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8回国会衆議院1950/11/13

議院運営委員会 第12号

発言数
106
登壇者
13
会派数
4
開催日
1950/11/13

会議録

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは、これから議院運営委員会を開くことにいたします。  本日お集まり願つた趣旨は、大体昭和二十五年度補正予算及び二十六年度予算に関する件、国会予備金使用承認に関する件、第二議員会館の議員室割当に関する件、人事承認に関する件、さらに内閣官房長官よりの説明聽取、こういうようになつておりますが、岡崎君がまだ見えませんから、昭和二十五年度補正予算及び昭和二十六年度予算に関する件をまず第一に議題に供したいと思います。事務総長の御説明を願います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 ただいまお手元に御配付申し上げました昭和二十五年度の補正予算並びに昭和二十六年度の衆議院経費の要求書の写しがございますが、御承知の通り国会の予算は当委員会の御承認を得まして正式に要求をいたすことに相なつております。従いまして、事前に大蔵当局と種々打合せをいたしまして、事務的に了承を得たのが、ただいまお手元に配付いたしたものであります。従いまして、それについて一応御了承を願つて、もしこの通り提出してよろしいということになれば、さつそく正式に要求書の提出をなし得る状態にいたしておきたい、こういうのであります。  そこで、お手元に差上げてあります昭和二十五年度の補正予算、これは前の第八国会に要した分でございまして、それは本年度の予算とのにらみ合いで、足らない分だけを要求いたしてありますので、大体において問題はないと思います。  一応御説明申し上げますれば、全部で二千七百万円余になつておりますが、これは超過勤務手当の現実の面、それから旅費等につきましては、応召旅費、滞在雑費、これは規定通りのものでございます。それから職員旅費、議員随行旅費等も、現実の使用の面で、本年度の予算と差引きまして、マイナスになります。赤字の分に該当するものを予定して出してあるのであります。従いまして、この二千七百万円の問題につきましては、一応これだけのものを補正予算といたしまして、本年度の総予算と合せまして、第八国会の分については一応これで経理ができ得るという数字を出して、大蔵当局の了承を得た数字でございますから、この点の方は特に御説明を申し上げますものはございませんが、二十六年度の予算要求につきましては、いろいろの御議論があることと思うのであります。  二十六年度の本院の予算につきましては、前回より小委員会でいろいろ研究をいたしまして、新規増といたしまして種々要求をいたした点があるのであります。それは議員の研究費として月二万円くらいのものをもらわなければ、十分の研究ができないという点が第一点、それから議員秘書手当を一人大体月一万五千円にいたしまして、その範囲内で、秘書を一人使おうと、二人使おうと適宜にやるようにしたらどうかということで、これを庶務小委員会の決定に基いて要求いたしたのであります。この二点は、事務当局の方でも、あるいは今村小委員長の方でも、大蔵当局と十分打合せをいたしたのでありますが、遺憾ながら何としても認められないということに相なつております。いずれあとから、こまかしい事項は申し上げますが、要するに議員の研究費の問題については、とうてい不可能であるということであります。秘書手当の問題は、ただいま月九千円になつておりまして、これではとうてい足らぬから、一万五千円程度のものをやろうということにしておりましたが、これはいずれも給與ベースが改訂されるときに、秘書手当の九千円も考慮するから、ただいまただちに秘書手当のみを一万五千円として設けるということは困難であるということになりました。  それから滞在雑費は、ただいま五百円でありますが、これではとうていいかぬからということで、議会中の滞在雑費というものを千円にいたしたいというのが庶務小委員会の決定事項であります。これはその通り事務的に了承が得られたのであります。それから閉会中に審査をいたします際に、審査手当として、ただいまでは七百五十円というものを差上げて、税金を拔きまして、滞在雑費と同じように約五百円の手取りということに相なつておりますが、これでは現実に閉会中に審査をいたします際に、上京する旅費等もないことでありますので、とうていやりきれぬ、これを千五百円、つまり七百五十円の倍額に上げまして、税拔きの閉会中の審査雑費ということにいたしたい。何となれば開会中わざわざ委員会のために上京したり、日当に相当にするものも自弁である関係もありまして、そういう旅費、日当に類するものを出しておりませんから、千五百円にいたしたいという庶務小委員会の要求でありまして、これはその通り認められたのであります。  それから通信費が、ただいま千円に相なつておりますが、これではとうていやりきれぬということで、電報などが非常に高うございますから、議員さんが当郵便局を利用しておる現実にかんがみましても、千円ではとうてい不可能であるという認定のもとに、五千円を新規要求いたしたのでございますが、これはそのまま認められませんで、三千円ということに一応了解が相なつております。  それから自動車の問題、これは議員用として各党所属議員十名に対して一台程度のものが渡り得るように増加をして、足の問題を解決してもらいたいという庶務小委員会の申出であつたのでありますが、これも大体その通り認められまして、議員用として四十七台、ほかに委員長用として二十六台、全部で七十三台分の購入費が認められたのであります。  大体の庶務小委員会の御要求事項に関する結論はただいま申し上げたような次第でありまして、お手元に差上げてあります数字について簡單に御説明を申し上げます。  国会の総経費は八億七千八百万円余になつておりますが、この第一ページの方では特に申し上げるほどのことはございません。議員歳費、それから職員基本給、特殊勤務手当、超過勤務手当、諸手当、これは前年度の例に応じたものになつておりますが、このうち職員基本給、これが実は新規に百六十二人分が増加いたしております。その新規増の百六十二人は、新しくできました議員会館の要員といたしまして四十人、それから自動車を四十七台、購入いたします関係から、自動車の運転手が四十七人、それから速記者が、本年度出て参りまして、当然に本院に採用いたす予定に相なつておかますものなどの関係から十八名、それから臨時に議会のときに要します衞視要員、これが三十名、それから営繕管理をいたします者が七名、それから法制局の要員といたしまして二十名、これだけの百六十二人の新規増が、この職員基本給の一億六千百万円のうちに入つておるわけでございます。この法制局の要員といたしましては、二十名以上実はほしくて、議院立法の中心として各委員会その他に配属して、十分活躍をお願いするというので要求をいたしたのでありますが、一応二十名ということに本年度の事務的折衝ができたのであります。  それから、次のページの始まりの議員通信手当、これが今まで千円でありましたものを、月三千円にいたしまして、四百六十六人の経費でございます。  その次の議員秘書手当、これはただいま申しました通り、九千円ということに相なつておりますが、給與ベース改訂とともに考慮いたしまして、増額をいたすことになつておるわけであります。  次の委員等手当の中の審査雑費、これがただいま申し上げました通り、小委員会の要求通り日額千五百円としてここに計上いたされておるのであります。その他の非常勤職員手当、雑手当及び雑給與については、特に御説明を申し上げるほどのものはなくて、本年度のものにならつて編成しただけでございます。  それから八の旅費のところでありますが、三番目の滞在雑費、これが従来五百円でありましたものが千円になりまして、倍額になつたものがここに増となつておるだけであります。職員旅費の方は、これはたいへん上つたのでありまして、議会随行旅費、それから諸調査旅費、これは実は各常任委員会の現実が、專門員その他実際において調査をいたしたい、特に当委員会等で議員の出張を押えられた場合に、どうしても必要があつて見なければならないというようなところに、專門員なり調査員を出しましても、随行旅費あるいは諸調査旅費というものが非常に少いために、現実の面で非常にやりにくいという委員長の御要望がありました。この旅費中には、もちろん事務局職員の分の含まれておりまして、そのうち議員随行旅費は、本年度は百七十五万三千円くらいのものでありましたが、約倍額近くの三百四十一万一千三百円、大体百六十五万円ばかりが増額に相なりました。諸調査旅費の方も、本年度は四百六十一万円でありましたが、それが八百四十五万円余ということに相なりました。この点は大蔵省との折衝の際も、專門員からも直接本年度の現実の実情を具申いたしまして、折衝の際に骨折りを願つた次第であります。  次の委員等の旅費の点、これも本年度は一千万円余でございましたが、一千五百十七万、約五百万円だけは増額してもらつたわけであります。  次の九の物品費、これが御承知の通り本年度分はきわめて少いものでありましたが、議員用の自動車四十七台、委員長用の自動車二十六台、計七十三台分の購入費というものが含まれておりますので、約八千八百万円くらいの増をいたしまして、一億三千五百万円と、こういうことになつております。本年度は四千六百四十七万円余でございます。それが約倍額の増をいたしておるのは、これは一時的にその購入費が入つておる関係でございます。それ以外は従来通りでありまして、食糧費だとか、いろいろなものは、一〇%減額基準でつくられておるわけであります。  それから最後のページの衆議院会館その他新営費、これは第一議員会館の陸橋の新設、防火用貯水槽の新設等に要する経費として二千百九十万円が入つております。それから衆議院議員宿舎新営費三千八百万円は、九段の方へ約五十人分を増築して皆様の御要求に応ずれば、ほぼ一応お困りの方は收容し得るという予定で、それがこの中へ入つておるわけであります。その次の法制局庁舎増築及び新営費、これは御承知の通り法制局の定員が二十名増員になります関係上、現在でも実は居場所に困つておりますので、委員会庁舎の継ぎ足しをいたしまして、委員会庁舎の方へお願いして、專門員等と密接な連絡をとつていただく予定になつております。  以上、特に変化のありましたところだけを一応御説明申し上げた次第でありますが、政府の方でも本年度並びに本年度の予算については、鋭意折衝中と聞いておりますので、一応事務的に承認を得ました点を御報告申し上げまして、万一これに変更が加わるというようなことがありますれば、いずれその際当委員会の御了承を得なければならないことと思つております。以上御説明申し上げます。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 ただいまの事務総長の説明に対しまして、御質問あるいは御意見等がありましたら、この際承りたいと思います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 結局、庶務小委員会を先日開きまして、小委員長から詳しく一応御説明があつたわけでありますが、ずいぶん足を運んでいただきまして、われわれと一諸になつていたてまてた結果、一応この程度までに大蔵当局も、大臣の特別の御配慮がありまして、認めていただいたようなわけであります。この程度で漸を追うて、さらにもてこれで行かないときには、また次のときに、理論的にさしつかえのないものを要求するという点で御了承願いたい、こう考えておる次第であります。

柳澤義男自由党

○柳澤委員 総長にちよつとお尋ねしたいのですが、この国会法の三十五條に「議員は、一般官吏の最高の給料額より少くない歳費を受ける。」という規定がありますね。私は歳費の高い安いを言うのではありませんが、現在東京高検の検事長との同額でありますね。これは現在の制度から言つて、この規定に抵触するところはないでしようか。

大池眞事務総長

○大池事務総長 検事長は一般官吏という中に入つていないという解釈になつておるわけです。一般官吏の最高ということは、当時押えましたのは、各省の次官が一般官吏の最高なものだ、それ以外のものは特別な官吏だ。従つて特別職等に相なつておるわけであります。

柳澤義男自由党

○柳澤委員 そこで憲法の規定によると、国会は国権の最高機関であるということになつておるし、事実また主権在民の理論から言つても、最高機関であることに間違いはない。その最高機関の構成員でありますから、そういう意味から言つても、ここに一般官吏というところで押えておるということは、ずいぶん基準の考え方がおかしいのではないか。何となてに理論的にも矛盾があるように思うのです。ですから、これはこの予算が出たから、数字の問題で関連した話でありますけれども、この規定自体がはなはだ変な規定であるし、従つて現在の歳費もそういうところに目標を置いて組んであるということは、国家の組織の中で最高機関の構成員——内閣の構成員という場合には、大臣を言いますけれども、ほかの場合と比較して、最高機関の構成員としては、みずからずいぶん卑下した規定をつくつて、それに準拠しておるように思うのですが、こういうところは、将来さらに歳費のきめ方についても、あるいは要求その他をされる場合においても、十分考慮さるべき問題ではないかと思うのですが、いかがでしよう。

大池眞事務総長

○大池事務総長 その点は、結局現在の歳費は一般官吏の最高のものより低くはないということになつておるわけであります。ただ国会法で、一般官吏の最高のものより低からざるということを書いたこと自体が、今のような御議論だといろいろ考えてみなければならぬ点があるかもしれません。すなわち少からざるとあるから、高い方へ幾らでも持つて行つてよいんじやないか、高い官吏もあるわけだから、それと比率をとつてもよいのではないかというようなことも考えられると思います。その点は十分考えられるのでありますが、現在一般官吏の最高が、次官ということになつているのでありまして、それがさらに上るようなことがあれば、当然動いて来るわけであります。しかも、それも二万八千八百円というものをきめました当時は、当時の次官その他一般の高級の官吏よりもはるかに上位にきめておつたのであります。その後再々下の方が上つて参りまして、議員のところまで追つついて来たというような状況に相なつておるわけであります。将来も給與ベースの改訂等も云々されておる時代でありますから、そういうものが動いた際に、議員歳費が十分考慮されて、しかるべきところに行くということは当然のことでありまして、これは庶務小委員会等で、大蔵大臣が参りまして言明もあつたのであります。そういうものがきまるまでは、一応このままにしておいてもらいたいということになつておるのでありまして、その点は十分に考究の余地があろうかと思つております。但しこの問題が、しからば一般官吏よりも高いのはいいが、特殊な官吏の場合のどの程度までが、議院の構成メンバーとして穏当であろうかという点については、人おのおの見解を異にするところもありますので、皆さんの方で、さらにこれを増加するという場合に十分御研究を願いたい、われわれの方でももちろん及ばずながら研究をいたしたい、こう考えておるわけであります。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 その他ありませんか。

中川俊思自由党

○中川委員 私は経費の要求書についてかれこれ言うのではないのですが、ちようどここに秘書の手当を今度一万五千円ということで要求されておりますから、これについてちよつと私の意見を述べたいと思うのです。と申しますのは、国会の中にずいぶん女の秘書を使つておる人がおる。これは事実女の秘書であるからよい悪いと言うのではない。ただ一つ真劍にお考え願いたいと思うことは、どうも世上いろいろな風説が飛んでおりまするし、ことに今度議員会館が増築されまして、今までは御承知の通りわれわれは二人で一つの部屋を当てがわれておつたのでありますが、今度は各自が一人で一つの部屋を当てがわれる。そういたしますと、ここにまたいろいろうわさの種がこういうことから起るのではないかと私は思います。これは国会の品位のために——私は女であるからどう言うのではない。男女同権の今日、別に私は、女であるからいけないとか、どうとか言うのではないのですが、いやしくも国家の費用でめかけでも養つておるというようなことがありとすれば、これは重要な問題だと思う。現に若い秘書の間においては、このことについて問題を起しております。秘書の中で二、三十人で、そういう点を粛正しなければいかぬということを言つている。第一世間で言つておることは、代議士にはろくな秘書がつかぬということを言つておる。今九千円でもつて、めかけみたいな人でも、みんな秘書の手当をもらつておる、こういうことを現に言つておる者もある。ことに今度一万五千円に増額されるかどうか、またいつになるかしりませんが、そうなれば、この間もじようだんであるが、ある人が、今度は二人置けるな、こういうことを言つている人がある。そういうようなことになりますと、これは大きな国会の品位に関する問題になりますから、国会の運営上、ただちに委員長においても——この問題は、じようだんはじようだんとして取扱うべきことでありますが、しかしじようだんでない場合が——議員の諸君の中には、はなはだ失礼な言い方ですが、お耳ざわりの方が私はあるのではないかと思うのであります。これはひとつ愼重にお考えをいたたきたいと思います。ちよつと冒頭でありますから、私意見を述べさしていただいたのであります。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 今の中川君の御意見は、委員長や議長において愼重に考慮しますが、これは議員相互の自粛自戒の問題が先決だと思います。一応御意見は承つておきます。  その他御質問はありませんか。——ないようでありますから、お諮りいたしますが、当院の二十五年度補正予算、二十六年度の予算関係を、一応現在の段階で原案通り承認することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。     —————————————

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは、順序は違いますが、今岡崎君がお見えになりましたから、官房長官から、今後の国会関係について説明を聽取することにいたします。  なお政府としては、本日委員会があることを聞きまして、みずからこの臨時国会等について述べたいというので申し込んで来た次第でありまして、御了承を願います。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 臨時国会の問題につきましては、政府でもいろいろ考えて、ただいま準備を進めております。ずつと前から臨時国会の召集の要求がありました、こともよく存じておりますが、いろいろその間に朝鮮事変その他の関係で、法案の準備等もなかなか思うように行かなかつた点もあります。また各般の見通しが十分につかないような関係もありまして、召集が延びましたことははなはだ残念でありましたが、今日に及んだわけであります。そこでただいま補正予算の問題につきまして、関係方面とも愼重に検討しておりますので、はつきりした決定は明日の閣議においてなされまして、そうしてただちに召集の準備を進めることに予定しております。従いまして、はつきりいつということは、私として今申し上げられないのでありますが、腹案といたしましては、来る二十一日を期して召集いたしたい、こう考えて準備を進めております。なお臨時国会に提出する法案につきましては、ただいまいろいろ準備を進めております。従つてまだ決定してありませんし、関係方面とも協議中でありますが、大体におきましては、件数として数え上げられておりますのは、まず三十一件くらいあるのであろう、それからその後に話合いがついて提出すべきものがまだ若干あるであろう、こう予想しております。ただそのうちの大部分は、補正予算に伴う各般の法案でありまして、たとえば給與ベースの変更であるとか、年末手当支給であるとか、あるいは各般の減税の措置であるとか、こういうものが大多数を占めております。その他に大きな法案として考慮しておりますのは、まだ決定はしておりませんが、地方公務員法案及び電力再編成に関する法案、こういうふうに考えております。よろしくお願いいたしたいと思います。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 官房長官にお尋ねしたいのですが、われわれが前第八国会の閉会の直後から、急速に国会を開くべしということを、憲法の條章に従つて政府に要求いたしました。にもかかわらず何らの御回答もなかつたので、次には九月末日までに国会を開くべしということを、議長を通じて成規の手続をもつて要求いたしました。その後今日初めて官房長官から政府の意見が発表されたわけであります。そうすると、通常国会は十二月の初旬に召集しなければならぬことになります。今すでに十一月の十三日になつて、いまだ召集日が決定しておらぬ、あすの閣議であるいはきまるかもしれぬということである。そうすると、今度の臨時国会というものの審議期間が非常に短時日である。ただいまの御説明によりますと、補正予算あるいは減税の問題、給與ベースの問題、その上天下の耳目を聳動している電力事業再編成の問題等、非常な重大法案があるということで、これを想像しただけでも、私どもは二週間やそこらで全部議了せられるとは想像もつかないのです。政府においてもおそらくその自信はあるまいと私は思うのです。関係方面との事情等はなるほどあつたでありましようが、それにしても審議ができないような期間に、野党からの請求によつて、憲法上どうしても開かなければならぬという規定があるから、申訳だけに、せつぱ詰まつて国会を開くというような形になることは、政府としてはいかにも国会を軽視し——軽視どころではない、まるで無視しておる態度のように私どもは考えられてならないのです。そういうことは新憲法下において政府のとるべき行動でもなし、自信もなく、ただ形式的に国会を開くということであるならば、非常に無意味であると思うのですが、こういう点については政府のお考えはどうなんですか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 今椎熊さんがおつしやつたことは、われわれも承つおつたのでありますが、先ほど申しましたように、いろいろ情勢の変化がありまして、これらを見きわめての上でないと十分な準備ができなかつたために、心ならずも召集が遅れておつたのでありますから、その点はひとつ御了承を願いたいと思います。  なお、ただいま御説明しました通り、臨時国会に提出する法案は、主として補正予算に関連する各種の法案なのでありますが、その他に今申しましたような重要な法案を提出する運びに相なるかもしれないと考えております。そういう場合には、ひとつできるだけ御協力を得まして、審議を進めていただきたい、こう考えるわけであります。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 ただいまの御説明によると、準備ができなかつたというところに重点があるようです。これは私は断じて政府の責任だと思います。憲法上の精神を蹂躪し、国会を無視して、それが政府の怠慢とは言わないまでも、準備完了に至らざりしためにこの結果を招いたということは、断じて政府の責任だということをあなたは御了解の上に、本日ここに出て来ておられるのか、所信を明快に伺いたいと思います。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 御承知のように、本年度の補正予算も来年度の予算と相関連して考慮すべき問題でありまするし、またいろいろの政策につきましても、補正予算だけを切り離してやれないのでありまして、十五箇月予算と申しますか、来年度の予算と関連して、大きく見たところで予算を編成する必要があるのであります。従いまして、国際情勢が著しく変化するような場合には、またそういう懸念があるような場合には、愼重にそれらの事情も見通しまして、日本の輸出入その他の関係から、来年度の予算を編成する必要があると思うのであります。それに関連して、補正予算も従つてまた種々考慮を要する。こういうのでありまして、主として国際情勢の変化に伴う考慮の結果でありますから、政府としてはこれにできるだけ対処するだけでありまして、特に重大なる責任を感ずるというところまでは行つておりません。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 感じないのですか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 国際情勢につきましては、どうも政府はいかんともできないのであります。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 国際情勢と申しましても、朝鮮事変は前国会の開会中にすでに始まつております。その後形勢の変化等が多少ありましても、見通しは大体その当時においてもわからないことはない。わかつておつたと思います。  そこで最後に聞きたいことは、こういう短時日の国会で、これほどの重大な問題を審議結了することができるという自信のもとに召集せられるのかどうか、そういうことです。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 この臨時国会に提出すべき主要なるものは補正予算であります。この補正予算はぜひとも御審議を終了していただきたい、こう考えております。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 そうすると補正予算以外のものは審議未了になつてもよろしいということですか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 そのほかのものは、まだ出すか出さないか、決定してないのであります。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 あなたは、こういうことも考えておると言われた。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 考えておりますけれども、決定はしておらないのであります。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 もし決定した場合は、ただおざなりに出すだけであつて、審議未了になつてもよい。自信がなくてそういうことをやられるのであるか。これは審議過程において非常な影響を及ぼすことなのです。政府の決意と熱意がどこにあるのか。單なる一つの関係方面の事情とか何かがあつて、どうしてもこの国会に出さなければならぬから、頭だけ出しておこうというのなら、われわれはその気で対処して行くし、政府が出した以上は、どうしてもこの国会で審議してもらいたい、——当然政府はそうあるべきはずです。いかなる法案でも、政府として出した以上は、この会期中に審議してもらいたいということが当然であるのに、その確信なくして、出すことになるか出さないかわからないということは、あまりに無責任で、あまりに国会を政府の都合のままに動かしておるような感じを受けて、はなはだ遺憾であります。

石田博英自由党

○石田(博)委員 提出議案のことについて、椎熊君からごもつともな御意見がありましたが、前段の、政府が提出することが確定しておる点につきましての御議論は、これはごもつともであります。その提出するかしないか、政府が考慮しているという点は、審議期間の問題その他に関連して政府は考慮しているという意味であろうとわれわれは解釈するので、これが提出されるかされないかという仮定の点についての議論をここでやられるよりは、召集なら召集の問題、提出確定議案なら提出確定議案について論議をするように、議題を限定されて審議願いたいと思います。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 私の方も、もう一つ聞いておきたいのですが、準備中の三十一件という中に、農業関係の法案はございますかどうか、それを先に伺いたいと思います。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 農業関係は、今のところは多少はございます。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 多少だということになると、重要なる農業関係の法案はないということに解釈できるのでありますが、御承知のように、われわれは椎熊さんがおつしやつたように、第八国会が終るとすぐ、救農臨時国会という言葉を使つてやつておつたのです。ところが広川さんが政府の立場で、興農臨時国会を開くということを第八国会直後に天下に発表いたしております。ただいまの官房長官が政府の立場で、いわゆる臨時国会にこういう法律案を出すということで説明をした中に、広川さんのおつしやる興農関係の法律案は一つもない。しかもここまで遅らして来た。こういうことになりますが、政府の考えておる興農ということはいかなるものであるか、ちよつと明瞭に聞かしていただきたい。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 広川農林大臣はむろん農林大臣でありますから農業に関しては最も関心が深いのでありまして、農林大臣の立場として、できるだけ農業を興したいということを考えるのは当然だろうと思います。政府としては、農村の問題等は今後非常に重大な問題と考えておりまして、これこそ通常国会の長い期間を通じて十分に審議を要すべきものだと思つております。また次の通常国会ばかりではない。その次にもまたかかるのだろうと思います。長い目で愼重に考慮したい、こう考えております。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 官房長官は、今、通常国会とおつしやつたのですが、これは広川さんが農業関係に非常に熱心だから、そういうことを言つたというふうに片づけてしまわれては、それでわれわれも言うことはないのですが、要するに政府の臨時国会に対する考え方が、興農臨時国会のような形で開くというお考えで、さきに広川さん等が政府の大臣として天下に発表したのであるが、その後臨時国会の開会に関する方針が政府の方ではかわつて、補正予算に乗りかえて来たのであるかどうか、これを聞きたいのです。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 臨時国会は、やはり国全体の問題を審議さるべき国会であると思うのであります。農業のこともその一部であることはもちろんであります。ただいま申しましたように、農業関係は非常に重大でありますから、政府としても愼重に考慮しております。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 そうすると、補正予算中心ということが臨時国会の意味になつておつて、補正予算に重要なる関係を持つ農業関係の法案はない、しかしながら農業は重大だ、そういうお考えになるわけですが、そうすれば、補正予算の中には、いわゆる広川さんのおつしやるような形の、農業を興すという立場における予算の編成というものがかなり含まれておるかどうか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 臨時国会に提出すべき予算には、農業関係のものもあるのであります。ただこれを重要と見られるかどうかは議員諸君のお考えでありまして、われわれの方は全部通じて、農業の方も十分考慮しております。

土井直作日本社会党

○土井委員 先ほど官房長官からのお話によりますと、大体今度の臨時国会には三十一件ばかり出すということでありましたが、内容については、どういうものが出るか、大体補正予算を中心にして、それに関連する法案だそうでありまするが、見るところによると、その虎の巻を官房長官は今持つておられるようだが、きまつたものならば、政府はちやんと刷つて、われわれに出していだたくという親切心を持つていただきたい。というのは、今後会期を決定する場合においても、提出される案件等を考慮して、ここで会期の問題を論議しなければならない。従つて、この次の委員会あたりできめるかもしれませんが、それまでに政府の提出する法律案の内容をこの委員会に御提出を願いたい。  それから、その補正予算の内容の面については、これは官房長官は大蔵大臣じやないから十分でないかもしれませんが、内閣の大番頭ですから、すべて知つておられると思います。今度の補正予算の中には給與べースの改訂の問題がありまするが、大体予算面から見まして、六千三百七円ベースが八千五十八円のベースに切りかえられる予算、こういうことになつておりますか、御存じであればお聞かせ願いたい。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 今おつしやつた点については、非常に近いところにはあると思いますけれども、完全にそうはなつておらないと考えております。

土井直作日本社会党

○土井委員 そうすると、それを下まわつておると承知してよろしいですか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 今のところは、さようだと思います。

土井直作日本社会党

○土井委員 実際上の問題といたしましては、これは新聞に発表されておつたことでありますから、それに信を置くわけではありませんけれども、六千三百七円のベースを八千五十八円のベースにするということを言い、また人事院総裁はそれを政府に勧告しておる。従つて補正予算の給與べースの改訂は、その線に決定づけられて行くものではないかと、一般公務員の諸君は大きな期待を持つておると思うのでありますが、政府の事実上においてそれより下まわるという意味はどういうのか、その下まわる限度を御存じであれば、どの程度に下まわるのであるか、念のために聞かしていただければけつこうだと思います。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 これは私も今詳細に答弁する資料を持つておりません。いずれ予算委員会、大蔵委員会等で十分に関係大臣から御説明があると思います。非常に近いところには実質的になると思つておりますが、必ずしも同一というわけには行かないだろう、こう考えております。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 今度はもつと具体的な問題ですが、あすの閣議できまるということですが、そうすると補正予算に関する限り、関係方面との折衝はきようで終るという見通しのもとなんでしようね。もしまたきよう見通しがぐらついて来て、あすも、あさつてもだめだということになると、あすの閣議でどうきめても、きめられないことになるのですが、その辺はいかになりますか。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 関係方面との折衝は、きよう中に終るということはありませんで、まだまだ続くと思います。しかしながら一定の目標を立てまして、そうして一定の予想のもとに、この日ならば予算案を提出されるという日を決定いたしまして、それから勘定して召集日等をきめたい、こう考えております。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 そうすると、開会劈頭には予算が出て来ないわけですね。何日か遅れて出るわけですね。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 これは国会でおきめになることでありますが、たとえば初めが召集の日、その次の日に開会式があるとかいうのが通例の次第とわれわれは考えております。それが終つた直後、出し得る日を考えまして、それを逆算して行つたらどうか……。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 椎熊君の聞いているのは、二十一日までに召集するが、それまでに予算が出せるのかどうかということを聞いておる。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 実際の施政方針演説がいつになるか……。

石田博英自由党

○石田(博)委員 椎熊君の御質問はこういうことだと思うのです。二十一日に出せるかどうかということなのですが、もちろん二十一日に召集しようという以上は、政府としては二十一日に出したいという目標で努力されていることだろうと思います。そういう点をお開きになつているのだと思います。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 それで私の聞きたいのは、召集日が確定すれば、その他のことについてきめまして、実質的に国会が審議に入れるようなときまでには必ず出す、こういうことでしようね。

岡崎勝男自由党内閣官房長官

○岡崎官房長官 遅くもそれまでにはというつもりであります。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 ほかに岡崎官房長官に対する御質疑はありませんか。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 召集日が決定しましたら、いずれわれわれは召集日の前にもう一ぺん正式な運営委員会を開かなければならぬ。その際は総理に出席してもらつて、総理から直接に——あなたは官房長官ではありますけれども、広川放言の問題があつたりしますから、内閣の責任者たる総理大臣から、今度こんな状態で国会を開くということに対する所信を明らかにしてもらいたいと思いますので、御出席を願いたいと思います。

土井直作日本社会党

○土井委員 国会召集の性格を決定しなければならない。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 今椎熊君から、この次の問題について発言がありましたが、この次の問題のことは、そのときに皆さんの御意見を聞いて適当にとりはからいたいと思います。  なお土井君のおつしやるのは、この次の会合までに、法案がわかつたらあらかじめ出していただきたいということであります。  それでは官房長官御苦労さまでした。     —————————————

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 さつきお話をしました、議題外になりますけれども、明年度の訴追委員会の経費について説明したいということで、訴追委員長が出席されておりますから、この際委員長から説明を承ることにいたします。

三浦寅之助自由党

○三浦訴追委員長 訴追委員会の予算関係について御説明申し上げます。  昭和二十六年度の国会関係訴追委員会の要求額は七百二十三万六千円でございまして、これを昭和二十五年度の予算額三百七十万円に比較いたしますと、三百五十三万六千円の増加となつております。その内訳は、委員手当の二百三十二万五百円、委員旅費八十五万円、及び職員十二人の人件費、一般事務経費等であります。この十二人というのは、現在は十人でありますが、ぜひ二名だけの増員をお願いしたいということで組んでおります。  以上簡單でありますが、よろしく御審議のほどをお願いしたいと存じます。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 これは先ほどの事務総長の説明の中に、一応一括含まれていると思うのでありますが、特に訴追委員長に何かお尋ねしたい点でもありますれば、この際お尋ねを願いたいと思います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 先ほど私が御説明申し上げたときに、訴追委員会の予算の方も申し上げる予定であつたのでありますが、岡崎長官がお見えになつたので、あとまわしになつておつたのであります。御承知の通り裁判官彈劾裁判所の方は、先に予算があつたために、いつかこの委員会で御承認を得ました二名の増員ができたのでありますが、訴追委員会の方は、その下審査を全部やつて、仕事が多いのにかかわらず、増員ができなかつたのは、予算がなかつたからであります。従つて本年度の予算で足りなかつた新規増員の二人分だけが、職員俸給の中にふえておるということだけであります。それから委員手当が、先ほどの二十六年度の一般予算のように、日額千五百円にかわつておるということと、物品費の方でやはり委員長の自動車の増加の点でふえておる。この三点がただ事務的に違つておるだけでありますから、御了承を願いたいと思います。

土井直作日本社会党

○土井委員 一番最後の第八のところに、特殊旅費という文字を使つておりますが、これは一般旅費とどういうような相違があるのですか。

大池眞事務総長

○大池事務総長 これは旅費の項の中なのですが、職員の分と委員の分と、その他のものと、ほかに名のつけようがないから、特殊旅費として、証人とか参考人とかいうものの旅費です。

土井直作日本社会党

○土井委員 要するに、額の点において違うのか、そういう意味で何か特別な意味があるのか……。

大池眞事務総長

○大池事務総長 額も違つております。証人なり参考人なりは、運営委員会で、証人の旅費は幾らにきめるとかいうので、おきめ願つたものによるわけです。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは、ただいまの訴追委員長並びに事務総長から御説明申し上げました昭和二十六年度の訴追委員会の予算を原案通り承認するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 ではさように決定いたします。     —————————————

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 次に、国会予備経費支出承認に関する件を議題に供します。

大池眞事務総長

○大池事務総長 これは御承知の通り、本年の八月二十七日に大和田義榮議員がなくなられました関係から、規定の弔慰金を出すことに相なつております。議員の弔慰金は、御承知の通り国会予算の中にございませんので、予備費から支出することに相なつておりまして、当委員会の御承認を得ておるわけなんですから、これは規定通りの歳費一年分を大和田義榮議員に差上げたい。こういうのであります。御承認をお願いいたしたいと思います。

岩本信行自由党副議長

○岩本副議長 これには所得税がかかりますか。

大池眞事務総長

○大池事務総長 弔慰金にはかかりません。それから、いつもの例で、議員がおなくなりになりました場合には、国会法に基く弔慰金は当然のことながら、香奠といいますか、香料といいますか、各議員も一人前百円ずつを醵出する先例になつております。大和田義榮議員についても、いずれ会計の方で差引いて、全議員の名前でお届けすることだろうと思いますが、前例通り取扱つてよろしいかどうか、お諮り願いたいと思います。

土井直作日本社会党

○土井委員 これは異議ありませんがこういうことは一々ここでお諮りにならなくとも、どんどんやつてくださつてよいのではないですか。間に合わないような場合もあるでしよう。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 弔慰金のようなものは、あまり遅れると、土井君の言うようにぐあいが悪いから、一旦ここできめたことを変更するとか何とかいう場合には別だけれども、従来通りやる場合には、一々承認を得ないで、報告だけでやるということでよいと思います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 それでは弔慰金並びに香奠については、今後事後承認でお願いするということにいたしたいと思います。

土井直作日本社会党

○土井委員 報告だけでけつこうです。

岩本信行自由党副議長

○岩本副議長 弔慰金ということでなく、正式の科目が退官退職手当となつていると、所得税をとられはしませんか。

山崎高衆議院参事(庶務部長)

○山崎参事 所得税はかけてありません。

岩本信行自由党副議長

○岩本副議長 かけないのはわかつたけれども、退官退職手当というのでは、とられる筋があるのではないかというのです。

山崎高衆議院参事(庶務部長)

○山崎参事 これは一応、そういう科目がないものですから、支拂いの便宜上そうしてあるだけです。     —————————————

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは、その次に移ります。人事承認に関する件を議題に供します。

大池眞事務総長

○大池事務総長 人事の承認が幾つもございますが、裁判官彈劾裁判所参事候補者略歴として、内田喜一さんというのがございます。この内田喜一参事を九月中に発令する都合がございましたので、参事のことでございますから、九月中に特に当委員会を招集願つて、御承認を得べきが当然であつたのでありますが、特にこれだけのために皆さんにお集まりを願うということもいかがということで、委員長と御相談の上、各委員に全部この点についての御意向を手紙で承つたのであります。大多数御賛成をくださいましたので、議長の同意を得まして、三十日に発令をいたしてあるわけであります。この点を御了承願いたいと存じます。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 これは事後承認になりますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは御承認願うことに決定いたします。

大池眞事務総長

○大池事務総長 その次にあります裁判官彈劾裁判所主事候補者略歴として、中野善治さんのが行つておりますが、これは主事でございまして、裁判官彈劾裁判所の書記でございます。高等官の件でもございませんので、議長限りの御承認でもけつこうでございましたが、当委員会においてひとつ御追認を願いたいと思います。これは浦和の地方裁判所の書記をやつておる方を、給料もそのままの形で入れかえてこちらの方へお願いしたわけです。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 中野善治君の主事昇任を承認することについて御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 ではさよう決定いたします。

大池眞事務総長

○大池事務総長 それからもう一つは法制局の参事であります。第三部第一課長宮沢鉄蔵君の通産省の方ヘ転任の件でございますが、この転任の件は、通産省の方で課長以上の発令の関係がございますので、八月三日に皆さんの方へお手紙を差上げて御了承を得まして、大体御返事がありましたので、八月十六日に議長の同意を得て発令いたしてあります。従いまして、この点も御追認をお願いいたしたいのであります。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大池眞事務総長

○大池事務総長 その後任に、お手元にあります通商産業事務官の渡辺五六という方を、その当時から予定しでおつたのでありますが、新任の方は急ぐ必要がないから、正式にこの委員会にお諮りをして御了承を得たい、こういうわけであります。これは通産省の方で、前に宮沢君を自分の方へとつた関係上、推薦をして来ているのでありまして、通産省からそのままで中小企業庁の方へ出向の形で行つて仕事をとつております。通産省では当時の四国商工局の機械鉄鋼課長をやつておつた方であります。当院にこれを推薦して来ておりまして、法制局でも審査の結果、きわめて適当な人であるということに相なつておりますので、御了承をお願いいたしたいと思つております。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは、ただいまの渡辺五六君の衆議院法制局職員、さらに参事に任命することを承認して御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 ではさよう決定をいたします。

大池眞事務総長

○大池事務総長 いま一つは、御承知の通り水産委員会に專門員として斎藤一郎という方がおつたのであります。これは漁業金融の專門家で、專門員として来ておつたのでありますが、御承知の通り資格がかわります際に、正式の專門員という選に漏れたのであります。従いまして、自分としては正式の專門員になれないのであるから、いつまでもいるわけにいかぬということで、自分の転向等について種々考慮をいたしておつた次第であります。その方は漁業金融協会の方からこちらへ参つたのでありますが、またそちらの方へもどつて、昔の仕事をするということに相なりまして、その役員会が九月の十一日にありまして、そこで決定をする、従つて至急に辞表を承認してもらいたい、こういう申出があつたのであります。従いまして、各委員の方にお願いをして御返事をとるのに、どうしても日が足りませんので、たまたま国会再開要求の野党側の協議会等がここでございましたから、野党側の社会党並びに民主党等には当時御了承を得ておつたのであります。なお與党関係にも御了承を得ておつたのでありますが、そういうような特殊事情に基く退職者でございますので、この退職の点もひとつ御追認を願いたい、こう考えます。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 ただいまのものを事後承認するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 ではさよう決定をいたします。

大池眞事務総長

○大池事務総長 次に、もう一つ御了承願いたいと思います。お手元にあります厚い方でありますが、参事昇任候補者一覧表というのがございます。これは人数は多くありませんが、各人の履歴書をつけてございますので厚くなつております。これらの者を衆議院の昔の高等官たる参事に昇任をお願いいたしたい。村田君以下十人あるわけでありますが、これは御承知の通り、前回マル特をはずすときに、つかえておつてどうしてもはずれないので、参事の定員の増加をお願いして、一部前回御承認を願つて発令をいたしてございます。ところが当時すでにその責任事務並びに勤務年限等から、これらの諸君もマル特をはずし、あるいはその仕事の上から昇格をいたしたいということで、予定をいたしておつたのでありますが、級別定員というものがきめられておりまして、その定員が詰まつておつてできなかつたことと、本年度の増員の予算の見通しがつきませんので、御承認を願つた参事を全部埋めることがいたしかねておつたのであります。いよいよ年度末にも相なつて、級別定員もその後人事院と協定をいたして、できておるのであります。従つてこの前から、これだけの者は昇格をいたしたいということで——多くはマル特はずれでございまして、十三年以上勤めておる尾崎君以下のは問題はございません。それ以外の一年七箇月とか、三年二箇月とか、一年六箇月というような諸君は、係長としてその責任上、他の者との振合いから言つても当然参事になし得るのであります。一時保留しておつたのでありまして、気の毒に考えておりましたが、そういう関係上、どうか御承認を願いたいと思います。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 ただいまの参事昇格の件については、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それではさように決定いたします。     —————————————

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは最後の問題ですが、第二議員会館議員室割当に関する件を議題に供します。

大池眞事務総長

○大池事務総長 第二議員会館が霞ヶ関離宮の跡にでき上りました。その点は、今村小委員長が来て御報告をするはずになつておりましたが、本日やむを得ず欠席をするから、事務総長から報告してくれという電報がございましたので、庶務小委員会における経過を簡單に御報告申し上げます。  去る七日午後一時に小委員会を開きまして、決定をいたした事項が二つございます。まず第一に、第二議員会館の部屋割の件でございます。この第二議員会館は百六十室できております。すでにでき上つております第一議員会館の方は二百七人前できておりまして、今度百大十人前できましたから、三百六十七人分ができておるわけであります。これを各党に割当てますと、自由党に二百三十三、民主党は五十五、社会党は三十八、共産党が二十二、農協が七、労農が三、社革が三、公正が二、無所属が四、こういうことになつております。それからすでに第一議員会館に持つておる数を引きました分が、今回各党に割当るべき数でありまして、それが自由党には百三室、民主党に二十五室、社会党に十七室、共産党に六室、農協に三室、労農に一室、社革に一室、公正に一室、無所属に三室、これだけを割当てることになつたのであります。そこでその割当でありますが、各部屋をどうきめるかという点を、第一号館から六号館まで六つの棟がございますので、第一号館から順次に、各党の大きい方から小さい方に割当てることに決定をいたしたいのであります。従いまして、第一室から百三室までは自由党、その次から二十五室を民主党という順に割当てまして、それだけを各党でもらうということに相なつたのであります。そこへ入ります方々については、各党内で御協議を願いまして、お届けを願うということが第一点としてきまつたのであります。  第二点は、この議員会館に許す食堂の許可の件でありますが、これは食堂、喫茶を合せまして四十軒からの希望がありましたので、食堂の構造と広さの関係から、第一会館の方の経験を考慮いたしまして、食堂と喫茶を別々に許可して二軒置くことをやめまして、一軒で経営させる方がよいということにきめたのであります。そこで、どういうぐあいにしてこの四十軒以上のものから選ぶかということになりましたが、小委員会で原則をきめてもらいまして、すでに国会でどこか引受けているものはこの際遠慮させるということを第一にきめたのであります。第二に、事務的に調べてみて、資格が十分だと認められたものの中から選ぶことといたしたしたのであります。その選ぶことの点を、事務局と小委員長と野党側の代表を加えるということで、椎熊君にお願いして、この三者に御一任されたいのであります。そこで四十軒の中から資格が十分でないと認めたものをだんだんにオミツトして行きまして、最後に九軒ばかり残つたのであります。その九軒のうちで、第二議員会館の方を引受けるものと、近く落成をいたします九段の宿舎の方を引受ける分、この二軒だけをまず抽籤をいたしまた。ちようどその際には倉石君、石田君等に立会いを願いました。事務局の方でも庶務部長、警務部長等に立会いを願いまして、この二軒を抽籤をいたしましたところが、たかさご店と丸子新次郎君とが当つたのであります。そこでその二軒のうちで、第二議員会館と宿舎の方と、どちらをとるかということを抽籤いたしました結果、会館の方はたかさご店、宿舎の方は丸子新次郎君が当つたのであります。そこで、さつそくその方へ準備をつけさせるようにいたしたのであります。たかさごというのは、日本橋の茅場町に料理割烹を開業中のものでありまして、他に喫茶とかレストランをやつておるものであります。丸子新次郎君は、浅草、有楽町、あるいは銀座等に食堂を経営しておりまして、京一ビル会社というものの社長をやつております。二軒がさように決定いたしまして、その準備をつけさせておる次第であります。ひとつ当委員会において、この件について御了解を願いたいと考えております。

竹村奈良一日本共産党

○竹村委員 私の方に割当つておる部屋を見ますと、二階に二つと、下に四つと、わかれているのでありますが、できれば、どつちかにかためてもらうわけに行かないでしようか。

大池眞事務総長

○大池事務総長 これは、どこからどこということが困難でございまして、しかたがないから、一応見取図でもつて全部番号順に割当てたのであります。そこで、もし各党の方で御都合が悪くて、お互いにかわつてもらいたいということなら、たいへんけつこうなんでございますが、希望しますと、ここからここというふうに、切りがないものですから、一応前申し上げた通りにきめたのであります。

石田博英自由党

○石田(博)委員 ぼくは竹村君の意見に賛成です。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 まとめる方は、小委員会でも問題があつたのでありますが、第三会館ができて、全部完成したときにやろうという話があつたのです。一応さしあたりこういうふうにきめておいて、全部完成したときに適当に今のような案も考えようということは論議されたのです。ですから、それはまた御懇談ででもお願いしたいと思います。  それでは、ただいまの小委員長にかわつて報告しました事務総長の報告通り決定するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは、さよう決定いたします。     —————————————

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それから次会は、岡崎官房長官の方針通り進むこととすれば、二十日にこの委員会を開きたいと思います。

大池眞事務総長

○大池事務総長 それから、ごく簡單なことですが、農業立法の視察議員団が行くことも御報告をしたかつたのでありますが、次の機会にあらためて申し上げます。  それから裁判官彈劾裁判所の手当支給規程の改正もお願いしたがつたのですが、これはまだオーケーが来ておりませんために、大体問題がないと思いますので、お手元に差上げておいて、次会に願いたいと思つております。  それから十二月の二日から十二日までですが、ユネスコの駐日代表部からの希望がありまして、人権宣言週間になつておるそうでして、そのために、これにふさわしいような文献を図書館の羽衣の間に展示しておくそうでありますから、ごらんを願いたいということであります。

椎熊三郎国民民主党

○椎熊委員 第二議員会舘の方への引越しはいつできるのですか。

大池眞事務総長

○大池事務総長 食堂の関係で二十五日からということになつているのですが、都合によつては二十日ごろから移れるのではないかと思います。

小澤佐重喜自由党

○小澤委員長 それでは、ただいまの議員会館への引越しは二十日から移ることにいたします。  本日はこれで散会いたします。     午後二時四十四分散会

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