予算委員会 第7号
- 発言数
- 106 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1950/12/02
会議録
○小坂委員長 会議を開きます。 昨日地方行政委員会より、同委員会の決議につきまして、参考のために本委員会に送付せられました書類がございまするから、これを御報告申し上げます。 地方財政確保に関する件 地方財政の現状は、このままに推移するときは、その円滑なる運営に重大なる支障を来す虞があると認められる。 これがためには地方財政委員会の意見書に述べられた如く地方財政平衡交付金を増額するとともにシャウプ第二次勧告に示された措置を速かに講ずる必要があると認める。 政府は速かに適正なる措置を講ぜられたい。 右決議する。 こういうものでございます。これをいかが取扱いましようか。
○勝間田委員 今委員長は参考の資料であるということを、初めおつしやつたようでありますが、それは参考でありますか、委員長から委員長に対する要望じやありませんか。その点をお聞きしたい。
○小坂委員長 お答え申し上げます。ここに地方財政委員長前尾繁三郎君から当委員長あてに書類が送付されておりまして、それに添付されております前段におきまして、「地方財政確保に関する件について別紙の通り本委員会において決議したのでここに参考送付いたします。」こう書いてございます。 〔川崎委員、有田委員発言を求む〕
○小坂委員長 今度はこつちでいいでしよう。有田君。
○有田(二)委員 これから各委員会から決議事項が、本委員会に幾つも出て来るだろうと思うのですが、それを一々本委員会で問題にしておつたのでは、予算の審議もできなくなつてしまう。参考意見としてわれわれが聞くことはけつこうと思いますが、本委員会にそれを動議としてかけることは反対であります。私のこの動議に賛成されんことを望みます。
○小坂委員長 有田君から動議が提出されました。これを動議として採択することをお諮りいたします。 〔「約束が違う」と呼び、その他発言する者多し〕
○小坂委員長 有田君の動議に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〔発言する者臨席する者多く、議場騒然〕
○小坂委員長 起立多数。これを動議として採択いたします。 〔発言する者、離席する者多く、議場騒然〕
○小坂委員長 この際暫時休憩いたします。 午前十一時二分休憩 ————◇————— 午前十一時四十七分開議
○小坂委員長 休憩前に引続き会議を開きます。 先刻有田委員よりの動議の取扱いにつきまして、委員長において遺憾の点がありました。さらに考慮を要する点もありまするので、この際川崎君の発言を許します。
○川崎委員 先刻委員長より報告された地方行政委員会委員長の公式の申し入れは、平衡交付金の増額要請を意味し、本補正予算と関連し、きわめて重大な問題であります。よつて本委員会においては、これが取扱いに関し、ただちに理事会を開いて処理されんことを望みます。動議を提出いたします。
○小坂委員長 川崎君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小坂委員長 御異議なしと認めます。よつて動議のごとく決しました。暫時休憩いたします。 午前十一時四十八分休憩 ————◇————— 午後四時四十二分開議
○小坂委員長 休憩前に引続き、会議を開きます。 総理大臣に対する質疑を続行いたします。小平忠君。 〔発言する者多く議場騒然〕
○小坂委員長 先ほどの理事会の決定によりまして、本日は総理大臣に対する質疑を行うことになつております。この際小平忠君の発言を許します。 〔発言する者、離席する者多く、議場騒然〕
○小坂委員長 小平忠君発言台に着いてください。 〔発言する者、離席する者多く、議場騒然〕
○小坂委員長 質疑を続行いたします。勝間田清一君。
○勝間田委員 総理大臣に質問をさしていただきたいと存じます。非常に重大な問題は、何といいましても地方財政の問題でありまして、しかも最近の地方からの知事の上京の状態などを見ますと、党派を超越して地方自治というものについての危機を実は非常に感じておるようでありまして、また最近の政府の予算の立て方から見ましても、及ぼすところの影響はきわめて重大だと実は考えるのであります。それについて、御存じの通り地方財政委員会設置の十三条基いて、いわゆる地方財政委員会は、内閣及び国会に対して、地方財政の情勢について報告することができることになつておるのであります。それに基いて現在地方財政委員会は、国会に対して、あるいは内閣に対して勧告を打つておるのでありますが、これに対して吉田内閣はいかなる対処をなされるものであるか、これをひとつお話を聞きたいと思います。
○吉田国務大臣 勧告はむろん尊敬しますが、予算の全般の関係もありますから、勧告をただちに承認するということはできないだろうと思います。
○勝間田委員 しかしながら、勧告の内容を考えてみますると、これは法律に基いた、しかも重大な問題が実はあると考えるのでありまして、吉田総理も御存じの通り、地方財政法第二条第二項におきましては、「国は、地方財政の自主的な且つ健全な運営を助長することに努め、いやしくもその自律性をそこない、又は地方公共団体に負担を転嫁するような施策を行つてはならない。」ということがございますが、これは吉田総理も御存じたと思うのでありますが、いかがでございますか。
○吉田国務大臣 私のお答えをすることは、先ほどの言をもつて尽きております。すなわち、勧告は尊敬する、しかしながら予算全般のことも考えなければならぬから、予算の全般と照し合せて善処するという以上にお答えはできません。これは主管大臣が来ますから——主管大臣は今司令部に行つておるそうで、その結果もあるでしようから、主管大臣にお聞きを願います。
○勝間田委員 しかしこれは法律に関する重大な問題でありまして、私は勧告はこれを尊重するということはよくわかりますけれども、同時に国政が地方財政に負担を転嫁するようなことはやつてはならないということに相なつておるわけでありますから、もし負担を転嫁するような施策を行つておるということでありますれば、それは法律違反になると実は考えるのでありましてこの点は吉田総理は確かにそう考えるか、いかがでありましようか。
○吉田国務大臣 もし法律に違反しておることがあれば、むろん訂正いたしますが、しかし私のお答えは今申した以上に出ません。
○勝間田委員 それならば申しますが、昭和二十四年度は、御存じの通り、教育費の金額国庫負担のときであつたのであります。そのときにおきまして、いわゆる教職員の年末手当の半額については地方自治団体がこれを負担し、半額の約七億三千五百万円というものは国庫がこれを負担しなければならないことに相なつておつたのであります。その国庫が負担しなければならなかつたものを、二十五年度においては全然施すことなく今日まで来ておるのであります。従つて過年度分についても、七億三千五百万円の手当が今なお本案にも提案されておらない。このために現在の地方財政に及ぼす影響はきわめて痛烈なものがあるのでありまして、(「平衡交付金に入つておるじやないか」と呼ぶ者あり)これは平衡交付金には入れるべき性質のものではないのでありまして、この点に考えまして、今度のいわゆる過年度分については完全に法律違反と考えるのでありますが、いかがでありましようか。
○吉田国務大臣 主管大臣から答弁いたします。 〔「総理大臣の責任じやないか」と呼び、その他発言する者あり〕
○勝間田委員 国政に基いて予算が編成さるべきでありますけれども、その予算の編成ができないで今日まで来ているということは、吉田総理の責任であると私は考えるのであります。でありますから、吉田総理のこれに対する責任をはつきりと御答弁願いたいのであります。
○小坂委員長 勝間田君に申し上げますが、その問題につきましては、総理は所管大臣から答弁させるということであります。 〔「委員長、よけいなことを言うな」と呼び、その他発言する者多し〕
○勝間田委員 いわゆる過年度分のその当時の七億二千五百万円というものは、当然本年度の追加予算としてこれを計上し、—平衡交付金とは別個の問題でありますから、別個の支出としてこれを計上するのが、当然合法上の手続であると私は考えるのであります。その手続をとらずして今日に至つていることは、私は地方財政法第二条第二項に対する違反行為であると考えるのでありますが、吉田総理はいかがでありますか。
○小坂委員長 その問題は今私が申した通りでありますから……。 〔「何を言うか、総理大臣答えろ」と呼び、その他発言する者多し〕
○勝間田委員 総理大臣の答弁を求めます。
○小坂委員長 その問題は七億二千五百万円とおつしやいましたが、実は七億二十六百万円と私は承知しております。そのことにつきまして、十八億別に大蔵省から地方団体に貸付をしているのであります。でありますから、あなたの御議論に対しては、これは技術的な問題になるのでありまして、所管大臣から答弁されるのが適当と考えます。 〔「委員長に聞いているんじやない」と呼び、その他発言する者多し〕
○勝間田委員 委員長が私の発言を抑圧するのは非常に遺憾でありまして……。
○小坂委員長 抑圧はしておりません。
○勝間田委員 今委員長は大蔵省からこれを貸し付けるという御答弁であつた。しかしそうではございませんで……。
○小坂委員長 すでに貸し付けておると言つているのであります。どうですか。所管大臣から答弁させると言つておられますし、所管大臣が見えるのですから、私はその以上のお答えをあなたが要求せられても、これはむりじやないかと考えて特に申しておるのであります。
○勝間田委員 それだけこまかいことでは実はないと考えるのでありまして、すなわち今度地方財政委員会設置法に基いての勧告の中に重大な問題があるというのは、それに同時に関連を持つているのでありまして、というのは、御承知の通りに、今度地方財政平衡交付金の三十五億というものが計上されております。しかし今日におきまして、いわゆる平衡交付金の決定以後において新たなる支出を生じた、いわゆる政府の施策において新たなる支出が増加した部分というのが十九億、同時に今回の二十五年度補正予算によつて当然に地元が負担しなければならないと考えておるのが十六億、これで合計三十五億になつておるのでありまして、この中から地方公務員の給與ベースの改訂という問題が、同時に政府の施策に伴つて生じて参るのでありまして、従つて池田大蔵大臣が三十五億の中において地方公務員の財源にもこれは使われるであろうと答弁をいたしておることは、非常に大きな間違いであります。従つてこれは政府の施策によつて当然地方財政に対する負担の転嫁を行つておるということがあるがゆえに、今度の地方財政委員会の勧告案において、八十三億の要求がここになされたものであると考えるのであります。従つて過年度分の七億の問題にいたしましても、今度の補正予算の内容の問題にいたしましても、地方財政法第二条第二項のいわゆる違反行為を現政府は行つておるのでありますから、これは一所管大臣の問題ではなくして、私は総理大臣の当然責任をとるべき問題であると考えるのであります。従つてその御答弁をお願いいたしたいと存じます。
○吉田国務大臣 御意見は伺つておきますが、政府としては主管大臣から答弁をいたさせます。 〔「責任を聞いているのだ」と呼び、その他発言する者多し〕
○勝間田委員 それならば、もし過年度分の手当が本会計においてできていないということでありますならば、吉田総理はそれは財政法の違反とお考えになりますか、どうですか。
○吉田国務大臣 主管大臣からお答えいたします。
○中曽根委員 議事進行に関して——ただいま勝間田君の質問に対する総理の答弁を承りますと、すべて主管大臣に譲つておるのでありまして、このまま行つたら、主管大臣が来なければ、質問というものは意味をなさない。主管大臣が来るまで私は暫時休憩されんことを望みます。
○小坂委員長 中曽根君から一時休憩すべしという議が出ておりますが、これを動議とすることの可否についてお諮りいたします。中曽根君の議を動議とすることに賛成の諸君の起立を願います。 〔賛成者起立〕
○小坂委員長 起立少数、よつてこれは否決されました。動議として成立いたしません。 〔発言する者多し〕
○小坂委員長 勝間田清一君、御発言ありませんか。——御発言がなければ次に譲ります。 〔発言する者多し〕
○小坂委員長 勝間田君に申し上げます。あなたは総理大臣に対して御質疑がなければ次の方に譲ります。 〔発言する者、離席する者多く、議場騒然〕
○小坂委員長 この際暫時休憩いたします。ただちに理事会を開会いたします。 午後五時十七分休憩 ————◇————— 午後五時三十九分開議
○西村(久)委員長代理 休憩前に引続きまして会議を開きます。 御承知の通り閣僚の出席が悪いのでありまして、質問者も非常に不便だと存じます。閣僚の出の関係の質疑部門に対しまして、勝間田清一君に質疑をお許しいたします。
○勝間田委員 実は非常に地方財政が重大な問題になつておるのでありますから、関係各相が見えないことは実はいかんに考えておるのであります。しかしそれと同時にやはり非常な関連のある問題といたしまして、労働大臣に御質問申さしていただきたいと思うのであります。 最近の民間給与は相当の値上りを実は来しておりますが、これはどの程度に今なつておりましようか。最近の統計を数字をもつてお示し願いたいと思います。
○保利国務大臣 詳しい資料を持ち合せておりませんから、また他の機会に詳しい資料をもつて御説明したいと思います。大体の趨勢を申しますと、昨年はほとんど賃金は横ばいの状態であつた。実質賃金の趨勢から申しますと、昨年の十一月ごろからだんだん上昇しまして、今年の七、八月ごろには、およそ前年同月の実質、賃金と比べてみますのに、三〇%くらいの上昇率を示しております。賃金全体の趨向としましては土建関係は持合いと申しますか、幾分低下の傾向を示しておりますが、その他の一般賃金は、賃金趨勢それ自体としましては、やはり微弱ながら上昇の足取りを示して参つた、そういう状態になつておると思つております。
○勝間田委員 労働大臣が民間給与をお知りにならない、まことに遺憾であります。しかし今のお話によりますと実は横ばいの状態である。しかし同時に実質賃金が三割程度よくなつたということを言われますが、これは非常に古い統計で、ございまして、ごく最近はこれは非常な違いを来しておる。特に六月以降の事変以後における実質賃金は非常に低下を来しておる。これは人事院総裁がよくおわかりだろうと思いますが、人事院総裁はいかにお考えになつておりますか。 〔西村(久)委員長代理退席、委員長着席〕
○保利国務大臣 仰せの通り動乱以後におきまして、実質賃金は物価の騰貴の関係もございまして、きわめて微弱ではございますけれども、低下の傾向を示しましたことは仰せの通りであります。八月、九月にやや低下いたしまして、その後また持ち直しておるような状態でありまして、八月、九月の思惑の加わりましたその影響から行きまして実質貸金の低下、それは特に九月の末ごろから持ち直つて来ておるように思います。従いまして依然として昨年の九月に比較いたしまして今年の九月の実質賃金の指数は三〇%ほどの騰貴を示しております。
○勝間田委員 この問題を続行して参りたいと思つております。ちようど岡野国務大臣がお見えになりましたので、この際先ほどから懸案になつておる問題を実はお尋ねしたいと思うのです。 岡野さんは御存じだと思いますが、今度地方財政委員会から国会及び内閣に対して勧告が行われたのであります。これをどうされておるのですか。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。勧告の出ていることも承知しております。また勧告の内容もよく検討いたしております。
○勝間田委員 検討されているということは、予算についてどう処置されますか。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。予算の方面を担当しておりませんから、私自身としてはその御意見を申し上げるわけには行きません。
○勝間田委員 それならば地方財政の責任大臣として、この点はどうお考えになりますか。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方財政委員会と政府の間に立ちまして連絡している国務大臣といたしまして、中央財政のことも考えなければなりませんし、地方財政のことも考えなければなりません。 〔「無責任じやないか」「ただ連絡員か」と呼びその他発言する者多し〕
○小坂委員長 静粛に願います。
○岡野国務大臣 でございますから意見書に対してどういう感想を持てということでございますか。意見書の通り、地方財政へやつていただきたいという意見を持つております。
○勝間田委員 いただきたいということでございますが、御存じの通り三十五億しか予算に組んでおりません。これではおそらく責任は果せないと実は考えますが、今後あなたは出したいとおつしやることについては、どういう処置をとつておられますか。
○岡野国務大臣 中央の財政をあずかつております大蔵大臣に対して、できるだけ平衡交付金を増してやつてもらいたい、こういう努力を続けております。
○勝間田委員 これはさらに今後予算を修正する、要求を考えておりますか。
○岡野国務大臣 予算の修正に対しては、大蔵大臣が主導権を持つておりまして、大蔵大臣が閣議にかけてはかることでございます。その際私は意見書の通りに財政委員会に出していただきたいという主張をするつもりでございます。
○勝間田委員 しかしあなたは地方財政を担当されておられる方として、非常に重大な問題があると考えるのでありますが、過年度のいわゆる教育者に対して、御存じの通りに七億以上の金が、まだ年末手当で渡つておりません。これが実は本年の国会に追加予算として提案されるかと期待しておりましたが、これが出ておりません。これに対してどうお考えになりますか。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。あの七億二千七百万円というものは、文部省が文部省予算として政府に請求したものでございまして、これが削られてなくなつたということを存じております。
○勝間田委員 これは地方財政を圧迫することになりますから、その点については地方財政関係からいかように考えておりますか。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方財政としては、やはり七億二千七百万円がほしいのでございますから、これは文部省関係で、文部大臣の関係でございますから、私自身としましては、文部省であれ、どこであれ、やはり地方にやつていただきたいと存じております。
○勝間田委員 だから私は総理大臣にその責任を聞いたのでありますけれども、総理大臣は所管の大臣に尋ねろということであつたからあなたにお尋ねするわけでありますが、それならばあなたも御存じの通り、地方財政法第二条第二項において国家は地方財政を圧迫するような、いわゆる負担転嫁をするような施策を行つてはならないということで、禁止されております。これは主管される方としては重大な問題だと思います。これは法律違反行為と私は考えますが、いかがでありますか。
○岡野国務大臣 ただいまのお説は、私は現内閣の閣議におきましていろいろ予算措置をいたしますときに財源というものをよく考えなければなりませんから、その財源の許す範囲内においてでなければ実行できないと思います。
○勝間田委員 しかしそれは過年度においてすでに決定し、しかも当時は全額国庫負担の当時であつた。これをそのままにしておくということは、これは政治上の重大な怠慢であり、違法行為であると私は考える。それは財源の問題ではない。と私は思う。あなたにもう一度お尋ねしておきたい。私は当然の義務があると思います。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。財政法からいえば当然の義務ということは承認いたします。
○勝間田委員 財政法から当然の結論であつたものに対する責任はどこにあるとお考えになりますか。
○岡野国務大臣 これは内閣全体が、その財政措置を考える点において考えなければならぬことだと存じます。
○勝間田委員 それならば本案にとつてない。ないから今後追加予算を出さぬ限りにおいてはこれは違反行為である、こう考えてよろしゆうございますか。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。しかしこれはすつかり打切つてしまつたということではございませんで、大蔵大臣とも考えまして、もう一年有余になつておることでございますから、早急に処置しなければならぬと思いますけれども、具体的な措置についていろいろ考究中だそうでございます。
○勝間田委員 それならばもう一年もたつのでありますが、大蔵大臣は追加予算をこれ以上修正する意思はないということがはつきりいたしております。そうしますと、これまた本年中は出す考えがないということがはつきりいたしているわけであります。そうすると、同時に私はこれは違反行為がはつきりして参るのではないかと思います。私はそのときに、おそらくいわゆる進退問題等の責任が出て来ると考えるのでありますが、いかがでございますか。
○岡野国務大臣 私はそれは御意見だと思いまして拝聴いたしておきます。
○勝間田委員 しかし地方財政上当然の帰結とあなたは解釈されておる。しかし予算的措置をされておらない。これはもう明らかな事実であると私は思います。このことについてはどうしてもあなたといたしましては、また内閣としても私は責任をとらなければならぬと考えるのであります。もう一度あなたのほんとうの主管大事としての責任ある答弁をお伺いしたいと思います。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。私は主管大臣ではございません。文部省予算でございますから、文部大臣の所管でございます。
○勝間田委員 文部大臣が責任はあることになりましようが、これは同時にあなたとしては抗議を申し込み、その責任を追究する立場にあられると私は思う。それをあなたは回避するわけには参らぬと私は考えます。
○岡野国務大臣 先ほどから申し上げておるように、地方財政に対しては地方財政委員会というものが独立の権限を持つておりまして、私は地方自治庁の長官で国務大臣になつておりまして、ただ財政委員会が十分地方財政をよくやつてくれなければ、地方自治確立すなわち自治庁の目的に達しないから、私が連絡員となつて地方財政の強化ということに対して非常に努力しておるわけであります。私は地方財政を担当してはおりません。
○勝間田委員 連絡員というか、その中に入つておるということも大事なことには違いありませんけれども、そうではなくて、当然財政上負担をすべきことを負担してない、いわゆる法律の違反行為を行つておる、それが内閣の責任であるということでありますれば、私は内閣の責任が残つて来ると思う。 さらに私はもう一つお尋ねしたいと思うのでありますが、地方財政委員会で今度はわれわれに勧告がなされておる。これは内閣及び国会に対してなされておる。これを取上ぐべきか、取上ぐべきでないかということは、あるいはそのときの事情によるかもしれません。しかしあなたの立場としては当然これは取上ぐべきだと思います。今までの努力の状態としては、はたしてどの程度に努力が払われたか疑問に考えますけれども、ただその中に同時に政府が地方財政に負担を転嫁する行為があつたとするならば、それはどうなりましようか。
○岡野国務大臣 もう一度御質問の趣旨をお願いいたします。
○勝間田委員 もし現在の政府の施策が、地方財政に負担を転嫁する行為があつたということでありますならば、それはどういうふうに考えてよろしいとお考えになりますか。
○岡野国務大臣 私はそれは具体的な例をおあげにならなければ、仮説的な問題では御答弁ができません。
○勝間田委員 地方自治関係を扱つておられる方としては、ずいぶんむとんちやくな話だと私は思うのでありますが、今度の三十五億の平衡交付金という金は、一体それならばどういうところから計算されたとあなたは了解されておりますか。
○岡野国務大臣 三十五億は、八十三億の要求に対して中央財政の都合上どうしても八十三億は出せないから三十五億出した、こういうことに解しております。
○勝間田委員 それならば今度の地方財政に一番大きな関係を持つておるいわゆる給与ベースの改訂ということが、いかにこれに消化されて行くと考えますか。
○岡野国務大臣 地方財政委員会において非常な努力をして、何とかひとつ地方公務員のべース・アツプ並びに年末賞与を出そうということで今苦労最中でございます。
○勝間田委員 どうしてその財源をくめんされますか。予算ももう審議中であります。
○岡野国務大臣 財政委員会の権限でございまして、財政委員会が考えておることと存じます。
○勝間田委員 淺井人事院総裁は一体今度の給与ベースの改訂から見て、地方公務員の給与引上げについての財源が出ておらないという点について、いかがにお考えになつておりますか。
○淺井政府委員 お答えを申し上げます。地方公務員は人事院の所管外でございますから、私から直接お答えを申し上げることはいかがかと思いますが、地方公務員の給与も国家公務員に準ずるということでございますから、政府におかれまして適当な善処をなさるものかと考えております。
○勝間田委員 今度の地方財政委員会の答申案によりますと、平衡交付金の決定以後における政府の施策によつてできたいわゆる必要な金というものが十六億、それから今度の補正予算で当然地方が負担されるのが十九億、合計これが三十五億になつておるわけであります。従つてそれ以外の施策によつて当然負担の増額になるということでありますならば、三十五億の負担ではこれは間違いである。これは私は確かにそう考えるのであります。従つて地方財政委員会が八十三億を要求することは当然の施策だと考える。この点をさらにお考えになつて岡野国務大臣の御答弁をお願いしたいと思う。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方財政の意見書にもあります通りに、八十三億に加うるに三十九億九千万円の合計した額、それだけがやはり今度千五十億の平衡交付金を渡した後に地方として需要する額でございます。でございますが、しかし中央財政のきゆうくつなこと、また地方に冗費もあるというふうなうわさもありまして、そして三十九億九千万円を節約によつてまかない、同時に中央から平衡交付金として八十三億をいただきたい、こういう意見書が出ておるのでございます。
○勝間田委員 池田大蔵大臣は、この三十五億の中から地方公務員の給与べースの引上げの財源に使われるであろうということを言われております。しかし先ほど来申し上げました通りに、この十九億と十六億という金は政府の施策から当然出て来る金なのである。政府の施策に伴つて必然的にこれが負担になる部分なのである。従つてその中から地方公務員の給与ベースの改訂の費用が出ようはずはないと思う。だから私はそれが正しいと思うのでありますが、大蔵大臣の答弁は正しくないと考えますか、岡野さんいかがにお考えになつていらつしやいましようか。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。何にいたせ地方に入ります金はとにかくふところに入つてしまえば一緒になつてしまう。でございますから、八十三億いただきたいというのに三十五億しか中央財政がどうしても出て来ないということになれば、地方はいろいろなことを考えまして‥‥(「できないできない」と呼ぶ者あり)できないかできるかは私そこまでお答えできないのでありますが、御意見として承つておきます。
○勝間田委員 私は要するに今岡野さんは何とかしようというお考えのようであつたのですが、その何とかしようという一つの見込みをこの際はつきりお聞かせ願いたい。
○岡野国務大臣 その見込みを立てんがために日夜苦心して勉強しておるのであります。
○勝間田委員 しかし今もうすでに予算が通ろうというときに、日夜苦心しておるというのではとても問題にならない。もうはつきり確信ができておると思う、まだそういうことがペンデイングで、私は予算案が出ておるとは思わない。私は確信がある、責任ある予算案が出ていると思うので、その根拠を承りたいのであります。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。予算は地方財政に対しまして四千二百億くらいになつておりまして、まだ四箇月くらいございますから、この年末は何か払つておいて、そうしてまた財源を見つけて払う、こういうことにしたいと思います。
○勝間田委員 それでは私たちは今度の予算の審議ができないと思う。これだけの確信があるから私は地方財政交付額をきめたのだということにならなければならぬと思う。今日において私はどうしてもお示し願いたいと思う。私は地方財政が安心してやつて行ける確信がある一つの施策というものを、この際御提出になるのが当然だと思う。もう少し明確にしていただきたいと思う。
○岡野国務大臣 先ほども申し上げました通りに、これから財政委員会で確信のある案をつくらんとしつつ、日夜苦心している次第であります。
○勝間田委員 日夜苦心でも、私はいわゆる政府の融資なり、あるいはまた地方債の拡張なり、あるいは節約の点なりについて明確な方針がなければ、とうていこういう予算が出せないが、それをなしで出したということになれば、私は重大な問題だと思う。私は日夜苦心ということではとてもこの責任は果せないと思う。
○岡野国務大臣 でございますから、財政委員会が国会に対して意見書を提出して何とかしていただきたいというのでございます。
○稻村委員 関連して‥‥。今岡野国務大臣の勝間田君に対する答弁というものは、ほとんど抽象的にただ日夜苦心しておるというだけで逃げておりますが、その日夜苦心しておるものがこの補正予算の中に現われなければならぬのでありますが、この補正予算に対してどうするかという見解はちつとも現われておらないのでありますし、またどうやつて日夜苦心しておるかというようなことも全然出ておらないのでありまして、もつとひとつ想を練つて明日誠意ある答弁を願いたいと思います。本日はこれで散会していただきたい、こう思うのであります。
○小坂委員長 本日はこの程度にとどめまして、明日は午前十時より開会いたします。日曜日ではありますが、特に御勉強をお願いいたす次第であります。 本日はこれにて散会いたします。 午後六時五分散会