P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
10回国会衆議院1951/03/28

議院運営委員会 第33号

発言数
39
登壇者
7
会派数
4
開催日
1951/03/28

会議録

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではこれから本日の委員会を開くことにいたします。まず第一に、きのう一応御相談申し上げました国家行政組織法の一部を改正する法律案参議院回付案の取扱いにつきましては、一応誤謬訂正などを事務総長から交渉することになつておりましたが、その経過、結果等について御報告願つて、御協議を願いたいと思います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 これは昨日の当委員会で、参議院の修正案を決定する前提といたしまして、法律案「による法律」という五字をとつても意味が通ずるから、その点事務的に一応交渉することになりまして、そのあと、内容については一応各派で御検討の上きめようということでございましたので、参議院側に事務として交渉いたした次第であります。ところが訂正は困難である、このままひとつお願いしたいという御返答でありますので、誤謬の訂正は不可能になつたのであります。従つて向うからまわつて参りましたこれ全体として、各派の御態度を御決定願うほか方法がないことになりました。

田中織之進日本社会党

○田中(織)委員 誤謬訂正という点は、どの点ですか。

大池眞事務総長

○大池事務総長 こちらから国家行政組織法の一部を改正する法律案として向うにまわしましたのは、各行政機関の中で、部局を置くことができるというのが本年度一ぱいで期限がなくなりますので、さらに一年間だけ延長したいという政府からの提案で、そのまま可決をして向うへ持つて行つたのです。それに差加えまして、部局だけでなしに、国家行政組織法の中で、各行政機関が審議会とかあるいは協議会をこしらえる場合には、法律の定めるところによつてこしらえるということが第八條ででき上つておるわけであります。それを閉会中に限つて、緊急の必要がある場合には、政令でもつて審議会または協議会を置くことができる権限を政府に與えようというわけであります。そのかわり、この政令を公布したあと最初に開かれる国会で、その政令でこしらえた審議会または協議会を、法律の定めるところによつて設けられるような法律案を出せ、その法律案が出ました場合に、国会においてその法律案が不成立になつた場合は、内閣はすみやかにその政令を廃止する措置をとれというのが、参議院の修正であります。そこで私の方では、石田委員からの御注意もありまして申出ましたのは、国会においてその法律案が不成立になつたということならばわかるが、法律案による法律が不成立ということはあり得ない、法律といえば成立したものをいつので、どういう法律であろうが、法律が不成立ということはないので、法律案が不成立というのが普通ではないか、こういうことで申出たわけであります。法律案が不成立というのは、私どもが普通に言つておることで、憲法上の正式の言葉からいえば、法律案が法律とならなかつた場合、こういうのが正確な言葉なんです。そういう言葉を全部直すことは困難なので、法律案が不成立で十分わかるから、「による法律」という五字だけをとつてくれないかということで申出をしたわけであります。それは同意できない。委員会を通つたものだから、そういう訂正は困難であるということであります。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 これは結果からいうと、閉会中に政府が審議会をつくつて、次の国会でそれに対する法律案を出すならば通るにきまつておることなんで、国会みずからが、国会の権限を政府に讓渡でもしたようなかつこうになることは非常におもしろくない。閉会中無理に、そんな法律によらずしてつくれる権限が政府にあつてはならないから、私は参議院回付案全体に反対です。

田中織之進日本社会党

○田中(織)委員 私の方も、閉会中で法律の制定ができないという事情はわからぬではないのでありますが、政令によつてそういう委員会を設けることは、国会の立法権限を政府に委任する形になるから、そういう立法は避けるべきであるという考えです。

石田博英自由党

○石田(博)委員 参議院修正に反対ということですね。

梨木作次郎日本共産党

○梨木委員 私の方も、参議院修正に反対であります。

石田博英自由党

○石田(博)委員 自由党といたしましても、現在は與党でありますけれども、国会の権能を剥奪して、行政部にこれを大幅に委讓するような参議院の修正には、国会の権限を保持するという意味において、反対であります。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 そうするとこの参議院の修正は、全会一致で認めないということで御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではさように決定いたします。

石田博英自由党

○石田(博)委員 日程に入る前に、ちよつとお願いしたいと思います。それは御質問等があれば政府から来ていただきたいと思いますけれども、かねて政府の方でも御審議をお願いしており、われわれ審議しております議案のり、この前に御報告がありました日本開発銀行法案が昨日提出されました。それから公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法案、これが本日出ました。この二案が本日提出されましたが、提出の時期が非常に遅れたことは、政府與党としてもまことに遺憾であります。けれども、御承知のごとく日本開発銀行法案は、今最も必要な産業長期資金を供給する目的をもつて設立せられるものでありまして、一日も早くこの案の成立を、日本全体として、産業界全体として希望するものであろうと思われるのであります。そこで何とか自然休会に入ります前に、この日本開発銀行法案は成立させたいと思います。もう一つ公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法案、これがもし自然休会前に成立をいたさなかつた場合におきましては、その成立までの間に生じました災害は、旧法によつて措置されることになります。特に東北、北海道その他、春水の災害が非常に多いところにおきましては、この案の成立の非常に早いことが望ましいのであります。二月下旬の本委員会におきまして、三月一ぱいにぜひ成立を希望する法律案については、二月中にできるだけ早く出すようにというお話であり、今日提出される段取りになつたものについて、こういうことをお願いするのは與党としても申出にくいとこでありますけれども、この法律案の性質にかんがみ、何とか自然休会前に、各位の御協力によりまして成立をしていただきたい。しかしわれわれが大体予定しておりました三月一ぱいという期日までには日にちがございませんので、あと四、五日程度自然休会の予定の時期を繰延べましても、両案の成立をみたい。その点もう一度御協議をお願いいたしたいと考えます。

田中織之進日本社会党

○田中(織)委員 御協議を願いたいという御趣旨はよくわかりましたが、二月下旬の本委員会で、地方選挙との関連において、議院運営の問題についてお話合いがあつた。その意味において、日本開発銀行法案並びに公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法案の審議促進について、できるだけ協力することは、われわれの党としてもやぶさかでないのであります。しかしきよう大蔵委員会に日本開発銀行法案が提案され、説明を伺つたのでありますが、実は大蔵委員会にはまだ相当の案件があるのであります。ことに各党共同提案の、農林中央金庫法の一部を改正する法律案があるのでありますが、これは各党共同提案であるにもかかわらず、実は自由党の内部に多少運営上疑義を生ずるという問題があつて審議が遅れておる。われわれたとい反対の態度をとる法案でも、審議の促進については協力するのが当然でありますが、各党共同提案でありながら、今日まで遅れておるということは、少くとも委員会の審議に協力するという建前、ルールを認める以上、特に共同提案者の中に、多少提案に疑義を生じておるという問題があつても、それはすみやかに解決をしてもらつて、各派共同提案の問題はすみやかに上げるという措置を講じてもらいたい、こういうことをただいま大蔵委員会の理事会でも話合つて来たのでありますが、そういう点について、與党の方としても協力を求められる以上、そういう案件は特別に配慮して、すみやかに共同提案者に相談してもらつて、審議の促進に御努力願いたいということをつけ加えてお願いいたします。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 石田君の御発言は、大体休会前にやろうじやないかという意味もあると思いますが、同時に重要法案でもあるので、多少審議が延びるのではないか、それを休会に入る前にやろうじやないかという提案だと思います。今のお話の具体的なことは、また適当の機会に……。

田中織之進日本社会党

○田中(織)委員 その点は、衆議院の方でそうしても、参議院に送り込んでから、参議院と歩調が合わなければならないと思う。われわれの聞くところでは、参議院は、大体三十一日までに案件を議了して休会するという予定で進んでおるようでありますから、その点についての両院の調整を行わなければならぬと思う。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 そういう点も調整しつつ、ただいまのことを考えなければならぬと思いますから……。

石田博英自由党

○石田(博)委員 農林中央金庫法の一部改正の問題は、われわれの方としましても、田中君のお話もありましたので、すみやかにそういう措置を講じたいと思います。  そこでこの二重要法案が審議議了いたしますまで、自然休会に入る時期を繰延べることについては、本委員会において、ただいま各派の御了解を得たわけでありますが、ついては議長におかれては参議院に対して、本運営委員会で御了解を得た事項を御連絡願つて、参議院側に御協力を願うようにおとりはからいを願いたい。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではこの問題は、議長を通じまして、参議院と同一歩調で進むようにお願いいたします。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 日程その他に入る前に、特別の問題でお聞きしたいのですが、今アメリカの共和党、民主党の代表的な下院議員が二人来ておる。これはわが党の議員がワシントンで会見もしたので、私の方に連絡があつたわけですが、それは講和会議の問題について来たわけです。そこで各党の領袖と懇談をする機会を持ちたい。あすの五時から時間があるから、ひとつそういう機会をつくつてもらいたいということです。講和会議の問題だとすれば、なおさら愼重にして、GHQとの連絡もなければやれないと思うのですが、GHQの方へは連絡して、GHQから本院にも連絡をすることになつておるということです。そういう連絡があつたかどうか、もしなければ、これからあるのかもしれませんが、せつかくの機会だから、各党で簡單なパーテイでも開くようなことをやつてもらいたいと思います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 まだ正式に連絡はございません。今にも来るかとも思いますが、そういうお話なら、たいへんけつこうだと思います。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 ただいま椎熊さんの御提案は、今の御趣旨に沿うた処置を講ずることにいたします。     —————————————

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは本日の日程について、事務総長より御説明願います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 それでは本日の日程について御相談願いたいのですが、本日の議事日程は、ただいまのところ六案だけになつております。第一、第二は大蔵委員長の報告、反対は共産党でありますから、起立採決。日程第三の農林漁業資金融通法案、これは農林委員長千賀康治君の御説明、これは一部修正がありまして、反対討論は共産党の木村榮君、これは法案自体には問題がないようでありますが、これに対して、共産党以外の各派共同の修正案が出て参つております。御承知の通り、委員会でそこまでぜひ修正したいというので、打合せは済んでおつたのですが、オーケーの関係がどうしても参らない。とりあえずきまつたところだけ修正をして参つたのであります。ところが今朝その修正のオーケーが参りましたので、参議院に送つてから修正するよりも、衆議院で修正をしておく方が適当だから、本会議で修正案を提出したいというので、共同修正案が出て参つております。それは御承知の通り、資金の利息をまけて低くしてある。別表で二分五厘ないし一分五厘くらいに減額するという共同修正案であります。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 林道か何かだつたですか。

大池眞事務総長

○大池事務総長 「林道の開発又は復旧に必要な資金」、「塩田の改良、造成又は復旧に必要な資金」、この二つの資金に関するものであります。  そこでその修正案が出ておりますので、委員長報告があつた後に、修正案の御説明を願いまして、それからその修正案をまずとつて、それから委員長報告の案をとるという順序になります。  第四と第五は地方行政委員長前尾さんの御報告でありまして、反対討論は立花敏男君。第六は共産党は反対でありますが、討論はございません。水産委員長冨永格五郎君の御報告……。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 私の方は、第五についての反対討論を門司君がやります。

大池眞事務総長

○大池事務総長 それでは門司さんは第五についてであつても、一括議題になつておりますから、反対討論者としては、門司亮君が第一位になります。次に立花敏男君になります。  これで一応日程は終りますが、さらに緊急上程をお願いしたいと予定しております法案がございます。大蔵委員会から農林漁業資金融通特別会計法案、厚生委員会から国民健康保險法の一部を改正する法律案、それから水産委員会から漁業法等の一部を改正する法律案が上つて来るそうでありますから、この三案が上り次第、逐次緊急上程をお願いしたいと考えておるわけであります。ただいま水産委員会の漁業法等の一部を改正する法律案は上つたそうであります。  それから先ほど御決定願いました国家行政組織法の一部を改正する法律案の参議院回付案でございますが、この決定いかんによつては、両院協議会の案件ともなろうと思いますし、両院の意思決定が違つておりますから、これは一番最初に緊急上程を願いたい。それでただいま御決定の通り、満場一致衆議院案を支持されまして、参議院の修正に不同意ということを御決定願いまして、そのあとそのままでは法案が成立しませんから、憲法第五十九條の第二項によりまして、三分の二以上の特別議決をもつて衆議院の先に議決いたしました通り御決定願う。こういうことにお願いいたしたい。これは議事進行の方で動議を出していただきまして簡單にやれるわけです。これで本日の議事の順序を一応終ります。

梨木作次郎日本共産党

○梨木委員 日程第四、第五の反対討論でありますが、私の方では地方税法の一部改正及び地方財政平衡交付金法の一部改正、この両案について討論いたします関係上、非常に重要な案件でありますから、時間は二十分お願いいたします。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 それでも十分でいけるのではないか。

石田博英自由党

○石田(博)委員 十分でいいでしよう。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 せつかくの共産党の申出でありますが、討論は先例によりまして、十分以内ということにお願いいたします。

梨木作次郎日本共産党

○梨木委員 それから私の方で出しておる平和擁護に関する決議案、これは当時のこの委員会では、社会党の態度が留保になつております関係上、そのままになつております。私の方では本会議に上程を希望しておりますが、当時の意見として、何か委員会まわしということもあつたので、どちらかに御決定願いたい。

石田博英自由党

○石田(博)委員 きまつたことです。きのう委員会まわしに決定をいたしました。

梨木作次郎日本共産党

○梨木委員 そうですか。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 そうすると、本会議の開会時間は大体一時半ぐらいということにして、なお明日はかなり重要な問題がありますから、輪郭だけでも打合せておいた方がよいと思いますが、いかがですか。

石田博英自由党

○石田(博)委員 大体討論時間は十分ぐらいということだけきまつておれば……。

梨木作次郎日本共産党

○梨木委員 あしたにしようじやありませんか。

石田博英自由党

○石田(博)委員 大体討論時間は十分ということにきめておきましよう。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは今のような気持で、どうぞ各党で打合せてお願いしたいと思います。本会議の開会は一時半にいたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後零時五十六分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗