議院運営委員会 第6号
- 発言数
- 86 件
- 登壇者
- 12 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1950/11/29
会議録
○小澤委員長 それでは議院運営委員会を開きます。 まず第一に、厚生委員会ほか三委員会から国政調査承認の要求がありまして、議長から諮問がありましたので、事務総長からその内容を御説明申し上げます。
○大池事務総長 寺島厚生委員長から国政調査を本会期中いたしたいということで、公衆衛生、医療制度、社会保障、婦人、児童保護に関する事項について、場合によれば小委員会を設置したりして、説明の聽取、資料の要求等をいたしたいという申出であります。 運輸委員会からは、陸運並びに海運に関する事項、観光に関する事項について、説明の聽取並びに資料の要求をいたしたいという申出であります。 建設委員会の方は、国土計画、地方計画、都市計画、住宅復興、道路、治山治水事業、特別調達庁所管の営繕及び保有物資等に関する事項につきまして、関係各方面の意見の聽取並びに資料の要求等をいたしたいという申出であります。 経済安定委員会の方は、日本経済の自立計画並びに国土総合開発計画等、経済の総合的基本施策に関する事項、こういう大きな観点から、関係方面の説明の聽取並びに資料の要求をいたしたいという申出であります。 以上四委員会から国政調査承認の要求がございましたので、御協議をお願いいたします。
○小澤委員長 何か御意見等ございませんか。——御意見等がなければ、四委員会からの国政調査承認要求に関する議長からの御諮問は、承認することに決定して御異議ございませんか。
○小澤委員長 では、さよう決定いたします。 —————————————
○小澤委員長 次に、昨日の会議に引続きまして、決議案の取扱いに関する件を議題に供します。
○椎熊委員 これは重大な決議案ですから、きよう本会議があるのを幸い、日程に先だつて劈頭に上程していただきたいと思います。
○石田(博)委員 決議案の取扱いは、本委員会におきましては、常に各派共同提案のものに限り、委員会の審査を省略して本会議に上程をいたしておるのであります。各派共同提案の手続が済まないものについては、それぞれの委員会へ回付いたしまして、その委員会において各派共同提案になるように愼重審議をした後、本会議に上程せられるのが従来の運営のほとんど例外のない取扱いであります。その例外は、不信任決議案の場合に限つて例外の取扱いをしたのであつて、他の決議案は、常にそういう取扱いをされておるのであります。ここに提出せられました決議案につきましては、わが党といたしましては、目下その取扱いについて研究中であります。従つて党といたしまして、この提出せられました決議案について、さらに検討を加えてみなければならないと思いますので、わが党としては、にわかに共同提案に賛成いたすというわけにも参りません。従つて従来の慣例に従い、委員会に回付せられんことを望みます。その委員会は、この決議案の性質にかんがみまして、本委員会が適当と思いますので、本委員会において適当に審議せられんことを望む次第であります。
○椎熊委員 この決議案に対しては、きのう自由党の方から、役員会の決定によつて同調しがたいというような返事を受けまして、実は愕然としたのです。国会の審議権を尊重するという決議案——国会の審議権を尊重できないという党派が国会内にありとすれば、私どもはふしぎに思う。この決議案の内容は、今度政府がとつた態度に対して反省を促し、将来かくのごときことがないように国会の審議権を尊重してもらうということなんであります。決議案は何でも全部各党共同提案でなければ本会議に上程しないなんて、そんなことはありはしません。現に不信任決議案でも一致するわけはない。われわれの今度の決議案も、その内容においては政府のとつた態度に対する批判が含まれておることなんで、不信任決議案と同様な、一連の流れのものだと私どもは解釈しており、これを取扱う委員会というものはないわけです。運営委員会というものは、国会の運営上の相談をするところであつて、そういう案の内容を検討するというようなことは、運営委員会の越権であつて、こういうものを取扱う委員会はないのでありますから、本会議に上程されるのが当然です。不信任決議案は、そういう意味で再検討されたのです。従来の慣例といえば、むしろその方が慣例であつて、共同提案でなければ取扱わないというようなことは、慣例でも何でもない。従つて、あなた方の党の態度も明確になつておることであるし、本会議に上程して、堂々と論戰して決定すべきものであると思う。きようただちに上程せられんことを希望いたします。
○赤松委員 運営委員長の小沢君も現に御承知のように、私どもが与党当時、しばしばあなたの方から決議案の提出があつたときに、わが党は許して来ておる。従つて、石田君の言うことは筋が通らないのであります。しかも石田君は、きのう欠席しておつて、きのうの経過を知らない。きのうは、主として佐々木君が自由党を代表して発言している。その佐々木君はきよう出ていない。(「ピッチャー交代したのだ」と呼ぶ者あり)きのうの話合いでは、決議案の上程云々ということでなくて、上程することはもう確認して、一応自由党の方の党議をまとめなければならぬし、内容についても一応聞いておきたいからということで、きように延ばしたわけです。従つて、もうきのうの議論のむし返しはやめてもらつて、本日の本会議に上程するよう手続をとつてもらいたいと思います。
○倉石委員 今の赤松君のお話のうちに、ちよつと違つておることがあります。本日上程することを確定したとおつしやいましたが、それは違うので、次回の運営委員会において、本決議案をどうするかということについて相談をするということにいたしたのであります。
○赤松委員 上程することを確認していつ上程するかというので……。
○倉石委員 そうでなく、決議案をどういうふうにするかということについて、次回の運営委員会で協議をしようということで、そこできようピツチヤー交代となつたのです。
○石田(博)委員 先ほどからいろいろ見当違いの御議論を承るが、私どもは本会議に上程いたすことには少くとも反対いたしません。本会議に上程してはいけないというのではなくて、決議案を上程するのにあたつて——議案は常に委員会の審査を省略するかどうかということをば本委員会にはかるわけです。そうして委員会の審査を省略する場合におきましては、ただちに本会議に上程する。そこで、私どもが申し上げておりますのは、この決議案の委員会審査省略という点を私どもは反対をするのであつて、私どもとしては、委員会にかけて、さらにその案の内容について検討を加えたいという趣旨であります。 さらに、運営委員会において議案を可決したとか、議案を取扱つたことがないとおつしやいますが、この運営委員会において議案を……(「議案じやない、決議案だ」と呼ぶ者あり)決議案も議案であります。従つて私どもとしては、この委員会でこの決議案を取扱い、審議をするということは一向さしつかえがない。そこで私どもは、この決議案の委員会審査を省略することに反対であります。委員会にかけて愼重に審議をいたしまして、もし各派共同提案という形にできれば幸いであるし、さらに案の内容について、なお愼重に審議を加えて権威あるものとすべきである。こう私どもは考えているわけであります。
○田中(織)委員 どうもきようの石田君の御議論は奇妙に聞えるのでありますが、本案に対する態度は、すでに決定されたように先ほどの石田君の発言の中で私は知り得たのであります。従つてこれを委員会で、委員会審査省略の点を審議する云々の問題は、すでにこの案そのものに対する与党側の態度も決定されている以上、もう問題はない。従来各党から出て参りました決議案のうちで、委員会の審査事項に関連があるような決議案については、委員会にまわしたという前例はもちろんございます。しかし本案のようなものは、どの常任委員会の取扱い事項と限定されたものでないということは、先ほど椎熊君から申し上げた通りであります。こうした議案につきましては、委員会の審査を省略することもまた前例でございますので、委員会の審査を省略して、これを本日の本会議に上程することについて、本委員会の決定をお願いしたいと思います。
○石田(博)委員 何回も同じことを繰返すことはむだでありますが、私どもは不信任案のような場合、つまり先議しなければならない議案、そういうような場合においては、各派共同提案でなくとも委員会の審査省略をやつたことがある。しかしそれ以外の議案で各派共同提案でないものについては、今まで委員会の審査省略などしておりません。少くとも数回前からの国会においては、各派共同提案になつていないものにつきましては、委員会の審査を経るという愼重な方法をとつております。私どもといたしましては、本決議案のような重要な議案については、さらに委員会においてその案の内容に愼重な検討を加える必要ありと認め、委員会審査省略には賛成いたしかねます。
○石田(一)委員 ただいま与党の方の石田君が、共同提案でない決議案を、委員会の審査を省略して提出したことがないと言われましたが、どういう資料でおつしやるのか、私にはわかりません。それはおそらく違うだろうと思います。この前の解散直前の政界、財界、官界の徹底的粛正に関する決議案というのが、たしか当時与党であつた自由党の方は賛成なさらなかつた。しかしそれは野党が多数であつたために、委員会の審査を省略して上程している前例もあります。そういうことがあるのにかかわらず、今までしない慣例になつているということは、たいへんな記憶の悪いことをみずから証明していらつしやる。そういう事実があるのにかかわらず、前例も何もないことを前例であるかのごとくおつしやる。国会法第五十六条の三項をごらんになりましてもわかる通り、二十名以上の要求者があり、本会議にかけたいということならば、何としてもかけなければならぬ法文上の建前になつております。要するに、今石田君の発言によると、何とか日時を引延ばそうというお考え以外にない。本会議に上程することを延期に延期する手段として、そういう発言をなさつておる以外に何ものもないという結果になるのではないかと思います。これでは私どものこの決議案の提出の趣旨というものにも全然御理解がないようでありますので、この際ただちに上程していただきたい。前例もあることです。
○小澤委員長 今おつしやつたのは、五十六条の何項ですか。
○石田(一)委員 三項です。「委員会において、議院の会議に付するを要しないと決定した議案は、これを会議に付さない。但し、委員会の決定の日から休会中の期間を除いて七日以内に議員二十人以上の要求があるものは、これを会議に付さなければならない。」こういうようにありますから、これを委員会に付託して、委員会が会議に付するを要しないと決定しても、二十人以上の議員が賛成して本会議に付することを要求すれば、会議に付さなければならない。
○石田(博)委員 法律学者たる石田君に似合わない。それは解釈が違う。
○石田(一)委員 いや、委員会に付託しろとおつしやるのですから、委員会が結論としてこれを本会議に付さなくともよいと決定しても、二十人以上が要求すれば会議にかけなければならぬ。
○小澤委員長 現在議論になつている段階は、あなたは五十六条の三項で行くということですが、実は五十六条の二項の段階じやないですか。
○石田(一)委員 今の段階はそうですけれども、結論的に言つて、委員会に付託すべきであると言うから、こういうことは委員会に付託しても、われわれが最後まで本会議に上程しろということを主張すれば、結局このままで上程をしなければならないものであるということです。
○小澤委員長 委員会に付託してからはそうです。しかし、まず議案が出た場合には、原則として委員会に付託するのが原則でしよう。
○石田(一)委員 だから、緊急を要するものであるということから、委員会の審査省略を要求しているのです。第一これを付託する委員会はないのです。
○石田(博)委員 付託する委員会がないということはおかしい。
○赤松委員 きのうの議論と違うじやないか。
○椎熊委員 石田君、それは乱暴だよ。そんなことを言つたつて、この問題は上程はやむを得ない。その上程については、きようの委員会できめようということになつているので、この委員会でそんな悪例を残してはだめです。
○田渕委員 昨日岩本副議長からお話がありまして、われわれほんとうに冷汗をかいたのであります。少くともわれわれが当選して来た第五国会以来今日まで上つておる法案というものは、四百八十八件というものが内閣提出法律案として成立しております。議員提出案はわずかに七十九件であります。そうすると六分の一しか議員が提出しておらぬ。審議権の尊重ということはもちろん当然でありますけれども、実際からいうて、民主国会において六分の一しか議員が提案しないようなことは、われわれみずから反省しなければならぬ。ただ参議院が審議権尊重の決議案をやつたからといつてまねるようなことは、私は賛成しかねる。だから、わが党の石田君が言う通り、これは委員会にまわして、そういうことをよく考えてみる必要がある。そうしてこの七十九件のうち、自由党がどのくらい出しておるかということにも私は言及してみたいと思うのですが、昨日岩本副議長の発言に対して、推熊さんは、国民民主党としてはこうであつたというお話がありました。この七十九件のうち、わが党の議員がどれだけ熱心に出しておるか、この点からも十分愼重に研究して行くべきものである。母議院で出したから衆議院でもこれを出そうというようなことは絶対反対です。
○小澤委員長 要するに田淵君の御意見は、石田君の意見に賛成だということですね。
○田渕委員 そうです。
○田中(織)委員 きのう岩本副議長から発言があつたということも私ども承知しておるのでありまして、司議長の御意見は、渡米議員川の国会運営に関する勧告の中にもあることで、一般論としては、まことに私らも趣旨には賛成でありますが、電力再編成問題に関する国会審議権尊重の決議案に対する態度といたしましては、それは当てはまらない。少くとも社会党の立場から申し上げれば、電力再編成という名における分断には反対で、われわれはそういうものは現状維持の方がよいというはつきりした態度をとつておるのですから、いかに岩本副議長の趣旨をわれわれが全面的に賛成するとしても、電気事業を分断するような案をわれわれは議員提出でやるはずはない場のです。従つてこの問題は電力再編成に関する限りにおいては、岩本副議長の一般論とはおのずから別問題です。そういう立場においてこの決議案が出されておるのでありますから、従来の決議案取扱いの例に従いまして、本日の本会議の劈頭に上程することをあくまで要求いたします。
○小澤委員長 論点をはつきりした方がよいと思うのですが、要するに石田君の言うのは、この議案の取扱いは、本来かう言うならば、本委員会の同意を得た場合にのみ委員会の審査省略ができるというのでしよう。しかし大体において、これは重大な議案だから省略に反対する。従つて本来の議案取扱いの姿に返るというのが石田君の主張でしよう。
○田中(織)委員 論点をはつきりするということになれば、石田君の先ほど言われた通り、この決議案は現在野党側から出ておるのであるが、各派共同提案にするとか、あるいは各党の態度をきめるために、決議案の内容についてさらに審議をしなければならぬというような場合は、委員会にかけるということは考えられる。ところが各党の共同提案ということについては、少くとも与党側が賛成できないということは、先ほど石田君の冒頭の発言で明らかになつておる。さらにその案の内容について、各党の態度を決定するために、委員会において審査を続けなければならないかどうかというようなことになると、この案の内容にも反対であるということを、先ほど石田君は言われたように私は記憶するのです。そういうように、案の取扱い自体についてそれぞれの党の態度が明らかになつておる以上、この問題を委員会において審議する必要はないと思います。 さらに、この問題をどの委員会において審議するかということになれば、少くとも現在の常任委員会のうち、どの委員会でこの案件を審議するという明確なる判断を下し得る委員会というものはないわけです。従つて、従来こうした問題につきましては、委員会の審査を省略して本会議にかけるという前例は、先ほどから申し上げるようにうんとあるわけです。
○小澤委員長 要するに、表面だけで議論をするとそういうことになつて来るのだが、石田君の御案は……。 〔「委員長の発言が多い」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それはみんなの言うことを整理しなければ、ごちやごちやになつておりますから……。
○石田(博)委員 私どもの申し上げておるのは、はつきり申し上げておきますが、議案というものは、特別の例、すなわち本会議において委員会の審査を省略することに賛成したる場合を除いては、委員会で審査を行うことが通例であり、むしろその委員会の審査を省略するということが異例の取扱いである。それで、この議案は重要な議案でありますから、委員会の審査を省略することなく、委員会において審査をした上で、本会議においてさらに検討するというのが適当であると申し上げているだけであります。
○石田(一)委員 ただいまの議論で行きますと、大体委員会の審査を省略するかどうかということは、本会議によつて決定されることであります。従つて、これを省略しないで委員会に付するかどうかということは、やはり本会議にかけてみなければ決定されないことであります。だとすれば、少くともわれわれ提出者の立場としては、特に緊急を要するものとして提出しておるのでありますから、それを省略するかしないかということは、今日の本会議の劈頭にこれをかけて、それに反対の方は反対の意見を述べ、われわれはまたただちに本会議に上程すべきものであるという意見を述べ、そうして委員会の審査を省略すべきかどうかを決定すべきものであつて、そのことを本会議においてやつていただきたい。
○小澤委員長 ぼくは発言が多いと言われるけれども、今のあなたの論点で尽きるのです。けれども、「但し、特に緊急を要するものは、議院の議決で委員会の審査を省略することができる。」これを逆に読めば、石田君の言うように、各党が全部一致で出したものは、いつでも省略可能になるということにも法文の裏からなつている。だから本会議に出さずに、第一項にもどつて、「議長は、これを適当の委員会に付託し、その審査を経て会議に付する。」というのがほんとうじやないかとぼくは考えておるのです。
○椎熊委員 それは一般の議案、案件等については一応そういうことが言えるけれども、今われわれが出しておる決議案のごときは、これを審査する適当なる委員会というものは現にないのです。でありますから、そういう場合は不信任決議案と同様なんです。 〔「そんなことはない」と呼ぶ者あり」〕
○椎熊委員 それじや、どこが審査をするのです。審査するところがないじやないですか。
○石田(博)委員 審査する委員会をどこにするかということは、次の第二段の問題です。私の考えとしては、議院運営委員会が適当だというのです。現在委員会の審査を省略するかしないかということが議論になつておる。私どもは委員会の審査を省略しないで、委員会においてやろうと言つているのです。 〔「これは特に緊急なんだよ」と呼び、その他発言する者あり〕
○石田(博)委員 私がまだ申し上げているのです。緊急であるからといつて、当然院の審議の過程として経なければならない委員会の審査を省略するということは、筋が通らない。
○赤松委員 特に緊急だから言つているのです。もう一ぺんよく案文を読んでもらいたい。
○椎熊委員 諸君はまるでむちやですよ。議会会の慣例をまるで無視しておる。
○田中(織)委員 きのうはそういう話ではなかつた。きようの議論は筋が通らない。
○佐々木(秀)委員 何かきのうの私たちの議論と、きようの議論がかわつたようにお話があつたようですが、決してかわつていないのであります。昨日私の申し上げましたことは、この取扱い方法について御協議を願つたのであつて、それは本日の議院連日委員会できめるということなんであります。同時にぼくはこうなるということを心配して——速記録を見ていただけばわかりますが、最後に椎熊さんにこういうことを申し上げた。決議案などというものは、やはり各党共同提案が好ましい。そこに反対あるいはまだ疑義のあるもの、あるいはまだ態度の決定しないものがあるのを、少数の人で押し切るというようなことになると、結果的にこうなると思いましたので、国会の審議権を尊重するということにおいてはわれわれ賛成だ、しかしこの決議案を審議する場合は、必ずしも表題だけではなく、その内容にわたつても十分検討しなければならぬ、そこで椎熊さんにお願いするが、各党共同提案にできるように、いわゆる電力再編成にからんだ特段の決議案でなく、何とかそこにお骨折り願えませんか、あすまで時間があることでありますから、ということで昨日わかれておるのです。たまたまそれがどう御努力されたか知りませんが、それを椎熊さんに伺いたいのです。わが党も賛成できるような決議案を提出されるような御努力をなされたかどうか、ひとつ伺つてから私の意見も申し上げたい。
○椎熊委員 きのう佐々木君から、努力するという親切な言葉もあつたが、表題からいつたら自由党も反対がで寺ない。従つて自由党も共同提案者にしてやりたいということで、われわれはああいう交渉までした。ところが昨夜までの経過では、どうしても同調ができないということであります。従つて野党連合では、きよう懇談会を開きまして、自由党が同調してくれないのははなはだ遺憾である、しかしこの問題を放棄するわけには行かぬのだから、どうするかということで相談の結果、初志を貫徹して従来通り、こういうことなんです。あなた方の方で何かぼやけたような決議案にして、妥協して一緒にやつて行こうというようなことは、今日の場合われわれの方としては応じかねるのです。だから、この決議案に対して反対であるならば、本会議において反対の趣旨を弁明して反対されたつてしようがない。結果において、国会の現状から、そういうことも想像できないわけではないのです。しかしながら野党の立場としては、このことを提案して、国会を通じて天下に明らかにしておきたいということなのですから、そういうことは悪例になります。あなた方は、多数だから何でもできるといつて、委員会にまわすというような、そんな前例がありますか。
○石田(博)委員 しよつちゆうある。
○佐々木(秀)委員 椎熊さんのただいまのお話でありますが、要するに先ほど申し上げました通り、決議案というのは表題と本文と全体に対して愼重なる検討を要することは当然であります。そこで私はきのう電力再編成の問題について、政府がやむを得ざる処置をとられたということを少しお話申し上げました。ところが、内容にわたることはきようは避けた方がよい、その方法を考えるのだというお話であります。われわれはこの決議案を上程するには、表題並びに内容にわたつて十分検討しなければならない。ただ承りますれば、各党が共同提案できるようにとの御努力が遂に実を結ばなかつた。そういう結果になりますと、先ほどから石田君が言われるように、まとまらないものであるならば、これを五十六条に基いて委員会に付託し、十分なる検討をした上で、その委員会でまとまらなかつた場合には、あなた方が二十名の署名によつて七日以内に出すということになれば、当然上程されるものなのです。そういうことにまとまらないものであるならば、それ以上の処罰はどうしてもできない。だから、われわれとしては委員会に付託するということになるのは当然のことだと思うのです。昨日私はそのことを心配したがゆえに、あなたに御努力を願いたいと申し上げたのです。
○三宅(正)委員 要するにこの問題については、御承知の通り最初の運営委員会においても、非常に事態が重大だからということで、われわれは施政方針演説の前に緊急質問をさせろという話をして、話がつかないで議事進行で争つた。これも全体から見れば非常な醜態ですが、ああいう結果になつた。そこでこれを決議案として出そう、しかしできるならば、国会審議権の尊重の決議案であるからというので、私の方からは自由党の幹部に同調方を申し出たが、正式に益谷君と佐藤君が来られて断られた。そこで百二十何名かの正式の手続によつて出したのです。今までこういう決議案は、そういう形において出ました限りにおいては、委員会の審査を省略して出しておる。ただきようやらすか、あすやらすかということについては意見があるけれども、やらせるということについては当然だと思うのです。そこで自由党の方で、きようは困るからいつにしてくれと言うのなら、それはまた私どもはきよう灘頭に出してもらいたいということで、それの採決ならあり得ると思うけれども、これを運営委員会に持つて行くというようなばかなことはないし、この案について、国会審議権尊重に関する特別委員会というようなものをつくつてそこで議論をするといつてもおかしな話です。要するに内閣解散要求の決議案ないしは不信任の決議案とやや似た性質の決議案であるので、私どもはこまかい議論や三百的な議論は別として、政治家がここにおるとすれば、きようやらせてくれたならばどうですか。これは当然だと思う。
○石田(博)委員 私は三宅さんの御発言中に——先輩に言葉を返して失礼のようでありますが、最初に緊急質問を出された。これは明らかに電力問題をポ勅でやつたことに対しての緊急質問で、議事進行も同様の趣旨のものであると考えます。それと一連の関連を持たれるというのならば、国会審議権尊重という表題は、電力再編成問題と直接関係のある表題にすべきで、むしろ羊頭を掲げて狗肉を売る体のものであると思うのであります。 それから次に、この決議案の内容が不信任案あるいは解散要求同様の性質のものであるという御議論ですが、同様の性質のものであるかどうかということは、提出者の御趣旨はそうであるとしても、われわれが承るところによるとそうでなく、国会が独自の立場から、国会の審議権を尊重しようという趣旨に基く決議案と承つておる。
○椎熊委員 政府に対して警告を発するのです。
○石田(博)委員 政府に対して警告を発し、政府に対して要求するというのは、院の決議の一切に含まれる、常に共通するものであつて、これだけが特に政府に対して警告を発するものでない。あらゆる決議が政府の措置に対しての警告であり、要求である。私どもはそう解釈いたします。われわれは決して本会議に上程することに反対しておるわけではない。ただ審議の愼重を期するために、委員会において検討を加える必要がある、こう申し上げておるので、あなた方の御説明の御趣旨と、われわれが委員会にかけて愼重に審議しようという趣旨と、いささかも食い違いがない。ただ手続についてのみ食い違いがあるだけです。
○椎熊委員 前例を破つてそんなむりなことをする必要はないじやないか。
○石田(博)委員 前例は破つていない。
○赤松委員 きのう佐々木君の方から御意見が出まして、いろいろ議論したのです。石田君はお忙しかつたと見えて欠席されたのですが、きのうはこんなにとんがらないで、なごやかに談笑裡に話合いを進めたのです。その際に問題になつたことは、委員会の審査を省略するかしないかということが問題になつたのではないのです。本決議案の上程はひとつ確認しよう——これはもう確認するもしないもない、出した以上は上程しなければならない。そこで自由党の内部においてもいろいろ議論もあるし、役員会にもまだかけていないので、もう一日待つてもらいたい、きようの委員会において、いつの本会議に上程するかということをきめようじやないかということで、きのうは終つたのです。きよう石田君が、委員会の審査を省略するか、しないかという新しい議論を持ち出して来たが、われわれはきのう緊急性があるということで、委員会の審査を省略することを要求してある。従つて委員会の審査を省略するかしないかということは、本会議できめたつていいじやないですか。本会議できめようじやないですか。
○石田(博)委員 その取扱いは運営委員会会できめる。
○赤松委員 国会審議権の尊重というようなことは、運営委員会にかけられないのです。もし委員会の審査を省略しないということならば、当然特別委員会にかけようじやありませんか。特別委員会でやるか、委員会の審査を省略するかしないか、この二点を本会議できめようじやありませんか。
○石田(博)委員 大分とんがらかつて御議論をされているが、私どもは談笑裡にお話を申し上げたい。私どもの申し上げておるのは、付託する委員会をどういう委員会にするかということは第二の問題で……。
○赤松委員 君は運営委員会にかけろと言つたじやないか。
○石田(博)委員 それは私の私見を申し上げたのです。従つて私どもとしては、議案は委員会にかけるのが通例であり、政治上の常態です。従つて、特別の場合は本会議において審査省略を要求するけれども、通例の場合にはそういうふうに取扱うべきものである。どの委員会にかけるかは第二段として御検討願うことです。
○赤松委員 だから本会議でそれをやればいいじやないか。
○三宅(正)委員 要するに、こういうことじやないかと思う。成規の手続を経ておるのだから、本会議で委員会の審査にかけるかどうかということをやる。ところが、そこでまたごてごてすると、成規の手続によれば、もう一ぺん当然やらなければならぬ。そういうことになることがばからしいから、運営委員会というもので一応やつて来ているので、従つて、やらせるということはきまつておる。これはやらせぬというわけには行かぬ。そこで、きようひとつやらしてもらいたいというのがわれわれの希望です。委員会で騒ぐだけばからしいことです。
○赤松委員 そういうことを言うなら、一体衆議院解散要求の決議案などは、どこの委員会にかけるのだ。
○倉石委員 いつも運営委員会であらかじめまとめて行つている。従来の決議案も、委員会の審査省略はみんな本会議でやつたかというと、そうじやない。本会議でそういうことを議長から発言してきめるかどうかということは、あらかじめここで話し合つてやつて来た。
○椎熊委員 話合いなら慣例通りやつたらいいじやないか。
○石田(一)委員 ちよつと事務総長に意見をお聞きしたいのですが、こうした性質の決議案の委員会審査を省略するかしないかを決定することは、本委員会にその決定権があるのか、本会議にその決定権があるのか、こういうことです。
○大池事務総長 それは、もちろん本会議にかける前に、議院運営委員会でいろいろお話がありますが、省略するかしないかということは、本会議で決定することがあります。
○石田(博)委員 省略の許諾を求める場合に限つて本会議でやるのでしよう。省略しないのが建前でしよう。
○園田委員 すでに省略の要求があつたのですよ。
○赤松委員 議員が要求しておるのだがら……。
○倉石委員 委員会の審査を省略するかどうかということは、議長が発言されて、本会議できめることは従来通りです。しかしその委員会の審査を省略するかどうかということについては、従来の慣例はいつもこの運営委員会で相談した。
○椎熊委員 まとまる場合はそれでいいけれども、対立する場合は本会議でやらなければならぬ。運営委員会に決定権はない。
○倉石委員 運営委員会に決定権はないけれども、運営委員会で相談の上でまとめているのが慣例です。
○石田(一)委員 倉石君のおつしやることはわからぬです。
○小澤委員長 ちよつと速記をやめて懇談願いたいと思います。 〔速記中止〕
○小澤委員長 それでは十分だけ休憩いたします。 午後零時二十九分休憩 ————◇————— 午後一時十九分開議
○小澤委員長 休憩前に引続きまして運営委員会を開会いたします。
○石田(博)委員 いろいろ決議案の取扱いについて議論がございましたが、いつまで同じことを繰返しておつてもしかたがありませんので、こういうことに願いたいと思います。 一、決議案といえども委員会にこれを回付するのが原則であること、 二、その案件の委員会審査省略をするかどうかは本運営委員会において決定されること、 この二つを確認願いまして、ただいま提出せられておりまする決議案の取扱いは、次回の運営委員会においてこれを決定願いたいと思います。
○石田(一)委員 これは決して字句にこだわるのではありませんが、審査を省略するかどうかは、あらかじめ運営委員会において決定をするということでなければおかしいわけですね。
○石田(博)委員 それはその通りです。
○小澤委員長 ただいま本問題について石田君から発議がありましたが、その通り決定するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 では、さように決定いたします。 —————————————
○小澤委員長 それでは本日の会議について御相談申し上げます。
○大池事務総長 本日の議事日程について御説明申し上げます。 日程第一は、昨日おきめを願いました海外同胞引揚に関する特別委員会を、三十名の委員で本会期設置すること、並びに災害地対策特別委員会を、三十名の委員をもつて設置すること、これを本会議で御決議を願いたいと思います。海外同胞引揚委員会の問題につきましては、共産党で反対がございますので、議事進行の動議を出していただきまして、起立採決でお願いする。災害地対策委員会の方は全会一致でございますから、議長の発議で御異議を問う。こういう形でお願いいたしたいと思います。 日程第二の検査官東谷博次郎君の拝命につき事後承認の件、並びに日程第三、商品取引所審議会会長の向井鹿松君及び同委員柿沼谷藏君、島剛君、寺田省一君、藤田國之助君の任命につき事後承認の件は、満場一致でございますので、議長の発議で御異議を問うことにいたしたいと思います。 次に日程第四、これは酒税法の一部を改正する法律案で、全会一致になつております。大蔵委員長夏堀源三郎君の御報告でお願いいたしたいと思います。 日程第五の行政書士法案、これは地方行政委員会で審査の上提出されたものでありますので、委員会の審査を省略して、ただちに本議場でお願いいたしたいと思います。趣旨弁明は川本末治君がやられるそうであります。これも全会一致でございます。 それだけで本日の議事は終了を願いたい、こう思つております。
○小澤委員長 何かただいまの本日の議事について御発言はありませんか。——なければさように決定いたしまして、本会議の開会時刻は二時ということにいたします。 なお、明日午後一時から運営委員会を開くことにいたします。本日はこれで散会いたします。 午後一時二十四分散会