議院運営委員会 第58号
- 発言数
- 102 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1951/06/05
会議録
○小澤委員長 それではこれから本日の会議を開きます。 最初に、前会も御協議願いました司法書士法の一部を改正する法律案の参議院回付案を議題に供します。
○椎熊委員 参議院の修正点は……。
○大池事務総長 この前ちよつと申し上げましたが、司法書士の報酬は司法書士会で決定できることになつておつたのを、一応決定したものについて経済上その他の事情で変更の必要ありと認めた場合には、法務総裁が一箇月以内に報酬の再決定のし直しを命ずることができる。こういう規定を入れたのと、司法書士は司法書士の許可を受けた者でなければその業務を取扱えないというのを、正当の職務としてタツチしておる者はだれでもやれるのだ、こういうふうに現行法通りに直して来た。その二点であります。
○椎熊委員 それなら改正法案を出さなくてもいいね。
○倉石委員 衆議院で多数で通つた法案の方がいい。
○小澤委員長 だんだん物価が下つて来た場合に、値下げすることを法務総裁が勧告できるようになつておるのは、衆議院で決定した方がよい。
○梨木作次郎君 それは参議院の修正の方ができるのだ。
○松井(政)委員 私の方は、法務委員の諸君と打合せて開会までに態度をきめる。本日取扱うことには異議ございません。
○椎熊委員 三分の二で行くかどうかの問題です。
○大池事務総長 司法書士会で全部報酬を決定させることになつておるのは、大体今の法制の建前上そうなつておる。必ずしも弁護士ばかりでなく、一般がそうで、司法書士に限つてだけ別個の取扱いをする必要はないから、一般の法制に従つてそういうふうに決定したのだということです。
○松井(政)委員 各党ともそうだと思いますが、参議院はやはり各党で全会一致、衆議院の方も原案全会一致です。ですから私の方も、衆議院の法務委員諸君に打合せをしておく必要があると思う。
○小澤委員長 それではもう少しあとまわしにします。 その次は、モーターボート競走法案の取扱いの件であります。
○大池事務総長 これは参議院の方で否決されましたので、そのままにしておけばこの法案は不成立になる。それを本院で特に両院協議会を求める道と、三分の二で議決をして本院案を成立せしめる道と、二つあるわけです。
○椎熊委員 これは、わが党は最も賛成者が多いので自由党にも社会党にも賛成者がある。衆議院は大多数をもつて通過しておるから、三分の二でやるという建前で行つて、それだけにならなければ廃案にしてもよい。
○小澤委員長 自由党はどうですか。
○倉石委員 私の方は三分の二でけつこうです。
○松井(政)委員 私の方は原則としては反対だが、しかし椎熊さんのおつしやつたように、わが党の議員も署名しておるから、やつかいな問題です。
○椎熊委員 競輪、モーターボート等、世間でとかくの批評のあるものはほとんど社会党から出ておる。今になつて新聞がとやかくいうからといつて、社会党がいい顔をしようと思つてもだめだ。競輪などは特に問題になつておる。あれは社会党の熱心な勧告によつて、友党の建前から義理で賛成したが、こうなると弱つておる。何か新聞が書き出すと、お体裁ぶつたことを言うのは公党の面目としておかしい。
○松井(政)委員 やはり競輪でも、よくなければ直すという考え方は必要だと思う。
○椎熊委員 あの当時競輪の問題で熱心な林大作君のごときは、問題が起つて新聞に書かれるたびごとに競輪が盛んになるのでいいのだというような、実に乱暴な議論で、社会党の提案の中心人物がそういう思想なんだ。
○松井(政)委員 実行してみて、いけなければ直すということでいい。
○椎熊委員 モーターボートはまだやつていない。
○松井(政)委員 やつてないからこそ、そういうような関係で、射倖関係のものについては、やはり競輪等にかんがみて十分考える必要がある。従つて原則としては、わが党は射倖関係については反対だ。
○小澤委員長 具体的にあなたの方はどうですか。
○松井(政)委員 まだきまつておりませんが、簡単にきめます。二つとも支障のないようにきめます。
○小澤委員長 共産党は両方とも反対ですか。
○梨木作次郎君 モーターボートは反対です。司法書士法は、社会党の態度が決定しておると聞いておつたので、私の方も一応態度はきめておつたけれども、今のところまだはつきりしないとおつしやるから、場内で決定します。
○石野久男君 労農党は場内で決定しますけれども、モーターボート競走法案は反対です。
○小澤委員長 大体二つとも三分の一で行くという方針で行きましよう。 次に、戸籍法の一部を改正する法律案、これは本院で可決して、参議院ではまだ決定しないのであります。
○大池事務総長 これは御承知のように、戸籍法の一部を改正して、名前を届け出る場合、漢字制限外の字でもよろしいというものをこしらえた法律案であります。その名前のために償う字をどの範囲にまでするかということは、内閣で別個にお考えになつておられるようですが、戸籍法の一部改正としてはそういう趣旨のものでありまして、本院は全会一致をもつて通つておりますが、参議院で握りつぶしになつておりますので、六十日以上経過しておるわけであります。そこでこちらで可決して参議院に送付した議案が六十日たつておる場合には、参議院において否決したとみなすことができる。こういう規定に憲法上なつておるので、これを本院は、参議院において否決をしたものとみなすという議決をすれば、参議院は否決をしたということになるのであります。そこで否決されたものとみなした後に、さらに三分の二以上の議決をもつて本院が通過すれば、憲法第五十九条によつて本院の議決案が法律になるわけであります。そういう手続をとるかとらぬかという問題があるわけであります。
○倉石委員 ほつといてもしようがないからやりましよう。
○椎熊委員 三分の二で行きましよう。
○小澤委員長 社会党はどうですか。
○松井(政)委員 衆議院は全会一致だから賛成。
○石野久男君 賛成です。
○小澤委員長 戸籍法の「部改正は、全会一致で、ただいまの通り三分の二で衆議院の議決を生かすことにきめます。
○小澤委員長 それから閉会中の審査申入れがありますので、それを順次事務総長から御報告願います。
○大池事務総長 これは昨日差上げました分だけでありまして、昨日差上げましたうちで懸案になつているのが二件ありました。それが本日の最終日に情勢がわかりましたので、確定をお願いしたいというわけであります。それは内閣委員会に戦傷病者等対策審議会設置法案がかかつておりますが、これは本日中に議了できませんので、これを継続審査にいたしたい。それから厚生委員会の医師法、歯科医師法及び薬事法の一部を改正する法律案を削除いたします。これは医薬分業の案ができ上りましたので、それだけは削除いたしたい。あとの残りのものは本日継続審査に御決定を願いたい。
○椎熊委員 医薬制度に関する件というのはどうですか。
○大池事務総長 医薬制度に関する件は、今の医薬分業ができましたために、あとから政令とかいろいろ出て来るのだそうです。そういう政令等が出て来るものについて、一応の見通しを聞く場合があるからこれは生かしておいてもらいたい、こういうことであります。
○小澤委員長 本問題は、ただいま事務総長から報告いたしました通り承認することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 ではさように決定いたします。 —————————————
○小澤委員長 次に、委員派遣承認申請の件を議題に供します。内容については事務総長から申上げます。
○大池事務総長 委員派遣の件は各委員会からたくさん出ておりますので、一々その中身を全部申し上げるよりも、昨日おきめ願いました原則、つまり三分の一の範囲で十日間程度のものは、国政調査のための出張を認めるという原則を先にきめていただきまして、三分の一というと、二十五人ですから八人から九人になります。九人で十日、そういう間のもので各委員会からずつと出て参りました。内閣、大蔵、文部、農林、水産、通産、郵政、電通、労働、建設、経済安定、図書館は人数が少いから四人ということで出て参りました。その他の今出て来ない委員会の分も、いずれ閉会中に出て来るのではないかと考えられます。そこであの原則の範囲のものは、内容を一々調べた上でお認め願うか、それとも認めるという原則をきめていただけば、中身の方は事務的に当該委員会と御相談をしてきめる以外はなかろうと思います。
○小澤委員長 ただいまの問題は、昨日決定をいたしました原則に基いてその扱い等については議長に一任ということでよろしいですか。
○梨木作次郎君 大体今の事務総長の話では八人ないし九人ということでありますが、各党に公平に割当てるように取扱つてもらいたい。この前の本員派遣のとき、共産党はことさらに除外されたような印象を受けましたから、これは公平にやつてもらいたい。
○大池事務総長 ただいま手元まで出て参つております分については、各党みな入つております。
○小澤委員長 ただいま申し上げた通り、昨日きめた原則によつて、具体的な問題は議長に一任ということに決定して御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 さよう決定いたします。 —————————————
○小澤委員長 次に決議案及び緊急質問の取扱いでありますが、決議案につきましては米麦追加払実行に関する決議案、補正予算等諸経済法案早期提出要求決議案、緊急質問として内閣改造に関する緊急質問、臨時国会召集に関する緊急質問、近江絹糸女工圧死事件等がありまするが、一括いたしまして御協議願います。
○大池事務総長 だたいま委員長から申し上げました以外に、その後一つ出て参りました。それは玉置信一君の津軽海峡の機雷浮流危険除去対策に関する緊急質問、これが一つふえて参りましたから御報告申し上げます。
○松井(政)委員 緊急質問は、私の方から二つ出ております。近江絹糸女工圧死事件というのは、私の方の堤氏が事実調査をして来ておりますので、一応そういう場合の取扱い、たとえば労働基準法を怠つておるとか、当該地元の政府関係機関でも非常に困るほど質がよくない工場らしいので、そういうものの取扱いについて聞きたい、こういうことであります。
○倉石委員 今のようなお話ならば、労働委員会で詳しくやつてもらいたい。
○松井(政)委員 きのうのできごとで、会期はきようでしまいですから……。その他内閣改造の問題と臨時国会の問題もあります。
○倉石委員 最終日だからやめようじやないか。
○椎熊委員 臨時国会の問題は必要だね。内閣改造は、するかしないかわからないから、こんなものは必要ないが臨時国会はやるのかやらないのか、いつやるのか聞きたい。われわれ国へ帰つて準備もしなければならぬし……。
○倉石委員 それならば機雷の方が先決問題じやないか。
○椎熊委員 赤色侵略が始まりつつあるということは事実で、夜は連絡船は欠航しておる。それに対する政府の対策というものがない。あるかしれぬけれども、それをわれわれは聞きたい。これは自由党から出しておる。
○田渕委員 緊急質問はみな必要ない。
○倉石委員 緊急質問だけやめようじやないか。
○松井(政)委員 決議案は……。
○椎熊委員 問題は、臨時国会をやらざるを得ない情勢にある。補正予算等諸経済法案提出のため早期に開けという趣旨において、政府の見解を聞きたいのだ。
○倉石委員 三木君の補正予算等云々の決議案は、同じことをいつておるんだね。
○椎熊委員 臨時国会召集に関する質問を許せば、これは撤回する。
○小澤委員長 臨時国会召集の質問をやれば、決議案も何もこれ一つでまとまる。
○松井(政)委員 米麦は別だ。
○倉石委員 同じだ。臨時国会を開いて補正予算をきめなければ、米麦の追加払いはできないからね。
○椎熊委員 ところが米価などは閣議で決定したらしいが、はたして決定したかどうか、わからぬから、一応国会に報告するのが……。
○倉石委員 その中へ入れたらどうか。
○椎熊委員 臨時国会召集に関する質問の中に、自由党の要望によつて米麦問題を入れる、賛成。
○松井(政)委員 よかろう。
○椎熊委員 機雷については自由党から出ておる。自由党だつて一つぐらいやらなければ体裁が悪いだろう。せつかく同僚が出しておるのだから……。
○小澤委員長 機雷と臨時国会の二件だけでよろしいね。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 そうすると、緊急質問に対し要求する大臣は運輸大臣、農林大臣、それと安本ですか。
○松井(政)委員 私の方は、大臣はだれを要求しておりますか。
○大池事務総長 総理と大蔵。
○小澤委員長 総理は都合が悪いし、大蔵大臣もちよつと出ておりますから、官房長官でひとつしんぼう願います。 それでは緊急質問、決議案は、ただいま申し上げた通り二件だけを許すことにいたしまして、その他は本国会ではやらないことに決定いたします。 —————————————
○小澤委員長 次に、本日の議事の順序を事務総長から……。
○大池事務総長 そうすると、司法書士法を先にやりまして戸籍法のは二度やらなければなりませんから……。
○椎熊委員 緊急質問を先に……。
○大池事務総長 ただいまの二件の緊急質問の順序はどうしますか。
○椎熊委員 機雷から先に……。
○大池事務総長 そうすると、玉置君の津軽海峡の機雷浮流危険除去対策に関する緊急質問、次が臨時国会召集に関する緊急質問、あわせて米麦追加払実行に関する点も入れる。
○小澤委員長 臨時国会召集並びに米麦追加払い……。
○倉石委員 そうじやない。決議案は全部やめてしまつて、その中に入れるのだ。
○小澤委員長 そうすると問題が二つあるという意味ですね。
○椎熊委員 そうだ。題名はどうでもいい。
○大池事務総長 題名は臨時国会召集に関する緊急質問、三宅君がおやりになりますか。
○松井(政)委員 大体三宅さんです。
○大池事務総長 緊急質問を済まして日程に入つて、司法書士法の一部を改正する法律案の回付案をお願いいたします。それからモーターボートと戸籍法は、同時に出してもらいますか。
○西沢参事 モーターボートは報告にいたします。参議院から否決の通知が参りました報告、そこで動議を出していただいて衆議院議決案を……。
○大池事務総長 戸籍法の方は……。
○西沢参事 議長から報告して、議長発議になります。
○大池事務総長 議長発議によつて戸籍法が済みまして、それから日程第二は、農林委員の遠藤三郎君が報告いたします。植物防疫法の一部改正法律案は、共産党は反対ですか。
○梨木作次郎君 賛成です。
○大池事務総長 それでは全会一致、そうするとこれは問題ありません。第三の医薬分業は、厚生委員長松永佛骨君の報告で全会一致、それで議長のあいさつの前に、動議でもつてただいまおきめを願いました継続審査の件を願います
○椎熊委員 第三の、医薬分業が全会一致というのは、参議院の修正案をのむということですか。
○大池事務総長 そうです。継続審査の件をきめていただいて、最後に議長のあいさつで終ります。
○小澤委員長 本会議の開会は二時でよろしゆうございましようね。
○大池事務総長 モーターボートと司法書士法、戸籍法の場合の三分の二の問題ですが、大体三分の二以上あると認めるということでけつこうですね。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大池事務総長 そうでないと、記名投票になりますから……。
○小澤委員長 ではそういうことで……。 本日はこれで散会いたします。 午後一時三十四分散会