算も入つておるはずです。今のような態度で予算が審議されるはずがない。予算が審議されるまでにアメリカから海上保安庁長官がお帰りになるかどうか、お帰りにならなかつた場合はどうするのですか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 二十四日に帰る予定になつております。

立花敏男日本共産党

○立花委員 二十四日に帰つたならば、すぐこの委員会に出て来て、ただいまあなたが答えられないと言つている点について、釈明される用意がございますか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 そのへんにつきましては、私まだ自信を持つておりません。

前尾繁三郎自由党

○前尾委員長 二十四日に帰つて来られるのだから、相談してもらつて、またあとでよく協議の上でやりましよう。

立花敏男日本共産党

○立花委員 とにかくこういう海上保安庁の態度は、私ども国民の代表として絶対に承認しがたいということだけは、ひとつ深く考えておいてください。  まだお聞きしたいことはたくさんあるのですが、実は最近の新聞では、八十隻の船が、海上保安庁で新しくつくられるということが発表せられているのですが、大久保長官が、前に参られましたときには、十分だろうということを言つておられた、これは非常にふしぎなんですが、国家警察の増強の場合も、斎藤国警長官あたりは、今の治安状況で、現在の員数で十分だということを言つておられた。ところがおととい来られまして、二万人の増加を要求するということを言つておられる。海上保安庁の大久保長官も、この間まで十分と言つておられたのに、八十隻の船をつくらなければならぬということを言つておられるのですが、これは一連の、警察あるいは保安庁関係の責任者たちの言うことが、舌の根のかわかないうちにひつくり返されているが、これは一体どういう理由なんですか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 海上保安庁といたしましては、発足以来現在に至りますまで、二年有余でございまして、発足いたしましたときにも、非常に性能の悪い古い船を使つて、しかもその数が非常に少かつたのであります。従いまして、日本の沿岸全体にわたりましての警戒、沈没船の救助その他をやりますのに、船舶の不足は非常に感じておつたわけであります。先ほどお話の、大久保長官がもうこれで十分だというふうにおつしやつたということでございますが、私の考えます場合に、現在この八十隻の建造をいたしましても、なおかつ相当なる不備がある、かように考えておる次第でございまして、大久保長官がもし言われたとすれば、その辺何か事情があつたのではないかと考える次第であります。

立花敏男日本共産党

○立花委員 それからこの八十隻の増強に伴いまして、当然人員の増加があると思いますが、この八十隻の人員は、この間の八十隻ふやした中に含まれているのかどうか、それ以外にこの八十隻の人員を増加しなければいかんとすると、一隻百人といたしましても、前と同じような八千人ばかりの人をふやさなければいけないのか、海上保安庁では、さらに国警の増加と並んで、やはり人員の増加を考えておられるのかどうか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 マ書簡に基きましての八十隻の増強につきましては、先ほど御説明申し上げました通り、昭和二十五年度におきまして二千二百四十名程度、二十六年度におきまして二千四百五十名程度の増強をいたしまして、これらの船に充当するつもりでございます。

立花敏男日本共産党

○立花委員 それだけは新しく増員なさる計画なのですか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 これは新しく募集いたしまして、増強いたすつもりでございます。これはマ書簡に基きまして八千人増強といううちの一部でございます。

立花敏男日本共産党

○立花委員 それから実はその人たちの待遇の問題ですが、東京の本部におきましても、基準外の賃金は非常に遅配になつております。あるいは夜おそく当直などをいたしまして、夜通し仕事をいたしました場合の当直料なども、実は去年の十二月から拂われていない事実があるのですが、この事実をあなたはお知りなのかどうか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 当直料その他につきましては、遅滞なく拂つておるつもりでございますが、たまたま予算の遅達等で、去年多少遅れた傾向がございましたが、現在におきましては遅滞なく支拂つておるはずでございます。

立花敏男日本共産党

○立花委員 現在において、去年の十二月から未拂になつておる分があるということを私は聞いておるのですが、これは今御説明によりますと遅滞なく拂つたと言われるのですが、もしお調べになつて事実おつしやるようになつていないとしたならば、至急ひとつ拂うようにしていただきたいと思います。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 私の記憶では遅滞なく拂つておると思いますが、なお調べまして、そういう事項がございまたら遅滞なく支拂います。

立花敏男日本共産党

○立花委員 さいぜん問題になりました沈没船の報合の手当ですが、これは理由は言えないというような重大な問題だと思いますが、少くとも戰死と申しますか、そういうところでなくなつた人に対する基準は、これは明確にしておかなければ困ると思いますが、何かその点で、成文化された規定があるのかどうか、あるいはおつくりになるつもりがあるかどうか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 そういう点でございますれば、現在におきましては公傷その他でなくなりました者に対しましての規定は、全部そろつているはずでございます。     〔委員長退席、龍野委員長代理着席〕

立花敏男日本共産党

○立花委員 これは非常に場合が違います。暴風のためにでなくなつたのと、理由も示されないで朝鮮海域へひつぱり出されて殺されてしまつたのとは、問題が違うと思います。朝鮮海域でそういう形で死んだのを、暴風で死んだと同じに扱われてはたまらんと思います。そういう点で待遇上の差異を設けた成文化された規定があるのかどうか、おつくりになるつもりがあるのかどうか、その点をひとつ……。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 その点に関しましては、先ほどからの関連事項でございまして、よく相談いたしまして一括お答え申し上げたい、かように思います。

立花敏男日本共産党

○立花委員 それから最後に聞いておおきたいのは、最近日本海岸でどんどん機雷が爆発して被害を與えておるのですが、それは瀬戸内海にもありましたが、日本海の方はなぜああいうふうな被害がどんどん起るのか、あなたの方の職務怠慢じやないかと思うのですが、一体この点はどうなるんですか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 機雷に関しましては、近来日本海方面で浮遊機雷がふえております。これは非常に危險性がありますので、われわれの方といたしましても十分警戒に当つておるわけであります。ここでちよつと御説明申し上げておきますが、浮遊機雷そのものにつきましては繋索が切れますと安全装置によりまして、シヨックその他によつて爆発しないようになるはずのものでございます。従いまして船舶その他が真正面の衝突等の重大なるシヨツクを與えない限り爆発しないというのが原則になつております。しかしながらこの機雷なるものは、海岸にひつぱつて来て岩等にぶつつけますと、すぐに爆発するというので非常に危險なものであります。従いましてこれに対しまして海上保安庁といたしましては、現在舞鶴に三隻の特に機雷に対する処分艇を配備いたしまして、哨戒に当つておるわけであります。なお新潟にそれのみを目標とする船を一隻置いております。なおその他現在浜田におきまして掃海をやつておりますものを機雷專門の船に振りかえまして、この四隻を山陰地区におきまして機雷專門の処分艇にいたしておるわけであります。従いまして計八隻の船を機雷処分のみを目標として、日本海方面で活躍されておるわけであります。

立花敏男日本共産党

○立花委員 どこの機雷がどういうふうな理由で、どういう方向で日本の沿岸に流れて来るのか、お調べになつておられますか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 大分話が微妙になつて参りますが、大体現在日本海域に流れて来ております機雷は、日本海の北の方におきましてのものが、冬の風でもつて流つて来たのではないか、かように考えられる次第でございます。

立花敏男日本共産党

○立花委員 これに対しましては国民が重大な損害をこうむつているのですから、出所を明らかにして、適当な対策を講ずる必要があると思うのですが、海上保安庁の方ではただ流れて来た機雷を処分するというだけで、現在それ以外の方法はお考えになつておらないのかどうか。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 大体機雷の通過の箇所が一応潮流その他の関係から予想されますので、これの日本海沿岸に最も近い箇所において、その通過の箇所を最も厳重に監視し、ここにおいてほとんど機雷を処理してしまおう、かように考えまして、今申しました機雷掃海の特別の船を、四隻は主としてその方面に出て、今後機雷が日本海の方面に流れて来ないように処理するつもりであります。

立花敏男日本共産党

○立花委員 それから現在船に乗り込んでいる連中は、大部分が旧海軍士官であると言われているのですが、ひとつそのパーセンテージをお示し願いたい。それから今後も旧海軍士官をどんどん採用なさるおつもりなのかどうか、ことにたとえば戰争終了宣言などを出されますと、追放が全面的に解除されますので、こういう連中がたくさん出て来るだろうと思うのでありますが、そういう際にさいぜん言つておられた二十六年度二千数百人の増員は、その中から主としておとりになるお考えであるのですかどうか……。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 増強に関しましてはパージ以外の人々は全部平等でございます。従つて海軍から特にとるということは絶対にございません。なお現在海上保安庁におきまして約百二十名程度の旧海軍士官がおるのでございます。しかしこれらの人は三月末日をもつて特別勤務が全部解かれるはずになつております。

立花敏男日本共産党

○立花委員 最初の問題にひつかかりがありましたので、あとの点は技術的な点だと思うのですが、国会に説明もできない、理由も言えないという点を、長官がお帰りになりましたら至急はつきりしていただきたいことを最後にお願いいたします。  それから今お聞きした密入国、密出国、密輸入の件ですが、人間の数だけが上げられておるのですが、このもつと詳細な区分をお出し願えるかどうか、たとえば共産党はどんどん海外へ行つているとか、北鮮からスパイが潜入しているとか、新聞に出ているのですが、この数だけ見ますと、なるほど朝鮮人や日本人がたくさんやつておると新聞で言われているようですが、実際にはこの数の圧倒的な部分がそれなのかどうか、これは私どもぜひ知りたいと思いますので、その点は今言われた数字のほかに、この数字の詳細な具体的な内訳をお示し願いたいと思います。きようでなくてもけつこうです。今お答え願えますればお願いします。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 今の点でございますが、この点に関しまして詳細の内訳はできるだけつくりまして、お手元に差上げたいと考えます。しかしながらこの内訳に関しましては、非常に精細のものができないことが予想されるのであります。ということは入りました人々が、どういう人々であるかということを詳細に調べる時間がございません。大体出入国管理庁の方に渡しますので、両方をタイアツプして調べませんと正確な数字が出ません、従いましてラフな数字で、はなはだ申訳けありませんが、それならば何とか出すことができると思います。

立花敏男日本共産党

○立花委員 鉄道公安官の方に、ちよつとお伺いしたいのですが、最初に鉄道荷物の事故というのが報告されておりますが、これは盗難とかそういうものだそうでございますが、最近の鉄道の荷物の事故で一番重大なのは、滞貨の問題じやないかと私ども思うのです。たとえば貨車が不足で青森のりんごが腐つておる。これは所々方々にたくさん現われておりますが、公安官の仕事とは一応別なようなのでございますが、鉄道の荷物の問題として実に重大な問題です。この問題をどれほどおつかみになり、今後の見通しなり対策なりがどの程度になつておるのか、念のために承つておきたいと思います。

赤木渉日本国有鉄道公安局第二課長

○赤木説明員 実は輸送方面につきましては、その專門に担当しております配車系統の部門がありまして、その方で鋭意やつておるはずであります。私の方ではあまり詳しい事情を申し上げることはできませんが、大体事変この方非常に貨車が逼迫しておりまして、各方面で貨車が不足して、荷主の方に御不便をかけておるという実情は確かにあると思います。その点については技術的には十二分に努力して行きたいと考えます。

龍野喜一郎自由党

○龍野委員長代理 門司亮君。

門司亮日本社会党

○門司委員 私は警察の増員についてのことで、この間国警の本部から、警察の二万の増員を必要とする一つの大きな原因の中に密入国、密輸入、その他に関する問題が、いろいろふえて来ておるので、従つて増員をするという話があつたのでありますが、そのときも国警に対しましては、海上保安庁が十分に活動ができれば、この問題は国警の言うほど増員をしなければならないというような理由が薄らいで来るのではないか。従つて海上保安庁の方は一体どうなつておるかという質問をしましたが、国警の方では海上保安庁は海上保安庁としておやりになると思うが、しかし事実問題としてそういう問題がふえておるので、警察官を増さなければならないというふうな説明であつたわけです。御存じのように、海上保安庁の数は昨年増されておりまするし、陣容もかなり整備されたと私どもは考えておる。国警がかりにここ二万ふやされますと、これに国費が四十四億ばかり使われることに実際上の問題としてなりまするので、一方においては海上保安庁を充実し、なお足りないで国警をふやすということは、国家の財政面から見てもいかがと思いまするし、また海上保安庁がありながら、十分活動していないというふうにいかにもうかがわれるのでありますが、この点について今日の密入国それから密輸入等に対して、海上保安庁はどういう活動をなされつつあるかということを、一応御報告を願うと同時に、これらに対する数字的なものをはつきりお示し願いたい、こういうように考えております。

松野清秀海上保安庁警備救難部長

○松野説明員 今のお話の海上保安庁があまり活動していないじやないかというようなお話でありまするが、これは先ほど次長からも申しましたように、現在巡視船は六十隻であります。この六十隻をもつて日本の沿岸全部を哨戒いたしておる次第でございます。活動していないというよりも、現在非常に船が少いということが、ある程度お説のように実績が上らないという原因であろう、かように考えております。従つてまず巡視船がふえて参りますれば、相当の成果を上げるという確信は持つております。  それで大体昨年中の実績を見ますと、海上保安庁が検挙しましたものは、大体国警と合せたものを一〇〇%としますと、そのうち十五、六パーセントから二〇%くらいのものがあります。今申しましたように、逐次巡視船がふえて参りますれば、相当実績は上つて来る、かように考えてある次第であります。海上保安庁があげました不法出入国の件数について申し上げますと、不法入国は、昨年六月以降の件数が六月は八件、七月が二件、八月が十一件、九月が八件、十月が七件、十一月が二件、十二月が二件、今年に入りまして一月以降不法入国を検挙したものは三件であります。大体あまり例がない。実際問題として巡視船の隻数からいいましても、マ書簡が出まして、緊急整備計画は立ててはおりますが、実質的にはまだ竣工したものはないわけでありまして、実質勢力は昨年の六月ごろと、ほとんどかわらないような現状であります。

門司亮日本社会党

○門司委員 その点については小言を言つても始まらぬのでありますが、この前海上保安庁の拡張の際にも、私は長官にもよくお願いをしておいたのでありますが、海上保安庁を設置いたしまするときの状況、それからさらにその後の陣容整備というようなものがまつたく整つていない。ことに昨年これの増強をいたすことにしました際の当初においてきめられた船舶すら十分にでき上つておらない。当時の状況の報告を聞いて見ますると、與えられたトン数の半分ぐらいのトン数しかできておらない。船の数も半分ぐらいの数しかできておらない。しかもその中で木船が約六割を占めておるというような状態で、海上保安庁というものは、当初あの法律ができて、あれできめられただけの陣容ができておるものと、われわれ心得ておつたところが実際の問題としてはほとんどそれの半分ぐらいの進水しか見ていない。その上にさらに昨年これの増強が行われておる。それが今も十分完成していないということになると、国会では一応重要性を認めて、そして予算的の措置を考え、さらに人員の増加等が考えられておるにもかかわらず、実際上の問題として、それが忠実に施行されていないということが、今日のような状態を来しておるということになつて参りますると、われわれは海上保安庁は一体をしておるかというと、言い過ぎになるかもしれませんが、言わざるを得ない立場に置かれるのであります。従つて警察の増員問題につきましても、やはりこれが一つの大きな原因になつて来ておる。これははなはだ不本意に考えておるのでありますが、小言をいつても始まりませんので、ひとつ海上保安庁の現容、現状の隻数あるいはトン数、さらに今までの検挙の数等がもし発表できますならば、これは書類でよろしゆうございますので、後ほど御発表を願いたいと考えております。  それからその次に聞いておきたいことは、さつきの立花君の質問に関連しておりますが浮遊機雷が非常に多いということであります。この浮遊機雷はただ季節的に北から流れて来るとは考えられないので、これはだれかが海中にほうり込まなければ、おそらく自然に流れて来るものじやないので、従つて一体これはかつての戰争の遺物であるのか、あるいは今度の朝鮮動乱を契機とした一つのものであるのかどつちか、それを明確にしておいてもらいたい。これは機雷を見ればわかることでありますので、その辺の判断は容易につくのじやないかと思います。そこでその機雷に触れた日本の漁船なり、あるいはその他の船舶の被害は一体どのくらいあつたか。それの被害状況等がもしお話ができますれば、お話を願いたいと思います。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 海上保安庁の整備に関しまして、おしかりを受けたのですが、事実海上保安庁の船舶あるいは増強ということをやつていただいておりますが、海上保安庁の増強は船舶を主体といたします関係で、現在の二十五年度の予算でつくりました船舶が、十二月から着々とできて来ている状況でございます。二十五年度増強の二十九隻いうものが、近ごろぼつぼつ就航している状態でございます。従いまして、年度の末になりませんと、二十九隻がそろわないのでございます。なおマ書簡によります船舶も、少くとも今年の十月近くに相なりませんと、全部がそろわない状況でございます。従いまして、これらの全部の就航とマッチいたしまして、人員の増強をやつて行く状態でございまして、予算をいただきましたものの実現が遅れているという点は、はなはだ申訳ないのでございますが、以上のような状況で、今年の十月になれば、予算をいただきましたものがほとんど実現して、有効に使える状態に相なるのではないか、かように思つている次第であります。なお船舶の隻数、その消長等の表は、追つてお手元に差上げたいと考えます。  次に機雷の問題でございますが、その機雷によります被害状況その他詳細の報告は、現在私はここに持つておりませんので、調べまして、調書をつくつて差上げたいと考えております。

床次徳二国民民主党

○床次委員 ただいまの質問に関連して、一つ質問したいと思います。海上保安庁の機能を整備するということは、これは確かに今日の実情から言つて必要である。国内警備態勢を充実する前に、やはり外部から侵入して参りますものは、海上において完全に捜査することがきわめて肝要であります。先ほどの密入国その他の数字から申しましても、海上におきます警備というものが、まだまだ十分でないのではないか、かような感じがするのであります。この際人間をふやし、船をふやすということも必要な方法でありますが、ほんとうに海上保安の目的を達するためには、私はやはり航空機による海岸の警備ということと保安ということが、必要だと思うのであります。今日日本におきましても、近く民間航空等も認められる時代でありますので、特に海上保安の重要性にかんがみまして、将来航空機を借りるなり、委嘱するなり、あるいはみずから持つ方法を講ずるというようなことによりまして、海上保安を遺憾なからしむるという方途を考える必要があるのじやないか。すでにその時期に達しておると思うのでありますが、この問題に関しまして政府当局はいかように考えておられるか、御意見を伺いたいと思います。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 海上保安庁といたしましては、船舶の不足もさることながら、船舶が出まして、これによつて漂流船、難破船等を発見することは非常に困難な状況にあるのでございます。従いましてでき得るなれば、広範囲にわたる航空機等があれば非常にけつこうである、かように考えておる次第でございます。

床次徳二国民民主党

○床次委員 ただいま御答弁がありましたが、海上保安庁におかれましては、その要望しておられるものの実現に対しまして、相当の努力をせられることが必要だと思います。今日の時局におきましては、政府当局が関係方面に対して努力をせられれば、こういうことは実現が可能になるのではないかと、私ども考えるのでありますが、こういう方面に対する努力をせられたかどうか。あるいは努力せられておらなければ、今後大いに努力して行く、そうしてその機能の充実、また経費から申しましても、経費の合理化がはかれると思うのでありますから、その方面に努力を要望する次第であります。

柳澤米吉海上保安庁次長

○柳澤政府委員 努力したいと考えております。     —————————————

龍野喜一郎自由党

○龍野委員長代理 それではこの際、小委員の補欠選任についてお諮りいたします。  過日、立花敏男君及び木村榮君が、それぞれ一度委員を辞任いたしたため選挙に関する小委員及び消防に関する小委員が欠員となつておりますので、その補欠選任を行いたいと思いますが、先例に従い委員長より指名するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

龍野喜一郎自由党

○龍野委員長代理 御異議なしと認め、選挙に関する小委員に立花敏夫君、消防に関する小委員に木村榮君をそれぞれ指名いたします。     〔龍野委員長代理退席、委員長着席〕

立花敏男日本共産党

○立花委員 小委員会の委員の選任であれば、私落ちている点が一つあるのではないかと思います。それはこの間の警察法改正に関する小委員会の問題ですが、あの場合に、小委員会の委員長から、共産党の小委員が入つていない、この点については委員長あらためて相談をして善処して参りたいと言われたのですが、この問題が、今の小委員会の報告に文句が落ちているのですが、どうしても警察法の小委員に共産党を入れないつもりですか。

前尾繁三郎自由党

○前尾委員長 いや、あれは最初理事会で人数をきめておりますから、理事会に諮つて善処したいと思います。  それでは本日はこれにて散会いたします。     午後零時二十四分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗