運輸委員会 第8号
- 発言数
- 39 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1950/07/29
会議録
○前田委員長 これより会議を開きます。 鉄道電化に関する件を議題に供します。現在の電化の進行状況及び将来の計画等について、政府側の説明を求めます。
○足羽政府委員 鉄道電化について御説明いたします。 終戦後鉄道電化ということが非常に叫ばれまして、少しずつ実情は電化を進めて参つておるのでありますが、現在までに電化をいたしました区間は、東海道線の沼津、浜松間、常磐線の取手、松戸間、奥羽本線の福島、米沢間、それから今年度におきましては、非常にわずかでございまして、東海道線の沼津、浜松間の側線の電化その他の残工事と、小野田線の四・六キロぐらいでありまして、そうしたわずかの電化工事が行われている程度でございます。 電化の必要性が非常に叫ばれて、鉄道といたしましても、できるだけ電化を進めて参りたいという詳細なことについては、よく御承知だと思いますので、説明は省略させていただきますが、電化を少しずつ促進をして参りたい。そこで長期の計画を立ててそれを促進するということは、これは日本の電源の開発と歩調を合せるものでございますので、その点につきましてはなかなか問題が多いと思うのでございますが、さしあたつて昨年及び今年度において取上げております電化の問題は、東海道線の浜松、米原間の電化の問題を、非常に主要な問題として取上げたのでございます。ところが昨年におきましても、あるいは今年度におきましても、予算としてこれを国会に提出をして、御審議を願うという段階に至りませんので、その点はお互いに遺憾な次第であると考えております。但し今年度におきましては、例の四十億の見返り資金から、国有鉄道に対する出資金がございます。この一部を財源として、今年度においても電化を進めて行くようは了解を得たいと考えまして、関係方面とも引続きその点について折衝いたしたわけでございますが、現在までそれについてのはつきりした見通しが立つておりません。 電化につきましては関係方面も、その長い見通しにおいては反対はないようであります。ただ現在においてなかなか向うの同意を得られないという点は、大体において次の三点にあるようであります。それは電化の工費というものが約六十億くらいかかる。そうした額は、現在の鉄道の工事勘定の予算ではこなせないのではないか、こういう点がまず第一の考え方のようであります。第二の点は、電力が日本全体として非常に不足しておる。従つてこの東海道の電化ということを進めて参る場合に、それがあるいは私設鉄道その他一般の産業に対する電力の配給面から見て、圧迫になる。従つてそうした現状では、東海道線電化ということはいかぬ。それから第三の点は、相当な資材を要する。そういう資材は日本の一般の需要の方にまわすべきもので、これを電化にまわして、一般の需要を阻害するということがあつてはならぬ。そういつたような点が大体の考方のようでございますが、東海道の米原、浜松間の電化は、約四十六、七、八億くらいでやれるという見当になつておる。その程度の電化の費用は、現在の工事勘定のスケールから考えれば、これを何年かの継続工事でやるいたしますれば、特にそれが非常に大きな圧迫になる、困るというものではないというふうに考えられる。 それから第二の点は電力の点でございますが、御承知のように来年の十月に、信濃川の第三期工事が大体完了する見込みであります。そこで電力を東京に持つて参る。そうしてそのかわりに東京の方に対して中部から送つておる電力を向うで国鉄が受電する。そういういわゆる振りかえという方法が一応考えられまして、その点については国内としては大体支障がないように、意見の一致を見ておるわけでありまして、その点も支障がないのではないか。あるいは電化に使う資材でございますが、これは日本の全体の需要なり、あるいは供給面から考えますと、そう大きなものではない。従つて資材の点もあまり問題がないように思われる。そうした点をいろいろ検討いたしまして、折衝を重ねておるわけでありますが、なお電化をした場合の收支計算がはつきりしない、電化をしてそれが非常にエコノミカルなものであれば、その点をもう少しはつきりさせなくてはいかぬ、こういつたような点がまた検討を要する問題の一つになりまして、われわれといたしましては、そういう点についても一応検討はいたして、了解を進めておるつもりでございますが、実はなかなか了解を得られないという現状でございます。最近の折衝をいたしました見通しでは、おそらく本年度このわれわれの希望を達成することは困難ではないかしらという感じがするのでございます。しかし来年の予算には何とかして電化を認めてもらうように進めて参りたい、あるいはそれに対する多少の期待が持てるのではないか、大体こういう気持をもつて現在折衝を重ねておる次第でございます。たいへんに簡単でございますが、以上の経過なり現状を申し上げました。
○前田委員長 これに対して質問ありませんか。
○滿尾委員 ただいま本年度の電化がどうして進捗しなかつたかという点についての御説明があり、われわれもよく了承いたしたのでありまするが、御説明のうちに、電化による資材の消費が一般資材の消費を圧迫するであろうというお話、あるいは電源の関係からの考慮があるということでありましたが、私はむしろ逆の考え方であつて、かりに銅なら銅を使うといたします。そのときに電化のために銅を使用する場合と、そのほかの一般の需要のために銅を使用する場合を比べて、国民経済的に考えて電化のために使うのを優先に扱いたい。だから一般の銅の消費を規正しても、電化の方を優先にやるのがほんとうだろうと思う。従つて今の第三番目の論点は、非常に残念なお話である。もし電力が足りなければ、私は一般の住宅の電燈の規正をしても、なおかつ日本は電化をしなければならぬように考えるのであります。従つてこれらの見方につきましては、議会からの意思表示としてその筋へ申し入れてみる、陳情してみるというようなことも考えてみたらどうかと思います。 その筋との関連性につきましてはそのくらいにいたしまして、私電化の要点について二、三のお尋ねをいたしたい。国鉄を電化しなければならぬという点につきましては、お互いの間ではほとんど論議する必要はないかと思うのであります。ただ電化を実行する上において、どういうことを要点にしてお考えになつておるか、つまり今のお話では浜松まで電化しておるものを米原まで先へ延長するというが、それがいいのであるか。たとえば東海道線を電化せられるにしても、むしろ逆に大阪の方から米原をやつたらどうか。ということは、浜松、名古屋、米原間には、少くとも名古屋までの間にはほとんど勾配がない。それから隧道がほとんどない。ところが大阪の方から考えてみますと、京都、大津間に実にいやな隧道がある、日本で一番古い隧道でありますから、今でも旅客の交通においてお互いに非常に不愉快な思いをしておるのであります。でありますから逆にむしろ西の方から、電化区間を延ばして来られることの方が、同じ電化をされるにしてもより適切ではないか、私はかように考える。この考え方を推し進めて参りますと、たとえば主要幹線の電化が先であるかどうか、あるいは勾配線であるとか、隧道の非常にひどい線であるとか、特殊な所を優先に考えることができるかどうか。あるいはその両方を併用して考えて行くかどうかというような考え方が立つと思う。ただいまの御説明では、重点を東海道の東の方からの電化で推し進めて行くようにお伺いしましたので、少し心配になつてしまう。ことに私の郷里の方では、既設線のスパイラル・ラインでもつて実にひどい所がある。これは何をおいても先に特別地帯として、電化をお考えいただかなければならぬように考える。たとえば八代、隼人間は何とかお考えにならなければならぬ。従つて幹線とそういう特殊幹線との電化工事に対する順位という点についてのお考えおきをいただきたいと思います。
○足羽政府委員 資材あるいは電力の点についての滿尾さんの御意見は、われわれも実はそういうふうに考えておる次第であります。いろいろ詳しい説明なんかは、もちろん御承知のことであると思いますので、省略させていただきます。なおこの電化区間をどこによるかということでありますが、東海道線の電化については、さしあたつて今米原、浜松間という問題が出ておるのでありますが、なおそれを先の方に延ばして行つて、現在関西の電化されておる区間も含めまして、おそらく姫路くらいまでやるという構想でなければいかぬではないかという考え方が、相当強いようであります。その中で米原、浜松間をいかにしてよつたかということの詳細の点につきましては、相当技術的な問題もあろうかと思いますが、私実はちよつと御説明を申し上げる知識を持ち合せておりませんので、説明は失礼させていただきたいと思います。なおこれはおそらく電源との関係なり、いろいろ作業の面、あるいはそういつたような点から相当関係しておるのじやないかと思う次第であります。それからなおこの電化区間をどういう所によるかという点は、従来十分論議もされ、考えられておることでありまして、非常に交通量の多い所、従つて電化をして石炭の節約が非常にできるし、経営面においてのいろいろな節約、合理化が非常にできる。ことにその主要なものは石炭の節約でありますが、そういう所、あるいは非常にトンネルがあり、勾配が多い所、大都市を中心にした輸送の多い都市交通という所、あるいは便宜の問題ではありますが、現在電化されておる所につながつておる所は、事実上何かと電化する必要度の多い所でもあり、また電化することの非常に便宜な所、そういつたような所が大体対象になつておる。現在現実の問題としていろいろ検討されておりますものは、東海道線の電化、それから山手線の電化、あるいは高崎線の電化、こういつたようなものが相当具体的に検討されております。しかしながら今御指摘になりました鹿児島に近い部分、あるいは篠ノ井線とか、いろいろな線がございます。そういつた線を含めて、大体鉄道で立てた電化五箇年計画としましては、約千八百キロか、九百キロぐらいな案を、一応持つておるわけであります。これに対して安定本部としては、それを少し縮めたような案を持つておるようであります。これからなお御承知の国鉄が運輸省から分離をいたします前に、国鉄審議会というものができまして、そこでこの電化に関する特別部会を持つて、そこでは約三千四百キロの電化の案を持つておつたわけであります。それには今申し上げたようないろいろな観点から、いろいろな線が選定されて、あるいはそれが三千四百キロの案になり、あるいは千八百キロの案になり、あるいは千四百キロぐらいの縮小された案になり、いろいろな点から今申し上げたような角度での検討がなされておる。大体概略でございますが、そういうふうでいろいろ案が検討されておるわけであります。
○滿尾委員 電化の時期、対象につきましての御説明はわかりました。 今度は電源と電化の関係であります。これは将来とも鉄道電化の電源は、直営で確保するという精神で行かれるのであるかどうか、その地方々々によつて買電してまかなつて行こうというお考えであるか、電源に対する運輸省の根本方策というか、お考え方をひとつお聞かせ願いたい。
○足羽政府委員 まず電源の問題でありますが、できれば自分で電源を持つということが望ましいかと思います。但し現在の実情を考えます場合には、東京の近郊は自分の電源によつておる。現在あります信濃川からの送電によつておつたわけであります。それでなおそれの足りないところを、赤羽あるいは川崎の火力発電で補充しておる。きわめて特殊なピークの場合に少し買電をしておる。それから中央線の奥に戦時中に買收しました支線があるのでございますが、それは今全部買電によつております。それから上越南線の方は自家発電によつておるのですが、上越北線の方は現在の買電によつております。そこで今度の信濃川の第三期工事ができ上りますと、現在の自家発電の能力が水力約十万キロ、それに対して五万キロふえるわけでありますが、その五万キロふえたときの状態を想像いたしますと、大体沼津、浜松間の電化をいたして、約一万五千キロばかりいるというふうにわれわれ承知いたしております。従つてこれをまかなうに余りある電力ではありますが、しかし送電線を延ばすという点に問題があつて、そこで振りかえという問題を考えでおるわけであります。それからそれが竣工するあかつきには、今の上越線も全部自家発電に切りかえることができる。あるいは山手、あるいは高崎線が電化いたしましても、全部自営電力に切りかえ得る状態である。それからなお国鉄といたしましては、将来の計画としてあるいは十津川と天龍川の水系に発電所をつくることについて検討をいたしております。
○滿尾委員 電源に関しましては、かつて日本発送電によつて、日本中の電源を統一的にやるというときにおいてさえも、信濃川の発電所の除外例を持つておつた。今度日本発送電に関する電力の関係は、根本的にかわる趨勢にある。かような時勢になりましたことを考えてみますと、私は将来とも国鉄が全国的に自家発電の網をお持ちになるように、御計画になることを望みたい。そのために積極的な方針を立てて、積極的に準備をいたされんことを希望して、私の質疑を終ります。
○前田委員長 石野君。
○石野委員 電化につきまして一、二お尋ねいたします。滿尾委員からいろいろとお聞きしたいことを聞かれましたので、私はそれと関連いたしまして、ただいま足羽局長が申されました川辺の発電所が、来年の十月ごろに予定通り竣工いたしましたときに、電源の点では自己で十分まかない得るという見通しを持つておられる。しかもそれは米原、浜松間の区間の電化をも含めておるのだというふうにお聞きしたわけであります。従つて来年の十月になると、完全に発電所の計画が予定の通りに竣工するということを考えますならば、鉄道電化の浜松、米原間の線路敷設という問題、あるいはそれに関連する附帯工事は早急に進められませんと、せつかく出ましたその電源が、遊ぶというようなことが出て来るのではないかというふうにも考えられるのであります。従つてそれのことをにらみ合せますと、当然今年度内にそういう工事等に着手する必要があるのではないか、それがより経済的なのではないか、こういうふうにも考えますが、その間の見通しについてはどうですか。
○足羽政府委員 大体の考え方としましては、まさにわれわれも今石野さんから御質問がありましたように考えられておりまして、従つて電化の問題に対しては、そういうことも考慮して、ぜひこれはできるだけ早い機会に進めたいというのが、われわれの衷心の希望でございます。
○石野委員 先ほどの御説明で、工費の観点からも、あるいは電力の観点からも、資材の観点からも、その筋でいろいろと問題になつておる点については、現在のところ、政府当局あるいは国鉄の当局から見ましても、そう難点はないように私ども聞いたわけでございます。しかもそれにかかわらず、やはり十分な向うのオーケーを得ることができないという事情これはどうもわれわれにとつても不可解千万でございまして、この点は今後やはり国会あるいは当局が、相当その筋と折衝しなくてはならぬ問題だ、こういうふうに私は思うのであります。そこで私は今まで当局が折衝された間の結果といたしまして、先ほど足羽局長が言われました来年度予算計画の中に、この電化の経費が計上されるというような御意向がありましたが、それはその通りはつきり確認してよろしいのでございますか。いま一度確かめておきたい。
○足羽政府委員 現在やはり努力中でございますが、早急に了解が得られそうでないところを見ると、ことしはどうもむずかしいのではないか、そういう意味で先ほど申し上げたのであります。なおいろいろ話を進めて参つておるのでございますが、われわれとしてはその話の節々で、来年の予算には相当強い期待が持てるのではないか、こういうふうに考えておる。こういうふうに申し上げるわけであります、
○石野委員 先ほどの質問でもはつきりいたしましたが、川辺の発電所がはつきり来年の十月になると竣工するということとのにらみ合せ、それから来年度は予算がとれるというふうなこと等を含めまして、この電源との関連を持つ米原、浜松間の電化工事そのものについての考え方を、今申されたのだろうと思うのであります。従つてその間、敷設線路の問題、その他それに関連する問題、あるいは機関車、貨車、客車、これらの問題が必然的に問題になつて来ようと思いますけれども、来年十月にそういう事態になり、あるいは予算が来年とれるというような場合に、現在の事情からいたしまして、機関車あるいは客車、貨車、そういう製作、注文の問題との関連性から申しますならば、今の実情で来年度の予算で間に合うのでありましようかどうか。むしろそれ以前に、何か今から工作をしておかなければならない事態であるのではないかどうか。そういう点について一応の見通しをお伺いいたしたい。
○足羽政府委員 御質問の要旨が実ははつきりしかねるのでありますが、来年度の予算に私強い期待を持つておるというふうに申し上げたのでありますが、それは結局、今年度では電化に使うという予算が相当むずかしい。反面そういうふうにお考えを願わなければならぬと思うのであります。そこで先ほど申し上げました電化費の総額にいたしましても、その中には単にある区間を電化する工事費だけでなく、車両なり、そういつた費用も全部含めてあるわけであります。従つて予算が解決されなければ、そういう問題としては、やはり一緒に考慮し得ない。こういうことになるのではないか、こういうふうに思います。
○石野委員 そうしますと、予算が解決しましてから、そうした機関車、客車、貨車というようなものが、当然その予算の中にはあるのだから、それに手をつけることはできないということになりますと、来年十月に電力が出たときに、必然的に電力の遊んでおる期間が出て来るということを見込んでよろしいのでありましようか。
○足羽政府委員 あるいはそういうことになることをおそれて、電化をできるだけ早く進めたい、われわれはこう考えておるわけであります。
○石野委員 そういうことにならないように、私は当局に希望しますと同時に、やはり本委員会ではそういうことにならないように積極的に努力をするよう、委員長にもお願いしたい、こう思うわけであります。
○前田委員長 岡田委員。
○岡田(五)委員 ごく簡単に希望を兼ねまして御質問申し上げたいと思うのであるますが、事鉄道の電化につきましては、国鉄当局、運輸当局はもちろんのこと、わが自由党におきましても、この電化を公約の中に入れております。財界におきましても、また政界においても各党派を問わず、電化については御賛成のようであります。労働界においても賛成でございまして、ほんとうに国論の一致した問題であると私は考えるのであります。ことに東海道線、高崎線というような線の電化ということは、経営の面から行きましても、経済的の面から行きましても、これまた万人の異論のないところであると私は考えるのでありまするが、今政府委員の御説明を聞いておりますと、客観的情勢が好転しないがために、四十億の残りの金額でさえも電化に使えない。こういうような事情のように御推察申し上げるのであります。日本の置かれた現状からいたしまして、客観的情勢がいかんともしがたいことは、われわれとしてははなはだ残念でございまするが、できるだけ政府当局におきましても、客観的情勢の一日も早く好転化するように、御努力を特にお願い申し上げるのであります。ことに資源的の面から行きましても、重要な石炭を非常にたくさん節約いたしまして、しかも非常に良質の石炭を節約いたすのであります。ことに石炭の日本における埋蔵量の貧困さというような面から考えましても、電化ほど必要なものはない。また失業救済の面におきましても、産業の救済の面におきましても、最も緊急を要する問題である、私はかように考えるのであります。かような観点からいたしまして、どうかひとつ国士的——と言つては言葉が強いのですが、志士的な意気込みをもつて、客観的情勢の打開に邁進されんことを特にお願い申し上げます。 特に一つお願いいたしたいことは、実は本年の初めでございますか、昨年の末でございますか、電気機関車のメーカーが、国鉄の発注に基きまして、電気機関車を三十五両こしらえたのであります。そのうち十何両は、情勢の変化なりと称して、実は買い取られないということで、一台千数百万円する機関車を十数台、日立にいたしましても、東芝にいたしましても、かかえ込んでおる。しかも電気機関車関係等は注文がないということで、最も必要な電気機関車の技術の温存の面から行きましても、機関車メーカーの保護という面から行きまして、車両行政を把握掌理いたしておられます運輸省といたしましては、車両行政の育成の面からいたしましても、かようながんは一日も早く打開するように、国鉄当局の方にも示唆されんことをお願い申し上げるわけでありまするが、この電気機関車の需要の見込みはどういうことになつておるか。簡単でけつこうですからお知らせを願いたい。 それから二十六年度予算に電化を見積ろう、こういうお話でありますが、これも相当確信を持つて期待をしていいかとうか、というような点を、ちよつとつけ加えて御説明をしていただきたいと思います。
○足羽政府委員 ただいまお話のありましたメーカーの手持ちの電気機関車に対する需要はどうか、こういう御質問でございますが、実は最近の事情ははつきりしないのでありますけれども、おそらくさしあたつてはそれに対する需要はないものと考えております。しかしなおこの点につきましては研究をいたしたいと思います。 それからあとの、来年の予算に対して相当強い期待を持つていいかという御質問でありますが、われわれといたしましては強い期待を持つて十分に努力をいたしたい、こういうふうに考えておりますので、その程度で御了承願いたいと思います。 —————————————
○前田委員長 昨日延期いたしました請願の審査に入ります。 日程三〇、名洗避難港築設に関する請願仲内憲治君外三名紹介、第二二五号
○仲内憲治君 請願の趣旨を簡単に御説明申し上げます。御承知のように北太平洋岸は、産業、貿易、海運上重要な航路でありまするが、一つの避難港もなく、毎年幾多の海難があり、避難港建設が要望されておつたのでありますが、幸いこのたび名洗港が避難港に指定されましたので、避難港としての重要性にかんがみまして、目下同事業達成のため諸般の準備を進めており、特に昭和二十六年度事業として、さつそく着工の予定であつたのでありまするが、この点につきまして同避難港築設に国庫から所定の補助をぜひとも実現していただきたいという請願の趣旨でございます。幸いにこの特定を受けたのでありまするが、設備が現状のままでは避難港の役をなさないのでありますから、御承知の通り避難港の必要性にかんがみまして、ぜひとも来年度の予算に着工できるような御努力をお願いする次第であります。
○前田委員長 政府側の説明を求めます。
○中田説明員 名洗港の避難港としての重要性につきましては、ただいま請願の御説明にもありました通り、東京を出ましてから、小名浜あるいは塩釜まで、完全な避難ができるような良港はないのでありまして現在できておりますところの銚子の川口の反対側にあります天然の湾形をした、避難港にちようど適切な所があるのでありまして、この調査につきましては、一応の地形の調査、あるいは避難船の調査ということから見まして、ぜひともこれは取上げなければならぬということを、当局は大体考えておるのでありまして、これが予算化につきましては、防波堤——たしか六百メートルくらい必要じやないかと思いますが、そのうちの百六十メートルくらいを、二十六年度におきましては、ぜひとも実現したい、こういうことで、目下関係当局と予算を折衝中でございます。 —————————————
○前田委員長 次に日程六、七、一七、四〇、五三、六六、七二、八七、港湾関係であります。これを一括して政府の意見を聽取いたします。
○中田説明員 ただいま議題に上りましたところの志布志港、尼崎港、舞鶴港、それから青森県の深浦港に関する港湾整備の促進の請願でございます。それと関連いたしますところの清水港を重要港湾に編入したい、それから同じく宮崎県の細島港及び油津港を重要港湾に指定することの請願でございます。以上の修築関係でございますが、これらの港につきましては、いずれも昨年度以来、単年度公共事業をもちまして工事を施行中でありまして、まだその工事が未完成でありまして、政府といたしましてはいずれも来年度相当防波堤の延長、あるいは浚渫延長、あるいは物揚場のかさ上げというような工事を企画いたしておりまして、目下これら予算の折衝中でございます。もう一つの重要港湾の指定の問題でございますが、重要港湾の指定につきましては、実はこれは港湾法で政令の定むるところによる、こういうことになつておりますが、その政令につきまして司令部の方面との完全なる折衝が、実はまだついておりませんのでありますけれども、昨年の閣議におきまして大体七十三港を決定、あるいは関係筋の了解を得ておるのでございますが、運輸省といたしましてこの七十三港につきましては、ぜひとも政令で指定したいと考え、努力中でございます。 —————————————
○前田委員長 次に日程七〇、舞鶴港の掃海実施並びに安全宣言に関する請願について、政府の意見を聴取いたします。
○島田説明員 舞鶴港は、終戦以来、米海軍掃海隊の掃海は現在までに行われておりません。しかしながら舞鶴港だけは、昭和二十三年二月九日から連合国船舶に対しまして、次のような條件で開放されております。その條件と申しますのは、水先人を乗船せしめ、そして日本の掃海隊の掃海を完了しました水路を通る。このときにおいて、もし事故があつた場合には、おのおのその船舶が責任を持つてこの被害を負担する、こういう條件のもとに、舞鶴港のみは特に連合国の船舶に対して開放されるわけであります。今までに舞鶴地元関係者から、しばしばこの條件付のない、連合国の船舶が自由に入港できるように、アメリカの掃海部隊で掃海を実施してもらつて、その完全なる安全宣言をなしてもらうような陳情が出されたのでありまして、海上保安庁としましても、この趣旨を極力アメリカの極東艦隊司令部に折衝をいたしております。その結果最近に至りまして、瀬戸内海の一貫航路を完全掃海をやつておりまして、それが完了いたしましたら、日本海の方に進出する。このときに舞鶴港のいわゆる完全掃海をやつてもらおうという段階に入つているけれども、朝鮮の動乱に関連しまして、ちよつと今のところ実施の見通しがわからないような状況であります。保安庁といたしましては、朝鮮の動乱のいかんにかかわらず、陳情の御趣旨に沿うように極力米海軍の方に折衝いたしまして米側掃海隊による完全掃海を実施してもらうように努力いたすつもりであります。 —————————————
○前田委員長 日程八四及び九〇、民営鉄道の問題について政府側の説明を求めます。
○梶本説明員 二つ請願が出ているようであります。第一の能勢電気軌道の延長の問題であります。これは最近大阪府知事、京都府知事、兵庫県知事の副申が添えられまして、ぜひやれ、こういうことで書類が出て参りました。ただいまわれわれの手元で鋭意研究いたしております。近く運輸審議会に諮問いたす手配になつておりますので、できるだけ早く交通の利便享有のために、本件につきましては善処いたしたいと考えている次第であります。 第二の東京地下鉄、高速度交通営団の池袋、神田間の工事計画に伴いましての件でございますが、営団の方から提出されました工事施行認可申請書によりますと、地形上、あるいは勾配曲線の制限、それからトンネルに入りますところの前後のとりつけといつたものの、それぞれの建設規定の関係がございましてできるだけ人家が密集していない地帯を通過するようにというので、お話に出ております清水谷附近を通るその部分が、地形上の関係でやむを得ず地上式になる部分が生じて参つたのでございます。その点につきましては、たとえば騒音の関係、あるいは附近にある保健所の診療に及ぼす影響、こういつた観点からいろいろと目下われわれの方で調査を続けております。その附近に都立第三中学がございまして、ここを通るというお話でございますが、この点につきましても、希望に沿うようにただいま考慮をいたしておる次第でございます。 —————————————
○前田委員長 次に日程七七、市営乗合自動車と併行路線運転反対に関する請願、政府側の説明を聽取いたします。
○中村説明員 この問題は、秋田市の市営バスがあるのに対しまして、そこに民営バスを新しく動かしたいということに対する反対の請願と思つておりますが、この件につきましては本年の一月六日に申請がありまし、四月十六日に運輸審議会に諮問いたしております。それで四月二十二日に公聽会を終りまして、この問題はいまだ運輸審議会の審査までに進んでいない状態であります。元来自動車運送事業、バスとか、トラツク、タクシーというようなものの免許のよしあしは、運輸審議会が答申するのでありますが、これは道路運送法の第十二條によるところの免許基準の各項に該当することが判然としまして、地方民の要望に即応するものである場合は、免許の答申がされるわけであります。そうなれば、運輸省はその答申を尊重して、必要な措置を行うというわけでございますが、本件につきましてま先ほど申しましたように、いまだ運輸審議会から答申がされてない、かような状態にあるわけであります。答申がありました上で善処いたしたいと思つております。
○前田委員長 本委員会に付託になりました請願全部につきまして、一応の趣旨説明及び政府当局の意見の聽取を終りましたので、これらの請願につきまして採否を決定いたしたいと存じます。 本日まで日程に上りました九十七件の請願全部を採択の上、内閣に送付するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○前田委員長 御異議なしと認めます。さよう決定いたします。 ただいま採択と決しました各請願に対する委員会報告書の作成に関しましては、委員長に御一任を願いたいと存ますが、御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○前田委員長 御異議なしと認めます。よつてさようとりはからいます。 —————————————
○前田委員長 これより陳情書の審査に入ります。本委員会に送付になりました陳情書は、本日の日程に掲げてあります通り三十二件であります。その内容は、すでに各位のお手元に配付になつておる文書表によつて御承知の通り、鉄道施設問題、列車運転業務関係、港湾施設関係、国鉄地方機構関係、海上保安関係、観光関係等で、本委員会において審査いたしました事件及び請願の審査過程において、慎重に審査いたしましたところに一致するものが多いのであります。従いまして本員会といたしましては、これら陳情書のあるところを十分に了承し、今後ともわが国運輸、交通発達、改善に努力いたしたいと思います。 —————————————
○前田委員長 この際お諮りいたします。昨日閉会中の審査について決定いたしたのでありまするが、現在設置してあります観光及び電化の小委員会も、適時開き得る態勢を整える必要がありますので、閉会中においても小委員会を開くことにきめたいと存じますが、御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○前田委員長 さよう決定いたします。 本日はこれをもつて散会いたします。月曜日午後一時半から開会いたします。 午後二時四十三分散会