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10回国会衆議院1951/07/05

建設委員会 第30号

発言数
9
登壇者
4
会派数
1
開催日
1951/07/05

会議録

藥師神岩太郎自由党

○藥師神委員長 それではこれより会議を開きます。  災害復旧に関する件を議題といたします。去る一日来襲いたしましたケイト台風による被害は、きわめて甚大なるものがありました。本年も台風時期に入り、今後幾多の台風が襲来するものと考えられるので、その対策に万全を期する必要があると存ずるのであります。去る二日の打合会にも本問題が出まして、この際決議案を提出してはいかがとの話もありまして、一応草案をつくつております。ただいまこれを朗読いたします。    災害復旧に関する決議案   七月一日九州南部に上陸したケイ  ト台風は、四国、近畿を経て、中部  地方に至り、本年最初の台風とし  て、通過の各地に甚大な災害を発生  した。本年も台風時期に入り、今後  幾多の台風が襲来するものと考えら  れるので、この際、急速に左記対策  を講じて、被害を最小限度にとどめ  られんこと強く政府に要望する。  一、本年度予算に計上されている過   年度災害に対する国庫負担額は、   上半期にはその三分の二を交付さ   れたにすぎないが、災害の復旧   は、台風時期以前に実施してこ   そ、その効果が発揮されるのであ   つて、台風時期を経過して施行す   るにおいては、その効果を半減す   る結果となつて、きわめて不経済   と認められるので、予算計上分   は、この際なるべく全額を支出さ   れたい。   二、新規発生の災害に対しては、本    年度予算に計上の災害復旧の予備    費をただちに支出して、復旧の促    進を期し、次回襲来の台風前に、    急速復旧の措置を講じ得る道をと    られたい。   三、地方財政はきわめて枯渇してい    るので、災害復旧費に対する地方    負担分については、迅速全額起債    の措置を講ぜられたい。  右決議する。  以上草案であります。これに御異議ありませんようでしたならば、これが取扱いは委員長に御一任を願いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

藥師神岩太郎自由党

○藥師神委員長 それではさようにいたします。

淺利三朗自由党

○淺利委員 念のためにお伺いしますが、これは委員会が直接政府に当るのですか、議長を通じてやるのですか。

藥師神岩太郎自由党

○藥師神委員長 議長です。それで政府の方には参考送付をすることになるわけであります。

上林山榮吉自由党

○上林山委員 災害復旧の緊急かつ重大なるにかんがみまして、当委員会がその善処方について決議案を可決したということは、私ども特に災害を宿命的に受けておりまするところの九州、ことにその南部地方の者にとつても、心から共鳴をするものであります。そこで今度のケイト台風の被害状況を簡単に、関係分について申し上げて、当委員会並びに国会、政府のこれに対する緊急なる処置を私どもは要望したいのであります。今度のケイト台風は、御承知の通りに、宮崎、鹿児島両県下が特にひどいのでありまして、鹿児島県の分について申し上げますならば、これは第一報の調査でございまして、さらに第二報の調査によらなければ十分ではございませんが、人的被害において、死者七名、負傷者五名を出しております。なお被害額の見積額を見ますと、農作物で二億五千万円、耕地で一億四千五百万円、土木で二億八百万円、山林で一億二千万円、学校その他の建築物で一千七百万円、合計七億四千万円の被害を受けておるのであります。さらに第二報を合せますと、おそらく十億円以上の被害であろうと推定されるのであります。過去においても、国会並びに政府が相当の処置をして来たのでありますけれども、ただいまの決議にもある通り、万全を期しておらない点も多々ありますので、今回のこのケイト台風を機会にいたしまして、当該の台風の被害の処置はもちろん、あるいはこれから起るべき問題についても、積極的なる、しかも効果的なるところの対策を講ぜられたいと私は要望するのであります。  ただいま申し上げたのは、私どもの被害地を代表した気持において、皆様方の御協力と政府の援助をお願いいたしたのであります。これをもちまして要望にかえたいと思います。

淺利三朗自由党

○淺利委員 私は建設当局に希望を述べでおきたいのです。被害の状況報告は、委員会を開いたとき初めて材料をまわすというようになつておりますが、こういう重大な被害があつた場合には、その都度そういう情報は常任委員会にさつそく知らして、それによつてわれわれは、全国の被害の状況を常に頭に入れておく、必要があればそれによりて委員会を開く。そういう態勢にならなければならぬと思います。  それからもう一つの希望として、新大臣にお願しておきたいことは、従来の災害報告の内容を見ますと、たとえば住宅、非住宅というようなことで区別しておりましたが、そのほかに工場の被害とか、あるいは一般の商工業に及ぼした被害、隠れた一般民衆のこうむつた被害というものは、非常に多いのであります。それが重要工場であつても、わずかに非住宅一棟というような統計になつておりますが、この被害状況の報告については、もう少し被害の実態を総合的に調査するというような基準を新たに定めていただきたい。これは私が委員長当時にも要望しておいたのでありまするが、たとえばかつての一の関の災害の当時に見ましても、あるいは通信機関が全部だめになるとか、あるいは自動車が全部つぶれてだめになるとか、工場機械がだめになつて、七箇月も運転ができないというようなことで、一般の被害というものは非常に大きいのであります。そういうものは一つも表の上に現われて来ない。災害の対策の上において、重点をどこに置くかということになりますれば、そういう点に対してももつと調査をいたしておかなければ、適正なる災害復旧処置はできないと思いますから、今までのような形式的な表ではなく、さらに一歩進めた災害の総合的の実態調査がわかるような方法を御考究願つて、そういう調査によつて、災害の根本的対策を立てるようにやつていただきたい。こういう希望を申し上げておきます。

上林山榮吉自由党

○上林山委員 私は新大臣に要望と、それから一言質問を申し上げたいのであります。新任早々でございまして、まことに質問も御無理かと思いますけれども、ただいま私どもが災害に対する決議をやり、さらに私はわが国南部地方の災害状況の報告と要望を重ねていたしたわけでありますが、これらの問題に対してどういうような考えを持つておるか、これは国民の志気に関しますので、適当な機会だと思いますから、新大臣の抱負と熱意をまず聞きたい。  第二には、新大臣は幸いにして大蔵省に長くおつて、予算の関係については、相当技術的に堪能な人であると信頼をいたしております。その点について、政治力を大いに発揮せられたい。とかく建設予算、ことに災害予算等は不遇な状況にまだありますので、こういう点に対して、相当御検討を願わなければならぬ。こういうふうに思いますので、との点を要望いたします。これらに対しまして、国民の志気の上から、しかも緊急にして重大な事業でありまするので、私は御無理とは知りつつ、ここにこういう質問並びに要望をいたすわけであります。簡単でけつこうでありまするが、ひとつ所信の一端を承つておきたいと思います。

野田卯一自由党建設大臣・北海道開発庁長官

○野田国務大臣 お答えいたします。第一点につきましては、ただいま建設省から係官が現地に参りまして調査中でございますので、その調査報告を待ちまして善処したいと思います。  第二点につきましては、十分努力いたします。

藥師神岩太郎自由党

○藥師神委員長 以上をもつて本日は散会をいたします。  次会は閉会中ですから、公報のみならず、電話その他適当な方法をもつて御通知を申し上げます。     午後三時五分散会

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