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10回国会衆議院1951/08/14

議院運営委員会 第60号

発言数
77
登壇者
13
会派数
5
開催日
1951/08/14

会議録

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 これより本日の会議を開きます。  劈頭に、渡米議員団がめでたく帰還されましたので、簡単にごあいさつを承ります。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 私ども一行八名は、議院運営委員会から第二次渡米議員団としてアメリカに参りまして、一昨日の夜無事に全員帰つて参りました。アメリカでは、私ども国会の代表を非常に各方面とも歓迎してくれまして、私ども日本国民に対する友好の度合いを痛切に感じた次第であります。いずれ詳細にわたりましては、あらためて御報告いたしたいと思いますが、一通り無事に帰つて参りました御報告だけを申し上げて、皆さんにごあいさつと御礼を申し上げます。(拍手)

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 なお議事に入る前に、本日社会党並びに共産党から官房長官の出席を要求されておりましたので、今官房長官が参つておりますから、質問がありましたらお願いいたします。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 大体この前われわれの要求に基いてということについて議論いたしておりますので、それはよくわかつておりますし、さらにわれわれの要求をいたしました補正予算等についての臨時国会は、別に開くのだということは了解したのでありますが、きわめて簡単な問題について二、三点だけお伺いいたしたいと思います。われわれの方としてはいろいろ経済上の問題、ベース・アツプ及び石炭手当、賃金等の問題がありますので、臨時国会は早い方がよいということで要求いたしておるのであります。しかしその時期等について、この前官房長官からのお話がなかつたのでありますが、大体政府としては、われわれの要求に基くそういう問題を取扱う国会は何月ごろ、どの時期に開くかということをできる範囲でお答え願いたい、これが第一点であります。これをまずお伺いいたしたいと思います。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 政府としては、できるだけ早くとしかただいまのところ申し上げられないのであります。もう少しこまかく申し上げますと、総理並びに大蔵大臣が補正予算等については一番関係もあり、責任もあることでございますので、総理及び大蔵大臣の帰朝を待ちまして、そうしてできるだけすみやかに補正予算を作成いたしたいと考えております。まずそれが用意でき次第国会を開きたいと考えております。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 大体何月ごろになりましようか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 これは私の口からは申し上げ得ないのであります。また何月ごろということは、閣僚等と相談しなければ言えませんが、ちよつと速記をとめて……。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 速記をやめて……。     〔速記中止〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 速記を始めてください。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 もう一点お伺いいたしたい。大体十月ごろ、こういうことになりましようが、十月ごろになつて補正予算が上程されて、それがまたいろいろ論議されると、結局十一月ごろになるのじやないかと思います。そうなつた場合、補正予算ができ上るまでの間に、その期間補正予算が通らなくとも、やはり実質上、政府としては取扱わなければならぬ問題があるのじやないかと思う。そういう問題の措置等はいかようにお考えになつておりますか、おわかりになりましたらお伺いいたしたい。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 いろいろな問題があると思います。たとえば今おつしやるのは、給與などをさしておられるのじやないかと存じます。そういう点は人事委員会なり、適当な所管の委員会において申し上げるのが適当じやないかと思います。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 そういたしますと、委員会等で言う方がよろしいというのでありますが、私がお伺いしておきたいのは、かりにただいまの給與等の問題になりますと、たとえばわれわれが陳情等も受けておりますところの石炭手当の一括拂い、賃金べース・アツプの問題等が十一月になつたとして、七月なら七月から十月までの間をどうするかということが当然その国会の問題になると思う。これを補正予算としてとつて、その予算に盛られておるのか、ただ十一月からということだけではちよつと済まないような気がします。その間いかようにするかということをお伺いいたしたいのであります。これは委員会等でということでありますが、アウトラインでも、その措置、方法等についておわかりになります程度でお伺いいたしたい。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 これは今申上げる段階まで至つておらないのが大部分だと思いますので、ちよつと御説明をいたしかねるような次第でございます。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 説明しかねるということであればやむを得ないのですが、そういたしますと、この前お伺いしたことと多少重複するかもしれませんが、十月ごろ補正予算等を中心として、われわれの要求した国会を開く、今は、この前お話があつたように、その半分の要求としての講和会議等の問題を取扱うのだ、こういうことになつております。そういたしますと、本国会は講和会議の問題を取扱うということになつてわれわれの案に基いて開かれるということになりますが、われわれの要求はこの前もお話したように、軍に全権承認の要求ではないのであります。たとえば講和会議の現在発表されておる内容だけでも、領土の問題あるいは経済上の問題、安全保障等の問題について各党各会派、あるいは国民がどういうことを要望しておるかということが、相当に外務委員会等で、あるいは場合によつては祕密会なども開かれるでしようが、そういう論議を盡すということがわれわれの要求の半分になつておりますので、そういう形を政府はお考えになつて、本国会を要求の半分という形でお開きになろうとされたのでありますか、重ねてこの一点だけ伺つておきます。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 これはこの前にもお話しました通り、四分の一の議員をもつて御要求になつた臨時国会召集の件は政府としては了承してその御要望に応ずべく準備しておつたのであります。ところがその間に突然九月四日、サンフランシスコの会議ということが決定いたしましたので、これに送る全権を選定する必要がある。その全権の中には国会の各勢力を代表する人の御参加を願いたいと考えまして、そのうちの一部の方には御賛同を得たのであります。この全権の承認を求めるために、臨時国会を開く必要が急に起つたわけであります。そこで政府は五十三條の一項に基き臨時国会を召集したのでありますが、その召集したことについては、かねての御要望の中で講和條約草案確定に至る経緯については、この前御説明してから大分経過しておりますし、この点は御説明することができるし、また適当であろうと考えまして、その部分については御要求もあるからこれを考慮して経緯を御説明いたしたい、こういうことになつたのであります。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 そうすると、この前私が念を押したのですが、要求に基いてということが公報等にも書いてある、それでよろしいかということの議論があつたときに、そうだという御回答だつたのですが、きようの御答弁では明らかに五十三條一項ということになつて参ります。そうすると、本国会は五五十三條一項で召集したのでありますが、五十三條二項で召集の手続をとつたのでありますが、これはこの前と重複しますけれども、この前の御回答とちよつと違つておるように思いますから、明確にお願いいたしたい。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 全権の承認を求める件については五十二條一項で召集いたしたのであります。しかしながら御要望もありまして、五十三條二項による臨時国会も当然召集しなければならないわけであります。その大部分の、つまり補正予算等を含む点はまだ準備ができていないからできませんけれども、そのうち一部はできますから、その一部は今度の国会においてやりたい、こういうことでございます。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 わかりました。私の質問はこれで終ることにいたしますが、御承知の通り、私たちは講和の問題と補正予算を中心とする国会を早く開いてもらいたいという要求をいたしておる立場から、この補正予算等の問題、その間における措置等の問題をお聞きしたのは、できるだけ政府においても準備を整えて、補正予算等を中心とする国会を早く開いてもらいたいということが私たちの考え方でございますから、政府もそういう考え方で、できるだけ早い機会にそのための国会を開くように段取りを願いたいということを強く要望いたしておきます。

梨木作次郎日本共産党

○梨木作次郎君 政府が第十一回国会の召集を決定したということにつきましては、公報を見ますと、講和会議に派遣すべき全権委員の任命につき国会の議決を求めるの件を審議するため、臨時国会を召集するということになつておりますが、この全権委員の権限の内容でございます。講和條約にだけ調印するための権限を委任されるのか、それとも講和條約のいわゆる草案の中の第六條に予定されておりますところの日米軍事協定、この分までも調印する権限を委任するということになるのか、この点はどのように考えておられますか、御見解を承りたいと思います。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 それは私は両方であると思つておりますが、こまかいことはいずれ全権承認の国会も開かれることでございますから、その際明らかになることと思います。

梨木作次郎日本共産党

○梨木作次郎君 両方ということになりまして、日米軍事協定にも調印する権限が委任されておるということになりますと、御承知の通り日米軍事協定というものは、現在の憲法からいえばこういう條約が締結できないことは明白であります。国会にそういうものに調印するための委員を任命するについての議決を求めるということ自体、憲法を無視したような御提案を国会になさるようなことになると思いますが、この点どういうふうに考えておられますか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 われわれは憲法に何ら違反していないと考えておりますが、もしそういう問題がありますれば、それは最高裁判所の決定するところによるのが適当であろうと思います。

梨木作次郎日本共産党

○梨木作次郎君 これはたいへん驚いた御説明でございます。日米軍事協定、つまり再軍備をしたり、それから日本に軍事基地を設けるということは、これは明らかに日本の憲法の否定するところであります。そういう協定を結ぶことが憲法に違反しないという見解をもつて、国会にそのための調印の全権委員任命の議決を求めるということは、官房長官の答えとしてはいかがかと思いますが、そう承つてよろしいのですか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 政府は憲法に違反するような提案を国会に出すはずはないのであります。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 その問題は、国会に出たときにやつたらどうですか。

梨木作次郎日本共産党

○梨木作次郎君 それではもう一つ、同じく十二條の経済協定の問題もありますが、この点もやはり今度の全権委員に委任されるのでございますか。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それもどうですか、出て来たときにやるということで…。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 経済問題は、今までの先例によりますと、各国との間の協定は、いわゆるエクゼクテイブ・アグリーメントの形をとるのが原則でありまして、全権の委任状等を必要としないと考えております。

梨木作次郎日本共産党

○梨木作次郎君 もう一点、さきに発表されましたアメリカの條約草案、これは大体八月十三日で確定的なものができ上るというように聞いておつたのでありますが、これが延期されたようにも伝えられております。しかし延期されましても、この條約草案についての発表並びに経過の御説明はなさいますか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 いまだいつできるということははつきり聞いておりません。しかしながら大綱はすでに動かすべからざるものがあるのでありまして、條約草案の各條を国会に提出して付議する場合には、最終案が出なければ審議できないのは当然でございますが経過を説明するということであれば、何らさしつかえないと思つております。

梨木作次郎日本共産党

○梨木作次郎君 もう一点、全権代理というものをおつくりになるようでございますが、この全権代理というのは、やはり国会議員を予想されておるのかどうか、もしそうだとすれば、全権代理というのはどういう権限を持つておるのか、この点を承つておきたいと思います。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 全権代理については、これは新しい例でありまして、今まで国内においてはなかつたのでありますが、外国にはこの例はしばしばあります。国際連合の規約の中に全権、全権代理ということがございます。最近ははそういうのが国際間では通例のようになつております。全権代理というのは、全権に事故があるとき、全権にかわつて全権の仕事をするということになつておりますが、その場合は主席全権が指名すればそれでできる、こういうことに大体国際間ではなつております。

梨木作次郎日本共産党

○梨木作次郎君 その全権代理には国会議員が任命されることが予想されておりますかどうか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎説明員 予想されております。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは官房長官に対する質問はよろしゆうございますか。——それでは御苦労さまでした。     —————————————

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではこれから議事に入りますが、まず会期の件を議題に供したいと思います。

佐々木秀世自由党

○佐々木(秀)委員 先般の運営委員会におきまして、各党からそれぞれ会期の問題についての御意見があつたのでありますが、自由党といたしましては、各党のいろんなお考えも斟酌いたしまして、本日までいろいろ考慮しました結果、御承知の通り、一日も早くこの全権をきめなければなりませんし、またそれが政府の要望でもあると思いますので、各党の立場を十分考えまして、自由党としては三日の期限をもつて臨時国会を開きたいということを考えております。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 前の委員会で、私どもの方は少くとも会期四日を要求しておるのであります。それはおそらく国会の成立、開会式で一日を費すであろう。従つて実質的に審議する期間は三日くらいはなければならぬ。こういうつもりで四日を要求しております。そこで今自由党から三日ということになりますと、実質的に二日しか審議する期間がない。それでは私どもは賛成ができない。実質的に三日間やれるということであれば、なお考慮の余地はありますが、頭から三日にして、実質的に二日ということであれば賛成できないのです。その点もう少し内容的にお伺いいたしたいと思います。

佐々木秀世自由党

○佐々木(秀)委員 ごもつともな御意見でございます。重大な問題であると同時に、早急にきめなければならぬということは皆さん御承知の通りであります。せつかく民主党の実質的な三日を要求したいというお話でございますので、これは御相談でございますが、運営の仕方によつては民主党の御意見を入れられるのじやないか、その一つの案といたしましては、従来のように開会式で一日つぶしてしまうということでなく、開会式の終つたあと、ただちに日程に入るということになれば、これは実質的の三日ということにも該当するのじやないか、具体的にいえば、たとえば、開会式が終りましたあと、総理から衆議院並びに参議院において発言がある、こういうことになれば、実質的の三日という御要望にこたえることになるのじやないかと思いますがいかがでございますか。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 事務総長にお伺いいたしますが、まず国会が召集されると、国会成立の手続をやります。それをやつたあと、その日に開会式をやることが宮中の都合でできるかどうか、さらにそれをやつた後に、政府側の発言する時間の余裕があるかどうか、この点を事務的に伺いたいと思います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 ただいま椎熊委員からの御質問でございますが、召集日当日は、御承知の通り十時に議員が参集することになつております。従つて十時に御参集を願いまして、三分の一以上に達しました場合本会議を開いて、成立的な手続問題といたしまして議席を決定することと、会期を決定すること、この二つだけで今回は問題はございません。会期の問題につきまして反対の立場の方々が、場合によつては討論でどのくらいの時間を費すか、今後御相談願えばできると思いますが、従来の例から考えまして、午前中には——少くとも十二時もしくは一時ごろまでには、そういう点ぐらいは済むものと事務的には考えております。従いまして開会式の方は、三時に参議院の議場でできるような準備をつけまして、実は宮内庁と相談の上、それならば十分間に合うだろうということであります。従つて三時から十五分ぐらいで御還幸もできると思いますので、次に三時半から衆議院において総理の御演説があれば総理の御演説の長さは伺つておりませんが、必ずしも六時ごろまでに議会が終らなければならぬという情勢ではございません。なお多少時間が繰下りましても、両院において総理の御発言の時間がないということはなかろうと考えております。

石田一松国民民主党

○石田(一)委員 この際特に私たちは申し上げておきたいのですが、ただいま椎熊君が申されました通り、実質三日というのでありまして、召集、開会式並びに総理の報告されます説明、これが第一日に済まされて、残りの二日は、これに対する各会派の質問とか、実質審議に充てる、このことが再確認されなければならぬと思います。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 要するに、自由党提案の三日には賛成する。但しそれは開会式当日から審議に入れば、三日に賛成されるということですね。

石田一松国民民主党

○石田(一)委員 そうです。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 私どもはこれに反対の理由を申し上げます。この前社会党として七日と申し上げた点は、御承知の通り要求通り補正予算等の国会であれば、実は一箇月ぐらいを申し上げたかつたのです。ところがその問題については準備が間に合わないので、とりあえず五十三條の一と、要求に基く五十三條の二の一部が入つておるということがありましたが、それにしましても一週間ぐらいは必要だと申し上げたのは、たとえばただいまのように開会式と召集手続等が一日で終りましても、本会議における質問応答、それから政府としての見解等を発表しなければならぬ。しかも国会が召集された当該議題となつておるものについては委員会等も開いて、條約の内容等についてもできるだけ各会派の意見を闘わしていただいて、そうしてできるだけまとまつた要望を持つて行きたいというのがわれわれの考え方であります。それがまた国民に対して親切であり、さらに国会を開くという大きな意義だと考えまして、委員会の日数等も計算に入れれば、どうしてもこの問題だけでも一週間は必要である、こういう考え方でございます。従つてわれわれの方は、今のように三日ということになりますと最初の日に政府の見解をお伺いして、二日目には質問、あるいは三日目も質問が続く。しかも衆議院、参議院の両方二日でこなさなければならぬ。そういうことになりますと、実質的に講和外交問題に対する委員会等も開かれないということが考えられる。しかしながらこの問題はできるだけ委員会等で——これは外交問題でありますから秘密会でもけつこうだが、十分論議をしてまとめるということが必要だと思う。そういう建前から、私の方はただいまの三日案には賛成できかねるのでありまして、そのために七日を主張したということを明らかにしておきたいと思います。

竹村奈良一日本共産党

○竹村委員 私の方は、先ほど政府と梨木君との質問応答でも明らかにされましたように、今度の全権問題につきましては、これが憲法上にも問題が残るようなものであるのであります。従つて先ほど委員長も、そういう問題は当該委員会において十分明らかにすべきであると委員長みずから言われる通り、こういう問題は当該委員会、たとえば外務委員会等において明らかにして、それが憲法違反かどうかという問題、あるいはそれだけの全権を與えるかどうかという問題、またその内容にいたしましても、十分われわれは検討をする必要があると思うのであります。前の運営委員会におきましても、岡崎官房長官はその経緯と、それに伴う内容も具体的に明らかにしたいということを当委員会において言明されております。従つてこういう言明された政府の意を議会が十分くんでこれを検討するというためには、どうしても三日では足りない。従つてわが党は初めから申し上げておりますように、少くともやはり二週間は必要である。そうでなければ明らかにされないと考えますので、私の方は三日には反対である。二週間を要求しておきます。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 なお竹村君に申し上げておきます。私は先ほど当該委員会ということは申し上げてないつもりですが、もし私の言つたことが誤つておつたら、取消すことにいたします。  それから佐竹さんは……。

佐竹晴記社会民主党

○佐竹晴記君 前に小林君が出て、一週間とかを希望する旨を述べておいたのでありますが、依然その通りお願いいたします。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 どうですか、大体民主党と自由党はそういうことですから……。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは多数をもつて会期は三日ということに内定することにいたします。ただし社会党、共産党あるいは社会民主党は反対です。     —————————————

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは開会式の問題は、前回の委員会で十六日のうちにやるということを決定いたしておりますので、その内容について事務総長から御説明をいたします。

大池眞事務総長

○大池事務総長 開会式の次第等は全部従来通りでございます。ただ時間がいつも十一時が中心になつておりましたのが三時に行われるように、陛下の方の行幸は二時四十五分ということで、きようの公報にも一応内定したものが出ておりますから、従来通りの形式であるということを御了承願いたいと思います。  それといま一つ、十六日に開会式を行う結果、両院を代表して議長が述べます式辞の案文が一応できておりますから、この際御決定を願いたいと思つております。時間等もございませんので、なるべく早く御決定願つて、参議院と相談いたしたいと考えております。これはまつたくの草案でございますから、御意見があればお願いいたしたいと思います。一応読んでみます。   本日、天皇陛下の御臨席を仰ぎ、第十一回国会の開会式を挙げるに当り、衆議院および参議院を代表して式辞を申し上げます。  終戦以来、われわれは国家主権の回復をめざして、ひたすら経済の自立と、民生の安定に努めてきましたが、いよいよ九月四日を期して、米国サンフランシスコにおいて、待望の対日講和会議が開催される運びとなり、去る七月二十日わが政府に対し、この平和條約会議に代表を派遣するよう、招請状が参りましたことは、日本民族独立のためまことに慶賀に堪えないところであります。われわれは、講和会議にそなえて、諸般の準備をすすめ、もつて、すみやかに対日講和にのぞむ態勢をととのえる必要を痛感するものであります。  わたくしどもは、この際、六カ年の長きにわたつて、よく艱苦欠乏に耐え、旺盛な精神力をもつて一意祖国の再建に邁進し、講和えの機運をひらいた国民諸君の努力に対し、満腔の敬意を表すると共に、連合国の援助と好意に対し、更めて感謝の意を表明するものであります。  さきに勃発した隣国朝鮮の動乱は、すでに一年有余を経過し、これがため多くの犠牲と災禍が関係諸国民の上に、もたらされつつありますが、一日も早く動乱終局えの交渉が妥結し、隣国否全世界にかがやかしい恒久平和がおとずれることを心から念願するものであります。  ここに国会は、日本国憲法の精神を体し、最善をつくしてその使命を遂行し、もつて国民の委託に応えようとするものであります。 以上であります。

佐々木秀世自由党

○佐々木(秀)委員 「対日講和にのぞむ態勢をととのえる必要を痛感するものであります。」とありますが、これは日本側から言う場合でも、やはり対日講和という表現でよろしいでしようか。

福永健司自由党

○福永(健)委員 講和だけでいいのじやないですか。

石田一松国民民主党

○石田(一)委員 私は、もうすでに総理大臣が経過の説明におきまして、條約の案文についての内容までもつまびらかに衆議院、参議院が納得するように説明した後にこの式辞が読まれるのなら、まことに納得が行きます。しかしこの式辞があつて後に、総理大臣が国民に納得の行くような説明をなさるというのに、まだ説明がなされない前にこれはすでに納得をしておる。これでは何だか意味をなさぬと私は思います。第一、五行目の「待望の対日講和会議が開催される運びとなり、」とありますが、待望だかどうだか、これは国会を開いて聞いてみなければわからぬことです。これは総理大臣の納得の行く説明を聞いてからならけつこうですが、その説明がある前にこれがなされるということでは、総理大臣の説明がいらないということになりますね。

佐々木秀世自由党

○佐々木(秀)委員 主権が回復するということは待望でしよう。

土井直作日本社会党

○土井委員 今言われたことは、りくつをつけるようですが、待望ということはやはりいらぬと思います。これは私は消すべきであると思います。  次に最後の方の「さきに勃発した隣国朝鮮の動乱は」云々というところから五行まではいらないのじやないかと思います。ここに特に加えなければならない何らの理由も発見できない。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは議事の進行上、対日講和という佐々木君の問題から片づけます。これは講和でよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは「対日講和」を「講和」にかえます。  それからただいまお話になりました「待望の」云々という点はこれはあとまわしにいたしまして、その次の「対日講和会議」を「講和会議」とすること、これも御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

倉石忠雄自由党

○倉石委員 土井君の言われた「さきに勃発した隣国朝鮮の動乱」という項は、あなたの言われることももつともだが、「待望の」云々という方は、国民が講和会議を待望していたことは事実なんだから……。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではその二つを一括議題に供します。土井君の言われた「さきに勃発した隣国朝鮮の動乱」云々のところは、土井君の言われた通り御承認願うことにして、最初の問題は讓つてもらうということでどうですか。

石田一松国民民主党

○石田(一)委員 これは讓つてもらうというが私が言い出したことです。私は少くとも衆議院、参議院の議決のない前に待望とか何とかということを、両院を代表して衆議院議長がこの式辞で述べるということは僭越だと思うのです。まだ両院が待望であるかどうかという議決がない前でしよう。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 会議を持つということは待望だろうが……。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 それは内容のことは別なんだ。講和会議を持ちたいということは、国民が待望していたのだから……。

石田一松国民民主党

○石田(一)委員 そういう意味ならばわかります。

竹村奈良一日本共産党

○竹村委員 石田君の意見に関連するのですが、内容がはつきりしない。たとえば最初のページの終りの方に「日本民族独立のため」と書いてありますが、今度の講和会議の内容がはたして日本民族が独立するような内容かどうか。たとえばその内容が、日本民族の独立になるような内容であるならば私どもは異議はない。しかしそういう内容でないかもしれない。独立するような内容かどうかわからぬものを……。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 それは批准国会でやればいい。独立にならなかつたら批准に反対すればいいじやないか。

梨木作次郎日本共産党

○梨木作次郎君 九月四日のサンフランシスコ会議において問題になる草案というものは、われわれの手元に来ておる。これによつて骨子はわかつておる。これを見た場合、はたして完全な’独立ができるかどうか、これはだれでもわかる。実際は独立できないのだ。われわれはそういう見解を持つておる。九日四日のサンフランシスコ会議の講和が待望の講和会議であり、それが日本民族独立のためにまことに慶賀にたえないところでありますという式辞をやるということは、全部の国会議員の意見を代表した式辞にはならない。そういう点、違つた見解を持つておる者があるのだから、これは削除してもらいたい。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 共産党は反対のようですが、その他の各党はみな賛成のようでございますから、待望の講和会議ということに決定いたします。  それから先ほどの「朝鮮動乱」のところは削るわけですね。それではもう一回事務総長に読んでいただきます。

大池眞事務総長

○大池事務総長 御修正になつた案文を読み上げます。   本日、天皇陛下の御臨席を仰ぎ、第十一回国会の開会式を挙げるに当り、衆議院および参議院を代表して式辞を申し上げます。  終戦以来、われわれは国家主権の回復をめざして、ひたすら経済の自立と、民生の安定に努めてきましたが、いよいよ九月四日を期して、米国サンフランシスコにおいて、待望の講和会議が開催される運びとなり、去る七月三十日わが政府に対し、この平和條約会議に代表を派遣するよう、招請状が参りましたことは、日本民族独立のためまことに慶賀に堪えないところであります。  われわれは、講和会議にそなえて、諸般の準備をすすめ、もつて、すみやかに講和にのぞむ態勢をととのえる必要を痛感するものであります。わたくしどもは、この際、六カ年の長きにわたつて、よく艱苦欠乏に耐え、旺盛な精神力をもつて一意祖国の再建に邁進し、講和えの機運をひらいた国民諸君の努力に対し、満腔の敬意を表すると共に、連合国の援助と好意に対し、更めて感謝の意を表明するものであります。  ここに国会は、日本国憲法の精神を体し、最善をつくしてその使命を遂行し、もつて国民の委託に応えようとするものであります。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは共産党以外は御異議ありませんね。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではそのように決定いたします。

大池眞事務総長

○大池事務総長 この中で句読点をつけるところ、並びにどこどこへというのは「へ」か「え」かという問題もありますが、これは議長に御一任を願います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕     —————————————

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 次に人事承認の件を議題に供します。その内容について事務総長から御説明を願います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 ごく簡単なことでございますので御承認を願いたいと思いますのは、事務局の委員部におります参事の岩波利雄君、これは三年ぐらい勤めておつた優秀な人でありますが、おじさんが死亡されましてうちの方を見る者がないのでぜひこの際やめさしてもらいたいという申出がありました。家庭の事情まことにやむを得ないことと思いまして、事務局といたしましてはいたし方がないと考えておりますので、その辞任方について御了承を願いたいと思います。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 これを承認することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではそのように決定いたします。  それでは次回の運営委員会は明後十六日午前十時に開くことにいたしまして本日はこれで散会いたします。     午後二時五十四分散会

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