文部委員会 閉会後第10号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1950/11/13
会議録
○委員長(堀越儀郎君) それではこれから文部委員会を開催いたします。 臨時国会が二十一日開かれますので、本委員会としては本日より十八日まで引続き開会する予定にいたしたいと思います。最近のいろいろな情報なり新聞紙上で見ますると、教育に非常に重大な影響を及ぼすような問題が起つているようなのであります。その一つは学校施設の近くに歓楽街を設けるというようなことを聞くのでありますが、これは将来の問題として單に東京都だけでなしに全国に及ぼす影響が大きいと思いまするので、我々文部委員の立場としてはこれに対する善処をいたしたいと思いまするので、御意見がある方は一つお述べを頂きたいと思います。それについていろいろ視察をせられて実地によく御承知の方もあろうと思いますから、その方の御意見を承り、又文部專門員室でも別に調査しておるようでありますから、專門員の御意見も予め承わりたいと思います。
○調査員(吉田隆君) 申上げます。この問題につきましては十一月十日の日に東京都教育委員会の加藤次長及び施設課長がおいでになりまして、その方々から現在までの状況について報告を受けたのでありますが、十月十九日以後十数回に亘りまして各方面からの陳情があり、尚又加藤次長自身も関東民事部に呼び出されまして、この問題について協議を行なつたのであります。大体におきまして、これは高田馬場と池上の二ヶ所が同時に取上げられておるのでありますが、高田馬場の方は建設計画の土地は未指定地域でありまして、尚許可の申請につきましては、すでに建設局が受理いたしておりますのが九軒、その内訳を申しますと、三軒が料理屋、三軒が喫茶店、三軒がホテルとなつております。尚その外に建設局の未受理のものが六軒あります。この資本系統について調べますと、多くは吉原、鳩の巣街、或いは立川の羽衣と小松川の資本系統がやつております。一軒が大体四、五十坪の大きさのものであります。 それから池上の方は建築中の箇所は住居地域で偽りまして、建築許可済みのものが十一軒あります。その内訳は喫茶店が三軒、旅館として四軒、料理屋として四軒、その外三軒が建築計画中であります。この資本系統は洲崎の資本によるものでありますけれども、この建築許可済みの十一軒はいずれも営業の許可願は未提出でありまして、関東民事部におきましてはこの営業の許可をさせないように措置せよということを言つておるのでありますけれども、これについて都では的確な法的根拠がないのでそのままにはなつておりますけれども、これを許可しないという嚴格な取扱いはまだできない状態にあります。そこで專門員室の方では法制局の岸田部長にもおいで頂きまして、いろいろ研究いたしまた結果、先ず学校教育法の中に学校の環境を保全するという條項を権限的に謳いまして、その外に風俗営業取締法というものがございまして、その中に更にこういつたようなものについても取締りの項目を設けた上で、第二の措置といたしまして都が條例等の措置によつてこれを取締るということが最もいいのではなかろうかという段階になつております。 尚この外に亀有という所には、例の公衆浴場において小児、兒童が淋疾に侵されている者がすでに十二人おります。こういうことについてもPTAの会長が、こういういかがわしい営業をなしておる所においては公衆浴場に行かせずに、自家用の浴場等を設備すべきであるというような問題も起つているようであります。以上が專門員室で調べました現在までの状況でございます。
○高田なほ子君 大体今專門員室の方でお調べになつたこととも私は重複いたしますから、重複する点を省きますが、十月の十四日の日に行つて参りました。池上の方はもう七分通り完成しておりまして、一時学校並びにPTA側が非常にこれに対して反対したのに対して、建築を途中で取止めるような傾向があつたそうですが、たつた一日だけ大工さんが入らないだけで、あとはどんどん入つて、それで殆んど完成しております。旅館、特殊喫茶店で別にそう特別なものではないと言いながら、中に入つて見れば一目瞭然もう鳩の巣だということは分るわけです。ただ一番頼もしく考えられたことは、先生方とそれからPTAの方々が非常に態度が強硬で、どうしてもこれは止めさせなければならないというので、一時十月の初旬からも非常に猛烈に運動したそうですけれども、警察とかそういう方に行つて何とか止めさせて呉れと言つたところが、非常に警察なんかでも態度が冷淡で、共産党の手先になつて騒ぎ廻らない方がいいというような非常に反動的な態度を示したということであります。それで教育委員会の方には申出てあるかどうか、陳情したかどうかということを尋ねましたところが、教育委員会の方にだけまだそういうことを陳情する手が拔けておつたからというので、早速教育委員会の方にも行つたようなわけであります。大変に地元としてはもうその十四日の頃には強硬な反対の態度が固まつておつたということを知りまして、非常に嬉しく思いました。ただ高田馬場の方は、まだ一見それと分らないような杭が打つてあつただけですが、外から見ては分りませんけれども、もうその周囲の商人達は、ここに大衆温泉境ができればここに金が落ちるというので、それぞれもう廻らない金策を無理にしてでもそれに適当するような店を張つて行くというような気風が大分あの附近に濃いということを近所の方から伺いました。大体そんなことであります。
○委員長(堀越儀郎君) 他に御意見は……。速記を止めて。 〔速記中止〕
○委員長(堀越儀郎君) 速記を始めて。
○專門員(石丸敬次君) 只今説明をいたしました分でちよつと足りないところがございましたので、追加して御説明を申上げます。池上の方の地区では、近い距離のところにある学校は大森の第三中学校、馬込の第二小学校、馬込中学校、大森十中、立華高等女学校、池上第二小学校、めぐみ幼稚園、大森第四中学校、入新井第四小学校、それから想生小学校、矢口東小学校、それから池上小学校、これだけ学校の数がございます。その他併せて十四あります。これも一番遠いところが千三百メーターでありまして、その他いずれもそれ以内にあるのであります。これは池上の地区を中心としたものであります。 それから高田の馬場の方は、御承知のように学習院が、これは大学、中学、高等、それに短期大学、早稻田大学の学生、そういうものを加えますと乗り降り一日延べ数万人に上るそうであります。それから戸塚第二小学校もその近くにあります。戸塚の第三中学校もこれも極めて近く、戸山の高等学校、これも近くであります。学校の数は只今の池上に申上げましたよりは数が少いのでありますけれども、この駅に集つたり、駅を中心にしての乗り降りで、学生がここを通るという数が大変な数に上ることになつております。以上申上げます。
○委員長(堀越儀郎君) 本日はこの程度で散会いたします。 午前十一時四十七分散会 出席者は左の通り。 委員長 堀越 儀郎君 理事 加納 金助君 成瀬 幡治君 若木 勝藏君 木内キヤウ君 委員 木村 守江君 工藤 鐵男君 高田なほ子君 高良 とみ君 山本 勇造君 岩間 正男君 事務局側 常任委員会專門 員 石丸 敬次君 常任委員会調査 員 吉田 隆君