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7回国会参議院1950/04/05

文部委員会 第14号

発言数
5
登壇者
2
会派数
2
開催日
1950/04/05

会議録

山本勇造緑風会

○委員長(山本勇造君) 只今から文部委員会を開きます。先ず日程に従いまして、請願及び陳情に関する小委員長の報告を願います。

岩本月洲自由党

○岩本月洲君 只今より小委員会における請願、陳情審査の結果につき、中間報告をいたしたいと思います。御承知のように本委員会に付託されております請願、陳情の件数は非常に多く尚、今後も付託される見込でありますので、これ際過去三回に渉つて審査いたしました結果を一応中間的に御報告するのが妥当かと存じ御報告いたす次第であります。只今までに合計七十件の請願、陳情を議題といたし三十八件を採択いたしました。以下便宜上内容種別に応じてまとめて御報告申上げます。  第一に六・三制建築予算増額の請願、陳情であります。請願七四、一〇七、二六六、四一〇、五二〇の各号、陳情一六五号は、この種のものでありまして、前国会同樣全く趣旨妥当と認め採択いたしました。次に請願五五号の愛媛県三間村小学校、請願五六号の福島県八幡村日立木中学校はそれぞれデラ台風、パトリシア台風による損傷破壊のため特別の国庫補助金を交付されたいとの請願で、これらについては文部省でも六・三建築補助費配分の際に考慮した旨の答弁もあり採択いたしました。請願五七四号は、東北積雪地帶の六・三建築国庫補助増額に関するもので、同地方には他地方に比し坪面積二割増、坪單価四割増を見込んで欲しいというのでありまして趣旨妥当と認め採択いたしました。請願六二七号は盛岡市青山小学校が人口増の為に増築の補助金を交付されたいというのでありまして、これも趣旨妥当と認め採択いたしました。陳情三七号は山形県鳥海中学校の建築費国庫補助に関するものであります。これは同校がモデル・スクールに指定されまして着々工事を進めてきたのであるが、県側の補助が台風その他の事情により少くなり一頓座を来しているので国庫補助を頂きたいというのでありまして、趣旨妥当と認め採択いたしました。次に請願一〇八号と、二六八号は六・三予算の増額と定員定額制廃止の請願でありまして従来通り採択いたしました。  第二に文化財関係の請願であります。請願二〇八号は国宝月輪寺薬師堂改修費国庫補助に関するものであります。これは博物館技官の調査により修理の必要があり四、五百万円を要するということでありまして、採択いたしました。請願二一九号と二八四号は、国宝瑞巖寺本堂外五廉修理工事費国庫補助に関するものであります。これは文部省でも一千百万円を補助三年計画で修理する予定で、本年は二百万円を計上修理に着手いたしましたので採択いたしました。  第三は、育英資金国庫補助増額の請願であります。請願八二、二五九、二六〇、二六七、二六九、六九二の各号はこの種の請願であります。趣旨は、現在修学中の大学生的五十万人の七割三十五万人が、学費不足のため、或いはそれのみならず生活維持のためにあるバイトを希望している、しかもアルバイトに就職できるものは約その三分の一に過ぎず、多数の学生が学業継続困難に陷りつつある状況で、この際約三十万の学生に育英資金の貸與ができ得るよう七十一億八千万円の予算を計上して欲しいというのであります。育英資金については二十四年度約九億が予算に計上され、二十五年度は約十五億、九万五千七百の学生々徒に貸與されることになるようでありまして、文部省側においても極力学生々活擁護に当る旨の答弁もあり、我々も本問題の重大性に鑑み採択に決定いたしました。  次に請願一六二号は九州大学大学院特別研究生の研究費増額、請願四七〇号は、大学院学生の育英資金増額等に関するもので、いずれも趣旨妥当と認め採択いたしました。  第四は、旧制高校卒業生の進学問題に関するものであります。いわゆる白線浪人一万一千救済のために旧制大学の採用人員増加、新制大学への二年編入、国立夜間大学の開設等を希望しているのでありまして、文部省側でもこの線に沿つて救済を考慮し行なつている旨の答弁を得ました。よつてこの種の請願二五八、二七〇、四二三、四九八の各号はいずれも趣旨妥当と認め採択いたしました。  第五は、私立学校に関する請願であります。請願三七〇、四二二各号はいずれも私学に対する国庫補助貸付を希望しているもので採択に決しました。  第六は大学及び科学研究機関に関する請願、陳情であります。請願八八号は科学研究に必要な経費を増額して欲しいというものであり、請願三一七号は科学研究機関拡充に関するもので、いずれも平和な文化国家を建設するために科学振興の叫ばれている今日、誠に妥当な要望であるとして採択いたしました。請願四六一号は国立大学に短期夜間学部を設置して欲しいというものであります。これは新制高校を卒業して社会に巣立つ勤労青年のために、特に地方の国立大学に夜間学部を設けて勉学を継続できるようにして欲しいというものであります。これは妥当な要望であるとしまして採択に決定しました。次に五〇二号室蘭工業大学火災復旧に関する請願であります。御承知のように本年一月この大学は火災を発しその中枢部二千坪を烏有に帰したのであります。地元では早速決議をして、復旧に努力しているようでありまして、今回国費の援助を懇請して来たのでありますが、文部省においても来年は考慮する旨の答弁もあり採択いたしました。陳情第七号は東北大学に東北文化研究所を設置して欲しいというのであります。これは日本においては古くから一応開けていたものの、気候交通その他の事情により比較的未開発状態におかれている東北地方の特殊的な文化を、各方面より総合的に調査研究するための文化研究所を設けて広く日本文化の特質を考えると共に、東北文化の振興を計りたいという趣旨でありました妥当なるものと認め採択いたしました。  第七は雑件的なものであります。一七九号公民館に專任職員配置の請願でありますが、これは社会教育法において社会教育の基本施設たる公民館の充実発展を期するためには、專任職員を設けることが当面の急務であるけれども、今日市町村の実情は市町村費を以て專任職員を設置することは望み得ないので、国庫負担によつて專任職員を設置して欲しいというのであります。今日、公民館はすでに五千の市町村に置かれその後は一万に達している状況でありながら、二十五年度予算においての公民館補助は僅かに二千万円であります。よつて我々は文部省に今後公民館の予算獲得に格段の努力をするよう要望して本請願を採択いたしました。請願八五二号は青年教育振興に関するもので、今日の青年は戰争のために精神教養面において大きな空白がある、これをうずめ新日本建設の大きな力たらしめるために青年教育の振興を図られたいというのでありまして、青年教育対策機関の設置、青年講座の開設、資料の発行等を要望しているのでありまして、趣旨誠に妥当なるものがあり採択いたしました。九三一号は手芸教育振興に関する請願でありますが、これは諸学校における手芸教育の振興並びに手芸教員養成のために適切な方策を講ぜられたいというのでありまして、趣旨妥当と認め採択いたしました。  以上三十八件を過去三回に亘る小委員会において愼重審議の結果採択いたしましたので御報告いたした次第であります。

山本勇造緑風会

○委員長(山本勇造君) 只今の請願及び陳情に関する小委員長の報告通り議院の会議に付し内閣に送付することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山本勇造緑風会

○委員長(山本勇造君) それではさよう決定いたしました。   —————————————

山本勇造緑風会

○委員長(山本勇造君) 次に文化財保護法案及び教育委員会法の一部を改正する法律案につきまして懇談いたしたいことがございますので、委員会に閉じ懇談会を開きます。    午後二時五分散会  出席者は左の通り。    委員長     山本 勇造君    理事            若木 勝藏君            岩本 月洲君            木内キヤウ君            藤田 芳雄君    委員            河崎 ナツ君            小野 光洋君            大隈 信幸君            堀越 儀郎君            梅原 眞隆君            來馬 琢道君

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