電力問題に関する特別委員会 第3号
- 発言数
- 143 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1950/12/05
会議録
○委員長(石坂豊一君) これより本委員会を開会いたします。主管大臣たる通産大臣は今予算委員会に説明をしておる最中でありまして、手のすき次第出て来るということであります。只今資源庁の次長がお見えになつておりますから、皆さんからの御質疑があればこれより質疑をして頂きたいと思います。それから官房長官は止むを得ない記者会見をしておるそうでありますから、それの済み次第四時半頃こつちに出席するということであります。先ほど懇談会でお諮りして置きました請願陳情に関する問題を如何いたしましようか。
○石原幹市郎君 その前に、私はやはわその後の見返資金の状況はどうなつておるかというようなこと。それから二十六年度なり本年度の電源開発の状況は今後どういうふうな計画で、どうなるのか。それから今後各新らしい電源が開発されて行くわけですが、それらの開発されるところは今度分割される会社の推計によつて当然そこに所属するのかどうか。そういう帰属の問題です。それから特に私は只見川であるとか非常に大きな電源の開発問題がある。こういう問題に対して只今政府はどういうことを考えておるのか。こういうようなことについてポ政令とか、どうとかいうことばかりでなしに事務的な問題についても少し質問して見たい、意見を聞いて見たいと思う。そういうことについて当局のほうの御用意があるかどうか。そういう資料を揃えて、明日でも結構ですからそういうことを聞きたい。
○委員長(石坂豊一君) いずれにしてもあと三日しかこの委員会がありませんから勿論余裕のある時間を以てやりたいと思います。
○石原幹市郎君 もう一つ今回のポ政令が出る前に当局のほうでいろいろその筋と折衝されて改正案を持つておられたわけです。そういうものについて或る程度了承を得ているとか、いろいろ話をされておつたのですが、そういう点については今後も当局においてはこれが改正の実現方を図つて行くのかどうか。我々電源の帰属、その他について相当希望意見があるわけです。ポ政令が出たことによつて一応はこのままになつておりますけれども、今後こういう問題について、ポ政令というものが、更にポ政令を改正して貰えるかどうか、或いは法律を以てこれを改正するのかどうか、そういうような問題についても当局の意見を聞いて見たいと思います。
○栗山良夫君 今の石原委員の御質問は開発部長が見えておられますから、今日ここでお答えなさるのも、でき得るのもあろうかと思いますので、こうしてぼやつとしてないで進められたらどうですか。全部の質問は御用意がなければできないかも知れませんが……。
○委員長(石坂豊一君) そうすると、只今見えておる政府委員の説明が、成る程度あの石原君の要求に応じ得ることであるならば説明して頂きましようか。
○佐々木良作君 そういうふうに進めて行くならば、あの石原委員にちよつと御了解を願えれば、その前に本当に事務的のことを一、二聞きたいがよろしうございますか。今の石原君のそのついでというか……。
○委員長(石坂豊一君) 実は石原君のほうの質問は、このあとの会期の間においてスケジユールをきめて進行したらどうかという御意見のように私は聞いたのですが、本日はこれから先の日数もありませんことですから、時間の余裕のある限り、成るべくその時間を利用して、質疑を開始したらよかろう、こう考えて、そこへまあ栗山君の意見が出た。それですから丁度まあ一人も大臣も来ておりませんし、官房長官も来ておりませんから、只今見えておる資源庁の政府委員のほうからできる限りの説明を求めたらよいと、こう考えておるわけであります。
○佐々木良作君 それではそういう意味で一つ……。
○委員長(石坂豊一君) よろしゆうございます。
○佐々木良作君 非常に事務的なことなんですが、今度この政令が二つ出て、十二月の十五日から施行されることになつておつて、その附則その他で以て、電力管理法とか、電気事業法はその日から廃止されることになつておる。そうして新らしい会社は来年の十月の一日、或いはそれ以前の時から発足することになる。その間の過渡的な監督というのか、それがこの政令のどこを見ても分らんのですが、どこかに何かあるのですか。十二月十五日以降み、端的に言うと、十二月十五日以降の、現在の日発及び配電会社は、電気事業者でも公益事業者でもなくなるような感じがするのですが、どこかこの救済の規定か何かありますか。
○政府委員(始関伊平君) 只今御質問の点でございますが、公益事業法のほうは、十二月十五日から一応適用になります。従いまして日発——日本発送電株式会社法の監督に関する規定の部分だけは、即時に効力を停止すると、こういう運びになつております。
○佐々木良作君 公益事業の指定を新らしい会社ができてから、つまり再編成令の七條によつて作つてそれを取締るのでしよう。
○政府委員(始関伊平君) 公益事業法の規定は、十二月の十五日から一応適用になります。従いまして従来の規定がそのまま生きておりますと工合の悪い点がございますので、日本発送電株式会社法のうちの監督に関する規定だけは即時に施行する、こういう規定でございます。
○佐々木良作君 そうするともう一つ例で以てお聞きしたいのですが、例えば公益事業委員の選任される資格に、今度のやつで公益事業者の役員は、工合が悪いと、こう書いてありますね。そうすると例えば今の日発の役員というのは、それは公益事業者の中に入るのですか、入らんのですか。
○政府委員(始関伊平君) 例えば只今お話の点は当然入ると考えております。但し附則の規定がございまして、いわゆる兼業忌避につきましては最初二年間の間免除するという規定がございますので、その適用のある場面に関しまする限りは、兼業がございましても差支えない、こういう関係です。
○佐々木良作君 それはちよつと違いますよ、私の質問と。もう一辺補足しますと、公共事業令の八條の三号に「公益事業者たる法人の役員」云々と書いてあつて、ここでは工合が悪いとありますね。その公益事業者たる法人の役員というのに十月一日以前の日発なり配電なりというものが該当するかしないか。
○政府委員(始関伊平君) 只今御質疑の点は該当いたします。
○佐々木良作君 該当するのですか。
○政府委員(始関伊平君) そうです。
○佐々木良作君 そうするとですね、新会社が設立される以前にも公共事業令による公益事業者というものの指定なり何なりするわけですか。
○政府委員(始関伊平君) この点につきましては附則の七項……。
○佐々木良作君 どつちの附則ですか。
○政府委員(始関伊平君) 公共事業令です。七項の「間電気事業法若しくは旧瓦斯事業法又はこれらに基く命令の規定に基く処分、手続その他の行為は、この政令中これに相当する規定があるときは、この政令によつてしたものとみなす」とございまして、従前から瓦斯事業者又電気事業者として只今の日発その他は認められておりますので、それがそのまま今度の公共事業令によりまして認められたものとみなすと、こういうふうな解釈に相成つております。
○石原幹市郎君 先ほど私の聞きましたいろいろの問題の一つですね。特に聞いて置きたいのですが、今後開発される新らしい電源地ですね。これは将来分割されるどの会社に所属されるかということについて、例で聞きたいのですが、例えば猪苗代の水系は関東の会社に大体もとの案では電源は所属することになつておる。阿賀野川、只見川の系統は東北の系統に所属することになつておるのですが、将来この阿賀野川或いは只見川等の発電所がいろいろできます場合に、当然我々は東北の会社に所属するものだという解釈を持つておるのでありまするが、この点についての見解を伺いたいのであります。
○政府委員(始関伊平君) 只今開発中でありますので、電源の具体的な帰属につきましては公益事業委員会が決定いたすわけでございますが、只今御指摘のございましたように一つの水系の中に未開発の地点がございまして、それをどうするかというような場合におきましては、河川の一貫運営という観点が主として考慮されますので、恐らく只今御指摘のような結論に相成るものであろうと考えております。
○石原幹市郎君 そうしますると、新らしくできる発電所については、一々公益事業委員会がこれはどの会社に所属さすとかどらとかということを決定することになるのですか。
○政府委員(始関伊平君) その通りでございます。
○石原幹市郎君 そうしますと現在先ほどの、例を以て申しますと、阿賀野川なら阿賀野川の水系の会社は大体発電所は東北に所属しておるのでありますが、今後その水系によつて開発される電源といえども、当然それは東北に所属するというような解釈をとつて置くわけにはいかないのでありますか。これは将来の電源開発その他についてその地方心々の心構えにおいて非常に影響するところが大きいのですが……。
○政府委員(始関伊平君) 阿賀野川であるから当然にそれは東北に落ちるということでは必ずしもないと思いますが、河川の一貫運営でありますとか、或いは潮流主義でありますとか、そういういろいろな点が考慮せられまして、具体的にきめて行く、かように考えております。
○佐々木良作君 それはおかしいですよ。そんなことになりますか。今の石原委員の資問に対するお答えはそれはおかしくないですか。潮流その他の考えで別に帰属をきめたりするのですか。
○政府委員(始関伊平君) 具体的に将來公共事業委員会が決定いたすわけでございますが、その際にどこの発電所をどこの地区の会社につけるかという場合に、同じ河川のものは成るべく同じ河川といたしまして、一括してその会社につけるとかそういういろいろな考え方の原則がございますので、そういうことに基いて総合的に判断して決定するであろう、かように存じております。
○佐々木良作君 そんな原則はどこにあるのですか。
○栗山良夫君 それは私はそんな考えがあるかどうか知りませんが、問題は河川の現在の水利権をどういう工合に分割して処分するかということだと思いますが、個々の発電所をあつちへやつたり、こつちへやつたりというようなことは了解できないのです。水利権をどういう工合に処分するかという方針を大体お考えになつておることを伺えればいいわけであります。水利権の寸断、一つの河川の永利権を寸断して、今まであつたようにやられるのか。或いは一つの河川は日発から今度の新らしい会社に譲渡するときに一貫して渡されるのか。そういう考え方ですね。それが問題になつて来るのです。
○政府委員(始関伊平君) 河川の一貫運営というような建前が主として考慮せられまして、ばらばらということではなしに、成るべく系統の整つた形で所属が決定されると、かように存じております。
○栗山良夫君 そうすると、今度の勅令の中でそういう恰好になつていないやつは後で修正されますか。
○政府委員(始関伊平君) 只今のお話は再編成令の別表の三にございます。ものを、今後修正する余地があるかどうかという問題でございますが、その前に河川に幾つかありまする発電所が非常にばらばらに方々に分属するということはおかしいのでありまして、河川は河川として成るべくまとめて或る会社に所属せしめるというような方針で参ると存ずるのでありますが、その外に、現在の案では電力の潮流というようなことも重きを置いておりますが、そういういろいろな事情が勘案されまして最終的に決定されると存じます。この別表の三につきましては、表の一番最初のところに註釈がございますように、今後実際上の通常に関しまして更に検討を加える、そういたしまして、その結果として会社相互間に協定ができる、或いは協定ができない場合におきましては、これを公益事業委員会が新会社の成立後八ケ月以内におきましては変更ができるという規定がございますので、そういう問題は今後の実際の運営に照らしまして考慮するという途は一応開かれておるというふうに存じております。
○石原幹市郎君 重ねて伺いますが、現在の当局においては大体その水系は一貫運営という建前等から、その水系に所属する新らしい発電所が作られて行く場合には、その水系が所属しておる会社に当然所属するものであるという考え方の下に、私は立案されておるのじやないかと思うのでありまして、その点についての考え方をはつきり承わつて置きたいと思ひます。
○政府委員(始関伊平君) 只今お話しになりました河川一貫運営というのが一番基本的な建前だと存じますが、その外に送電系統、送電線の関係は地形の関係というものも従的というか、或る程度加味されて具体的にやられて行く、かように存じております。
○栗山良夫君 そういたしますと、戦争前にあつたような工合に、一つの河川の水利権というものが幾つかに分れてそれぞれの会社に帰属せしめられるということがあり得るということですか。
○説明員(豊島嘉造君) 河川で大きな貯水池があるようなものはどうしても河川一貫ということが非常に重点が置かれると思いますが、そうでない普通の河川であつて水路式のようなものは必ずしもその一貫運営ということに重点を置かなくていい地点もあると思います。ですからこの三表に分けましたのは、大体二十四年の実績において、大体どこにも電気が平均して足りないながらも、平均して分けてありますから、その後の潮流の関係も、例えば九州の西幹線ができたために非常に変つておりますから、そういうことも加味されて現在考慮中のものがやはり分属がきまると思います。
○石原幹市郎君 くどいようですが、電源地帯は今度のこの案については相当不満なところが多いと思います。ただ若干慰めになるのは、いろいろ将来大きな開発地帯を持つておる水源が所属することによつて、一応慰めることができると思うのでありますが、それに対して只今のような、まあ今度の需給の関係であるとか、或いは一貫運営の関係であるとかいろいろなことを総合して判断して一々所属がきめられるというような御答弁であると、相当又騒ぎが起きると思います。それから将来の産業計画の問題でありますとか、いろいろの問題についても或いはその地方の開発の熱意というようなことについても、相当影響するところが私はあると思うので、そこらを只今の政府としては、こういう考え方でこれを立案したのであるというようなくらいの、答弁というか、声明をされてもいいのじやないでしようか。
○政府委員(始関伊平君) 先ほどから申上げておりますように、一番重点を置くべき考え方のプリンシプルといたしましては、河川の一貫運営ということであろうと存じますので、今後の具体的な帰属の決定につきましては、石原さんのお考えに副うように取運ばれるであろうというふうに考えておる次第でございます。
○栗山良夫君 どうも発電所の個々のことを言われておるようですが、私それでちよつと理解しかねるので重ねて伺いますが、第一点は政府の、来年の十月一日に新会社が発足するわけですね。現在日本発送電が全国の河川の殆んど全部の水利権を持つておるが、これはそれぞれ新会社に分割引継をしなければならんと思いますが、そういうことになるのかならないのか、それを第一点として伺いたい。
○政府委員(始関伊平君) 工事中の電源のみならず、水利権につきましても、只今お話のように新会社に分属されることになります。
○栗山良夫君 そうしますと、只今石原さんの御質問のようなことは来年の十月一日までに全部決定してしまうわけでありますね。問題はその場合各河川の未開発包蔵水かまで含めて、各ブロックの電力の需給の見合いの下に水利権を分割されるのか、或いは今の五ケ年計画に上つておるようなああいう極めて近い将来だけのことを考えてやられるのか、そういうような根本になる考え方をちよつと伺つて置きたいと思います。
○説明員(豊島嘉造君) 只今日発は約百万キロ程度の水利権を持つておるとい思ます。勿論その中で九州、四国、中国、近畿というようなところは、恐らくその地域の今度新らしい会社の水利権になると思います。ただ中部とか、北陸とか東北については、その会社で開発するにはあまり大き過ぎるというような地点もありますから、そういう点は現在例えば庄川のごときは関西についておりますが、そういう庄川の水利地点というものには相当重要な問題がありますから、今私共ここでどうなるかということを申上げかねるのでありますが、恐らく技術的に見ましても、先ほど長官が申しましたように一貫運営とか、或いは送電線の問題から言つてもやはりこれは関西につくことが相当濃いのではないかと思います。只見川のごときは下のほう東北についておりますが、上も一貫してやるということになれば東北の一つの会社では恐らくできない、別な会社も或いは考えられると思います。
○佐々木良作君 そうするとこういうことですね。現在日発、或いは配電に所属しておる水利権は今度の方針に従つて分ける。それ以外の水利権の設定のない包蔵水力については結局今度のああいう措置では何にも触れなくて分らないということなんですか。
○説明員(豊島嘉造君) 現在水利権のないものはそのままでそれは新らしい会社がやることにはならんと思います。
○佐々木良作君 そうすると未開発の包蔵水力の分については、全然訳が分らないということですね。
○説明員(豊島嘉造君) そうでございます。
○石原幹市郎君 政務次官もおられるようでありますから、その後の見返資金ですか、資金の模様はどういうことになつていましようか。
○政府委員(首藤新八君) 見返資金の放出促進に対しましては、政府も非常に関心を持つておるのでありますが、その当面の責任者でありまする日発副総裁が四、五日前にミスター・ケネデイ氏を訪問いたしましていろいろ交渉をいたしましたところ、大体了承を得まして本月の十四、五日、遅くとも二十日までには大体四十億程度の放出ができることに相成つた由を承わつておるのであります。尚これは日発の副総裁が参つたのでありまするが、この際こちらが四十億円を要請いたしましたところ、この程度でいいのかというようなお話があつたそうでありまして、従つて日発の要請につきましては四十億円は全額放出されるものと考えて間違いがないようであります。尚この際帰属がはつきりしなければ見返資金の放出は困難ではないかというような説が一部に伝つておりましたのでその点を質問いたしましたところ、そういうことは全然考えていないということでありましたのでこの点も何ら不安がないように伺つておるのであります。従つて遅くも本年の十五日、二十日には大体予定の放出がされる。もう一つは日発の立替金がどうなるかという点も一部に不安にされておりましたが、これもそういうことは一切抜きにして放出するという了解がついたということを承わつておるのであります。
○石原幹市郎君 それではこれは資料がなければ明日でもいいと思いますが、見返資金の放出が軌道に乗つて来れば二十五年度の計画は計画通り行くのかどうか、或いは二十六年度の電源開発について当局が只今持つておる計画はどういうようになつておるか、それも大体進行の見通しがあるのかどうか。こういうような点について一応一遍説明を聞いて置きたいと思います。
○政府委員(首藤新八君) 大体今の見通しから申上げますと、この月末までに四十億の許可がありますれば二十五年度の計画は大体予定通りに進行いたすものと考えておるのであります。尚この機会に明年度の開発計画につきまして一応我々の想定いたしておりまする点を明らかにして置きたいと存じます。明年度の電力開発計画に要しまする見返資金は総額二百五十億円を予定しておるのであります。この内訳は本年度からの継続工事といたしまして水力が二十二地点、四十六万七千キロ・ワット、所要額が百三十一億円、火力が九地点、十三万六千キロ・ワット、所要額が十九億円、送変電設備が九件でありまして、所要額が三十五億円であります。従つて継続工事としての総所要額は百八十五億円と相成るわけであります。次に新規工事といたしましては水力が十三地点、三十二万八千キロ・ワット、所要額が二十九億円、火力が四地点、十万二千キロワツト、所要額十一億円、送変電設備二十六件、所要額二十五億円で、新規工事といたしましての総所要額は六十五億円でありまして、継続工事と合せまして総額二百五十億円になるのであります。尚この計画によりまして水火力の新らしい発電力が合計いたしまして百三万三千キロ・ワット、こういう数字に上ることになつておるのであります。
○栗山良夫君 これは来年の十月一日までに恐らく日本発送電と旧配電会社との間におきましては、電力の卸売料金のいろいろの査定のために電力の総合融通等の問題、一種の賦課金のようなものまで含めてプール的に計算がなされると思いますが、それについて、ちよつと法的の根拠を伺いたいと思いますが、事業会の第二條では「電気事業者」とは、公益事業委員会の許可を受けて電気事業を営む者をいう。」こういうことになつております。従つて、来年の十月一日までの間には日発と旧配電会社は、この事業会によつて許可を受けて電気事業を営むようにしなければならないか。この点をお伺いしたい。
○政府委員(始関伊平君) その点は先ほど申上げた点でございまして、事業会の附則の七項によりまして、元の法律で許可を受けておりますので、改めて許可を受けませんでも、この政令によつて許可を受けたものとみなす。それでよろしうございますか。
○栗山良夫君 そうすると、全部のものがこれで……。
○政府委員(始関伊平君) その通りでございます。
○石原幹市郎君 このポ政令が出る前までの間において当局においては、いろいろ第七国会に提出された原案に対して相当その筋と折衝されて若干の改正案を予定されておつたわけであります。今度出ました案は殆んどそういう点が触れてないのでありますが、こういう、これらの点に対しては今後も当局においてはやはりこの改正万について努力をされるか、或いは善処されて行くつもりであるかどうか承わりたいと思います。
○政府委員(首藤新八君) 当然環境に即応するように善処して参りたいと、かように考えております。
○栗山良夫君 今度の事業会では、通商産業省の設置法の改正も同時にやられておるのでございますが、そうすると資源庁の電力局というものは、十二月十五日で、一応十四日でなくなるわけでありますが、そうするとあとこれが公益事業委員会の事務局になるのであろうと思いますが、その機構とか、或いは現在の公務員の諸君はどういう工合にこれに配属されるでしようか。全部が包含されるのか、或いは一部が残されるのか。そういう点について一つ計画を政務次官から伺いたいと思います。 第二点は、非常に重要な電力事業の切替時であり、而も冬季の渇水期を控えて電力行政は一日も放擲するわけに行かないのですから、公益事業委員会の委員というものは、どういう基準で、どうい工合に選定されつあるのか、その点を伺いたい。我々が新聞によつて承知するところによりますと、実に種々雑多な人が或いは委員長になつたり、或いは委員になつたり、昨日の人が今日消えたりして、政府はどういうような所信でやつておられるのか、さつぱり見当が付かないが、この点は私は大臣に伺いたいと思いますが、大臣が来られないようでしたから政務次官でも、若し御承知になつておるならば、はつきり選考の方針が現在どういうふうになつておるか伺いたい。
○政府委員(首藤新八君) まあ一問の、電力局でありますが、これは今のところ新らしくできまする委員会の事務局に編入いたしたいと考えておりますが、ただ保安関係だけは行政機関として今後も通産省内に存続するように承知しております。 二間の電力構成委員でありますが、これは申上げるまでもなく人格、識見、手腕等々この公益事業委員として納得のできる立派な方を選任いたしたい。かような基本的な考え方を持つておりますが、御承知の通り、これは総理が任命権を持つておりまして、通産省に対しましては一応諮問された程度でありまして、通産省といたしましては、私が只今申上げましたような見解の下に適当な方を一応答申はいたしますが、併し、挙げて総理大臣が任命権を持ち、又同時にその後の情勢から推測いたしますれば、別個に又、人選いたしておるかのようにも間こえるのであります。まだはつきりした事情は承知していないのであります。
○栗山良夫君 この第一点のほうから伺いますが、まあ今お答えになつた程度のことは私も知つておるのですけれども、問題はもう一つ突込んだところにあるのです。それは公益事業委員会の事務局に移されると言いますが、それは本庁の電力局、地方の通産局の電力部、こういうものがあるわけでありますが、そういうものを系統的にどういうふうにするかということを伺いたいのです。それから、これは管轄で言えば、この近所で言いますと、静岡、長野というのは関東の通産局の電力部になつておりますが、これは新らしい会社で言えば、中部の区域になつております。行政区域と、事務局の区域とどういうふうに整理されておるか。こういうような点が問題になると思いますので、そういう点を一つ伺いたい。 それから通産省の内部に電力の保安に関する仕事だけは残すので、その要員をとどめるとおつしやいましたけれども、電力の保安についてはどういうような法の下に行政を運用されるか。何ら法がないのじやないかと思うのですが、その点はどうですか。 それから、それが第一問でありますが、第二問のほうは、人格、識見の士を選ぶという、これは当然の話で、そういうことでなくて、これをどういうような、学界か、或いは業界とか、金融界とか、或いは労働界とかそういうふうに整理されて、それの代表者を選ばれるのか。或いはそういう関係なしに今あなたのおつしやつたように抜打的に人格、識見の円満な人を選ばれるのか。その辺のころを通産省としてどういうふうにお考えになつておるか、伺いたいと思います。
○政府委員(首藤新八君) 第二問のほうから先にお答えいたしますが、先ほども申上げましたごとく、人格、識見等を考慮いたしまして、広い面から推薦したほうがいいのではないかというふうに考えますけれども、実際問題といたしましては、この委員会の性格上どうしてもやはり電力に御経験の深い方、更に又、消費家の方面の立場も考えまして、そういう方面の代表者もお願いすることがいいのではないか。更に又、金融関係の事情も相当この再編成には関連性を持ちますので、そういう方面のほうの適当な方もお願いすることがいいのじやないか。又、学識と、いう面からもやはり考慮しなければならんのじやないか。もう一つは、ガスの方面からも適当な方を御推薦する必要があるのじやないかというような一応我々は考え方を持ちまして、大臣からこれに適当すると思われる方の一応御推薦をして頂く。こういうふうに思つておるのであります。 一問の人事のほうでありますが、これは御承知の通り、これは公益委員会は言うまでもなく総理庁の外局に置かれますが、同時に全国に九個所の支局ができることに相成つておりまするので、現在の各通産局におきまする電力事務局を、やはり地方の新らしくできる九個所の事務局に編入いたしたい。かように考えておるのであります。静岡県のほうは、現在関東に編入されておりまするが、併し新らしくできる、中部といいますか、名古屋に多分できると想定される支局のほうに、これは編入される、かように考えておるのであります。
○佐々木良作君 今の栗山君の御質問に関連してお伺いしたいと思いますが、今の公益委員の人選について、第二回以降は国会の承認を経ることになつております。従いまして、その精神は成るべく国会の意向を尊重することだと思うのです。国会の意向を尊重しろということは、第一回からのこれは同じことだと思う。そういうふうな意味で、現在その人選が進められておるに当つて、国会の意向を聞くとか、或いは抽象的でもいいからそういうことを打診する、或いはこちらから希望すれば人選をお考えになる、こういう考え方を現在しておられるかどうかお伺いしたい。
○政府委員(首藤新八君) 先ほど申上げましたごとくこの委員の任命は挙げて内閣の総理大臣の権限に属しておりますので、私から今回国会に推薦するとかどうとかいうことは申上げかねるのであります。
○栗山良夫君 保安として残つたものはどういうふうに施行せられるか。
○政府委員(始関伊平君) 保安の根拠となりまする法律につきましては、差当つて電気事業の中のこれに該当いたします規定を暫らく活かして置きたいのでございまして、附則の三項にその趣旨がございます。いずれ別に考えなければならんことと存じますが、取りあえず三項で一応の規定をしたいと思います。
○佐々木良作君 さつきの私の質問、挙げて総理の責任であるから、人選についての方針についてはお答えできないという政務次官のお話でしたが、今度同じことを一つ官房長官にお伺いしたいのですが、この公益委員の人選は形式的に総理大臣の任命と言つたところで、吉田個人が任命するのじやなくて、やはり内閣の責任においてとられると思うのです。従つて第二回以降の人選の場合には国会の承認を得ることになつているが、その承認を得るという意味は、国会の意図を尊重しろ、第一回から尊重しろという意味だと思うのです。従つて今進められている人選の中に国会の意図を成るべく繰入れたいというお考えがあるかどうか。逆に言えば、こちらから抽象的でもいいからこういう方針で選任して貰いたいと言えば聞かれる余裕を持つておられるかどうか。官房長官から一つ内閣を代表してお答えを願いたい。
○政府委員(岡崎勝男君) 只今のお話は国会の正式の議決のようなものでございますか、そこのところは……。
○佐々木良作君 それは方法はいろいろあるようでありますが、国会の議決のようなものであろうがなかろうが、或いはこれまで電気委員会が今までやつたところからこの辺を希望すると言つてもよかろうし、一番軽い場合には陳情、請願その他でそれに対するいろいろな希望もこの委員会向にやられておる筋もありますから、そういうようなことを、言えば少しは考慮されるかどうか。
○政府委員(岡崎勝男君) 国会の正式の意思が何らかの形で表示されるようなことがありますれば、それは別問題ですが、いろいろな陳情とかそういうお話ではいろいろな種類のものがあつて、どれを一体尊重すべきかなかなか分らないだろうと思います。
○佐々木良作君 そうすると、この委員会がまとまつて意思表示したらどういうことになりますか。大体の方針がきまつたらどういうことになりますか。
○政府委員(岡崎勝男君) これは参議院にも委員会がございまするし、衆議院にも委員会はあるのでありまして、その間の調整はどうなりますか、出て見ないと分らないのであります。
○佐々木良作君 それではもう一つ端的にお伺いいたします。一般からも非常に言われているように、この電力の再編成問題はいろいろな意味でスキヤンダルを持つたりなんかしているという意味で批判された問題です。従つてこの再編成が行われる過程においていろいろな浮名が立てられたり、いろいろな批判が出たと思いますが、そういう人は妥当であると考えられるかどうか。委員の人選にそういう人は妥当であるとお考えになつておるかどうか。
○政府委員(岡崎勝男君) 非常に抽象的なお話でよく分りませんが、噂というものはいろいろ立つものでありまして、単に噂だけで人を判断するわけにも行かないだろうと思います。甚だ抽象的なお答えで恐縮ですが、それ以上ちよつと言えないのです。
○佐々木良作君 それは噂だけだと言われますけれもど、噂だけで日発の正副総裁が首切られたことがある。もつと端的に言えば今日の新聞でも昨日の新聞でも松永安左衛門氏の名前が現われている。具体的に申します。そうして非常にこの人は関係を深く持つておられる。適任であるとお考えにならないか。
○政府委員(岡崎勝男君) 委員の人選は総理において行うのでありますので、私はその人たちについて意見を申すことは差控えるのが適当であろうかと思います。
○佐々木良作君 総理ということは吉田個人でないはずです。再三再四の要請にかかわらず、総理はお見えにならない。総理の恐らく代りに内閣の代表者として官房長官が見えていると思うのです。ですから吉田個人の判断ではなくて、内閣の方針としてはお答えになり得ると私は思う。ならなければならないと思う。
○政府委員(岡崎勝男君) 無論総理は自分だけできめるわけではありません。適当な内閣のそれぞれの人に諮られてきめることであります。最終的の決定は総理がなさいます。その前に個人についていろいろな意見をあれすることは穏当でないと思います。
○佐々木良作君 私の質問が非常に抽象的で分らんからというお答えだつたから松永安左衛門氏という例を挙げて、こういう人は妥当であるか否か、つまり非常に深く従来この問題に関連しておられてその例として松永安左衛門氏の名前を挙げたので、これが適当と思われるか思われないか、選任の方針としてこういう筋の人もいいというふうに考えておられるかどうか。
○政府委員(岡崎勝男君) 如何なる人といえども、その人が或る職務に適当であるか否かということはこれがまあ刑法上の罪人とか何とかというのなら別問題ですが、それ以外に一般の人に対して意見を申すべきものでないと私は思います。
○佐々木良作君 私は松永安左衛門氏個人がよいか悪いかと言つているのではなく、非常にこういう問題に深くタッチされていろいろな噂や何かがあつた者に対して、いいか悪いかという質問に対して、抽象的だから答えられない。松永安左衛門氏の業績その他は十分に政府において御承知のことと思います。だから松永安左衛門氏個人ではなくして、こういうような人は今の方針に照らして、立派な人云々の方針に照らしていい人か悪い人かということを質問しておるから、私はお答えになれると思います。
○政府委員(岡崎勝男君) 或る人が電気事業に非常に精通されていろいろの関係を持つておられるというならば、それならば適任だと思います。併しその人が果して外の人よりもつと適任であるかどうかはこれは別問題です。尚噂については、これはその人の責任は持てません。噂だけで人を、是非を判断することはできないと考えます。
○佐々木良作君 まあこの問題はそれなら打切りますが、私は了承しない。お答えになつていないから私は了承しないが、しなくて打切りますが、答える一番元になつて来ると総理大臣でないと答えられない。そうして拒否するほうのやつは常にやられる。総理大臣を代弁して拒否される。そういう態度は私は非常に面白くないと思うので、成るべく近いうちに早く総理大臣をここに呼んで頂きたい、官房長官の責任で……。そうして改めて私は総理大臣にお伺いしたいと思う。今の問題に関する質問は一応打切ります。
○栗山良夫君 官房長官がお見えになりましたが、かねてから懸案になつておりました電気事業の再編成に関するポツダム勅令実施に関連したマッカーサー元帥の吉田首相に宛てられた書簡の公表の問題でありますが、もう折角努力を重ねられておられるはずでありますが、どの程度に進み、いつ発表されるのかそれをちよつと伺いたいと思います。
○政府委員(岡崎勝男君) これは現在のところ、総理がどう考えておるか、只今のところは知りませんが、極く近く、つまり今朝までのところの、総理の意向は未だ考慮中ということに私は承知しておるのであります。
○栗山良夫君 大体ものには程度というものが私はあると思うのですが、去る十一月の二十四日に参議院の議院運営委員会が殆んどストップの状態にたつて、議事進行を図つた唯一の根拠はどこにあるかと申しますと、結局この書簡を公表することについて努力を佛うという言明があつてスタートしたと私は思うのであります。あなた方もよく御承知だと思うのでありますが、そうすればその努力というものは当然少くともこの臨時国会の開会中に私は行われるべきものだと思うのであります。それがまだ今日においても考慮して置くと、考慮というと努力よりも大分これは弱くなるのじやないかと思います。まあこれは日本語はむずかしいからよく分りませんが、その辺の意味の言い廻しでなくても、もう少し具体的にこれまでの誠意のあるところを見ぜて頂きたいと私は思うのです。そうしなければ私は参議院としては再び問題化せざるを得ないと思う。 それからもう一つ単刀直入に伺います。考慮するということによつて、もう発表は差控えるという御心底であるかどうか。もうはつきり私は率直に伺います。
○政府委員(岡崎勝男君) これはどうもお答えのしようがないのであります。総理は考慮しておるのでありますから、只今のところは知りませんが、今朝までのところは考慮しておるのです。発表をしないということは、全然総理大臣はありません。併し発表するとも言つておらない。
○栗山良夫君 さつきの佐々木君の話ですけれども、又吉田個人の心情のようになつておりますが、少くとも内閣として、これだけ参議院で問題となつたこの点に対して、公表について御協議なさつたことがありますかどうか。すべて吉田個人に御一任になつて、内閣として御相談になつたことがあるのかないのか。その点を伺いたい。
○政府委員(岡崎勝男君) それは無論協議をいたしております。
○栗山良夫君 協議されて、その納果内閣としては発表すべきであるという意見に傾いたのか。或いは協議をして、結局吉田首相の考えに一任をされたのか。その辺のところを一つ……。
○政府委員(岡崎勝男君) 最終内閣決定は、政治の責任をとつておる吉田総理であります。
○栗山良夫君 それはそれで分りました。そうすれば、内閣としては一任をされたが、こういう偉い方が、閣僚が沢山寄つて御相談になつたのでありますから、御相談になつて、何も結論にならず、白紙で御一任になるということは、私共想像がつかないのでありますが、発表を大体したらよかろうというような線において、発表の時期なり、或いは内容なりについてお任せになつたのか。或いは全く閣僚が寄つてお話になつたけれども、何ら結論がなくして白紙で御一任になつたのか。その点をお伺いいたします。
○政府委員(岡崎勝男君) これは御承知のような問題でありますから、いろいろ考慮しなければならん点があるのであります。我々も考慮しております。総理も無論考慮しておるという状況であります。
○栗山良夫君 そのいろいろ考慮をしなければならんところが多々あるとおつしやいましたが、それを一つお話願えませんか。どういう点が考慮しなければならんか、我々は一向分らないのでありますが……。
○政府委員(岡崎勝男君) それは御意見の相違でありますから、御想像に任せます。
○栗山良夫君 意見の相違じやないのですよ。あなたが自分で考慮する必要があるとおつしやつたから、それはどういう点がおありですかと聞いてお尋ねしただけで、決して意見の差違でも何でもありません。あなたがそうおつしやつたからそれで申上げたのです。
○政府委員(岡崎勝男君) 私のところは考慮する点があるので、あなたのほうは考慮する余地はないと、こういうふうにお考えのようですが、そこに意見の相違があるという……。
○栗山良夫君 いやいやそれはそうでしよう、私は私のことを申上げたのではありませんよ、あなたが考慮する必要があると、こうおつしやつたから、それならば私の点は別としまして、あなた方が考慮する必要があるとお考えになつておる点を一つお話願いたいと、そういうことを申上げたのです。
○政府委員(岡崎勝男君) それは御想像に任せます。今までの事情からお分りだろうと思います。
○栗山良夫君 大体私達を馬鹿にしないで貰いたい。参議院であれだけ一生懸命研究をして、この問題が如何に内閣にとつて不明なことをやつたかということは、もう新聞を見れば、すべての新聞が書いておる。そうして我々が一生懸命今日までやつて、而も万止むを得ず吉田首相の努力をするという表明によつて議事進行を図つた。そうして尚今日において御想像に任せたいとは一体どういうわけです、我々をあまり侮辱しないで下さい。
○政府委員(岡崎勝男君) 私も国会議員としてこの席に連らなつておる者でありまして、政府の一員ではありますが国会議員であります。国会議員を侮辱するとか、馬鹿にするようなことは毫もありません。考慮するのは考慮するのでありますから考慮する。今考慮しつつあるのであります。それ以上お答えすることはできません。
○栗山良夫君 御想像に任せたいと言われておりますけれども、それは我々に能力があればでき得ると思います。けれども僕らは甚だ不敏にして、頭が惡いので想像ができないのです。ですからそういう想像できないものについては、民主政治の原則に立つて内閣はよろしくよく説明をされるべきで、従つて御想像願いたいと言われますけれども、想像の力がないので、それで一切御説明を願いたいと、そういうことを申上げたのです。
○政府委員(岡崎勝男君) 立派な国会議員がそういうことをおつしやつては甚だ恐縮でありますが、この手紙と申しますものは、普通は渉外局で発表されるのが例であります。渉外局で今回は発表されておらないのであります。それでいろいろ考慮する点があると申上げたのであります。
○栗山良夫君 大体よく分りました。そうしますと、内閣としましては渉外関係であるので、いろいろ考慮しておるということは、関係筋に対して公表をするように努力をせられたと解していいのですか。
○政府委員(岡崎勝男君) 先ほども申します通り、その点は御想像に任せる以外に方法はないのであります。つまり言い換えますれば、我々は発表したいのであるが、関係方面が承知しないからと言つて責任を関係方面に転嫁する気はないのであります。従つて只今考慮中である、こう申上げるより今は仕方がないのであります。
○石原幹市郎君 大体よろしいのじやないでしようか。
○栗山良夫君 石原委員は、了承できるじやないかとおつしやいますけれども、まだはつきり了承できないでしよう。
○石原幹市郎君 我々は大体了承できるのですが……。
○栗山良夫君 それじやあなたから一つおつしやつて下さい。我々は不敏にして分らない。
○石原幹市郎君 大体僕らは了承できたように思う。
○佐々木良作君 今の問題はもうこれはなかなか了承できんと思うのです。併し最初問題は議運から出ておつて、委員会その他でやらなければいかんというので、ここでも大分やられたわけです。今の委員長のお話によりますと、明日も続けて開くということですから、その期間を通じてやはり了承できるまでやらなければいかんと思いますが、外の問題も残つておるし、議院運営委員会で総理その他が出て来てその間の話をせねばならんから、それと並行的にやつて行く。了承ができなければ、明日この問題を続けて行くということにして、今日は今のこの問題をちよつと棚に上げたらどうか、こういうふうに思いますが……。
○栗山良夫君 少くとも考慮の限界もあり、その度合もありますが、臨時国会中に、臨時国会の閉会までに、この問題を明らかにする、私共の了解がつくように明らかにせられる御意思があるのかないのか。これ又吉田首相に聞かなければ分らないとおつしやるかも知れませんが、内閣官房長官としての御意見を伺いたい。
○政府委員(岡崎勝男君) 今まで申上げましたような事情がありまするので、日を限つて今申上げる段階には至つておりません。
○佐々木良作君 栗山君の質問が済んだら、その前の質問に関連して一、二だけ聞きたいのですが……。
○委員長(石坂豊一君) よろしうございます。
○吉田法晴君 栗山委員のに関連して一、二点お尋ねをして置きたいと思うのでありますが、この間から官房長官は考慮するという一点ばり、多少今日、考慮する内容は想像に任せるという、それだけが附加わつただけで、念のために聞いて置きたいと思うのでありますが、官房官長なり、或いは吉田首相みずから、この問題について何らかの機会に、あたかもこの書簡は公表せられないものだというような印象を與えるような御発言をなさつたことがあるかどうか、この点を一つ伺つて置きたい。
○政府委員(岡崎勝男君) 日ははつきりは覚えておりませんが、私はこの書簡について新聞方面から質問があつたときに、通常はこの種の書簡は公表される場合には、渉外局から発表されることになつておる。今回は発表されておらないから、公表はされないのではないかということを申したことがあります。その後総理において、この問題については考慮中だということを言われました。そこでその後においては、そういう意味のことを発表しないのだとかするのだとかいうことについて私から言つたことはありません。総理も私の知つている限りでは、そういうことを言つたことはないと信じております。
○吉田法晴君 官房長官自身の新聞記者の質問に対する答弁は、それで了承をいたしました。吉田首相は考慮するということを言われたというお話でありますけれども、十一月三十日、衆議院の予算委員会の席上、民主党の中曽根氏の質問に答えて答弁しておられますが、速記録をそのまま読みます。「一体よその人から貰つた書簡を公表しなければならんということはないはずであると私は思うのであります。」そこで途中でありますが、「政治上の問題だ」と呼びその他発言する者ありと速記録に載つておる。「政治上の問題でもそうです。少くとも外交上においは往復文書は公表しないことになつております。相手方が同意すれば別でありますが、これは外交の慣例でありますから、この慣例を守つて公表いたしませんが、これが民主主義に反するということは私は必ずしも言えないと思う。」云々という答弁があつたのでありますが、それは先般来官房長官の言われる考慮中という言葉とは私は少くとも違うと思うのでありますが、その点についてどういう工合に官房長官はお考えになりますか。
○政府委員(岡崎勝男君) 私は総理は、一般的の外交文書というとちよつと正確でないかも知れませんが、一般的のそういう種類の文書のことを言われたのじやないかと思つております。
○吉田法晴君 一般的の外交文書と言われますが、速記録にもちやんと載つておりますし、その場の出席者に事情を聞かれると分りますが、中曽根氏の質問は、電力再編成に関するポ政令に関して質問がなされております。証拠書類を議会に持つて来て了解を得るのが常道であると考える。然るにその証拠書類を持つて来て議会の了解を求めるような方策をとられんか、それは民主主義の常道に反しませんが。こういう質問がなされたのに対して、先ほどのような説明がなされているのであります。従いましてこの吉田首相の答弁は、只今あなたが言われるような考慮中というのでなくて、むしろ積極的に断わられたもののように私は印象を受けるのであります。これはこの答弁を印刷して廻しませんでも、先ほど読み上げをいたしましたので、大体想像がつくと思いますけれども、少くともごの速記録で我々が印象を受けるところでは、今お話のような考慮中ということでなくて、或いは一般的な外交文書でなくて、電力再編成に関するポ政令に関して吉田首相がそう言われたことは明らかであります。その点重ねて官房長官の答弁を求めます。
○政府委員(岡崎勝男君) これは私も速記録を調べて見なければ分りませんが、今読み上げられたところを見ますると、一般的の問題を取上げて言つておられるのじやないかと思います。併し正確なことは更に研究して見なければ分りません。
○吉田法晴君 重ねて申上げますが、中曽根氏の質問は、電力再編成に関するポ政令に関していることは、これは速記録から見ましても明らかであります。ただここに中曽根氏の質問をそのまま私は写して来ておりませんけれども、証拠書類を議会に提出して、電力再編成のポ政令の問題、若しこのポ政令によらなければならなかつたということであれば、そのポ政令の根源をなした書簡を議会に持つて来て了解を得られるべきではないか。こういう質問に対する答えでありますから、一般的な外交文書であるか、問題の電力再編成に関しての書簡であつたかという点は明らかであります。その上に立つて、私共の印象では、吉田首相は予算委員会の席上断わられたように印象を受けるが、どうでしようか。
○委員長(石坂豊一君) 速記を止めて。 〔速記中止〕
○委員長(石坂豊一君) 速記を始めて。
○政府委員(岡崎勝男君) 私はやはり今伺いましたところでは、あなたの読み上げられましたやつを拝聴して見ますと、一般的のように印象を受けますけれども、更によく調べてでなければ、はつきりしたお答えはできないと思います。
○吉田法晴君 それでは重ねてお尋ねいたしますが、先ほど来の官房長官の答弁では、渉外関係等もあるし、今日では考慮するという以上の答弁はできない。併しそれから先は御想像に任せるというお話でありますが、御想像に任せるという意味は、これは或いは本国会中なり、できるだけ近い将来において発表し得るように努力したいという意味のように私共はとれんこともないのであります。そこで念を押すのでありますが、吉田首相は衆議院の予算委員会の席上で、或いは承わつたように、公表せらるべき性質のものではないと解釈せられるような答弁をせられたけれども、それは言葉が足りないので、政府の方針としては尚この書簡の内容について発表し得るように努力すると、そしてその結果は近日国会に対して、参議院に対して、何らか適当な方法で発表し得る機会があるだろうと、こういう意思であるという工合に解釈してよろしいかどうか。この点を尚念を押してお尋ねいたします。
○政府委員(岡崎勝男君) 私は先ほど再三申上げておるように、考慮の範囲をまだ出ておりません。
○石原幹市郎君 今日はこの程度にして頂きまして、私はやはりもうあと日数も少いことでありまするので、もう少し今後この電力事業に対して我々はどういうふうにして行つたらいいか、これから我々又国に帰りましても、ポ政令が出た後のいろいろな問題について意見も徴されるだろうと思うのでありまして、むしろそういうほうの審議を、仮に明日から開かれるにしても、もうあと二日か三日しかないのでありますから……、私これを個人の意見として申述べて置きます。
○吉田法晴君 石原君の折角の御意見でありますけれども、これは参議院で、主として運営委員会でありましたけれども、なぜポ政令が出たかということについて、書簡によると、その書簡の内容を公表しろということで、公表について考慮すると、こういうことで、政府の施政方針演説を聞き、参議院の運営を図つたのでありまするから、少くともこれは参議院なり、或いは国民が納得できるだけの事態を明らかにして貰わないことには、これは個人であるとか、或いは党であるとか、そういうものを越えまして、これは国会としても或いは政府としても責任があると考えるのであります。問題はただ考慮する、考慮するということで、この国会がうやむやに過ぎるといたしますならば、我々は国民に対してこれは相済まんと考えまするので、その点は臨時国会の終期までには明らかにせられなければならんと考えて、この問題を取上げておるわけであります。尚又議院運営委員会においてもこの問題を取上げるというので、問題は今日ここで事態を明らかにしなければならんとは必ずしも考えませんけれども、併し明らかにしなければならん責任だけは我々負つております。尚一応電力特別委員会としてもこの問題を取上げて、一応はつきりするという方向で、今まで官房長官なり、或いは吉田総理大臣の出席を要求して来たのであります。明らかにならん限り、うやむやにこの委員会を終るということには参らんと思います。その点は一つ委員長においてお取計らい願いたいと思うのでありますが、今の官房長官の説明では、今日のところ考慮するという以外にないというお話でありますから、それでは更に追及して答弁を求めることはいたしませんけれども、先ほど申上げましたような、衆議院の予算委員会の席上での吉田総理の答弁は、少くとも今度の電力再編成に関するポ政令が出る根拠になつた書簡を公表するについては、これは困難だとか或いはしないという意思にとれます。或いは官房長官も官房長官として新聞記者会見で説明され、話をされたのでありますが、そういう点から行きますならば、参議院は議院運営委員会で首相の書簡を発表することについて考慮するという言明があり、そして近い将来においてそれが発表せられるであろうと期待をして、本会議を開き、施政方針演説を開き、議会の運営を図つた。然るにその後官房長官の新聞記者会見での談話、或いは吉田首相の予算委員会の席上等の意見を聞きますならば、明らかに参議院は裏切られた、或いはだまされた。こういう印象を受けておりますので、それらの点については明らかにせらるべき責任が吉田総理なり、或いは政府にあるということを申上げて、私の質問を一応これで終ります。
○栗山良夫君 今石原君からもつと現実の問題をこの委員会でやるべきであるとおつしやつた。私も同感なんです。併し今古田君も言われたように、この書簡の問題は電力委員会が重要であるばかりでなく、参議院自体としても重要であります。若しこれがあいまいにそのまま捨てられていいということになりますならば、参議院が行なつた国会審議権擁護に関する決議というのは、実に無意味なものである。まああなた方は御反対になりましたですけれども、我々としては非常に重要なものであります。そこで私は議院運営委員会で解決されるならばそれは結構であります。どこででも結構でありますが、若し解決されないとするならば、この委員会で私は飽くまでも解決ざれなければならない、こういう工合に考えます。そこでもう一つ念のために私は官房長官に伺つて置きたいことは、過日衆議院の本会議におきまして、民主党の椎熊君が演説をせられて、その中でマ書簡は吉田首相が関係筋へ頼んで貰つたものである。こういうもので政令をやるということは極めて愚劣、愚弄であるというような演説をされておりますが、そういう演説をされたことをあなたは御存じであるかどうか。
○政府委員(岡崎勝男君) 正確には今記憶しておりませんが、そういう趣旨のことをされたことを覚えております。
○栗山良夫君 私も速記録を読んでおるわけでありませんが、大体私の調べたところでは、相当はつきりと椎熊君は言明をされておるようでありますが、これに対して内閣はお取消の要求をされたことがありますかないか、今までに。
○政府委員(岡崎勝男君) まだ速記録を私は調べておりませんから、そういうことはしてないと考えております。
○栗山良夫君 そうしますと今日までのところは、椎熊君の指摘されたことを、内閣はそのままお認めになつておると、こう私共は了解してよろしうございますか。
○政府委員(岡崎勝男君) 本会議、委員会等における演説やら質疑やらには、種々の問題が含まれておりまして、その言われたことを全部取消さなければ肯定したのかとおつしやいますと、そうではないのであります。つまり反対討論等は非常に盛んに行われまするが、反対討論は反対討論でありまして、これを内閣が一々取消さなければ、全部承認したことになるとは考えておりません。
○栗山良夫君 それは比喩であるとか、或いは引例であるとか、その他のことなら別でありますけれども、今国会で最も中心になつておる問題についてじつとして、そういうことを述べられておるわけでありますが、そう簡單に私はこれを取扱うべきではないと思います。従つて或いは風呂もあの問題が新聞に報道せられて、若干そういうような疑或も深めておるのも事実であります。従つて内閣として最も重点になつておる問題を、野党議員から指摘されたわけでありますが、若し事実に反するならば、私は潔くこれを取消さるべきである。若し肯定せられるならば、我々はさように理解していいと思います。参議院においては、少くとも本会議において、この種の発言があつたときには、我々はいつでも発言の取消を要求しております。又我々も潔く取消に応じておりますが、従いまして只今の官房長官の御発言は私共は国会議員としていささかちよつと了解しかねるのであります。如何でございまするか。
○古池信三君 この問題は先ほど栗山委員から御指摘がありましたように、そもそも議運の委員会において問題が起されたように承知しております。従つて議運の委員会のほうにおいて解決され、そのほうに取上げられることのほうがより適切ではなかろうかという気がするのであります。尚臨時国会も余す日数も少いことでありますから、我々としましてはもつと公共事業令、或いは電気事業再編成令についての質疑、更に又今後の電気事業法のあらゆる重大なる問題について、政府の所見も聞きたいという気持を多分に持つておりまするので、成るべくそういうふうに運ばれんことを希望いたします。殊に本甘はこの辺で議事を打切られんことを希望いたします。
○佐々木良作君 先ほど中間で議事進行の意味で申上げましたように、今日はこの問題を一応こういうふうに打切られることは私も賛成です。というのは、明日議院運営委員会で今日の議運できまつて、明日議院運営委員会でその間の経緯をもう一遍総理が出て来て報告をしなければならん段階になつておるのでありまして、併しながらこの問題は全然もう議運に預け放しにしちやつて、この委員会ではこの問題に触れないということをきめちやうのは私は早計である。従つて今日のところはこいつを一応今日の委員会でとめるということはいいと思います。併しながら私先ほど申上げましたように、若しそうならば実は先ほどの栗山君の質問と関連した小さい問題が一、二あるのです。それをちよつと聞かして貰いたいと思つているのです。
○山川良一君 今の問題はどちらで取扱うかという問題は、緑風会としてはポ政令の問題を議運で扱うことは妥当ではないのじやないかというようなことで、議運が話をまあああいう結末を出したので、実はポ政令の問題は電力の委員会で扱うのが本筋だという建前をとつておりますので、その議運でやることがいいか悪いかということは、今のポイントだけは私議運でやられても、緑風会としてはあえてそう問題じやないかと思いますが、又ここでこれがあすこで深入りすることはどうかと考えますので、私共として今どつちであるかということは一応保留して置きます。
○委員長(石坂豊一君) ちよつと委員長の考えを申上げます。皆さんの御熱心なる質疑に対してはこれは私抑止する考えはいささかも持つておりません。併し先ほども石原君、古池君、又は只今の山川君の説は御尤もと思いますから、これはもう一遍この会を開くことに皆さんの全体の御同意を得ましたから、本問題は慎重に取扱いたいと思います。明日は午後一時通産委員会があるようでありますから、その後を受けまして本会を開会することにいたして、本日はこの程度で散会いたします。 午後五時四十三分散会 出席者は左の通り。 委員長 石坂 豊一君 理事 橋本萬右衞門君 栗山 良夫君 佐々木良作君 須藤 五郎君 委員 石原幹市郎君 岡田 信次君 古池 信三君 高橋進太郎君 吉田 法晴君 加賀 操君 山川 良一君 境野 清雄君 西田 隆男君 水橋 藤作君 政府委員 内閣官房長官 岡崎 勝男君 通産政務次官 首藤 新八君 資源庁長官 始関 伊平君 説明員 資源庁電力開発 部長 豊島 嘉造君