大蔵委員会 第18号
- 発言数
- 27 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1950/11/20
会議録
○夏堀委員長 これより会議を開きます。 議題に入ります前にちよつとお諮りいたします。本委員会におきましては閉会中、税制に関する件、金融政策に関する件、国有財産処理状況に関する件の三件について調査を進め、委員を各地に派遣して実地調査の結果、一応の結論を得まして、去る九月五日付シヤウプ博士のもとに報告書を提出いたしましたが、その後の調査は小委員会に一任してありましたので、第九国会開会を目前に控え、この際小委員長より経過の報告を聽取いたしたいと存じます。この点御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○夏堀委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。金融制度調査小委員小山君。
○小山委員 去る八月一日、本委員会において金融制度等の調査小委員会が設置せられ、有田二郎君が小委員長として指名をいただいたのでありますが、ただいまからその審議の経過並びに結果について簡単に御報告を申し上げます。 本小委員会は九月の二日第一回の小委員会を開き、特殊金融機関及び銀行検査の問題について政府当局より説明を求め、質疑を行つたのであります。ついで同月四日、これは懇談会でありますが、財政收支状況について政府当局より説明を求め質疑を行いました。十月三十一日第二回の小委員会におきまして、目下大蔵当局において立案中の新銀行法案について、政府当局から説明を求め、種々質疑を行い、さらに銀行側より参考意見を聞くため、日本勧業銀行以下八行の頭取または副頭取を参考人として招致し、参考意見を聞くため人選を決定いたしたのでありますが、十一月の一日に第三回の小委員会におきまして、次の諸氏の出席をいただいたのであります。日本勧業銀行頭取の堀芳武君、日本興業銀行常務取締役の中山素平君、大阪銀行副頭取の堀田庄三君、千代田銀行頭取の千金良宗三郎君、富士銀行頭取の迫靜二君、東京銀行協会業務部長天野達君、以上の六氏から新銀行法案に対する忌憚のない参考意見を聞き、小委員側より種々質疑を行つた次第であります。同月の四日には保險の問題について政府当局から説明され、料率その他の件について種々質疑を行いました。以上小委員会を開くこと三回、懇談会を開くこと二回、閉会中にもかかわらず、小委員の御出席を得て、金融問題全般にわたつて熱心な調査審議をせられたことは、小委員長にかわり厚く感謝いたす次第であります。 以上三回の小委員会、二回の懇談会におきまして、金融問題全般にわたり種々熱心な審議を行つたのでありますが、ただいまのところまだ結論を得る段階には至つておりません。すでに臨時国会も明日より開会となるわけでありますので、来国会におきましては、大蔵委員会において金融制度等の調査小委員会をさらに設置し、金融問題全般にわたり調査を続行いたしたいと希望する次第であります。特に来国会におきましては、新銀行法その他の特殊金融機関に対する法案も出るわけでありますから、特にこの金融制度調査小委員会というものの必要性は、本国会よりもさらにさらに増大するものと思いますので、この点は特にお願いいたすわけであります。 以上簡単でありますが、小委員長の代理として御報告をいたす次第であります。
○夏堀委員長 次に税制に関する件の報告を求めます。奧村君。
○奧村委員 税制に関する調査小委員会は去る八月一日に発足し、宮幡靖君を小委員長に選定し、主として税制の調査を行つたのでありまするが、正式の会議の形式はとらずに、主として中央地方の官庁その他団体等を中心とした国政調査に重点を置いたのであります。国政調査は去る七月二十日より九月四日に至るまで、各地方を実地調査したのであります。その間去る八月三日に、来朝中のシヤウプ博士から税制の調査に関する報告を求められておりましたので、九月二日に税制小委員会の懇談会を開いて、これらの調査の結果をとりまとめまして、九月五日に各委員の意見を総合いたしまして、ただいま皆様のお手元にありますような報告書を提出しておいたのであります。ただいまこの調査の結果を御報告いたしますについては、大体このシヤウプ博士に出されました報告書にとりまとめてあるのでありまして、その報告書の内容をもちまして、この小委員会の調査の一応のとりまとめとお考え願いたいと思うのであります。この報告書におきまして特に強調いたしました点は、税は苛酷であるから、特に申告所得税においては基礎控除あるいは扶養控除、税率等において軽減をいたしたい。また物品税、酒税の軽減を強く希望しておるのであります。 なお結論を得ない問題といたしまして、特にここに取上げておきたい問題は、滞納の問題であります。申告納税の滞納が非常に多いということは、前国会以来の問題でありますが、これについて特にその実態及び原因、対策について、本委員会は重点的に調査をしたのであります。そこで特に取上げられた問題は、滞納整理についてこの誤謬訂正の問題であります。すなわち誤謬訂正は、一旦税務当局が更正決定いたしましたものを税務当局みずから間違いであるとして取消しておる分であります。ところがこれは前国会においても問題になりましたが、われわれの予想外に誤謬訂正の金額が多いのであります。たとえて申しますと、報告書の十四ページにもありまするように、下京税務署のごときは、異議申請によるところの滞納処理において、その約七割までが誤謬訂正として取消しをしておるのであります。言いかえるならば、税務署の更正決定がほとんど根拠のない見込みによる決定であつたということになるのであります。この更正決定によつて納税者に対して納税の義務を負わせ、差押えあるいは公売をもいたすのでありまするが、その更正決定がかかる根拠のない見込みによる決定をされ、しかもこれが簡単に取消しされるということは、これは重大な問題であろうと考えるのであります。これが会計検査院においていかなる検査をいたしておるかということも、大きな問題であろうと思うのでありますが、これらの点については、まだこの委員会としては十分の調査ができておりませんので、いずれ来るべき臨時国会において、十分の調査及び結論を得られたいと思うのであります。 以上をもちましてこの税制小委員会の御報告を終る次第でありますが、この際委員諸君におわびを申し上げたいと思うのであります。それは国政調査の際におきまして、少くとも派遣委員の計画などにつきましては、專門員の方から各委員のお手元にその日程、計画などを御通知いたしまして、各委員の地元においては協力して、御一緒に御調査をすべきはずでありましたのに、專門員の方からはその日程などについて何ら御通知がしてなかつた。また派遣委員におきましても、各委員の地元に参りまして連絡が不行届でありましたから、大蔵委員の調査でありながら、各大蔵委員に十分の連絡がなかつたということは、派遣委員でなかつた大蔵委員の方にまことに申訳たいことであります。この点についてはまことに申訳ないことでありまして、今後注意いたすべきことと思うのでありまして、ここにこの際遺憾の意を表する次第であります。これをもつて報告を終ります。 —————————————
○夏堀委員長 なおこの際お諮りいたしておきます。本閉会中実地調査等により調査を進めて参りました案件につきましては、一応の結論を得まして、去る九月五日付をもつてシヤウプ博士のもとに報告書を提出いたしましたが、議長のもとに提出いたす閉会中審査報告書につきましては、作成等委員長に御一任願いたいと存じます。この点御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○夏堀委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。 なお、シヤウプ博士よりは報告書に関し丁重なる礼状を送致されておりますことを、この際御報告いたします。 —————————————
○夏堀委員長 次に税制改正等来国会における提出予定案件について政府当局より説明を聽取いたします。平田説明員。
○平田説明員 本日は税制改正に関し説明するようにという御要求でございまして、まかり出たのでありますが、最初の予定では、あるいは本日あたりはある程度お話申し上げることができると予想していたのでございますが、いろいろな問題が重なりましたため少し遅れまして、本日は遺憾ながらまだ私ども内容につきまして申し上げるような新しいことのないのを、はなははだ残念に思う次第でございます。おそらくここ二、三日のうちにきまると思いますが、見通しといたしましては、いまだはつきり今の段階におきまして具体的なことを申し上げるまでに至りません。問題はいろいろなお大きな問題が残つておりまして、そういう問題がきまり次第——あるいはきまるかと思いますが、本日のところは、すでに新聞等に出ておりまする以上のことは、まだ申し上げる運びに相なりませんでしたので、まことに残念でございますが、その進行状況だけを申し上げまして、御了解を得たいと思つて実はまかり出た次第でございます。 結局歳入歳出ともに今総検討されておりまして、税の問題は最後にまわり、余剰は幾ら出るか、その場合においてどうするかということになります関係上、一番最後になつておりまして、まだ結論を得ていない次第でございますので、何とぞ御了承願いたいと思う次第でございます。何か御質問でもございますれば……。
○夏堀委員長 御質疑ございませんか。三宅君。
○三宅(則)委員 ただいま平田主税局長のお話がありましたが、臨時国会は御承知の通り明日から来月の初旬で終るわけでありますから、短時間のようでございますが、税法改正は臨時国会中に必ず出す用意を持つておられると思いますが、この点はいかがでしようか、承りたい。
○平田説明員 私どもといたしましては、臨時国会に提案いたしまして、御審議を煩わすようにいたしたいと思つております。
○三宅(則)委員 臨時国会は二週間で、最初の一週間ぐらいは施政方針演説や質問演説等がありますので、なるべく政府においてはこれに対して準備せられまして、早く委員に示していただきたい、かように希望しておきます。
○宮幡委員 ただいまの平田主税局長さんのお話は一応了解せざるを得ないと思うのでありますが、但しただいま三宅委員からも同じような意味の発言がありましたように、急に示されることが余儀なくされるであろうと想像しておるわけであります。今まで大体新聞やあるいは説明会等において説明されましたように、補正予算の骨格というものに大なる変動があるのかどうか。まつたく今までの考え方とは違つた方向に進んでおるのか。それとも大体従来表示されました形の中でまだ最後の結論を得ない、こういう状況なのか。これは主税局長さんにのみお尋ねするのはむりかと思いますが、おわかりの範囲で御説明をいただいたならば、少しは判断ができるのではないかと思うのであります、おさしつかえない程度でけつこうでありますから、お話いただきたいと思います。
○平田説明員 実はもうほとんど最後の段階に参つて来ておるわけでありまして、ここまで参りますと、私はむしろはつきりきまつた上で、詳細申し上げた方がかえつてよいのではなかろうかと感ずるのでございます。新聞紙等には最近ちらほら、これはいずれも推測程度だと思いますが、出ておりますように、若干大きな問題があるようでございます。
○宮幡委員 この予定法律案にお示しをいただいております税法関係のもので、所得税法の臨時特例というものをつくつて参りたいということでありますが、もし所得税に対する減税をやろうとするならば、拔本的な——と言つては言葉が不適当でありますが、特例等の臨時措置でなく、税法そのものを改正して行くという考え方をわれわれは持つておつたのでありますが、それをやはり特例として一時的の措置としてやるか、あるいは通常国会においてこれを含めた総合的な改正をなさろうとするのか、その点をお話いただきたいと思います。
○平田説明員 今最後にお話のように通常国会において恒久的な改正をいたしたい。その前に、補正予算に伴いますものは、一月から三月までの勤労所得税につきまして応急的な改正をいたしたい、こういう趣旨でありまして、それだけで終らすつもりはないのであります。
○宮幡委員 そうするとただいまのところこの予定法律案に示されておりますのは、勤労所得税に対します三箇月間の応急措置ですが、所得税法関係におきましてもなおそのような改正を志すつもりでお考えになつておるのか。もつとはつきり申し上げますれば、この給與所得に対します措置、申告納税の期限を延長するというだけでなく、所得税法に関します改正をも含んだことを御構想になつておるのかどうか。
○平田説明員 制度の細目につきましてはいろいろ研究いたしまして、通常国会に提案し御審議を煩わすつもりであります。
○宮幡委員 次に揮発油税法一部改正の法律案は、これは従価税率を従量税率に改めるということで方針はわかつておりますが、その程度はまだ示される段階に至つておりませんか。
○平田説明員 これも減税案の一環でありまして、先ほども申しましたように、まだ決定の運びに至つておりませんことを御了承願いたいと思います。
○三宅(則)委員 宮幡委員から御質問がありまして大分わかつたのでありますが、くどいようですが、政府といたしましても試案は最初にできておるはずだと思いますが、司令部との交渉経過はどの程度になつておるのかわかりませんか。もう一ぺん明確なる御答弁をいただきたいと思います。
○平田説明員 先ほど宮幡委員にお話申し上げました通り、もうすぐ、おそらく遠からずきまると思いますので、そのときに申し上げた方がよろしいのではないかと思います。大分先のことでありますれば、現段階の見通しといつたようなことを申し上げれば、何かの役に立つかもしれませんが、もうしばらくでありますので、御了承願いたいと思います。
○夏堀委員長 速記をとめて……。 〔速記中止〕
○夏堀委員長 速記を始めて……。
○宮幡委員 物品税の問題につきまして、巷間いろいろ揣摩臆測が飛んでおるわけでありますが、物品税がすでに間接税という性格を失つて、いわゆる消費者に転嫁するということが、ほとんど不可能な実情になつております。極端な見解で申せば、一つの流通税、かような面になつております。われわれは取引高税を流通税として不適当なものであることを強調いたしまして、この廃止を断行していただいたわけであります。物品税がさような性格を持つて参りました以上は、やはり取引高税の考え方と同様に、すみやかにこれを廃止したいのがわれわれの希望であり、また自由党としての考え方であります。そういう意味におきまして、おつくりくださいますところの物品税の一部改正に対します法律内容については、特に御考慮を拂われまして、一日も早く全部の物品税が撤度される方向において御推進賜わりたいことを、この際お願いしておきます。
○夏堀委員長 他に御意見ありませんか。——他に御意見がなければ、本日はこれをもつて散会いたします。 午前十一時三十五分散会