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10回国会衆議院1951/01/29

議院運営委員会 第9号

発言数
26
登壇者
9
会派数
4
開催日
1951/01/29

会議録

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではこれから本日の運営委員会を開くことにいたします。  本日の会議は、大体一昨日決定した通りでありますが、新たに二、三件相談する問題がありますから、逐次御相談申し上げます。一つは委員長の辞任許可並びに委員長選任の件でございます。内容は事務総長から御説明申し上げます。

大池眞事務総長

○大池事務総長 寺島厚生委員長が渡米されておりますので、常任委員長辞任の願いが出ております。それにかわるに、自由党の方から後任者として松永佛骨さんを御推薦になつておりますので、これの取扱い方をまずおきめ願いたいと思います。それと昨日の質疑が五人残つておりますが、昨日の最終の川上さんの御質問について、懲罰動議が出ておりますので、この二件の取扱い方をお願いいたしたいと思います。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 先に委員長の辞任許可と選挙の問題を御協議願います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは、これは本会議劈頭にやつてもらうということで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではそのように決定いたします。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それから今事務総長からお話の、懲罰動議の問題について御協議を願います。

岡西明貞自由党

○岡西委員 一昨日の本会議場におきまして、共産党の川上貫一君が国務大臣の施政方針演説に対する質問演説を行いましたが、この演説の内容は、現下わが国の情勢を独断的に判断、曲解いたしまして、特にダレス特使が参られまして、わが国の講和問題が具体的な進展を示そうというときにあたり、わが国の情勢を極度に不利に導くような言論をなされたことは、まことに遺憾に考える次第であります。特に、さきのマッカーサー元帥よりわが政府に対しまして発せられました覚書に基き実施されましたところの警察予備隊の問題に言及されまして、警察予備隊は━━━━━━━━━━━━━━━━━であると言つておられるのであります。またこの軍隊は無用であるということを述べられております。特に吉田内閣は正義と人道と平和と国際親善を破壊するものである、また吉田総理は日本の運命を━━━━━━━━━━━━━━━云々と述べられております。そのほか民主党の芦田氏を目しまして、━━━━━━━━━━━━━━━━━の最も有名な一人である。こういうことを述べられているのでございます。この点につきましては占領政策を誹謗、怨嗟いたしまして、占領政策に対する不信と破壊的言動を示されたと私は確信するものでございます。また吉田総理並びに芦田氏に対しましては、特に事実を曲解いたされまして独断的な言論を示されまして著しく議会の品位を傷つけ、国会の威信を失墜した、悪意に満ちた言動と私は確信するものでございます。こういう意味におきまして、本員は川上君の言論は重大な懲罰事犯に該当するものと認めまして、懲罰委員会に付するの動議を提出した次第でございます。各位におかれましては、慎重にしてすみやかなる審議をいたされんことをお願い申し上げます。

竹村奈良一日本共産党

○竹村委員 そういう趣旨から懲罰動議を出されたということでございますが、私たちの考えるところによりますと、これは結局政府に対するところの質問である。従つて質問する場合におきましてはおのおの考えているところを率直に質問をして、これに対して政府は、これは間違いであるとか、そういうことに対してはどうだというように御答弁願う。そうして真相を国民の前に示して、その政策を明らかにするということが、私は本筋ではないかと思います。それを、質問しているものを一々とらえて、これはどうこうということになりますと、言論の自由の建前からいつても、質問するのにも率直に国政についての考えを述べることができないということになる。こういう点から、この懲罰を出されたことについては私は非常に疑問を持つているわけです。

佐々木秀世自由党

○佐々木(秀)委員 岡西君が提出された懲罰動議の問題でございますが、竹村君のような弁解的な、また庇護するようなことは、この際私は必要ないではないかと思います。言われたことは嚴として速記録に残つている。もちろん岡西君も速記録を証拠として懲罰動議を出されていると思いますから、こういうことに対して取扱い方をどうすればよいかということをきめらればよいので、これを懲罰委員会にまわすということをおきめ願いたいと思います。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 この動議をいつ上程するかということですが……。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 これは出すということにきまれば、扱い方はまた相談します。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 私は出すことに賛成です。

土井直作日本社会党

○土井委員 一昨日の川上君の発言に対しまして、ただいま岡西君から懲罰動議が出ておるわけでありますが、従来、国会においていろいろ発言されている事柄について、何かというとただちに懲罰に付するというようなことが、しばしば行われておつたわけであります。しかしながら言論の府である国会内におけるところの言論は、お互いの間において十分尊重しなければならないことではないかと思われるわけであります。従つて議員のそういう発言を取上げまして、ただちにもつて懲罰に付するというような事柄は、できるだけ私は避ける必要があるのではないか、こう考えているわけであります。この間川上君が言いました事柄について、われわれも聞いておりましたが、その言葉の内容にはわれわれ自身としても顰蹙に値するような事柄がしばしば言われておつたことを知つております。しかしながらこれは実際上の面といたしまして、川上君が疑義を生じている点を政府にただしているのであります。これに対する答弁は政府当局から親切丁寧に回答しまして、そうしてその疑惑を一掃するということが、やはり国会の大きな任務でなければならない。ところが、共産党のそういうような質問に対しまして、総理の答弁はきわめて冷淡である。これは一国の総理として答弁する場合においては、共産党であろうと、あるいはいずれの党の議員の質問に対しましても、親切丁寧に解明しまして、その批判を国民の判断にまつという、そういう態度がやはり議会政治の最も尊重しなければならない点ではないか、こう私は考えております。その点に非常に欠くるところがあつたと思うのであります。ただ懲罰動議が今出されておるのでありますから、それを引込めろというような事柄をわれわれが主張するわけには行かない。罰懲動議を出すということは議員の権限に属する問題であります。ただいま佐々木君からその取扱いの方法を論議されておりますが、われわれとしては一応これに反対をいたします。しかし出されておる問題を運営委員会でどう取扱うかという問題については、これは事務的に取扱うのが運営委員会の立場でありまして、ただわれわれから言わせれば、議員の言論というものを尊重する意味から、そういうことが提出されることははなはだ遺憾だと思つているのであります。従つて御提出を御撤回願えれば非常にけつこうだと思いまするが、撤回をするということが事実上不可能であるとしますならば、運営委員会はこれはやむを得ないことといたしまして、懲罰委員会に付議するということもこれは当然の処置ではないか、かように考えておりますので、自由党といたしまして御撤回の意思があるかないか、そういう点についていま一応提案者から御意思を発表していただけば、けつこうだと思います。

岡西明貞自由党

○岡西委員 ただいま社会党の土井君からお話がありましたが、自由党はこれを撤回する意思は毛頭ございません。いろいろお話もございましたけれども、私は川上君を懲罰委員会に付するの件をここに出したわけでございます。三点私は申し上げましたが、川上君の当時の演説につきましては、持時間の四十分を越えること十分、しかもこの言論は先ほど申し上げました私の三点の要旨と大同小異の言論、それと、これを補足する言論に終始されております。これは速記録を見れば明らかであります。こういう点について私は、川上君の演説が二・三の点にとどまらず、全部の演説を通じて懲罰事犯に該当する価値が十分あると信じておりますので、撤回する意思は毛頭ございません。

土井直作日本社会党

○土井委員 私がなぜこういうことを言うかといいますれば、従来、ときによりますと、懲罰問題というものがその党と党との取引に終始するような場合があつたのであります。たとえば議場の権威を失墜するがごとき暴力行為がさきにありましたときも、共産党の議員に対する懲罰が自由党から出された。共産党からはまた自由党の議員に対する懲罰動議が出されまして、しかもこれは議場におけるところのいわゆる暴力行為が公然と行われており、懲罰に十分値し、議場の権威を失墜すること非常に大きかつたのでありますが、そういうような場合におきましても、このことが両党の間における取引行為として撤回されたときがあるのであります。私は懲罰というものは軽々に提出すべきものではない、出した以上はその結末が党と党との間における取引に終るべき筋合いのものではない。これは懲罰を濫用することである。こういうことがあつてはいかぬと思う。従つて今度の場合におきまして、要するにかつて行われたような党と党との間におけるところの、いわゆる戰略、戰術的な取引に終始するような不謹慎な態度はわれわれとしては認めがたい。従つてそういうことがあるような気配があるならば、今から撤回した方が御賢明ではないか、かように考えるわけであります。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 いろいろご意見があるようでございますが、成規の手続を経ておりますので、それではこれを本会議にかけることに決定いたします。  次にこれを出す時期はいつにいたしますか。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 きようは大事な質問がありますし、あすは定例日でありますが、別に案件がないようでございます。懲罰事犯だけで本会議を開くのもどうかと思いますから、きようその質疑が終つた直後ということにお願いいたしたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは予定の質疑の終了次第、懲罰動議を出すということにしてよろしゆうございますか。

石田一松国民民主党

○石田(一)委員 きよう質疑が終つた後ということになると、相当おそくなるのじやないですか。一身上の弁明ということになりますと時間の制限がつけられないし、收拾がつかないと思います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 そのときはまた議場でお話合いがつくと思いますから……。

石田博英自由党

○石田(博)委員 一応きよう出すということにしておいて……。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではきよう出すということにしておきまして、もし時間が遅れますれば、院内交渉で延ばすこともあるということを申し上げておきます。

竹村奈良一日本共産党

○竹村委員 もし上程されるとするならば、とにかく本人の一身上の弁明はやらせていただきたいということを申し上げておきます。

大池眞事務総長

○大池事務総長 そうすると、今まできまつたことを一応念のために申し上げますれば、常任委員長の寺島さんの辞任許可をまず第一にいたしまして、次に後任の厚生委員長の選挙それは松永さんの御推薦を受けましてすぐきまります。それから質疑に入つて早稻田柳右エ門さん、これは前の三木さんの時間が残つておりましたので六十五分、次に社会党の戸叶さんが五十分、田島さん十二分、中村さん、黒田さんが三十分ずつ、この五人でございます。

石田博英自由党

○石田(博)委員 新聞等で御承知と思いますが、本日総理は四時半にダレス氏と会うことになつております。従つて四時ごろには退出しなければなりませんから、もしそれ以後になつた場合には、総理に対する御質疑は副総理をもつて答弁することにいたします。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 本会議の開会時間は正一時ということにいたします。  それでは本日はこれで散会いたします。     午後零時三十分散会

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