議院運営委員会 第3号
- 発言数
- 121 件
- 登壇者
- 14 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1950/11/25
会議録
○小澤委員長 これより会議を開きます。 第一に常任委員会の国政調査承認要求の件について議長から諮問がありすすので、事務総長からその内容を御説明申し上げます。
○大池事務総長 常任委員会から国政調査を本会期中いたしたいという希望がたくさん出ております。まず農林委員会の委員長から今会期中調査をいたしたい事項といたしまして申出のあります分は、食糧問題に関する事項、肥料に関する事項、畜産に関する事項、蚕糸に関する事項、みな農林委員会の所管事項でありますが、これらについて国政調査をいたしたいという申出であります。また大蔵委員会からは、税制及び金融制度に関する事項について国政調査をいたしたい。地方行政委員会からは、地方自治、地方財政、警察制度、消防制度及び選挙に関する事項について国政調査をいたしたい。通産委員会からは、電気事業及びガス事業に関する件、貿易の振興状況並びに貿易資金調達の現状に関する件、中小企業の金融状況並びに中小企業等協同組合の結成及び活動状況に関する件、鉱業、鉄鋼業、繊維工業、化準工業その他一般工業の実情特に需給並びに金融状況に関する件、みな所管事項であります。なお水産委員会からは、漁業制度に関する事項、水産金融に関する事項、水産行政の充実に関する事項、水産資源に関する事項、漁業無線に関する事項、漁業経営安定に関する事項、これらの事項について国政調査をいたしたいというのであります。ただいま申し上げました数種の委員会からの御要求がありますので、この国政調査要求を承認するかしないかということについて御協議を願います。
○小澤委員長 何か本問題について御意見等がありましたら……。
○石田(一)委員 水産無線というのは、すでにこの委員会でやつたのじやないですか。
○大池事務総長 この間のは、それとは違うようでありますが、もし重なつておりますれば、よく整理するということにして、御了承願います。
○小澤委員長 それでは、そういうことで、本件については承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは、さよう決定いたします。 —————————————
○小澤委員長 それでは次に公聽会開会承認要求の件につきまして、議長の諮問がありますので、この問題も事務総長からまず御説明をお願いすることにいたします。
○大池事務総長 この会期に公聽会をぜひ開きたいという要求が地方行政委員会と大蔵委員会から申出があります。地方行政委員会の方では、地方公務員法案について公聽会を開きたいという御要求であります。大蔵委員会の方は所得税法臨時特例法案、これについて公聽会を開きたいという御要求があります。
○林(百)委員 予算はないのですか。
○大池事務総長 予算はまだ出ておりません。
○小澤委員長 何か御意見がありますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 御意見がなければ、ただいまの両委員会の公聽会開会承認要求の件については、いず池も議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 —————————————
○小澤委員長 それではさよう決定をいたします。 —————————————
○小澤委員長 次に本院の給与改善の補正に関する予算関係についてお諮りいたします。この問題も事務総長から内容の御説明を願います。
○大池事務総長 これは前回に二十五年度の補正予算並びに二十六年度の本院予算の要求書の御承認を願つたのでありますが、その後の関係から、特にこれを追加してふやしていただかなければならない部面ができましたので、その点を御了承願いたい、こう考えている次第であります。 御承知の通り給与ベースの改訂に伴いまして一般公務員の給与がもし上つた場合には、議員の歳費等も、法律上そのままで置くわけに行きませんので、当然これにスライドして上らなければならないという関係が起つて来るのであります。そこで本年度の予算の数字の上から、一応議長の歳費はただいま四万円になつておりますが、これが給与ベースの改訂等とにらみ合せまして五〇%増額の六万円、副議長のは現在三万二千円になつておりますが、これを五〇%上げました四万八千円、議員の二万八千八百円、これを約五〇%ちよつと切れると思うのでありますが、上げまして四万三千円、これはスライドのラウンド・ナンバーの関係がございまして、四万三千円ということに予算的の数字が折れ合つているのであります。この議員の四万三千円というのは、ちようど政務次官と同額であります。この本年度の給与改正のただいまの原案に基きます各省の事務次官は、三万一千円ということに大体落ちついておりますが、その三万一千円というものに地域給が二割五分加わるのであります。そうすると、これが七千七百五十円でありますから、これを合せまして三万八千七百五十円ということに普通の各省次官はなるのであります。それより下るわけに参りません。従いまして議長並びに最高裁判所長官、あるいは総理大臣、副議長——副議長の四万八千円はこれは各省大臣と同じでございますが、そういうものと比較いたしました中間的なものとして、議員お歳費は四万三千円というわけでございます。そういう数字になるわけでございます。それだけの、一応補正予算の上でも数字的に認められている金額の要求をいたしたい。 それから職員の基本給の方は、一応ただいま予定されております一般の七千九百五十三円のべースに直しましたもので要求をいたしたい。 それから議員秘書の手当でありますが、これはただいま九千円になつておりますが、一応これを一万二千円ということに要求をいたしたい。こういう建前になつております。その関係は、一般の公務員の方では、この一万二千円に当る級の者の増加率が二六%半くらいになつておりますが、秘書の給与の増加を、一般の方でいう秘書官の増率の三三%三というものをとつて参りまして、九千円を一万二千円のところにお願いすることにしております。ただいまこの九千円のところは、一般公務員では六千三百七円くらいのところに当りまして、これが今度の給与改訂では七千九百八十一円くらいになります。もちろんこれには勤務地手当が入りますから、従つて九千円のを一万二千円、こういうところにお願いしたい。 それから年末手当のところで、これは御承知の通り、今の政府の予定では、月額の二分の一を渡すということになつておりますので、議員もこの歳費に対して、月割の二分の一の年末手当を頂戴し得るという建前になつております。これはわれわれの方から特に要求をいたしたわけでもありませんが、公務員の一般の建前から、議員に対してもさしつかえなしということで、これを要求いたすことになつております。 ただいま申し上げましたのは、給与ベース改訂に伴うものと、年末手当に伴う当然の増でありまして、前側まで御承認を受けましたものは、六千八百十四万六千円ということでありますが、今回のこの増額した数字を入れますと、それに四千六百六十一万七千円というものが増すわけであります。従いましてただいま申し上げました数字を入れましたものがお手元にさし上げてあります要求書の数字になつておるわけでありまして、四千六百六十一万七千円の増加承認をお願いいたしたいというのが二十五年度補正経費の要求でございます。 ただいま申し上げた数字は、一月から施行することになつておりますので一月から三月までの、二十五年度の補正予算でありますが、二十六年度の方はただいま申し上げました議員の歳費、職員の基本給、議員秘書手当、年末手当等の数字を、来年度の予算に盛り込んだにすぎません。これが一億六千百万円ぐらいになるわけでございます。その点を御了承願いたいと思います。 次に附録についておりますのは、これは訴追委員会の、二十五年度並びに二十六年度のものであります。これもただいま申し上げましたベース改訂に伴う当然の増と、月額の二分の一の年末手当を入れた数字がこういうことになるということで、先日御承認を願いました分に対して、さらにこれだけの増加を御承認願いたいというのであります。 なお彈劾裁判所のものも訴追委員会と同機に、これだけの該当する数字を増加いたして御要求を願いたい。こういう関係になつております。 なおお手元に国会図書館の補正予算もございますが、これも前にございました通り、年末手当の支給に必要な二分の一に当るものと、その次に第二段目にありますべース改訂に伴うもの、これだけのものを増加要求をいたましてなお第三段目以下は、節約等による減少額、これが本年度の予算から落ちるという関係でございます。その次にありますのが全部の数字になるのであります。この二十五年度国会図書館予算は、図書館運営委員会で御審査の結果、了承を得た当然の増減でございますので、一応これは事務的に御承認を願いたいと考えます。
○小澤委員長 何か本件に対する御意見等がありますか。
○田中(織)委員 二十五年度の補正の中で議員歳費に関する部分、あるいは秘書の手当の問題ですが、これは実施期は一月一日からということになりますか。
○大池事務総長 そういうことでございます。全部給与べース等も一月から改訂される、こういう形になります。
○田中(織)委員 そうすると年末手当の分だけが……。
○大池事務総長 二分の一の年末手当は本年度になります。
○田中(織)委員 それから二十五年度の補正の予算ではどうかと思いますが、もし二十六年度の本予算が通常国会に出た場合に、たとえばベース・アツプがもう少しふえるというような場合、これはスライドした形でやることになりますか。
○大池事務総長 それはまた次に補正を要求しなければならぬことになります。
○田中(織)委員 われわれは今の政府案を必ずしも承認したわけではありませんから……。
○大池事務総長 今ではそれだけの予算しか載つておりませんから、予算に載つている範囲のものを要求しているわけです。国会でさらに給与ペース等がかわれば、それだけのものは本年度の予算には載つておりませんから、次の補正で追加予算の形が出て参ります。これが通りますれば歳費等の法律案をこれに合せて御決定願うということでございます。
○林(百)委員 国会図書館の補正予算のうち、修正減額になつておりますが、これはどうしてですか。
○大池事務総長 これは本年度は事務等で一応の整理をいたしました結果、実際経理して減額になつておる分と、追加の分と、合せたものが、最後の補正になつて来るわけでございます。これは節約等による既定経費の減少額がこれだけになつたということでございます。これはわれわれの方のでも、たとえば補正を要求しますとき、内部の今まで経理したうちで減額し得る分があれば、それを減額し、あと加えるものは加えるということでやるのでありまして、どういうところから補正減少額が出て来たかということは、これは既定経費の節約ですから、いろいろなところから差引いて出て来たのだろうと思います。
○武内国会図書館参事 修正減少額について申し上げますと、旅費から九万六千百円、物品費から百四十三万三千九百円、役務費から四十八万二千円、食糧費から二万三千円、立法資料調査委託費から七千円、文献摘録調査委託費から一万八千円、国家公務員共済組合負担金から三十二万円、交際費から一万六千円、これだけ節約になります。
○林(百)委員 どうして節約したかということを聞きたいのです。
○大池事務総長 それだけ節約し得る余裕が出たからということでございます。
○佐竹晴記君 先ほど、今度は政務次官と同額になるということか言つておられたが、政務次官給というのが別に出ておりますか。
○大池事務総長 出ておりませんが、それは大体同額になる予定の金額になつております。
○佐竹晴記君 今までは、政務次官の手当が議員より下でしたね。
○大池事務総長 ですから、今のところ政務次官は議員から出ておりますから、ちよつとおかしいのですが、そういう関係で同じにしたいということで、予算の面でそういう補正予算が出ておるわけです。
○佐竹晴記君 いま一つ、例の滞在費一日五百円、あれは二十六年度予算で補正予算には関係ありませんか。
○大池事務総長 滞在費は二十五年度のに入つております。
○佐竹晴記君 それは一月から施行の分に入つているのですか。
○大池事務総長 これは今会期からでございます。
○小澤委員長 他に御意見等がなければ、ただいまの問題は事務総長報告通り決定するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 御異議がないと認めて、さよう決定いたします。 —————————————
○小澤委員長 なおこの議案以外に、会計検査院検査官任命につき事後承認を求めるの件、並びに商品取引所審議会会長及び委員任命につき事後承認を求めるの件、まずこの二件が議題となつておりますが、これは先例もありますので、この次までに御研究願いたいということで、決定は留保いたしたいと思います。
○大池事務総長 その点私から附加して申し上げておきます。会計検査院の検査官に東谷伝次郎君を任命されたわけであります。これは閉会中に任命した場合には事後承認を受けるということに検査院法ができておりますので、事後承認を求められて来ております。硬いまして、履歴書等をお手元に配付いたしましたから、次会までに御研究を願いたいのであります。次も同様に、閉会中に任命いたした関係から事後承認を求められて来ておりますのは、商品取引所の審議会会長に向井鹿松君、委員に柿沼谷蔵君、島剛君、寺田省一君、それから藤田国之助君であります。これが任命になつておりますので、これも商品取引所法の規定に基きまして事後承認を求められて来ております。会計検査官と商品取引所審議会会長並びに委員の承認方について各党で御検討願いまして、次会なりその次なりに御決定願いたいと考えます。 —————————————
○小澤委員長 次に本日の本会議の議事に関する件を御相談申し上げますか、椎熊君、林君から岡崎官房長官に対する質疑の件がありますから、この際これを許可いたします。
○椎熊委員 官房長官に伺いたいと思います。きのう当委員会で総理大臣、通産大臣、官房長官に出席を願いまして、電気事業再編成に関するポ勅の関係についてお伺いいたしました。その後私どもいろいろ調査したところによりますと、総理大臣が参議院で説明せりれたことと非常な食い違いがあるようでございます。たとえば私の総理大臣に対する質問に対して、マツカーサー元帥の吉田さんに対する書簡は、電気事業再編成はポ勅によれということを明示してある。そういうことのお答えがありまして、これはやむを得ないことであると了承したのですが、そり先の参議院における答弁では、ポ勅その他の措置によつてということを言つてある。速記録にはそう載つているということを参議院の方から私聞いて参りました。一体どちらがほんとうなのですか。そういう食い違いはまつたく内容が違つて来ますから、どつちがほんとうかお答えを願いたい。
○岡崎官房長官 その点、私は総理のそばにおいて参議院の説明も聞いていたのですが、私の了解したところでは、総理は、この電気事業再編成を実施するためにあらゆる措置をとるようにと言われたと思います。あらゆる措置というのは、これは内容を申し上げてはいけないことになつておりますから……。速記はやめていただきたいと思います。
○小澤委員長 速記をやめて。 〔速記中止〕
○小澤委員長 速記を始めてください。
○岡崎官房長官 それを簡單に総理はあらゆると言われた。しかしこれでもいい、あれでもいいということは書いてない。総理はそういう意味で言われたのでないかと思います。
○椎熊委員 そうすると、総理がきのうここで言われたポ勅によれとの明示があつたということとは違うのですか。
○岡崎官房長官 その通りです。
○椎熊委員 ポ勅垣外の方法でやつてもいいというのですか。
○岡崎官房長官 エニー・キヤビネツト・オーダースですから、ポ勅を一つ出してもいい、二つ出してもいい、三つ出してもいいということです。ポ勅を幾つ出してもいい。ですから参議院の速記録が違つておれば訂正いたさせます。
○石田(一)委員 ただいま官房長官のお話を聞いておりますと、官房長官がお聞きになつたのは、すべての方法というのでありますが、初め総理大臣はすべての方法とはおつしやつておりません。速記録を見ましても、その他の方法ということをおつしやつております。小笠原君並びに参議院の中村君あたりの追究にあつて、最後の段階になつて、すべてのというように……。
○小澤委員長 それは参議院の発言ですね。
○石田(一)委員 そうです。最後の段階になつて訂正して、すべてのという言葉をお出しになつているわけです。そこで私はこの際お聞きしたいと思いますことは、この運営委員会において、昨日総理大臣のお答えになつたのは、はつきりポ勅によれと明示してあつたということが言われております。ほかのものは何もつけ加えてありません。私はこの点についても政府にちよつとお伺いしたいのですが、参議院の方ではそうではなかつたのじやないか、食い違いがあるのじやないか、あとから訂正されたのじやないか、ということを申しましたら、それはそういうことはない。それは開き違いだろうということでありましたが、その点はどうですか。
○岡崎官房長官 ただいま申し上げた通りでございますから、もし参議院の速記録がそうでないならば訂正いたします。
○石田(一)委員 ここにまつたく見のがすことができない発言が、総理大臣の参議院議院運営委員会における発言にあります。それは小笠原君が参議院運営委員会において、先ほどの総理大臣の発言の中の、マ書簡の内容として政令その他何らかの方法で、こう言つていることについて質問しているのでありますが、それに対して総理大臣は、すべての方法でもつてなるべく早く通過させよ、こういうことを言つておられる。政府としては、マ書簡の趣旨によさせよという——少くとも総理大臣が通過させよという書簡の趣旨であつたと言うのならば——これがキヤビネツト・オーダースならば、通過もくそもない。参議院において首相が、マ書簡はすべての方法をもつて通過させよということであつたと言う。それであるならば、マ政令によつてやつたのだということにはならない。それではマツカーサー書簡を悪用してポ勅を出したということに解されても、しかたがないと思いますが、この点いかがですか。
○岡崎官房長官 その点は当委員会におきましての内閣総理大臣の説明を御信用願えれば、けつこうでございます。
○石田(一)委員 そういたしますと、当委員会において総理大臣のおつしやつたことがほんとうであつて、参議院でお述べになつたことは違うということであるか。
○菅家委員 そういうことは答弁の限りではない。
○椎熊委員 従来はマツカーサー元帥の書簡というような、ことに国政に大きな影響を及ぼすようなものは、大体発表になつておつたと思う。われわれの知る限りほとんど全部発表しております。内閣が発表しております。きのうの総理大臣のお話では、あれは発表できないのだと言うが、発表してならぬとでもいう注意書でもあつたのですか。
○岡崎官房長官 私の了解しておるところでは、マツカーサー元帥に限りませんが、国際的な慣例によれば、出した方の人が発表するのがあたりまえで解があり、向うが発表するときに同時に発表するということはありますが、今回は向うの渉外局では発表しておらないので、われわれの方も発表しない。こういうことであります。
○椎熊委員 この問題は国民の関心の的となつている問題でありますし、これは重要なる政府で保管しておくべき文書であります。これは国会が請求したらお出しになりますか。
○岡崎官房長官 それは総司令部と相談してみなければならぬと思います。
○椎熊委員 どうも書簡の内容と政府の措置に対しては、私ども納得行きかねる節が多分にあるので、至急に司令部と御交渉になつて、国会を通じて発表せられるように措置をとられたいと思います。
○小澤委員 ちよつと速記をやめて。 (速記中止)
○小澤委員長 速記を始めて。
○石田(一)委員 私は昨日の官房長官の御答弁に関連してお尋ねしたいと思うのですが、昨日官房長官はイズ・オーソライズド・ツウという言葉をお使いになつた。これはポ勅ということを表わすのだとおつしやつたのですが、私はよく知りませんから專門家に聞いてみたら、イズ・オーソライド・ツウだけではそういう意味が出ません。そのツウ以下に何が書いてあつたかわからなければ、そういう意味が出て来ない。そのあとの文章をもう少しつけてもらわないと……。ツウ以下が何になるかということが問題です。
○倉石委員 今の石田君のお話は、椎熊君のお話で、公表することについて努力しようということなんだから、そういうことになれば、それは事態がまつたくかわつてしまう。全部わかつてしまうのだから、その上でいいのじやないですか。
○石田(一)委員 これは重要な問題でありまして、時期が過ぎてしまつて——電気の再編成法案なるものがこの国会において審議されるものとして準備し、あるいは特別委員会とか何とかいう騒ぎのとき、突如としてポ勅が出た。しかも国会の審議権が無視された。この際政府はこの措置をとつたことが正しいかどうか。事実マ書簡によつてポ勅によれということが明示してあつたかどうかということが問題でありまして、それが一箇月の後になつていつか消えてしまつたようなときに、ぽつと出されても効果がない。
○小澤委員長 大体石田君、椎熊君のの問答でわかつたと思いますから、これはそのように手配することにいたします。
○林(百)委員 これは重要な問題ですが、総理が参議院で言われたことを、きよう正式に岡崎官房長官が訂正されたと解釈していいのですか。
○小澤委員長 それは衆議院ではない。参議院で訂正するのです。
○林(百)委員 昨日の参議院議院運営委員会で、吉田総理が言つた重要な点が二つあります。一つはポツダム政令ないしその他の方法によつて、なるべく早く実現するようにという指示があつた、だから政府は、ポツダム政令を出したという点が一つ、もう一つは、すべての方法をもつて、これは小笠原氏の質問、マ書簡の内容として……。 〔「同じことを質問するな」と呼び、その他発言する者多し〕
○小澤委員長 お話中ですが、前の質問を繰返さないようにしてください。
○林(百)委員 いや違つた点がある。(「答弁は済んでおる」「同じ事じやないか」と呼び、その他発言する者多し)正式に衆議院の運営委員会で岡崎官房長官はこれを訂正するのかどうか、どうするのかということです。参議院でこういうことを言つたことに対して、衆議院の運営委員会で……(発言する者多し)岡崎官房長官に質問しているのだ。岡崎官房長官はこれに対してどうするのだ。
○小澤委員長 あなたが言うことは、今官房長官は、参議院で言つたことが、もし衆議院で言つたことと違つておりますれば、訂正いたしますというのです。従つて衆議院のは間違つていないから、訂正しないということです。
○林(百)委員 われわれは書簡を受取つた責任ある吉田総理のお言葉の中に、どういう方法でもいいからなるべく早くということもあり、もう一つポツダム政令、その他の方法によれということ、これは国会の権威のために非常に重要なんだ。一方では吉田総理は、必ずしもポツダム政令でなくてもできるということを言明しておる。同じ国会の中で、最も責任ある吉田総理が、マ書簡を受取つた総理がこういう答弁をしておる。こういうことをかつてに官房長官が直すことができるかどうか。あなたは吉田総理を通じて直させるのか、あなたと首相と見解が違うからというので直させるのか、どちらなんですか。
○倉石委員 岡崎氏はそういうことを答える必要はない。衆議院で言つておることと、向うで言つておることと違つておれば、向うのを取消しますというのだから……。
○岡崎官房長官 吉田総理はこの委員会で昨日申し上げたのでありまして、総理の言明をお信じくだされば、それでけつこうです。
○林(百)委員 同じ国会の中で、参議院の速記録にはポツダム政令その他の方法、あるいはそれ以外の方法ということもあるわけです。それに対して政府の責任者としてどうするのか。同じ国会の参議院の議院運営委員会と、衆議院の議院運営委員会と違つたことを言つておる。
○小澤委員長 林君の発言は、椎熊君、石田君に対する答弁で尽きておると思いますから、林君の質問はこの程度で打切ります。 〔「横暴」だと呼び、その他発言する者あり〕
○小澤委員長 静粛に願います。林君、一応とにかく打切りましたから、その次の日程の審議を願つて、さらに林君の質問を許す必要があれば許します。同じ発言を許しておつても、委員会はいつまでたつても進まない。先に本日の議事を議題に供します。
○松井(政)委員 本日の日程に入る前に、こういうことを私は考えるのです。御承知の通り、衆議院はきのう予定通り施政方針演説は終了いたしております。本日は質疑の日程になつております。ところが、同じ国会を構成している参議院の方では、昨日は施政方針演説に至らぬままになつております。本日もこの施政方針演説をやる段階になつていないようであります。こういう形のときに、衆議院の方だけが施政方針演説をどんどん続けて行く、こういうことは国会運営上から——私はこれは全体としての国会運営の立場から考えてみたいのですが、そういう事柄がいいか悪いかということです。私はでき得るならば、参議院の方の施政方針演説をやつてからやはり質問をやる、こういう順序をふむことが、正しい議院制度の上に立つた国会運営の常道でなければならぬと考えられます。従つてこの点について御協議を願います。
○小澤委員長 松井君に伺いますが、それでどうしようというのですか。
○松井(政)委員 それで参議院の方で施政方針演説が終るまで、衆議院の質疑はやらないということです。
○小澤委員長 ただいまの松井君の御意見に対して何か御意見がありますか。
○篠田委員 参議院がやらないということは、参議院の野党ががんばつてやらないのであつて、別にわれわれが頼んでやらないというのじやない。衆議院は衆議院の自主性によつてやればいいわけだ。
○林(百)委員 これは議事進行の問題だけではない。現に今問題になつているように参議院の発言を取消す、取消さないという問題があつて、参議院、衆議院における政府の態度が一致しない。従つて政府の態度が一致するまで議事進行はできない。
○佐々木(秀)委員 松井君、林君に伺いますが、私たちの考えでは、衆議院は衆議院として独自でどんどん審議して行くという建前でありたい。ことに野党の諸君からも言われている通り、今臨時国会というのは非常に日数が少い。一日でもよけい審議することが、国民のためでもあり、衆議院としてのいわゆる勤勉さを国民の前に示すことである。ただ参議院が時間的に延びていることに対して、こういう法的根拠がある、参議院がやらないのに、衆議院がやるのは違法であるという法的根拠があつたら承つて、それがほんとうに真理であり、国会法なり憲法なりに明示するものであつたら、私ども考えましようが、それに対する納得の行くような御説明を願いたい。
○松井(政)委員 私はこういうことを考えているのです。たとえば先ほど私の説明の中にありましたように、私は国会運営上そういうことはまずくはないか。要するに施政方針演説が一院も二院も済んで、一院も質疑を行い、二院も、質疑を行うという形が望ましいという国会運営の立場から申し上げている。従つてそういうことがよろしいというこの委員会の多数の御意見であれば、やむを得ない。しかしそういうことは国会運営上、正しい憲法に従つた運営の上から見て、どうもまずいような気がするので、延ばした方がいいのじやないかという意見です。ただ私は、篠田君のような御意見で——参議院の方は先日の議運というものは満場一致で来ているのです。ところが参議院でもお前らの野党が反対したのじやないか、こういう議論が議運で行われるということになれば、小さな問題でも、ここの協議というものはいつもつかえる。そういう考え方ではなく、要するに国会運営というものが正しい形において、しかもすなおに進む方法はどういうことかということになれば、一方ではこの施政方針演説が予定日にできないでいる、一方では質疑を行うという、このびつこのような形が営運上いいか悪いか。私は悪いと考えるから、参議院の施政方針演説が行われるまで待つたらどうかという意見を提示しているのです。
○佐々木(秀)委員 それは松井君の意見は、やはり衆議院と参議院と両立して行きたいということが非常な希望であり、そういうことが常道だということにおいては、われわれも不賛成ではありません。ただやはり衆議院と参議院とはいろんな行き方においても、必ずしも一致して来たとも言えない。あなたの言うことが決して間違つているというのではないが、たとえば参議院で時間的に先に施政方針をやつたこともある。ただここで参議院が遅れているから、きよう一日衆議院を休んだらどうかという意見には私は賛成できない。衆議院がどんどん行つて、これにつれて参議院も勉強してもらいたい。スムースに、一日、一時間でも早くやつてもらいたいということで、お互いがなるべく両立して行きたいという気持には私も賛成ですが、本日このまま休むことには賛成できません。
○林(百)委員 これは佐々木君にも考えてもらいたいのだが、ぼくは松井君の言う理由のほかに、やはり電力再編成法案をポ政令で出したということが衆参両院、国会全体の問題になつていると思う。あの書簡の中には十二月十五日までにやればいいということになつている。今会期一ぱいやつても十分できるわけだ。このことはあなたの方の幹事長でも、ひんぴんとしてこういうことが行われれば問題だということを言つている。国会で審議する余裕はあつたが、それをポ政令で出すべきものであつたかどうかという点について、参議院ではまだ納得していない。こういう重大な問題がかかつているときに、やはり政府がこれを国会に対して統一した意思を示すのでなければ、これ以上進行はできない。すみやかに政府は統一した意思を発表して、われわれの納得するような方向に行かない以上、国会運営はスムースに行かない。
○佐々木(秀)委員 電力再編成問題がポ勅によつて出た。この議論がきのうからあつて、総理も政府の置かれている立場を表明し、ただいま椎熊委員からは、向うから言われた内容を一日も早く国民に知らせるように言われた。官房長官からもその点十分話があつた。今国会が電力再編成のみの国会であるならばあなたの意見も一応通るかもしれない。しかしその他のいろんな重要法案がある。それを電力再編成一つにとらわれて、一日でもこれを休むなどというのは、国民に対する親切とは私は言えないと思う。だから参議院の事情もいろいろあるでしよう。しかし向うも一時間も早くやつてもらわなければならないし、また衆議院でも衆議院独自の立場において、一時間、一分でも早くこの重要法案を審議するという行き方が、ほんとうの国民に対する親切だと思う。だかもあなたのおつしやる問題をこのまま葬つてしまうというのじやない。何とか早くこの国会中に政府としてもはつきりするように努力をして、ポ勅というものをなぜ出さなければならなかつたかということもやがてわかると思う。ただそのためにこれを一日、二日休んで行くということは、法的根拠があればしかたがないが、法的根拠がなければ、継続することが衆議院として正しい行き方であり、また勤勉努力を国民の前に示すことであると思う。
○田中(織)委員 松井君が言うことは、必ずしも一日延ばすとかということではない。われわれが考えるのは、二院制度、国会全体の運営という点から申し上げているわけで、参議院がなお施政演説に入らないでいる事態については、特に政府、与党の方々においてはお考えになつているかどうか。
○佐々木(秀)委員 遺憾だと思つている。
○田中(織)委員 与党の立場においては、遺憾であるというだけでは済まされない点がある。だから、もちろん施政演説も行われることになるだろうと思うがその点は与党としては、またわれわれとしても、大いに考えなければならぬと思う。
○林(百)委員 ぼくは、与党の諸君にもこの際協力してもらいたいと思うが、この前にも警察予備隊の問題がポ政令で出た。それから債務償還費から警察費を出すときもポ政令で行われた。こうなると国会は一体何のためにあるか、予算なども何のためにやるのか、これはポ政令でいくらでもできる。これは重要な問題だ。だから今度の電力再編成の問題、この問題がはつきりしないから参議院で議事が停滞しておる。これは国家全体の問題だから、これがはつきりするまでは衆議院でも協力することができない。だから君たちも参議院の方が議事が進行するように、ポ政令の問題を明確にしてから、国会が進行するようにしたらいい。そうでなければわれわれはこの国会の運営に協力できなやいじないか。
○小澤委員長 松井君の気持はわかります。従つて与党としては、参議院ができるだけ衆議院について来るように、並行して来られるように努力することを約束しますが、衆議院の会議を延ばすということは、われわれはあなた方の名誉のためにとらないわけです。あなたの御意見よくわかりましたが、与党であるわれわれは、政府とともにできるだけ参議院の問題を解決して、衆議院と並行審議ができるように協力しますから、どうかこの問題は採決をしないで、御協力願いたいと思います。
○松井(政)委員 最初から私はそう言つているので、何も意地悪く延ばせというのではない。これは参議院の方も並行できるように与党の方が努力をする。その事柄を言つておるのです。
○小澤委員長 それでは松井君その他の御了解を得ました。
○小澤委員長 次に本日の議事について御相談願います。
○大池事務総長 お手元に各発言者の順位並びに時間等の割当がございます。本日御協議を願いますのは、どこまでおやりになるかという点でお進め願つたらどうかと思います。
○椎熊委員 私は、しつこいようですが、緊急質問を出しておりますので、これはやはり日程の劈頭にやる慣例ですから、きよう緊急質問をお許し願いたいと思います。
○佐々木(秀)委員 せつかくの椎熊さんのお申込みですが、緊急質問のことについては、昨日やむを得ず採決までしてきめた。採決などしたくなかつたのですが、ああいう状態になつてきまつたことでありますから、きようは日程の通り国務大臣に対する質問からやつて行きたいと思います。
○椎熊委員 葬り去るのじやないか。
○佐々木(秀)委員 葬り去るわけじやありません。
○椎熊委員 総理大臣の演説の前にもやりたかつたが、多数で負けた。しかし質疑ということになつたら、緊急質問が優先すべきでしよう。きよう劈頭緊急質問をやつて、それから国務大臣に対する質疑、そういうことにしてもらいたい。緊急質問は生きているのだから……。
○倉石委員 今の御意見は、きよう緊急質問を提出されている党の代表者が質疑をおやりになる。ことにその緊急質問の内容に含まれたようなことは、きのうの施政方針演説にも言つているのでありますから、やはり日程通り質疑の中でおやりを願いたい。
○椎熊委員 きのうの総理大臣の御演説によつてさらに緊急性を増したと思います。一般施政方針の演説に対しては、すでに準備があつて想を練つているわけです。今度突如として起つた問題は、緊急やむを得ざる問題でございますから、やはり従来の慣例を重んじて日程劈頭にやるということが一番いいのじやないですか。
○佐々木(秀)委員 緊急質問は、緊急やむを得ざる場合にはやらなければならぬという建前であります。またわれわれも緊急質問を葬り去ろうとは考えておりません。この会期中におやりになることはけつこうですが、この委員会の納得したときにおいて、緊急質問をやらせるという話合いになつておりますし、幸い民主党が第一番に立つわけですから、それできようできない場合、後日われわれもあらためて十分考えますから、どうかきようは日程通りおやり願いたいと思います。
○椎熊委員 それではあなたの方もお急ぎのようだし、たまにはあなた方の顔も立てたいと思うから……。しかし緊急質問をやらせるまでは毎日お願いしますから、適当なときにお願いいたします。
○大池事務総長 それではきようはどこまでやりますか。
○椎熊委員 大いに勉強して、あすはせつかく日曜でもやるというのですから、全部やるわけには行きませんが、あすになると、共産党が先になることは私は反対だから、そこできようは共産党までやつてしまう。明日は民主党河野金昇氏以下全部片づけるということで、きようは三人までやつてもらいたい。
○林(百)委員 椎熊君に御親切にいろいろ考えてもらいましたが、私の方は別に順位は固執いたしません。皆さんと協力の上で、許す範囲でやりたいと思います。順序は別にこだわりません。
○小澤委員長 椎熊君の提案の通り、三番目まできようやる。そのかわり明日は全部やつてしまうということでいかがですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○林(百)委員 そのかわり出席だけは適当にやつてもらいたい。出席が少い場合にはわれわれは定足の問題を出しますから、各党ともやはり協力して、出席だけはするようにしてもらいたい。
○小澤委員長 それでは本会議の開会は大体二時ということでどうですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐々木(秀)委員 これは了解していただきたいと思いますが、参議院で、さつき松井君お話の通り、一時間も早くやつてもらいたいということになりますと、二時、三時ごろにきようやるということになつて、総理大臣が向うで施政方針演説をやるという場合は、一時休むかどうか、それをお諮りしておいた方がいいのじやないかと思います。
○小澤委員長 もしそういうことになつた場合、総理大臣の演説、これは十二、三分でありますから、その十二、三分だけを便宜参議院の方に譲つてもらうということに御了承を願います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは本日はこれで散会いたします。 午後一時二十七分散会