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8回国会衆議院1950/07/18

通商産業委員会 第2号

発言数
20
登壇者
7
会派数
3
開催日
1950/07/18

会議録

小金義照自由党

○小金委員長 これより通商産業委員会を開会いたします。  本日公報をもつて御通知申し上げました日本製鉄株式会社法廃止法案及び商品取引所法案、この二つはあとまわしにいたしまして、まず石炭鉱業の合理化に関する件を議題として調査を進めます。本件は第七回国会閉会中審査事件といたしまして、去る七月四日に審議をいたしたのでありまするが、今回は当委員会が今会期中に行いますところの通商産業行政に関する国政調査中の一事件として取上げたのでありまして、閉会中に審査の終了いたさなかつた部分も含めまして、新たに調査を進めたいと思う次第であります。なおすでにお手元に配付いたしました通り、本件に関して七月四日に当委員会が決議をいたしました炭鉱金融に関する委員会の意思は、それぞれ大蔵大臣、経済安定本部総務長官、通商産業大臣及び日本銀行総裁あてに、文書をもつて伝達いたしておきました。なおそのほかに、委員長の私がそれぞれのお方に会つて、つぶさに実情をお話申し上げておきましたことをつけ加えておきます。本日は本件並びに七月四日の当委員会の決議に対する関係行政当局並びに日本銀行のこれに対する措置及びその後の状況等につきまして、御報告及び御意見を求めることといたしたいと思うのであります。  なおこの際お諮りいたします。委員長より御出席を依頼いたしておきました日本銀行副総裁二見貴知雄君を参考人に選定いたして、同君より御意見を承りたいと存じますが、このようにとりはからうことに御異議はございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小金義照自由党

○小金委員長 御異議ないものと認めまして、二見君を参考人とすることに決定いたしました。     —————————————

小金義照自由党

○小金委員長 それではまずこれから大蔵省銀行局長舟山君より、炭鉱金融に関してその後の状況等について御説明を願うことといたします。

高橋清治郎国民民主党

○高橋(清)委員 今委員長から七月四日に委員会を開催してやつたと申しますけれども、私は出席しておりません。そして休会中の委員会と今日はその顔ぶれもかわり、委員の数もかわつております。そして休会中は議員の大半は郷里に帰つておつたと思うのですが、私は委員会開催は、委員として御通知も受けておりません。あるいは東京の住居に来ておつたのかもしれませんが、見てもそれがなかつたのであります。ゆえに七月四日の委員会の経過は全然私は知つておりませんので、まずそれから承らなければこの審議に入ることはちよつと困難と思いますので、大体聞かしていただきたい。

小金義照自由党

○小金委員長 お答えいたします。それは衆議院の事務局から手紙をもつて各休会中の御住所に御通知は申し上げてあります。それからなおその当日の速記録はお手元に行つているはずであります。問題はほかに金融上の逼迫した情勢が方々に現われておりますが、炭鉱関係には相当困難な状況がありまして、特に配炭公団廃止以来、中小炭鉱等についてこれという金融上の施策をいたしておらぬというような見地から、いろいろな御質問等がありまして、政府並びに日本銀行当局からお答えがあつた次第であります。問題は七月四日の議事の模様について、再び繰返してここで質問応答を重ねることはいかがかと思われますので……。

高橋清治郎国民民主党

○高橋(清)委員 ただ七月四日のそういう通知とか何とかということは別といたしまして、今回委員の顔ぶれがかわり、数がかわり、新しい人々が委員として今日は出席しておりますので、前の委員の人たちとかわつた人々にはわからぬのであります。それだから、七月四日にきめたことは別といたしまして、七月四日にどういうふうにそれがきめられたかという概況だけでも報告を願いたいと思います。それに対しかれこれ申し上げるのではありませんが、速記録にあるからそれを見よと言われれば、それまでの話でありますけれども、まだ見ておりませんから、ただそれだけを私は要望いたす次第であります。

小金義照自由党

○小金委員長 わかりました。お諮りいたします。私が今まで申し上げたのは、大体理事会において決定いたしたことを申し上げたのでありますが、高橋委員からお聞きのような議事進行に関しての御発言がありました。一応ごもつとものように思われますので、この際通産省の炭政局長から、その要点を簡単に説明させたいと思いますが、いかがでございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小金義照自由党

○小金委員長 御異議なしと認めます。

中島征帆通商産業事務官(資源庁炭政局長)

○中島説明員 先般本委員会が御調査になりました内容と、それからあわせましてその後の経過を簡単に申し上げます。この問題が出ましたのは、今度の四月以降の不需要期になりまして、石炭の需要が漸減いたしまして、貯炭が毎月相当たまりつつあります。そのために石炭鉱業におきまする金繰りが非常に苦しくなりまして、各般の問題が生じている。そこでこれに対しまして、特に夏場を切抜けるために、特別な措置が必要であるというふうな事情からいたしまして、業者からも陳情が出て参りました。またわれわれの方でも種々研究の結果、一つの考え方を持つておつたわけでありますが、その内容といたしましては、第一に本年の五月に工業手形の再割が停止になりました結果、その面から資金の融通性が非常に少くなつた。それとただいま申しましたような貯炭の累増、これは月におおむね三十ないし四十万トンずつたまつておりますが、この関係から運転資金に非常な正確を欠いた。これらのこととともに、全般的な金融梗塞によりまして、炭鉱界では非常に金融面の逼迫のために苦しんでおりましたが、その結果といたしまして、日常の運転資金が困るということの現われといたしましては、代金未払いもふえるし、また賃金等の延払いというようなことも出て参りますので、これがさらに七月、八月、九月というふうに継続いたしますと、その間にどうにもやりくりがつかなくなりますので、夏場の不需要期に対しまして特別の措置を講じてこれをつなぎまして、秋以後の需要期にまた正常の姿にもどすというふうにしたらどうかというのが、この前われわれいろいろ考えた案でございます。こちらで資源庁の生産業者の立場というものをわれわれ一応考えるわけでありますが、この面からいたしますと、まず工業手形の再割引を復活するとか、あるいは貯炭金融として夏場の累増した貯炭に対します特別な金融措置をする。さらにそういうことをするためには、今の金融状況にただまかせておくのでは、資金源の点から申しまして問題がありますので、資金源に関しましても特別の措置をする。たとえば預金部資金の運用をはかるというような意味合いにおいて、特別の資金源の確保をはかるというような意味で、大体そういう三つの方法で、夏場金融を解決してもらいたい、こういうふうに考えておつたわけであります。これにつきましては、いろいろ関係の各局と相談をいたしておりますが、かなり困難な問題がありまして、早急に実現は期待できないような状況でございます。この前の委員会におきまして御調査になりましたのも、大体この問題を中心にいたしまして、私どもの方からは実情を申し上げ、または大蔵、安本並びに日銀当局と、これに対する大体の考え方というものに対していろいろ質疑応答が繰返されたわけでありますが、結論といたしまして、ともかくもこの夏場金融を円滑にするためにわれわれとしても強く要望するということが一つの決議になつたように私どもは承知しておりますが、その他合せまして、事務的にはできる限り早急に解決をはかるように打合せをする。それから根本問題につきましては、これは首脳部の方におきまして御研究を願うというふうなことで御決議になつたというふうに考えております。そこで私の方は事務的にその後いろいろ各方面と折衝いたしておりますが、資金源の問題につきましては、これは根本問題でありますので、簡単には処理できませんし、またこれは政府の金融政策全般として、上層部の方で考えなければならぬ。あるいは政治的に解決をはからなければならぬ問題でありますので、そこには私どもは一応ただいま触れておりませんが、現在いろいろ折衝いたしておりますのは、特にこの貯炭金融を中心といたしまして——貯炭はいずれ夏場はたまりますが、秋からだんだんはけて参りますので、その先を見通しまして、当然将来販売可能であると認められる炭に対しては、この際融資をつけるというような方向におきまして、どういうふうな方法があるかということを、大蔵省、安本、日銀、それから私ども参加いたしまして、いろいろ研究いたしております。根本的な考え方につきましては、そういうふうな措置を講じて、原則的にはこれは個別の問題でありますけれども、将来心配のない炭鉱並びに石炭につきましては、当然に資金の行くように考えなければならぬ。この点につきましては、各方面とも意見が一致しております。これをいかに具体的に進めるかということにつきましては、いろいろ金融技術上の問題もありまして、現在結論的にはつきりしたところまでは行つておりませんけれども、特に私どもと日銀の方とでいろいろ折衝を続けておるわけでありまして、いずれだんだんこれは具体的な形をとつて現われて来る、こういう見通しを持つております。

小金義照自由党

○小金委員長 それで私からちよつと補足いたしておきますが、去る七月四日の当委員会におきまして、緊急対策として、一、石炭鉱業、特に中小炭鉱に対して、この際強力なる特別の金融措置を講ずること。二、販売可能見込みの貯炭に対して、資金の融通をはかること。三、資材の未払い代金に充当するためひもつき融資を行うこと。以上三点に関し、政府はすみやかに実情に即応する適切なる措置を講ずることを要望する。この三つの件を要望いたした次第であります。

高橋清治郎国民民主党

○高橋(清)委員 大体前の経過の要点がこれでのみ込むことができましたが、ただ私が考えますのに、夏場の金融ということがありますけれども、一言この問題について当局に対して御注意を申し上げたいことがあるのであります。かつて配炭公団とかがいろいろな炭を買上げましたけれども、貯炭というものが事実五百トンしかないものに千トンあるものとして、千トンの金をもつて買上げたり、あるいはこれを金融したりした実例があるのであります。かくのごときことは厳重なる調査の上に、そういうことを当局はとりはかつていただきたい。これは実例があるのであります。そういうことを今後ひとつとりはからつていただきたい、ただそれだけ申し上げておきます。

小金義照自由党

○小金委員長 それでは舟山銀行局長。

舟山正吉大蔵事務官(銀行局長)

○舟山政府委員 先般の委員会で問題になりました点についてその後の当局のとりました措置並びに結論を申し上げます。  石炭業者が統制撤廃後初めての不需要期に際会いたしまして、夏場貯炭をどうするか、これに対する金融の方途を講じていただきたいという御要望に対しまして、大蔵省といたしましては通産省及び日本銀行等とも協議いたしました結果、真に必要とせられる方面に対しましては資金の融通のあつせんをしようということにきまつたのでございます。但しこれはあくまで金融の建前といたしまして、個々の企業の必要度と、それから信用に基いてここに資金がどれだけいるかということを判定して、それぞれの取引銀行を通じまして資金を融通するのでございます。これを実施いたしますためには、日本銀行にあつせんの労をとつてもらうという道を講じたのであります。真に必要な資金でありますれば、日本銀行がごあつせんし、その資金のめんどうも見るということにきまつたのでございます。今回の問題につきましては、かような措置をとるということに決定いたしましたことを御報告いたします。

小金義照自由党

○小金委員長 日本銀行副総裁二見貴知雄君。

二見貴知雄日本銀行副総裁

○二見参考人 その問題につきまして、先般来官庁方面と日本銀行との折衝はただいま銀行局長から御報告のありました通りで、特に私から補足を加える点はないのでございます。

小金義照自由党

○小金委員長 今一応各当局からそれぞれ経過御説明がありましたが、この際横尾通商産業大臣から——委員のおかわりになつた方もありますので、一言ごあいさつを申し上げたいということでありますから発言を許します。横尾通商産業大臣。

横尾龍自由党通商産業大臣

○横尾国務大臣 私今回通産大臣になりました横尾でございます。万事不なれな者であります。皆さんの御指導御鞭撻によつて通産の業務を遂行したいと思いますから、何分よろしくお願いします。本日はもう少し早く参るつもりでありまして、先刻おつしやつたように、忌避するかのようなものではありませんから、その点あしからず御了承願います。

田代文久日本共産党

○田代委員 ただいまの大蔵当局並びに日銀当局の御説明によりますと、結局、結論としては何もやらない。何も出ない、具体的には何もないのです。これを裏の言葉ではつきり申しますと、炭鉱のそういう貯炭あるいは夏枯れに対する金融対策というものに対しては、結局何も策はないし、やらないのだ。また中小炭鉱に対しましては、もうつぶれるならつぶれろというようなことをはつきり言われた方がいいと思うのです。中小の業者の方のやつて行けないことははつきりいたしております。その点もしできないならできないということを明確にされる必要があると思います。それを要望します。

舟山正吉大蔵事務官(銀行局長)

○舟山政府委員 夏場貯炭の問題につきましては、ただいま申し上げましたように、当局といたしましては、日本銀行の援助を得て必要なる金融措置を講じております。但しそれは今ここに幾らのわくをきめるといつたような方式ではございませんで、個々の企業に応じてこれを実行するということでございます。

小金義照自由党

○小金委員長 それでは本日はこの程度で散会いたします。なお明日は午後一時から開きます。     午後二時十四分散会

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