人事委員会 第5号
- 発言数
- 43 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1950/07/31
会議録
○委員長(木下源吾君) ではこれより委員会を開きます。
○千葉信君 山下人事官に御質問申上げますが、先の当人事委員会で浅井総裁に対して、御承知でもございましようが、寒冷地給、石炭手当の第二次勧告、二十三年度大蔵省当局が実施し、人事院当局において二十四年度はこれに対する措置が取られなかつたために、従つて今度の第二十五年度における勧告においても人事院は地域を沢山洩らしているし、級別の引上げについても一応これは非常に地域的には偏頗な形においてなされておりまするが、これに対して第二次勧告をどうするかという本員の質問に対して、浅井総裁からはその問題についてはもう少し調査研究の上お答弁申上げるということになつておりましたが、その後人事院ではこれに対する調査研究を進めたかどうかということと、もう一つは若し勧善すればいつこれを実行するか、この点について本日人事官から正確な御答弁をお願いする次第であります。
○政府委員(山下興家君) 今のお話についてでありますが、御承知のように一番あとで勧告追加をいたしましたのは、飛彈の高山及びその近所少し許りであつたのであります。その外には大蔵省の案によつて実行されておつて、そうして人事院でそれを受け継いでいなかつたというのは、今のところ私は実は知らないのであります。多少あつたかも知れませんけれども、併しいろいろ研究を進めて見たのでありますが、どうも今のところ今の段階では追加勧告をするのに適当だと思われるものがまだめつからないのであります。そういう状態であります。
○千葉信君 どうも人事官の御答弁は腑に落ちないのですが、十分に只今申し上げた二十三年度に実施されておりながら、二十四年度並びに二十五年度には人事院で勧告を洩らしたという地域に対して殆んど今の人事官の御答弁からは調査研究もされておらないし、その実態を御存じないということで、そういう只今の状態においては勧告の意思がないというようなお話でございましたが、これは全くもう答弁になつておらないと思います。御承知のように浅井総裁にこの問題を私が御質問申し上げたときに、はつきりと浅井総裁は十分御認識の上にその地域については今ここで正しい答弁をする段階に至つておらないのでありまして、もう少し考慮するという意味か調査研究という言葉であつた。從つてそういう点からすると御存じない立場において、殆んどつまびらかにしておらない立場にいて、これを勧告する必要があるとかないとか、若しくは又今のところその問題については必要を感じていないというような御答弁は、これは誠に私は了解に苦しむ答弁だと思うのでありますが、幸い給与局長がお見えになりましたので、若し給与局長の方でこの問題を御存じでございましたなら、そこで一応お打合せの上再答弁をお願いしたいと思うのですが。
○委員長(木下源吾君) ちよつと速記を止めて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(木下源吾君) 速記を始めて下さい。
○政府委員(山下興家君) 私の調査した現在の範囲におきましては、急いで再び勧告をしなくちやならんような情勢とは思わないのであります、今のところ。
○千葉信君 今のところ急いで勧告しなければならない情勢でないということは、どういうことですか。私は了解に苦しむのですが、先程から申上げているように、大蔵省当局がやつておりましとたきには完全に支給の対象となつていたところが、二十四年度に人事院が勧告しました当時はその地域が勧告から除外されておつたために支給されなかつた。從つてそういう地域については当然二十四年度は人事院の勧告洩れのために実際やれなかつたのであるから、今年は当然その問題に対しては人事院は正しく給与をするという立場からいつても、二十三年度に実施された地域に対しては支給されるように直ちに政府に勧告する責任があると思うのですが、現在の情勢ではまだそこに至つていないというのは、私は答弁としてはいささか喰違つているのではないかと思います。
○政府委員(山下興家君) 前に引継ぎまして前の書類が整備されておらないために渡れたのは、先刻申しました飛彈の高山及びその他に追加勧告いたしました町村であつたのであります。あれも実は引継ぎの書類ではつきりしておらなかつた、今度の今おつしやるもり、即ちここに協議会、全官公労働組合寒冷積雪地対策協議会というのから出ておりますのも、果してそういうことになつておつたかどうか、非常に疑問なんです。それでそういう書類は今のところはつきりしておりません。
○千葉信君 只今の人事官の答弁は誠に不思議な答弁だと思うのですが、質問も私は今初めて御質問申上げた問題ではなくて、先程も申上げた通り浅井総裁に対して人事委員会ではつきりと御質問申上げております。從つて今人事官は労働組合から要求のあつた事項について、その労働組合の要求というのは、私が申上げたように二十三年度に大蔵省当局が実施した地域が八十数ケ村含まれておるのでございます。これは今までの間に研究されておれば十分二十三年度に実施されていたかどうかということ、それから又二十四年度に勧告の対象に入つておつたかどうかということもはつきり分つておつた筈なんです。それを今もつてその問題が何か曖昧模糊として人事で昨年勧告を洩らしたかどうかということも、それから二十三年度大蔵省において実施した当時、その地域が支給されていたかどうか全然分らないままで答弁に臨まれておるようですが、これではその給与に対する責任を持つておられる人事院の能度としては、私は不可解至極なんです。今この問題についてそういう状態でございますと、直ちに御答弁を要求いても直ぐには御答弁が得られないと思いますから、暫く時間を見て又再びこれに対して御答弁をお願いすることにいたしまして、次に官房長官に対して御質問申上げることにしたいと思いますからどうかその含みで、人事院当局としてはその問題に対してはつきりした結論と態度をこの際至急お取決め願いたい、かように存じます。
○委員長(木下源吾君) 只今官房長官が見えましたから……。
○千葉信君 官房長官に御質問申し上げます。第八国会の劈頭で折角総理大臣が給与ベースについては、何らかの手を打ちたいということをおつしやいましたし、又選挙の最中にも堂々と公務員給与ベースの問題について公約をされたのでありますが、遺憾ながらもう本日を以て第八国会が終ろうとするに拘わらず、給与ベースの問題に関する限りは一歩も進展しておらない。而も見通しとしては給与べース改訂がいつ行われるかということも全然見通しも立たないままに第八国会が終ろうとしておりますが、私共こういう曖昧模糊たる状態においてこの問題が看過されるには余りに公務員諸君の生活は窮迫しております。従いまして、よしんばこの次の臨時国会においてどのような結論が出るにいたしましても、それから又補正予算がどういう状態において組まれるにいたしましても、それまでの一体公務員諸君の生活に対して政府はどういう態度を以て臨まれるおつもりであるか。特に私が御質問申上げたいことは、例えば公務員諸君に対する給与の繰上支給という問題も一方にございましようし、或いは各省ことに、いろいろな費目から流用して公務員に対する給与の暫定措置を講ずるということも私はやろうと思えばやらなければならない。そういう立場から私は一応この際、今日以後給与ベースが改訂されるまでの間に政府が取ろうとしておる方針について、できるだけ具体的に官房長官から御説明をお願しておきたい。かように思うわけでございます。
○政府委員(岡崎勝男君) 只今のお話の中では多少誤解を持つておられる点があるのではないかと思います。と言いますのは、選挙のしまい頃に給与ペースの改訂ということを総裁談で発表いたしましたが、そのときの新聞等を御覧になれば非常にはつきりしておることと思いますことは、来毎度は給与ぺースの改訂をやる、こういうことをはつきり言つたのでありまして、この国会でやるとか或いは途中でやるとかいうことについては何ら申しておらないのであります。從つて我々の方から言いますと、まあいわば公約と称せられるものは来年度の予算にこれを盛り込むということに盡きるのであります。ただ実際上から見まして、できるだけ給与ベースの改訂を行いたいという政府の気持はあるのでありますから、財政の許す範囲内において成るべく早くこれを行いたい、こういうことは事実であります。併しながらこれは選挙のしまい頃に公表しました公約とは別にそう考えておるわけであります。併しながらこれがなかなか思うように行かないことも恐らく御承知の通りだろうと思うのであります。尚その間の暫定措置というものは只今のところ政府は考えておりません。これはいろいろの点で困難がありまして、昨年の終には特別の計らいをいたしたのでありますが、これも昨年末限りということで特に行なつたわけでありまして、今後これを忍び繰返すということは事実上困難であろうという考へを持つておりまして、從つてこれはできないであろうということでつまり政府としてはやるつもりはないのであります。從つてできるだけ給与ベースの改訂という方に向けたいと思つておるのですが、同時に私の属しておりまする自由党におきましては、国民全般に対する減税ということも非常に強く考えておりまして、これもやはり国民の窮迫した生活からいえば非常に必要なことでありまして、彼此勘考してできるだけ早く何とか結論を出したいというのが、今の偽らざる気持であります。
○千葉信君 総裁談として公表されたその内容が、一つ一つの字句を捉えて官房長官は答弁されようとしておられるようでございますが、少くともあの当時自由党のとつていた態度なり、若しくは又内閣のとつていた態度なりに対する国民の給与ベース改訂の問題に対する印象というのは、只今の答弁とは非常に喰違つている点が可なりございますが、併しこれはこれ以上余り申上げても水掛論の形になりますので次の問題に入りますが、今の御答弁を承わつておりますと、現在の内閣の中で必ずしもこの問題に対する意見というものは一致してないように私は印象付けられるわけでございます。というのはこの参議院における人事委員会において池田大蔵大臣を喚問しましたときに、池田大蔵大臣の答弁としては給与ベースの問題については自分は日夜努力しておるしこの問題は自分が一番よく知つていると、そうして自分の方針としては少くとも給与ベースはできるだけ早期に解決しなければならないという立場からいろいろ折衝も重ねておるし、若しこの努力が成功すれば自分としては明日にでも予算を計上して給与を引上げる決心を持つてやつているんだ、従つて問題は單にその折衝が成功するかどうかということにかかつているのであつて、自分としてはもうすぐにでもこの問題は解決するつもりで頑張つておるんだ、こういう御答弁でございましたが、そういうことになりますと、先程の総裁談との関連においてどうも池田蔵相は單に先走りして、自分一人の意見で毎日明日からでも実施したいというために動いているという形になつて、一応ここで閣内の不統一ということが只今の答弁の中から出て来るのではないか、こういうように考えているわけです。これに対してもう一度御答弁を承わりたいということと、もう一つは……。
○委員長(木下源吾君) ちよつと速記を止めて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(木下源吾君) 速記を始めて下さい。
○政府委員(岡崎勝男君) 今のお話ですが、私も前に役人をしておりましてそのときそういう問題にぶつかつたこともある。ですから多少は知つておる。知つておりますが私自身の気持を申上げれば、目的がいいことであるから手段は何とでもまあいわば便法を講じてやつてよろしいということについては、必ずしも私はそう考えておらないのでありまして、この目的さえよければ手段を問うことは要らないということでは私は本当の立派な政治はできないじやないかという気持がします。又こんなことを言うとおかしいですが民主々義の一番大きな問題はやはり手段の正当化ということにあると思う。そこで給与ベースを上げなくても何とか窮迫した人々の給与を考えてやるという意味の目的は正しいといたしましても、それがために国民の税金を預つている政府として、国会の承認等を得ずしてこれを流用するということ、そのことはいいにしても、将来よくない目的のためにそういう前例を作るということについては余程これは考慮しなければならんというふうに考えております。
○千葉信君 私はそういう原則的な問題を承わつているのではなく、先に官房長官に対して御質問申上げたときにも、官房長官から自分としては公務員諸君の生活が非常に困つているということをよく知つている、これは何とかしなければならないという御答弁を私ははつきりと承わりました。ところがもう只今の官房長官の御答弁からは、そういう公務員諸君の生活の実情に対する認識が、單にお座なりになされたに過ぎなかつたとしか私は今聞けなかつたわけであります。従いまして若し今官房長官が言われたように目的が正しいからといつて、とる手段如何によつてはその方法も考えなければならないという只今の御答弁は、実際に公務員の生活の状況を本当に認識しておらなかつたか、或いは又認識しておるけれども実はそういう公務員の生活の状況の問題よりももつと自分達の立場を考えなければならないような、非常に利己的な答弁のように私は伺いまするし、それから又もう一つは一方に減税の問題があつて減税しなければならないような国民の生活があるからそれをやらなければならん、そういう点も十分考えなければならないし、それからもう一つは予算の流用という問題については、これは国会でどうしても十分に審議して貰つてそこで決めなければならない、それ以外の方法というのはこれは邪道であるというような御答弁がございましたが、私の知つている限りでは自由党の内閣では国会の審議も経ないで決定された予算を流用しようという態度をお取りになつた。こういう態度を一方においてはお取りになつておりながら、公務員の給与の問題に関しては国会を尊重するというような口吻を洩らされる。この点は私は非常に誠意のない御答弁だというふうに考えざるを得ない。従つて減税にいたしましても勿論十分問題でございましようけれども、私の今申上げている暫定措置という問題については、これはその減税に関連なく一応考えることのできる範囲についてお伺いしているわけなんです。從つてこれは毎度私が申上げていることなんですが、その国会の承認云々の問題を手続きとしてお取りになろうとすればこれは十分可能性があるし、それから又減税やその他の問題と関連なしに現存の官庁予算に組まれている会計の中から出す余地が十分にあるということは、はつきり数字の上にも出ているわけでございます。その筋との折衝等におきましても、その筋もそういうふうに結論がはつきりと具体的に出て数字を掴めば自分はその問題については考慮に吝かではない、そういうことを言われておりましたが、そういう点から申しましても、もう一度政府としては現在の官庁予算の中から出せるものがあるかないか、それから若し出せる余裕があるとすれば、当然これは最近伝えられておるところの予備警察軍というような恰好のああいう費目に流用するような、国会に諮らないで流用するという方法でなく、次の国会でもよろしうございますから、そういう暫定的の措置についても遡つて実施するということも可能でございましようし、その点についてもう少し具体的に官房長官からお見通しを伺つておきたい。かように存ずるわけであります。
○政府委員(岡崎勝男君) 千葉さんの御意見はいろいろ承わりましたが、やはり私は正常に持つて行くのが一番正しいことであると思つております。たびたび繰返すようですが、大蔵大臣が言うことも決して聞違いないのでありましてできるだけ早く、できるだけ多くのベース改訂を行いたいという政府の気持にはちつとも変りはないのであります。
○委員長(木下源吾君) 速記を止めて下さい。 (速記中止〕
○委員長(木下源吾君) 速記を始めて下さい。官房長官に私からお尋ねしますが、大蔵大臣がベース改訂は次年度にやろうと思うということを言つているのです。ただ暫定措置として既定予算の節約において何とかしたいと思つている、一生懸命やつているのだと、こう言つておられるのです。この問題についてはやはり閣議でお話か何か出たことがございますか。
○政府委員(岡崎勝男君) 正式の題閣としては出たことはありませんが、この問題は重要ですから、しばしば閣議で話題にはなつております。
○委員長(木下源吾君) そこで勿論均衡予算でありますから、年度内において締くくりはつきませんけれども、四半期の最後においてはつきり数字並びに現金を掴んでおる場合は調整してもよいということは、この間関係方面からも聞いて来ているわけですよ。この点はやはりそういう取扱は合法的であり御異議がないわけですな。
○政府委員(岡崎勝男君) それは補正予算を組んで……。
○委員長(木下源吾君) 何をしようともそういう四半期の最後における剰余金、これはひとりベース改訂の財源ばかりでなくともいろいろ減税の財源だろうが、農村開発の財源だろうが、そういうものに使用することが補正予算を組むことも可能だということを言われたのですが、それはそれで御了解できると思いますが、そうしますと、この間の大蔵大臣のお話では、今やはり財源の余つておるもの、節約によつて余つておるもの、又現在各省に対して節約をするようにということも言つておるらしいのですが、前年度の剰余金もその額まで言われておる。ただこの問題は最後にどうなるかといえば、個人の申告税がまだ徴收未確定である。確実に現在の、或いは数字は掴めんということになるのだが、凡そこの年度の終りにおいての剰余というものが前年度の経験によつても分るだろうと思うのですが、ざつくばらんに言えば、今要請されている、公務員のうち合法的に給料の支払日の繰上げ支給、合法的にですよ、あれはその月の分はその月の初めというようなことも曾てはやつたことがあるのですから、そういうように支給しておつても何もこれは非合法ではない。合法的にやつておつて最後において調整ができる場合には、最後の調整でやれば実質的にやはりそれだけ收入になるわけです。若しも四半期の最後においてそういう金額が実際に出なかつた、又給与に支払うことが妥当ではないと、こういうような場合には別問題としてでも、やはり給与というものを受給者のつまり考えで、これは先に借りておるのだから支払うということには異議がないと思うのですが、若しも最後の場合において、これが給与に充てても構わんのであるという方針が決まれば、それだけ実質に收入を殖やすことになる。同時に又現在の文句なしに困つておる公務員の窮状というものが救われるのではないかというようなことも公務員の方では考えておる。これらについて一つ大蔵省とも何とか御相談を願つて、何とかそういう方法でもしてこの窮迫した事態を今救うというようなことに御努力を願えませんでしようか。
○政府委員(岡崎勝男君) これはむずかしいことと思いますが、併し折角のお話ですから更に研究はして見ますが、前に経験がありましてなかなかこれは実施がむずかしいと思います。我々の方でもやはりベース改訂ということをできれば早く実現したいということが一番主眼であります。
○委員長(木下源吾君) それはベース改訂はやられるとすれば来年四月からです。それまでの窮状というものはもう総理大臣初めあなた方もそれはお考えになつておられるので、できるだけ合法的に今の制度の面において救われる途があつたならば御勘考になつて御相談して真剣に解決してやるということをお願いしたいと思うのです。どうかそういう努力を続けてやつて見て呉れませんか、そういうふうにお願いします。非常に今皆が困つておる状況を率直に認めて。尚我々は決して議員として非合法的なことをやつて呉れとか、できないことを無理にやつて呉れというのではなくて、できる範囲内においてできることならそういうことも従来の例もあることであるから、何とかして呉れということの確信を以て努力して頂きたい、これをお願いしておきます。今の問題について山下さん、どうですか。
○政府委員(山下興家君) 今のがすでに先払いです。それで一刻も早く後払にするように義務付けられておるのでありますけれども、その後払いにするためには給料をちよつと中止しないとできないのでありまして、それがどうしても実行に困難である、苦心をしておるような状態であつてすでに今まで先々払いになつておる。
○委員長(木下源吾君) 全部ですか。
○政府委員(山下興家君) 全部です。今度の給与法からは後払いになつておりますが、後払いに切換えるのにはどうしたらよいかというので、給与をちよつと止めなければいけないので、そういうことはできないのですから今はやむを得ず今まで通りの支給の方法をとつておるわけであります。
○委員長(木下源吾君) 具体的に言えばどういうことですか。
○政府委員(山下興家君) それは今例えば休んで差引かなくちやいけないけれども、先払いですから給料は貰つてしまつておるわけです。それでそれをその月でなく、その次の月に支払から差引かなくちやならないようなのが現状です。
○委員長(木下源吾君) 速記を止めて下さい。 午後四時三十七分速記中止 —————・————— 午後四時五十四分速記開始
○委員長(木下源吾君) 速記を始めてさい。
○千葉信君 山下さんにお尋ねいたします。御承知のように公務員の給与べースの改訂の問題は、浅井総裁初め人事官諸君が公務員法に対して十分これを擁護するという立場をおとりにならなかつたために、到頭御好知のような形に落込んでしまいました。私共は公務員法の第二十八條による勧告を人事院がその責任を放棄して延期されたということについては、これは公務員諸君と共に人事官諸君の態度に対して徹底的に不満を表明せざるを得ないものでございますが、併し只今のその問題を取立てていろいろと非難攻撃しても始まりませんので、次の質問に入りたいと思うのですが、それは御承知のように十五日における国会に対する答弁と食い違つた声明を十八日に発表された。併しその十八日に発表された声明の中には、賃金ベースの改訂に関する勧告は一応延期するという状態でございまして、その延期というのは第八国会の終了後ということでございましだが、もう御承知の通りに今日でこの第八国会がが終るという状態になつておりまするが、大体第九国会の見通しとしては九月中には開かれるというふうに私共承わつておるわけなんですが、一体人事院当局としては国会の済む明日にも……いつ頃公務員の給与べース敬訂に対する勧告をなされるつもりであるか、この点を御答弁願いたいと思います。
○政府委員(山下興家君) 勧告をできるだけ早くやりたいという気持でおりまして今非常に熱心に研究しております。それで実は物価につきましても五月ばかりでなく六月のものまでも今計算しておるのでありまして、直ぐにでも折衝は始めます。それで私共としては一日も早くという気持でおります。折衝の結果はどうなるかということは人様のことで、ちよつと予測が付かないのでありますが、併し私は何としても遅くも八月中にはやりたいと、少くとも八月中旬にはやりたいと、こういうふうに心から思つております。
○千葉信君 只今の御答弁の中に人様次第というような御答弁がございましたが、一体その人様というのは誰であるか。それからもう一つは十八日に発表された総裁談によりますると、国会終了後ということを考えられてそうしてその時期まで延期する、こういう含みのある声明でございましたし、それから又国会における参議院の委員会の御答弁でも国会が終了したら直後にやるといにことを浅井総裁もはつきり言われておりまするし、それから又追加予算その他の問題については一切考慮しないで人事院としては今後やる方針であると、こういうことも言われております。そうすると一体あの当時人事院当局として、国会が終了したら直ちに勧告するということの成る程度の見通しなり決心なりを持つておられたのか。それとも国会が終つてから予め折衝しながらその折衝の過程において、人様の考えによつて決定するつもりでこういうことを声明されたのかどうか。その点を一応お伺いいたします。
○委員長(木下源吾君) 速記を止めて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(木下源吾君) 速記始めて下さい。この勧告はですね、勧告を出すことが問題じやなくて、正確な統計による正確な勧告と、妥当な勧告ということは勿論であるが、それが政府によつて勧告通り実行されるかどうかということが問題なんです。そこで今度こそは勧告が少くも実行されるんだということが信用できるような状態で勧告をされることを望むのです。この点について今まで人事官の話によると、或るときには責任は別の方面に置いておいて、成るときには内閣機関の一部であるということを言つておるのですが、今まで政府と人事院との交渉というものは絶無であるとしか我々は考えられないのです。そこで最近……ちよつと速記を止めて下さい。 (速記中止〕
○委員長(木下源吾君) 速記始めて下さい。
○千葉信君 先程人事官に質問いたして答弁を保留して研究された事項として、八十ケ町村に余る二十三年度の寒冷地給支給地域がいろいろ政府の部内における手違いから、二十四年度は勧告も正式なものとならずに、口頭勧告の形に終つて到頭これも実現しなかつた、実際に寄与しなかつた。それから又本年度も同様に人事院の正式な勧告から洩れてしまつているために、明らかに政府部内の連絡不十分のために非常に不利益な取扱を受けることになる公務員が随分沢山出て来るわけです。数にいたしましても大体八十ケ町村以上ということになつておりますし、それから又従来もいろいろな団体交渉の結果から見ましても、その他の寒冷地の引上げを要する地域もはつきりあるようですし、これについては人事院の方でも十分な調査研究はもう進められているだろうと思います。從つてこういう明らかに既得権を持ちながら不利益な取扱いを受けている公務員諸君に対しましては、これは人事院が現在給与実施に対する全般的な責任を持つておられるという立場から、是非この問題については十分調査研究されて、こういう不利益な取扱を受ける公務員がなくなるように、一つこの際何とか人事院の方で御考慮願いたい。 それからもう一つの問題としては今も非公式な会談でお話申上げたことなんですが、勿論現在の法律第二百号は相当法律としては研究の余地がありまするけれども、一応現在これが立法として残されている以上は我々としてはこの法律によつて問題を解決する以外に今はまだ道がないという立場からいいましても、できるだけ人事院としては従来起りましたようないろいろな問題を起さないためにも二十六年度の寒冷地給、石炭手当の問題については、第三條の第二項によりどういうふうな措置をとるかということによつて、将来この紛争、紛争ではないかも知れませんけれども、いろいろとその場に至りましてから問題の生ずることを避けることができると思いますので、人事院当局としても十分この点については御研究を願つて、できるだけ早い機会に具体的な措置をとられるようにこの際人事官にお願いいたしまして、一応これに対する人事院の見通しを承わりたいと思います。
○政府委員(山下興家君) 今千葉さんのおつしやつたことについて十分我々の方としても研究をいたします。
○委員長(木下源吾君) では委員会はこれで散会いたします。 午後五時二十四分散会 出席者は左の通り。 委員長 木下 源吾君 理事 加藤 武徳君 千葉 信君 委員 西川甚五郎君 重盛 壽治君 大隈 信幸君 紅露 みつ君 政府委員 内閣官房長官 岡崎 勝男君 人 事 官 山下 興家君 人事院給与局長 瀧本 忠男君