議院運営委員会 第5号
- 発言数
- 100 件
- 登壇者
- 14 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1950/11/28
会議録
○小澤委員長 それでは議院運営委員会を開きます。 まず議題に供したいのは、先般の議院運営委員会におきまして、本国会に特別委員会を設置するやいなや、すなわち考査、災害、引揚、この三委員会をどうするかという問題について、小委員会において御協議することになりましたが、本日その会合を開きました。その結果を事務総長より御報告申し上げます。
○大池事務総長 海外同胞引揚に関する特別委員会は従来通り三十人とし、今国会にも設けようということに満場一致できまりました。 次に、災害対策に関する特別委員会は、将来の問題はいずれ別に考えるとして、今日まで四十五名でありましたが、本国会はとりあえず海外同胞引揚の委員会と同じように三十名の委員として、残して置こうということに決定を見ました。 考査特別委員会の問題については機構改革あるいは運用上の改革等の御意見もありまして、全員まとまりませんので、各党でももう少し研究した上で、いま一度小委員会等でどうするかということを決定しようということになりました。
○小澤委員長 大体事務総長の報告通りですが、災害対策特別委員会の方は、大体小委員の方でも廃止すべしという議論と、あるいは存置すべしという議論と、相半ばしたような形勢にありました。そこで今国会は短期間でもありますし、近々通常国会が開かれるのでありまして、その時は当然再検討しなければならないのでありますから、そのときに讓るという意味で、ほんとうのとりあえずという意味で設置することに決定したのでありますから御了承願います。何か御意見等がございましたら伺います。
○梨木委員 引揚の特別委員会の問題につきましては、小委員会のときに私少し時間を遅れて参りました関係上、そのときにもちよつと私どもの意見は出しておいたのですが、この点について私たちの意向をはつきりしておきたいと思います。 私の方は引揚げ促進についてはもちろんやらなければならぬと思つておりますが、しかしながら従来の引揚委員会の運営のやり方を見ておりますと、ほとんど反ソ、反共的な宣伝に使われておるような傾向が強いのでありまして、そういう運営の仕方が改まるようにはちよつと見受けられないので、この点から、私どもはこの委員会の設置に反対であります。
○小澤委員長 今梨木君から発言がありましたが、小委員会では梨木君がお見えになる前に、満場一致で決定になりました。その後において梨木君から、ただいまお述べのような趣旨の発言がありましたが、別に共産党からこういう御意見が出たとうことで、採決しないでもよいと思いますが……。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは梨木君からそういう意見が出たということを速記録にとどめることにして、海外同胞引揚に関する委員会並びに災害対策委員会の両委員会を設置することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 ではさよう決定いたします。 —————————————
○小澤委員長 次に国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。事務総長からその内容を御説明申し上げます。
○大池事務総長 国政調査承認要求が人事委員会、法務委員会、決算委員会、この三委員会から出ております。人事委員会の方は、国家公務員の給与並びに職階制に関する事項を本会期中調査いたしたい、こういう申出であります。法務委員会の方はたくさん調査事項がございますが、裁判所の司法行政に関する事項、法務行政に関する事項、検察行政及びこれと関連する国内治安に関する事項、人権擁護に関する事項、法制に関する事項、鉄道犯罪及び鉄道公安官に関する事項、経済法令に関する事項、刑事訴訟法の運用に関する事項、以上八事項に関して今会期中意見の聽取並びに資料等の要求をいたしたい、こういう申出であります。決算委員会の方は、決算制度及び決算審議に関する事項について関係各方面の意見を聽取したり、あるいは報告もしくは参考資料の要求を本会期中にいたしたい、こういう要求でございます。 以上三委員会の国政調査要求の承認方について御協議をいただきたいと思います。
○小澤委員長 何が御意見等ございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 御意見がないようでありますから、ただいまの議長よりの諮問通り承認することに決定いたします。
○小澤委員長 次に先般来留保になつておりました、会計検査院検査官の任命並びに商品取引所審議会会長及び委員任命につきまして両議院の事後承認を求める件、これを本日決定いたしたいと思いますが、御意見等がございましたらお願いいたします。
○倉石委員 私の方は承認することに異議はありません。
○椎熊委員 民主党は異議なし。
○三宅(正)委員 社会党も異議なし。
○竹村委員 共産党も異議なし。
○小澤委員長 それではただいまの事後承認の件は満場一致をもつて決定いたしました。 —————————————
○小澤委員長 次に請願の紹介提出期限に関する件を議題に供します。
○大池事務総長 請願の提出期限のことでございますが、すでに三百二十二件ばかり出ております。請願は御承知の通り大体会期終了少くとも一週間ないし十日ぐらい前に一応打切りをお願い申し上げませんと、実際の審議の資料が間に合いませんので、提出期限をいつもお定め願つております。今回は御承知の通り八日までございまして、九日にかりに閉会になりましても、十日に次の通常会が召集に相なつておりますから、一応お打切りを願いまして、その後のもので万々一今期議会に間に合います分は、各委員会に付託して御審議を願うことにして、もし間に合いませんものは、さらに通常会にもう一度お出しかえを願うことは御迷惑と思いますので、間に合わなかつた分は次の通常会の方へまわすということの取扱いをしたら、お互いに御便宜かと考えます。従いまして一応の打切り期間を今月一ぱいということにお願いを申し上げまして、あるいは十二月一日、二日等に参ります分が、間に合えば本会期中の受付にいたしまして、それで間に合わないものは十日何後の通常会の分として受付けるようにとりはからいたいと思いますが、この点御了承願いたいと思います。
○梨木委員 十二月以降に受付けたものは、次期の国会に受付けたものとみなすということでありますか。
○大池事務総長 十二月一日か二日に受付けたものが、本会期中に要旨を書きとつて各常任委員会に付託できますれば、第九国会に受付けたものとして取扱いますが、もし三日なり四日に出しましたものが間に合いませんと、これは十二月の十日にお出し願つたことに変更して、通常国会に送り込む、こういう取扱いをしようというわけです。
○小澤委員長 それでは請願提出期限の件は、ただいま事務総長の説明された通り決定して御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 ではさよう決定をいたします。 —————————————
○梨木委員 質問書の方はどうなりますか。
○大池事務総長 質問書の方はかまいません。 質問書の方は一週間以内の期限で政府から返答が来ることになつております。ただおそくなつたものは返答の来ないことがあります。その分は次の国会にあらためてお出し願わなければならぬかもしれません。 —————————————
○小澤委員長 次に決議案の取扱いの件を議題に供します。 決議案の取扱いについて御協議申し上げたいのですが、今お手元に差上げましたように、二つの決議案が提出になつております。椎熊三郎君外百二十八名提出の国会審議権尊重に関する決議案と、もう一つは国会の審議権の擁護に関する決議案というので、名前が違つておりますが、これは河田賢治君外二十五名から御提案になつております。二つとも委員会の審査を省略願いたいという要求事項と承知しております。つきましてはこの二つの決議案の取扱い並びに本会議上程方等について御協議願いたいと思います。
○椎熊委員 本日は本会議の開かれる日ではないので、ごく最近の本会議の日に、劈頭これを上程してもらうことを希望いたします。
○竹村委員 私の方も出しておりますが、今椎熊氏の言われるのと同じように、私の方も近いうちに開かれる本会議の劈頭に上程していただきたいと思います。
○佐々木(秀)委員 国会の審議権を尊重するということは当然でありまして、決議案を出さなくても、国会の審議権というものは尊重さるべきものだと思います。ただ内容を見ますと、今回の電力再編成にあたつて、国会の劈頭ポ勅によるところの措置云々というのでありますが、電力再編成に対してとられた政府の今度のポ勅というものは、先般来いろいろ本会議あるいはこの運営委員会において、総理初め政府の各当事者よりお話があつたごとく、これはいわゆる独占禁止法によるところの電力再編成であり、ことにまた見返り資金との関係等もあつて、一日も早くこれをやらなくてはならなかつたという情勢から、政府としてもやむを得ずとつた措置であるということに対しては、各党におかれても了承されたことと思うのであります。そういう点から考えて、今回政府のとつたポ勅によるところの行き方に対しては、いろいろ遺憾の点もございましようが、これによつて、国会の審議権を尊重しないということにはならないと思うのであります。今回とつたやむを得ざる措置をもつて、国会の審議権を尊重せよというような決議案を今出すということは、これは私たちとしてはただちに賛成するということは行かないのであります。その点に対して提出者からもつと説明があるならば、具体的に承つてから、われわれは考えて行きたいと思います。
○椎熊委員 この委員会は、案の内容で賛成とか反対とかをきめる性質の委員会ではないと思うのです。これをいかに取扱うかというのが議院運営委員会の仕事なんで、この決議案そのものに反対とか賛成とかいうことは本会議でやればよいと思うのです。
○佐々木(秀)委員 私たちはもちろんこの内容にわたつて、ここで云々するわけではございません。これを取扱うのに、はたして緊急を要する問題であるかどうかということは、やはり一応提出者の説明を聞かなければ、これだけではただちに納得することができませんので、それを審議するための資料として提出者から御説明を願いたい、こう申し上げるのです。
○赤松委員 議事進行についてちよつと委員長にお伺いしますが、椎熊三郎君外百二十八名提出の本決議案に関しましては、国会法五十六條に基きまして、議員の発議によつて提出したものでございます。しかも衆議院規則第三十三條によりますならば、要するに本委員会におきまして、この取扱いについてどのようにするかということが問題になるのでございます。もし佐々木君がおつしやるような事柄が一つの議題になるといたしますならば、これまた決して私たちもそれを避けようとするものではないのであります。一体国会開会中に電力再編成に関するポツダム政令というものが突如として出された。こういうことが国会の審議権を無視しておるかどうかということは、もうわれわれがくどくどしく言わなくとも、すでに一般の常識になつておる。従いまして、この点に関してわれわれは国会法第五十六條に基いて発議をしたのでございますから、委員長としてこの取扱いをどうするかということについて、委員会にお諮りになるのか、それとも提出者よりこの案件提出の内容について開陳することをお求めになるのか、その点をはつきりしていただいて、もし前者の方であるならば、すみやかにその、取扱い方について本委員会の態度を決定していただきたいと思います。
○小澤委員長 今赤松君から私に質問並びに要望のようでありまするが、私の方では最初から決議案の取扱いの件を議題に供したのでありまして、それは当然だと思います。但し取扱いをどうするかという問題については、それに関連して内容の問題が必要な場合もあると思います。適時質問等については整理をいたします。
○佐々木(秀)委員 それで私の申し上げておるのは、もちろん取扱いに対してわれわれの態度というものをきめなければならぬ。それは、きようやるとか、あすやるとか、あさつてやるとかいうことは、緊急性にもよりますし、いろいろな諸情勢にもかんがみまして、これをいつやつてよいかということは、わが党としてもきめなければならぬ。それにはどういうものであるということを、この文字だけでなくして、どういうわけでやるという理由が立たなければ、われわれの方として御返答申し上げられない、こういうことを私は申し上げておるのです。
○三宅(正)委員 この問題については、白紙で出ますと、こんなばかなことはないと言われるのはごもつともで、これは同感だと思います。それでわれわれといたしましては、非常に事態を重視いたしまして、施政方針演説の前に、こういうことについては緊急質問をやらなければならぬということを要求いたしたわけであります。ところがこれはいろいろの経過において通らず、また本会議における議事進行に関する発言も押えつけられたというかつこうですが、ともかく事態はそういう意味で非常に重大な問題であります。国会運用の根本に関する問題でありますので、われわれとしては、ひとつこういう共通の国会審議権尊重の問題についてはできれば明日開いていただいて、劈頭にやるように御決定を願いたいと存じます。
○倉石委員 提案者の河田賢治君にお尋ねいたしますが、ここに同じような決議案が二つ出ているようです。野党連合として一緒じやないのですか。
○椎熊委員 私どもは、共産党は野党連合から除外しております。
○三宅(正)委員 そのことについて、これは同じようなものが二つ出まして、いろいろな事情で別になつて出ているわけですが、当然これはひとつ上程さしていただきまして、共産党側では賛成演説をやらしてくれれば、自分の方はひつ込めてもよいというお話合いがついておりますので、その辺はあとでよく整理をいたすことにいたしまして、こういう重大問題でありますので、明日劈頭にやるようにおとりはからいを願いたいと思います。
○倉石委員 その場合に、野党連合としての一致の行動をとられるわけですね。
○椎熊委員 賛成、反対は議員の持つている権利ですから、賛成しようが、反対しようが、共産党の行動は私どもは眼中に置いておらぬのです。
○倉石委員 わかりました。
○赤松委員 そのことは、いろいろ党の立場もあると思うのですが、少くとも私たちは今椎熊君のおつしやつたような立場で、この決議案を出すわけです。ただこの決議案の取扱いについてどうするかということは、これはやはり共産党の立場もあるでありましようから、もし本運営委員会において一番妥当だと思われる方法がお互いに相談できますれば、われわれも共産党の方へ話をしまして、でき得る限り皆さんの御趣旨に沿うような方法をとりたいと思つております。
○佐々木(秀)委員 ちよつと共産党の方にお伺いしたいのです。今三宅さんから、もしこのうちの一つが上程されれば、あなた方の方ではそれに賛成演説をしてひつ込めてもよいというようなお話だつたのですが、そういう話合いがつくのでございますか。ちよつと承つておきたい。
○竹村委員 そのことにつきましては、この決議案が劈頭に上程されるかどうかということが決定した後に、私の方から私どもの意思を表明したいと思います。
○佐々木(秀)委員 それはちよつとおかしい。今両方から出されていて、上程されるならば一本になる上程されないのならば二本のままで置くなどということは、われわれとしては了解に苦しむのです。これは同じような決議案だから、やはり一本にして、あなた方の方はひつ込めて、賛成なら賛成演説をやるということになれば、われわれも取扱いが非常に簡便に行くわけです。同じものを並べておくということになれば、そういう点をまず野党の諸君でまとめてもらつてから、明日でももう一回相談してみなければまとまらないと思う。野党が一本にするか二本にするかわからぬものをわれわれがここで審議することはおかしい。
○赤松委員 それはおかしいですね。決議案を出す発議というものは、共産党であろうと、社会党であろうと、民主党であろうと、自由党であろうと、何人であろうと、国会法に基いて発議することができるわけであります。従つて決議案が上程されるかどうかというのでなくて、当然上程される性質のものであります。その際に同じ性質の二つのものをどのように調整するかということは、いよいよその方法がきまつたときに、また諸君とわれわれ、あるいは共産党の諸君ともいろいろ相談し合つてきめればよいのであつて、椎熊三郎君外百二十八名提出の本決議案の取扱い方を先議して、これをどのようにするかということをきめた後に、初めてその問題を話し合つたらよいと思います。
○佐々木(秀)委員 それは従来でも、緊急質問にしても決議案にしても、同じようなものがたくさん出て来たわけです。その場合は運営委員会で大体整理して来ておる。これとこれとは一緒じやないか、これは五つ出ているが二つにならぬかということで整理して来ている。この決議案にしても、内容において、文字の書き方はちよつと違つていても、完全に一致した決議案なんです。それを二つ出すよりも、まず野党の諸君で一つにまとめて、こうしてこうやるからということで出してもらつた方が、われわれとしてはその判断が簡單であるというのです。今同じようなものが二つ出て来て、その話合いをあとできめるということでは、どう取扱うかという結論を出すのに苦しむというのです。
○石田(一)委員 佐々木君のお話もわかるけれども、結局内容が同じじやないか。だとすれば多数の者が出した方、あるいは先に出した方の決議案が否決か可決になつたとすれば、同じ趣旨のものであれば、一事不再議だからやらなくともよいということになるので、何も二つあつてもさしつかえないわけです。
○倉石委員 重大な問題ならば、委員会で愼重審議してやるべきであるけれども、決議案として、成規の手続でお出しになつたのだから、この取扱いについて早く決定をしなければなりません。従つて私の方では、きよう初めて承つたので次回の運営委員会にしていただきたいと思います。
○椎熊委員 私どもきよう突如として出したのではない。これを出すに至つたのは、みんな共通な問題だから、自由党をも含めて共同提案にしたいというので、昨日正式にわが党幹事長と社会党の三宅さんとが、あなた方の方の益谷総務会長を訪問してお願いしたのです。益谷さんは幹部会に諮つてお答えしますということで、幹部会に諮つた結果、きようわが党にも社会党にもあいさつがあつた。それは遺憾ながら同調ができませんというあいさつだつた。だからあなたの方の幹部会はすでに態度がきまつているのです。今、初めてあなた方がこの案を見るのではないのです。
○佐々木(秀)委員 これはせつかく出たものを私らが葬り去ろうというのではないのです。これを円満に取扱いたいという考え方から申しているのですが、ただきようやらなくてはならぬか、明日やらなくてはならぬかという緊急性を考えることは重要でしよう。私が内容を聞きたいと言つたのはそれなんです。この電力再編成の問題についてポ勅を出したということに対しては、二日間にわたつてあなた方は十二分に質問されて、納得したかどうかは知りませんが、論議されたことです。だからこれをあすやるか、あさつてやるかということについては、その緊急性に基いてわれわれは判断したいので、最初に言つたのはそれなんです。それをあしたやるか、あさつてやるかということについて、緊急性の説明をあなた方に願いたい、こう申し上げたのです。
○椎熊委員 われわれは先般来この問題でいろいろ総理大臣にこの席上でもお話を伺つたし、本会議でも質問しております。お答えも願つております。しかし聞けば聞くほど、私どもはその措置に対して納得の行かない節が多々出て来た。マ元帥の書簡にいたしましても、まだ政府はこれを発表しておりません。衆議院では外交文書の慣例上、あちらが発表しない以上は発表しないのだということを総理大臣みずからが言明された。しかるに参議院の方では、発表について考慮するということを言われている。参議院と衆議院における総理大臣の発言の内容も違つておる。われわれは先般来の質疑応答の結果、さらに国会の審議権を軽視されたという事実が顯著になつて来てその内容についても不審の箇所が非常に多くなつて来た。これは一刻も早く国会の権威のために、この問題を解決しておかなければならぬ。われわれは与党も野党もないのです。国会の審議権というものを無規するような政府の行動は今後やつてもらいたくない。われわれ自体でこれは守ることであると同時に、政府の行動によつても影響するところが多いのだから、政府におかれては今後こういうことをしてはならぬという衆議院の意思を表明したい。これは一刻も早い方がよいのです。
○佐々木(秀)委員 ただいま椎熊君からお話がありましたが、今回出された政府がとつたいわゆるポ勅の問題について、マツカーサー元帥からの書簡の内容というものは、まだ公表されていないのです。参議院と衆議院における答弁の仕方が違う、参議院では考慮すると言つた、こちらでは発表できないと言つたということでありましたが、発表できないと言つたときに、野党の諸君から、それはいかぬ、政府においては親切に努力をして、国民のためにその内容を発表してもらわなければいかぬという強い要望があつて、それに対しては岡崎官房長官から、十分努力いたしましようということを、ここでお答えしているわけです。考慮するということと、努力するということとにおいては、衆議院で答弁したのと参議院で答弁したのとぼくは違つていないと思うのです。その書簡の内容も、今われわれにもわからないし、あなた方にもわからないし、国民にもわからない。しからば内容がまだわからないうちにこの決議案を出して——もちろん国会の尊重ということはやらなくてはならぬが、しかし内容もわからぬうちにこれをやつてよいか惡いかということも、時期的の問題で、考えるべき点もわれわれにはあるのです。あなた方にはないにしても、われわれとしては、もしその書簡の内容が政府の努力によつて発表できるものなら発表してもらつて、内容を知つて、こんなことではいかぬということで、いわゆる国会の審議権を尊重しなければならぬということになれば、なおさらこの決議案というものの意味が強く深まつて来ると思うのです。そういう点からも、時間的にもう少し考える必要があるのではないかと思うのです。
○松井(政)委員 マ書簡の内容の論議が行われておりますが、マ書簡の内容の問題にも多少の関連がありましようけれども、要は、緊急性という問題は、その論議よりも、国会が開会されておるならば、ほかの具体的な決議案と違つて、国会審議権の尊重ということは、最緊急性のものでなければならぬ。(「決議案を出さなくとも、それは当然だ」と呼ぶ者あり)当然ならば、こういう決議案が要請される情勢というものが、最緊急だというふうに考えてもらわなければならぬ。
○倉石委員 野党の御真意はよくわかりました。われわれもこの取扱いをすみやかに決定したいと思いますが、次回の運営委員会まで御延期願いたいと思います。
○赤松委員 先ほど佐々木君から、緊急性の問題と、共産党及びわれわれの方と決議案が二つ出ておるが、そのことについてはどうかという質問が出たのです。緊急性については、今椎熊君からいろいろお話のあつた通りです。これは諸君は頭がよいのだから説明しなくともよいと思います。第二の問題の共産党とわれわれの方と二つの決議案が出ていることについて、この決議案が出された以上は、受付けなければならぬにしても、その取扱い方についてはやはり自由党として考えなくちやならぬ点があるというもつともな意見です。そこで共産党の方から、この決議案を撤回して、われわれの決議案の提案者になるかならぬかは別としても、とにかくこれを撤回するというふうに共産党の方から公式な発言があつたならば、自由党の方はどうなんです。
○佐々木(秀)委員 それは二つ出ても一つ出ても同じごとなんです。ただそうしてもらえば、ぼくらの取扱い方が非常に簡便になるということから、私は聞きたかつたのです。
○赤松委員 簡便になるということは、決議案を阻止することはできないのだが、結局早い機会に上程されるということなんですね。
○佐々木(秀)委員 それには努力します。
○椎熊委員 それで今も佐々木君がおつしやるように、上程には努力してくれるというのですが、われわれはあす本会議を開くか開かないかもまだきまつていないのです。しかしこの問題のほかにも重要な法案があるのですから、これは別としても、あすは本会議を開くということをまずきめて、あす開くならその際やる、こういうことを主張したいのです。なぜあす開く必要があるかというと、今大蔵委員会で決定をしようとしている重要法案で酒の減税の問題がある。これは十二月一日施行です。そうするときようは二十八日ですから、あすの本会議でこちらは可決して参議院に送つておかないと、十二月一日に間に合わないのだそうで、これは大蔵委員会の理事からそう言つて来ている。そういう緊急性のある期限つきのものがあるのに、本会議が休んでいてよいということはないので、この間諸君は、短期だから、日曜でさ、えやれといつてやらすわけだから、あすは本会議をやるということをまずきめなさい。そうしてあす本会議を開くなら、幸いにほかのものもたくさんないから、これもやるということにきめていただきたいと思います。
○三宅(正)委員 あしたは水曜日ですが、酒税の関係で、あるいはあした開くということになるかもしれませぬから、それならあしたやらしていただく。最惡の事態になれば、定例日があさつてですから、あさつて開いた本会議の勢頭にやらしてもらうということでいいじやありませんか。
○倉石委員 本会議を開く日に議院運営委員会をやるのでしよう。そのときにこれをきめましよう。
○椎熊委員 きようは運営委員会だけしかないですから、きようきめておいてもいいじやありませんか。
○佐々木(秀)委員 もしあした開くということになれば、あした議院運営委員会をやるのでしよう。そのときにきめてもいいわけでしよう。これをまたあしたに延ばして、本会議を開かないで遅延して行くという考え方じやないのです。ただ、今出て来た問題で、役員の一部から話があつたかもしれませぬけれども、われわれは知らなかつたのです。
○園田委員 正式な役員会にかけたというのです。
○佐々木(秀)委員 そのことについて代議士会も開いていないのです。これは事実です。
○赤松委員 自由党の立場もおありでございましよう。そこで私どもも、三宅さんも言つたように、とにかく最も近い本会議に上程してもらうということで、ひとつ相談してください。
○倉石委員 次回の運営委員会で相談するということでいかがです。
○椎熊委員 やはり趣旨弁明であるとか賛成演説であるとか、相当準備が必要なのです。あすやるということならば、そのつもりでやるだろうし、そういうことを今きめても何も惡いことはない。諸君の方で党議が決定していないものなら譲歩する余地もあるけれども、役員会で意思決定して各党に通告しているのです。
○佐々木(秀)委員 最後の決定は代議士会でやるのです。
○椎熊委員 代議士会でおきめになるのはいいが、これは上程しないわけに行かぬものです。その上程は役員会の決定も何もいらぬわけです。
○菅家委員 あす運営委員会できめるというのだから、それでいいじやありませんか。
○倉石委員 次の運営委員会でいいでしよう。
○赤松委員 間違いないですね。
○椎熊委員 それならば、譲るべからざるところではあるけれども、せつかく諸君の発言の中にも、これを上程することに努力するという親切な御言葉もあるようですから、それに免じて、次回の議院運営委員会で上程の時期を確定する……。
○佐々木(秀)委員 それでいいのじやないですか。
○椎熊委員 そうなると、緊急質問は私ども政治的に考慮いたします。
○小澤委員長 これが上程するということになればですね。
○椎熊委員 それは撤回してもよい。
○小澤委員長 この決議ならびに緊急質問の取扱いは、ただいまお話の通り、次回の議院運営委員会で相談をすることにいたします。
○園田委員 取扱いというのは時期でしよう。
○倉石委員 取扱いというのはうまい言葉なんだから……。
○椎熊委員 諸君の方はうまい言葉だけれども、こちらは不安な言葉なんだ、
○小澤委員長 要するにこの決議案の取扱いについては、きよう結論を見出さずに、この次に結論を見出すということですね。 〔「そうです」と呼ぶ者あり)
○小澤委員長 ではそういうことに決定いたします。
○岩本副議長 この場合ひとつ皆さんに研究の資料として私発言しておきたいと思うのですが、この国会審議権の尊重という決議案は、もちろんけつこうであろうと思います。ただひとつ今後の問題について御研究の材料にしていただきたいと思いますことは、この前渡米議員団が報告書を出しまして、爾今可能の範囲において最高度に議院立法に持つて行こう。いわゆる憲法の趣旨に準じて行こうということで進めまして、来年度予算には、案はこちらの議会の法制局の職員も立法のできる態勢にしようということで、完全ではありませんけれども、二十人ばかり増して、着々その方向に進めるように配慮しておるわけでございます。そこで電力再編成というものは、向うの要望があるなしにかかわらず、議会として立法すべき、しかも急速にやるべき筋合いのものだつたわけであります。政府を責めるということは、これまた行政府に対して立法府から言うことも、一応りくつは合いますけれども、実は議院立法の趣旨から申しますと、今まででも、どの党でも、あるいはどの個人の議員でもやつてよかつた。この問題を政府が出さなければならぬということはない。重要性からいつて、今までに議員が出してもよかつたはずであります。その場合において、与党であり、大政党である自由党が、そのイニシアチーブをとつてまず出すということは当然でしよう。しかしこれも怠つておつたわけであります。しかしながら少数派の諸君といえども、同じ意味において立法権を持つておるわけでありますから、今まで議員のうちからこれが立法されても当然であつたと思うのであります。従いまして、ここにごの問題だけをとらえて、国会に審議権尊重に関する決議案を出すには、いささか私は疑義があります。しかしながら、起つた問題について議論を闘わすということもいいことでありましようけれども、今後の問題として、議会としてはそうあるべきではなかろうかということを御検討願いたい。こういうように思います。
○椎熊委員 ただいま副議長の御発言、私どもまつたく同感でございまして、副議長のお話によると、自由党は案を決定しないで怠慢だつたという御言葉がありましたが、わが党はまことにもつともだと思いまして、すでに二箇月前から五分割案なる案を党議決定して、法文化してオーケーをとる交渉をしつつあつた際、しかもその問題につきましては関係の方面でもかなり深い研究をしてくれて、ことに愉快なのは、自由党の諸君の中にも、わが党の五分創案に賛成の方が多数ありまして、参議院の大屋普三君のごときは、電力委員としてあちらの交渉に参りました際に、民主党の言うところの五分割案に私は賛成だということを、向うの人の前で言つておるくらいなんです。ですからわれわれは議院立法の趣旨を体すればこそ、單なる主張ではなくして、法文化してオーケーをとるところまで行つたのです。そういうふうな状態なので、自由党が何もきまらなかつたが、野党にも怠慢なところがあるという御指摘は、ややこの問題に関する限り、私は当つておらぬということを、わが党の名誉のために申し述べます。
○佐々木(秀)委員 ただいま副議長からごもつともな言葉があつたのでありますが、私もそういうことを考えていたのであります。先ほどの国会審議権尊重ということは、これはりつぱな名称でありますし、当然のことでありますが、ただその内容において、今日の電力再編成に対するポ勅だけを押えたのでなく、広範囲な今後の問題を取上げた決議案であるならば、われわれもただちに考え方がきまつたかもしれないのです。そういう点もひとつ、明日開くか明後日になるか、本会議のときに開く議院運営委員会で審議するというのですから、もしそれまでの時間にあなた方の方でも御考慮される余地がありますれば、何とか大きい意味の国会審議権尊重ということにしてわ——れわれは決してあなた方にとやかく言うのではありませんが、できたらそういうような決議案で行きたいという考えを持つているのであります。
○椎熊委員 佐々木君の言うのはもつともです。ただ私ども單に漠然たることで決議案を出したのではおもしろくないので、少くとも具体的に起つた問題をまずとらえておるわけで、真意は、全体としての本質的な国会の審議権尊重ということであつて、何もあれだけをとらえたという意味ではないのです。趣旨鮮明はだれがやるかしれませんけれども、その際における討論等はわが党がやることになつておりますから、そういう意味でやるつもりなんです。ただ單にこれだけをとらえるというのではないの参す。
○佐々木(秀)委員 もう一度私申し上げておきたいのは、やはりそういうお考えがあるならば、大きい意味のいわゆる国会審議権の尊重だということで、ただ單に電力再編成にからまるものではないということであるならば、われわれは何も今後国会審議権の尊重に対して反対することもないのですから、全会一致の決議案にもできるわけです。その点まだ明日になるか、明後日になるか、時間もありますから、ひとま御努力願いたいと思います。
○椎熊委員 ただ漠然と抽象的なごとを古いたのでは、審議権が侵されたようなごとがどこにあるのか、そんなことはやる必要がないじやないかと、うことになる点に議論があるのです。それですから、こういう問題もあつたのだ。将来は国会の審議権というものは最高度に尊重してもらわなければならぬということなのです。そこであす本会議を開くかどうかをひとつ相談してください。
○小澤委員長 それでは十分だけ休憩いたします。 午後二時五十五分休憩 ————————————— 午後三時八分開議
○小澤委員長 それでは休憩前に引続き運営委員会を開きます。 次回の本会議の開会の件を議題に供します。
○佐々木(秀)委員 ただいまいろいろな情勢を調査してみますと、酒の税金の問題はどうしても緊急を要する問題であり、明日開かなければならないような状態でありますので、明日定刻から本会議を開くようにしたいと思います。
○小澤委員長 ただいまの佐々木君の動議の通り決定して御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 ではさよう決定いたします。 —————————————
○椎熊委員 運営委員会はいつやりますか。
○小澤委員長 十時半ということにしておきましよう。
○大池事務総長 先ほどの特別委員会の委員のことでありますが、引揚と災害の両特別委員会が設置されるごとになりましたので、いずれ三十人の委員の選考に入ることと思いますから、委員の数を申し上げておきます。 自由党が十九人、民主党が五人、社会党が三人、共産党が二人、農協が一人、労農以下には割当がございません。
○小澤委員長 それでは本日はこれで散会いたします。 午後三時十一分散会